JPH081148B2 - エンジンのスロットル弁全閉状態検出装置 - Google Patents

エンジンのスロットル弁全閉状態検出装置

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JPH081148B2
JPH081148B2 JP63303412A JP30341288A JPH081148B2 JP H081148 B2 JPH081148 B2 JP H081148B2 JP 63303412 A JP63303412 A JP 63303412A JP 30341288 A JP30341288 A JP 30341288A JP H081148 B2 JPH081148 B2 JP H081148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンのスロットル弁の全閉状態を正確
に検出することが可能なエンジンのスロットル弁全閉状
態検出装置に関する。
【従来の技術】
近年、車輛に搭載されているエンジンは、快適なドラ
イバビリティの現出、排気ガスの浄化、省燃費、出力の
向上等を目的としてマイクロコンピュータ等からなる電
子制御装置により電子的に制御されているものが多い。
そして、エンジン運転状態を各種センサ、スイッチ等に
より検出し、エンジン運転状態に基づき各種制御量を電
子制御装置により演算し、制御量に対応した駆動信号を
インジェクタ、アイドルスピードコントロールバルブ
(ISCV)、点火装置等に出力して、運転状態に応じてエ
ンジンを最適に制御するようにしている。 ここで、エンジン運転状態の一つとして、アイドル状
態のときには、スロットル弁をバイバスする通路に備え
たISCVを制御してエンジン回転数を目標アイドル回転数
に制御し、点火時期を予め設定された点火進角に固定し
たり、また、減速時には燃料カットを行うために、スロ
ットル弁の全閉状態を正確に検出する必要がある。 従来、エンジンのスロットル弁全閉状態の検出は、ス
ロットル弁のスロットルシャフトに連設されたスロット
ルスイッチの機械的動作によるスロットルスイッチのO
N,OFF状態によって行われており、アイドルスイッチがO
Nすると一義的にスロットル全閉状態と判断するように
している。 ところで、アイドルスイッチは、図8に示すように、
スロットル全閉のときに確実にON動作させるため、実際
にはスロットル弁が全閉する以前の角度(θ0)で、ON
するように設定されている。このため、車輛発進時など
の際に、運転者のアクセルペダル操作により、徐々にス
ロットル弁が全閉状態から開かれたときには、スロット
ル弁開度が所定開度θ0に達するまでは車輛走行である
のにも拘わらず、アイドル制御が解除されず、また、車
輛走行中にスロットル開度が所定開度θ0以下になる
と、スロットル弁が開かれているにも拘わらず、スロッ
トル全閉状態と判断され、運転者の意思に反して減速時
の燃料カット制御に移行してしまう等の不都合がある。 スロットルボア径が比較的小さいエンジンでは、上記
スロットル弁がやや開いているにも拘わらずアイドルス
イッチがOFFせず(スロットル弁全閉状態を検出)、あ
るいはスロットル弁が全閉状態になる以前にアイドルス
イッチがONしても、スロットル全閉間際では、スロット
ル弁開度の変化によるスロットルボアの面積変動率が少
なく、吸入空気量の変動幅が少ないため、発進加速性
能、あるいはスロットル弁が全閉状態になる以前に燃料
カットに移行したとしても大きな影響を及ぼすことはな
かった。 しかし、特に、最近の高性能、高出力を得るためにス
ロットルボア径を大きくしたエンジンでは、スロットル
全閉付近のわずかなスロットル開度変化量でも吸入空気
量が大きく変動しエンジン出力が変動するため、スロッ
トル弁がスロットル全閉間際で操作される頻度が高くな
り、上記不都合が顕著となり、このスロットル弁全閉状
態の検出結果を使用する空燃比制御、点火時期制御等に
誤制御を生じ、運転性が悪化し、発進加速性能、減速走
行性等が悪化するばかりでなく、排気エミッション、燃
費の悪化を招き、さらには、アイドル制御性にも大きな
影響を及ぼすことになる。 これに対処するに、アイドルスイッチをスロットル弁
全閉付近にセッティングすることも考えられるが、アイ
ドルスイッチのON,OFFを確実とするためには、スロット
ルスイッチのON,OFF動作点をスロットル全閉位置に近接
させるには限界があり、且つ、個々の車輛毎にバラツキ
があるため、個々の車輛毎にセッティングを行う必要が
あり、セッティングが難しく、量産には適さないため実
現性が乏しい。 また、特公昭63−15467号公報には、エンジンのスロ
ットル弁全閉検出装置に関し、スロットル弁開度を検出
するスロットルセンサを備え、エンジン始動時、そのと
きのスロットル弁開度に対応するスロットルセンサ出力
値を最小値としてメモリに記憶し、その後、スロットル
センサ出力値が入力される都度、最小値とスロットルセ
ンサ出力値とを比較し、最小値よりもスロットルセンサ
出力値が小さいときには、メモリに記憶されている最小
値をスロットルセンサ出力値により更新すると共に、ス
ロットル弁全閉状態と判定し、スロットルセンサ出力値
が最小値以上のときには、最小値に予め設定された不感
帯の値を加算した加算値とスロットルセンサ出力値とを
比較して、加算値よりも小さいとき、スロットル弁全閉
状態と判定し、加算値以上のときにはスロットル弁開度
状態と判定することにより、スロットルスイッチを用い
ることなく、スロットル弁の全閉状態、つまりスロット
ル弁が実現可能な最少開度にまで閉じた状態を検出する
ことが可能な技術が開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先行例では、単に、スロットルセ
ンサを用い、エンジン始動時にその出力値を最小値とし
て記憶し、スロットルセンサ出力値が最小値よりも小さ
くなる都度、最小値をスロットルセンサ出力値により更
新して、この最小値に基づいてスロットル弁の全閉状態
を判定するようにしているため、アクセルペダルが大き
く踏み込まれたスロットル弁開度状態でエンジンが始動
されて、その後、徐々にスロットル弁が閉じられると
き、スロットル弁が大きく開かれているスロットル開度
状態であるにも拘わらず、スロットル弁全閉状態と誤判
定されてしまい、この判定結果を使用する空燃比制御及
び点火時期制御等には誤制御を生じてしまい、制御性が
悪化するという課題がある。 また、エンジンの暖機進行等に伴うエンジン温度変化
により、スロットルセンサ自体の温度も変化するため、
スロットル開度に対応したスロットルセンサの可変抵抗
値が温度変化の影響により変動(ドリフト)することが
あり、ドリフトが生じたときには、スロットルセンサ出
力の最小値が変化する。上記先行例では、スロットルセ
ンサ出力値と最小値とを比較して、スロットルセンサ出
力値の方が最小値よりも小さいとき該最小値をスロット
ルセンサ出力値により順次更新して記憶し、この最小値
とスロットルセンサ出力値との比較によりスロットル弁
全閉を判定するようにしており、スロットル弁全閉時の
スロットルセンサ出力値がドリフト等により上昇した場
合、このドリフトしたスロットルセンサ出力値とドリフ
ト以前の最小値との比較によりスロットル弁全閉状態が
判断されることになり、スロットル弁全閉状態であるの
にも拘わらずスロットル弁開度状態と判断されることに
なり、スロットル弁全閉状態を正確に判定することがで
きない。これに対処するため上記先行例では、スロット
ルセンサ出力値が最小値以上のときには、最小値に予め
設定された不感帯の値を加算した加算値とスロットルセ
ンサ出力値とを比較して加算値よりも小さいときスロッ
トル弁全閉状態と判定するようにしている。すなわち、
不感帯を設けることによりドリフト等の影響を補償する
ようにしている。しかし、エンジン毎に個々のバラツキ
があり、このバラツキをも吸収してドリフト等の影響を
補償するためには不感帯の幅をある程度大きくする必要
があり、不感帯の幅を大きくした場合にはスロットル弁
全閉状態の判定精度(検出精度)が低下するという課題
を有する。 さらに、スロットル弁が急閉されたときには、スロッ
トル弁下流の吸気管負圧が急激に低下し、スロットル弁
がスロットル弁下流の吸気管負圧に吸引されることによ
るスロットル弁のスロットルシャフトの撓み量が大きく
なり、また、スロットル弁が比較的ゆっくり閉弁される
ときには、吸気管負圧の低下も緩慢となり、スロットル
シャフトの撓み量が少なくなる。この傾向はスロットル
弁の受圧面積が大きい、すなわち、スロットル弁の径が
大きくスロットルボア径の大きいエンジンほど顕著とな
る。スロットルセンサはスロットル弁のスロットルシャ
フトに連設されているため、同じスロットル弁開度であ
ってもスロットルシャフトの撓み量の変化によってスロ
ットルセンサの出力値が変動する。その結果、スロット
ルセンサ出力値が同じスロットル弁全閉状態であって
も、スロットル全閉以前のアクセル操作によるスロット
ル弁の開度速度に応じて変化するため、上記先行例のよ
うに、単にスロットルセンサ出力値に応じて最小値を更
新し、この最小値とスロットルセンサ出力値との比較に
よりエンジンのスロットル弁全閉状態を検出した場合に
は、スロットルシャフトの撓み量の変化に起因するスロ
ットルセンサ出力値の変動の影響により上記最小値が一
度小さい値に更新されると、スロットルセンサ出力値が
この値よりも小さくならない限り最小値の更新が行われ
ず、これによっても、スロットル弁の全閉状態の検出を
正確に行い得ないという課題を有する。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、アイドル
スイッチのセッティングを厳しくすることなく、且つス
ロットルセンサ出力値のドリフト等の影響を補償しなが
らスロットル弁全閉状態の検出精度を向上することがで
き、正確にエンジンのスロットル弁の全閉状態を検出す
ることが可能なエンジンのスロットル弁全閉状態検出装
置を提供することを第1の目的とする。 また、上記第1の目的に加え、スロットル弁のスロッ
トルシャフトの撓み量に起因するスロットルセンサ出力
値の変動を補償して正確にスロットル弁の全閉状態を検
出することが可能なエンジンのスロットル弁全閉状態検
出装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、本発明による第1の
エンジンのスロットル弁全閉状態検出装置は、アイドル
スイッチの出力信号に基づきスロットル閉弁状態かを判
定する判定手段と、アイドルスイッチの出力信号により
スロットル閉弁状態と判断されたとき、予め設定された
演算周期毎に、スロットル開度を表すスロットルセンサ
の出力値と、メモリに記憶されているスロットル閉弁状
態時におけるスロットルセンサ出力値の最大値及び最小
値とを比較する比較手段と、エンジンの始動時に上記最
大値及び最小値を予め設定された初期値に初期設定する
と共に、上記比較手段により、スロットルセンサの出力
値がメモリに記憶されている上記最大値よりも大きいと
判断されるときには、該最大値をスロットルセンサ出力
値により更新し、また、スロットルセンサ出力値が上記
最小値よりも小さいと判断されるときには、該最小値を
スロットルセンサ出力値により更新する更新手段と、上
記メモリに記憶されている最大値及び最小値を読み出し
て、該最大値と最小値との差に応じ補正値を演算し、補
正値を最小値に加算してアイドル判定用基準値を設定す
る基準値設定手段と、スロットルセンサ出力値と上記ア
イドル判定用基準値とを比較し、スロットルセンサ出力
値がアイドル判定用基準値以下のときスロットル弁全閉
状態と判定するスロットル弁全閉状態判定手段とを備え
ることを特徴とする。 また、上記第2の目的を達成するため、本発明による
第2のエンジンのスロットル弁全閉状態検出装置は、ア
イドルスイッチの出力信号に基づきスロットル閉弁状態
か開弁状態かを判定する判定手段と、アイドルスイッチ
の出力信号によりスロットル閉弁状態と判断されたと
き、予め設定された演算周期毎に、スロットル開度を表
すスロットルセンサの出力信号と、メモリに記憶されて
いるスロットル弁閉弁状態時におけるスロットルセンサ
出力値の最大値及び最小値とを比較する比較手段と、エ
ンジンの始動時に上記最大値及び最小値を予め設定され
た初期値に初期設定すると共に、上記比較手段により、
スロットルセンサの出力値がメモリに記憶されている上
記最大値よりも大きいと判断されるときには、該最大値
をスロットルセンサ出力値により更新し、スロットルセ
ンサ出力値が上記最小値よりも小さいと判断されるとき
には、該最小値をスロットルセンサ出力値により更新
し、また、上記判定手段によりスロットル開度状態と判
断されているときには、演算周期毎に、メモリに記憶さ
れている最大値を設定値ずつ減算して更新すると共に最
小値を設定値ずつ加算して更新し、最大値が最小値以下
となった時点で最大値及び最小値を等しく設定して更新
を中止する更新手段と、上記判定手段によりスロットル
閉弁状態と判定されているときのみ、予め設定された演
算周期毎に上記メモリに記憶されている最大値及び最小
値を読み出して、該最大値と最小値との差に応じ補正値
を演算し、補正値を最小値に加算してアイドル判定用基
準値を設定してメモリに記憶させる基準値設定手段と、
上記メモリからアイドル判定用基準値を読み出してスロ
ットルセンサ出力値と比較し、スロットルセンサ出力値
がアイドル判定用基準値以下のときスロットル弁全閉状
態と判定するスロットル弁全閉状態判定手段とを備える
ことを特徴とする。
【作用】
上記第1のエンジンのスロットル弁全閉状態検出装置
は、エンジンの始動時に、スロットル閉弁状態時におけ
るスロットルセンサ出力値の最大値及び最小値が予め設
定された初期値により初期設定されてメモリに記憶さ
れ、その後、アイドルスイッチの出力信号に基づきスロ
ットル閉弁状態と判断されているときのみ、予め設定さ
れた演算周期毎に、スロットルセンサ出力値とメモリに
記憶されている最大値及び最小値とを比較し、スロット
ルセンサ出力値が上記最大値よりも大きいときには該最
大値をスロットルセンサ出力値により更新し、スロット
ルセンサ出力値が上記最小値よりも小さいときには該最
小値をスロットルセンサ出力値により更新する。そし
て、メモリから最大値及び最小値を読み出して最大値と
最小値との差に応じ演算した補正値を最小値に加算して
設定したアイドル判定用基準値と、スロットルセンサ出
力値とを比較し、スロットルセンサ出力値がアイドル判
定用基準値以下のとき、スロットル弁全閉状態と判定す
る。 また、上記第2のエンジンのスロットル弁全閉状態検
出装置は、エンジンの始動時に、スロットル閉弁状態時
におけるスロットルセンサ出力値の最大値及び最小値が
予め設定された初期値により初期設定されてメモリに記
憶され、その後、アイドルスイッチの出力信号に基づき
スロットル閉弁状態と判断されているときには、予め設
定された演算周期毎にスロットルセンサ出力値とメモリ
に記憶されている最大値及び最小値とを比較し、スロッ
トルセンサ出力値が上記最大値よりも大きいときには該
最大値をスロットルセンサ出力値により更新し、スロッ
トルセンサ出力値が上記最小値よりも小さいときには該
最小値をスロットルセンサ出力値により更新し、また、
アイドルスイッチの出力信号によりスロットル開弁状態
と判断されているときには、演算周期毎にメモリに記憶
されている最大値を設定値ずつ減算して更新すると共に
最小値を設定値ずつ加算して更新し、最大値が最小値以
下になった時点で、最大値及び最小値を等しく設定して
更新を中止する。さらに、アイドルスイッチの出力信号
に基づきスロットル閉弁状態と判定されているときの
み、予め設定された演算周期毎に上記メモリから最大値
及び最小値を読み出して最大値と最小値との差に応じ補
正値を演算し、この補正値を最小値に加算してアイドル
判定用基準値を設定してメモリに記憶させる。そして、
スロットルセンサ出力値がメモリから読み出したアイド
ル判定用基準値以下のとき、スロットル全閉状態と判定
する。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。 先ず、第2図に基づき本発明が適用されるエンジンに
ついて説明する。 符号1はエンジン本体で、このエンジン本体1のシリ
ンダヘッド1aに、燃焼室1bに開口する吸気ポート1cと排
気ポート1dが形成されている。吸気系として、上記吸気
ポート1cに吸気管2が連通され、吸気管2の上流にエア
クリーナ4が取付けられており、さらに吸気管2の中途
にスロットル弁5が介装され、その直下流側にエアチャ
ンバ2aが形成されている。そして、吸気管2の吸気ポー
ト1cの直上流に後述する電子制御装置17からの駆動パル
ス幅信号に応じて燃料を噴射するインジェクタ11が取付
けられている。さらに、上記吸気管2には、上記スロッ
トル弁5の上流と下流とをバイパスするエアバイパス通
路6が連通されており、このエアバイパス通路6に後述
する電子制御装置17からの制御信号により作動してエア
バイパス通路6を流れるバイパス吸気量を調整しアイド
ル回転数を制御する為のアイドルスピードコントロール
バルブ(ISCV)7が介装されている。 また、点火系として、燃焼室1bに点火部を露出する点
火プラグ26がシリンダヘッド1aに取付けられ、この点火
プラグ26に各気筒毎に点火信号を配電する為のディスト
リビュータ27を介して点火コイル一体型のイグナイタ28
に接続されている。 また、エンジンの排気系としては、上記排気ポート1d
に排気管3が連通され、この排気管3に排気ガスを浄化
する為の触媒コンバータ16が取付けられている。 エンジン運転状態を検出する各センサ、スイッチにつ
いて説明すると、上記吸気管2のエアクリーナ4の直下
流側に、吸入空気量センサ(図においてはホットワイヤ
式エアフローメータ)8が介装されている。さらに、図
示しないアクセルペダルに連動してスロットル弁5を回
動させるスロットルシャフト5aに、可変抵抗等からなる
スロットル開度に応じた出力値を得るスロットルセンサ
9と、スロットル弁5の閉弁状態でONし開弁でOFFする
アイドルスイッチ10が連設されている。上記アイドルス
イッチ10は、その動作を確実に行わせるために従来と同
様(図8参照)、スロットル弁5の全閉位置からやや開
いた開度θ0でON/OFFするようセッティングされてい
る。 また、上記エンジン本体1のクランクシャフト1eに、
その外周に所定クランク角度毎に突起あるいはスリット
を有するクランクロータ12が軸着されており、このクラ
ンクロータ12の外周に対向して、クランク角を検出する
為の電磁ピックアップ等からなるクランク角センサ13が
配設されている。さらに、エンジン本体1の冷却水通路
1fに水温センサ14が臨まされ、排気管3の触媒コンバー
タ16の上流にO2センサ15が臨まされている。 次に、電子制御系の構成について説明する。電子制御
装置17は、CPU(中央演算処理装置)18、ROM19、RAM2
0、入力インターフェイス21、及び出力インターフェイ
ス22をバスライン23を介して接続したマイクロコンピュ
ータと、A/D変換器24及び駆動回路25等の周辺回路とか
ら構成されている。 上記入力インターフェイス21には、アイドルスイッチ
10、クランク角センサ13が接続されており、さらに、A/
D変換器24を介して吸入空気量センサ8、スロットルセ
ンサ9、水温センサ14、O2センサ15が接続されている。 また、上記出力インターフェイス22には、駆動回路25
を介してインジェクタ11、ISCV7の電磁コイル7a、イグ
ナイタ28が接続されている。 上記ROM19には固定データ及び制御プログラムが記憶
されており、また、上記RAM20には、各センサ、スイッ
チの出力値データ、及びCPU18で演算処理したデータが
一時格納される。 そして、図示しないキースイッチの操作によりイグニ
ッション端子がONされ電子制御装置17に電源が投入され
ると、電子制御装置17においてCPU18が、ROM19に記憶さ
れている制御プログラムに基づき、入力インターフェイ
ス21を介して各センサ、スイッチからの出力値を入力処
理し、ROM19に記憶されている固定データおよびRAM20に
一時格納されている各種データに基づき、各種制御量を
演算する。そして、出力インターフェイス22及び駆動回
路25を介して、演算した燃料噴射量に相応する駆動パル
ス幅信号を所定のタイミングで該当気筒のインジェクタ
11に出力して燃料噴射制御(空燃比制御)を行い、ま
た、所定のタイミングでイグナイタ28に点火制御信号を
出力して点火時期制御を実行し、ISCV7に制御信号を出
力してアイドル回転数制御等を実行する。 次に本発明に係る電子制御装置17におけるスロットル
弁全閉状態検出の為の機能について第1図に示す機能ブ
ロック図に基づき説明する。 符号29は、スロットル弁全閉状態検出機能を示し、判
定手段30、カウンタ手段31、比較手段32、更新手段33、
基準値設定手段34、スロットル弁全閉状態判定手段35、
及びメモリ(RAM)20によりスロットル弁全閉状態検出
機能が達成される。 上記判定手段30は、アイドルスイッチ10の出力信号に
基づき、アイドルスイッチ10がONのスロットル閉弁状態
か、OFFのスロットル開弁状態かを判定する。上述のよ
うにアイドルスイッチ10は、検出誤差を考慮し、且つ動
作を確実にするためスロットル弁開度θが全閉位置から
やや開いた所定開度θ0未満(θ<θ0)でONし、所定
開度θ0以上(θ≧θ0)でOFFするようにセッティン
グされている。このため、アイドルスイッチ10の出力信
号から直接、スロットル弁5の全閉状態を判定せず、以
下の処理を行なってスロットル弁5の全閉状態を判定す
るのである。 また、カウンタ手段31は、予め設定された演算周期
(例えば、10msec)を比較手段32、更新手段33へ与える
為のものである。 比較手段32は、アイドルスイッチ10の出力信号により
スロットル弁閉弁状態と判断されたとき、予め設定され
た演算周期毎に、スロットル開度を表すスロットルセン
サ9の出力値ALPHAと、メモリ20に記憶されているスロ
ットル閉弁状態時におけるスロットルセンサ出力値の最
大値ALPMAX及び最小値ALPMINとを比較する。 また、更新手段33は、エンジンの始動時、すなわち、
電子制御装置17に電源が投入されたとき、上記最大値A
LPMAX及び最小値ALPMINを予め設定された初期値ALISI
Nに初期設定してメモリ20に格納する。そして、上記比
較手段32により、スロットルセンサ出力値ALPHAがメモ
リ20に記憶されている最大値ALPMAXよりも大きいと判
断されるときには、最大値ALPMAXをスロットルセンサ
出力値ALPHAにより更新し(ALPMAX←ALPHA)、ま
た、スロットルセンサ出力値ALPHAが最小値ALPMINよ
りも小さいと判断されるときには、最小値ALPMINをス
ロットルセンサ出力値ALPHAにより更新する(ALPMIN
←ALPHA)。 また、上記判定手段30によりアイドルスイッチ10がOF
Fのスロットル弁開弁状態と判断されているとき、上記
更新手段33は、演算周期毎に、メモリ20に記憶されてい
る最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを読み出し、最大値
ALPMAXから設定値DELTIDを減算すると共に、最小値AL
PMINに設定値DELTIDを加算し、この値でメモリ20に記憶
されている最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを更新し
(ALPMAX←ALPMAX−DELTID,ALPMIN←ALPMIN+DELTI
D)、ALPMAX≦ALPMINとなった時点でALPMAX=ALPMI
Nとし、再びアイドルスイッチ10がONのスロットル閉弁
状態が検出されるまでの間、メモリ20に記憶されている
最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新を中止する。 基準値設定手段35は、アイドルスイッチ10がONのスロ
ットル弁閉弁状態と判断されているときのみ、演算周期
毎に、メモリ20に記憶されている最大値ALPMAX及び最
小値ALPMINを読み出して、最大値ALPMAXと最小値ALP
MINの差に応じ補正値を演算し、この補正値を最小値AL
PMINに加算してアイドル判定用基準値ALPISWを設定
し、メモリ20に記憶されているアイドル判定用基準値A
LPISWを更新する。 そして、スロットル弁全閉状態判定手段35は、メモリ
20に記憶されているアイドル判定用基準値ALPISWを読
み出して、スロットルセンサ9の出力値ALPHAとアイド
ル判定用基準値ALPISWとを比較し、スロットルセンサ
出力値ALPHAがアイドル判定用基準値ALPISW以下のと
きスロットル弁全閉状態(アイドルON)と判定し、スロ
ットルセンサ出力値ALPHAがアイドル判定用基準値ALP
ISWよりも大きいとき、スロットル弁開度状態(アイド
ルOFF)と判定する。 そして、この判定結果が、各種制御量演算の際のデー
タとして用いられる。 次に、上記電子制御装置17によるスロットル弁全閉状
態の検出手順を、第3図及び第4図に示すフローチャー
トに基づき詳細に説明する。 先ず、第3図に示すフローチャートに基づき、最大値
ALPMAX、最小値ALPMIN、及びアイドル判定用基準値A
LPISWの更新手順について、車輛の各運転態様に応じて
説明する。 :始動時: 図示しないキースイッチの操作によりイグニッション
端子がONされると、電子制御装置17の電源がONし、先ず
ステップS101で、予め設定された初期値ALISINにより
最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを初期設定し、RAM20
の所定アドレスに格納する。上記初期値ALISINは、ス
ロットル弁閉弁状態時におけるスロットルセンサ出力値
の最大値及び最小値として、例えば、予め実験等により
スロットル弁5の全閉時におけるスロットルセンサ9の
出力値(最小値)と、アイドルスイッチ10がONからOFF
に切換わったとき、すなわちアイドルスイッチ10のON,O
FF動作点におけるスロットルセンサ9の出力値(最大
値)とを求め、両出力値の平均値を取り、これを固定デ
ータとしてROM19に記憶させたものである。 エンジンの始動時、すなわち電子制御装置17の電源ON
直後は、スロットル弁5が全閉状態とは限らず、スロッ
トル弁全閉状態におけるスロットルセンサ9の出力値
は、不明の状態であり、また、スロットルセンサ9の経
時劣化によっても変化する。このため、電子制御装置17
の電源ON直後に、スロットル弁5の全閉状態におけるス
ロットルセンサ出力値の最大値ALPMAX及び最小値ALPM
INを上記初期値ALISINで初期設定するのである。 次いで、ステップS102へ進み、RAM20から最小値ALPM
INを読み出して、最小値ALPMINに設定値ALDELTを加算
し、この加算値にてアイドル判定用基準値ALPISWを初
期設定し、RAM20の所定アドレスに格納する。 以上の初期設定が完了するとステップS103へ進み、ス
テップS103以降の処理を繰り返し実行する。ステップS1
03では、アイドルスイッチ10がONかOFFかを判定し、ア
イドルスイッチ10がONのスロットル弁閉弁状態と判断さ
れるときにはステップS104へ進み、アイドルスイッチ10
がOFFのスロットル開弁状態と判断されるときにはステ
ップS119へ進む。 なお、アイドルスイッチ10のON,OFF動作点は、スロッ
トル弁5の全閉位置よりやや開いた開度にセッティング
されていることから、アイドルスイッチ10のON時にはス
ロットル弁5が全閉状態とは限らない。このため、アイ
ドルスイッチ10のON時に、ステップS104ないしS118で、
スロットル弁閉弁状態と判断されるときのスロットルセ
ンサ出力値の最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを学習
し、この最大値ALPMAX及び最小値ALPMINに基づきスロ
ットル弁5の全閉状態を判定する為のアイドル判定用基
準値ALPISWを順次、更新するのである。 そして、例えばアクセルペダルを開放した状態でエン
ジンが始動された場合には、アイドルスイッチ10がONで
あるため、ステップS104へ進み、アイドルスイッチOFF
時の演算周期を与える為の第2のカウント値C2をクリア
すると共に、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新を
中止させる為の更新中止フラグFLAG1をクリアし、ステ
ップS105で、アイドルスイッチ10のONによりスロットル
弁閉弁状態と判断されているとき、演算周期を与える為
の第1のカウント値C1をカウントアップし、ステップS1
06へ進み、第1のカウント値C1と予め設定された演算周
期設定値tn(例えば、10msec相当値)とを比較し、C1<
tnのときにはステップS103へ戻る。 また、C1≧tnで演算周期に達したときには、ステップ
S107へ進み、第1のカウント値をクリアし、ステップS1
08で、スロットルセンサ9の出力値ALPHAを読み込む。
そして、ステップS109へ進み、スロットルセンサ出力値
ALPHAと、RAM20から読み出した最大値ALPMAXとを比較
する。 アクセルペダルを開放して、スロットル弁全閉状態で
エンジンを始動した場合の初回実行時には、上記ステッ
プS108で読み込まれるスロットルセンサ出力値ALPHA
は、スロットル全閉に対応し、上記ステップS101で初期
設定された最大値ALPMAXよりも低く、従ってALPHA≦
ALPMAXによりステップS111へ進み、スロットルセンサ
出力値ALPHAとRAM20から読み出した最小値ALPMAXとを
比較する。このとき、最小値ALPMINは初期設定された
値を示しており上記最大値ALPMAXと等しく(ALPMAX=
ALPMIN=ALISIN)、このためALPHA<ALPMINにより
ステップS112へ進み、RAM20に記憶されている最小値AL
PMINを上記ステップS108で読み込んだスロットルセンサ
出力値ALPHAで更新し(ALPMIN←ALPHA)、ステップS
113へ進む。 ステップS113では、RAM20に記憶されている最新のス
ロットル弁閉弁状態時におけるスロットセンサ出力値の
最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを読み出して、ステッ
プS114へ進み、最大値ALPMAXと最小値ALPMINとが等し
いか否かを判定し、ALPMAX−ALPMIN≠0のときには、
ステップS115へ進み、ALPMAX−ALPMIN=0のときには
ステップS117へ進む。 そして、ALPMAX−ALPMIN≠0と判定されてステップ
S115へ進むと、上記ステップ113にて読み出した最大値
ALPMAXと最小値ALPMINとの差と、設定値ALPDとを比
較する。 上記設定値ALPDは、最大値ALPMAXと最小値ALPMIN
との差が小さく、誤判定を生じる変動量の限界を示し、
実験等により求め、予め固定データとしてROM19に記憶
しておくものである。 従って、最大値ALPMAXと最小値ALPMINとが等しく
(ALPMAX−ALPMIN=0)、あるいは最大値ALPMAXと
最小値ALPMINとの差が小さい(ALPMAX−ALPMIN<AL
PD)ときには、ステップS117へ進んで最大値ALPMAXを
用いずに、最小値ALPMINのみを用いてスロットル弁全
閉状態を判定する為のアイドル判定用基準値ALPISWを
算出し、最大値ALPMAXと最小値ALPMINとの差が設定値
ALPD以上(ALPMAX−ALPMIN≧ALPD)のときのみ、ス
テップS116へ進み、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを
用いてアイドル判定用基準値ALPISWを設定するのであ
る。 なお、アクセルペダルを開放したスロットル弁全閉状
態でエンジンを始動し、その後運転状態を変化させたと
きのスロットルセンサ出力値ALPHA、アイドルスイッチ
出力、最大値ALPMAX、最小値ALPMIN、アイドル判定用
基準値ALPISW、及びスロットル弁全閉状態判定結果の
関係を第5図のタイムチャートに示す。 そして、アクセルペダルを開放したスロットル弁5の
全閉状態でエンジンを始動したときには、上記ステップ
S101で初期設定した最小値ALPMIN(=ALISIN)より
も、ステップS108で読み込んだスロットルセンサ9の出
力値ALPHAが低いため、前述の様にステップS112で最小
値ALPMINの更新がなされ、このとき、最大値ALPMAXは
初期値ALISINのままであるため、ALPMAX−ALPMIN≠
0、且つALPMAX−ALPNIN≧ALPDとなり、上記ステッ
プS114,S115を介してステップS116へ進む。 そして、ステップS116へ進むと、アイドル判定用基準
値ALPISWを、上記ステップS113で読み出した最大値AL
PMAX及び最小値ALPMINに基づき次式から算出する。 ALPISW=1/K(ALPMAX−ALPMIN)+ALPMIN K;定数 ………(1) そして、ステップS118へ進み、上記(1)式にて算出
したアイドル判定用基準値ALPISWで、RAM20の所定アド
レスに格納されているアイドル判定用基準値ALPISWを
更新してステップS103へ戻る(第5図の経過時間t1)。 また、アクセルペダルを若干踏み込み、スロットル弁
5を微小開度開いた状態でスロットル弁5の開度がアイ
ドルスイッチ10のON,OFF動作点θ0以下の、アイドルス
イッチ10がON状態でエンジンを始動し、その後アクセル
ペダルを開放したときのスロットルセンサ出力値ALPH
A、アイドルスイッチ出力、最大値ALPMAX、最小値ALP
MIN、アイドル判定用基準値ALPISW、及びスロットル弁
全閉状態判定結果の関係を第6図にタイムチャートに示
す。 アクセルペダルを若干踏み込み、アイドルスイッチ10
がON状態でエンジンの始動を行い、スロットルセンサ出
力値ALPHAが初期値ALISIN、あるいは、その近傍に有
るときには、ALPMAX−ALPMIN=0、あるいはALPMAX
−ALPMIN<ALPDとなるので、ステップS114、あるいは
ステップS115からステップS117へ進み、上記ステップS1
13で読み出した最小値ALPMINに基づきアイドル判定用
基準値ALPISWを次式から算出する。 ALPISW=ALDELT+ALPMIN ……(2) ALDELT;設定値 そして、ステップS118へ進み、上記(2)式にて算出
したアイドル判定用基準値ALPISWで、RAM20の所定アド
レスに格納されているアイドル判定用基準値ALPISWを
更新してステップS103へ戻る(第6図の経過時間t0〜t1
2)。 また、アクセルペダルを比較的大きく踏み込み、スロ
ットル弁5の開度がアイドルスイッチ10のON,OFF動作点
θ0よりも大きく、アイドルスイッチ10のOFF状態でエ
ンジンを始動し、その後アクセルペダルを開放したとき
のスロットルセンサ出力値,アイドルスイッチ出力,最
大値ALPMAX,最小値ALPMIN,アイドル判定用基準値A
LPISW,及びスロットル弁全閉状態判定結果の関係を第
7図のタイムチャートに示す。 アクセルペダルを比較的大きく踏み込みアイドルスイ
ッチ10のOFF状態でエンジンが始動されたときには、上
記ステップS103でアイドルスイッチ10がOFFのスロット
ル弁開弁状態と判断して、ステップS103からステップS1
19へ進み、上記ステップS102にて初期設定されたアイド
ル判定用基準値ALPISWがそのまま保持され、アイドル
判定用基準値ALPISWの更新は行われない(第7図の経
過時間t0〜t21)。 なお、上記(1)式の定数K、及び上記(2)式の設
定値ALDELTは、実験等により求め、予めROM19に固定デ
ータとして記憶させたものである。 ここで、エンジンの暖機進行等に伴うエンジン温度変
化によりスロットルセンサ9も温度変化し、スロットル
開度に対応したスロットルセンサ9の可変抵抗値が温度
変化等の影響により変動し、スロットルセンサ9の出力
値ALPHAが変動(ドリフト)する。そして、スロットル
弁全閉時のスロットルセンサ出力値ALPHAがドリフトに
より、電子制御装置17における最小分解能(1bit)上昇
した場合でさえも、RAM20に記憶されている最小値ALPM
INは、更新が行われずドリフト以前の値が保持されるこ
ととなる。このため、RAM20に記憶されている最小値AL
PMINをそのままアイドル判定用基準値ALPISWとして用
い、このアイドル判定用基準値ALPISWとスロットルセ
ンサ出力値ALPHAとの比較によりスロットル弁全閉状態
の判定を行うと、ドリフト等によりスロットル弁全閉時
のスロットルセンサ出力値ALPHAが電子制御装置の最小
分解能(1bit)上昇した場合でさえ、スロットル弁5が
全閉状態であるのにも拘わらずスロットル弁開弁状態と
誤判定してしまう。 このため、上記(1),(2)式により、上記
(1),(2)式の右辺第1項の補正値(1/K(ALPMAX
−ALPMIN)、あるいはALDELT)をRAM20に記憶されて
いる最小値ALPMINに加算して該最小値ALPMINをオフセ
ットさせた値をアイドル判定用基準値ALPISWとして用
い、このアイドル判定用基準値ALPISWとスロットルセ
ンサ出力値ALPHAとを比較してスロットル弁全閉状態を
判定することで、ドリフト等によりスロットル弁全閉時
のスロットルセンサ出力値ALPHAがRAM20に記憶されて
いる最小値ALPMINより大きくなったときでも、スロッ
トル弁5の全閉状態を確実に判定できるようにしてい
る。なお、実験によれば、上記定数KはK=4程度が望
ましい。 また、RAM20に記憶されている最大値ALPMAXは、アイ
ドルスイッチONのスロットル弁閉弁状態と判断されてい
るとき、スロットルセンサ出力値ALPHAに応じて学習さ
れ、ステップS109,S110でスロットルセンサ出力値ALPH
Aの方が大きいときのみ更新されるので、スロットルセ
ンサ出力値ALPHAがドリフト等で上昇した場合にはこの
上昇分を学習することになる。そして、スロットル弁全
閉状態を判定する為のアイドル判定用基準値ALPISWの
更新は、アイドルスイッチONによるスロットル弁閉弁状
態と判断されているときのみ行われ、且つ上記(1),
(2)式の選択は、最小値ALPMINとスロットル閉弁状
態時のドリフト等による上昇分を学習した最大値ALPMA
Xとの差に応じて行われ、さらに、上記(1)式におい
ては、最小値ALPMINとドリフト等による上昇分を学習
した最大値との差に応じて最小値ALPMINをオフセット
した値によりアイドル判定用基準値ALPISWが設定され
る。 このため、前記先行例のように、一義的な不感帯を設
けているのとは異なり、個々のエンジン毎にアイドル判
定用基準値ALPISWがスロットル弁閉弁状態と判断され
ているときのスロットルセンサ出力値の最大値ALPMAX
によりドリフト分を補償して設定され、且つスロットル
弁閉弁状態を判定する為のアイドル判定用基準値ALPIS
Wを上記最小値ALPMINに近付けて設定することが可能と
なる。これにより、スロットルセンサ出力値ALPHAのド
リフト等の影響を補償しながらスロットル弁全閉状態の
判定精度(検出精度)を向上することができるのであ
る。 :アイドル運転時: 次に、エンジン始動からアイドル運転へ移行したとき
について説明する。 アクセルペダル開放状態でエンジンを始動し、スロッ
トル弁全閉状態のままアイドル運転(アクセルペダル開
放、スロットル弁全閉)に移行すると、ステップS103か
らS108まで上述したプログラムを実行し、ステップS109
ないしS112で、上記ステップS108で読み込んだスロット
ルセンサ9の出力値ALPHAと、RAM20に記憶されている
最大値ALPMAX、最小値ALPMINとを比較し、スロットル
センサ出力値ALPHAが最大値ALPMAXよりも大きいとき
には該最大値ALPMAXをスロットルセンサ出力値ALPHA
により更新し、スロットルセンサ出力値ALPHAが最小値
ALPMINより小さいときには該最小値ALPMINをスロット
ルセンサ出力値ALPHAにより更新する。 始動直後のRAM20に記憶されている最大値ALPMAXは前
記ステップS101で設定した初期値ALISINを示してお
り、アクセルペダル開放状態でエンジン始動を行いアイ
ドル運転に移行した場合には、上記ステップS108で読み
込んだスロットルセンサ出力値ALPHAが上記最大値ALP
MAX(=ALISIN)以下であり(ALPHA≦ALPMAX)、ス
テップS109からステップS111へ進み、スロットルセンサ
出力値ALPHAと最小値ALPMINとを比較する。このと
き、アクセルペダル開放状態が保持されているので、ス
ロットルセンサ出力値ALPHAは一定であり、前回ルーチ
ン実行時と同じ値を示しているため、初回ルーチン実行
時に最小値ALPMINを更新した後は、RAM20に記憶されて
いる最大値ALPMAX及び最小値ALPMINのいずれも更新す
ることなくステップS113へ進み、且つステップS113で読
み出される最大値ALPMAX及び最小値ALPMINも前回ルー
チン実行時と同一値であるため、ステップS114,S115を
介してステップS116へ進み、アイドル判定用基準値ALP
ISWを算出する。このアイドル判定用基準値ALPISWも前
回ルーチン実行時のステップS116で算出した値と同一値
となるので、ステップS118でアイドル判定用基準値ALP
ISWの更新が行われるが、該アイドル判定用基準値ALPI
SWは前回の値と同一値に保持され、ステップS103へ戻る
(第5図の経過時間t1〜t2)。 また、アクセルペダルを若干踏み込み、スロットル弁
5を微小開度開いた状態でスロットル弁5の開度がアイ
ドルスイッチのON,OFF動作点θ以下の、アイドルスイッ
チ9がON状態でエンジンを始動し、その後アクセルペダ
ルを開放してアイドル運転に移行した場合には、始動直
後にRAM20に記憶されている最大値ALPMAX及び最小値A
LPMINは共に前記ステップS101で初期設定された初期値
ALISINを示しており、このため、ステップS108で読み
込まれるスロットルセンサ出力値ALPHAは最小値ALPMI
Nより小さい値となり(ALPHA<ALPMIN)、ステップS1
09,S111を介してステップS112へ進み、RAM20に記憶され
ている最小値ALPMINを上記ステップS108で読み込んだ
スロットルセンサ出力値ALPHAにより更新する。従っ
て、アクセルペダル開放によりスロットル弁開度が減少
すると、これに伴いスロットルセンサ出力値ALPMINが
低下して、順次最小値ALPMINが更新される。 そして、ステップS113でRAM20から最大値ALPMAX及び
最小値ALPMINが読み出され、このとき最大値ALPMAXは
初期値ALISINのままであるため、ALPMAX−ALPMIN≠
0、且つALPMAX−ALPMIN≧ALPDとなり、ステップS11
4,S115を介してステップS116へ進み、前記(1)式にて
アイドル判定用基準値ALPISWが算出され、ステップS11
8で上記ステップS116にて算出した基準値ALPISWにてRA
M20に記憶されでいるアイドル判定用基準値ALPISWを更
新する(第6図の経過時間t12〜t13)。以後、アイドル
運転が継続され、上記最小値ALPMINがスロットル弁全
閉状態時のスロットルセンサ出力値ALPHAにより更新さ
れた後は、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを更新する
ことなく、且つアイドル判定用基準値ALPISWも同一値
に保持される。 また、アクセルペダルを比較的大きく踏み込み、スロ
ットル弁5の開度がアイドルスイッチ10のON,OFF動作点
θ0よりも大きく、アイドルスイッチ10のOFF状態でエ
ンジンを始動し、その後アクセルペダルを開放してアイ
ドル運転に移行した場合は、スロットル弁5が閉じてア
イドルスイッチ10がOFFからONに移行するまでの間、RAM
20に記憶された最大値ALPMAX、最小値ALPMIN、及びア
イドル判定用基準値ALPISWは初期設定された値を保
つ。 そして、スロットル弁の閉弁によりスロットル弁開度
がアイドルスイッチ10のON,OFF動作点以下となり、アイ
ドルスイッチ10がONすると、ステップS103からステップ
S104へ進み、ステップS104〜S108まで上述したプログラ
ムを実行し、ステップS109でステップS108にて読み込ん
だスロットルセンサ出力値ALPHAとRAM20に記憶されて
いる最大値ALPMAXとを比較する。このとき、RAM20に記
憶されている最小値ALPMINは、スロットル弁全閉時の
スロットルセンサ出力平均値として設定された初期値A
LISINを示しており、アイドルスイッチON直後はスロッ
トルセンサ出力値ALPHAの方が大きく、ALPHA>ALPMA
XによりステップS110へ進み、上記ステップS108にて読
み込んだスロットルセンサ出力値ALPHAでRAM20に記憶
されている最大値ALPMAXを更新し、ステップS113へ進
み、RAM20から最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを読む
出す。このとき、最小値ALPMINは、前記ステップS101
にて初期設定された初期値ALISINのままであるため、
ALPMAX−ALPMIN≠0、且つALPMAX−ALPMIN≧ALPD
となり、ステップS114,S115を介してステップS116へ進
み、前記(1)式にてアイドル判定用基準値ALPISWを
算出し、ステップS118で上記ステップS116にて算出した
基準値ALPISWによりRAM20に記憶されているアイドル判
定用基準値ALPISWを更新してステップS103へ戻る(第
7図の経過時間t21〜t22)。 そして、上記ステップS103〜S108を実行し、第7図の
経過時間t22のとき、スロットルセンサ出力値ALPHAがR
AM20に記憶されている最小値ALPMIN(=ALISIN)より
小さくなると(ALPHA<ALPMIN)、ステップS109,S111
を介してステップS112へ進み、ステップS108にて読み込
んだスロットルセンサ出力値ALPHAでRAM20に記憶され
ている最小値ALPMINを更新し、ステップS113でRAM20か
ら最大値ALPMAX及び最小値ALPMINが読み出される。こ
のときにおいても、ALPMAX−ALPMIN≠0、且つALPMA
X−LPMIN≧ALPDとなるので、ステップS114,S115を介し
てステップS116へ進み、前記(1)式にてアイドル判定
用基準値ALPISWが算出され、この基準値ALPISWにてス
テップS118でRAM20に記憶されているアイドル判定用基
準値ALPISWを更新してステップS103へ戻る(第7図の
経過時間t22〜t23)。従って、アイドルスイッチ10のON
後、スロットル弁開度の減少に応じてスロットルセンサ
出力値ALPHAが低下し、RAM20に記憶されている最小値
ALPMINが順次学習により更新され、アイドル判定用基
準値ALPISWが低い値に更新される。 そして、スロットルセンサ出力値ALPHAがスロットル
弁全閉の最小値となり、これに対応してRAM20に記憶さ
れている最小値ALPMINが更新された後は、スロットル
弁5の開弁によりアイドルスイッチ10がOFFになるま
で、上記最小値ALPMINは更新されることなく、且つア
イドル用判定基準値ALPISWも同一値に保持される(第
7図の経過時間t23〜t3)。なお、上記最大値ALPMAX
は、第7図の経過時間t21以後、アイドルスイッチ10がO
FFになるまで更新が行われない。 ここで、スロットル弁閉弁状態におけるスロットルセ
ンサ出力値の最大値ALPMAX及び最小値ALPMINは、エン
ジンの始動時に、スロットル弁閉弁状態時におけるスロ
ットルセンサ出力平均値として予め設定された初期値A
LISINにより初期設定され、そして、この初期設定され
た最大値ALPMAX及び最小値ALPMINに基づきアイドル判
定用基準値ALPISWが設定されて、この基準値ALPISWを
用いて、後述する第4図のスロットル弁全閉状態検出ル
ーチンでスロットルセンサ出力値ALPHAと比較してスロ
ットル弁全閉状態の判定が行われ、さらにその後はアイ
ドルスイッチ10がONのスロットル閉弁状態と判断されて
いるときのみ、スロットルセンサ9の出力値ALPHAに応
じて最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新が行われる
と共に、アイドル判定用基準値ALPISWの更新が行わ
れ、常に、スロットル弁5の全閉状態を判定する為のア
イドル判定用基準値ALPISWがアイドルスイッチ10のON,
OFF動作点θ0以下のスロットル弁全閉状態に近いスロ
ットル開度に対応した値に設定されるので、アクセルペ
ダルが踏み込まれてスロットル弁5の開弁状態でエンジ
ンが始動されたとしても、先行例のようにスロットル弁
全閉状態と誤判定されることがなく、適切にスロットル
弁5の開弁状態と判定することができるのである。 :発進時: アクセルペダルを開放して、あるいはアクセルペダル
を若干踏み込みエンジンを始動しアイドル運転に移行し
た後、車輛を発進すべくアクセルペダルを踏み込むと、
スロットル弁5の開度増大に伴い、スロットルセンサ9
の出力値ALPHAが次第に高くなる。ここで、スロットル
弁5の開度がアイドルスイッチ10のON,OFF動作点以下で
アイドルスイッチ10がON状態にあるときには、ステップ
S103ないしステップS108を介してステップS109へ進み、
スロットルセンサ出力値ALPHAとRAM20に記憶されてい
る最大値ALPMAXとの比較が行われる。そして、このと
き最大値ALPMAXは前記ステップS101にて初期設定され
た値のままであり(ALPMAX=ALISIN)、スロットルセ
ンサ出力値ALPHAの上昇によりスロットルセンサ出力値
ALPHAが初期設定された最大値ALPMAXを越えた時点
で、ステップS110へ進み、アイドルスイッチ10がOFFと
なるまで、演算周期毎に漸次、RAM20に記憶されてある
最大値ALPMAXがスロットルセンサ出力値ALPHAにより
更新されて上昇する。そしてステップS113でRAM20から
読み出される最小値ALPMINはアイドル時のスロットル
弁全閉に対応した低い値を保っていることから、ALPMA
X−ALPMIN≠0、且つALPMAX−ALPMIN≧ALPDであ
り、ステップS114,S115を介してステップS116へ進み、
前記(1)式によりアイドル判定用基準値ALPISWを算
出し、ステップS118でRAM20に記憶されているアイドル
判定用基準値ALPISWを更新する(第5図及び第6図の
経過時間t2〜t3)。この結果、アイドル判定用基準値A
LPISWも漸次的に上昇するが、アイドル判定用基準値AL
PISWは、このとき、最大値ALPMAX、すなわち、スロッ
トルセンサ出力値ALPHAよりも低い値に設定されるの
で、スロットル弁5の開弁を確実に判断し得る。 なお、アクセルペダルを比較的大きく踏み込み、スロ
ットル弁5の開度がアイドルスイッチ10のON,OFF動作点
θ0よりも大きく、アイドルスイッチ10のOFF状態でエ
ンジンを始動し、その後アクセルペダルを開放してスロ
ットル弁全閉のアイドル運転に移行後、発進すべくアク
セルペダルを踏み込んだ場合には、前述のようにアイド
ルスイッチ10がONからOFFになるまでの間、RAM20に記憶
されている最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新は行
われず、これに対応してアイドル判定用基準値ALPSIW
は同一値に保持される(第7図の経過時間t2〜t3)。 :発進加速時: さらに、スロットル弁5の開度が増大され、アイドル
スイッチ10のON,OFF動作点θ0以上となりアイドルスイ
ッチ10がOFFした以後の発進加速時、すなわち、第5図
ないし第7図の経過時間t3以後は、エンジンの始動状態
に拘わらず各値が同様に変化するため、第5図のタイム
チャートに基づき説明する。 スロットル弁5の開度増大によりアイドルスイッチ10
がOFFすると、ステップS103からステップS119へ進み、
最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新の中止を指示す
る更新中止フラグFLAG1がセットされているか否かを判
定する。 アイドルスイッチOFF初回のルーチン実行時には更新
中止フラグFLAGIはクリアされているためステップS120
へ進み、前述のアイドルスイッチON時の演算周期を与え
る為の第1のカウント値C1をクリアし、ステップS121で
アイドルスイッチOFF時における演算周期を与える第2
のカウント値C2をカウントアップし、ステップS112へ進
み、第2のカウント値C2と予め設定された演算周期設定
値tn(例えば、10msec相当値)とを比較し、C2<tnのと
きにはステップS103へ戻り、C2≧tnで演算周期に達した
ときには、ステップS123へ進み、第2のカウント値C2を
クリアしてステップS124へ進む。 そして、RAM20に記憶されている最大値ALPMINと最小
値ALPMINとを比較し、ALPMAX>ALPMINのときにはス
テップS125へ進み、ALPMAX≦ALPMINのときにはステッ
プS126へ進む。 アイドルスイッチ10のOFFした直後は、ALPMAX>ALP
MINであるためステップS125へ進み、RAM20に記憶されて
いる最大値ALPMAX及び最小値ALPMINを読み出して、最
大値ALPMAXから設定値DELTIDを減算した値で、RAM20に
記憶されている最大値ALPMAXを更新すると共に、最小
値ALPMINに設定値DELTIDを加算した値で、RAM20に記憶
されている最小値ALPMINを更新し、ステップS103へ戻
る。その結果、演算周期毎に、RAM20に記憶されている
最大値ALPMAXが漸次的に減少し、最小値ALPMINが漸次
的に増加される(第5図の経過時間t3〜t5)。 そして、ALPMAX≦ALPMINになると、ステップS126へ
進み、ALPMAX=ALPMINとし、ステップS127へ進み、更
新中止フラグFLAG1をセットしてステップS103へ戻る。
このため、以後は再びアイドルスイッチ10がONになるま
で最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの更新は中止される
(第5図の経過時間t5〜t6)。 なお、アイドルスイッチ10のOFFによりスロットル弁
の開弁状態と判断されているときには、スロットル弁全
閉状態を判定する為のアイドル判定用基準値ALPISW
は、更新が行われず、アイドルスイッチOFF直前の値に
保持される。これによって、アイドルスイッチ10がOFF
から再度ONに移行したときの、スロットル弁全閉状態の
誤判定を防止するようにしている。 ここで、発進加速時等、スロットル弁開度が増大され
アイドルスイッチ10がONからOFFになった時点からRAM20
に記憶されている最大値ALPMAXを漸次的に減少させる
と共に最小値ALPMINを漸次的に増加させ、ALPMAX≦A
LPMINとなった時点でALPMAX=ALPMINとしているの
で、アイドルスイッチOFF時には、最終的にRAM20に記憶
されている最大値ALPMAX及び最小値ALPMINは、アイド
ルスイッチ10のOFF直前の最大値と最小値との平均値に
収束されて、再びアイドルスイッチ10がONとなりスロッ
トル弁5の閉弁状態と判断されるまでの間、更新が中止
されることになる。これによって、アイドルスイッチ10
が再びONになった時点から、スロットル弁閉弁状態にお
けるスロットルセンサ9の出力値ALPHAの最大値ALPMA
X及び最小値ALPMINの学習を再度し直させるのである。
すなわち、スロットル弁5が急閉されたときには、スロ
ットル弁下流の吸気管負圧が急激に低下し、スロットル
弁5のスロットルシャフト5aの撓み量が大きくなり、ま
た、スロットル弁5が比較的ゆっくり閉弁されるときに
は吸気管負圧の低下も緩慢となりスロットルシャフト5a
の撓み量が少なくなる。この傾向はスロットルボア径が
大きくなるほど顕著となる。スロットルセンサ9及びア
イドルスイッチ10はスロットルシャフト5aに連設されて
いるため、同じスロットル弁開度であってもスロットル
シャフト5aの撓み量の変化によって、スロットルセンサ
9の出力値ALPHAは変化し、また、アイドルスイッチ10
のON,OFF動作点θ0も変動する。従って、スロットル弁
5が閉弁されてアイドルスイッチ10が再びONしたときか
ら再度スロットル弁閉弁状態におけるスロットルセンサ
出力値ALPHAの最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの学習
をし直すことにより、スロットル弁全閉直前のアクセル
操作によって変化するスロットルシャフト5aの撓み量に
起因するスロットルセンサ出力値ALPHAの変動及びアイ
ドルスイッチ10のON,OFF動作点の変動を補償するのであ
る。これによって、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINに
基づき設定されるアイドル判定用基準値ALPISWも補償
され、スロットル弁全閉直前のアクセル操作に拘わらず
補償され、後述する第4図のスロットル弁全閉状態検出
ルーチンでこの補償されたアイドル判定用基準値ALPIS
Wと、スロットルセンサ出力値ALPHAとの比較により、
スロットル弁全閉状態の判定が行われ、正確にスロット
ル弁の全閉状態の検出が可能となる。 また、アイドルスイッチ10がONからOFFしたときに、R
AM20に記憶されている最大値ALPMAX及び最小値ALPMIN
を、直ちにアイドルスイッチOFF直前の最大値ALPMAXと
最小値ALPMINとの平均値で更新すると、最大値ALPMAX
及び最小値ALPMINが1度に大きく修正される。そし
て、アイドルスイッチ10のON,OFF動作点θ0付近でスロ
ットル弁開度が保たれた場合、アイドルスイッチがON,O
FFのチャタリングを生じる虞があり、チャタリングを生
じると、アイドルスイッチ10のON,OFFの都度、これに対
応してRAM20に記憶されている最大値ALPMAX及び最小値
ALPMINが大きく修正され、この最大値ALPMAX及び最小
値ALPMINに基づいて設定されるスロットル弁全閉状態
判定の為のアイドル判定用基準値ALPISWが大きく変動
してハンチングを生じ、スロットル弁全閉状態判定の安
定性が悪化する。 このため、アイドルスイッチ10がONからOFFになった
時点からRAM20に記憶されている最大値ALPMAXを漸次的
に減少させると共に最小値ALPMINを漸次的に増加さ
せ、ALPMAX≦ALPMINとなった時点でALPMAX=ALPMIN
とすることで、アイドルスイッチ10がON,OFFのチャタリ
ングを生じても、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの修
正量を微小とし、この最大値ALPMAX及び最小値ALPMIN
に基づいて設定されるアイドル判定用基準値ALPISWの
変動を抑制し、スロットル弁全閉状態判定を安定化させ
るのである。 :減速時: 次に、減速運転時について説明する。 アクセルペダルが開放されると、スロットル弁5の開
度が減じ、アイドルスイッチ10のON,OFF動作点θ0以下
に達するとアイドルスイッチ10がOFFからONになり、上
記ステップS103〜S108のプログラムを実行し、ステップ
S109で、ステップS108にて読み込まれたスロットルセン
サ出力値ALPHAとRAM20に記憶されている最大値ALPMAX
とを比較する。 アイドルスイッチ10がOFFからONになった直後は、ス
ロットル弁開度の減少に伴いスロットルセンサ出力値A
LPHAが高い値から次第に低下している状態であるため、
上記ステップS108にて読み込まれたスロットルセンサ出
力値ALPHAがRAM20に記憶されている最大値ALPMAXより
も高い値を示す(ALPHA>ALPMAX)。従って、ステッ
プS109からステップS110へ進み、上記ステップS108にて
読み込んだスロットルセンサ出力値ALPHAでRAM20に記
憶されている最大値ALPMAXを更新し、ステップS113へ
進み、RAM20に記憶されている最大値ALPMAX及び最小値
ALPMINが読み出される。このとき、最小値ALPMINの更
新がまだ行われていないので、ALPMAX−ALPMIN≠0、
且つALPMAX−ALPMIN≧ALPDであり、ステップS114,S1
15を介してステップS116へ進み、前記(1)式にてアイ
ドル判定用基準値ALPISWを算出し、ステップS118でRAM
20に記憶されているアイドル判定用基準値ALPISWを更
新して、ステップS103へ戻る(第5図の経過時間t6)。 そして、スロットルセンサ9の出力値ALPHAがさらに
低下し、RAM20に記憶されている最小値ALPMINよりも小
さくなったとき(第5図の経過時間t7)、ステップS103
〜S111を介してステップS112へ進み、RAM20に記憶され
ている最小値ALPMINがステップS108にて読み込んだス
ロットルセンサ出力値ALPHAにより更新される。そし
て、ステップS113でRAM20に記憶されている最大値ALPM
AX及び最小値ALPMINを読み出す。このとき、スロット
ルセンサ出力値ALPHAの低下に伴い最小値ALPMINが低
下され、最大値ALPMAXと最小値ALPMINとの差がより拡
大されるため、ALPMAX−ALPMIN≠0、且つALPMAX−
ALPMIN≧ALPDとなり、ステップS114,S115を介してス
テップS116へ進み、前記(1)式にてアイドル判定用基
準値ALPISWを算出してステップS118へ進み、RAM20に記
憶されているアイドル判定用基準値ALPISWを更新して
ステップS103へ戻る。この結果、スロットルセンサ出力
値ALPHAがスロットル弁全閉のある値に収束するまで、
これに対応してRAM20に記憶されている最小値ALPMINが
漸次、減少され、これに伴いアイドル判定用基準値ALP
ISWも減少される。 ここで、加速あるいは減速の過渡時において、スロッ
トル弁開度が変化されるとき、アイドルスイッチ10のON
条件下で、RAM20に記憶されている最大値ALPMAX及び最
小値ALPMINがスロットルセンサ出力値ALPHAに応じて
更新される。このとき、上記最大値ALPMAXと最小値AL
PMINとの間の更新時期には時間差があるため(第5図の
経過時間t2とt3、あるいはt6とt7)、その分、スロット
ル弁全閉状態判定の為のアイドル判定用基準値ALPISW
の変化が緩やかになり、これによってもスロットル弁全
閉状態の判定結果が安定化される。 また、アイドルスイッチON時のみスロットルセンサ出
力値ALPHAに基づきRAM20に記憶されている最大値ALPM
AX及び最小値ALPMINを更新して学習し、この最大値AL
PMAX及び最小値ALPMINを基にスロットル全閉状態を判
定する為のアイドル判定用基準値ALPISWを算出して順
次更新し、アイドルスイッチ10がONからOFFに移行する
と、アイドル判定用基準値ALPISWの更新を中止すると
共に、RAM20に記憶されている最大値ALPMAXを設定値DE
LTIDずつ減算して更新し、且つ最小値ALPMINを設定値D
ELTIDずつ加算して更新し、ALPMAX≦ALPMINとなった
時点でALPMAX=ALPMINに設定して最大値ALPMAX及び
最小値ALPMINの更新を中止し、再度アイドルスイッチ1
0がONになると、最大値ALPMAX及び最小値ALPMINの学
習を再開し、アイドル判定用基準値ALPISWの更新を行
うので、前述したように、温度変化等によるスロットル
センサ出力値ALPHAのドリフト、スロットルセンサ9の
経時劣化等による影響を受けることなく、正確に後述す
るスロットル弁全閉状態の判定が行える。 次に、第4図の示すフローチャートに基づき、スロッ
トル弁全閉状態の判定手順を説明する。 先ず、ステップS201で、スロットルセンサ9の出力値
ALPHAを読み込み、ステップS202で、RAM20に記憶され
ているアイドル判定用基準値ALPISWを読み出して、ス
テップS203へ進み、スロットルセンサ出力値ALPHAとア
イドル判定用基準値ALPISWとを比較する。 そして、スロットルセンサ出力値ALPHAがアイドル判
定用比較基準値ALPISW以下のとき、スロットル弁全閉
状態と判定し、ステップS204へ進み、RAM20の所定アド
レスに、スロットル弁全閉状態の判定結果として、現在
スロットル弁5が全閉状態であることを表すアイドルON
のデータをストアして、ルーチンを抜ける。 また、スロットルセンサ出力値ALPHAがアイドル判定
用基準値ALPISWよりも大きいときには、スロットル弁
開弁状態と判断してステップS205へ進み、RAM20の所定
アドレスにストアされているスロットル弁全閉状態判定
結果のデータを、スロットル弁5が開弁状態であること
を表すアイドルOFFのデータで更新し、ルーチンを抜け
る。 なお、第5図ないし第7図のタイムチャートからも明
らかなように、スロットル弁5の全閉状態を判定する為
のアイドル判定用基準値ALPISWは、常時、アイドルス
イッチ10のON,OFF動作点θ0以下のスロットル開度に設
定されるので、アイドルスイッチ10の出力信号をそのま
ま用いてスロットル弁5の全閉状態を検出するよりも、
スロットル弁全閉状態の検出(判定)を正確に行うこと
が可能となり、且つ、スロットル弁5の全閉にほぼ追従
して、スロットル弁全閉状態であることを表すアイドル
ONのデータを得ることができる。 そして、RAM20の所定アドレスにストアされたアイド
ルONあるいはアイドルOFFのスロットル弁全閉状態判定
結果のデータは、燃料噴射量制御、点火時期制御、アイ
ドル回転数制御等の各種制御量演算の際に読み出されて
使用される。
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明による第1のエンジンの
スロットル弁全閉状態検出装置によれば、アイドルスイ
ッチのON,OFF動作点以下のスロットルセンサ出力値の最
大値と最小値とを学習し、この最大値と最小値との差に
応じ演算した補正値を最小値に加算して設定したアイド
ル判定用基準値と、スロットルセンサ出力値とを比較し
てスロットル弁全閉状態の判定を行うので、スロットル
弁全閉状態を判定する為のアイドル判定用基準値が、常
時、アイドルスイッチのON,OFF動作点以下のスロットル
開度に設定され、このためアイドルスイッチのセッティ
ングを厳しくすることなく、アイドルスイッチの出力信
号のみを用いてスロットル弁の全閉状態を検出するより
も正確に、スロットル弁全閉状態の判定結果を得ること
ができる。 また、上記アイドル判定用基準値を設定する為の最大
値及び最小値は、エンジンの始動時に、スロットル閉弁
状態時におけるスロットルセンサ出力の最大値及び最小
値として予め設定された初期値により初期設定されてメ
モリに記憶され、そして、この初期設定された最大値及
び最小値に基づきアイドル判定用基準値が設定されて、
この基準値とスロットルセンサ出力値とを比較してスロ
ットル弁閉弁状態の判定がなされ、さらにその後はアイ
ドルスイッチの出力信号に基づきスロットル閉弁状態の
判断されているときのみ、予め設定された演算周期毎
に、スロットルセンサ出力値に応じて最大値及び最小値
の更新が行われ、この最大値及び最小値に基づき設定さ
れるアイドル判定用基準値が修正されるので、常に、ス
ロットル弁全閉状態を判断する為のアイドル判定用基準
値がアイドルスイッチのON,OFF動作点以下のスロットル
弁全閉状態に近いスロットル開度に対応した値に設定さ
れ、例え、アクセルペダルが踏み込まれてスロットル弁
の開弁状態でエンジンが始動されたとしても、スロット
ル弁全閉状態と誤判定されることがなく、正確なスロッ
トル弁閉弁状態判定結果を得ることができ、この判定結
果を用いる空燃比制御、点火時期制御等に誤制御を生じ
ることが有効に防止され、制御性が向上する。 さらに、メモリに記憶されている最大値及び最小値
は、アイドルスイッチ出力信号に基づきスロットル閉弁
状態と判断されているときのみ、スロットルセンサ出力
値に応じて学習され、特に、上記最大値は、スロットル
センサ出力値の方が大きいときのみ該スロットルセンサ
出力値により更新されるので、スロットルセンサ出力値
がドリフト等により上昇した場合にはこの上昇分を学習
することになり、このドリフト等による上昇分を学習し
た最大値と最小値との差に応じ補正値を設定してこの補
正値を最小値に加算し、最小値をオフセットさせた値に
よりアイドル判定用基準値が設定される。その結果、一
義的な不感帯を設けているのとは異なり、個々のエンジ
ン毎に、スロットル弁全閉状態を判定する為のアイドル
判定用基準値がスロットル閉弁状態と判断されていると
きのスロットルセンサ出力値の最大値によりドリフト等
による上昇分を補償して設定され、且つアイドル判定用
基準値を上記最小値に近付けて設定することが可能とな
り、スロットルセンサ出力値のドリフト等の影響を補償
しながらスロットル弁全閉状態の検出精度を向上するこ
とができる。 また、本発明による第2のエンジンのスロットル弁全
閉状態検出装置によれば、上記効果に加え、アイドルス
イッチの出力信号に基づきスロットル開弁状態と判断さ
れているときには、上記アイドル判定用基準値の更新を
中止すると共に、演算周期毎に、上記メモリに記憶され
ている最大値を設定値ずつ減算して更新すると共に最小
値を設定値ずつ加算して更新し、最大値が最小値以下と
なった時点で、最大値と最小値とを等しく設定して、再
びアイドルスイッチの出力信号に基づきスロットル閉弁
状態と判断されるまでの間、最大値及び最小値の更新が
中止されるので、アイドルスイッチの出力信号に基づき
再びスロットル閉弁状態が判断されたときから再度スロ
ットル閉弁状態時におけるスロットルセンサ出力値の最
大値及び最小値の学習をし直すことになる。この結果、
スロットル弁全閉直前のアクセル操作によって変化する
スロットルシャフトの撓み量に起因するスロットルセン
サ出力値の変動及びアイドルスイッチのON,OFF動作点の
変動が補償され、これによって、上記最大値及び最小値
に基づき設定されるアイドル判定用基準値も補償される
ことになり、このアイドル判定用基準値とスロットルセ
ンサ出力値との比較によりスロットル全閉状態の判定が
行われるため、正確にスロットル弁の全閉状態を検出す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示し、第1図
は本発明によるスロットル弁全閉状態検出装置を達成す
る為の機能ブロック図、第2図はエンジン制御系の概略
図、第3図は最大値、最小値及びアイドル判定用基準値
の更新手順を示すフローチャート、第4図はスロットル
弁全閉状態の判定手順を示すフローチャート、第5図な
いし第7図はスロットルセンサ出力値、アイドルスイッ
チ出力、最大値、最小値、アイドル判定用基準値、及び
スロットル弁閉弁状態判定結果の関係をそれぞれ示すタ
イムチャートであり、第5図はアクセルペダルを開放し
たスロットル弁全閉状態でエンジンを始動し、その後運
転状態を変化させたときのタイムチャート、第6図はア
クセルペダルを若干踏み込みスロットル弁をアイドルス
イッチのON,OFF動作点以下の微小開度開いた状態でエン
ジンを始動し、その後アクセルペダルを開放したときの
タイムチャート、第7図はアクセルペダルを比較的大き
く踏み込みスロットル弁開度がアイドルスイッチのON,O
FF動作点よりも大きくアイドルスイッチのOFF状態でエ
ンジンを始動し、その後アクセルペダルを開放したとき
のタイムチャート、第図8はスロットル弁開度とアイド
ルスイッチの出力信号との関係を示す説明図である。 5……スロットル弁 9……スロットルセンサ 10……アイドルスイッチ 17……電子制御装置 20……RAM(メモリ) 30……判定手段 32……比較手段 33……更新手段 34……基準値設定手段 35……スロットル弁全閉状態判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイドルスイッチの出力信号に基づきスロ
    ットル閉弁状態か否かを判定する判定手段と、 アイドルスイッチの出力信号によりスロットル閉弁状態
    と判断されたとき、予め設定された演算周期毎に、スロ
    ットル開度を表すスロットルセンサの出力値と、メモリ
    に記憶されているスロットル弁閉弁状態時におけるスロ
    ットルセンサ出力値の最大値及び最小値とを比較する比
    較手段と、 エンジンの始動時に上記最大値及び最小値を予め設定さ
    れた初期値に初期設定すると共に、上記比較手段によ
    り、スロットルセンサの出力値がメモリに記憶されてい
    る上記最大値よりも大きいと判断されるときには、該最
    大値をスロットルセンサ出力値により更新し、また、ス
    ロットルセンサ出力値が上記最小値よりも小さいと判断
    されるときには、該最小値をスロットルセンサ出力値に
    より更新する更新手段と、 上記メモリに記憶されている最大値及び最小値を読み出
    して、該最大値と最小値との差に応じ補正値を演算し、
    補正値を最小値に加算してアイドル判定用基準値を設定
    する基準値設定手段と、 スロットルセンサ出力値と上記アイドル判定用基準値と
    を比較し、スロットルセンサ出力値がアイドル判定用基
    準値以下のときスロットル弁全閉状態と判定するスロッ
    トル弁全閉状態判定手段とを備えることを特徴とするエ
    ンジンのスロットル弁全閉状態検出装置。
  2. 【請求項2】アイドルスイッチの出力信号に基づきスロ
    ットル閉弁状態か開弁状態かを判定する判定手段と、 アイドルスイッチの出力信号によりスロットル閉弁状態
    と判断されたとき、予め設定された演算周期毎に、スロ
    ットル開度を表すスロットルセンサの出力信号と、メモ
    リに記憶されているスロットル弁閉弁状態時におけるス
    ロットルセンサ出力値の最大値及び最小値とを比較する
    比較手段と、 エンジンの始動時に上記最大値及び最小値を予め設定さ
    れた初期値に初期設定すると共に、上記比較手段によ
    り、スロットルセンサの出力値がメモリに記憶されてい
    る上記最大値よりも大きいと判断されるときには、該最
    大値をスロットルセンサ出力値により更新し、スロット
    ルセンサ出力値が上記最小値よりも小さいと判断される
    ときには、該最小値をスロットルセンサ出力値により更
    新し、また、上記判定手段によりスロットル開弁状態と
    判断されているときには、演算周期毎に、メモリに記憶
    されている最大値を設定値ずつ減算して更新すると共に
    最小値を設定値ずつ加算して更新し、最大値が最小値以
    下となった時点で最大値及び最小値を等しく設定して更
    新を中止する更新手段と、 上記判定手段によりスロットル閉弁状態と判定されてい
    るときのみ、予め設定された演算周期毎に上記メモリに
    記憶されている最大値及び最小値を読み出して、該最大
    値と最小値との差に応じ補正値を演算し、補正値を最小
    値に加算してアイドル判定用基準値を設定してメモリに
    記憶させる基準値設定手段と、 上記メモリからアイドル判定用基準値を読み出してスロ
    ットルセンサ出力値と比較し、スロットルセンサ出力値
    がアイドル判定用基準値以下のときスロットル弁全閉状
    態と判定するスロットル弁全閉状態判定手段とを備える
    ことを特徴とするエンジンのスロットル弁全閉状態検出
    装置。
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