JPH08111627A - 圧電部品 - Google Patents

圧電部品

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JPH08111627A
JPH08111627A JP27297894A JP27297894A JPH08111627A JP H08111627 A JPH08111627 A JP H08111627A JP 27297894 A JP27297894 A JP 27297894A JP 27297894 A JP27297894 A JP 27297894A JP H08111627 A JPH08111627 A JP H08111627A
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Michinobu Maesaka
通伸 前阪
Masato Higuchi
真人 日口
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型でかつ封止性に優れた表面実装型の圧電部
品をする。 【構成】アルミナ製基板10上に圧電素子20を接着固
定し、共振子素子20の電極22,23を基板上に形成
された外部電極11,12に接続する。基板10上に圧
電素子20を覆う金属製キャップ30を接着剤25によ
り接着封止する。キャップ30は、その開口部31の外
周にフランジ部が形成されるように薄肉金属板を絞り成
形した後、フランジ部をキャップの外側面の近傍位置で
かつ外側面と平行にカットしたものである。開口部31
は基板10に対してほぼ線接触状態で接着封止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電部品、特に表面実装
型の圧電部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電部品の一例として図1に示さ
れるような表面実装型の圧電発振子が知られている。表
面実装型の圧電発振子は、実装時に洗浄処理を行うた
め、製品に液密性が必要である。液密性確保のため、電
極2,3を形成したアルミナ製基板1上に発振子素子4
を搭載した後、その上からアルミナ製キャップ5を被
せ、接着剤6で封止している。
【0003】しかしながら、アルミナ製キャップ5は成
形,焼成コストがかかり、高価なうえ、加工面から肉厚
が最低でも0.5mm程度必要になるという欠点があ
る。圧電発振子はICと合わせて使用することが多く、
製品高さをICの高さ以下にするのが望ましい。ICの
高さは近年非常に低くなり(例えば1.2mm程度)、
アルミナ製キャップを用いた場合には要求される製品高
さを満足できない場合があった。
【0004】製品高さを低くするため、アルミナ製キャ
ップに代えて、図2に示すような薄肉金属板を絞り成形
したキャップ7を用いることが考えられる。このキャッ
プ7の開口部外周には、封止性と接着強度を確保するた
め、フランジ部7aが全周に形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際に加工
したフランジ形状をみると、均一な平坦面が形成されて
おらず、図3のようなフランジしわが発生しやすい。ま
た、フランジ部7aの幅も、図4のように不均一になり
やすい。このため、フランジ部7aに接着剤などを塗布
し、アルミナ基板に接着すると、均一な接着力が得られ
ず、部分的に封止不良となることがある。
【0006】また、平坦で均一幅のフランジ部7aを形
成した場合であっても、実際に封止性および接着強度に
寄与しているのは、フランジ部7aと基板1との接着面
ではなく、図5のようなフィレットと呼ばれる接着剤の
溜り部8である。しかし、キャップ7の板厚が薄くなる
と、それにつれてフィレット高さHも低くなるため、十
分な接着強度が得られない。
【0007】また、ハーメチックシールや半田封止に使
われている金属製キャップには、一般に0.5mm以上
の幅のフランジ部が形成されているが、その分だけ製品
寸法が大型化する問題がある。例えば、近年使用されて
いる表面実装型圧電発振子の場合、外形寸法が6mm×
2mm程度と非常に小型のものがあり、上記のようなフ
ランジ部の存在は小型化の大きな障害となる。
【0008】そこで、本発明の目的は、小型でかつ封止
性に優れた表面実装型の圧電部品をすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、絶縁性材料よりなる基板上に圧電素子を
接着固定し、圧電素子の電極を基板上に形成された外部
電極に接続するとともに、基板上に圧電素子を覆う金属
製キャップを接着封止した圧電部品であって、上記キャ
ップに基板の表面にほぼ線接触する開口部を形成したも
のである。上記キャップは、その開口部外周にフランジ
部が形成されるように薄肉金属板を絞り成形した後、フ
ランジ部をキャップの外側面の近傍位置でかつ外側面と
平行にカットしたものが望ましい。
【0010】キャップと基板とを接着封止する材料とし
ては、接着剤,ガラス,半田などがあるが、金属とセラ
ミックとの接着性に優れ、かつ圧電素子がディポールし
ない温度で硬化させることができる点で、エポキシ系接
着剤を使用するのが望ましい。また、金属製キャップと
してアルミニウム合金製キャップを用いると、小型化,
加工性,強度の面で優れている。また、絶縁性基板とし
ては、アルミナ製基板のほか、ガラスエポキシ樹脂など
他の絶縁材料よりなる基板を用いてもよいが、強度およ
びコストの面でアルミナ製基板を用いるのが望ましい。
【0011】
【作用】絶縁性の基板上に金属製キャップを接着した場
合、キャップの開口部には殆どフランジ部が形成されて
いないので、キャップを抱え込むように大きなフィレッ
トが形成され、接着力が増大する。また、フランジ部を
有しない分だけキャップを小型化でき、それにより製品
の外形も小型化できる。また、キャップを、薄肉金属板
を絞り成形した後、そのフランジ部をキャップの外側面
の近傍位置でかつ外側面と平行にカットすることにより
形成すれば、キャップの成形が簡単であるとともに、開
口部の平面度が向上し、封止性が向上する。
【0012】
【実施例】図6は本発明の第1実施例である表面実装型
圧電部品を示す。この圧電部品は、基板10と、圧電素
子の一例である発振子素子20と、キャップ30とで構
成されている。基板10はアルミナセラミックスをシー
ト成形あるいはタブレット成形した厚み0.3〜0.7
mmの薄板であり、この実施例では0.4mmのものを
使用した。基板10の両端部には2個の外部電極11,
12が形成されている。これら電極11,12は、スパ
ッタリング、蒸着、印刷、溶射など公知の方法で形成さ
れるが、この実施例では、固着強度と半田付け性を考慮
し、Ag/Pd系焼付けタイプの導電ペーストを5〜2
0μmの厚みに印刷し、850℃/1時間で焼成した。
上記電極11,12の端部は、基板10の両側縁部に形
成された凹状のスルーホール部10aまで引き出され、
スルーホール部10aの内面に形成された電極と導通し
ている。なお、図6には図示しないが、基板10の下面
にも上記電極11,12と導通する帯状電極が鉢巻き状
に形成されている。
【0013】上記電極11,12の上には、導電性接着
剤や半田のような導電性と接着性の機能を併せ持つ材料
13によって発振子素子20が接着固定されている。こ
の実施例の発振子素子20は公知の厚みすべり振動モー
ド発振子であり、圧電セラミックスまたは圧電単結晶か
らなる圧電基板21の表面の一端側から約2/3の領域
に渡って電極22が形成され、裏面の他端側から約2/
3の領域に渡って電極23が形成されている。両電極2
2,23の一端部は圧電基板21を間にしてその中間部
位で対向し、振動部を構成しており、この振動部は材料
13の厚みによって基板10と接触しないように一定の
空間が確保されている。上記のように材料13で接着す
ることにより、発振子素子20の電極22,23はそれ
ぞれ電極11,12と電気的に導通する。
【0014】キャップ30は、発振子素子20を覆うよ
うに基板10上に接着剤25によって接着されている。
この実施例のキャップ30は、従来と同様に開口部31
外周にフランジ部が形成されるように薄肉金属板を絞り
成形した後(図2参照)、フランジ部をキャップ30の
外側面の近傍位置でかつ外側面と平行にカットしたもの
である。そのため、フランジしわに起因する開口部31
の凹凸を小さくでき、開口部31が基板10に対してほ
ぼ線接触した状態で接着される(図7参照)。キャップ
30と基板10との接着代Dは、キャップ30の板厚の
1〜3倍の範囲内、あるいは板厚+0.3mm以内が適
当である。即ち、この実施例では板厚0.2mmの金属
板を用いたので、接着代Dは板厚を含めて0.2〜0.
5mmが適当であるが、ここでは製品寸法をできるだけ
小さくするため、絞り成形後のカット代だけを考慮し、
0.25mmとした。なお、キャップ30の素材として
は、アルミニウム、Al合金(A−5000系),洋
白,鉄,42アロイ等、公知の材料から選択すればよ
い。この実施例では、強度,成形性(小型化と寸法精
度),接着性を考慮して、Al合金(A−5000系)
を使用した。
【0015】基板10とキャップ30とを接着する接着
剤25には、耐熱性や耐薬品性からエポキシ系,エポキ
シ−アクリレート系,シリコーン系の接着剤が考えられ
るが、金属製キャップ30との接着性とコスト面からエ
ポキシ系接着剤が望ましい。また、圧電セラミック材料
よりなる発振子素子20の場合、高温下でディポールす
る性質があるが、エポキシ系接着剤は通常200℃以下
で硬化するため、発振子素子20をディポールさせる恐
れはない。ここでは、150℃/1時間で硬化する接着
剤を用いた。なお、接着剤25の塗布方法は、基板10
上への印刷,注入などがあるが、ここでは接着剤25を
均一に延ばした槽にキャップ30の開口部31を漬け、
接着剤25を転写する方法を採用した。これにより、図
7に示すように、キャップ30と基板10との間にはH
の高さを有するフィレット26が形成された。
【0016】以上の方法で圧電部品を製作し、その封止
性を従来品(フランジ付のキャップを用いたもの)と比
較試験した結果を表1,表2に示す。表1は封止性の規
格試験であり、圧電部品をフロリナート(商品名)に浸
漬し、30秒間に接着部から泡が出る個数を測定した。
この中で、は260℃で30秒間加熱を2回繰り返し
た後、フロリナートに浸漬したものであり、は−55
℃から85℃まで冷却−加熱を100回繰り返した後、
フロリナートに浸漬したものであり、は60℃,湿度
95%の環境下で1000時間放置した後、フロリナー
トに浸漬したものである。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、従来品および本
発明品ともに、耐熱性,耐熱衝撃性および耐湿性につい
ては、優れた封止性能を備えていることが実証された。
【0019】表2は封止性に関する限界試験である。
はプレッシャクッカテストであり、121℃、2気圧で
20時間加圧した後、圧電部品をフロリナート(商品
名)に浸漬し、30秒間に接着部から泡が出る個数を測
定した。はキャップの接着強度試験であり、基板に対
してキャップを交差させて接着し、基板からのキャップ
の剥離力を測定した。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、従来品に比べて
本発明品は耐湿特性において優れた特性を有しており、
キャップの接着強度についても2割程度の強度向上を実
現できた。
【0022】フランジ部を有するキャップ(図2参照)
を用いた場合、外形が5.0mm×0.4mmの圧電素
子を収容するには、キャップの内寸は5.2mm×0.
6mm必要であるから、キャップの外寸は最低でも6.
2mm×1.6mm、基板の外形は最低でも6.6mm
×2.0mm必要である。これに対し、フランジを有し
ないキャップ(図7参照)を用いた場合には、キャップ
の外寸を5.7mm×1.1mm、基板の外形を6.1
mm×1.5mmにできる。つまり、 (6.1×1.5)÷(6.6×2.0)≒0.7 となり、フランジを有しないキャップを用いた場合には
フランジ部を有するキャップを用いた場合に比べて製品
の外形寸法を約70%に小型化できることになる。
【0023】図8は本発明にかかる圧電部品の第2実施
例を示す。この実施例は、コルピッツ型発振回路に用い
られる1個の発振子素子Oと2個のコンデンサC1 ,C
2 とを備えた負荷容量内蔵型発振子であり、その電気回
路は図9のようになる。
【0024】基板40は、第1実施例と同様に、アルミ
ナセラミックスなどの絶縁性基板よりなり、基板40の
上面中央部には第1容量電極41が形成され、上面両端
部には2個の外部電極42,43が形成されている。上
記電極41〜43の端子部41a〜43aは、基板40
の両側縁部に形成された凹状のスルーホール部40aま
で引き出され、スルーホール部40aの内面に形成され
た電極と導通している。なお、図8には図示しないが、
基板40の下面にも上記電極41〜43と導通する帯状
電極が鉢巻き状に形成されている。
【0025】上記基板40の第1容量電極41上、およ
びキャップ接着部に相当する部位上には、ペースト状の
誘電体層45が一定厚みにかつ同時に形成されている。
誘電体層45の材料としては、樹脂ベースやガラスベー
スがあるが、この実施例では絶縁性,耐湿性等を考慮し
てガラスベースを用いた。誘電体層45の形成方法とし
ては、印刷、転写、ディスペンスなどがあるが、層の厚
みを正確にコントロールできるパターン印刷方式を用い
るのが望ましい。誘電体層45の厚みは、目的とする負
荷容量値によって異なるが、電極41〜43による凹凸
を緩和し、かつ後述するキャップ55と電極41〜43
との間の十分な絶縁性が確保されるように、例えば40
μm程度とした。印刷後、乾燥処理を行い、さらに85
0℃/1時間で焼成し、硬化処理を行った。この実施例
の誘電体層45は、第1容量電極41を覆う容量部45
aとキャップ接着部に対応する枠状の接着部45bとを
連続的に形成し、両端部近傍に外部電極42,43の一
部が露出する2個の窓穴45cを形成したものである
が、容量部45aと接着部45bとを分離したものでも
よい。この場合には、誘電体ペーストの使用量を節約で
きる。
【0026】上記誘電体層45の上には、2個の第2容
量電極46,47がスパッタリング、蒸着、印刷、溶射
など公知の方法で形成される。これら容量電極46,4
7は、その主要部が容量部45aを間にして第1容量電
極41と対向しており、一部がそれぞれ外部電極42,
43と窓穴45cを介して導通する。
【0027】第2容量電極46,47の上には、導電性
接着剤48のような導電性と接着性の機能を併せ持つ材
料によって発振子素子50が接着固定されている。この
実施例の発振子素子50も、第1実施例(図6参照)と
ほぼ同様の電極パターンを有する発振子素子である。即
ち、圧電基板51の表面の一端側から約2/3の領域に
渡って電極52が形成され、裏面の他端側から約2/3
の領域に渡って電極53が形成されている。両電極5
2,53の一端部は圧電基板51を間にしてその中間部
位で対向し、振動部を構成しており、この振動部は導電
性接着剤48の厚みによって第2容量電極46,47と
接触しないように一定の空間が確保されている。上記電
極52,53の他端部52a,53aは圧電基板51の
端面を経て他面側まで回り込んでいる。上記のように導
電性接着剤48で接着することにより、発振子素子50
の電極52,53はそれぞれ第2容量電極46,47と
電気的に導通する。
【0028】キャップ55は、上記発振子素子50を覆
うように基板40上に接着剤56によって接着される。
なお、キャップ55の開口部にはフランジが形成されて
いない。キャップ55の材料としては、第1実施例と同
様のものを用いた。接着剤56には例えばエポキシ系接
着剤を用い、キャップ55の開口部底面に転写により塗
布した後、誘電体層45の接着部45b上に接着し、硬
化させた。
【0029】図10は本発明にかかる圧電部品の第3実
施例を示す。この実施例も、第2実施例と同様にコルピ
ッツ型発振回路に用いられる負荷容量内蔵型発振子であ
る。第2実施例ではペースト状の誘電体層45を用いて
コンデンサを形成したが、この実施例では別体のコンデ
ンサ素子を用いている。基板60は、第1,第2実施例
と同様に、アルミナセラミックスなどの絶縁性基板より
なり、基板60の中央部と両端部の表裏面には3個の外
部電極61〜63が形成されている。上記電極61〜6
3の端部は、基板60の両側縁部に形成された凹状のス
ルーホール部61a〜63aまで引き出され、スルーホ
ール部61a〜63aの内面に形成された電極を介して
表裏の外部電極61〜63が互いに導通している。上記
基板60の上面でかつ上記電極61〜63の上側には、
キャップ接着部に相当する枠形の絶縁体層64が一定厚
みに形成されている。絶縁体層64の材料としては、樹
脂ベースやガラスベースなどがあり、その形成方法とし
ては、印刷、転写、ディスペンスなど公知の方法を用い
ればよい。
【0030】上記基板60上には、導電性接着剤のよう
な導電性と接着性の機能を併せ持つ材料65〜67によ
って、発振子素子70とコンデンサ素子80とを積層一
体化したものが接着固定されている。この実施例の発振
子素子70も、第1,第2実施例と同様の厚みすべり振
動モードの発振子素子である。即ち、図11に示すよう
に、圧電基板71の表面の一端側から約2/3の領域に
渡って電極72が形成され、裏面の他端側から約2/3
の領域に渡って電極73が形成されている。両電極7
2,73の一端部は圧電基板71を間にしてその中間部
位で対向し、振動部を構成している。上記電極72,7
3の他端部72a,73aは圧電基板71の両端面を経
て他面側まで回り込んでいる。
【0031】また、コンデンサ素子80は、図12に示
すように、発振子素子70と同長,同幅の誘電体基板
(例えばセラミックス基板)81の表面に、両端から中
央に向かって延びる2個の個別電極82,83を形成
し、裏面には上記個別電極82,83と対向する1個の
共通電極84を形成したものであり、個別電極82,8
3と共通電極84との対向部で2個の容量部が形成され
る。なお、個別電極82,83の端部82a,83a
は、誘電体基板81の両端面を経て裏面側まで回り込ん
でいる。
【0032】発振子素子70の裏面とコンデンサ素子8
0の表面は、その両端部で導電性接着剤のような導電性
と接着性の機能を併せ持つ材料90,91によって、接
着固定されている。この時、発振子素子70の振動部と
コンデンサ素子80との間には、材料90,91の厚み
によって所定の振動空間が形成される。このようにし
て、発振子素子70の一方の電極73とコンデンサ素子
80の一方の個別電極82とが接続され、他方の電極7
2と他方の個別電極83とが接続される。なお、発振子
素子70の表面の両端部上には、樹脂などからなる周波
数調整用のダンピング材92,93が塗布されている。
発振子素子70とコンデンサ素子80とを接着一体化し
た後、コンデンサ素子80の裏面側を材料65〜67に
よって基板60に接着すると、コンデンサ素子80の一
方の個別電極82の端部82aが電極61に、他方の個
別電極83の端部83aが電極63に、共通電極84が
電極62にそれぞれ接続される。
【0033】キャップ100は、上記発振子素子70お
よびコンデンサ素子80を覆うように基板60上に接着
剤101によって接着される。なお、キャップ100の
開口部にはフランジが形成されていない。キャップ10
0の材料としては、第1実施例と同様の材料を用いた。
接着剤101には、第1実施例と同様に、例えばエポキ
シ系接着剤を用い、キャップ100の開口部底面に転写
により塗布した後、絶縁体層64の上に接着し、硬化さ
せた。
【0034】なお、本発明は上記実施例のような発振子
や負荷容量内蔵型発振子のほか、フィルタ等の他のあら
ゆる圧電部品にも適用できることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、フランジ部を殆ど有しない金属製キャップを用
いたので、フランジ付のキャップに比べて外形寸法を小
さくでき、小型の圧電部品を得ることができる。また、
フランジ部の形成に起因するしわや接着面の不均一さを
解消できるので、キャップの開口部の平面度を確保で
き、基板とキャップとの封止性を向上させることができ
る。さらに、接着材料がキャップの開口部を抱え込むよ
うにフィレットを形成するため、キャップの板厚が薄く
てもフィレットを高く形成でき、強い接着力で基板とキ
ャップとを接着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表面実装型圧電部品の分解斜視図であ
る。
【図2】金属製キャップの一例の一部断面側面図であ
る。
【図3】図2のキャップの一部拡大図である。
【図4】図2のキャップの底面図である。
【図5】図2のキャップと基板との接着部の拡大図であ
る。
【図6】本発明の一例の圧電部品の分解斜視図である。
【図7】本発明にかかるキャップと基板との接着部の拡
大図である。
【図8】本発明の第2実施例の負荷容量内蔵型発振子の
分解斜視図である。
【図9】図8に示された発振子の電気回路図である。
【図10】本発明の第3実施例の負荷容量内蔵型発振子
の分解斜視図である。
【図11】図10に示された発振子で用いられる発振子
素子の表裏面図である。
【図12】図10に示された発振子で用いられるコンデ
ンサ素子の表裏面図である。
【符号の説明】
10 基板 11,12 外部電極 20 発振子素子(圧電素子) 22,23 電極 25 接着剤 30 キャップ 31 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性材料よりなる基板上に圧電素子を接
    着固定し、圧電素子の電極を基板上に形成された外部電
    極に接続するとともに、基板上に圧電素子を覆う金属製
    キャップを接着封止した圧電部品であって、 上記キャップには、基板の表面にほぼ線接触する開口部
    が形成されていることを特徴とする圧電部品。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の圧電部品において、 上記キャップは、その開口部外周にフランジ部が形成さ
    れるように薄肉金属板を絞り成形した後、フランジ部を
    キャップの外側面の近傍位置でかつ外側面と平行にカッ
    トしたものであることを特徴とする圧電部品。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の圧電部品におい
    て、 上記基板上に形成された第1容量電極および2個の外部
    電極と、 第1容量電極上に一定厚みに形成されたペースト状誘電
    体層と、 誘電体層上に、主要部が誘電体層を間にして第1容量電
    極と対向し、かつ一部がそれぞれ外部電極と導通するよ
    うに形成された2個の第2容量電極とを備え、 上記第2容量電極上に、電極がそれぞれ第2容量電極と
    導通するように圧電素子が取り付けられていることを特
    徴とする圧電部品。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の圧電部品におい
    て、 上記圧電素子には、一主面に2個の個別電極を有し、他
    主面に上記個別電極と対向する共通電極を有するコンデ
    ンサ素子が接着され、かつコンデンサ素子の個別電極と
    圧電素子の2個の電極とが互いに電気的に接続され、 上記基板には3つの外部電極が形成され、 基板の2個の外部電極にコンデンサ素子の個別電極と圧
    電素子の電極とが接続されるとともに、基板の残りの1
    個の外部電極にコンデンサ素子の共通電極が接続されて
    いることを特徴とする圧電部品。
JP27297894A 1994-10-11 1994-10-11 圧電部品の製造方法 Expired - Lifetime JP3183065B2 (ja)

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