JPH08114327A - ガスタービン群の燃焼器 - Google Patents
ガスタービン群の燃焼器Info
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- JPH08114327A JPH08114327A JP7240132A JP24013295A JPH08114327A JP H08114327 A JPH08114327 A JP H08114327A JP 7240132 A JP7240132 A JP 7240132A JP 24013295 A JP24013295 A JP 24013295A JP H08114327 A JPH08114327 A JP H08114327A
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Abstract
て横方向に配置されたランス状の燃料噴射部とから成る
燃焼器を、密な状態で、つまり付加空気(例えばフィル
ム冷却空気)なしで、かつ有害物質の少ない予混合燃焼
によって働くようにする。 【解決手段】 燃料噴射部2が、後流区域における流れ
の速度プロフィールを均らし、かつ温度を低下させるた
めの手段を有している。
Description
燃焼器であって、該燃焼器が、第1のタービンの下流側
かつ第2のタービンの上流側に配置されていて、第1の
タービンの流出平面と第2のタービンの上流側流入平面
との間に延びるバーナなしの燃焼室と、ランス状の燃料
噴射部とを備えており、該燃料噴射部が、主流に対して
横方向に、燃焼室のほぼ中心軸線にまで延びる燃料ノズ
ルホルダと、流れ方向で中心軸線に配置された、燃料ノ
ズルホルダに結合された燃料ノズルとから成っており、
燃焼器が予混合燃焼によって、かつフィルム冷却空気な
しで働くようになっており、燃焼器内への第1のタービ
ンの排ガスの進入温度が、燃料の自己着火温度を上回っ
ている形式のものに関する。
転する方法に関する。
着火温度を上回る温度を有し、かつ有害物質の少ない予
混合燃焼が行われるような、常設ガスタービンのための
後燃焼器においては、しばしば組込み部が配置されてい
る。このような組込み部の後流は不所望の火炎ホルダの
危険を孕んでいる。
焼器に組込まれた構成部分の一例として構造上しばし
ば、燃焼器の流れに晒された湾曲した供給部を介して実
現される。燃料ノズルの、主流に対してジオメトリック
に見て横方向に位置するホルダは、ノズル自体の鈍端と
同じように再循環流を備えた死水域を形成する。この場
所、つまり、ランス状の燃料噴射部の横方向に位置する
部分の背後の後流区域においては、局地的に再循環する
流れ特性によって、不十分な状態で混合された燃料・空
気混合物が再び上流側に搬送される恐れがある。これに
より、この後流においては、予混合火炎の代わりに、比
較的高い有害物質生産を伴う拡散火炎が生ぜしめられ
る。この火炎はこのような後流域においては安定的に燃
焼する。それというのは、常に燃料が流れ再循環によっ
て噴射個所から死水域に搬送されるからである。
火炎においては、燃焼ゾーンにおける比較的長い滞留時
間と高い火炎温度とによって、大抵の場合有害物質生成
が燃料噴射部下流側の所期の予混合燃焼に比べて著しく
高められることである。このような作用は、有害物質エ
ミッション値に対する要求が徐々に強まっている点から
見て望ましいものではない。
あり、ひいては構成部分壁の比較的手間のかかる冷却が
必要となる。
で述べた形式の燃焼器を改良して、上記すべての欠点を
回避し、主としてバーナなしの燃焼室と、主流に対して
横方向に配置されたランス状の燃料噴射部とから成る密
な、つまり付加空気(例えばフィルム冷却空気)なしで
働きかつ有害物質の少ない予混合燃焼によって働く燃焼
器を提供することである。さらに本発明の課題は、燃料
噴射部の後流、つまり本来の燃焼ゾーンのはるか手前に
おける火炎の形成を抑制するような、前記燃焼器を運転
するための方法を提供することである。
に本発明の構成では、燃料噴射部が、後流区域における
流れの速度プロフィールを均らし、かつ温度を低下させ
るための手段を有しているようにした。
案内するための、燃料噴射部内部に配置された空気供給
路であり、該供給路が吹出し開口に結合されており、該
吹出し開口が、燃料ノズルの、下流側に位置する部分に
設けられており、吹出し開口が主流方向に向けられてい
て、該吹出し開口の直径がほぼ1mmであると有利であ
る。
ダ作用が減じられる一方で、燃料供給もしくは燃焼のま
えに付加空気と主質量流との良好な混合が得られるの
で、有害エミッションが減じられることである。さら
に、構成部分の付加的な熱負荷が阻止される。
との間に、主流の流れ方向において僅かな間隔(ホルダ
直径の5倍よりも小さい)しか設けられておらず、これ
により、燃料ノズルホルダの後流においても不所望の火
炎ホルダ作用が計算されなければならないような、ラン
ス状の燃料噴射部を備えた燃焼器の場合、空気供給路に
結合されたさらに別の吹出し開口が、燃料ノズルホルダ
の、下流側に位置する部分で少なくとも1つの列を成し
て配置されていると有利である。
の場合、燃料噴射部の、主流に対して横方向に位置する
部分の後流において、燃焼器内への吹出し開口を通って
付加的な空気質量流が本来の燃焼ゾーンの手前で吹出さ
れる。この場合、空気質量流の大きさは高温ガスの質量
流の0.5%よりも小さい。
冷却空気から取出されると特に有利である。
のためのランス状の燃料ノズルの、本発明の実施例が示
されている。本発明の理解のために重要なエレメントの
み図示している。媒体の方向を矢印で示した。
態について説明する。
た後燃焼器14を概略的に示している。この後燃焼器1
4は、圧縮ユニット(図示せず)と、この圧縮ユニット
に続いて設けられた第1の燃焼器(やはり図示せず)
と、この第1の燃焼器の下流側で作用する第1のタービ
ン11との下流側に配置されている。さらに後燃焼器1
4の下流側では、第2のタービン12が作用する。
温排ガスの主流1で負荷される。この後燃焼器14は、
バーナなしの燃焼室から成っている。この燃焼室は、第
1のタービン11の流出平面と、第2のタービン12の
上流側流入平面との間に延びている。この後燃焼器は、
有利には、中心軸線15から見て軸線方向または準軸線
方向の連続した環状の円筒形状を有しており、混合ゾー
ンMを備えた流入ゾーンZと、燃焼ゾーンVとから構成
されている。後燃焼器14は軸線方向、準軸線方向また
はねじ状に配置された、閉じた複数の燃焼室から成って
いてもよい。
において、ランス状の複数の燃料噴射部2が配置されて
いる。これらの燃料噴射部は、例えば図示していない環
状導管を介して互いに結合されており、この燃料噴射部
によって、燃料13が高温ガス流に混合される。
ス、またはオイル・水エマルジョンが使用される。僅か
なNOxへの要求が徐々に高まっている理由から、有利
には天然ガス運転を行うことが望ましい。それというの
は、極めて低いNOx値が達成可能であるからである。
後燃焼器14においては、有害物質の少ない予混合燃焼
が行われる。この後燃焼器内への進入温度は極めて高
い。それというのは、高温ガス(第1のタービンの排ガ
ス)がほぼ1000°Cの温度を有しているからであ
る。従ってこのような温度は、燃料の自己着火温度より
も高い。
燃料13の強力な混合が生ぜしめられる。有害物質の少
ない燃焼のためには、火炎Fが混合区間Mの下流側で初
めて安定的に燃焼し、燃料噴射部2の後流においてはま
だ燃焼しないようにしなければならない。それというの
は、さもなければ従来の技術において述べた欠点が生じ
てしまうからである。このような理由から液体燃料によ
る運転時には、純然たるオイルの代わりにオイル・水エ
マルジョンも使用される。それというのはこのオイル・
水エマルジョンは、純然たるオイルよりも着火するのが
遅いからである。
域を拡大して示した部分縦断面図である。ランス状の燃
料噴射部2は、燃焼器壁7を通って後燃焼器14の内部
に案内されている。この燃焼器壁は、燃焼器冷却空気4
の流れによって純然たる対流方向で冷却されて過熱を防
止され、燃焼器内に例えばフィルム冷却空気を進入させ
るための開口を有してはいない。この燃料噴射部は、燃
料ノズルホルダ8と燃料ノズル9とから成っている。円
筒形の燃料ノズルホルダ8は、後燃焼器14の主流1に
対して横方向に設けられており、燃焼器の中心にまで、
つまり、符号H/2(燃料ノズルの領域において互いに
対向する燃焼器壁の相互の間隔Hの半分)にまで達して
いるので、この燃料ノズルホルダに続いて設けられた燃
料ノズル9もやはり主流1の中心に位置している。
ルダ8と本来の燃料ノズル9との間に、比較的大きな距
離が流れ方向に存在している。このような距離はホルダ
直径の5倍よりも大きいことが望ましい。ただしこのこ
とは図2においては寸法通りには示されていない。これ
により、主流1に対して横方向に設けられた燃料ノズル
ホルダ8が、再循環流を備えた区域を形成しはするもの
の、このような再循環区域は無視することができる。そ
れというのは、燃料13の噴射個所10から大きく隔た
っていることに基づき、燃料はこのような区域には搬送
されないので、このような区域には不所望の火炎ホルダ
作用が生じることはないからである。
おいては状況は別である。この場所では、本発明による
手段を用いない場合、火炎速度に比べて小さな流れ速度
を備えた再循環流が通常生ぜしめられる。このような流
れ速度は、このような区域において不所望の火炎を安定
化するための要因である。局地的に再循環する流れ特性
によって、不十分な状態で混合された燃料・空気混合物
が再び上流側に搬送される。つまり、このような燃料・
空気混合物は下流側で行われる、有害物質の少ない予混
合燃焼には関与しないわけである。その代わりに、燃料
ノズル9の後流において、極めて高い有害物質生産を伴
う拡散フレームが生ぜしめられる。
し、かつ燃料ノズル9の後流区域における温度を低下さ
せるような手段が設けられていると、再循環流の不所望
の区域が減じられるかもしくは完全に排除される。この
ような手段は、図2〜5に示された燃料噴射部内部に配
置された空気供給路5と吹出し開口6である。これらを
通って付加的な空気質量流3が後燃焼器14内に導入さ
れる。これらの吹出し開口6は、燃料ノズルの、下流側
に位置する部分に配置されている。
に調製された、噴射個所10から出た天然ガス噴流と混
合される。空気吹出しが火炎の上流側で、つまり本来の
燃焼ゾーンの手前で行われるので、このような空気も混
合され、予混合燃焼を妨げることはなく、この空気は完
全に燃焼に関与し、ひいては有害物質値の間接的な増大
を招くことはない。
流3は、加熱された燃焼器冷却空気4から取出される。
勿論、この付加的な空気質量流3は他の空気流から取出
されてもよい。例えばこの空気質量流は燃焼器の外部に
配置されたプレナム室から取出されてよい。
作用の必要な減小が達成されるとともに、燃料のための
噴射個所10の手前でつまり燃焼のまえに、付加的な空
気質量流3と主流1とを良好に混合することができる。
吹出し率の設定は、吹出された空気質量流が高温ガスの
質量流の0.5%よりも小さくなるように行うのが望ま
しい。
マ数字Iで、ランス状の燃料噴射部2に流れが衝突する
まえの主流1の温度プロフィールおよび速度プロフィー
ルが示されている。ローマ数字IIで、後流における速
度プロフィールが示されている。さらに、ローマ数字I
IIで、後流における温度プロフィールが示されてい
る。燃料噴流の混合作用は示されていない。
対応特性を示している。本発明により2つのポジティブ
な効果が得られる。すなわち、第1に、組込み部による
流れ速度の低下が減じられる。例えば速度差ΔUが従来
技術と比較して半分になる。第2に、後流における温度
が低下する。すなわち、温度差ΔTが得られる訳であ
る。これにより、着火遅延時間、つまり自己着火までの
時間が増大して、燃料と高温ガスとの良好な混合が行わ
れる。
施例に示されたランス状の燃料噴射部2の場合、主流1
に対して横方向に配置された燃料ノズルホルダ8と、本
来の燃料ノズル9との相互間隔は、図2に示した実施例
よりも著しく小さい。このことが意味するのは、燃料ノ
ズルホルダ8が燃料ノズル9自体の鈍端のように、再循
環流を備えた区域を形成する点である。従って燃料ノズ
ルホルダ8の後流において火炎ホルダ作用を抑制するた
めには、空気供給路5に結合された別の吹出し開口6
が、燃料ノズルホルダ8の、下流側に位置する部分に配
置されなければならない。これらの吹出し開口は複数列
を成して取付けられていると有利である。
3が同時に、燃料ノズルホルダ8および燃料ノズル9の
場合によっては必要となる冷却にも貢献することであ
る。
図である。
方向における相互間隔が比較的大きい、燃焼器のランス
状の燃料噴射部の領域を示した部分縦断面図である。
方向における相互間隔が比較的小さい、燃焼器のランス
状の燃料噴射部の領域を示した部分縦断面図である。
および速度プロフィール(I)と、燃料噴射部の下流
側、すなわち後流における温度プロフィール(III)
および速度プロフィール(II)とを示した各概略図を
付した、図2の4a−4a線に沿った横断面図である。
図4と同様に示した図である。
燃焼器冷却空気、5 空気供給路、 6 吹出し開
口、 7 燃焼器壁、 8 燃料ノズルホルダ、 9
燃料ノズル、 10 噴射個所、 11 第1のタービ
ン、 12 第2のタービン、 13 燃料、 14
後燃焼器、 15 中心軸線、 T 温度、 ΔT 温
度差、 U 速度、 ΔU 速度差、 H 間隔、 Z
流入ゾーン、 M 混合ゾーン、 V 燃焼ゾーン
Claims (5)
- 【請求項1】 ガスタービン群の燃焼器(14)であっ
て、該燃焼器が、第1のタービン(11)の下流側かつ
第2のタービン(12)の上流側に配置されていて、第
1のタービン(11)の流出平面と第2のタービン(1
2)の上流側流入平面との間に延びるバーナなしの燃焼
室と、ランス状の燃料噴射部(2)とを備えており、該
燃料噴射部が、主流(1)に対して横方向に、燃焼室の
ほぼ中心軸線にまで延びる燃料ノズルホルダ(8)と、
流れ方向で中心軸線に配置された、燃料ノズルホルダ
(8)に結合された燃料ノズル(9)とから成ってお
り、燃焼器(14)が予混合燃焼によって、かつフィル
ム冷却空気なしで働くようになっており、燃焼器(1
4)内への第1のタービン(11)の排ガスの進入温度
が、燃料(13)の自己着火温度を上回っている形式の
ものにおいて、 燃料噴射部(2)が、後流区域における流れの速度プロ
フィールを均らし、かつ温度を低下させるための手段を
有していることを特徴とする、ガスタービン群の燃焼
器。 - 【請求項2】 流れの速度プロフィールを均らし、かつ
温度を低下させるための手段が、付加的な空気質量流
(3)を案内するための、燃料噴射部(2)内部に配置
された空気供給路(5)であり、該供給路が吹出し開口
(6)に結合されており、該吹出し開口が、燃料ノズル
(9)の、下流側に位置する部分に設けられており、吹
出し開口(6)が主流方向に向けられていて、該吹出し
開口の直径がほぼ1mmである、請求項1記載の燃焼
器。 - 【請求項3】 燃料ノズルホルダ(8)と燃料ノズル
(9)との軸線方向の相互間隔が、燃料ノズルホルダの
直径の5倍よりも小さい燃料噴射部(2)が使用され、
空気供給路(5)に結合された別の吹出し開口(6)
が、燃料ノズルホルダ(8)の、下流側に位置する部分
に、少なくとも1つの列を成して配置されている、請求
項2記載の燃焼器。 - 【請求項4】 請求項1記載の燃焼器を運転する方法に
おいて、燃料噴射部(2)の、主流(1)に対して横方
向に位置する部分の後流で、燃焼器(14)内への吹出
し開口(6)を通して、付加的な空気質量流(3)を本
来の燃焼ゾーンの手前で吹出し、空気質量流(3)の大
きさを高温ガス(1)の質量流の0.5%よりも小さく
することを特徴とする、燃焼器を運転する方法。 - 【請求項5】 付加的な空気質量流(3)を、加熱した
燃焼器冷却空気(4)から取出す、請求項4記載の方
法。
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EP (1) | EP0703413B1 (ja) |
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