JPH08115Y2 - 工具マガジンの工具ポット - Google Patents
工具マガジンの工具ポットInfo
- Publication number
- JPH08115Y2 JPH08115Y2 JP1990077902U JP7790290U JPH08115Y2 JP H08115 Y2 JPH08115 Y2 JP H08115Y2 JP 1990077902 U JP1990077902 U JP 1990077902U JP 7790290 U JP7790290 U JP 7790290U JP H08115 Y2 JPH08115 Y2 JP H08115Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- pot
- tool pot
- pull stud
- locking hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、工作機械ATCマガジン部の工具ポットに関
するものである。
するものである。
[従来の技術] 従来、フェノール樹脂の圧縮成形加工では、肉厚は自
由に設定できたので、合成樹脂製工具ポットの内側は、
工具のプルスタッドがプルスタッド係止部に案内される
ようテーパに形成されていた。しかし、コストダウンの
ため肉厚を薄く加工できるインジェクション成形が行わ
れるようになった。このように、合成樹脂製工具ポット
はインジェクション製法により作られるようになった
が、その製法上、肉厚をできるだけ均一にするよう要求
されている。肉厚が均一になっていないと、インジェク
ション成形後、肉厚部の冷却速度が薄肉部の冷却速度よ
り遅くなり、ひずみが生ずるからである。従って換言す
れば、各部の肉厚をできるだけ均一にし、インジェクシ
ョン成形後の冷却速度をほぼ等しくし、ひずみを生じな
いようにする必要がある。そのため、工具ポット1は、
工具テーパ(シャンク部)2aの大径側だけがテーパ部1a
に当たり、他は逃がす工夫をして、第3図に示すよう
に、均一肉厚の工具ポット1として製作されている。
由に設定できたので、合成樹脂製工具ポットの内側は、
工具のプルスタッドがプルスタッド係止部に案内される
ようテーパに形成されていた。しかし、コストダウンの
ため肉厚を薄く加工できるインジェクション成形が行わ
れるようになった。このように、合成樹脂製工具ポット
はインジェクション製法により作られるようになった
が、その製法上、肉厚をできるだけ均一にするよう要求
されている。肉厚が均一になっていないと、インジェク
ション成形後、肉厚部の冷却速度が薄肉部の冷却速度よ
り遅くなり、ひずみが生ずるからである。従って換言す
れば、各部の肉厚をできるだけ均一にし、インジェクシ
ョン成形後の冷却速度をほぼ等しくし、ひずみを生じな
いようにする必要がある。そのため、工具ポット1は、
工具テーパ(シャンク部)2aの大径側だけがテーパ部1a
に当たり、他は逃がす工夫をして、第3図に示すよう
に、均一肉厚の工具ポット1として製作されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、第3図に示すような工具ポット1では、同
図に示すように、切削工具2の挿入に際し、切削工具2
が必ずしもポット中心線に沿って挿入されないので、工
具後端部のプルスタッド2bが工具ポット1内部の底壁面
1bに当たり、プルスタッド挿入係止孔1cに円滑に装着で
きず、また、装着に時間がかかってしまう事態が生じて
いる。
図に示すように、切削工具2の挿入に際し、切削工具2
が必ずしもポット中心線に沿って挿入されないので、工
具後端部のプルスタッド2bが工具ポット1内部の底壁面
1bに当たり、プルスタッド挿入係止孔1cに円滑に装着で
きず、また、装着に時間がかかってしまう事態が生じて
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案は、工具ポットの肉厚を増さずに上記課題を解
決するために、第1図、第2図に示すように、工具ポッ
ト3内部に工具ポット底壁部3b側が高くなっているリブ
3dを複数個形成し、そのリブ3dが工具ポット底壁部3bに
設けたプルスタッド2bの挿入係止孔3cにプルスタッド2b
を案内するパイロットガイドとなるようにしたものであ
る。
決するために、第1図、第2図に示すように、工具ポッ
ト3内部に工具ポット底壁部3b側が高くなっているリブ
3dを複数個形成し、そのリブ3dが工具ポット底壁部3bに
設けたプルスタッド2bの挿入係止孔3cにプルスタッド2b
を案内するパイロットガイドとなるようにしたものであ
る。
[作用] 本考案によれば、インジェクション成形により工具ポ
ットの側壁を均一肉厚としたことから、成形後の冷却速
度がほぼ等しくなり、工具ポットにひずみが生じにくく
なる。また、工具ポットの筒状部内壁には、その中間付
近より挿入係止孔に向かって三角形状に傾斜した複数個
のリブを設けて、切削工具のプルスタッドを工具ポット
のプルスタッド挿入係止孔へ案内するようにしたので、
切削工具の工具ポットへの装着が確実に行われる。
ットの側壁を均一肉厚としたことから、成形後の冷却速
度がほぼ等しくなり、工具ポットにひずみが生じにくく
なる。また、工具ポットの筒状部内壁には、その中間付
近より挿入係止孔に向かって三角形状に傾斜した複数個
のリブを設けて、切削工具のプルスタッドを工具ポット
のプルスタッド挿入係止孔へ案内するようにしたので、
切削工具の工具ポットへの装着が確実に行われる。
[実施例] 第1図、第2図は本考案による実施例を示すもので、
工具ポット3には、工具ポット3の切削工具2挿入口内
壁に切削工具2のシャンク2aの根本部に合致するテーパ
部3aを形成し、底壁部3bに切削工具のプルスタッド2bの
挿入係止孔3cが形成してある。
工具ポット3には、工具ポット3の切削工具2挿入口内
壁に切削工具2のシャンク2aの根本部に合致するテーパ
部3aを形成し、底壁部3bに切削工具のプルスタッド2bの
挿入係止孔3cが形成してある。
そして、ポット筒状部内壁には、その中間付近より挿
入係止孔3cに向かって、第1図に示すように、プルスタ
ッド2bを挿入係止孔3cに案内するための三角形状に傾斜
したリブ3dが複数個(この実施例では8個)設けられて
いる。
入係止孔3cに向かって、第1図に示すように、プルスタ
ッド2bを挿入係止孔3cに案内するための三角形状に傾斜
したリブ3dが複数個(この実施例では8個)設けられて
いる。
また、工具ポット3の底壁部3bの側面には横孔3eが設
けられており、プルスタッド挿入係止孔3cに挿入された
切削工具2のプルスタッド2bに係合してその係合位置に
一時的に係止する係止ボール4がコイルバネ4a、止めネ
ジ4bによりプルスタッド2b下側を押圧して、切削工具2
のシャンク部分2aが工具ポット3内に収納保持されるよ
うになっている。なお、符号4cはボール係止スリーブ、
5は複数個の工具ポット3を装着して工具マガジンを構
成するカートリッジである。
けられており、プルスタッド挿入係止孔3cに挿入された
切削工具2のプルスタッド2bに係合してその係合位置に
一時的に係止する係止ボール4がコイルバネ4a、止めネ
ジ4bによりプルスタッド2b下側を押圧して、切削工具2
のシャンク部分2aが工具ポット3内に収納保持されるよ
うになっている。なお、符号4cはボール係止スリーブ、
5は複数個の工具ポット3を装着して工具マガジンを構
成するカートリッジである。
上記のように構成されているので、切削工具2を工具
ポット3に装着する際、プルスタッド2bがリブ3dにガイ
ドされて挿入孔3c内に挿入されるようになる。
ポット3に装着する際、プルスタッド2bがリブ3dにガイ
ドされて挿入孔3c内に挿入されるようになる。
[考案の効果] 本考案によれば、インジェクション成形により工具ポ
ットの側壁を均一肉厚としたことから、成形後の冷却速
度がほぼ等しくなり、工具ポットにひずみが生じにくく
なるとともに、肉厚を薄くできるのでコストダウンも図
られる。また、工具ポットの筒状部内壁に、その中間付
近より挿入係止孔に向かって、プルスタッドを挿入係止
孔に案内するための三角形状に傾斜したリブを複数個設
けたので、切削工具を工具ポットに装着する際、切削工
具のプルスタッドが工具ポットのプルスタッド挿入係止
孔へ案内され、慣れない人が試みても、1回で確実に切
削工具を工具ポットへ装着することができるようになっ
た。
ットの側壁を均一肉厚としたことから、成形後の冷却速
度がほぼ等しくなり、工具ポットにひずみが生じにくく
なるとともに、肉厚を薄くできるのでコストダウンも図
られる。また、工具ポットの筒状部内壁に、その中間付
近より挿入係止孔に向かって、プルスタッドを挿入係止
孔に案内するための三角形状に傾斜したリブを複数個設
けたので、切削工具を工具ポットに装着する際、切削工
具のプルスタッドが工具ポットのプルスタッド挿入係止
孔へ案内され、慣れない人が試みても、1回で確実に切
削工具を工具ポットへ装着することができるようになっ
た。
第1図、第2図は本考案による工具ポットを示すもの
で、第1図は正面断面図、第2図は第1図の矢印部分で
とった断面図、第3図は従来例を示す第1図と同様の断
面図である。 2……切削工具、2a……シャンク、2b……プルスタッ
ド、3……工具ポット、3a……テーパ部、3b……底壁
部、3c……プルスタッド挿入係止孔、3d……リブ、3e…
…横孔、4……係止ボール、4a……コイルバネ、4b……
止めネジ、4c……ボール係止スリーブ、5……カートリ
ッジ。
で、第1図は正面断面図、第2図は第1図の矢印部分で
とった断面図、第3図は従来例を示す第1図と同様の断
面図である。 2……切削工具、2a……シャンク、2b……プルスタッ
ド、3……工具ポット、3a……テーパ部、3b……底壁
部、3c……プルスタッド挿入係止孔、3d……リブ、3e…
…横孔、4……係止ボール、4a……コイルバネ、4b……
止めネジ、4c……ボール係止スリーブ、5……カートリ
ッジ。
Claims (1)
- 【請求項1】底壁部に切削工具のプルスタッドを嵌入係
止する挿入係止孔を有するほぼ均一肉厚の側壁となって
いる工具マガジンの合成樹脂製工具ポットにおいて、前
記工具ポットの筒状部内壁に、その中間付近より前記挿
入係止孔に向かって三角形状に傾斜した、前記切削工具
のプルスタッドを前記挿入係止孔に案内するためのリブ
を複数個設けたことを特徴とする工具マガジンの工具ポ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990077902U JPH08115Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 工具マガジンの工具ポット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990077902U JPH08115Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 工具マガジンの工具ポット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0435841U JPH0435841U (ja) | 1992-03-25 |
JPH08115Y2 true JPH08115Y2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=31620706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990077902U Expired - Lifetime JPH08115Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 工具マガジンの工具ポット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08115Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4195399B2 (ja) * | 2004-02-12 | 2008-12-10 | 株式会社葵精工 | 工具ポット |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0413070Y2 (ja) * | 1984-12-29 | 1992-03-27 | ||
JPH07106520B2 (ja) * | 1986-03-18 | 1995-11-15 | 株式会社椿本チエイン | ツ−ルポツトのツ−ルホルダ自動ロツク装置 |
JPS63201030U (ja) * | 1987-06-13 | 1988-12-26 | ||
JPH01170533U (ja) * | 1988-05-23 | 1989-12-01 |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP1990077902U patent/JPH08115Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0435841U (ja) | 1992-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08115Y2 (ja) | 工具マガジンの工具ポット | |
US3900183A (en) | Die attachment for forming split type fasteners on molded parts | |
US5806378A (en) | Releasable securing knob assembly | |
JPS5946826U (ja) | 合成樹脂製樽状容器 | |
JPS63135768U (ja) | ||
JPH05192426A (ja) | ゴルフクラブヘッドの製造方法 | |
JP3235094U (ja) | 脱落防止並びに自動位置決め可能な切削工具組立体、及び脱落防止並びに自動位置決め可能なコレット組立体 | |
JPH0436300Y2 (ja) | ||
JPS632179Y2 (ja) | ||
JPS58157568U (ja) | 差し替ドライバ− | |
JPH0133307Y2 (ja) | ||
KR930002768Y1 (ko) | 실 안내구 | |
KR200154427Y1 (ko) | 사출 제품을 고정하기 위한 클립 홀더와 클립구조 | |
JPS6237613U (ja) | ||
JPH065193Y2 (ja) | ノック式シャープペンシル | |
JP3110850U (ja) | 金型用ガイドポスト | |
JPS6311881Y2 (ja) | ||
JPS6139497U (ja) | 扇風機の俯仰調整装置 | |
JPS6186690U (ja) | ||
JPS5959176U (ja) | 掛止用突出部付きハンガ− | |
JPS63128515U (ja) | ||
JPS5917138U (ja) | フエ−シングヘツドにおけるツ−ルチヤツク装置 | |
JPS62146558U (ja) | ||
JPS6158928U (ja) | ||
JPH0390193U (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |