JPH0811292A - インキ・プリセット装置及びインキ開度決定方法 - Google Patents

インキ・プリセット装置及びインキ開度決定方法

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JPH0811292A
JPH0811292A JP6149202A JP14920294A JPH0811292A JP H0811292 A JPH0811292 A JP H0811292A JP 6149202 A JP6149202 A JP 6149202A JP 14920294 A JP14920294 A JP 14920294A JP H0811292 A JPH0811292 A JP H0811292A
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JP
Japan
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ink
area ratio
correction
pattern area
blade
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Application number
JP6149202A
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English (en)
Inventor
Atsushi Haraguchi
厚史 原口
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキ供給量のプリセットをより適切にす
る。 【構成】 刷版をイメージ・スキャナ10により画像読
取りし、そのスキャン画像データをサーバ16に保存す
る。サーバ16には、インキ補正テーブルと機械補正テ
ーブルが格納されている。スキャン画像データから各セ
グメント(短冊)での絵柄面積率を算出する。サーバ1
6に記憶されるインキ補正テーブル及び機械補正テーブ
ルを参照し、算出された絵柄面積率データに、インキに
応じた補正及び使用する機械に応じた補正を施す。この
補正結果に従ったインキ開度となるように、フィルム・
ブレードの端部をカットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機のインキ量を調
節するインキ・ブレードをプリセットするインキ・プリ
セット装置及びインキ開度決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキ供給量をプリセットする
手段として、単一のインキ・ブレード又は分割されたイ
ンキ・ブレードを使用する装置構成は、周知である。例
えば、平成3年特許出願公開第211405号公報、平
成3年特許出願公開第27944号公報、平成3年特許
出願公開第27945号公報、及び平成4年特許出願公
告第24226号公報に記載されている。
【0003】インキ量調節の前提となる絵柄面積率の測
定に関しては、平成3年特許出願公告第81084号公
報がある。更に、絵柄測定装置と、印刷装置を伝送ライ
ンで接続し、測定された絵柄面積率に従ってインキ開度
(インキ供給量)を調節するようにした構成が、平成4
年特許出願公開第24226号公報に記載されている。
【0004】通常、刷版を縦方向に延びる複数の短冊状
に分割して得られる各短冊(又はセグメント)毎に絵柄
面積率を算出し、その得られた絵柄面積率に応じたイン
キ供給量が得られるように、その短冊部分のインキ開度
を調節又はプリセットする。分割ブレード式インキ・プ
リセット・システムでは、ネジなどによりインキ開度を
調節し、フィルム式では、フィルム・ブレードの端部に
切り込むスリットの密度によりインキ開度を調節する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用するイン
キの種類により粘度等が異なるので、実際には、使用す
るインキに応じてインキ開度を微調整する必要がある。
同様に、印刷機械の種類及び個体差によっても、インキ
開度を調整する必要がある。これらは従来、熟練した職
人の勘に頼っていた。
【0006】本発明は、このような微調整をより簡単
に、自動的に行なえるようなインキ・プリセット装置及
びインキ開度決定方法を提示することを目的とする。
【0007】また、フィルム式インキ・プリセット・シ
ステムでは、各短冊に設けるスリットの深さと密度で、
インキ開度を調節する。スリットによるので、フィルム
端部が垂れにくくなるが、インキの粘度によっては、ス
リット幅が不十分になることがあり、適切なインキ供給
量を得るための調整が、難しくなる。
【0008】本発明はまた、フィルム式において各短冊
領域での適切なインキ供給量を得られるインキ・プリセ
ット装置及びインキ開度決定方法を提示することを目的
とする。
【0009】更に、従来例のフィルム式インキ・プリセ
ット・システムでは、フィルムを再作成したい場合、再
度、刷版のスキャンから始めなければならず、非常に面
倒であった。
【0010】本発明は、このような不都合を解消し、フ
ィルム・ブレードを簡単に再作成できるインキ・プリセ
ット装置を提示することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、変換手段
(例えば、画像読取り手段)が、刷版をスキャン画像デ
ータに変換し、絵柄面積率算出手段が、当該変換手段に
よるスキャン画像データから絵柄面積率を算出する。当
該スキャン画像データ、当該絵柄面積率算出手段の中間
データ及び当該絵柄面積率算出手段の算出結果の、少な
くとも一つを記憶手段に記憶する。そして、当該絵柄面
積率算出手段により算出された絵柄面積率データをイン
キ補正及び機械補正し、その補正結果に従い、インキ供
給量を決定するインキ・ブレードをプリセットする。
【0012】
【作用】上記記憶手段により、刷版を再度スキャンしな
くても、刷版のデータ又は絵柄面積率算出の基礎データ
を得ることができる。また、上記補正手段により、イン
キ・ブレードの開度を、使用するインキ及び機械に応じ
た適切な量に調節できる。即ち、フィルム式の場合、フ
ィルム端部に適切な開度となるスリット等を形成でき、
分割ブレード式の場合も、各ブレードについて適切な開
度を設定できる。
【0013】上記変換手段を、刷版を画像読取りする画
像読取り手段とすることにより、一般的に対応可能にな
る。
【0014】上記記憶手段が、上記変換手段の出力デー
タを記憶することにより、既存の又は汎用の絵柄面積率
算出手段を利用しやすくなる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。図1において、刷版の絵柄面積測定のた
めのイメージ・スキャナ10が端末12を介してネット
ワーク14に接続し、そのネットワーク14には、デー
タ・サーバ16が接続している。イメージ・スキャナ1
0により画像読取りされた刷版画像データは、データ・
サーバ16に記憶される。データ・サーバ16にはま
た、インキの種類に応じたインキ開度の補正のためのテ
ーブル(インキ補正テーブル)と、作成されたフィルム
・ブレードを使用する印刷機の種類及び個体差を反映し
た補正テーブル(機械補正テーブル)が記憶されてい
る。
【0017】各印刷機のインキ壷のフィルム・ブレード
を必要なインキ開度に応じてカットするフィルム加工機
18を制御するコンピュータ端末20も、ネットワーク
14に接続している。分割ブレード式の場合には、フィ
ルム加工機18に代えて、インキ開度調節ネジの調節装
置を配置することになる。
【0018】フィルム加工機18で作成するフィルム・
ブレードを使用する印刷機が1つ又は限定されていると
きには、機械補正テーブルをサーバ16でなく、端末2
0の補助記憶装置に格納してもよい。
【0019】図2は、本実施例の動作フローチャートを
示す。図2を参照して、本実施例の動作を説明する。
【0020】イメージ・スキャナ10により刷版を画像
読取りし(S1)、そのスキャン・データをサーバ16
に蓄積する(S2)。このとき、平成4年特許出願公告
第24226号公報に記載されるように、利用する可能
性のある印刷機でのセグメント幅の公約数となりうる小
さいなセグメント幅での絵柄面率データに変換してか
ら、サーバ16に記憶してもよい。また、通常、イメー
ジ・スキャナ10の出力はRGB系のような輝度系にな
っており、絵柄面積率を算出する前に、濃度系に変換す
る必要があることは明らかである。
【0021】刷版がコンピュータ上で作成されていると
きには、勿論、イメージ・スキャナ10による画像読取
りは必要無くなる。
【0022】端末20は、フィルム・ブレードを加工す
る際に、サーバ16に記憶される刷版のスキャン・デー
タを読み出して、作成しようとするフィルム・ブレード
のセグメント幅での絵柄面積率を算出し、この絵柄面積
率から理論的なインキ開度又はインキ供給量を決定する
(S3)。次に、端末20は、印刷に使用するインキの
インキ補正テーブルをサーバ16から読み出し、S3で
得た理論的なインキ開度を補正し(S4)、更に、機械
補正テーブルをサーバ16から読み出して、S4による
インキ補正値を更に補正する(S5)。
【0023】端末20は、このようにして得られたセグ
メント毎のインキ開度のデータに従ってフィルム加工機
18を動作させ、フィルム・ブレードの端部をカットさ
せる。これにより、フィルム端部に各セグメント部分で
所望のインキ開度を有するフィルム・ブレードが作成さ
れる。
【0024】印刷機を変更する場合には(S7)、及
び、同じフィルム・ブレードを追加作成する場合には、
S3以降を繰り返す。即ち、イメージ・スキャナ10に
よる画像読取りを省略できる。従来例では、どちらの場
合にも、イメージ・スキャナ10による画像読取りから
開始する必要があり、イメージ・スキャナ10のウオー
ム・アップに20分程度かかり、しかも専用の製版室に
出向く必要があった。ところが、本実施例では、これら
の手間が無くなり、即座にフィルム・ブレードを作成で
きるようになった。
【0025】図3は、インキ補正テーブルの構造を示
す。インキ補正テーブルは、インキ・コードと、プラス
又はマイナスの濃度補正値の2つのフィールドからな
る。濃度補正値は、例えば、理論値に対する乗数の指数
として与えられる。
【0026】図4は機械補正テーブルの構造を示す。機
械補正テーブルは、機械番号と機械機種別のコードの合
成コード、インキ壷全長、版左端オフセット、印刷基準
位置、印刷基準寸法、版刷幅、及び濃度補正カーブの各
フィールドからなる。濃度補正カーブは、適当な複数の
濃度値のそれぞれに対する補正値からなる。これによ
り、個々の機械に固有の癖を反映して、インキ供給量を
細かく適正値に補正できる。
【0027】図5は、インキ補正及び機械補正の効果を
模式的に示す。横軸は、S3で算出された絵柄面積率で
あり、縦軸が、インキ開度を示す。S3で算出された絵
柄面積率に応じて、理論的なインキ開度曲線Aが決定さ
れるが、この曲線Aは、S4におけるインキ補正により
曲線Bのように補正され、曲線Bは更に、S5における
機械補正により曲線Cのように補正される。曲線A,
B,Cは、最終的なインキ開度の決定方法によっては、
連続又は不連続な折れ線となることがありうる。
【0028】フィルム加工機18は、インキ開度に応じ
た深さ及び密度でスリットをフィルム・ブレードの端部
に形成する。従来例では、スリットの密度のみを変更し
たが、本実施例では、密度のみでも良いが、スリットの
深さも必要により変更する。フィルム・ブレード端部の
強度とその支持構造によっては、当然に設定できる深さ
にも限界があるが、支持材から飛び出るフィルム・ブレ
ード端部の幅の範囲で深さを調節すればよい。特に、ス
リットの密度によるインキ開度の調節に限界がある場合
に、有効である。
【0029】フィルム・ブレードの場合、カットの容易
さから、インキ開度をスリットの深さと密度で調節した
が、横方向でインキの流れがあまり変動しないのが好ま
しく、この点ではスリットでなく、セグメント幅全体に
わたり切除するのがよい。そこで、本実施例では、図6
に例示するように、フィルム・ブレードを、各セグメン
ト毎に、必要なインキ開度(勿論、インキ補正及び機械
補正後のインキ開度)に応じた深さでカットすることを
提案する。セグメントの境界線に近くでは、両側のカッ
トされる深さ間でなだらかに変化するようにカットする
のがよい。図6に示すように自由なラインにそってカッ
トする手段としては、例えば、超高圧水によるカッタ、
レーザ・カッタ、及び、切断箇所に吸熱材を付着し、局
所加熱により吸熱材の付着箇所を切断するような局部加
熱装置などが利用可能である。
【0030】上記実施例では、イメージ・スキャナ10
によるスキャン画像データをサーバ16に保存したが、
その色分解データ、更には、通常ありうるセグメント幅
の公約数的な狭い幅で絵柄面積率を算出し、た絵柄面積
率データをサーバ16に保存するようにしてもよい。公
約数的な狭い幅で算出した絵柄面積率データをサーバ1
6に保存すれば、必要なセグメント幅の絵柄面積率デー
タを得るのに要する時間を少なからず低減でき、しか
も、異なるセグメント幅のブレードにも、再スキャン無
しで対応できるようになる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、使用する機械及びインキに応じた
適切なインキ開度を自動設定できる。また、刷版のスキ
ャン・データが保存され、必要により読み出せるので、
一々、スキャナ操作に戻らなくても、必要なインキ開度
を決定できる。フィルム式の場合には、適切なインキ開
度のフィルム・ブレードを何時でも再製作できる。作り
置きしておく必要が無くなるので、無駄がなくなる。
【0032】フィルム・ブレードの端部を、セグメント
毎に必要な深さで切除するので、インキの流れが良くな
り、インキ濃度が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 本実施例の動作フローチャートである。
【図3】 インキ補正テーブルの構造を示す図である。
【図4】 機械補正テーブルの構造を示す図である。
【図5】 インキ補正と機械補正の様子を説明する模式
図である。
【図6】 本実施例によるフィルム・ブレードの端部形
状の一例の平面図である。
【符号の説明】
10:イメージ・スキャナ 12:端末 14:ネットワーク 16:データ・サーバ 18:フィルム加工機 20:端末

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版をスキャン画像データに変換する変
    換手段と、当該変換手段によるスキャン画像データから
    絵柄面積率を算出する絵柄面積率算出手段と、当該スキ
    ャン画像データ、当該絵柄面積率算出手段の中間データ
    及び当該絵柄面積率算出手段の算出結果の、少なくとも
    一つを記憶する記憶手段と、当該絵柄面積率算出手段に
    より算出された絵柄面積率データをインキ補正及び機械
    補正する補正手段と、当該補正手段の出力に従い、イン
    キ供給量を規定するインキ・ブレードをプリセットする
    プリセット手段とからなることを特徴とするインキ・プ
    リセット装置。
  2. 【請求項2】 上記プリセット手段が、インキ・ブレー
    ドの端部を加工するフィルム・ブレード加工手段である
    請求項1に記載のインキ・プリセット装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルム・ブレード加工手段が、上
    記補正手段の出力に従い、各セグメントにおいて、決定
    されたインキ供給量に見合う深さにセグメント幅全体に
    わたり切除する切除手段である請求項2に記載のインキ
    ・プリセット装置。
  4. 【請求項4】 上記フィルム・ブレード加工手段が、上
    記補正手段の出力に従い、各セグメントにおいて、決定
    されたインキ供給量に見合う密度及び深さの少なくとも
    一方でスリットを形成するスリット形成手段である請求
    項2に記載のインキ・プリセット装置。
  5. 【請求項5】 上記プリセット手段が、分割ブレードの
    各セグメントを位置決めする位置決め手段である請求項
    1に記載のインキ・プリセット装置。
  6. 【請求項6】 上記変換手段が、刷版を画像読取りする
    画像読取り手段である請求項1乃至5の何れか1項に記
    載のインキ・プリセット装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶手段が、上記変換手段の出力デ
    ータを記憶する請求項1乃至6の何れか1項に記載のイ
    ンキ・プリセット装置。
  8. 【請求項8】 上記変換手段、上記絵柄面積率算出手
    段、上記記憶手段及び上記補正手段は、サーバ及び1以
    上の端末からなるネットワーク・システムに設けられ、
    上記プリセット手段は、当該ネットワークに接続する端
    末により制御される請求項1乃至7に記載のインキ・プ
    リセット装置。
  9. 【請求項9】 刷版画像データから、水平方向に分割さ
    れる各セグメントでの、インキ・ブレードの開度を決定
    するインキ開度決定方法であって、当該刷版画像データ
    から水平方向の所定幅での絵柄面積率を算出する絵柄面
    積率算出ステップと、当該刷版画像データ、当該絵柄面
    積率算出ステップの中間データ及び当該絵柄面積率算出
    ステップの算出結果の、少なくとも一つを記憶する記憶
    ステップと、当該絵柄面積率算出ステップにより算出さ
    れた絵柄面積率データをインキ補正及び機械補正し、イ
    ンキ・ブレードの開度を決定する補正ステップとからな
    ることを特徴とするインキ開度決定方法。
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Effective date: 20030506