JPH08112827A - 発泡合成樹脂充填板材の製造方法 - Google Patents

発泡合成樹脂充填板材の製造方法

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JPH08112827A
JPH08112827A JP6278464A JP27846494A JPH08112827A JP H08112827 A JPH08112827 A JP H08112827A JP 6278464 A JP6278464 A JP 6278464A JP 27846494 A JP27846494 A JP 27846494A JP H08112827 A JPH08112827 A JP H08112827A
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトにして低コストな装置で、多数の
発泡合成樹脂充填板材を能率よく製造する。 【構成】 複数段に積層された熱板5の間に中空板2を
挟着して合成樹脂を注入し、熱板5で合成樹脂を加熱し
ながら発泡させる。複数段の熱板5は合成樹脂の注入さ
れた中空板2を押圧する状態に保持して、熱板5の一部
の間を開き、開いた熱板5の間に中空板2を挟着し、合
成樹脂の硬化した発泡合成樹脂充填板材6を排出する。
熱板5で合成樹脂を注入する中空板2を押圧、加熱する
状態に保持して、開いた熱板5の間に発泡合成樹脂充填
板材6と中空板2とを出し入れすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱しながら発泡させ
る合成樹脂を中空板の内部に注入し、熱板で中空板を加
熱しながら注入した合成樹脂を発泡させる発泡合成樹脂
充填板材の製造方法。
【0002】
【従来の技術】内部に合成樹脂発泡体を充填した合成樹
脂充填板材は、断熱性に優れたパネルの用途に多く使用
されている。発泡合成樹脂充填板材は、図1に示す装置
を使用して下記のようにして製造している。
【0003】 素材セット場1で中空板2を組み立て
る。中空板2は、合成樹脂を注入できるように内部を中
空状にした板材である。この中空板2は、方形状に組ま
れた枠材の両面に表面板を固定して組み立てられる。中
空板2は、必要ならば表面板を支持する心材を内部に入
れる。 組み立てた中空板2をローダ3の棚に搬入する。ロ
ーダ3は多段の棚(図示せず)がある。ローダ3の全て
の棚に中空板2が搬入されると、ローダ3はプレス装置
4の右に移動する。 ローダ3の棚から、プレス装置4の熱板の間に中空
板2が供給される。このとき、多数枚の中空板2は、一
緒に熱板に搬入される。中空板2を熱板に搬入したロー
ダ3は、図1において上方に移動する。
【0004】 熱板を閉じて中空板2の両面を熱板で
押圧する。この状態で、中空板2の内部に合成樹脂を注
入する。合成樹脂は、加熱しながら発泡させる合成樹
脂、例えばウレタン樹脂等である。合成樹脂は、ガンの
先端を中空板の注入孔に挿入して、ガンから中空板の内
部に注入される。ガンを垂直方向に移動して、熱板に押
圧されている全ての中空板に順番に合成樹脂を注入す
る。 中空板に注入された合成樹脂は、熱板に加熱されな
がら発泡される。熱板は、注入した合成樹脂が発泡する
のを補助し、さらに、発泡合成樹脂が中空板の表面材を
押圧して変形させるのを阻止するために、中空板を押圧
状態に保持して加熱する。
【0005】 注入された合成樹脂が発泡して硬化す
ると、全ての熱板を開いて発泡合成樹脂充填板材6を熱
板の間からアンローダ7の棚に取り出す。熱板から発泡
合成樹脂充填板材6が搬入されるアンローダ7は、プレ
ス装置4の右に移動している。 アンローダ7が図1において下方に移動し、アンロ
ーダ7から発泡合成樹脂充填板材6を取り出す。 アンローダ7が下方に移動した後、棚に中空板2を
セットしたローダ3がプレス装置4の横に移動し、中空
板2をプレス装置4の熱板5の間に搬入する。 その後、〜の工程を繰り返して、中空板に合成樹脂
を注入し、発泡硬化させて発泡合成樹脂充填板材を製造
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の発泡合成樹脂充
填板材の製造方法は、以上のように、開いた全ての熱板
の間に、ローダ3を使用してプレス装置4に多数枚の中
空板を搬入する。ローダ3は、棚からプレス装置4の熱
板に複数枚の中空板を一緒に搬入する。さらに、アンロ
ーダ7は、合成樹脂を発泡させた発泡合成樹脂充填板材
6を、開いた熱板5の間から一緒に排出する。ローダ3
とアンローダ7とはプレス装置4の側部に配設される。
ローダ3は中空板2を熱板5に供給し、アンローダ7は
合成樹脂を発泡硬化した発泡合成樹脂充填板材6を熱板
5から排出する。このように、ローダ3とアンローダ7
とを使用して、中空板2を熱板5に供給し、発泡合成樹
脂充填板材6を熱板5から排出する方法は、システム全
体が相当に大きくなる。また、ローダ3とアンローダ7
は、多数枚の中空板2と発泡合成樹脂充填板材6を出し
入れするので、複雑で相当に高価な機構となる。このた
め、製造ラインのコストも相当に高価になる欠点があ
る。
【0007】さらに、この製造方法は、熱板に押圧する
状態で中空板に合成樹脂を注入するので、多段に挟着さ
れる多数の中空板に合成樹脂を注入するのに時間がかか
る。中空板には、1枚1枚合成樹脂を注入するので、注
入時間を短縮することができず、時間当りの処理能力が
少なくなる。さらに、多段の中空板に、合成樹脂を注入
するために、注入ガンを中空板の上下位置に合わせて上
下に移動させる必要がある。このため、時間当りの処理
能力を高くすることが難しい。
【0008】さらに、ローダとアンローダを使用する方
法は、多数枚の中空板を同時に搬入し、また発泡硬化し
た発泡合成樹脂充填板材を同時に搬出するので、全ての
中空板と発泡合成樹脂充填板材とを正確な位置として確
実に移送するのが難しい。搬送の途中で1枚の中空板や
発泡合成樹脂充填板材がうまく搬送できなくても装置が
停止してしまう欠点がある。さらにまた、多数の中空板
と発泡合成樹脂充填板材を多段に搬送するので、詰まっ
た中空板や発泡合成樹脂充填板材を正常な状態に修正す
るのに手間がかかる欠点もある。
【0009】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、コン
パクトにして低コストな装置を使用して、発泡合成樹脂
充填板材を能率よく製造できる発泡合成樹脂充填板材の
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、前
述の目的を達成するために下記のようにして発泡合成樹
脂充填板材を製造する。本発明の製造方法は、複数段に
積層された熱板5の間に中空板2を挟み、熱板5で挟着
される中空板2の内部に合成樹脂を注入し、注入した合
成樹脂を熱板5で加熱して発泡させる製造方法を改良し
たものである。
【0011】本発明の発泡合成樹脂充填板材の製造方法
は、複数段の熱板5で中空板2を押圧する状態に保持し
て、熱板5の一部の間を開き、開いた熱板5の間に中空
板2を搬入する。さらに、開いた熱板5の間から、合成
樹脂の発泡した発泡合成樹脂充填板材6を排出する。す
なわち、本発明の発泡合成樹脂充填板材の製造方法は、
熱板5で合成樹脂の注入された中空板2を押圧する状態
に保持して、非押圧状態にある熱板5の間から発泡合成
樹脂充填板材6を排出し、また、中空板2を搬入するこ
とをことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の発泡合成樹脂充填板材の製造方法は、
合成樹脂を注入した中空板2を熱板5で押圧して加熱し
ながら、一部の熱板5を開いて、発泡合成樹脂充填板材
6と中空板2とを出し入れする。このことを実現するた
めに、図2に示すように、熱板5の一部を開圧して開
く。開圧されない熱板5は合成樹脂を注入している中空
板2を挟着してその表面を押圧、加熱している。開圧し
て間隔を広げた熱板の間に、発泡合成樹脂充填板材6と
中空板2とを出し入れし、その後に、熱板5を閉じて中
空板2を押圧して合成樹脂を注入する。多段の熱板5を
順番に開圧して開き、一定時間押圧して注入した合成樹
脂を加熱発泡させた発泡合成樹脂充填板材6を取り出
す。開圧して開いた熱板5の間には、発泡硬化した発泡
合成樹脂充填板材6を取り出した後、中空板2を搬入す
る。その後、熱板5を閉じて中空板2に合成樹脂を注入
し、その後に中空板2を押圧加熱状態に保持する。
【0013】図2と図3のプレス装置4は、下から6枚
目と7枚目の熱板5の間を開いて、合成樹脂の硬化した
発泡合成樹脂充填板材6を排出し、またこの段に中空板
2を搬入する。中空板2は合成樹脂を注入して硬化させ
ると発泡合成樹脂充填板材6となる。中空板2を供給し
た後、6枚目と7枚目以外の熱板5を、閉じて中空板に
合成樹脂を注入し、さらに注入した合成樹脂を加熱して
発泡して、硬化させる。このようにして、上から順番
に、あるいは下から順番に、あるいは決められた順番で
熱板5の間を開いて、発泡合成樹脂充填板材6を排出
し、中空板2を搬入し、熱板5を閉じて合成樹脂を注入
して合成樹脂を発泡硬化させる。図3と図3は熱板5を
1段開いて、1枚の発泡合成樹脂充填板材6を排出し、
また、1枚の中空板2を搬入する。
【0014】ただ、本発明の発泡合成樹脂充填板材の製
造方法は、図示しないが、熱板5を2段以上開いて、開
いた熱板5の間に2枚以上の中空板2を搬入し、また発
泡合成樹脂充填板材6を排出することもできる。ただ、
全ての熱板5を開くことはない。一部の熱板5の間を開
くときに他の熱板5は閉じて中空板2を押圧して加熱し
ている状態に保持する。
【0015】このように、一部の熱板5の間を開圧して
開き、ここから発泡合成樹脂充填板材6を排出し、ま
た、中空板2を搬入する方法は、中空板2を押圧、加熱
する状態として発泡合成樹脂充填板材6と中空板2とを
出し入れする。発泡合成樹脂充填板材6と中空板2とを
出し入れるすとき、開圧されいな熱板5は合成樹脂を注
入している中空板2を押圧している。従来の製造方法の
ように、全ての熱板5を開圧して多数の中空板2を同時
に搬入し、また、多数の発泡合成樹脂充填板材6を同時
に排出しない。このため、本発明の製造方法は、多数の
中空板2を同時に搬入するローダ3と、発泡合成樹脂充
填板材6を搬出するアンローダ7を必要としない。さら
に合成樹脂を注入した中空板2を加熱して発泡、硬化さ
せる状態に保持して、合成樹脂を発泡硬化させた発泡合
成樹脂充填板材6を熱板5から排出し、また、中空板2
を搬入するので、能率よく合成樹脂を加熱発泡できる。
さらに、多数の中空板2と発泡合成樹脂充填板材6を一
緒に移送する必要がなく、中空板2と発泡合成樹脂充填
板材6の搬入と排出を簡単かつ容易にできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための製造方法を例示するものであって、
本発明は製造方法を下記のものに特定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】本発明の発泡合成樹脂充填板材の製造方法
は図2と図3に示す装置を使用して発泡合成樹脂充填板
材を製造する。図に示す装置を説明し、その装置を使用
して発泡合成樹脂充填板材を製造する方法を詳述する。
【0019】図に示す装置は、フレーム8と、このフレ
ーム8に上下に移動できるように連結されている移動枠
9と、移動枠9に固定されて熱板5を押圧するメインシ
リンダ10と、移動枠9に上下に移動できるように多段
に配設されている複数枚の熱板5と、熱板5の間を開い
て中空板2を出し入れする中間拡開手段11と、この中
間拡開手段11を熱板5の両側に出し入れする移動シリ
ンダ12と、熱板5の間に中空板を移送する移送手段1
3と、熱板5に挟着された中空板2に合成樹脂を注入す
る注入手段14とを備える。
【0020】移動枠9は内側に多段に熱板5を配設でき
る枠組形状となっている。本発明の発泡合成樹脂充填板
材の製造方法は、従来のように、多段の熱板の全てのを
一緒に開くことがない。一部の熱板を開いて発泡合成樹
脂充填板材と中空板を出し入れする。したがって、移動
枠9の高さは、一部の熱板5を開くことができるように
低く設計される。図2に示すように、移動枠9は上端と
下端の両側に走行輪15を固定している。走行輪15が
フレーム8の内側に沿って移動し、移動枠9が上下に移
動される。移動枠9を上下させるのは、上下に移動しな
い移送手段13で各段の熱板5に中空板と発泡合成樹脂
充填板材とを出し入れするためである。移動枠9を上下
に移動させるために、移動枠9はフレーム8に固定され
た上下手段16に連結されている。上下手段16は垂直
に固定されたシリンダーで、ロッドを伸長して移動枠9
を上昇し、ロッドを伸縮して移動枠9を降下させる。
【0021】メインシリンダ10は移動枠9の上部に固
定されて、熱板5を上から下に押圧する。図に示す装置
は4本のメインシリンダ10を移動枠9の上部に垂直に
固定している。メインシリンダ10は下端に押圧プレー
トを固定している。メインシリンダ10は、押圧プレー
トを介して熱板5を一定の圧力で押圧する。メインシリ
ンダ10は、押圧する熱板5が上下に移動しても常に一
定の圧力で熱板5を押圧するように設計される。熱板5
の一部を開いても、熱板5で中空板を押圧して挟着する
ためである。
【0022】熱板5はガイド手段(図示せず)を介して
移動枠9に上下に移動できるように連結されている。熱
板5は複数枚あって、多数の中空板を同時に押圧して加
熱できるようになっている。熱板5は蒸気に加熱され
て、中空板を加熱しながら注入された合成樹脂を発泡さ
せる。熱板5を蒸気で加熱するために、熱板5の内部に
加熱蒸気を通過させる蒸気路を開口している。この蒸気
路に加熱した蒸気を通過させて熱板5を約40℃に加熱
し、加熱した熱板5で中空板2を挟着して製造する。た
だ、熱板5の加熱温度は、中空板2に注入される合成樹
脂によって最適値に設定される。熱板5はメインシリン
ダ10で中空板2を押圧する状態で、一部のものを開い
て中空板と発泡合成樹脂充填板材とを出し入れできるよ
うに、図2に示すように、両側に凸条5Aを設けてい
る。凸条5Aを中間拡開手段11で押圧して熱板5の一
部を開圧する。
【0023】中間拡開手段11は、熱板5を引っかけて
開ける拡開フック11A及び押圧フック11Bと、拡開
フック11Aを駆動する開閉シリンダ11Cと、開閉シ
リンダ11Cを固定する移動台11Dとを備えている。
開閉シリンダ11Cは移動台11Dを介してフレーム8
に固定されている。開閉シリンダ11Cは特定の熱板5
を押し上げてその間を開圧する。開閉シリンダ11Cは
ロッドの先端に、熱板5を押し上げる拡開フック11A
を固定している。開閉シリンダ11Cの移動台11Dに
は、熱板5を押し下げる押圧フック11Bを固定してい
る。押圧フック11Bが熱板5を押し下げ、開閉フック
が熱板5を押し上げて特定の熱板5の間を拡開する。
【0024】拡開フック11Aと押圧フック11Bと
は、移動枠9を上下に移動させるときに邪魔にならない
位置に移動される。このことを実現するために、移動シ
リンダ12が移動台11Dを回動させる。移動シリンダ
12は上端をフレーム8に、ロッドの下端を移動台11
Dのアームの先端に連結している。図2に示す移動シリ
ンダ12は、ロッドを矢印の方向に押し出すと、移動台
11Dを矢印の方向に回動して、拡開フック11Aと押
圧フック11Bとを、移動枠9の移動を邪魔しない位置
に移動させる。ロッドを収縮して矢印と反対の方向に移
動させると、図2に示すように、拡開フック11Aと押
圧フック11Bとを、熱板5の凸条を押圧できる位置に
移動させる。
【0025】移送手段13は通称トレイベルト方式と呼
ばれるもので、開圧した熱板5の間に挿入される薄いベ
ルトコンベア13Aと、このベルトコンベア13Aを前
進させ、また後退させる本体とを備えている。本体は中
空板2を載せたベルトコンベア13Aを回転させること
なく熱板5の間に挿入して、中空板2を熱板5の間に搬
入する。このとき、熱板5の間にあって合成樹脂の発
泡、硬化を完了した発泡合成樹脂充填板材6をベルトコ
ンベア13Aの先端で押し出して排出する。その後、ベ
ルトコンベア13Aは上に載った中空板2を熱板5の上
に移送しながら後退する。ベルトコンベア13Aが後退
する速度と、ベルトコンベア13Aが中空板2を移送す
る速度とを同じにすると、中空板2は移動させることな
く、熱板5の上に移される。
【0026】注入手段14は、移送手段13の下方に配
設されている。注入手段14は中空板2に合成樹脂を注
入する注入ガン14Aと、この注入ガン14Aを前後に
移動させる前後シリンダー14Bと、注入ガン14Aに
加熱しながら発泡させる合成樹脂を圧入する供給ポンプ
(図示せず)とを備える。注入ガン14Aは、先端の形
状を、中空板2の端部に開口された注入孔に挿入される
形状としている。前後シリンダー14Bは、注入ガン1
4Aを前後に移動させて、注入ガン14Aを中空板2の
注入孔に出し入れする。
【0027】図2に示す装置は、移動枠9を上下に移動
させて、合成樹脂を注入する中空板2を注入ガン14A
と同じ高さに移動させるので、注入ガン14Aを上下に
移動させる必要がない。図2に示す装置は、注入ガン1
4Aを移送手段13の下方に配設しているが、注入ガン
14Aは移送手段13と同じ高さに配設することもでき
る。移送手段と同じ高さに配設される注入ガンは、図示
しないが、中空板の側部に配設して、中空板に合成樹脂
を注入する。注入ガンを移送手段と同じ高さに配設され
る注入ガンは、熱板の間に中空板を搬入して熱板を閉じ
た後、移動枠を上下に移動させずに合成樹脂を注入でき
る。
【0028】注入ガン14Aが中空板2に注入する合成
樹脂は、二液性のウレタン樹脂が最適である。この合成
樹脂には、中空板に注入するまではペースト状ないし液
状で、中空板に注入して加熱すると発泡する全ての樹脂
が使用できる。注入ポンプは、ペースト状ないし液状の
合成樹脂を加圧して注入ガン14Aに供給する。
【0029】図2と図3に示す装置は下記の工程で発泡
合成樹脂充填板材を製造する。 [熱板の間に中空板を供給して合成樹脂を注入する工
程] (1) 作業を開始する最初は、熱板5の間に中空板2が
供給されていない。 (2) 移動シリンダ12のロッドを押し出し、拡開フッ
ク11Aと押圧フック11Bとを移動枠9の上下移動の
邪魔にならない位置に移動させる。 (3) 移動枠9を最も上に移動させる。 (4) 移動シリンダ12のロッドを収縮し、拡開フック
11Aと押圧フック11Bとを熱板5の凸条に引っかけ
る位置に移動する。このとき、メインシリンダ10は熱
板5を押圧している。 (5) 開閉シリンダ11Cのロッドを押し出して、下か
ら2枚目の熱板5を押し上げる。1枚目の熱板5は押圧
フック11Bで押圧しているので上昇しない。したがっ
て、1枚目と2枚目の熱板5の間が開圧して開かれる。 (6) 移送手段13のベルトコンベア13Aが上に中空
板2を載せて開圧した熱板5の間に挿入して中空板2を
熱板5の上に移送する。 (7) その後、中空板2が熱板5から引き出されないよ
うに、ベルトコンベア13Aを回転させながら、ベルト
コンベア13Aを後退させる。このようにして、移送手
段13は中空板2を開いた熱板5の上に送り込む。 (8) 開閉シリンダ11Cを収縮して、1枚目と2枚目
の熱板5を押圧状態とする。 (9) 開閉シリンダ11Cを邪魔にならない位置に移動
して、移動枠9を熱板5の1段に相当する高さだけ降下
させる。 (10) 前後シリンダー14Bでもって注入ガン14Aを
前進させる。注入ガン14Aは、1枚目と2枚目の熱板
5の間に挟着された中空板2の注入孔に先端が挿入され
る。決められた量の合成樹脂を注入した後、前後シリン
ダー14Bは注入ガン14Aを後退させる。 (11) 移動台11Dを傾動して、押圧フック11Bと開
閉フックとが、2枚目と3枚目の熱板5の凸条に引っか
かる位置に移動させる。 (12) 開閉シリンダ11Cのロッドを押し出して、2枚
目と3枚目の熱板5を開き、2枚目の熱板5の上に中空
板2を供給する。 (13) その後、移動枠9を降下させて、2枚目と3枚目
の熱板5の間に挟着された中空板2に合成樹脂を注入す
る。
【0030】以上の工程を繰り返して全ての熱板の間に
中空板を供給する。熱板5で中空板2を挟着して、合成
樹脂を注入する。合成樹脂が注入された中空板2は、熱
板5に挟着されて、下段のものから順番に発泡して硬化
される。下から順番に硬化した発泡合成樹脂充填板材を
取り出し、合成樹脂を注入する中空板2を供給する。中
空板2を開圧した熱板5の間に挿入するベルトコンベア
13Aは、熱板5の間に侵入するときに、合成樹脂の硬
化した発泡合成樹脂充填板材6を押し出す。拡開フック
11Aと押圧フック11Bとで熱板5を押し開き、開い
た熱板5の間にベルトコンベア13Aを挿入して、発泡
合成樹脂充填板材6を排出し、中空板2を供給できる。
発泡合成樹脂充填板材6を排出して、中空板2を供給す
るとき、図2と図3に示すように、開閉シリンダ11C
のロッドを押し出して拡開フック11Aで上の熱板5を
押し上げ、下の熱板5は押圧フック11Bで押し下げ
て、熱板5の間を開圧して拡開する。この状態におい
て、開圧されるよりも下段の熱板5は押圧フック11B
で押圧され、開圧されるよりも上の熱板5はメインシリ
ンダ10に押圧される。したがって、開圧される以外の
熱板5は、押圧状態に保持される。熱板5の間に供給さ
れた中空板2は、熱板5に挟着された後に合成樹脂を注
入する。
【0031】図2と図3の装置は、熱板5の間を1段に
拡開して、1枚の中空板と発泡合成樹脂充填板材とを搬
送している。ただ、図4に示すように、移動台11Dに
2本の開閉シリンダ11Cを設けて、熱板5を2段開い
て一緒に2枚の発泡合成樹脂充填板材を排出し、また中
空板を搬入することもできる。この場合、移送手段13
も2枚の中空板と発泡合成樹脂充填板材とを一緒に移送
できる2段の移送構造とする。さらに、3段以上の熱板
を開いて3枚以上の中空板を一緒に搬入し、また発泡合
成樹脂充填板材を排出することもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の発泡合成樹脂充填板材の製造方
法は、一部の熱板の間を開圧して熱板の間に中空板を搬
入し、また合成樹脂を発泡硬化させた発泡合成樹脂充填
板材を排出する。すなわち、合成樹脂の注入された中空
板を加熱する状態に保持して、合成樹脂の硬化した発泡
合成樹脂充填板材を熱板の間から排出すると共に、ここ
に中空板を搬入する。発泡合成樹脂充填板材と中空板と
を出し入れするとき、開圧されない熱板は合成樹脂の注
入された中空板を押圧している。従来の製造方法のよう
に、全ての熱板を開圧して多数の中空板と発泡合成樹脂
充填板材とを同時に出し入れしない。このようにして一
部の熱板の間に発泡合成樹脂充填板材と中空板とを出し
入れし、この状態を順番に繰り返して全ての熱板の間に
中空板を搬入して製造するこの発明の製造方法は、従来
のように、多数枚の中空板を同時に搬入して排出するロ
ーダと、合成樹脂の硬化した発泡合成樹脂充填板材を排
出するアンローダを必要としない。一度に全ての熱板に
中空板を搬入し、また合成樹脂の硬化した発泡合成樹脂
充填板材を排出しないからである。したがって、本発明
の製造方法は、プラント全体のコストを著しく低減でき
ると共に、設置面積も著しく小さくできる。さらに、ロ
ーダやアンローダを必要としないので動力も著しく少な
くして省エネルギープラントとすることができる。
【0033】さらにまた、本発明の製造方法は、中空板
を押圧、加熱する状態で発泡合成樹脂充填板材と中空板
を出し入れするので発泡合成樹脂充填板材を能率よく製
造できる特長もある。また、多数枚の中空板と発泡合成
樹脂充填板材を一緒に移送する必要がないので、発泡合
成樹脂充填板材の搬入と排出を簡単かつ容易にして、事
故によるプラントの停止を少なくできる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の方法で発泡合成樹脂充填板材を製造する
装置の概略平面図
【図2】本発明の製造方法に使用する装置の一例を示す
側面図
【図3】図2に示す装置の正面図
【図4】本発明の製造方法に使用する他の装置の要部を
示す正面図
【符号の説明】
1……素材セット場 2……中空板 3……ローダ 4……プレス装置 5……熱板 5A……凸条 6……発泡合成樹脂充填板材 7……アンローダ 8……フレーム 9……移動枠 10……メインシリンダー 11……中間拡開手段 11A……拡開フッ
ク 11B…押圧フック 11C……開閉シリ
ンダ 11D…移動台 12……移動シリンダ 13……移送手段 13A……ベルトコ
ンベア 14……注入手段 14A……注入ガン 14B…前後シリンダー 15……走行輪 16……上下手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段に積層された熱板(5)の間に中空
    板(2)を挟み、熱板(5)で挟着される中空板(2)の内部に
    合成樹脂を注入し、注入した合成樹脂を熱板(5)で加熱
    しながら発泡させる発泡合成樹脂充填板材(6)の製造方
    法において、 複数段の熱板(5)が中空板(2)を押圧する状態に保持し
    て、熱板(5)の一部の間を開き、開いた熱板(5)の間に中
    空板(2)を搬入し、また、開いた熱板(5)の間から合成樹
    脂の発泡した発泡合成樹脂充填板材(6)を排出し、熱板
    (5)で合成樹脂の注入された中空板(2)を押圧する状態に
    保持して、非押圧状態にある熱板(5)の間から発泡合成
    樹脂充填板材(6)を排出し、また、中空板(2)を搬入する
    ことをことを特徴とする発泡合成樹脂充填板材(6)の製
    造方法。
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