JPH08111982A - 高調波電流抑制装置 - Google Patents
高調波電流抑制装置Info
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- JPH08111982A JPH08111982A JP6268008A JP26800894A JPH08111982A JP H08111982 A JPH08111982 A JP H08111982A JP 6268008 A JP6268008 A JP 6268008A JP 26800894 A JP26800894 A JP 26800894A JP H08111982 A JPH08111982 A JP H08111982A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、サイリスタ整流器の負荷電流や負
荷電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けることな
く、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装置
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、サイリスタ整流器のゲート制御信
号に応じて予めサイリスタ整流器が消費する高調波電流
の波形を記憶したメモリ手段と、サイリスタ整流器のゲ
ート制御信号を入力する入力手段と、入力手段から入力
されたゲート制御信号に対応する高調波電流波形をメモ
リ手段から取り出し高調波電流波形を決定する高調波電
流波形決定手段と、高調波電流波形決定手段で決定され
た高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を発生し母線
に供給する補償電流発生手段とを備えている。
荷電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けることな
く、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装置
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、サイリスタ整流器のゲート制御信
号に応じて予めサイリスタ整流器が消費する高調波電流
の波形を記憶したメモリ手段と、サイリスタ整流器のゲ
ート制御信号を入力する入力手段と、入力手段から入力
されたゲート制御信号に対応する高調波電流波形をメモ
リ手段から取り出し高調波電流波形を決定する高調波電
流波形決定手段と、高調波電流波形決定手段で決定され
た高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を発生し母線
に供給する補償電流発生手段とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高調波電流を消費する
サイリスタ整流器が接続された母線に対し前記高調波電
流の補償電流を供給する高調波電流抑制装置に関する。
サイリスタ整流器が接続された母線に対し前記高調波電
流の補償電流を供給する高調波電流抑制装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、サイリスタ整流器はその変換の
際に高調波電流を消費したり発生したりする。この様な
高調波電流はそのサイリスタ整流器が接続された母線に
流出入するので、母線の交流波形に影響を与える。そこ
で、その様な高調波電流を補償するために高調波電流抑
制装置が設けられている。
際に高調波電流を消費したり発生したりする。この様な
高調波電流はそのサイリスタ整流器が接続された母線に
流出入するので、母線の交流波形に影響を与える。そこ
で、その様な高調波電流を補償するために高調波電流抑
制装置が設けられている。
【０００３】この高調波電流抑制装置は、サイリスタ整
流器の負荷電流を電流検出装置により検出し、この検出
した高調波電流と同じ大きさ同位相の高調波電流をサイ
リスタ整流器が接続された母線に流し、高調波電流を抑
制させている。すなわち、サイリスタ整流器の負荷電流
からサイリスタ整流器が消費する高調波電流を検出し、
この検出した高調波電流と同じ大きさ同位相の高調波電
流を補償電流として、サイリスタ整流器が接続された母
線に流している。
流器の負荷電流を電流検出装置により検出し、この検出
した高調波電流と同じ大きさ同位相の高調波電流をサイ
リスタ整流器が接続された母線に流し、高調波電流を抑
制させている。すなわち、サイリスタ整流器の負荷電流
からサイリスタ整流器が消費する高調波電流を検出し、
この検出した高調波電流と同じ大きさ同位相の高調波電
流を補償電流として、サイリスタ整流器が接続された母
線に流している。
【０００４】ここで、高調波電流を求める方法として
は、以下の方法がある。 （１）ノッチフィルタ方式 これは、検出した負荷電流をノッチフィルタに通して基
本波成分を除去し、高調波電流成分のみ検出する方法で
ある。 （２）周波数成分への分解合成方法 これは、検出した負荷電流を各周波数成分に分解し、補
償対象の高調波成分波形を合成する方法である。この場
合の各周波数への分解は、バンドパスフィルタを用いる
方法とフーリエ級数演算による方法とがある。 （３）三相二相変換による瞬時値演算方法 これは、三相二相変換により、瞬時電力あるいは電源周
波数に同期した回転座標系での瞬時電流成分を演算し、
低域フィルタで基本波成分を除去した後、逆変換して高
調波電流を求める方法である。なお、瞬時電力を求める
場合は、負荷電圧を検出器により検出し、演算回路に入
力させている。
は、以下の方法がある。 （１）ノッチフィルタ方式 これは、検出した負荷電流をノッチフィルタに通して基
本波成分を除去し、高調波電流成分のみ検出する方法で
ある。 （２）周波数成分への分解合成方法 これは、検出した負荷電流を各周波数成分に分解し、補
償対象の高調波成分波形を合成する方法である。この場
合の各周波数への分解は、バンドパスフィルタを用いる
方法とフーリエ級数演算による方法とがある。 （３）三相二相変換による瞬時値演算方法 これは、三相二相変換により、瞬時電力あるいは電源周
波数に同期した回転座標系での瞬時電流成分を演算し、
低域フィルタで基本波成分を除去した後、逆変換して高
調波電流を求める方法である。なお、瞬時電力を求める
場合は、負荷電圧を検出器により検出し、演算回路に入
力させている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高調波電流
抑制装置において、効果ある補償電流を決定するには、
サイリスタ整流器の負荷電流や負荷電圧を正確に検出
し、補償電流を演算する必要があるが、負荷電流や負荷
電圧の検出は検出器の誤差及び周波数特性による誤差が
ある。特に、電圧検出器は高次の高調波に対する検出誤
差が大きくなる傾向である。
抑制装置において、効果ある補償電流を決定するには、
サイリスタ整流器の負荷電流や負荷電圧を正確に検出
し、補償電流を演算する必要があるが、負荷電流や負荷
電圧の検出は検出器の誤差及び周波数特性による誤差が
ある。特に、電圧検出器は高次の高調波に対する検出誤
差が大きくなる傾向である。
【０００６】また、補償電流をフィルタを使用して求め
る場合は、フィルタの応答時間が問題となる場合があ
り、一方、演算により求める場合は、演算処理時間が問
題となる場合がある。
る場合は、フィルタの応答時間が問題となる場合があ
り、一方、演算により求める場合は、演算処理時間が問
題となる場合がある。
【０００７】本発明は、サイリスタ整流器の負荷電流や
負荷電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けること
なく、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装
置を提供することを目的とする。
負荷電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けること
なく、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装
置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項１の高調波電流抑制装置において
は、サイリスタ整流器のゲート制御信号に応じて予めサ
イリスタ整流器が消費する高調波電流の波形を記憶した
メモリ手段と、サイリスタ整流器のゲート制御信号を入
力する入力手段と、入力手段から入力されたゲート制御
信号に対応する高調波電流波形をメモリ手段から取り出
し高調波電流波形を決定する高調波電流波形決定手段
と、高調波電流波形決定手段で決定された高調波電流波
形と同じ大きさ同位相波形を発生し母線に供給する補償
電流発生手段とを備えている。
達成するため、請求項１の高調波電流抑制装置において
は、サイリスタ整流器のゲート制御信号に応じて予めサ
イリスタ整流器が消費する高調波電流の波形を記憶した
メモリ手段と、サイリスタ整流器のゲート制御信号を入
力する入力手段と、入力手段から入力されたゲート制御
信号に対応する高調波電流波形をメモリ手段から取り出
し高調波電流波形を決定する高調波電流波形決定手段
と、高調波電流波形決定手段で決定された高調波電流波
形と同じ大きさ同位相波形を発生し母線に供給する補償
電流発生手段とを備えている。
【０００９】そして、請求項２の発明では、メモリ手段
には、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の波
形に代えて、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電
流の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波電流波形決
定手段は、各調波の大きさ位相を合成して各調波を作成
し、高調波電流波形を決定させる。
には、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の波
形に代えて、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電
流の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波電流波形決
定手段は、各調波の大きさ位相を合成して各調波を作成
し、高調波電流波形を決定させる。
【００１０】請求項３の発明では、メモリ手段には、２
つ以上のサイリスタ整流器からのゲート制御信号の組み
合わせに応じて、予め消費する高調波電流波形を記憶さ
せ、入力手段は２つ以上のゲート制御信号を入力する。
つ以上のサイリスタ整流器からのゲート制御信号の組み
合わせに応じて、予め消費する高調波電流波形を記憶さ
せ、入力手段は２つ以上のゲート制御信号を入力する。
【００１１】請求項４の発明では、メモリ手段には、２
つ以上のゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の
波形に代えて、２つ以上のゲート制御信号に応じて流れ
る高調波電流の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波
電流波形決定手段は、各調波の大きさ位相を合成して各
調波を作成し、高調波電流波形を決定させる。
つ以上のゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の
波形に代えて、２つ以上のゲート制御信号に応じて流れ
る高調波電流の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波
電流波形決定手段は、各調波の大きさ位相を合成して各
調波を作成し、高調波電流波形を決定させる。
【００１２】請求項５の発明では、メモリ手段に記憶さ
れた高調波電流波形、又は高調波電流の各調波の大きさ
位相を変更するためのメモリアクセス装置を設けてい
る。
れた高調波電流波形、又は高調波電流の各調波の大きさ
位相を変更するためのメモリアクセス装置を設けてい
る。
【００１３】
【作用】本発明においては、入力手段から入力されたサ
イリスタ整流器のゲート制御信号に対応する高調波電流
波形あるいはゲート制御信号に応じて消費する高調波電
流の各調波の大きさ位相を予め記憶したメモリ手段から
取り出し、高調波電流波形決定手段で高調波電流波形を
決定する。そして、高調波電流波形決定手段で決定され
た高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を補償電流発
生手段で発生し母線に供給する。
イリスタ整流器のゲート制御信号に対応する高調波電流
波形あるいはゲート制御信号に応じて消費する高調波電
流の各調波の大きさ位相を予め記憶したメモリ手段から
取り出し、高調波電流波形決定手段で高調波電流波形を
決定する。そして、高調波電流波形決定手段で決定され
た高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を補償電流発
生手段で発生し母線に供給する。
【００１４】また、２つ以上のサイリスタ整流器の場合
にも同様に、２つ以上のサイリスタ整流器からのゲート
制御信号の組み合わせに応じて、予め消費する高調波電
流波形を決定し、決定された高調波電流波形と同じ大き
さ同位相波形を補償電流発生手段で発生し母線に供給す
る。
にも同様に、２つ以上のサイリスタ整流器からのゲート
制御信号の組み合わせに応じて、予め消費する高調波電
流波形を決定し、決定された高調波電流波形と同じ大き
さ同位相波形を補償電流発生手段で発生し母線に供給す
る。
【００１５】さらに、メモリアクセス装置で、メモリ手
段に記憶された高調波電流波形、又は高調波電流の各調
波の大きさ位相を変更する。
段に記憶された高調波電流波形、又は高調波電流の各調
波の大きさ位相を変更する。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明の第１の実施例を示すブロック構成
図である。
する。図１は本発明の第１の実施例を示すブロック構成
図である。
【００１７】母線１には、高調波電流を消費するサイリ
スタ整流器２が接続されており、このサイリスタ整流器
２はゲート制御信号３により制御されている。このゲー
ト制御信号３により、サイリスタ整流器２の負荷電流Ｉ
は変化し、その負荷電流Ｉに含まれる高調波電流も変化
する。本発明の高調波電流抑制装置４は、この負荷電流
Ｉに含まれる高調波電流を補償するものである。
スタ整流器２が接続されており、このサイリスタ整流器
２はゲート制御信号３により制御されている。このゲー
ト制御信号３により、サイリスタ整流器２の負荷電流Ｉ
は変化し、その負荷電流Ｉに含まれる高調波電流も変化
する。本発明の高調波電流抑制装置４は、この負荷電流
Ｉに含まれる高調波電流を補償するものである。
【００１８】高調波電流抑制装置４の入力手段５には、
サイリスタ整流器２のゲート制御信号３が入力される。
一方、メモリ手段６には、サイリスタ整流器２のゲート
制御信号３に応じて予めサイリスタ整流器２が消費する
高調波電流の波形が記憶されている。
サイリスタ整流器２のゲート制御信号３が入力される。
一方、メモリ手段６には、サイリスタ整流器２のゲート
制御信号３に応じて予めサイリスタ整流器２が消費する
高調波電流の波形が記憶されている。
【００１９】そして、入力手段５からのゲート制御信号
３は高調波電流波形決定手段７に入力され、ここで、そ
の入力手段５から入力されたゲート制御信号３に対応す
る高調波電流波形をメモリ手段６から取り出し、高調波
電流波形を決定する。
３は高調波電流波形決定手段７に入力され、ここで、そ
の入力手段５から入力されたゲート制御信号３に対応す
る高調波電流波形をメモリ手段６から取り出し、高調波
電流波形を決定する。
【００２０】この高調波電流波形決定手段７で決定され
た高調波電流波形は、補償電流発生手段９に入力され、
ここで、その高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を
発生し、補償電流８として母線１に供給する。
た高調波電流波形は、補償電流発生手段９に入力され、
ここで、その高調波電流波形と同じ大きさ同位相波形を
発生し、補償電流８として母線１に供給する。
【００２１】すなわち、入力手段５に取り込まれたゲー
ト制御信号３は、高調波電流波形決定手段７に移動さ
れ、高調波電流波形決定手段７では、予め高調波電流波
形を記憶したメモリ手段６にアクセスし、ゲート制御信
号３に応じた高調波電流波形を導き出し、補償をかける
高調波電流波形として決定する。
ト制御信号３は、高調波電流波形決定手段７に移動さ
れ、高調波電流波形決定手段７では、予め高調波電流波
形を記憶したメモリ手段６にアクセスし、ゲート制御信
号３に応じた高調波電流波形を導き出し、補償をかける
高調波電流波形として決定する。
【００２２】高調波電流波形決定手段７で決定された高
調波電流波形は、補償電流発生手段９に入力され、ここ
で、高調波電流波形と同じ大きさで同位相の波形の高調
波補償電流８を発生させ母線１に流す。
調波電流波形は、補償電流発生手段９に入力され、ここ
で、高調波電流波形と同じ大きさで同位相の波形の高調
波補償電流８を発生させ母線１に流す。
【００２３】ここで、メモリ手段６には、各ゲート制御
信号３に応じたサイリスタ請求装置２に流れる高調波電
流波形が予め実測され記憶されている。
信号３に応じたサイリスタ請求装置２に流れる高調波電
流波形が予め実測され記憶されている。
【００２４】この実施例によれば、負荷電流や負荷電圧
の検出器精度や周波数特性に影響を受けなく、高調波電
流を補償できる。また、補償電流８の算出処理時間も短
くできるため、高次の高調波に対しても抑制効果を拡げ
ることができる。
の検出器精度や周波数特性に影響を受けなく、高調波電
流を補償できる。また、補償電流８の算出処理時間も短
くできるため、高次の高調波に対しても抑制効果を拡げ
ることができる。
【００２５】図２は、本発明の第２の実施例を示すもの
で、図１と同一部分については同一符号を付して説明を
省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
で、図１と同一部分については同一符号を付して説明を
省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【００２６】この第２の実施例は、メモリ手段６にアク
セスするメモリアクセス装置１０を追加したものであ
る。これにより、ゲート制御信号３に応じた高調波電流
波形を任意に変更ができるようにしている。
セスするメモリアクセス装置１０を追加したものであ
る。これにより、ゲート制御信号３に応じた高調波電流
波形を任意に変更ができるようにしている。
【００２７】この第２の実施例によれば、メモリアクセ
ス装置１０にて任意の次数の高調波電流の抑制が可能と
なる。
ス装置１０にて任意の次数の高調波電流の抑制が可能と
なる。
【００２８】図３は、本発明の第３の実施例を示すもの
である。第３の実施例は、第１の実施例のメモリ手段６
に、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の波形
に代えて、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流
の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波電流波形決定
手段は、各調波の大きさ位相を合成して各調波を作成
し、高調波電流波形を決定させるようにしたものであ
る。
である。第３の実施例は、第１の実施例のメモリ手段６
に、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流の波形
に代えて、ゲート制御信号に応じて消費する高調波電流
の各調波の大きさ位相を記憶させ、高調波電流波形決定
手段は、各調波の大きさ位相を合成して各調波を作成
し、高調波電流波形を決定させるようにしたものであ
る。
【００２９】つまり、各調波の大きさと位相に変換した
値をメモリ手段６に記憶し、高調波電流波形決定手段７
にて、各調波の波形を合成して高調波電流波形を決定す
るようにしたものである。
値をメモリ手段６に記憶し、高調波電流波形決定手段７
にて、各調波の波形を合成して高調波電流波形を決定す
るようにしたものである。
【００３０】この第３の実施例によれば、高調波電流波
形を各調波の大きさ位相を記憶したメモリ手段６から導
き出し、各調波電流波形決定手段７でベクトル合成させ
高調波電流波形を決定する。これにより、上述の第１の
実施例と同様の効果が可能となる。
形を各調波の大きさ位相を記憶したメモリ手段６から導
き出し、各調波電流波形決定手段７でベクトル合成させ
高調波電流波形を決定する。これにより、上述の第１の
実施例と同様の効果が可能となる。
【００３１】図４は、本発明の第４の実施例を示すもの
である。この第４の実施例は、ゲート制御信号３に応じ
て消費する高調波電流の波形に代えて、ゲート制御信号
３に応じて消費する高調波電流の各調波の大きさ位相を
記憶させたメモリ手段６にアクセスするメモリアクセス
装置１０を追加したものである。これにより、ゲート制
御信号３に応じた各調波電流の大きさ位相を任意に変更
ができる。
である。この第４の実施例は、ゲート制御信号３に応じ
て消費する高調波電流の波形に代えて、ゲート制御信号
３に応じて消費する高調波電流の各調波の大きさ位相を
記憶させたメモリ手段６にアクセスするメモリアクセス
装置１０を追加したものである。これにより、ゲート制
御信号３に応じた各調波電流の大きさ位相を任意に変更
ができる。
【００３２】この第４の実施例によれば、第２の実施例
の場合と同様に、メモリアクセス装置１０にて任意の次
数の高調波電流の抑制が可能となる。
の場合と同様に、メモリアクセス装置１０にて任意の次
数の高調波電流の抑制が可能となる。
【００３３】図５は、本発明の第５の実施例を示すもの
である。この第５の実施例は、サイリスタ整流装置２を
２台設けたもので、サイリスタ整流器２Ａ，２Ｂのゲー
ト制御信号３Ａ，３Ｂは、ゲート制御信号の入力手段５
を経由して高調波電流決定手段７に入力される。そし
て、メモリ手段６ではゲート制御信号３Ａ，３Ｂの組み
合わせに応じた高調波電流波形を記憶させている。
である。この第５の実施例は、サイリスタ整流装置２を
２台設けたもので、サイリスタ整流器２Ａ，２Ｂのゲー
ト制御信号３Ａ，３Ｂは、ゲート制御信号の入力手段５
を経由して高調波電流決定手段７に入力される。そし
て、メモリ手段６ではゲート制御信号３Ａ，３Ｂの組み
合わせに応じた高調波電流波形を記憶させている。
【００３４】すなわち、メモリ手段には、２つ以上のサ
イリスタ整流器２Ａ，２Ｂからのゲート制御信号３Ａ，
３Ｂの組み合わせに応じて、予め消費する高調波電流波
形を記憶させ、入力手段５は２つ以上のゲート制御信号
を入力するようにしている。
イリスタ整流器２Ａ，２Ｂからのゲート制御信号３Ａ，
３Ｂの組み合わせに応じて、予め消費する高調波電流波
形を記憶させ、入力手段５は２つ以上のゲート制御信号
を入力するようにしている。
【００３５】この第５の実施例によれば、２台以上のサ
イリスタ整流器に対する高調波の補償が可能となる。
イリスタ整流器に対する高調波の補償が可能となる。
【００３６】図６は、第６の実施例を示すものである。
この第６の実施例は、第５の実施例と同様に、サイリス
タ整流装置２を２台設けたもので、サイリスタ整流器２
Ａ，２Ｂのゲート制御信号３Ａ，３Ｂは、ゲート制御信
号の入力手段５を経由して高調波電流決定手段７に入力
される。そして、メモリ手段６には、ゲート制御信号３
Ａ，３Ｂの組み合わせに応じた各調波の大きさ位相の値
を記憶させている。
この第６の実施例は、第５の実施例と同様に、サイリス
タ整流装置２を２台設けたもので、サイリスタ整流器２
Ａ，２Ｂのゲート制御信号３Ａ，３Ｂは、ゲート制御信
号の入力手段５を経由して高調波電流決定手段７に入力
される。そして、メモリ手段６には、ゲート制御信号３
Ａ，３Ｂの組み合わせに応じた各調波の大きさ位相の値
を記憶させている。
【００３７】すなわち、メモリ手段には、２つ以上のゲ
ート制御信号３Ａ，３Ｂに応じて消費する高調波電流の
波形に代えて、２つ以上の前記ゲート制御信号に応じて
流れる高調波電流の各調波の大きさ位相を記憶させ、前
記高調波電流波形決定手段は、前記各調波の大きさ位相
を合成して各調波を作成し、高調波電流波形を決定させ
る。
ート制御信号３Ａ，３Ｂに応じて消費する高調波電流の
波形に代えて、２つ以上の前記ゲート制御信号に応じて
流れる高調波電流の各調波の大きさ位相を記憶させ、前
記高調波電流波形決定手段は、前記各調波の大きさ位相
を合成して各調波を作成し、高調波電流波形を決定させ
る。
【００３８】この第６の実施例によれば、第５の実施例
の場合と同様に、２台のサイリスタ整流器に対する高調
波の補償も可能となる。
の場合と同様に、２台のサイリスタ整流器に対する高調
波の補償も可能となる。
【００３９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
流電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けること無
く、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装置
を提供できる。
流電圧の検出器精度や周波数特性に影響を受けること無
く、補償電流の算出処理時間も短い高調波電流抑制装置
を提供できる。
【００４０】すなわち、サイリスタ整流器のゲート制御
信号により、予め記憶させた高調波電流を補償電流とし
て導出するので、高次の高調波に対しても精度良く、処
理時間も短くすることが可能となる。
信号により、予め記憶させた高調波電流を補償電流とし
て導出するので、高次の高調波に対しても精度良く、処
理時間も短くすることが可能となる。
【図１】本発明の第１の実施例を示すブロック構成図。
【図２】本発明の第２の実施例を示すブロック構成図。
【図３】本発明の第３の実施例を示すブロック構成図。
【図４】本発明の第４の実施例を示すブロック構成図。
【図５】本発明の第５の実施例を示すブロック構成図。
【図６】本発明の第６の実施例を示すブロック構成図。
１ 母線 ２ サイリスタ整流器 ３ ゲート制御信号 ４ 高調波電流抑制装置 ５ 入力手段 ６ メモリ手段 ７ 高調波電流波形決定手段 ８ 補償電流 ９ 補償電流発生手段 １０ メモリアクセス装置
Claims (5)
- 【請求項１】 高調波電流を消費するサイリスタ整流器
が接続された母線に対し前記高調波電流の補償電流を供
給する高調波電流抑制装置において、前記サイリスタ整
流器のゲート制御信号に応じて予め前記サイリスタ整流
器が消費する高調波電流の波形を記憶したメモリ手段
と、前記サイリスタ整流器のゲート制御信号を入力する
入力手段と、前記入力手段から入力された前記ゲート制
御信号に対応する高調波電流波形を前記メモリ手段から
取り出し高調波電流波形を決定する高調波電流波形決定
手段と、前記高調波電流波形決定手段で決定された高調
波電流波形と同じ大きさ同位相波形を発生し前記母線に
供給する補償電流発生手段とを備えたことを特徴とする
高調波電流抑制装置。 - 【請求項２】 前記メモリ手段には、前記ゲート制御信
号に応じて消費する高調波電流の波形に代えて、前記ゲ
ート制御信号に応じて消費する高調波電流の各調波の大
きさ位相を記憶させ、前記高調波電流波形決定手段は、
前記各調波の大きさ位相を合成して各調波を作成し、高
調波電流波形を決定させることを特徴とする請求項１に
記載の高調波電流抑制装置。 - 【請求項３】 前記メモリ手段には、２つ以上のサイリ
スタ整流器からのゲート制御信号の組み合わせに応じ
て、予め消費する高調波電流波形を記憶させ、前記入力
手段は２つ以上のゲート制御信号を入力することを特徴
とする請求項１に記載の高調波電流抑制装置。 - 【請求項４】 前記メモリ手段には、２つ以上の前記ゲ
ート制御信号に応じて消費する高調波電流の波形に代え
て、２つ以上の前記ゲート制御信号に応じて流れる高調
波電流の各調波の大きさ位相を記憶させ、前記高調波電
流波形決定手段は、前記各調波の大きさ位相を合成して
各調波を作成し、高調波電流波形を決定させることを特
徴とする請求項３に記載の高調波電流抑制装置。 - 【請求項５】 前記メモリ手段に記憶された前記高調波
電流波形、又は高調波電流の各調波の大きさ位相を変更
するためのメモリアクセス装置を備えたことを特徴とす
る請求項１乃至請求項４に記載の高調波電流抑制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6268008A JPH08111982A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 高調波電流抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6268008A JPH08111982A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 高調波電流抑制装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08111982A true JPH08111982A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17452631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6268008A Pending JPH08111982A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 高調波電流抑制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08111982A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013077030A (ja) * | 2013-01-16 | 2013-04-25 | Canon Inc | 電流制御装置、画像形成装置及び歪量補正方法 |
| CN112433088A (zh) * | 2019-08-26 | 2021-03-02 | 中车大连电力牵引研发中心有限公司 | 谐波识别方法、装置、电子设备及存储介质 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP6268008A patent/JPH08111982A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013077030A (ja) * | 2013-01-16 | 2013-04-25 | Canon Inc | 電流制御装置、画像形成装置及び歪量補正方法 |
| CN112433088A (zh) * | 2019-08-26 | 2021-03-02 | 中车大连电力牵引研发中心有限公司 | 谐波识别方法、装置、电子设备及存储介质 |
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