JPH08113572A - イミダゾピリジン誘導体 - Google Patents

イミダゾピリジン誘導体

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JPH08113572A
JPH08113572A JP23391694A JP23391694A JPH08113572A JP H08113572 A JPH08113572 A JP H08113572A JP 23391694 A JP23391694 A JP 23391694A JP 23391694 A JP23391694 A JP 23391694A JP H08113572 A JPH08113572 A JP H08113572A
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JP
Japan
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group
substituent
lower alkyl
substituted
phenyl
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Pending
Application number
JP23391694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Sekine
康雄 関根
Eiji Kawanishi
英治 川西
Hiroshi Narita
寛 成田
Yoshihiro Hashimoto
吉弘 橋本
Masakazu Mizobe
雅一 溝辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP23391694A priority Critical patent/JPH08113572A/ja
Publication of JPH08113572A publication Critical patent/JPH08113572A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化7】 〔式中、R1 は低級アルキル基等であり、R2 は式−C
(=Z)R0 で示される基等であり、Zは酸素原子等を
表し、R0 は置換基を有していてもよい低級アルキル基
等であり、Qは置換基を有していてもよいメチレン基で
あり、R3 は式−OCOR4 で示される基等であり、R
4 は置換基を有していてもよい低級アルキル基等であ
り、環Aは置換基を有していてもよいフェニル基を表
す。〕で示されるイミダゾピリジン誘導体又はその薬理
的に許容しうる塩。 【効果】 この化合物はアンジオテンシンII拮抗作用
を示し、高血圧に対する予防・治療剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降圧作用を有するイミ
ダゾピリジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】アンジオテンシンIIは、アンジオテン
シンIが主として肺循環中でアンジオテンシン変換酵素
により限定分解された8個のアミノ酸からなる生理活性
ペプチドであり、血管平滑筋を収縮させるとともに副腎
皮質でのアルドステロン分泌を促進することにより血圧
を上昇させる。このため、アンジオテンシンIIの拮抗
物質は、高血圧の治療剤として利用し得ることが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、降圧薬とし
て有用な新規イミダゾピリジン誘導体を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式〔I〕
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、R1 は水素原子又は低級アルキル
基であり、R2 は水素原子、低級アルキルスルホニル基
又は式−C(=Z)R0 で示される基であり、Zは酸素
原子又は2個の水素原子を表し、R0 は1)置換基を有
していてもよい低級アルキル基、2)低級アルコキシ
基、3)複素環式基、4)置換基を有していてもよいフ
ェニル基、5)水素原子、6)置換基を有していてもよ
いアミノ基、又は7)低級アルケニル基であり、Qは置
換基を有していてもよいメチレン基であり、R3
【0007】
【化4】
【0008】で示される基であり、R4 及びR5 は水素
原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換
基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有し
ていてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいフ
ェノキシ基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基で
あり、R6 及びR7 は同一又は異なって水素原子、置換
基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有して
いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
いフェニル基、置換基を有していてもよいフェノキシ
基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基であるか、
或いは互いに末端で結合して低級アルキレン基を形成
し、R8 は置換基を有していてもよい低級アルキル基又
は置換基を有していてもよいフェニル基であり、環Aは
置換基を有していてもよいフェニル基を表す(但し、R
5 が水素原子であり、R6 及びR7 が共に低級アルキル
基であるか或いは互いに末端で結合して炭素数3〜6の
アルキレン基を形成する化合物を除く)〕で示されるイ
ミダゾピリジン誘導体又はその薬理的に許容しうる塩に
関する。
【0009】上記目的物〔I〕の具体例としては、R0
が、1)低級アルキルチオ基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アル
カノイルアミノ基、シアノ基、フェニル基、ハロゲノフ
ェニル基、ベンゾイル基及びベンジルオキシカルボニル
基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低
級アルキル基、2)低級アルコキシ基、3)ピリジル
基、フリル基又はチエニル基の如き5又は6員複素単環
式基、4)フェニル基、5)水素原子、6)ジ低級アル
キル基で置換されていてもよいアミノ基又は7)低級ア
ルケニル基であり、Qが、低級アルキレン基、或いはシ
クロアルキル基、フェニル基、低級アルケニル基及び低
級アルキニル基から選ばれる1〜2個の基、で置換され
ていてもよいメチレン基であり、R4 及びR5 が、1)
水素原子、2)ハロゲン原子、水酸基、低級アルコキシ
基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルボキシル
基、低級アルカノイルアミノ基、フェニル基、フェノキ
シ基、シクロアルキル基、オキソ基、低級アルコキシカ
ルボニル基及び保護されていてもよいアミノ基から選ば
れる1〜2個の基で置換されていてもよい低級アルキル
基、3)ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、シア
ノ基、ニトロ基、フェノキシ基、フェニル基、テトラヒ
ドロフリル基又は低級アルキルスルホニルアミノ基で置
換されていてもよいシクロアルキル基、4)ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルカノイルオキシ基及び低級アルコキシカルボニルオ
キシ基から選ばれる1〜5個の基で置換されていてもよ
いフェニル基、5)ハロゲン原子、水酸基、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ基及
び低級アルコキシカルボニルオキシ基から選ばれる1〜
5個の基で置換されていてもよいフェノキシ基、6)低
級アルケニル基又は7)低級アルキニル基であり、R6
及びR7 が、同一又は異なって1)水素原子、2)ハロ
ゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級アルカノイル
アミノ基、フェニル基、フェノキシ基、シクロアルキル
基、オキソ基、低級アルコキシカルボニル基及び保護さ
れていてもよいアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置
換されていてもよい低級アルキル基、3)ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシ低級アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、フ
ェノキシ基、フェニル基、テトラヒドロフリル基又は低
級アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい
シクロアルキル基、4)ハロゲン原子、水酸基、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ
基及び低級アルコキシカルボニルオキシ基から選ばれる
1〜5個の基で置換されていてもよいフェニル基、5)
ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、低級アルカノイルオキシ基及び低級アルコキシカ
ルボニルオキシ基から選ばれる1〜5個の基で置換され
ていてもよいフェノキシ基、6)低級アルケニル基又は
7)低級アルキニル基であるか、或いは互いに末端で結
合して低級アルキレン基を形成し、R8 が、1)低級ア
ルキル基又は2)ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であ
り、環Aが保護されていてもよいテトラゾリル基、カル
ボキシル基及び低級アルコキシカルボニル基から選ばれ
る1〜5個の基で置換されたフェニル基である化合物が
あげられる。
【0010】尚、上記定義におけるハロゲン原子とは、
例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等があげら
れ、複素環式基とは、窒素原子、硫黄原子、酸素原子を
1〜3個含む環原子数5〜14個の複素環式基を示し、
例えば、フリル、チエニル、ピロリル、アゼピニル、ピ
ラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキ
サジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジア
ゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジ
ル、ピラジル、トリアジル、インドリル、ベンゾフリ
ル、ベンゾチエニル、インダゾリル、プリル、キノリジ
ル、キノリル、イソキノリル、フタラジル、キノキサリ
ル、キナゾリル、シンノリル、カルバゾリル、カルボリ
ル、フェナンスリジル、アクリジルの様な不飽和複素環
式基及びモルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジニ
ル、ピロリニル、イミダゾジニル、4,5−ジヒドロイ
ミダゾリル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピペリジ
ル、ピペラジル、インドリニル、イソインドリニル、テ
トラヒドロフリル、ジヒドロフリル、オキサジニルの様
な飽和又は部分飽和複素環式基を挙げることができる。
【0011】又、保護されていてもよいアミノ基の保護
基としては、アミノ基の保護基となりうるものであれば
よく、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、バレリル、スクシニル、ピバロイル等の低
級アルカノイル基、ベンゾイル、フタロイル等のアリー
ルカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル等のフェニ
ル低級アルコキシカルボニル基又はt−ブチルオキシカ
ルボニル等の低級アルコキシカルボニル基等があげられ
る。
【0012】本発明の目的物〔I〕には、不斉炭素原子
に基づく光学異性体が存在し得るが、本発明はこれら光
学異性体及びその混合物をいずれも含むものである。
【0013】本発明の目的物〔I〕は、遊離の形でもま
たその薬理的に許容しうる塩の形でも医薬用途に用いる
ことができる。又、経口的にも非経口的にも投与するこ
とができ、経口もしくは非経口投与に適した賦形剤と混
合し、医薬製剤として用いることができる。また医薬製
剤は、錠剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であって
もよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であっても
よい。更に非経口投与する場合には、注射剤の形で用い
ることができる。
【0014】投与量は、患者の年齢・体重・状態あるい
は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与量
は、経口投与の場合には、0.01〜10mg/kg、
とりわけ0.03〜5mg/kg、非経口投与の場合に
は、0.002〜1mg/kg、とりわけ0.01〜
0.3mg/kgとするのが好ましい。
【0015】本発明によれば、目的物〔I〕は、一般式
〔II〕
【0016】
【化5】
【0017】〔式中、記号は前記と同一意味を示す。〕
で示される化合物、その塩又はそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体と一般式〔III〕
【0018】
【化6】
【0019】〔式中、Xは反応性残基を表し、他の記号
は前記と同一意味を示す。〕で示される化合物とを反応
させることにより製造することができる。
【0020】化合物〔II〕、その塩又はそのカルボキ
シル基における反応性誘導体と化合物〔III〕との反
応は、常法に従って実施することができる。
【0021】化合物〔II〕の塩としては、例えば、ア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等が
あげられる。また、化合物〔II〕のカルボキシル基に
おける反応性誘導体としては、例えば対応する酸ハライ
ド、酸無水物、活性エステルなどを好適に用いることが
できる。さらに、化合物〔III〕の反応性残基として
は、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
等)を好適に用いることができる。
【0022】例えば、遊離の化合物〔II〕又はその塩
と化合物〔III〕との反応は、脱酸剤の存在下に実施
することができる。脱酸剤としては、例えば炭酸アルカ
リ金属(例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等)、ア
ルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素
化カリウム等)又はアルカリ金属アルコキシド(例え
ば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムt−ブトキシド等)、有機アミン(例えばトリア
ルキルアミン、ピリジン等)、重炭酸アルカリ金属(例
えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)等を用
いることができる。
【0023】これら反応は適当な溶媒(ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジ低級アルキル
ホルムアミド、ジ低級アルキルスルホキシド、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトニトリ
ル、クロロホルム、塩化メチレン等)中、冷却〜加熱
下、例えば−30℃〜100℃、とりわけ−10℃から
室温で好適に進行する。
【0024】かくして得られた化合物〔I〕がラセミ体
の場合、当該ラセミ化合物〔I〕は、常法に従って容易
に光学分割することができる。
【0025】本発明の原料化合物〔II〕は特開平5−
279361号記載方法に準じて製造することができ
る。
【0026】本明細書中において、低級アルキル基、低
級アルコキシ基及び低級アルキレン基としては、炭素数
1〜8、好ましくは炭素数1〜6のものを表し、低級ア
ルカノイル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基
としては、炭素数2〜8、好ましくは炭素数2〜6のも
のを表し、さらに、シクロアルキル基としては、炭素数
3〜8、好ましくは、炭素数3〜6のものを表す。
【0027】また、炭素数1〜6のアルキル基として
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n
−ヘキシル基等があげられ、炭素数2〜6のアルカノイ
ル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル基等があげられ、炭素数2〜6のアルケニル
基としては、ビニル、1−プロペニル、アリル、1−メ
チルアリル、1又は2又は3−ブテニル、1又は2又は
3又は4−ペンテニル、1又は2又は3又は4又は5−
ヘキセニル基等があげられ、炭素数2〜6のアルキニル
基としては、エチニル、1−プロピニル、プロパルギ
ル、1−メチルプロパルギル、1又は2又は3−ブチニ
ル、1又は2又は3又は4−ペンチニル、1又は2又は
3又は4又は5−ヘキシニル基等があげられる。
【0028】
【実施例】
実施例1 (1)2−n−プロピル−5−アセチル−3−〔2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル−4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ
〔4,5−c〕ピリジン−4−カルボン酸・メチルエス
テル・1/2フマル酸塩300gをクロロホルム2リッ
トルと水1リットルの混合液に懸濁させ、炭酸水素ナト
リウム50gを加えて中和し、2−n−プロピル−5−
アセチル−3−〔2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・メチルエステル270gを得る。
【0029】次いで、本品270gをクロロホルム1.
5リットルに溶解し、トリエチルアミン65g及びトリ
チルクロリド158gを加え、室温で一夜攪拌する。反
応液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、エタノール−エー
テル混液より再結晶して、2−n−プロピル−5−アセ
チル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,
5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリ
ジン−4−カルボン酸・メチルエステル325.8gを
得る。
【0030】M.P.188−189℃(分解) FAB−MS(m/z):742(M+H),243
(base) NMR(CDCl3 )δ:0.85及び0.96(とも
にt,J=7.3,あわせて3H),1.73及び2.
20(ともにs,あわせて3H)。
【0031】(2)本品318gをエタノール2リット
ルとテトラヒドロフラン200mlの混合液に懸濁さ
せ、水酸化ナトリウム20.0gの水20ml溶液を加
え、室温で一夜攪拌する。次いで溶媒を留去し、クロロ
ホルム2リットルを加え、洗浄、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をエーテルで粉末化して、2−n−プロピル−
5−アセチル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル
−4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−
c〕ピリジン−4−カルボン酸319gを得る。
【0032】FAB−MS(m/z):728(M+
1),243(base) NMR(DMSO−d6)δ:0.69及び0.79
(ともにt,J=7.4,あわせて3H),1.56及
び2.02(ともにs,あわせて3H)。
【0033】(3)本品2.92gをジメチルホルムア
ミド30mlに溶解し、炭酸カリウム0.83gを加え
た後氷冷し、エトキシカルボニルオキシメチルクロリド
0.67gのジメチルホルムアミド5ml溶液を滴下す
る。滴下後、室温に戻し一夜撹拌する。酢酸エチルを加
え、洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)で精製して、2−n−プロピル−5
−アセチル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−
4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕
ピリジン−4−カルボン酸・エトキシカルボニルオキシ
メチルエステル2.53gを無色カラメル状物として得
る。
【0034】FAB−MS(m/z):830(M+
H),243(base) NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
7.3Hz),1.29(3H,t,J=7.1H
z)。
【0035】実施例2〜6 実施例1−(2)で得た2−n−プロピル−5−アセチ
ル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,
6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン
−4−カルボン酸と対応原料化合物〔III〕を実施例
1−(3)と同様に処理して、下記第1表記載の化合物
を得る。
【0036】
【表1】
【0037】実施例7 実施例1−(3)で得た2−n−プロピル−5−アセチ
ル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,
6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン
−4−カルボン酸・エトキシカルボニルオキシメチルエ
ステル2.50gに氷冷下85%ギ酸20mlを加え、
室温に戻し3時間撹拌する。ギ酸を留去後、氷水及び飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、10%クエン酸
溶液にて酸性とし、クロロホルムで抽出する。抽出液を
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=50:1)で精製して、2−n−プロピル−5−
アセチル−3−〔2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・3−エトキシカルボニルオキシメチルエステ
ル1.45gを泡状物として得る。
【0038】塩酸塩: M.P.:155−162℃(分解) FAB−MS(m/z):588(M+H,base) NMR(DMSO−d6)δ:0.82(3H,t,J
=7.3Hz),1.22(3H,t,J=7.3H
z),4.17(2H,q,J=7.3Hz) 実施例8〜9 実施例2又は3で得た化合物を実施例7と同様に処理し
て、下記第2表記載の化合物を得る。
【0039】
【表2】
【0040】実施例10 実施例4で得た2−n−プロピル−5−アセチル−3−
〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・プロピオニルオキシメチルエステル2.44
gをメチルアルコール10mlに溶解し1規定塩酸10
mlを加え、室温にて1時間撹拌する。メタノールを留
去後、飽和炭酸水素ナトリウムで中和し、クロロホルム
抽出後、洗浄、乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム:メタノール=50:1)で精製して、2−n−プロ
ピル−5−アセチル−3−〔2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,
5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリ
ジン−4−カルボン酸・プロピオニルオキシメチルエス
テル0.75gを無色泡状物として得る。
【0041】FAB−MS(m/z):572(M+
H,base) NMR(CDCl3 )δ:1.05(3H,t,J=
7.3Hz),1.15(3H,t,J=7.5H
z),2.08(3H,s),2.42(2H,q,J
=7.5Hz)。
【0042】実施例11 実施例5で得た2−n−プロピル−5−アセチル−3−
〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・1−アセトキシシクロペンタン−1−イルエ
ステルを実施例10と同様に処理することにより、2−
n−プロピル−5−アセチル−3−〔2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル
−4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−
c〕ピリジン−4−カルボン酸・1−アセトキシシクロ
ペンタン−1−イルエステルを無色泡状物として得る。
【0043】FAB−MS(m/z):612(M+
H),207(base) NMR(CDCl3 )δ:1.05(3H,t,J=
7.3Hz),1.64〜1.90(6H,m),2.
04(3H,s),2.15(3H,s)。
【0044】実施例12 (1)実施例1−(2)で得た2−n−プロピル−5−
アセチル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−
4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕
ピリジン−4−カルボン酸とイソブチリルオキシメチル
イオダイドを実施例1−(3)と同様に処理することに
より、未精製のイソブチリルオキシメチルエステル体を
得る。
【0045】(2)本品を更に実施例7と同様に処理し
て2−n−プロピル−5−アセチル−3−〔2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル−4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,
5−c〕ピリジン−4−カルボン酸・3−イソブチリル
オキシメチルエステルを無色泡状物として得る。
【0046】FAB−MS(m/z):586(M+
H),207(base) NMR(CDCl3 )δ:1.06(3H,t,J=
7.3Hz),1.15(3H,d,J=7.0H
z),1.16(3H,d,J=7.0Hz),1.8
3(2H,m),2.18(3H,s) 実施例13〜15 実施例1−(2)で得た2−n−プロピル−5−アセチ
ル−3−〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,
6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン
−4−カルボン酸と対応原料化合物〔III〕を実施例
12と同様に処理して下記第3表記載の化合物を得る。
【0047】
【表3】
【0048】実施例16 実施例6で得た2−n−プロピル−5−アセチル−3−
〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・ピバロイルオキシメチルエステル5.17g
を氷冷下にてエタノール25mlに溶解し、14%塩化
水素−エタノール溶液8mlを加えた後、室温にて2時
間撹拌する。溶媒を留去し、残渣をエタノール−ジイソ
プロピルエーテル混液より再結晶して、2−n−プロピ
ル−5−アセチル−3−〔2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,
6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン
−4−カルボン酸・3−ピバロイルオキシメチルエステ
ル・塩酸塩2.80gを得る。
【0049】M.P.:219−220℃(分解) FAB−MS(m/z):600(M+H),207
(base) NMR(DMSO−d6)δ:0.83(3H,t,J
=7.3Hz),1.12(9H,s)
【0050】
【発明の効果】本発明の目的物であるイミダゾピリジン
誘導体〔I〕及びその薬理的に許容しうる塩は、アンジ
オテンシンII拮抗作用を有し、高血圧に対する治療及
び/又は予防薬として使用することができる。
【0051】また、本発明の目的物〔I〕及びその薬理
的に許容しうる塩は、毒性が低く高い安全性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝辺 雅一 大阪府高槻市牧田町15−1−310

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基であり、R
    2 は水素原子、低級アルキルスルホニル基又は式−C
    (=Z)R0 で示される基であり、Zは酸素原子又は2
    個の水素原子を表し、R0 は1)置換基を有していても
    よい低級アルキル基、2)低級アルコキシ基、3)複素
    環式基、4)置換基を有していてもよいフェニル基、
    5)水素原子、6)置換基を有していてもよいアミノ
    基、又は7)低級アルケニル基であり、Qは置換基を有
    していてもよいメチレン基であり、R3 は 【化2】 で示される基であり、R4 及びR5 は水素原子、置換基
    を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有してい
    てもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよい
    フェニル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、
    低級アルケニル基又は低級アルキニル基であり、R6
    びR7 は同一又は異なって水素原子、置換基を有してい
    てもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよいシ
    クロアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル
    基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、低級アル
    ケニル基又は低級アルキニル基であるか、或いは互いに
    末端で結合して低級アルキレン基を形成し、R8 は置換
    基を有していてもよい低級アルキル基又は置換基を有し
    ていてもよいフェニル基であり、環Aは置換基を有して
    いてもよいフェニル基を表す(但し、R5 が水素原子で
    あり、R6 及びR7 が共に低級アルキル基であるか或い
    は互いに末端で結合して炭素数3〜6のアルキレン基を
    形成する化合物を除く)〕で示されるイミダゾピリジン
    誘導体又はその薬理的に許容しうる塩。
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