JPH08115867A - レジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト塗布装置

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Publication number
JPH08115867A
JPH08115867A JP25194294A JP25194294A JPH08115867A JP H08115867 A JPH08115867 A JP H08115867A JP 25194294 A JP25194294 A JP 25194294A JP 25194294 A JP25194294 A JP 25194294A JP H08115867 A JPH08115867 A JP H08115867A
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JP
Japan
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organic solvent
coating
concentration
resist
cup
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Pending
Application number
JP25194294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kurihara
雅宏 栗原
Keizo Kuroiwa
慶造 黒岩
Michiyo Uehara
美千代 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Priority to JP25194294A priority Critical patent/JPH08115867A/ja
Publication of JPH08115867A publication Critical patent/JPH08115867A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/02Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface
    • B05C11/08Spreading liquid or other fluent material by manipulating the work, e.g. tilting

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布カップ洗浄直後においても均一なレジス
ト膜厚を形成する。 【構成】 塗布カップ4の洗浄が終了後、レジスト塗布
直前に制御部10が濃度センサ9により塗布カップ4内
の気化した有機溶媒濃度の測定を行う。制御部10には
予め設定値が入力されており、有機溶媒濃度が設定値よ
りも高い場合、有機溶媒濃度が設定値と同じになるまで
待機し、同じになるとレジストの塗布を行う。また、有
機溶媒濃度が設定値と同じ場合は待機せずにレジストの
塗布を行い、有機溶媒濃度が設定値よりも低い場合には
バルブコントローラ7を開いて洗浄液流出口5から洗浄
液を流出させ有機溶媒濃度を高くし、同じとなると制御
部10はバルブコントローラ7を閉じて洗浄液の供給を
停止し、レジストの塗布を行う。これら上記の制御を次
回の塗布カップ4の洗浄が行われるまで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジスト塗布装置に関
し、特に、塗布カップを自動的に洗浄する塗布カップ洗
浄機構が設けられたレジスト塗布装置に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、た
とえば、半導体ウエハにレジストを塗布する場合、スピ
ン式のレジスト塗布装置は、水平にした半導体ウエハ上
に1cc〜5cc程度のレジストを滴下し、半導体ウエ
ハを回転させることにより半導体ウエハ上にレジスト膜
を形成させている。
【0003】しかし、近年、半導体ウエハの大口径化に
伴い、半導体ウエハ上に均一なレジスト膜を形成させる
ことが困難となる傾向にある。
【0004】また、レジスト膜の膜厚は、1μm程度で
あるために殆どのレジストは飛び散り、塗布カップに回
収されるが、一部は塗布カップに付着してしまい回転塗
布時に再付着する要因となるために、定期的な塗布カッ
プの洗浄が行われている。
【0005】この塗布カップの洗浄は、レジスト装置か
ら塗布カップを取り外し、洗浄槽などに浸すことによっ
て行っている。
【0006】また、塗布カップを定期的に自動で洗浄す
る塗布カップ洗浄機構が設けられているレジスト塗布装
置では、一定時間毎に塗布カップに洗浄液を流し、レジ
ストを溶解させることによって洗浄を行っている。
【0007】なお、レジスト塗布装置を含むレジスト処
理装置について詳しく記載されている例としては、株式
会社工業調査会、1992年11月20日発行「超LS
I製造・試験装置ガイドブック<1993年版>」大島
雅志(編)があり、この文献には、レジスト処理装置の
構造および機能などが記載されている。
【0008】また、レジスト塗布装置における塗布カッ
プ洗浄機構について詳しく記載されている例としては、
特開平04−93844号公報がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なレジスト塗布装置では、次のような問題点があること
が本発明者により見い出された。
【0010】洗浄槽などに塗布カップを浸すことにより
洗浄を行う場合、所定の枚数におけるレジスト膜の塗布
が終了する度に、作業者がレジスト装置から塗布カップ
を取り外して洗浄をしなければならず、作業工数が増加
してしまう。
【0011】また、塗布カップ洗浄機能による洗浄の場
合、洗浄直後には、塗布カップの洗浄を行う洗浄液の溶
媒によって塗布カップ内における気化した有機溶媒濃度
が高くなりレジストの粘性に影響を与えてしまい、それ
によって被処理物のレジスト膜厚が均一にならない恐れ
が生じてしまう。
【0012】本発明の目的は、塗布カップの洗浄直後で
あっても、常に均一な膜厚を形成することのできるレジ
スト塗布装置を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、本発明のレジスト塗布装置は、
塗布空間内の有機溶媒濃度に基づいてレジスト塗布膜厚
を制御することにより、該レジスト塗布膜厚を一定に保
つ塗布膜厚保持手段を設けたものである。
【0016】また、本発明のレジスト塗布装置は、前記
塗布膜厚保持手段が、塗布カップ内の気化した有機溶媒
濃度を検知する濃度検知手段と、濃度検知手段から出力
されたデータに基づいて制御信号を出力する制御手段
と、制御手段から出力された制御信号に基づいて被処理
物を回転させる速度が変化する回転モータとよりなるも
のである。
【0017】さらに、本発明のレジスト塗布装置は、前
記塗布膜厚保持手段が、塗布カップ内の気化した有機溶
媒濃度を検知する濃度検知手段と、濃度検知手段から出
力されたデータに基づいて制御信号を出力する制御手段
と、制御手段から出力された制御信号に基づいて塗布カ
ップ内に有機溶媒を流出させる有機溶媒流出手段とより
なるものである。
【0018】また、本発明のレジスト塗布装置は、前記
有機溶媒流出手段が、制御手段から出力される制御信号
に基づいて有機溶媒の流量を制限する流量制限バルブ
と、塗布カップ内の所定の箇所に設けられた1個以上の
有機溶媒を流出する流出口とよりなるものである。
【0019】さらに、本発明のレジスト塗布装置は、前
記有機溶媒流出手段が、塗布カップを自動的に洗浄する
塗布カップ洗浄機構よりなり、前記有機溶媒が、洗浄機
構から流出される洗浄液よりなるものである。
【0020】また、本発明のレジスト塗布装置は、前記
塗布膜厚保持手段に、制御手段から出力された制御信号
に基づいて塗布カップの排気量を変化させる排気手段を
設けたものである。
【0021】
【作用】上記した本発明のレジスト塗布装置によれば、
塗布空間内の有機溶媒濃度に基づいてレジスト塗布膜厚
を制御する塗布膜厚保持手段によりレジスト塗布膜厚を
一定に保つことができる。
【0022】また、上記した本発明のレジスト塗布装置
によれば、塗布カップ内の気化した有機溶媒濃度を検知
する濃度検知手段に基づいて、制御手段が被処理物の回
転を変化させる回転モータを制御するので、常に一定膜
厚のレジスト塗布をすることができる。
【0023】さらに、上記した本発明のレジスト塗布装
置によれば、塗布カップ内の気化した有機溶媒濃度を検
知する濃度検知手段のデータに基づいて、制御手段が有
機溶媒流出手段を制御することによって塗布カップ内の
有機溶媒濃度を一定に保ち、一定膜厚のレジスト塗布を
することができる。
【0024】また、上記した本発明のレジスト塗布装置
によれば、塗布カップ内の気化した有機溶媒濃度を検知
する濃度検知手段のデータに基づいて、制御手段が塗布
カップ内の有機溶媒濃度が低いと流量制限バルブを制御
することにより有機溶媒を流出口から流出させて有機溶
媒濃度を高め、有機溶媒濃度が高いとレジスト塗布動作
を一時停止させて有機溶媒濃度を低めるように流量制限
バルブを制御することによって塗布カップ内の有機溶媒
濃度を一定に保ち、一定膜厚のレジスト塗布をすること
ができる。
【0025】さらに、上記した本発明のレジスト塗布装
置によれば、有機溶媒流出手段に、塗布カップを自動的
に洗浄する塗布カップ洗浄機構を用い、有機溶媒に、そ
の塗布カップ洗浄機構から流出される洗浄液を用いるこ
とにより一定膜厚のレジスト塗布を低コストで行うこと
ができる。
【0026】また、本発明のレジスト塗布装置は、塗布
カップ内の気化した有機溶媒濃度が高く、レジスト塗布
動作を一時停止させて有機溶媒濃度を低める時に、制御
手段が制御信号を出力して排気手段の排気量を増加させ
ることにより、塗布カップ内の有機溶媒濃度をより短時
間で低くすることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0028】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる塗布カップ洗浄機構が設けられたレジスト塗布装置
の概略構成図である。
【0029】本実施例1において、レジスト塗布装置1
は、中央部に被処理物である半導体ウエハ(図示せず)
を裏面より吸着する真空チャック2が位置しており、こ
の真空チャック2は、真空チャック2を回転させる回転
モータ3に接続固定されている。
【0030】また、真空チャック2の外周部近傍には、
回転して飛び散ったレジストを回収する、上部に開口部
が設けられたカップ状の塗布カップ4が設けられてい
る。
【0031】さらに、塗布カップ4の下部における所定
の箇所には、塗布カップ4に付着したレジストが半導体
ウエハに再付着することを防止するための排気機構(図
示せず)と接続されている排気口4aが設けられ、そこ
から常に塗布カップ4内の排気が行われており、その反
対側の下部には、塗布カップ4により回収されたレジス
トを排出する排出口4bが設けられている。
【0032】また、レジスト塗布装置1には、塗布カッ
プ洗浄機構である洗浄液流出口(流出口)5、配管6,
6a、バルブコントローラ(流量制限バルブ)7および
洗浄槽8ならびに塗布膜厚保持手段である濃度センサ
(濃度検知手段)9および制御部(制御手段)10から
構成された塗布膜厚保持手段が設けられている。
【0033】そして、有機溶媒流出手段となる塗布カッ
プ洗浄機構において、複数の洗浄液流出口5が塗布カッ
プ4の開口部周辺に放射状に設けられ、塗布カップ4の
内側に付着したレジストの洗浄を行う、たとえば、EC
A(エチルセロソルブアセテート)などの洗浄液が流出
され、その洗浄液は塗布カップ4の内側に沿って流れる
ことになる。
【0034】また、これら洗浄液流出口5は、配管6を
介して、制御信号により洗浄液の流量を調節するバルブ
コントローラ7に接続され、バルブコントローラ7は配
管6aを介して洗浄液が注入された洗浄槽8に接続され
ている。
【0035】この洗浄槽8内には、たとえばN2 (窒
素)ガスが充填されており、そのN2ガスの圧力により
洗浄液が一定の圧力でコントロールバルブ7まで吐出さ
れるようになっている。
【0036】また、レジスト塗布装置1において、塗布
カップ4内における気化した有機溶媒濃度を検知する濃
度センサ9は、塗布カップ4の開口部近傍に設けられ、
制御部10により濃度センサ9が検知した信号に基づい
て、塗布カップ4内の気化した有機溶媒濃度の測定なら
びにレジスト塗布装置1の制御が行われる。
【0037】さらに、塗布カップ4における開口部の上
側には、レジストを流出させるポンプとレジストを滴下
する滴下ノズルから構成される滴下手段(図示せず)が
設けられている。
【0038】そして、これら滴下手段におけるポンプ、
回転モータ3およびバルブコントローラ7は、制御部1
0により制御が行われる。
【0039】次に、本実施例の作用について説明する。
【0040】まず、塗布カップ4内の洗浄を行うため
に、制御部10はバルブコントローラ7に制御信号を出
力して一定の洗浄液を洗浄液流出口5から流出させ、塗
布カップ4内の洗浄を行う。
【0041】そして、塗布カップ4内の洗浄が終了する
と、再び制御部10はバルブコントローラ7に制御信号
を出力して洗浄液の供給を停止させる。
【0042】次に、搬送手段(図示せず)により半導体
ウエハを真空チャック2に搬送させ、半導体ウエハが真
空チャック2により吸着固定されると、制御部10は、
濃度センサ9により塗布カップ4内における気化した有
機溶媒濃度の測定を行う。
【0043】ここで、予め制御部10には、有機溶媒濃
度とレジスト膜厚の関係から求めた塗布カップ4内にお
ける最適な気化した有機溶媒濃度の値が入力されてい
る。
【0044】次に、塗布カップ4内の気化した有機溶媒
濃度が制御部10に予め入力されている値よりも高い場
合、制御部10は塗布カップ4内の気化した有機溶媒濃
度を濃度センサ9により絶えず測定を行い、塗布カップ
4内の気化した有機溶媒濃度が予め設定された濃度と同
じになるまで待機する。
【0045】そして、塗布カップ4内の有機溶媒濃度が
設定値と同じになると、制御部10は滴下手段からレジ
ストを滴下させ、回転モータを駆動させて真空チャック
2を回転させることによりレジストの塗布を行う。
【0046】また、塗布カップ4内の気化した有機溶媒
濃度が設定値と同じ場合、制御部10は待機せずにレジ
ストの塗布を行う。
【0047】さらに、塗布カップ4内の気化した有機溶
媒濃度が設定値よりも低い場合には、制御部10がバル
ブコントローラ7に制御信号を出力して洗浄液流出口5
から洗浄液を流出させ、塗布カップ4内の有機溶媒濃度
を高くさせる。
【0048】そして、塗布カップ4内の有機溶媒濃度と
設定値とが同じとなると、再度制御部10はバルブコン
トローラ7に制御信号を出力して洗浄液の供給を停止
し、レジストの塗布を行う。
【0049】また、上記の塗布カップ4内における気化
した有機溶媒濃度の制御は、制御部10によって、塗布
カップ4の洗浄直後だけでなく次回の塗布カップ4の洗
浄が行われるまで常時行われる。
【0050】さらに、塗布カップ4の洗浄は、たとえ
ば、予め設定されたレジスト膜の塗布回数毎または予め
設定された時間毎に行われる。
【0051】また、濃度センサ9が検知している塗布カ
ップ4内の有機溶媒濃度の測定は、塗布カップ4の洗浄
時以外、制御部10により絶えず行われている。
【0052】それにより、本実施例1においては、塗布
カップ4における気化した有機溶媒濃度が一定となって
からレジスト膜の塗布を行うので、塗布膜厚を常に均一
に形成することができる。
【0053】また、本実施例1において、塗布カップ4
における排気機構の排気量は一定であったが、図2に示
すように、制御部10から出力された制御信号に基づい
て塗布カップ4の排気量を可変できる排気ポンプ(排気
手段)11を設けてもよい。
【0054】それにより、塗布カップ4内の気化した有
機溶媒濃度が高く、塗布カップ4内の気化した有機溶媒
濃度が予め設定された濃度と同じになるまで待機する場
合に、制御部10が制御信号を排気ポンプ11に出力
し、排気量を増大させることによって、より短時間で塗
布カップ4内の気化した有機溶媒濃度を低くできる。
【0055】また、本実施例1では、塗布カップ4を自
動的に洗浄する塗布カップ洗浄機構が、塗布カップ4内
の有機溶媒濃度を高める有機溶媒流出手段であり、その
塗布カップ洗浄機構から流出される洗浄液が有機溶媒で
あったが、塗布カップ洗浄機構が設けられていないレジ
スト塗布装置(図示せず)に所定の有機溶媒を流出する
有機溶媒流出手段および塗布膜厚保持手段を設けるよう
にしてもよい。
【0056】(実施例2)図3は、本発明の実施例2に
よる塗布カップ洗浄機構が設けられたレジスト塗布装置
の概略構成図である。
【0057】本実施例2においては、レジスト塗布装置
1に、制御信号に基づいて回転数を任意に変化させるこ
とのできる真空チャック2を回転させる回転モータ3a
が設けられ、この回転モータ3aは、制御部(制御手
段)10aにより制御が行われる。
【0058】また、これら回転モータ3a、制御部10
aおよび濃度センサ9により塗布膜厚保持手段が構成さ
れている。
【0059】そして、塗布カップ4内の洗浄を行うに
は、前記実施例1と同様に、制御部10aがバルブコン
トローラ7に制御信号を出力して一定の洗浄液を洗浄液
流出口5から流出させ、塗布カップ4内の洗浄が終了す
ると、再び制御部10aはバルブコントローラ7に制御
信号を出力して洗浄液の供給を停止させる。
【0060】次に、搬送手段(図示せず)により半導体
ウエハを真空チャック2に搬送させ、半導体ウエハが真
空チャック2により吸着固定されると、制御部10a
は、濃度センサ9によりレジスト膜塗布直前の塗布カッ
プ4内における気化した有機溶媒濃度の測定を行う。
【0061】ここで、予め制御部10aには、塗布カッ
プ4内の有機溶媒濃度と塗布膜形成時における回転モー
タ3aの回転数とレジストの塗布膜厚から求められた関
数式が入力されており、この関数式により制御部10a
は、現在の塗布カップ4内の有機溶媒濃度に最適な回転
モータ3aの回転数を算出し、制御信号を出力すること
によって回転モータ3aにフィードフォワードを行う。
【0062】また、本実施例2においても、上記の回転
モータ3aのフィードフォワードは、制御部10aによ
り塗布カップ4の洗浄直後だけでなく、次回の塗布カッ
プ4の洗浄が行われるまで常時行われる。
【0063】さらに、塗布カップ4の洗浄は、たとえ
ば、予め設定されたレジスト膜の塗布回数毎または予め
設定された時間毎に行われる。
【0064】また、濃度センサ9が検知している塗布カ
ップ4内の有機溶媒濃度の測定は、塗布カップ4の洗浄
時以外、制御部10aにより絶えず行われている。
【0065】それにより、本実施例2によれば、塗布カ
ップ4内の有機溶媒濃度が変化しても制御部10aが自
動的に回転モータ3aの回転数をフィードフォワードす
るので、塗布カップ4内の有機溶媒濃度を高くするため
の待機状態や有機溶媒濃度を低くするための洗浄液の再
流出などが不要となり、より短時間で効率よく塗布膜厚
を均一に形成することができる。
【0066】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0067】たとえば、前記実施例1,2では、半導体
ウエハにおけるレジスト膜の塗布について記載したが、
このレジスト膜の塗布は半導体ウエハ以外でもよく、フ
ォトマスクや液晶基板などのレジスト塗布を行う被処理
物であればよい。
【0068】また、図2に示した排気量可変手段は排気
ポンプ11以外でもよく、オートダンパを設け制御部1
0から出された制御信号でダンパ閉じ量を変え、排気量
を変化させてもよい。
【0069】さらに、図4,5に示すように、濃度セン
サ9により塗布カップ4内の気化した有機溶媒濃度を制
御部10,10aが測定する際に、所定の時間における
気化した有機溶媒濃度の経時変化を測定し、予め設定さ
れている有機溶媒濃度の経時変化よりも少ない場合に塗
布カップ4の排気不良を検出して、アラームや警告灯な
どの警告手段12によって塗布カップ4の排気不良を知
らせるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0071】(1)本発明によれば、塗布空間内の有機
溶媒濃度に基づいて塗布膜厚保持手段がレジスト塗布膜
厚を制御するので、一定膜厚のレジスト塗布を行える。
【0072】(2)また、本発明では、塗布カップ内の
気化した有機溶媒濃度に基づいて基板の回転を、その有
機溶媒濃度に応じた回転速度に制御を行いながらレジス
ト塗布が行えるので、一定膜厚のレジスト塗布を行うこ
とができる。
【0073】(3)さらに、本発明においては、塗布カ
ップ内の気化した有機溶媒濃度に基づいて、有機溶媒流
出手段により塗布カップ内の気化した有機溶媒濃度を予
め設定した値にした後にレジスト塗布を行うので、一定
膜厚のレジスト塗布を行うことができる。
【0074】(4)また、本発明によれば、有機溶媒流
出手段に塗布カップを自動的に洗浄する塗布カップ洗浄
機構を用い、有機溶媒に、その塗布カップ洗浄機構から
流出される洗浄液を用いることにより、低コストにより
常に塗布カップ内における気化した有機溶媒濃度を一定
に保つことができ、一定膜厚のレジスト塗布を行うこと
ができる。
【0075】(5)また、本発明によれば、排気手段の
排気量を増加させることによって、塗布カップ内の有機
溶媒濃度をより短時間で低くすることができる。
【0076】(6)さらに、本発明では、上記(1)〜
(5)により、半導体デバイスの歩留まりを向上するこ
とができ、洗浄作業による工数も少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による塗布カップ洗浄機構が
設けられたレジスト塗布装置の概略構成図である。
【図2】本発明の他の実施例による塗布カップ洗浄機構
が設けられたレジスト塗布装置の概略構成図である。
【図3】本発明の実施例2による塗布カップ洗浄機構が
設けられたレジスト塗布装置の概略構成図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例による塗布カップ洗
浄機構が設けられたレジスト塗布装置の概略構成図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例による塗布カップ洗浄機構
が設けられたレジスト塗布装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 レジスト塗布装置 2 真空チャック 3 回転モータ 3a 回転モータ 4 塗布カップ 4a 排気口 4b 排出口 5 洗浄液流出口(流出口) 6 配管 6a 配管 7 バルブコントローラ(流量制限バルブ) 8 洗浄槽 9 濃度センサ(濃度検知手段) 10 制御部(制御手段) 10a 制御部(制御手段) 11 排気ポンプ(排気手段) 12 警告手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 美千代 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布空間内の有機溶媒濃度に基づいてレ
    ジスト塗布膜厚を制御することにより、該レジスト塗布
    膜厚を一定に保つ塗布膜厚保持手段を設けたことを特徴
    とするレジスト塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記塗布膜厚保持手段が、塗布カップ内
    の気化した有機溶媒濃度を検知する濃度検知手段と、前
    記濃度検知手段から出力されたデータに基づいて制御信
    号を出力する制御手段と、前記制御手段から出力された
    制御信号に基づいて被処理物を回転させる速度が変化す
    る回転モータとよりなることを特徴とする請求項1記載
    のレジスト塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布膜厚保持手段が、塗布カップ内
    の気化した有機溶媒濃度を検知する濃度検知手段と、前
    記濃度検知手段から出力されたデータに基づいて制御信
    号を出力する制御手段と、前記制御手段から出力された
    制御信号に基づいて前記塗布カップ内に所定量の有機溶
    媒を流出させる有機溶媒流出手段とよりなることを特徴
    とする請求項1記載のレジスト塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記有機溶媒流出手段が、前記制御手段
    から出力される制御信号に基づいて前記有機溶媒の流量
    を制限する流量制限バルブと、前記塗布カップ内の所定
    の箇所に設けられた1個以上の前記有機溶媒を流出する
    流出口とよりなることを特徴とする請求項3記載のレジ
    スト塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記有機溶媒流出手段が、前記塗布カッ
    プを自動的に洗浄する塗布カップ洗浄機構よりなり、前
    記有機溶媒が、前記洗浄機構から流出される洗浄液より
    なることを特徴とする請求項3記載のレジスト塗布装
    置。
  6. 【請求項6】 前記塗布膜厚保持手段に、前記制御手段
    から出力された制御信号に基づいて前記塗布カップの排
    気量を変化させる排気手段を設けたことを特徴とする請
    求項3記載のレジスト塗布装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100249309B1 (ko) * 1997-02-28 2000-03-15 윤종용 반도체 제조용 포토 레지스트 코팅 장치
JP2009188421A (ja) * 2004-12-02 2009-08-20 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US9416689B2 (en) 2012-12-28 2016-08-16 Nittan Valve Co., Ltd. Method and apparatus for controlling a phase varying apparatus

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