JPH0811527A - 車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置 - Google Patents

車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置

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JPH0811527A
JPH0811527A JP6149738A JP14973894A JPH0811527A JP H0811527 A JPH0811527 A JP H0811527A JP 6149738 A JP6149738 A JP 6149738A JP 14973894 A JP14973894 A JP 14973894A JP H0811527 A JPH0811527 A JP H0811527A
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修 坂本
Yutaka Matsumi
裕 松見
Koichi Tatsu
晃一 達
Keiji Furumachi
圭司 古町
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両コンテナ室内に設け、その壁面等に付着
の臭い成分を分解除去すると共に室内殺菌して、脱臭殺
菌能力を大巾向上するオゾン脱臭殺菌装置。 【構成】 装置1のケーシング2内の通路4にはオゾン
発生機13からオゾンを供給された室内空気が通過す
る。通路4内では紫外線灯22によるオゾン分解と、オ
ゾンセンサ14によるオゾン濃度検出が行われる。装置
1にはまた制御回路が設けられ、紫外線灯22の連続点
灯を行い、オゾン発生機を2つの制御モードで制御す
る。第1モードではオゾンセンサ14の検出信号に応じ
た発生器13のオン・オフ制御を行い、これにより室内
オゾン濃度を低濃度に保持し、第2モードでは先ず発生
器13を第1の所定時間オンとし室内をオゾン高濃度と
し、次いで第2の所定時間オフとし低濃度とする。さら
にその後第1モードに移行し、前述のオン・オフ制御に
より室内オゾン濃度を低濃度に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱臭殺菌能力を大巾に
向上した車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】オゾンに空気中等の臭い成分を分解除去
する脱臭作用、並びに雑菌を殺菌する殺菌作用があるこ
とはよく知られた事実である。これを利用して、従来、
車載用のオゾン脱臭装置が様々な形で提案或いは製品化
されており、特に車両コンテナ用の場合、例えば図11
に示すようなものがある。
【0003】図示するオゾン脱臭装置aは、コンテナ室
内の任意の場所に設置され、それを区画形成するケーシ
ングb内にファンモータcの回転により室内空気を吸入
し、オゾン発生器dから発生するオゾンにより脱臭を行
なった後、オゾン分解触媒eでオゾン分を分解し且つそ
れを通じて室内に吹出すようになっている。特に、オゾ
ンは高濃度となると人体に有害なので、このような触媒
によるオゾンの分解が行われている。また脱臭と同時に
空気中の雑菌も殺菌される。
【0004】そして、車載用全体として見た場合にも同
様の装置が普及しており、即ち装置全体はユニット化さ
れて車室内の任意の場所に設置され、また脱臭方法も同
様に、ユニット内に室内空気を吸入、脱臭後、オゾンを
触媒で分解して室内に吹出す方法が採用されている。
【0005】このように、装置全体をユニット化するこ
とで汎用性を持たせられ、即ち設置場所等を自由に選
べ、装置全体をコンパクト化することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
脱臭或いは殺菌装置の場合、以下に述べるような欠点も
共有している。
【0007】 臭い成分が装置内に吸引されないと脱
臭されないため、例えば車室内の場合シート表面、コン
テナ室内の場合その壁面や入り組んだ場所等に付着した
臭い成分をなかなか取れない。特に冷蔵或いは冷凍コン
テナ室内の場合、鮮魚や肉等の比較的強い臭いを発する
荷物を積載するため、壁面に付着した臭いで室内が常に
悪臭にみまわれる問題が発生する。また衛生上も好まし
くなく、即ち室内の雑菌をなかなか殺菌することができ
ない。
【0008】 ファンモータの吸引能力が脱臭能力に
大きく影響するが、装置全体をコンパクトにしようとす
ればファンモータの能力も自ずと限定されてしまい、脱
臭に時間がかかってしまう。また逆に短時間脱臭を行な
うべくファンモータの能力を上げれば、流量が増す分、
オゾン発生器の能力及び触媒量を増す必要があり、しか
も吸入空気とオゾンとの反応時間(滞留時間)を稼ぐた
めに反応空間を大きく取らねばならず、結果的に装置全
体が大きくなってしまう。
【0009】 触媒が劣化すると室内へ有害なオゾン
を排出するため、触媒のメンテナンスが生じ面倒であ
る。
【0010】 定常運転を行なうため、臭い強度に対
しフレキシブルな対応がとれない。つまり、強い臭いに
は脱臭時間がかかり、弱い臭いには必要以上に稼動する
可能性がある。
【0011】そこで、上記事情を鑑みて本発明は創案さ
れたものであり、その目的は、車両コンテナの室内に設
置され、その壁面等に付着した臭い成分を分解除去する
と共に室内を殺菌して、脱臭殺菌能力を大巾に高め得る
車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車両コンテナの室内に設置されるオゾン脱
臭殺菌装置において、ケーシングと、ケーシング内に区
画形成され室内空気を通過させる通路と、上記ケーシン
グ内に上記通路と仕切られて形成された機器類の収容部
と、収容部に収容され上記通路内にオゾンを供給するオ
ゾン発生器と、上記通路に臨んで設けられこれを通過す
る上記室内空気の比較的低濃度側のオゾン濃度を検出す
るオゾンセンサと、上記通路内に設けられこれを通過す
る上記室内空気のオゾンを分解する紫外線灯と、紫外線
灯を連続的に点灯させると共に上記オゾン発生器を所定
の制御モードに基づいて制御する制御回路とを備え、上
記制御モードが、上記室内のオゾン濃度を低濃度に保持
すべく上記オゾンセンサの検出信号に応じて上記オゾン
発生器をオン・オフ制御する第1モードと、上記室内の
オゾン濃度を高濃度とすべく上記オゾン発生器を第1の
所定時間だけオンとした後そのオゾン濃度を低濃度とす
べく上記オゾン発生器を第2の所定時間だけオフとしさ
らにその後に上記第1モードに移行する第2モードとか
らなり、上記制御回路が上記第1モードと上記第2モー
ドとを切替自在となるよう構成されたものである。
【0013】
【作用】ケーシング内の通路を通過する室内空気には、
オゾン発生器によるオゾンの供給と、オゾンセンサによ
るオゾン濃度の検出とが行われる。そしてオゾンが供給
された通路内の室内空気は、室内に排出されると共に室
内を循環して壁面等に付着した臭い成分を分解し、同時
に室内の殺菌を行なう。
【0014】また上記装置にあっては、紫外線灯の連続
点灯及びオゾン発生器の制御を行なう制御回路が備えら
れている。制御回路は上記第1モード或いは第2モード
に基づいて制御を行ない、即ち、第1モードのときに
は、オゾンセンサの検出信号に応じてオゾン発生器をオ
ン・オフ制御して、室内のオゾン濃度を低濃度に保持す
る。こうすると、コンテナ室内は入室可能となり作業等
を行なうことができる。また第2モードのときには、先
ずオゾン発生器を第1の所定時間だけオンとして室内の
オゾン濃度を高濃度とし、臭いが強い場合等において短
時間で脱臭を行なう。次いで、オゾン発生器を第2の所
定時間だけオフとしてオゾン濃度を低濃度とする。この
とき室内空気中のオゾンは、紫外線灯の紫外線照射によ
り分解され、これによってオゾン濃度が低濃度となる。
そして第2の所定時間後は第1モードに移行し、前述の
オン・オフ制御によって室内オゾン濃度を低濃度に保持
する。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0016】図1は本発明に係るオゾン脱臭殺菌装置を
示す平面図及び側断面図、図2及び図3はその設置場所
を示す図で、特に図3は、コンテナ室内を後方から見た
様子を示す。
【0017】図1に示すように、オゾン脱臭殺菌装置1
は、長手方向に延出され上面部が開放された箱形乃至皿
形のケーシング2によって区画形成される。ケーシング
2は、厚さ 1mmのアルミニウム或いはSUS製パネルに
よって形成され、幅方向略中心位置で内部を仕切る長手
方向に延出された仕切板3を有し、その仕切られた空間
の一方が室内空気を通過させるための通路4、他方が機
器類を収容するための収容部5となっている。当然なが
ら通路4の両端は開口されてこれにより入口部6と出口
部7とが形成されている(図5、図6参照)。ケーシン
グ2の上端周縁部にはフランジ部8が形成され、これに
沿って所定間隔で設けられた複数のねじ孔9を用いて装
置1はコンテナ室の内壁にねじ止めされる。
【0018】図2及び図3に示すように、本実施例でコ
ンテナは冷蔵或いは冷凍コンテナであり、よってコンテ
ナ室内10の天井壁11の前端には、室内空気を吸入、
冷却して室内に吹出す凝縮器(エバポレータ)12が据
付られている。即ち凝縮器12は、下面から室内空気を
吸入し、内部の熱交換器でそれを冷却した後、後側面に
位置された吹出口から冷却空気を吹出して、コンテナ室
内10を冷蔵或いは冷凍温度に保持するものである。こ
の凝縮器12の吹出口に入口部6を臨ませて、上記装置
1は凝縮器12後方に隣接して取り付けられており、且
つ装置1は、その長手方向が前後方向に一致されてコン
テナ室内10の天井壁11に取り付けられる。そしてそ
の通路4内には、凝縮器12から吹出された室内空気が
スムーズに通過される。さらに、装置1即ちケーシング
2の高さ寸法は凝縮器12のそれとほぼ同等に薄く形成
され(100 mm程度)、これによって積載容量の減少や作
業の邪魔を招かぬようになっている。尚、取付後は、ケ
ーシング2の上部開放面は天井壁11によって閉止さ
れ、通路4及び収容部5は完全に独立した空間となる。
【0019】図1に戻って、収容部5には、通路4内に
オゾンを供給するオゾン発生器13と、通路4内を通過
する室内空気のオゾン濃度を検出するオゾンセンサ14
と、オゾン発生器13に室内空気を供給するポンプ15
と、通路4内に設けられた紫外線灯22の放電を安定化
させる安定器17と、これらを電気的に接続する回路基
板18とが収容されている。
【0020】オゾン発生器13は、所謂無声放電方式の
ものが採用され、これはセラミック基板両面の電極に高
周波高電圧を与え、電極周囲のセラミック基板表面にグ
ロー放電を発生させることで空気中の酸素をオゾンに変
えるものである。これにより比較的大量のオゾンを発生
させることができ、脱臭殺菌能力を高められる。
【0021】ポンプ15は、室内空気を配管19から取
り込んで配管20を通じてオゾン発生器13に供給し、
その供給空気はオゾン発生器13でオゾンが供給或いは
混入されて分岐配管21を通じて通路4の最上流部に供
給される。オゾンセンサ14は、その検出部14aを通
路4内の下流部に臨ませて仕切板3に取り付けられてお
り、その位置にて室内空気の特に低濃度側(0 〜1.0pp
m)のオゾン濃度を検出する。尚、5aはオゾンの抜き
孔である。
【0022】また通路4内には、これを通過する室内空
気のオゾンを分解する紫外線灯22が設けられている。
この紫外線灯22は主に254nm の波長を有する紫外線を
照射し、オゾン(O3 )を酸素分子(O2 )と活性酸素
(O)とに分解する。また紫外線灯22はその両端にが
いし部23を有し、これらがいし部23は支持具24に
よって支持される。
【0023】図4はその詳細を示し、支持具24は下部
及び上部支持具25,26からなる分割構成である。下
部支持具25は通路4を横切って両端折曲部25aがケ
ーシング2側壁及び仕切板3に固定され、これに上部支
持具26が紫外線灯22のがいし部23を挟持するよう
蝶ねじ27によってねじ止めされる。これら支持具2
5,26にはがいし部23を嵌合させる半円溝部28が
形成され、半円溝部28の一端部には紫外線灯22の軸
方向の移動を規制する鍔部29が形成される。蝶ねじ2
7は下方から挿入され、室内天井部における紫外線灯2
2の交換を容易に行えるようになっている。紫外線灯2
2のがいし部23からは先端部にコネクタを有するリー
ド線30が出ており、このリード線30は仕切板3の孔
から収容部5内に取り込まれて安定器17のリード線に
コネクタ接続される。
【0024】図5は装置1を入口部6側から見た図で、
図示の如く通路4の入口部6は開口されている。またケ
ーシング2の入口側の側壁には、後に詳述する制御回路
への配線挿通孔31a,31bが設けられている。孔3
1aは信号、電力の送出側、孔31bは取込側として用
いられる。
【0025】また図6は出口側で、同様に出口部7は開
口されているが、この出口側には、出口部7をスライド
的に閉止するカバー32が設けられている。図7は出口
側を上方から見た平断面図で、これも参照して、出口部
7の上端縁部及び下端縁部には内側鍔部33が形成さ
れ、またケーシング2の出口側の側壁には断面L字状且
つ全体にコ字状の外側鍔部34が設けられ、これによっ
て形成される上下の溝35に沿って、カバー32はスラ
イドするようになっている。カバー32表面には、つま
み36と、ケーシング2側壁を弾性的に押圧するストッ
パ金具37の基端部とが固着されている。
【0026】そして再び図2を参照して、前述の制御回
路を含む制御ユニット38が車室内のコンソールボック
ス等に設置されている。装置1は交流100Vで動作される
ため、トラックに搭載されるバッテリの直流24V を交流
100Vに変換するためのインバータ39も装備されてい
る。制御ユニット38の外観は図8に示す通りである
が、これの具体的な操作については制御回路の説明と合
わせて後述する。
【0027】図9は、係る装置1の電気回路図を示し、
図中点線で囲まれた部分が、制御ユニット38内に含ま
れる制御回路40である。概ね、制御回路40は、紫外
線灯22を連続的に点灯させると共に、オゾン発生器1
3を所定の制御モード、即ち第1モードと第2モードと
に基づいて制御を行う。
【0028】図において、SW1はメインスイッチ、S
W2は紫外線灯22のためのランプスイッチ、SW3は
オゾン発生器13のためのオゾンスイッチ、SW4は制
御モードの切替えを行うためのモード切替スイッチであ
り、またT1及びT2はタイマーリレーである。これら
スイッチSW1〜4に対応する実際の手動スイッチが、
図8に示す制御ユニット38に示されており、また同様
にタイマーリレーT1及びT2のための時間設定ダイヤ
ルD1及びD2も示されている。また制御ユニット38
の背面には端子板が設けられており、これに室内装置1
やインバータ39等からの配線が接続されている。
【0029】図9を参照して、先ず第1モードについて
説明すると、このときスイッチSW1〜3はオンであ
り、スイッチSW4はA側に切り替わっている。オルタ
ネータから送られてきた直流24V はリレーRY1をオン
とし、これによりインバータ39はバッテリ41からの
直流24V を受けて交流100Vを出力する。そしてその電流
は点aで分岐し、その一方がスイッチSW2を通じ紫外
線灯22に流れてそれをオンとする。また他方は、順に
スイッチSW3、スイッチSW4のA側、保護スイッチ
41(常時オン)を通過してセンサリレー42に到達す
る。センサリレー42にはオゾンセンサ14が接続され
ており、特に本実施例においてセンサリレー42は、オ
ゾンセンサ14の検出濃度が0.08ppm を下回ればオンと
なり、それを越えればオフとなる。そしてセンサリレー
42がオンとなれば、オゾン発生器13に電力が供給さ
れてそれがオンとなる。
【0030】このように、第1モードの場合、0.08ppm
のオゾン濃度を境にオゾン発生器13のオン・オフ制御
が行われる。
【0031】次に第2モードについて説明すれば、この
ときスイッチSW4はB側に切り替わり、他方紫外線灯
22は上記同様にオンである。図10には第2モードに
おける経時動作が示されており、これを合わせて参照す
れば制御内容の理解が容易となるであろう。さて、スイ
ッチSW3を通過した電流はスイッチSW4のB側を流
れ、点bで分岐してリレーRY2を導通させる。こうす
るとリレースイッチRS2が閉じ、点cからの電流がそ
れを流れてタイマーリレーT1及びそのスイッチTS1
に至る。
【0032】ここでタイマーリレーT1は、電流が与え
られた時点から第1の所定時間即ち時間t1だけスイッ
チTS1を接点 N.O側に閉じる。よってスイッチTS1
に至った電流は、そこから直接オゾン発生器13に到達
してそれをオンとする。このときオゾンセンサ14によ
るオン・オフ制御は行われず、オゾン発生器13は連続
運転を行う。
【0033】そして、時間t1が経過すると、タイマー
リレーT1はスイッチTS1を接点N.C側に閉じ、これ
によりタイマーリレーT2が導通される。しかしなが
ら、タイマーリレーT2は第2の所定時間即ち時間t2
の間スイッチTS2を開き、これによりオゾン発生器1
3への電力供給が断たれてそれがオフとなる。時間t2
が経過すれば、タイマーリレーT2はスイッチTS2を
接点 N.O側に閉じ、これによりセンサリレー42が導通
状態となり、オゾンセンサ14によるオゾン発生器13
のオン・オフ制御、即ち上記第1モードへの移行が行わ
れる。
【0034】このように、第2モードにおいては、時間
t1の間オゾン発生器13の連続運転を行って、室内オ
ゾン濃度を例えば9ppm程度の高濃度とし、さらに時間t
2の間それをオフとして、紫外線灯22のオゾン分解に
より室内オゾン濃度を低濃度とし、その後、第1モード
に移行して、室内オゾン濃度を低濃度に保持するセンサ
制御を行う。
【0035】尚、第2モード作動中に第1モードに切り
替えるべく、スイッチSW4をA側に切り替えると、タ
イマーリレーT1に瞬間的に電流が流れると同時に、そ
のリセット側が導通されてタイマーリレーT1がリセッ
トされる。
【0036】以上の構成によるオゾン脱臭殺菌装置1に
あっては、以下に述べるような様々な利点がある。先ず
第一に、通路4内の室内空気に混入されたオゾンが、コ
ンテナ室内10全体に行き亘るよう循環乃至拡散される
ため、室内壁面等に付着した臭い成分を分解し、同時に
室内全体の殺菌を行なうことができる。特に臭いが強い
場合、第2モードによる運転を行えば瞬時に脱臭が可能
であり、また通常、第1モードによる低濃度制御を行っ
て臭いの悪化を防止できる(オゾンマスキングを行うこ
とができる)。このように、臭いの強度に応じた最適運
転を行うことができ、脱臭或いは殺菌能力を大巾に向上
することができる。
【0037】ここで特に、現状では低濃度から高濃度ま
でを測定できるオゾンセンサ14が存在せず、この理由
から高濃度側をタイマー制御とし、低濃度側をオゾンセ
ンサ14によるオン・オフ制御とするものである。よっ
てタイマーリレーT1及びT2の設定時間は、時間t1
の間で室内オゾン濃度を9ppm程度の高濃度とし、時間t
2の間で0.1ppm程度以下の低濃度とするよう、時間設定
ダイヤルD1及びD2によって設定乃至調整される。高
濃度の場合コンテナ室内は入室不可となるが、低濃度の
場合は0.1ppm程度以下と安全であり入室作業が可能とな
る。
【0038】また紫外線灯22がオゾンを酸素分子と活
性酸素とに分解するが、ここで生じる活性酸素はオゾン
よりも反応性に富み、よってこれを室内10に拡散させ
るため脱臭殺菌能力をさらに向上できる。尚、紫外線灯
22の分解能力はオゾン発生器13の発生能力よりも当
然低く、よってオゾン放散の妨げになることはない。
【0039】さらに、オゾン分解に触媒を用いず長寿命
の紫外線灯22を用いたため、メンテナンス期間が長く
なってそれが楽になる。また上記の如く紫外線灯22の
交換も容易である。
【0040】加えて、コンテナ室内10の清掃時には室
内への水蒔き(高圧洗車等)が行われるが、この場合カ
バー32を閉じれば、通路4内への浸水やオゾンセンサ
検出部14aへの水の付着、延いては検出部14a周り
からの収容部5への浸水を防止することができる。よっ
てこのカバー32を設けたことで耐水構造とすることが
可能となる。ここで清掃時の水蒔きはコンテナ後方の扉
を開いて外部から行うことが多く、よってカバー32は
後方側のみに設けられている。
【0041】また、紫外線灯22が支持具24によって
しっかりと両端支持されているので、車両運転中の振動
等でそれが抜け出るのを完全に防止できる。ここで支持
具24特に下部支持具25が細長い板状なので、それに
ある程度の振動吸収性をもたせられる。また振動吸収性
を向上させるべくクッション材を付加してもよい。
【0042】そして、ケーシング2がアルミニウム或い
はSUS製パネルのため軽量且つ強靱となり、さらに電
装機器を完全に包囲するので電磁シールド効果を生じさ
せることができる。特にケーシング2のパネル厚さを1m
m としたのは、鉄塔下等での外部電磁波によるオゾンセ
ンサ14の誤作動、及びオゾン発生器13から生じる電
磁波による車両制御系或いはラジオ等電装品への影響度
確認テストの結果による。従って、装置1の誤作動や、
車両制御系の誤作動或いはラジオ等へのノイズは完全に
解消されることになる。
【0043】そして制御ユニット38を別体として車室
内に設けたので、装置1の手動操作が容易に可能とな
る。
【0044】また他の利点として、凝縮器12の吹出空
気を利用するためファンモータ等の送風手段を省略で
き、これにより装置1のコンパクト化を一層図ることが
できる。これはコンテナ室内に設置した特有の効果で、
当然ながら車室内のエアコン吹出口付近に設置すること
は不可能だし好ましくない。従ってこのコンパクト化に
より、装置1或いはケーシング2の例えば高さ寸法を10
0 mm程度と薄くすることができる。
【0045】以上によるオゾン脱臭殺菌装置に関して、
実際のコンテナ室内における脱臭試験を行ったところ次
のような良好な結果が得られた。試験に用いたコンテナ
は 14.2m3 の積載容量を有するもので、これに鮮魚を積
載している時と、その鮮魚を降ろした時との大きく二通
りに分けた試験を行った。鮮魚積載時、室内の臭いは比
較的弱く、その臭気の主成分であるトリメチルアミン
(以下TMAと略す)の室内濃度は数 ppb程度である。
この場合には、第1モードの運転により瞬時に脱臭する
ことができた。尚、ここでいう脱臭とは、オゾン存在下
即ちオゾンマスキング状態において、官能試験法の一つ
の表示方法である六段階臭気強度表示法による臭気強度
が1以下になったことをさす。
【0046】そして鮮魚降荷時、室内の臭いは強く、T
MA濃度としては数 10ppb〜数100ppb程度に達する。こ
の場合、TMA濃度100ppb未満なら、第1モードの運転
により瞬時に脱臭することができ、或いは第2モードの
運転により、30分以内で完全脱臭することができた。
尚、ここでいう完全脱臭とは、オゾンが存在しない条件
下において前記臭気強度が1以下になったことをさす。
さらに、TMA濃度が100ppb以上となる異常な程の臭い
の場合には、第2モードの運転により30分以内で脱臭
することができた。
【0047】このように、係るオゾン脱臭殺菌装置は様
々な優れた機能を有しており、また車両コンテナ室以外
にも設置が可能で、例えば食品加工場、食品倉庫等に設
置することもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0049】(1)脱臭殺菌能力を大巾に向上すること
ができる。
【0050】(2)臭いの強度に応じた最適運転を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオゾン脱臭殺菌装置の一実施例を
示す平面図及び側断面図である。
【図2】装置の設置状態を示す概略側面図である。
【図3】装置の設置状態を示す概略斜視図で、特にコン
テナ室内を後方から見た様子を示す。
【図4】紫外線灯及び支持具を示す拡大斜視図である。
【図5】装置を室内空気入口側から見たときの側面図で
ある。
【図6】装置を室内空気出口側から見たときの側面図で
ある。
【図7】装置の室内空気出口側における拡大平断面図で
ある。
【図8】制御ユニットを示す斜視図である。
【図9】装置の電気回路図である。
【図10】第2モードにおける経時動作を示す図であ
る。
【図11】従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 オゾン脱臭殺菌装置 2 ケーシング 4 通路 5 収容部 6 入口部 7 出口部 10 コンテナ室内 13 オゾン発生器 14 オゾンセンサ 22 紫外線灯 24 支持具 32 カバー 40 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古町 圭司 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両コンテナの室内に設置されるオゾン
    脱臭殺菌装置において、ケーシングと、該ケーシング内
    に区画形成され室内空気を通過させる通路と、上記ケー
    シング内に上記通路と仕切られて形成された機器類の収
    容部と、該収容部に収容され上記通路内にオゾンを供給
    するオゾン発生器と、上記通路に臨んで設けられこれを
    通過する上記室内空気の比較的低濃度側のオゾン濃度を
    検出するオゾンセンサと、上記通路内に設けられこれを
    通過する上記室内空気のオゾンを分解する紫外線灯と、
    該紫外線灯を連続的に点灯させると共に上記オゾン発生
    器を所定の制御モードに基づいて制御する制御回路とを
    備え、上記制御モードが、上記室内のオゾン濃度を低濃
    度に保持すべく上記オゾンセンサの検出信号に応じて上
    記オゾン発生器をオン・オフ制御する第1モードと、上
    記室内のオゾン濃度を高濃度とすべく上記オゾン発生器
    を第1の所定時間だけオンとした後そのオゾン濃度を低
    濃度とすべく上記オゾン発生器を第2の所定時間だけオ
    フとしさらにその後に上記第1モードに移行する第2モ
    ードとからなり、上記制御回路が上記第1モードと上記
    第2モードとを切替自在となるよう構成されたことを特
    徴とする車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置。
  2. 【請求項2】 上記ケーシングが、上記紫外線灯の両端
    を支持するための分割可能な一対の支持具を有する請求
    項1記載の車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装置。
  3. 【請求項3】 上記通路の入口部或いは出口部の少なく
    とも一方に、これを開放自在に閉止するカバーが設けら
    れた請求項1記載の車両コンテナ用オゾン脱臭殺菌装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101369001B1 (ko) * 2013-05-30 2014-03-26 김선희 산소 발생 어류 양식 컨테이너
CN107837409A (zh) * 2016-09-20 2018-03-27 华天睿 公共交通工具消毒器、扶杆吊环消毒器及该公共交通工具
CN111556794A (zh) * 2018-01-12 2020-08-18 上海延锋金桥汽车饰件系统有限公司 用于车辆内部的表面进行处理/辐照的系统

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