JPH08116177A - 多層配線基板とその製造方法、及びそれに用いるシリカ焼結体の製造方法 - Google Patents

多層配線基板とその製造方法、及びそれに用いるシリカ焼結体の製造方法

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JPH08116177A
JPH08116177A JP24792994A JP24792994A JPH08116177A JP H08116177 A JPH08116177 A JP H08116177A JP 24792994 A JP24792994 A JP 24792994A JP 24792994 A JP24792994 A JP 24792994A JP H08116177 A JPH08116177 A JP H08116177A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低誘電率、低誘電損失を合わせ持ち、かつ低
抵抗導体を同時焼成により内装化できる多層配線基板と
その製造方法を提供する。 【構成】 平均粒径が5〜500nmであるシリカの微粉
末95.0〜99.5重量%とアルカリ金属化合物0〜
5.0重量%及びアルカリ土類金属化合物0〜5.0重
量%、またはシリカ微粉末95.0〜99.0重量%と
2 3 1.0〜5.0重量%よりなる組成物を、水蒸
気を含む雰囲気中800〜1200℃の温度域で焼成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に低誘電損失を要求
されるマイクロ波集積回路に用いられるセラミックス基
板及びその製造方法、並びにそれに用いるシリカ焼結体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体チップの高集積化、高周波
化の進行に対して、セラミックス多層配線基板に対する
低誘電率化、低伝送損失化の要求が高まってきている。
低誘電率基板としては、ホウケイ酸系ガラスと石英との
複合やホウケイ酸系ガラスとコーディエライトとの複合
等により誘電率を4〜5程度にしたものが実用化されて
いるが、これらはマイクロ波等の高周波帯での誘電損失
に対する要求には不十分である。
【0003】低誘電率を有するマイクロ波材料としては
シリカが挙げられる。シリカは比誘電率3.8、Qf積
15,000[GHz]と報告されている。さらにセラ
ミックス多層配線基板に対しては、伝送特性の点から低
抵抗金属を配線材料に用いることが求められている。と
ころがシリカの焼成温度は、低抵抗金属として知られて
いる金、銀、銅等の融点と比較して非常に高く、同時焼
成による多層配線化は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリカのもつ低誘電
率、低誘電損率を多層配線基板材料として利用するに
は、シリカを前述した低抵抗金属の融点以下の温度域で
焼結させることが必要になる。
【0005】特開平2−302362号公報に、BPO
4 をSiO2 に対して5重量%以上添加することにより
焼成温度を950〜1100℃とする技術が開示されて
いる。配線材料として銀や銅を使用できる温度域100
0℃以下で焼成するためには、添加量が20重量%以上
必要となっている。この材料は誘電率の点では低い値を
示しているが、誘電損失の点からは添加物が多い点が望
ましくない。
【0006】本発明の目的は、シリカの低温焼成を可能
とすることで低誘電率、低誘電損率を合わせもつ多層配
線基板とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による多層配線基
板の特徴は、絶縁層がSiO2 95.0〜99.5重量
%、アルカリ金属化合物0〜5.0重量%、アルカリ土
類金属化合物0〜5.0重量%、またはSiO2 95.
0〜99.0重量%、B2 3 1.0〜5.0重量%か
らなり、融点が800〜1200℃の温度域にあるA
u、Ag、Cu、Ag−Pd等の前述した低抵抗導体を
導体層として有することである。
【0008】この絶縁層を形成するシリカ焼結体は、平
均粒径が5〜500nmであるシリカの微粉末をSiO2
の原料粉末に用い、これと所定量のアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、またはB2 3 との混合
粉末から成形体を作製し、これを分圧にして0.005
気圧以上0.85気圧以下の水蒸気を含む雰囲気におい
て、800〜1200℃にして焼成することにより得ら
れる。
【0009】これを多層配線基板として用いる場合に
は、前述した混合粉末、バインダー、および溶剤よりス
ラリーを作製し、これよりグリーンシートを形成する。
このグリーンシート上に配線を印刷し、これらを積層し
た後、分圧にして0.005気圧以上0.85気圧以下
の水蒸気を含む雰囲気において800〜1200℃にて
一体焼成することによって製造することができる。
【0010】
【作用】本発明によるシリカ焼結体は、平均粒径5〜5
00nmであるSiO2 を原料粉末とし、これにアルカリ
金属化合物乃至アルカリ土類金属化合物0.5〜5重量
%またはB2 3 1〜5重量%を添加し、分圧にして
0.005気圧以上0.85気圧以下の水蒸気を含む雰
囲気において800〜1200℃にて焼成することで得
ることができる。平均粒径が5nm未満のシリカ粉末を得
ることは困難であり、また、平均粒径が500nmより大
きくなると1200℃以下での焼結が困難となるため、
原料粉末の平均粒径は5〜500nmの範囲にある必要が
ある。更に好適には5〜50nmの範囲が望ましい。ま
た、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びB2 3 の添
加は焼結の進行を促す効果が認められる。添加剤を全く
添加しない場合においても、焼成時間を長くすることに
より焼結させることが可能であるが、適量を添加するこ
とにより焼成時間を短くすることが出来る。この際添加
量としては、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属
では1重量%以下ではその効果は認められない。また、
2 3 では0.5重量%以下では効果が認められな
い。添加量は多いほどその効果も増加するが、5重量%
以上添加した場合誘電率の増加につながる。従って、添
加量としてはアルカリ金属及びアルカリ土類金属では1
〜5重量%、B2 3 では0.5〜5重量%の範囲が適
当である。更に好適には、共に3〜5重量%の添加が望
ましい。なお、アルカリ金属およびアルカリ土類金属化
合物としては、炭酸塩、酸化物、水酸化物、弗化物等が
使用できる。また、これら化合物とシリカ粉末との混合
方法は特に限定されないが、図1(a)に示したフロー
チャートのように、秤量した粉末を溶液中に分散させ、
金属化合物を溶解して均等に混合することが望ましい。
また図1(b)に示したように、金属塩のみを溶解した
溶液中にシリカ粉末を加え、シリカ粉末にコーティング
するようにして混合しても良い。混合後は溶媒を乾燥除
去することで均等に粉末を混合することができる。従っ
て、金属化合物としては溶媒に溶解性の高いものを用い
ることが好ましい。
【0011】焼成雰囲気に関しては、水蒸気の含有量が
多くなるほど焼結性が向上するが、分圧にして0.00
5気圧未満であると効果が認められなくなる。また、分
圧にして0.85気圧以上の水蒸気雰囲気を作り出すこ
とは困難である。従って、0.005〜0.85気圧の
範囲、更に好ましくは0.3〜0.7気圧の範囲で焼成
することが望ましい。これらの条件下で焼成することに
より、焼成温度800〜1200℃においてシリカ焼結
体を得ることが出来る。
【0012】多層配線基板を製造する場合には、導電層
を形成したグリーンシートを作製し、これを積層したも
のを焼成することにより一体化して多層配線基板を得る
ことが出来る。また、あらかじめ焼結したシリカ焼結体
上に導電層を形成してから一体化して多層配線基板とし
てもよい。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0014】(実施例1)平均粒径が5nmである非晶質
シリカ粉末に対してLi2 CO3 を1、3及び5重量%
添加し、分散媒を純水としてボールミル混合を行った。
この混合溶液を乾燥させることによりシリカ粉末表面に
Li2 CO3 を均一に付着させ、造粒することにより原
料粉末を得る(図1(a))。得られた原料粉末を、ポ
リビニルブチラールをエタノールを主成分とする溶剤で
溶かした液に加え、均一に混ぜ合わせ、粘度を3000
〜10000cpsとしたスラリーを製作した。同様に
前記Li2 CO3 成分をNa2 CO3 、K2 CO3 、R
2 CO3 に置き換えたものでスラリーを作製した。こ
れらスラリーをスリップキャスティング成膜法により5
0〜200μm の厚みになるようにグリーンシート化す
る。作製したグリーンシートを熱プレスすることにより
生積層体を得た。この生積層体を、分圧にして0.5気
圧の水蒸気と、窒素、酸素を含む雰囲気中、800、1
000、1200℃で5時間焼成を行った。
【0015】Li2 CO3 を添加した試料は相対密度に
して96.0%以上に達しており、十分な焼結性を示し
た(表1)。同様にNa2 CO3 、K2 CO3 及びRb
2 CO3 を添加した試料についても十分な焼結を示した
(表2、3及び4)。
【0016】また、添加効果の認められるアルカリ金属
は炭酸塩の他にLi2 O、K2 O、Rb2 O等として使
用してもよい。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】(実施例2)平均粒径が5nmである非晶質
シリカ粉末に対してMgOを1、3及び5重量%添加
し、分散媒を純水としてボールミル混合を行った。混合
後乾燥を行い、水分を除去してシリカ粉末表面にMgO
を均一に付着させた。この混合粉末を造粒して原料粉末
とした。得られた混合粉末を、ポリビニルブリラールを
エタノールを主成分とする溶剤で溶かした液に加え、均
一に混ぜ合わせ、粘度を3000〜10000cpsと
したスラリーを作製した。同様に前記MgO部分をCa
CO3およびSrCO3 に置き換えたものでスラリーを
作製した。これらのスラリーをスリップキャスティング
成膜法により50〜200μm の厚みになるようにグリ
ーンシート化する。作製したグリーンシートを熱プレス
することにより生積層体を得た。この生積層体を、分圧
にして0.5気圧の水蒸気と、窒素、酸素を含む雰囲気
中、800、1000、1200℃にて5時間焼成を行
った。
【0022】得られた焼結体は相対密度が96.0%以
上に達しており、十分な焼結性が認められた(表5、表
6、表7)。密度が100%に近い試料ほど透光性が増
加することも認められた。
【0023】また、添加するアルカリ土類金属はMgC
3 、CaO、SrOでもよい。
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】(実施例3)実施例1及び2に記載した非
晶質シリカ粉末に対して、K2 CO3 を2重量%、Ca
CO3 を2重量%添加し、実施例1及び2と同様の方法
にて均一にシリカ粉末表面に添加剤を付着させた混合粉
末を作製した。得られた混合粉末から実施例1及び2と
同様の方法を用いてグリーンシートを作製した。このグ
リーンシートを積層し、熱プレスすることにより生積層
体とし、これを分圧にして0.5気圧の水蒸気と、窒
素、酸素を含む雰囲気中、1000℃にて5時間焼成を
行った。
【0028】得られた焼結体は透光性を示しており、破
断面を走査型電子顕微鏡にて観察したところ、十分緻密
な焼結体となっていることが確認された(表8)。
【0029】
【表8】
【0030】(実施例4)平均粒径が10nmである非晶
質シリカ粉末に対して、B2 3 を1、3および5重量
%添加し、実施例1と同様の方法にて、スラリー、グリ
ーンシート、生積層体を作製した。作製した生積層体を
分圧にして0.5気圧の水蒸気と、窒素、酸素を含む雰
囲気中、800、1000および1200℃にて5時間
焼成を行った(表9)。
【0031】得られた焼成体は、いずれも相対密度にし
て96.0%以上に達しており、十分な焼結性が認めら
れた。外観は透光性を示しており、破断面観察を行った
ところ緻密な焼結体であることが確認された。
【0032】
【表9】
【0033】(実施例5)乾式粉砕機を用いて平均粒径
が10μm 程度の非晶質シリカ粗粉体の粉砕を行った。
得られた粉末の平均粒径を測定したところ0.5μm で
あった。この非晶質シリカ粉末に対して、B2 3
1、3及び5重量%添加し、実施例4と同様の方法によ
り積層体を作製した。この積層体を分圧にして0.85
気圧の水蒸気と、酸素、窒素を含む雰囲気中、1200
℃にて10時間焼成を行った。
【0034】得られた試料の焼結体密度は96.0%に
達しており、十分な強度を有していた。平均粒径0.5
μm の非晶質シリカ粉末を原料粉末として1200℃で
十分な焼結が完了することが確認された。
【0035】(実施例6)平均粒径5nmの非晶質シリカ
粉末に対してB2 3 を5重量%添加した混合粉末か
ら、実施例1と同様の方法にて積層体を作製した。この
積層体を、分圧にして0.005気圧の水蒸気と、窒
素、酸素を含む雰囲気中、1200℃にて1、5、10
および20時間焼成を行った。
【0036】焼成時間が1時間の場合は焼結の進行が不
十分なため試料の強度はない。焼成時間を5、10時間
と増加させることにより密度の上昇がみられ、20時間
に及ぶと相対密度96%以上となる。破断面を走査型電
子顕微鏡にて観察をした結果、十分な焼結の進行が確認
された。これにより焼成雰囲気に0.005気圧の水蒸
気を含有させることにより、1200℃にて非晶質シリ
カ粉末を焼結させることが出来ることが確認された。
【0037】(実施例7)実施例2と同様の方法によ
り、SiO2 97重量%、MgO3重量%からなる厚み
100μm のグリーンシートを作製した。SiO2 粉末
は、平均粒径が5nmである非晶質シリカ粉末を使用し
た。このグリーンシートに直径180μm のヴァイアホ
ールを形成し銅ペーストを埋め込んだ。また、導体パタ
ーンの印刷を行った。これらの処理を行ったグリーンシ
ート20枚を積層し、110℃に加熱して20MPaの
圧力にてプレス成形を行い生積層体を作製した。この生
積層体を分圧にして0.5気圧の水蒸気と、窒素、酸素
を含む雰囲気中、1000℃にて5時間焼成を行った。
【0038】こうして得られた多層配線基板の絶縁層は
実施例2で得られた焼結体と同様の性状を示した。誘電
率を測定したところ、10GHzにおいて5.0であ
り、誘電正接(tanδ)は7×10-4であった。ま
た、Cu導体の比抵抗値は3μΩ・cmであり低抵抗導体
として良好であった。
【0039】(比較例1)添加剤としてLi2 CO3
Na2 CO3 、K2 CO3 及びRb2 CO3 をそれぞれ
10重量%となるように、平均粒径が5nmである非晶質
シリカ粉末に実施例1と同様の方法により添加した。作
製した各原料粉末を用いて、実施例1と同様の方法によ
り生積層体を作製した。また、添加剤を加えていない平
均粒径5nmの非晶質シリカ粉末を原料粉末として、同様
に生積層体を作製した。これら5種類の試料を、分圧に
して0.5気圧の水蒸気、窒素、酸素を含む雰囲気中、
800、1000及び1200℃にて5時間焼成を行っ
た(表1、2、3および4)。
【0040】Li2 CO3 、Na2 CO3 、K2 CO3
及びRb2 CO3 を添加した試料は各焼成温度で十分な
焼結が認められた。しかしながら、各試料の比誘電率を
1MHzにおいて測定したところ4.0以上となること
が確認された。誘電特性の点から、添加量は5重量%以
上は不適当である。また、シリカ単体の試料は十分に焼
結していないことが相対密度が92.0%であること確
認された。実施例1において各添加剤を1重量%以上添
加した試料が相対密度96.0%以上に達していること
から、これらのアルカリ金属を1重量%以上添加するこ
とは焼結性を向上させることが解る。
【0041】(比較例2)添加剤としてMgO、CaC
3 及びSrCO3 をそれぞれ10重量%となるよう
に、平均粒径が5nmである非晶質シリカ粉末に実施例2
と同様の方法により添加した。作製した各原料粉末を用
いて、実施例2と同様の方法により生積層体を作製し
た。これら3種類の試料を、分圧にして0.5気圧の水
蒸気、窒素、酸素を含む雰囲気中、800、1000及
び1200℃にて5時間焼成を行った(表5、6および
7)。
【0042】各試料は相対密度が98.0%以上に達し
ており十分な焼結が認められた。しかしながら、各試料
の比誘電率を1MHzにおいて測定したところ、4.0
以上であることが確認された。誘電的特性の観点からは
添加量は5重量%以上は不適当である。
【0043】(比較例3)平均粒径が10nmである非晶
質シリカ粉末に対してB2 3 を10重量%となるよう
に、実施例4と同様の方法にて添加し、原料粉末を調整
した。この原料粉末を用いて、実施例4と同様の工程に
て生積層体を作製した。これを分圧にして0.5気圧の
水蒸気と窒素、酸素を含む雰囲気中、800、1000
及び1200℃にて5時間焼成を行った(表9)。
【0044】焼成温度が800℃の場合、相対密度から
十分に焼結していることが確認されたが、比誘電率が
4.5(1MHz)であることから誘電特性の点から添
加量は10重量%は不適当である。また、焼成温度を1
000℃以上とした場合溶融してしまうことが確認され
た。以上より、B2 3 の添加量は5重量%以下が適当
と判断される。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により低い誘
電率と誘電損失を特徴とするシリカ焼結体を、Au、A
g、CuおよびAg−Pd等の低抵抗導体の融点以下の
温度域で焼成することにより得られる。また、これによ
り前記低抵抗導体を同時焼成により内装した多層配線基
板を製造することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における試料作製の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シリカ粉末 2 Li2 CO3 水溶液 3 SiO2 4 Li2 CO3 5 グリーンシート 6 シリカ焼結体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2 95.0〜99.5重量%、アル
    カリ金属化合物0〜5.0重量%、アルカリ土類金属化
    合物0〜5.0重量%からなる絶縁層と導体層よりなる
    ことを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】SiO2 95.0〜99.0重量%、B2
    3 1.0〜5.0重量%からなる絶縁層と導体層より
    なることを特徴とする多層配線基板。
  3. 【請求項3】導体層がAu、Ag、Ag−Pd、Cuの
    少なくとも1種類以上よりなることを特徴とする請求項
    1ないし2記載の多層配線基板。
  4. 【請求項4】平均粒径が5〜500nmであるシリカの微
    粉末95.0〜99.5重量%とアルカリ金属化合物0
    〜5.0重量%及びアルカリ土類金属化合物0〜5.0
    重量%の混合物、または平均粒径が5〜500nmである
    シリカの微粉末95.0〜99.0重量%とB2
    3 1.0〜5.0重量%の混合物を、バインダー、溶剤
    と混合してスラリーとし、これを成形した後、分圧にし
    て0.005気圧以上0.85気圧以下の水蒸気を含む
    雰囲気において、800〜1200℃にて焼成すること
    を特徴とするシリカ焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】平均粒径が5〜500nmであるシリカの微
    粉末95.0〜99.5重量%とアルカリ金属化合物0
    〜5.0重量%及びアルカリ土類金属化合物0〜5.0
    重量%の混合物、または平均粒径が5〜500nmである
    シリカの微粉末95.0〜99.0重量%とB2
    3 1.0〜5.0重量%の混合物をプレス成形した後、
    分圧にして0.005気圧以上0.85気圧以下の水蒸
    気を含む雰囲気において800〜1200℃にて焼成す
    ることを特徴とするシリカ焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】平均粒径が5〜500nmであるシリカの微
    粉末95.0〜99.5重量%とアルカリ金属化合物0
    〜5.0重量%及びアルカリ土類金属化合物0〜5.0
    重量%との混合粉末、または平均粒径が5〜500nmで
    あるシリカの微粉末95.0〜99.0重量%とB2
    3 1.0〜5.0重量%との混合粉末を、バインダー、
    溶剤と混合してスラリーとしてグリーンシートを作製
    し、このグリーンシート上に導体層を形成し、これらを
    積層した後、分圧にして0.005気圧以上0.85気
    圧以下の水蒸気を含む雰囲気において800〜1200
    ℃にて一体焼成することを特徴とする請求項1ないし2
    記載の多層配線基板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項4ないし5に記載のシリカ焼結体に
    導体層を形成し、これを積層・一体化することを特徴と
    する請求項1ないし3記載の多層配線基板の製造方法。
JP6247929A 1994-05-13 1994-10-13 多層配線基板とその製造方法、及びそれに用いるシリカ焼結体の製造方法 Expired - Lifetime JP2606155B2 (ja)

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