JPH0811254A - 複合発泡体 - Google Patents
複合発泡体Info
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- JPH0811254A JPH0811254A JP14780994A JP14780994A JPH0811254A JP H0811254 A JPH0811254 A JP H0811254A JP 14780994 A JP14780994 A JP 14780994A JP 14780994 A JP14780994 A JP 14780994A JP H0811254 A JPH0811254 A JP H0811254A
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- sheet
- fiber
- reinforced thermoplastic
- resin sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で強度も高く、寸法安定性、生産性にす
ぐれ、特に深絞り成形に適した複合発泡体を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂発泡体3の両面に、180℃に
おける引張弾性率が4〜10kgf/mm2 である繊維
強化熱可塑性樹脂シート2が積層されてなる。
ぐれ、特に深絞り成形に適した複合発泡体を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂発泡体3の両面に、180℃に
おける引張弾性率が4〜10kgf/mm2 である繊維
強化熱可塑性樹脂シート2が積層されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、深絞り成形性にすぐ
れ、自動車の天井材等の内装材等に好適な複合発泡体に
関する。
れ、自動車の天井材等の内装材等に好適な複合発泡体に
関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂発泡体と繊維質シートとを組合
せた複合発泡体は剛性、耐熱性、成形性、寸法安定性等
の性能にすぐれているので、自動車の天井材やドアの内
張り等の内装材等に広く用いられている。従来、このよ
うなものとして、例えば特公平3−52342号公報に
記載されている積層体がある。このものはスチレン系樹
脂発泡シートを芯材とし、無機繊維と有機繊維とをスチ
レン系樹脂をバインダーとして複合した樹脂強化シート
を表面材として上記スチレン系樹脂発泡シートの両面に
積層したものである。
せた複合発泡体は剛性、耐熱性、成形性、寸法安定性等
の性能にすぐれているので、自動車の天井材やドアの内
張り等の内装材等に広く用いられている。従来、このよ
うなものとして、例えば特公平3−52342号公報に
記載されている積層体がある。このものはスチレン系樹
脂発泡シートを芯材とし、無機繊維と有機繊維とをスチ
レン系樹脂をバインダーとして複合した樹脂強化シート
を表面材として上記スチレン系樹脂発泡シートの両面に
積層したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の積層
体は、耐熱性と曲げ強度にすぐれ、熱賦形が可能である
が、表面材の伸びが乏しく、深い絞り成形を行うと表面
材が破れるという欠点があった。
体は、耐熱性と曲げ強度にすぐれ、熱賦形が可能である
が、表面材の伸びが乏しく、深い絞り成形を行うと表面
材が破れるという欠点があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解消し、軽量
で強度も高く、寸法安定性、生産性にすぐれると共に、
深絞り成形に適した複合発泡体を提供することを目的と
する。
で強度も高く、寸法安定性、生産性にすぐれると共に、
深絞り成形に適した複合発泡体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明複合発泡体は、熱
可塑性樹脂発泡シートの少なくとも一面に、180℃に
おける引張弾性率が4〜10kgf/mm2 である繊維
強化熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴と
するものである。
可塑性樹脂発泡シートの少なくとも一面に、180℃に
おける引張弾性率が4〜10kgf/mm2 である繊維
強化熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴と
するものである。
【0006】まず、繊維強化熱可塑性樹脂シートに用い
られるガラス繊維について述べる。繊維強化熱可塑性樹
脂シートに用いられるガラス繊維の長さは、短かすぎる
と補強効果が低下し、長すぎると繊維強化熱可塑性樹脂
シートの製造時、ガラス繊維密度にむらが生じるので1
0〜30mmの範囲であることが好ましい。上記ガラス
繊維の太さは、細くなると強度が劣り、太くなると皮膚
に対する刺激が強く、且つ作業環境においてよくないの
で直径が8〜15μmの範囲であるものが好ましい。皮
膚に対する刺激を小さくするためには直径が6〜13μ
m以下であることがより好ましい。
られるガラス繊維について述べる。繊維強化熱可塑性樹
脂シートに用いられるガラス繊維の長さは、短かすぎる
と補強効果が低下し、長すぎると繊維強化熱可塑性樹脂
シートの製造時、ガラス繊維密度にむらが生じるので1
0〜30mmの範囲であることが好ましい。上記ガラス
繊維の太さは、細くなると強度が劣り、太くなると皮膚
に対する刺激が強く、且つ作業環境においてよくないの
で直径が8〜15μmの範囲であるものが好ましい。皮
膚に対する刺激を小さくするためには直径が6〜13μ
m以下であることがより好ましい。
【0007】繊維強化熱可塑性樹脂シート中のガラス繊
維の重量は、少なくなると、線膨張を抑制して寸法安定
性をよくしたり、剛性を向上させるなどの複合効果が得
られず、又、多くなると、熱可塑性樹脂が相対的に減少
し、得られる繊維強化熱可塑性樹脂シートの強度が低下
するので、熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜40
重量部、より好ましくは15〜30重量部である。
維の重量は、少なくなると、線膨張を抑制して寸法安定
性をよくしたり、剛性を向上させるなどの複合効果が得
られず、又、多くなると、熱可塑性樹脂が相対的に減少
し、得られる繊維強化熱可塑性樹脂シートの強度が低下
するので、熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜40
重量部、より好ましくは15〜30重量部である。
【0008】次に、繊維強化熱可塑性樹脂シートに用い
られる熱可塑性樹脂は特に限定されず、例えばポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の
ポリオレフィン、ナイロン66、ナイロン6、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステル等が挙げられるが、熱可塑性樹脂発泡シー
トと同種のものであれば該発泡シートとの相溶性がよ
く、そのために接着強度も向上するので特に好ましい。
られる熱可塑性樹脂は特に限定されず、例えばポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の
ポリオレフィン、ナイロン66、ナイロン6、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステル等が挙げられるが、熱可塑性樹脂発泡シー
トと同種のものであれば該発泡シートとの相溶性がよ
く、そのために接着強度も向上するので特に好ましい。
【0009】本発明で用いられる、180℃における引
張弾性率が4〜10kgf/mm2の繊維強化熱可塑性
樹脂シート製造方法は、特に限定されず、例えばガラス
繊維不織布に熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、これを
熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上に加熱してプレスま
たは圧着ロールにより融着一体化させる方法が挙げられ
る。
張弾性率が4〜10kgf/mm2の繊維強化熱可塑性
樹脂シート製造方法は、特に限定されず、例えばガラス
繊維不織布に熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、これを
熱可塑性樹脂シートの溶融温度以上に加熱してプレスま
たは圧着ロールにより融着一体化させる方法が挙げられ
る。
【0010】なお、上記方法において、180℃におけ
る引張弾性率が4〜10kgf/mm2 の繊維強化熱可
塑性樹脂シートを得るためには、ガラス繊維不織布中の
バインダー含有量及びそのバインダーのガラス転移温度
(Tg)を適宜調整すればよい。具体例を挙げると、例
えば、ガラス繊維不織布中のバインダー含有量が25重
量%である場合は、Tgが30〜40℃であるバインダ
ーを用いると、180℃における引張弾性率が4〜10
kgf/mm2 の繊維強化熱可塑性樹脂シートを得るこ
とができる。
る引張弾性率が4〜10kgf/mm2 の繊維強化熱可
塑性樹脂シートを得るためには、ガラス繊維不織布中の
バインダー含有量及びそのバインダーのガラス転移温度
(Tg)を適宜調整すればよい。具体例を挙げると、例
えば、ガラス繊維不織布中のバインダー含有量が25重
量%である場合は、Tgが30〜40℃であるバインダ
ーを用いると、180℃における引張弾性率が4〜10
kgf/mm2 の繊維強化熱可塑性樹脂シートを得るこ
とができる。
【0011】上記ガラス繊維不織布とは、ガラス繊維を
解繊した状態で水中に分散し、これを掬い取る抄造法に
より得られる厚みの薄い不織布をいう。この抄造に際し
て、得られる不織布のガラス繊維同士を結着し、且つ加
熱成形性を付与するためにバインダーとして熱可塑性樹
脂のエマルジョンを用いる。
解繊した状態で水中に分散し、これを掬い取る抄造法に
より得られる厚みの薄い不織布をいう。この抄造に際し
て、得られる不織布のガラス繊維同士を結着し、且つ加
熱成形性を付与するためにバインダーとして熱可塑性樹
脂のエマルジョンを用いる。
【0012】エマルジョンとして用いられる熱可塑性樹
脂は特に限定されるものではなく、例えば、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル
(メタ)アクリレート、ポリn−テトラデシル(メタ)
アクリレート、ポリn−プロピル(メタ)アクリレー
ト、ポリイソブチル(メタ)アクリレート等の酢酸ビニ
ル系樹脂;ジメチルフタレート、ジメチルイソフタレー
ト等のフタル酸誘導体と、エチレングリコール、テトラ
メチレングリコール等のグリコールを反応して得られる
ポリエステル等が好適に使用できる。これら熱可塑性樹
脂のTgは0〜40℃の範囲のものであることが好まし
い。
脂は特に限定されるものではなく、例えば、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル
(メタ)アクリレート、ポリn−テトラデシル(メタ)
アクリレート、ポリn−プロピル(メタ)アクリレー
ト、ポリイソブチル(メタ)アクリレート等の酢酸ビニ
ル系樹脂;ジメチルフタレート、ジメチルイソフタレー
ト等のフタル酸誘導体と、エチレングリコール、テトラ
メチレングリコール等のグリコールを反応して得られる
ポリエステル等が好適に使用できる。これら熱可塑性樹
脂のTgは0〜40℃の範囲のものであることが好まし
い。
【0013】バインダーを含めたガラス繊維不織布の重
量は、軽くなると強度が低下し、重くなると得られる複
合発泡体の軽量性が低下するので、10〜50g/m2
が好ましい。
量は、軽くなると強度が低下し、重くなると得られる複
合発泡体の軽量性が低下するので、10〜50g/m2
が好ましい。
【0014】上記熱可塑性樹脂シートの厚みは、薄くな
るとガラス繊維不織布と融着一体化させた場合、ガラス
繊維不織布に含浸され、得られた繊維強化熱可塑性樹脂
シートの強度が低下し、又、厚くなると得られる複合発
泡体の軽量性が低下するので、50〜100μmが好ま
しい。又、軽量性の点で繊維強化熱可塑性樹脂シートの
重量は200g/m2 以下であることが好ましく、より
好ましくは120g/m2 以下である。
るとガラス繊維不織布と融着一体化させた場合、ガラス
繊維不織布に含浸され、得られた繊維強化熱可塑性樹脂
シートの強度が低下し、又、厚くなると得られる複合発
泡体の軽量性が低下するので、50〜100μmが好ま
しい。又、軽量性の点で繊維強化熱可塑性樹脂シートの
重量は200g/m2 以下であることが好ましく、より
好ましくは120g/m2 以下である。
【0015】本発明で使用する複合シートはJIS K
7127による引張弾性率が4〜10kgf/mm2 で
ある。引張弾性率が4kgf/mm2 未満であると繊維
強化熱可塑性樹脂シートを製造して巻き取る際にガラス
繊維の切断が生じるので生産性が悪く、10kgf/m
m2 を超えると熱間伸び特性が悪くなり成形時に破れが
発生する。
7127による引張弾性率が4〜10kgf/mm2 で
ある。引張弾性率が4kgf/mm2 未満であると繊維
強化熱可塑性樹脂シートを製造して巻き取る際にガラス
繊維の切断が生じるので生産性が悪く、10kgf/m
m2 を超えると熱間伸び特性が悪くなり成形時に破れが
発生する。
【0016】本発明で用いる熱可塑性樹脂発泡シートと
してはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、AB
S樹脂等からなるシートが挙げられる。発泡倍率は小さ
いと得られる複合発泡体の軽量性が低下し、大きくなる
と得られる複合発泡体の強度が低下するので、10〜3
0倍が好ましく、より好ましくは15〜28倍、更に好
ましくは19〜25倍である。
してはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、AB
S樹脂等からなるシートが挙げられる。発泡倍率は小さ
いと得られる複合発泡体の軽量性が低下し、大きくなる
と得られる複合発泡体の強度が低下するので、10〜3
0倍が好ましく、より好ましくは15〜28倍、更に好
ましくは19〜25倍である。
【0017】上記熱可塑性樹脂発泡シートの重量は、軽
くなると得られる複合発泡体の強度が低下し、又、重く
なると得られる複合発泡体の軽量性が低下するので、2
00〜600g/m2 の範囲が好ましい。特に好ましい
のは250〜400g/m2である。
くなると得られる複合発泡体の強度が低下し、又、重く
なると得られる複合発泡体の軽量性が低下するので、2
00〜600g/m2 の範囲が好ましい。特に好ましい
のは250〜400g/m2である。
【0018】熱可塑性樹脂発泡シートと複合シートとの
積層方法は特に限定はなく、例えば繊維強化熱可塑性樹
脂シート又は熱可塑性樹脂発泡シート表面の少なくとも
一方に熱風を当ててこれらを上記熱可塑性樹脂の溶融温
度以上に加熱溶融し、圧着ロールやプレスにより圧縮し
て積層する方法が採用できる。尚、本発明において、積
層とは融着一体化した状態をいうものとする。
積層方法は特に限定はなく、例えば繊維強化熱可塑性樹
脂シート又は熱可塑性樹脂発泡シート表面の少なくとも
一方に熱風を当ててこれらを上記熱可塑性樹脂の溶融温
度以上に加熱溶融し、圧着ロールやプレスにより圧縮し
て積層する方法が採用できる。尚、本発明において、積
層とは融着一体化した状態をいうものとする。
【0019】本発明の複合発泡体を自動車の天井材等の
内装材等として用いるためには、繊維強化熱可塑性樹脂
シートを構成する熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱し
てから冷間プレスにより所定形状にプレス成形すればよ
い。複合発泡体の表面層は180℃における引張弾性率
が4〜10kgf/mm2 であるため熱間伸び特性が非
常にすぐれ、容易に深絞り成形を行うことができる。
内装材等として用いるためには、繊維強化熱可塑性樹脂
シートを構成する熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱し
てから冷間プレスにより所定形状にプレス成形すればよ
い。複合発泡体の表面層は180℃における引張弾性率
が4〜10kgf/mm2 であるため熱間伸び特性が非
常にすぐれ、容易に深絞り成形を行うことができる。
【0020】又、成形時に片面だけが大きな引張り力を
受ける場合には、該面にだけ上記複合シートを用いても
目的を達成することができる。
受ける場合には、該面にだけ上記複合シートを用いても
目的を達成することができる。
【0021】
【作用】本発明の複合発泡体は、繊維で補強された繊維
強化熱可塑性樹脂シートを用いているので強度が大であ
り、寸法安定性にもすぐれる。又、180℃における繊
維強化樹脂シートの引張弾性率が4〜10kgf/mm
2 であることにより、熱間伸び特性にすぐれているので
ガラス繊維が切断したり、成形時に破れが発生したりし
ないので生産性がよく、特に深絞り成形が容易である。
強化熱可塑性樹脂シートを用いているので強度が大であ
り、寸法安定性にもすぐれる。又、180℃における繊
維強化樹脂シートの引張弾性率が4〜10kgf/mm
2 であることにより、熱間伸び特性にすぐれているので
ガラス繊維が切断したり、成形時に破れが発生したりし
ないので生産性がよく、特に深絞り成形が容易である。
【0022】
【実施例】次に本発明複合発泡体の実施例を図面を参照
して説明する。 (実施例1)図1は本発明複合発泡体1の賦形成形時の
状態を示す断面図であり、熱可塑性樹脂発泡シート3の
両面に繊維強化熱可塑性樹脂シート2が積層されてな
る。
して説明する。 (実施例1)図1は本発明複合発泡体1の賦形成形時の
状態を示す断面図であり、熱可塑性樹脂発泡シート3の
両面に繊維強化熱可塑性樹脂シート2が積層されてな
る。
【0023】繊維強化熱可塑性樹脂シート2は、ガラス
繊維不織布(繊維長25mm,繊維の太さ13μm,重
量30g/m2 ,バインダーの含有量24重量%,Tg
35℃,オリベスト社製,商品名:FAO−025A)
の片面に、メルトインデックス5である高密度ポリエチ
レンフイルム(重量90g/m2 ,旭化成社製,商品
名:J−240)が重ねられ、200℃に加熱した熱板
で30kg/cm2 の圧力でプレスすることにより融着
一体化されてなる。
繊維不織布(繊維長25mm,繊維の太さ13μm,重
量30g/m2 ,バインダーの含有量24重量%,Tg
35℃,オリベスト社製,商品名:FAO−025A)
の片面に、メルトインデックス5である高密度ポリエチ
レンフイルム(重量90g/m2 ,旭化成社製,商品
名:J−240)が重ねられ、200℃に加熱した熱板
で30kg/cm2 の圧力でプレスすることにより融着
一体化されてなる。
【0024】上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2は重量
が106g/m2 、厚み0.12mm、180℃におけ
る引張弾性率は6kgf/mm2 であった。
が106g/m2 、厚み0.12mm、180℃におけ
る引張弾性率は6kgf/mm2 であった。
【0025】熱可塑性樹脂発泡シート3はポリプロピレ
ン発泡体(厚み6mm,重量370g/m2 ,積水化学
工業社製,商品名:ソフトロンSP)であって、この両
面に上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2を載置し、16
0℃に加熱、プレスして熱融着により積層させ、複合発
泡体1となされている。該複合発泡体1は厚み6mm、
重量が500g/m2 であった。上記複合発泡体1を1
70℃に加熱し、直径40cmの半球状のマッチダイ4
を用いて0.02kg/cm2 の成形圧力で中央部を半
球状に賦形成形した。
ン発泡体(厚み6mm,重量370g/m2 ,積水化学
工業社製,商品名:ソフトロンSP)であって、この両
面に上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2を載置し、16
0℃に加熱、プレスして熱融着により積層させ、複合発
泡体1となされている。該複合発泡体1は厚み6mm、
重量が500g/m2 であった。上記複合発泡体1を1
70℃に加熱し、直径40cmの半球状のマッチダイ4
を用いて0.02kg/cm2 の成形圧力で中央部を半
球状に賦形成形した。
【0026】賦形成形後、成形品表面を観察したとこ
ろ、両面の繊維強化熱可塑性樹脂シートには破れが全く
見られなかった。
ろ、両面の繊維強化熱可塑性樹脂シートには破れが全く
見られなかった。
【0027】(比較例1)繊維強化熱可塑性樹脂シート
2は、ガラス繊維不織布として、ガラス繊維不織布(繊
維長25mm、繊維の太さ13μm、重量30g/
m2 、バインダーの含有量25重量%,Tg75℃、オ
リベスト社製 商品名;FAO−025)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により得られたものである。
上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2は、重量が110g
/m2 、厚み0.13mm、180℃における引張弾性
率は、17kgf/mm2 であった。
2は、ガラス繊維不織布として、ガラス繊維不織布(繊
維長25mm、繊維の太さ13μm、重量30g/
m2 、バインダーの含有量25重量%,Tg75℃、オ
リベスト社製 商品名;FAO−025)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により得られたものである。
上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2は、重量が110g
/m2 、厚み0.13mm、180℃における引張弾性
率は、17kgf/mm2 であった。
【0028】得られた繊維強化熱可塑性樹脂シート及び
実施例1において用いられたポリプロピレン発泡体を用
いて、実施例1と同様にして複合発泡体1を得た。複合
発泡体1は、厚み6mm、重量が510g/m2 であっ
た。得られた複合発泡体1を実施例1と同様にして賦形
成形し、成形品表面を観察したところ、両面の繊維強化
熱可塑性樹脂シートには、亀裂が生じていた。
実施例1において用いられたポリプロピレン発泡体を用
いて、実施例1と同様にして複合発泡体1を得た。複合
発泡体1は、厚み6mm、重量が510g/m2 であっ
た。得られた複合発泡体1を実施例1と同様にして賦形
成形し、成形品表面を観察したところ、両面の繊維強化
熱可塑性樹脂シートには、亀裂が生じていた。
【0029】(比較例2)繊維強化熱可塑性樹脂シート
2は、ガラス繊維不織布として、ガラス繊維不織布(繊
維長25mm、繊維の太さ13μm、重量30g/
m2 、バインダーの含有量15重量%,Tg0℃、オリ
ベスト社製 商品名:FEO−030)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により得られたものである。
上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2は、重量が115g
/m2 、厚み0.15mm、180℃における引張弾性
率は、17kgf/mm2 であった。
2は、ガラス繊維不織布として、ガラス繊維不織布(繊
維長25mm、繊維の太さ13μm、重量30g/
m2 、バインダーの含有量15重量%,Tg0℃、オリ
ベスト社製 商品名:FEO−030)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により得られたものである。
上記繊維強化熱可塑性樹脂シート2は、重量が115g
/m2 、厚み0.15mm、180℃における引張弾性
率は、17kgf/mm2 であった。
【0030】得られた繊維強化熱可塑性樹脂シート及び
実施例1において用いられたポリプロピレン発泡体を用
いて、実施例1と同様にして複合発泡体1を得た。複合
発泡体1は、厚み6mm、重量が520g/m2 であっ
た。得られた複合発泡体1を実施例1と同様にして賦形
成形しようとしたが、170℃に加熱したところで、複
合発泡体1の中央部が大きく垂れ下がり、賦形成形でき
なかった。
実施例1において用いられたポリプロピレン発泡体を用
いて、実施例1と同様にして複合発泡体1を得た。複合
発泡体1は、厚み6mm、重量が520g/m2 であっ
た。得られた複合発泡体1を実施例1と同様にして賦形
成形しようとしたが、170℃に加熱したところで、複
合発泡体1の中央部が大きく垂れ下がり、賦形成形でき
なかった。
【0031】
【発明の効果】本発明複合発泡体は以上の構成であり、
軽量で強度が大であり、寸法安定性、生産性にすぐれ
る。又、繊維強化熱可塑性樹脂シートの引張弾性率が4
〜10kgf/mm2 であることにより、熱間伸び特性
にすぐれているのでガラス繊維が切断したり、成形時に
破れが発生したりしないので生産性がよく、特に深絞り
成形性にすぐれたものである。
軽量で強度が大であり、寸法安定性、生産性にすぐれ
る。又、繊維強化熱可塑性樹脂シートの引張弾性率が4
〜10kgf/mm2 であることにより、熱間伸び特性
にすぐれているのでガラス繊維が切断したり、成形時に
破れが発生したりしないので生産性がよく、特に深絞り
成形性にすぐれたものである。
【0032】
【図1】本発明複合発泡体の実施例における賦形成形時
の縦断面図。
の縦断面図。
1:複合発泡体 2:繊維強化熱可塑性樹脂シート 3:熱可塑性樹脂発泡シート 4:マッチダイ
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも一
面に、180℃における引張弾性率が4〜10kgf/
mm2 である繊維強化熱可塑性樹脂シートが積層されて
なることを特徴とする複合発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14780994A JPH0811254A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 複合発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14780994A JPH0811254A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 複合発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0811254A true JPH0811254A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15438710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14780994A Pending JPH0811254A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 複合発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811254A (ja) |
Cited By (2)
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1994
- 1994-06-29 JP JP14780994A patent/JPH0811254A/ja active Pending
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