JPH08114125A - 自動二輪車の過給装置 - Google Patents

自動二輪車の過給装置

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JPH08114125A
JPH08114125A JP6253704A JP25370494A JPH08114125A JP H08114125 A JPH08114125 A JP H08114125A JP 6253704 A JP6253704 A JP 6253704A JP 25370494 A JP25370494 A JP 25370494A JP H08114125 A JPH08114125 A JP H08114125A
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JP
Japan
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air
intercooler
tank
supercharging
connecting rod
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JP6253704A
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Kanetake Makino
謙武 牧野
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インタクーラからの冷却風を利用して気化器
周囲の換気を行うことことができ、よって気化器の温度
上昇を抑制できる自動二輪車の過給装置を提供する。 【構成】 エンジン本体17と後輪伝動装置18とを一
体化してなるユニットスイング式エンジンユニット15
を搭載した自動二輪車1の過給装置33を構成する場合
に、コンロッドの揺動により吸気を圧縮するコンロッド
過給機構33aと、該過給機構33aへの空気を濾過す
るエアクリーナ35と、該過給機構からの加圧空気を冷
却するとともに貯溜するクーラタンク36とを備える。
そして上記クーラタンク36を、車体カバー8の内側に
配置し、該車体カバー8に、空気導入開口8bを走行中
に動圧が作用するよう車体前方に指向させて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを搭載した自
動二輪車の過給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン出力の向上を図る目的か
ら、クランク室内に吸入された空気をコンロッドの揺動
により圧縮して燃焼室に供給するようにしたコンロッド
過給機構を備えた過給装置が提案されている(例えば、
特開平6−93869号公報参照)。
【0003】上記過給装置では、コンロッド過給機構へ
の空気を濾過するエアクリーナと、加圧により温度上昇
した空気を冷却するインタクーラと、気筒に供給される
加圧空気の圧力変動を抑制する過給タンクというように
相当の配置スペースを要し、かつ吸気管等により互いに
連結すべき構成部品が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のコンロ
ッド過給機構を備えた過給装置をスクータ等の自動二輪
車に採用することが考えられる。このような過給装置を
自動二輪車に搭載する場合、上記インタクーラを車体カ
バー内に配置すると、この配置構造の如何によっては走
行風がインタクーラの周囲に導入され難くなり、インタ
クーラにて有効に加圧空気を冷却できずエンジン性能向
上に悪影響を与えるという懸念がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、過給装置のインタクーラを車体カバー内に配置する
際に、インタクーラを有効に機能させ得る自動二輪車の
過給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともエ
ンジンユニットの周囲を車体カバーで囲んだ自動二輪車
の過給装置において、コンロッドの揺動により吸気を圧
縮するコンロッド過給機構と、該過給機構への空気を濾
過するエアクリーナと、該過給機構からの加圧空気を冷
却するインタクーラと、該インタクーラからの加圧空気
を貯溜する過給タンクとを備え、上記インタクーラを上
記車体カバーの内側に配置し、かつ該車体のカバーに上
記インタクーラへの空気取入口を走行中動圧が作用する
よう車体前方を指向させて形成したことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明に係る自動二輪車の過給装置によれば、
インタクーラへの空気取入口を動圧が作用するように配
置形成したので、該インタクーラを有効に機能させるこ
とができ、ひいてはエンジン性能向上への悪影響を回避
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図に基づいて説
明する。図1ないし図7は、本発明の一実施例によるス
クータ型自動二輪車の過給装置を説明するための図であ
り、図1〜図3はそれぞれ本実施例装置の側面図,平面
図,背面図、図4は本実施例装置が適用されたスクータ
型自動二輪車の側面図、図5は全体構成を示す模式図、
図6,図7はクーラタンクの正面図,平面図である。な
お、本明細書において、左, 右とは車両進行方向に見た
状態での左, 右を意味する。
【0009】図において、1は本実施例装置が採用され
たスクータ型自動二輪車であり、これの車体フレーム2
はアンダーボーン型のもので、ヘッドパイプ2aに側面
視略L字状のメインフレーム2bの上端を接続し、該メ
インフレーム2bの下端に左右一対のサイドフレーム2
c,2cの前端を接続し、該両サイドフレーム2cを上
方に立ち上げ、さらに後方に延長した構造になってい
る。また上記ヘッドパイプ2aには、下端で前輪3を軸
支する前フォーク4が左右に操向自在に軸支されてお
り、該前フォーク4の上端には操向ハンドル5が固定さ
れている。
【0010】上記操向ハンドル5の周囲はハンドルカバ
ー6で、上記ヘッドパイプ2aの周囲は前カバー7aと
後カバー7bとの2分割構造のフロントカバー7でそれ
ぞれ覆われている。また上記メインフレーム2bとサイ
ドフレーム2cとの接続部には足載部を構成するフート
ボードカバー8が配設されており、上記サイドフレーム
2cの左右側方にはサイドカバー9が配設されている。
このサイドカバー9の上部にシート10が配置されてお
り、該シート10の下方に収納ボックス11,燃料タン
ク12等が搭載されている。また、上記シート10下部
のフートボードカバー8の前面には導風ダクト8aが前
方に膨出形成されており、該導風ダクト8aの下端には
空気導入開口8bが形成されている。
【0011】空気導入開口8bは下方を向いているが、
フードボードカバー8が空気導入開口8bの下方前方か
ら空気導入開口8bの後方上部へ湾曲して配置されてお
り、このフートボード8が導板風として機能することか
ら走行中に動圧を上記空気導入開口8bに作用させるこ
とができる。一方、空気導入開口8bは下方をむいてい
ることから、雨水が後述する電動ファン37を配したイ
ンタークーラ36に直接導かれることがなく、電動ファ
ン37の作動不良を起こしにくい。
【0012】ここで上記空気導入開口8bに代えて、又
は付加的に空気取入口8cをクーラタンク36の前方に
設けても良く、このような空気取入口8cを設けた場合
には、充分な動圧を導くことができ、電動ファン37を
省略することが可能となる。またフートボードカバー8
の上方に空気導入口8bあるいは8cを設けた場合に
は、フートボードカバー8が車体下方からの泥を避ける
ので、泥等の進入によるクーラタンク36の性能劣化を
生じにくい。
【0013】上記左右サイドフレーム2cの上方屈曲部
下方付近にユニットスイング式エンジンユニット15が
搭載されている。このエンジンユニット15は、上記サ
イドフレーム2c,2c間にブラケット14を介して架
設されたピボット軸16によって上下揺動可能に懸架支
持されたエンジン本体17と、該エンジン本体17の左
側部に後方に延びるよう一体に接続形成された後輪伝動
装置18とからなり、該伝動装置18内にはベルトドラ
イブ式無段変速機構が内蔵されており、その後端部には
後輪19が軸支されている。また上記後輪伝動装置18
の伝動ケース18aの後端部の上面にはリヤサスペンシ
ョン20の下端が軸支されており、該リヤサスペンショ
ン20の上端はサイドフレーム2cに軸支されている。
【0014】上記エンジン本体17は強制風冷式4サイ
クル単気筒型のものであり、これはクランクケース21
にシリンダブロック22,及びシリンダヘッド23を接
続し、該シリンダブロック22のシリンダボア内にピス
トン24を摺動自在に挿入配置するとともに、該ピスト
ン24をコンロッド25でクランク軸26のクランクピ
ン26aに連結した構造のものである。また上記クラン
ク軸26の左端部には図示しない駆動プーリが装着され
ている。そして上記エンジン本体17はエアシュラウド
50によってその周囲が囲まれており、該エアシュラウ
ド50の空気出口50aに配設された冷却ファン51に
よって空気出口50bから吸引された冷却空気aがエン
ジン本体17とエアシュラウド50との間を通る際に上
記シリンダヘッド23,シリンダブロック22等を冷却
する。
【0015】上記シリンダヘッド23の下面に導出され
た排気ポート23aにはエキゾーストパイプ28が接続
されており、該エキゾーストパイプ28の後端には後輪
19の右側方に配置されたマフラ29が接続されてい
る。また上記シリンダヘッド23の上面に導出された吸
気ポート23bにはインテークマニホールド30が接続
されており、該インテークマニホールド30の上流端に
は上記シリンダブロック22の上面に配置された気化器
31が接続されている。
【0016】また上記シリンダブロック22,シリンダ
ヘッド23の左側壁と伝動ケース18aとのコーナ部分
にはオイルタンク32が配置されている。このように重
量物であるオイルタンク32を車体下部に位置させるこ
とによって、車両全体としての重心を低くすることがで
き、ひいては走行安定性の向上が図れる。
【0017】そして上記エンジンユニット15は、コン
ロッド過給式の過給装置33を備えている。この過給装
置33は、図示しないコンロッド過給機構33aと、該
過給機構33aへの空気を濾過するエアクリーナ35
と、上記過給機構33aからの圧縮空気を冷却するとと
もに該冷却した圧縮空気を貯溜することによりシリンダ
ボアに供給される圧縮空気の圧力変動を抑制するクーラ
タンク36とを備えている。上記エアクリーナ35,ク
ーラタンク36は上記ユニットスイング式エンジンユニ
ット15に、該ユニット15と共に揺動するように装着
されている。
【0018】上記コンロッド過給機構33aは、上記ク
ランクケース21の内周壁にコンロッド25,クランク
ウェブ26bを摺接させることによりクランク室を吸入
室と圧縮室とに区分けし、上記クランクケース21の左
側壁の下部に上記吸入室に連通する吸入口21aを形成
するとともに、右側壁の上部に上記圧縮室に連通する吐
出口21bを形成して構成されている。これにより上記
コンロッド25の揺動により吸入した空気を圧縮する容
積型過給機が構成されている。なお、係る構造は上述の
特開平6−93869号公報に詳細に記載されている。
【0019】また上記コンロッド過給機構33aには図
示しない潤滑装置が接続されている。この潤滑装置は、
上記コンロッド25,クランクウェブ26b等の摺動面
に潤滑油を供給し、該供給した潤滑油をクランクケース
21の底部から回収して循環するように構成されてい
る。
【0020】ここで、本実施例のコンロッド過給機構3
3aでは、過給圧の高い圧縮室は上側に、吸入室は下側
に配置されており、クランクケース21の下方から吸入
した空気を加圧して上方から吐出する構成となってい
る。このため上記クランク室内において潤滑油が自重に
より容易確実に分離されることとなり、加圧空気中に潤
滑油が混ざるのを抑制できる。また上記分離された潤滑
油はクランクケース21内においてコンロッド等と壁面
との摺動面間のシール剤としても機能することとなり、
気密性が向上し、過給圧が高くなる。
【0021】上記エアクリーナ35は後輪伝動装置18
とサイドフレーム2cとの間に配置されており、伝動ケ
ース18aの上面にボルト締め固定されている。このエ
アクリーナ35の吸込口35aは車体内側に向けてサイ
ドカバー9内に開口しており、また吐出口35bは下方
に向けて開口している。該吐出口35bは空気導入管4
0により上記クランクケース21内に形成された連通路
21cに接続されており、該連通路21cは上記吸入口
21aに連通接続されている。
【0022】このように上記エアクリーナ35の吐出口
35bをクランクケース21の吸入口21aより上方に
位置させたので、クランク室からの吸気の吹き返しによ
る潤滑油でエアクリーナエレメントが汚損するのを防止
でき、潤滑油の消費量を低減できる。またエアクリーナ
35の吸込口35aがサイドカバー9内の上部に開口し
ているので、雨水等のエアクリーナ35内への侵入を防
止できる。
【0023】上記クーラタンク36は、正面視大略長方
形箱状のものを湾曲成形した形状のもので、シリンダヘ
ッド23の上方に配置された気化器31を囲むように配
設されており、エンジン本体17に図示しないブラケッ
トを介して固定されている。また上記クーラタンク36
は上記フートボードカバー8の導風ダクト8a,及びサ
イドカバー9の内側に配置されている。これにより上記
車体カバー8,9はインタクーラ用カバーに兼用されて
おり、別部品としての断熱用カバーを不要にできる。ま
た上記導風ダクト8aは泥避けとしても機能しており、
泥等の進入によるクーラタンク36の性能劣化を防止で
きる。
【0024】上記クーラタンク36は、上述のようにイ
ンタクーラと過給タンクとを一体化したもので、多数の
平板状の冷却パイプ36eの左,右両端を入口,出口3
6c,36dに挿入開口させるとともに、上記冷却パイ
プ36eに冷却ファン36fを配置した構造のものであ
る。そして上記入口,出口ヘッダ36c,36dは上述
の圧力変動を抑制するのに充分な容積に設定されてお
り、これにより該ヘッダ36c,36dが貯溜用タンク
に兼用されている。また上記クーラタンク36の前側,
外側面中央部の上記導風ダクト8aに略対向する部分に
は電動ファン37が装着されており、該電動ファン37
は導風ダクト8aの下端開口8bから空気を吸い込んで
上記冷却用パイプ36e及びヘッダ36c,36dの外
表面に送風し、冷却する。
【0025】上記クーラタンク36の車幅方向右側部に
は加圧空気入口36aが、左側部には加圧空気出口36
bがそれぞれ形成されており、底壁には図示しないドレ
ン抜き用プラグが挿着されている。上記加圧空気入口3
6aは吸気配管42により上記クランクケース21の吐
出口21bに連通接続されている。
【0026】また上記クーラタンク36の後側には気化
器31が隣接して配置されており、該気化器31は吸気
管45により上記クーラタンク36の加圧空気出口36
bに接続されている。このように上記クーラタンク36
の空気出口36bを気化器31と略同じ高さに位置さ
せ、かつ該気化器31に隣接させて配置したので、上記
吸気管45の形状を簡素化できるとともに、通路長さを
短くすることができ、それだけ通路抵抗が小さくなって
エンジン性能が向上する。
【0027】ここで、上記過給装置33の空気の上下方
向の流れを見ると、クランクケース21の吐出口21b
からの圧縮空気は下方から上方に流れてクーラタンク3
6に圧送され、該クーラタンク36から下方に向かって
気化器31に流れており、いわゆるトラップ構造となっ
ている。これによりクランクケース21から潤滑油がク
ーラタンク36に流入するのを防止しており、かつ気化
器31から燃料が逆流してクーラタンク36内に流入す
るのを防止している。
【0028】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の過給装置33では、エアクリーナ35で
濾過された空気がコンロッド25の揺動により空気導入
管40,連通路21cを通ってクランクケース21内に
吸入されるとともに圧縮され、該圧縮空気が吸気配管4
2からクーラタンク36内に圧送され、このクーラタン
ク36内で冷却されるとともに該タンク内に蓄えられ
る。そしてクーラタンク36内に冷却,貯溜された圧縮
空気は吸気管45を通って気化器31に供給され、ここ
で混合気となってインテークマニホールド30から燃焼
室に供給される。そして、排気ガスはエキゾーストパイ
プ28を介してマフラ29から排出される(図1〜図3
の破線矢印参照)。
【0029】このように動作する本実施例装置におい
て、クーラタンク36を導風ダクト8a,サイドカバー
9の内側で、シリンダヘッド23上方の気化器31を囲
む位置に配置したので、電動ファン37のみでなく動圧
によっても冷却空気をクーラタンク36に導くことがで
き、加圧空気を確実に冷却することができ、エンジン性
能向上を果たすことができる。また、冷却空気はクーラ
タンク36を通過した後、気化器31,及びエンジン本
体17に向けて送風され、該気化器31,エンジン本体
17周囲の換気が行われることとなる。その結果、気化
器31の温度上昇が抑制され、この点においてもエンジ
ン性能への悪影響を回避できる。
【0030】また本実施例では、インタクーラと過給タ
ンクとを一体化したので、インタクーラと過給タンクと
を別々に配置する場合に比べて配置スペースが少なくて
済み、従って配置スペースを容易に確保でき、装置の大
型化を回避できる。
【0031】さらに本実施例では、過給装置33を構成
するエアクリーナ35,及び過給タンク兼用インタクー
ラとしてのクーラタンク36をユニットスイング式エン
ジンユニット15自体に配置固定したので、該エンジン
ユニット15の上下揺動に伴って上記構成部品35,3
6も同時に揺動し、従って各構成部品間の相対移動はな
く、各構成部品35,36を連通接続するにあたってフ
レキシブル性をもたせる必要はなく、配索構造を簡素化
できる。また各配管40,42に剛性,強度を有する材
料,形状を採用でき、装置全体の取付け強度を向上でき
る。
【0032】また、上記エアクリーナ35,クーラタン
ク36をエンジンユニット15自体に装着することとし
たので、エアクリーナ35を伝動ケース18aとサイド
フレーム2cとの間に、上記インタクーラ36を上述の
エンジン本体17の前方にというように、エンジン回り
の空きスペースを有効利用して集中的に配置することが
でき、過給装置全体をコンパクト化できる。
【0033】なお、上記実施例では、クーラタンク36
を車体中央に配置したが、このクーラタンク36は図8
に示すように、エンジン本体17の側方でかつサイドカ
バー9内に配設しても良い。この場合、サイドカバー9
に導風口9aを走行中に動圧が作用するよう車両前方に
向けて形成するとともに、該導風口9aに対向するよう
に導風ダクト8aの空気導入口8bを位置させる。
【0034】また上記実施例では、インタクーラと過給
タンクとを一体化したクーラタンク36の場合を例にと
って説明したが、本発明では両者を別個に形成してもよ
い。この場合は、過給タンクを、例えばインタクーラの
後方で、かつ気化器の右側方に配置するのが好ましい。
これによりインタクーラからの冷却空気を過給タンクに
も送風することができ、該過給タンクの冷却が可能とな
る。
【0035】また本発明は、インタクーラを車体カバー
の内側に配置した場合を前提としているが、車体カバー
の外側に配置する場合あるいは、図9に示すように車体
カバーがない場合でも、インタクーラ内の冷却風通路入
口36gを車体前方を指向させるか、インタクーラに導
風ダクトを設け、この導風ダクト入口を車体前方を指向
させる様に配置することにより、走行中の動圧を有効に
利用することができる。
【0036】また上記実施例では、スクータ型自動二輪
車に適用した場合を例にとって説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、ユニットスイング式エンジ
ンを搭載したオートバイ,エンジンを車体フレームに固
定したオートバイ等自動二輪車であれば何れにも適用で
きる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動二輪車の
過給装置によれば、インタクーラを車体カバーの内側
に、かつ該インタクーラへの空気取入口に、走行中動圧
が作用するように配置したので、インタクーラを有効に
機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動二輪車の過給装置
を説明するための側面図である。
【図2】上記実施例装置の平面図である。
【図3】上記実施例装置の背面図である。
【図4】上記実施例装置が適用されたスクータ型自動二
輪車の側面図である。
【図5】上記実施例装置の全体構成を示す模式図であ
る。
【図6】上記実施例装置のクーラタンクの正面図であ
る。
【図7】上記クーラタンクの平面図である。
【図8】インタクーラの配置状態の変形例を示す模式平
面図である。
【図9】インタクーラの配置状態の変形例を示す模式左
側面図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車 8 フートボードカバー(車体カバー) 9 サイドカバー(車体カバー) 15 ユニットスイング式エンジンユニット 17 エンジン本体 18 後輪伝動装置 25 コンロッド 31 気化器 33 過給装置 35 エアクリーナ 36 インタクーラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02B 61/02 D 67/00 E F02M 35/16 K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともエンジンユニットの周囲を車
    体カバーで囲んだ自動二輪車の過給装置において、コン
    ロッドの揺動により吸気を圧縮するコンロッド過給機構
    と、該過給機構への空気を濾過するエアクリーナと、該
    過給機構からの加圧空気を冷却するインタクーラと、該
    インタクーラからの加圧空気を貯溜する過給タンクとを
    備え、上記インタクーラを上記車体カバーの内側に配置
    し、かつ該車体カバーに上記インタクーラへの空気取入
    口を走行中動圧が作用するよう車体前方に指向させて形
    成したことを特徴とする自動二輪車の過給装置。
JP6253704A 1994-10-14 1994-10-19 自動二輪車の過給装置 Withdrawn JPH08114125A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6253704A JPH08114125A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 自動二輪車の過給装置
CN95119131A CN1082140C (zh) 1994-10-14 1995-10-14 两轮摩托车的增压装置
EP95116282A EP0707141B1 (en) 1994-10-14 1995-10-16 Motorcycle
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US7174981B2 (en) 2002-06-17 2007-02-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Air intake device for scooter-type two-wheeled motor vehicle

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