JPH08115905A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH08115905A
JPH08115905A JP6253256A JP25325694A JPH08115905A JP H08115905 A JPH08115905 A JP H08115905A JP 6253256 A JP6253256 A JP 6253256A JP 25325694 A JP25325694 A JP 25325694A JP H08115905 A JPH08115905 A JP H08115905A
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wafer
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electrode
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カソード電極とアノード電極との間に生ずる
プラズマ密度を均一化し、これによりチャージアップダ
メージの発生を防止したマグネトロン反応性イオンエッ
チング装置及びアッシング装置等のプラズマ処理装置を
提供する。 【構成】 ウエハ50を載置するカソード電極40と、
ウエハ50を覆うようにしてこれを囲む平面視略多角形
状のアノード電極80と、アノード電極80の辺側外方
でウエハ50を挟んで対向して配設され、かつ対向する
方向に磁場を発生する電磁コイル10、11、20、2
1の対複数を備えたプラズマ処理装置である。アノード
電極80が、そのコーナー部の少なくとも一つに、電磁
コイルの対を構成する各電磁コイルの、互いに隣り合う
電磁コイル間の方向に突出する突出部81を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの製造
プロセスにおける、ドライエッチング操作に用いられる
マグネトロン反応性イオンエッチング装置やアッシング
操作に用いられるアッシング装置等のプラズマ処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおける
ドライエッチング方法の一つとして、反応性イオンエッ
チング(RIE)法が知られており、このようなRIE
法を応用化したものとしては、例えば図6に示すような
マグネトロン反応性イオンエッチング装置(以下、M−
RIE装置と略称する)が知られている。このM−RI
E装置は、ウエハ50が載置されている正方形板状のカ
ソード電極40に高周波(RF)電力を印加し、このカ
ソード電極40とウエハ50およびカソード電極40を
囲うようにして配設された箱状のアノード電極30との
間に電場Eを発生させるとともに、ウエハ50を囲むア
ノード電極30の周囲に配置された電磁コイル10、1
1、20、21に電流を流して電場Eと直交する磁場B
を発生させることにより、アノード電極30内の真空雰
囲気中に発生するプラズマ70をウエハ50近傍の空間
に閉じ込めるものである。ここで、このようにして発生
したプラズマ70の内部では、互いに直交する電場Eと
磁場Bとによって電子がドリフト、すなわちサイクロイ
ド状に運動を起こすことにより、非弾性衝突の頻度が増
大し、これによりプラズマ密度が高くなる。なお、電磁
コイル10、11はウエハ50を挟んで互いに対向して
配置され、さらに通常は直列に接続された電磁コイル対
となっており、同様に電磁コイル20、21も電磁コイ
ル対となっている。
【0003】ところで、このようなM−RIE装置で
は、ウエハ50に対する磁場Bの方向が相対的に固定さ
れていると、ウエハ50の面上におけるプラズマの密度
分布が大きく偏ってしまうことから、ウエハ50に対す
る磁場Bの方向を相対的に回転させることが必要となっ
ている。しかし、磁場Bの方向を固定してウエハ50を
回転させるのでは、これと同時にRF電源なども回転さ
せなければならないといったハード面での困難が伴うこ
とから、通常はウエハ50を固定し、コイル電流を制御
することによって磁場Bの方向を回転させるようにして
いる。すなわち従来では、電磁コイル10、11間にお
ける電流I1 と、電磁コイル20、21間における電流
2 とを、それぞれ
【数1】I1 =I0 cos(2πft)
【数2】I2 =I0 sin(2πft) ただし、I0 :振幅、f:周波数、t:時間 のように設定し、これにより両者の間に位相差π/2を
設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このM
−RIE装置では以下に述べる不都合がある。このM−
RIE装置にあっては、前記電磁コイル間の位相2πf
t=0の場合、図7(a)に示すように磁束線75の間
隔がウエハ50の面上で大きくなり、すなわちここで磁
場勾配が小さくなるため、アノード電極30のコーナー
部においては高密度プラズマ領域71…が生じるもの
の、ウエハ50の面上ではプラズマ70(図6参照)内
における電子のドリフト運動が安定し、プラズマ密度分
布の偏りの度合いが最小になる。一方、位相2πft=
π/4の場合、図7(b)に示すように磁力線76の間
隔がウエハ50の中心部に向かって小さくなり、すなわ
ちここで磁場勾配が大きくなるため、ウエハ50の中心
部ではその周辺部と比較してプラズマ70(図6参照)
内における電子のドリフト運動が活発になり、またコー
ナー部においても高密度プラズマ領域71、71、準高
密度プラズマ領域72、72が生じることなどからプラ
ズマ密度分布の偏りの度合いが最大になる。なお、磁場
勾配とは空間的な磁場強度の傾きであり、その単位はGa
uss /cmである。
【0005】しかし、例えウエハ50の面上でプラズマ
密度分布の偏りの度合いが最小となり、したがってプラ
ズマ密度分布がほぼ均一であっても、その近傍との差が
大きい場合には、プラズマからエッチング対象であるウ
エハ50に流れるプラズマ電流が不均一になることか
ら、例えば前記M−RIE装置を用いてゲートエッチン
グを行った場合に、積層してウエハを構成している半導
体基板、ゲート絶縁膜、およびゲート電極のそれぞれの
間に大きな電位差が発生し、これにより比較的薄い層厚
のゲート絶縁膜が破壊されるといった、一般にチャージ
アップダメージと呼ばれる現象が起こることがある。し
かも、このM−RIE装置ではゲートエッチングの場合
に限らず、その他の金属や絶縁膜のエッチング工程及び
アッシング工程でもチャージアップダメージが起こるこ
とがあり、したがってこのM−RIE装置には半導体デ
バイスプロセスにおけるドライエッチング装置及びアッ
シング装置として未だ改善すべき点が残されているので
ある。
【0006】本発明は前記課題を解決するべくなされた
もので、その目的とするところは、カソード電極とアノ
ード電極との間に生ずるプラズマ密度を均一化し、これ
によりチャージアップダメージの発生を防止したマグネ
トロン反応性イオンエッチング装置及びアッシング装置
等のプラズマ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理装
置では、ウエハを載置するカソード電極と、該ウエハを
覆うようにしてこれを囲む平面視略多角形状のアノード
電極と、該アノード電極の辺側外方にて前記ウエハを挟
んで対向して配設され、かつ対向する方向に磁場を発生
する電磁コイルの対複数とを備えてなり、前記アノード
電極が、そのコーナー部の少なくとも一つに、前記電磁
コイルの対を構成する各電磁コイルの、互いに隣り合う
電磁コイル間の方向に突出する突出部を有したことを前
記課題の解決手段とした。なお、前記アノード電極の突
出部に排気口を開閉可能に設けてもよい。また、前記カ
ソード電極の、前記チャンバー壁の突出部の位置に対応
する箇所を、突出部の突出方向に延出して形成してもよ
い。さらに、前記アノード電極の突出部の両側に配置さ
れた電磁コイルの端部を、それぞれ該突出部に沿って外
方に折曲し、互いに対向せしめてもよい。
【0008】
【作用】本発明によれば、アノード電極のコーナー部
に、各電磁コイルの互いに隣り合う電磁コイル間の方向
に突出する突出部を設けたことから、該アノード電極内
のコーナー部に生じる高密度プラズマ領域が突出部の突
出方向に遠ざかり、したがって該高密度プラズマ領域が
ウエハ近傍から離れる。また、アノード電極のコーナー
部の表面積が大きくなるため、荷電粒子のアノード電極
内面での再結合の確率が高くなり、したがってコーナー
部に生じる高密度プラズマ領域のプラズマ密度が低くく
なり、アノード電極内全体でのプラズマ密度分布が均一
化する。
【0009】
【実施例】以下、本発明のプラズマ処理装置マグネトロ
ン反応性イオンエッチング装置を詳しく説明する。図1
は本発明のプラズマ処理装置をマグネトロン反応性イオ
ンエッチング装置に適用した場合の第一の実施例を示す
図であり、図1に示したマグネトロン反応性イオンエッ
チング装置(以下、M−RIE装置と略称する)が図6
に示した従来のM−RIE装置と異なるところは、チャ
ンバー壁として機能するアノード電極80のコーナー部
に突出部81が形成されている点である。
【0010】すなわち、図1に示したM−RIE装置
は、半導体デバイスを構成するウエハ50を載置する正
方形板状のカソード電極40と、ウエハ50およびカソ
ード電極40の上面を覆うようにしてこれを囲む平面視
略正方形状のアノード電極80と、該アノード電極80
の辺側外方にて前記ウエハ50を挟んで対向して配設さ
れた複数の電磁コイル対とを備えたものである。カソー
ド電極40はウエハ50に比べ十分に大きく形成された
もので、接地された高周波(RF)電源60に接続され
たものである。一方、アノード電極80は前記カソード
40とともにチャンバーを構成するもので、側部電極と
これの上部開口を閉塞する上部電極とからなりしたがっ
て下方を開口した箱状のものである。また、このアノー
ド電極80は、前述したようにウエハ50とこれを載置
するカソード電極40とを囲んで配置されたもので、そ
の内部にプラズマを発生させるべく接地されたものであ
る。なお、カソード電極40とアノード電極80とに囲
まれる空間、すなわちチャンバー内は、後述するように
閉塞されて気密状態が保たれるように構成されている。
そして、この空間部には真空ポンプ等の負圧源が接続さ
れており、これによって該チャンバー内は減圧されさら
には真空雰囲気がつくられるようになっている。
【0011】電磁コイル対は、図1に示したものと同様
に電磁コイル10と11、電磁コイル20と21とから
それぞれ構成されたもので、前述したごとくそれぞれウ
エハ50を挟んだ状態でアノード電極80の外側に互い
に対向して配置され、さらに直列に接続されたものであ
る。前記アノード電極80には、そのコーナー部にそれ
ぞれ、電磁コイルの対を構成する各電磁コイル10、1
1、20、21の、互いに隣り合う電磁コイル間の方向
に突出する突出部81…が形成されている。これら突出
部81…は、アノード電極80のコーナー部の側部電極
が図6に示したアノード電極30の対角線方向に延び、
かつその上部開口を閉塞した状態に上部電極が設けら
れ、形成されたものである。
【0012】このような形状のアノード電極80を有し
たM−RIE装置によってエッチング処理を行うには、
図6に示した従来の装置と同様にして予めウエハ50を
カソード電極40上にセットし、その後真空ポンプ(図
示略)によりアノード電極80とカソード電極40との
間のチャンバー内を減圧してほぼ真空雰囲気にする。次
に、真空雰囲気にしたアノード電極80とカソード電極
40との間に、図示しないガス導入孔からエッチングガ
ス、例えばCl2 などのガスを導入する。次いで、カソ
ード電極40にRF電力を印加してアノード電極80か
らカソード電極40に向かう方向に電場Eを発生させる
とともに、電磁コイル10、11、20、21に電流を
流して電場Eに直交する磁場Bを発生させ、これにより
アノード電極80とカソード電極40との間にプラズマ
70を発生させる。
【0013】すると、このプラズマ70中のイオンが電
場Eによってカソード電極40またはその上のウエハ5
0に衝突し、二次電子が放出される。この放出された二
次電子は相互に直交する電場Eおよび磁場Bによってサ
イクロイド運動を起こしてエッチングガス分子と衝突
し、イオンが新たに発生する。そして、前述と同様にし
てこのイオンがカソード電極40またはその上のウエハ
50に衝突してまたも二次電子が放出され、さらにこれ
が繰り返されることにより、プラズマ密度が増大する。
このようにしてプラズマ密度が増大することにより、プ
ラズマ70中から多数の反応性イオンがウエハ50に供
給され、Siまたはその化合物、あるいは各種金属など
が高速にエッチングされる。
【0014】このとき、本実施例のM−RIE装置にあ
っては、突出部81…を形成したことにより、図7に示
したようなチャンバー壁30のコーナー部に生じる高密
度のプラズマ領域71や準高密度プラズマ領域72を突
出部81…の突出方向、すなわちウエハ50から遠ざか
った位置に生じさせることができ、したがってこれら高
密度プラズマ領域をウエハ50の近傍から離すことがで
き、これによりプラズマからエッチング対象であるウエ
ハ50に流れるプラズマ電流を均一化し、チャージアッ
プダメージが起こるのを防止することができる。また、
突出部81…を形成したことによってアノード電極80
のコーナー部側部電極の表面積が図6に示した従来のM
−RIE装置に比べ大きくなっており、したがってプラ
ズマを発生させた際荷電粒子の、アノード電極80の側
部電極内面での再結合の確率が高くなり、このため図7
に示したコーナー部の位置に生じる高密度プラズマ領域
のプラズマ密度が低くなり、アノード電極80内でのプ
ラズマ密度分布が均一化する。
【0015】図2は本発明の第二の実施例を示す図であ
り、図2に示したM−RIE装置が図1に示したM−R
IE装置と異なるところは、アノード電極80の突出部
81に排気口82が形成されている点である。排気口8
2は、アノード電極80の突出部81の上部電極部分に
形成された開口部と、この開口部の開口度を調節しさら
には該開口部を気密に封止できるように開口部の周辺部
に可動に設けられた蓋体(図示略)とから形成されたも
のである。このような排気口82を設けたことにより図
2に示したM−RIE装置は、排気口82の開口度を調
節することによってアノード電極80内の圧力をコント
ロールすることができ、したがって高密度プラズマがア
ノード電極80のコーナー部に生ずることに起因してエ
ッチング反応生成物が再解離するのを防止することがで
き、これによりエッチング反応を安定させることができ
る。
【0016】図3は本発明の第三の実施例を示す図であ
り、図3に示したM−RIE装置が図2に示したM−R
IE装置と異なるところは、正方形板状のカソード電極
40に代えて、略正方形板状のカソード電極90が用い
られている点である。このカソード電極90は、図2に
示した正方形板状のカソード電極40が、そのコーナー
部が対角線方向に延ばされて形成されたもので、これら
外側に延ばされてなる延出部91…は、アノード電極8
0の突出部81…の位置に対応するように配置されてい
る。
【0017】このようなM−RIE装置によれば、延出
部91…を形成したカソード電極90を用いたことか
ら、従来のカソード電極40を用いた場合に比べ電界E
がよりウエハ50から離れた位置にまで存在するように
なり、したがってカソード40を用いた場合に比べ高密
度プラズマ領域の発生位置をウエハ50から離すことが
できる。すなわち、電子のドリフト運動は電界Eとこれ
直交する磁界Bとが存在しないと発生しないが、本実施
例では延出部91…を形成したことにより電子のドリフ
ト運動がウエハ50からより離れた位置にまで発生する
からである。
【0018】図4は本発明の第四の実施例を示す図であ
り、図4に示したM−RIE装置が図3に示したM−R
IE装置と異なるところは、電磁コイル10、11、2
0、21の両端部を、それぞれアノード電極80の突出
部81に沿って外方に折曲した点である。すなわち、電
磁コイル10、11、20、21にはそれぞれの両端部
に折曲部101、101(111、111、201、2
01、211、211)が設けられており、これら折曲
部は、隣り合う電磁コイル間にて互いに隣り合う折曲部
どうしが、前記アノード電極80の突出部81を挟んで
互いに対向するように配設されている。
【0019】このようなM−RIE装置によれば、図5
に示すような磁力線分布が得られることから分かるよう
に、アノード電極80のコーナー部における磁場勾配を
おさえることができ、これによりアノード電極80内の
プラズマの密度分布を均一化することができる。すなわ
ち、電磁コイル間の位相2πft=0の場合には、図5
(a)に示すようにアノード電極80のコーナー部に形
成された突出部81内、およびその近傍において磁力線
77の間隔が小さくならず、よってこれらの箇所におい
て高密度のプラズマ領域が生じなくなるのはもちろん、
アノード電極80内全体でみても磁力線77の間隔がほ
ぼ一定になり、したがってプラズマの密度分布が均一化
するのである。一方、電磁コイル間の位相2πft=π
/4の場合にも、図5(b)に示すようにアノード電極
80のコーナー部において磁力線78の間隔が小さくな
らず、したがってやはりアノード電極80内におけるプ
ラズマの密度分布が均一化するのである。
【0020】なお、前記実施例では本発明のプラズマ処
理装置をマグネトロン反応性イオンエッチング装置に適
用した例を示したが、本発明は他に例えばアッシング装
置にも適用することができ、その場合には前記マグネト
ロン反応性イオンエッチング装置において、使用ガスを
酸素に変えるだけでよい。また、前記実施例ではアノー
ド電極80を平面視略正方形状にしたが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、例えば平面視形状が六角形や
八角形でもよい。さらに、前記実施例ではアノード電極
80の全てのコーナー部に突出部81を形成したが、他
の条件に応じては部分的にのみ突出部81を形成しても
よく、もちろん排気口82やカソード電極90の延出部
91についても同様に部分的にのみ設けるようにしても
よい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにプラズマ処理装置
は、アノード電極のコーナー部に突出部を設け、これに
より該アノード電極内のコーナー部に生じる高密度プラ
ズマ領域をウエハから遠ざけるようにしたものであるか
ら、これら高密度プラズマ領域をウエハ近傍から遠ざけ
ることにより、プラズマからエッチング対象であるウエ
ハに流れるプラズマ電流を均一化し、これによりチャー
ジアップダメージが起こるのを防止することができる。
また、突出部を形成したことによってアノード電極のコ
ーナー部の表面積が従来のM−RIE装置に比べ大きく
なるので、結果としてプラズマを発生させた際荷電粒子
のアノード電極内面での再結合の確率を高くすることが
でき、これによりコーナー部の位置に生じる高密度プラ
ズマ領域のプラズマ密度を低くし、アノード電極内での
プラズマ密度分布を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をマグネトロン反応性イオンエッチング
装置に適用した場合の第一の実施例を示す図であり、
(a)は平断面図、(b)はA−A線矢視断面図であ
る。
【図2】本発明の第二の実施例を示す図であり、(a)
は平断面図、(b)はA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明の第三の実施例を示す図であり、(a)
は平断面図、(b)はA−A線矢視断面図である。
【図4】本発明の第四の実施例を示す図であり、(a)
は平断面図、(b)はA−A線矢視断面図である。
【図5】図4に示したマグネトロン反応性イオンエッチ
ング装置における磁力線の分布を示す図であり、(a)
はコイル電流の位相が0の場合、(b)はコイル電流の
位相がπ/4の場合である。
【図6】従来のマグネトロン反応性イオンエッチング装
置の一例を示す図であり、(a)は平断面図、(b)は
A−A線矢視断面図である。
【図7】図6に示したマグネトロン反応性イオンエッチ
ング装置における磁力線の分布を示す図であり、(a)
はコイル電流の位相が0の場合、(b)はコイル電流の
位相がπ/4の場合である。
【符号の説明】
10、11、20、21 電磁コイル 40、90 カソード電極 50 ウエハ 80 アノード電極 81 突出部 82 排気口 91 延出部 101、111、201、211 折曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 M 9216−2G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを載置するカソード電極と、該ウ
    エハを覆うようにしてこれを囲む平面視略多角形状のア
    ノード電極と、該アノード電極の辺側外方にて前記ウエ
    ハを挟んで対向して配設され、かつ対向する方向に磁場
    を発生する電磁コイルの対複数を備えたプラズマ処理装
    置であって、 前記アノード電極が、そのコーナー部の少なくとも一つ
    に、前記電磁コイルの対を構成する各電磁コイルの、互
    いに隣り合う電磁コイル間の方向に突出する突出部を有
    したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記アノード電極の突出部に排気口が開
    閉可能に設けられたことを特徴とする請求項1記載のプ
    ラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記カソード電極の、前記アノード電極
    の突出部の位置に対応する箇所が、突出部の突出方向に
    延出して形成されてなることを特徴とする請求項1記載
    のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記アノード電極の突出部の両側に配置
    された電磁コイルの端部が、それぞれ該突出部に沿って
    外方に折曲され、互いに対向せしめられてなることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6902648B2 (en) 2003-01-09 2005-06-07 Oki Electric Industry Co., Ltd. Plasma etching device
JP2009027194A (ja) * 1997-01-02 2009-02-05 Applied Materials Inc 非均一な磁界を有する磁気励起プラズマチャンバ

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JP2009027194A (ja) * 1997-01-02 2009-02-05 Applied Materials Inc 非均一な磁界を有する磁気励起プラズマチャンバ
US6902648B2 (en) 2003-01-09 2005-06-07 Oki Electric Industry Co., Ltd. Plasma etching device

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