JPH08111623A - 水晶基板のエッチング方法 - Google Patents

水晶基板のエッチング方法

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JPH08111623A
JPH08111623A JP24736394A JP24736394A JPH08111623A JP H08111623 A JPH08111623 A JP H08111623A JP 24736394 A JP24736394 A JP 24736394A JP 24736394 A JP24736394 A JP 24736394A JP H08111623 A JPH08111623 A JP H08111623A
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JP
Japan
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etching
crystal substrate
substrate
quartz substrate
crystal
Prior art date
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Pending
Application number
JP24736394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsutoshi Tamura
達利 田村
Masako Tanaka
雅子 田中
Koji Imai
康志 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08111623A publication Critical patent/JPH08111623A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水晶基板表面を平滑にすることができる水晶
基板のエッチング方法を提供する。 【構成】 水晶基板とエッチング液とを接触させて水晶
基板のエッチングを行うって水晶基板のエッチングを行
う際に、エッチング工程の前処理として、前記水晶基板
表面の凹凸が1(μm)以下となるように前記水晶基板の
研磨を行う。この研磨工程として、ミラー研磨(ポリッ
シュ仕上げ)もしくはJIS規格による#4000の研
磨剤(ラッピング仕上げ)による研磨を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水晶基板のエッチング方
法に関し、特に水晶振動子の小割り加工をエッチングに
て行う工程に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な圧電結晶として知られる水晶は
水熱合成法により人工的に大量生産されており、その特
性を利用した製品が種々の分野で利用されている。
【0003】例えば、水晶の薄板に電極を付けて電圧を
印加すると、水晶の圧電逆効果によって結晶振動が励起
されるという特性を利用した製品として水晶振動子が挙
げられる。
【0004】水晶振動子は、水晶片の形等で決まる固有
振動数に等しい周波数の交流電場を印加すると共振して
安定した単一周波数の振動を続けることを利用したもの
で、周波数計をはじめ多くの発振回路に使われている。
【0005】昨今、水晶振動子の高周波化、小型化、高
精度化、高安定化に伴い、水晶の小割加工を高精度に再
現性良く行うことが求められて来ている。
【0006】そこで、水晶基板の高精度な加工技術とし
てフォトリソグラフィーを用いた小割技術が採用される
ようになっている。これは、従来のブレードソーやワイ
ヤーソーによる結晶の機械的切断に代わって、任意の形
状のマスクを用いてフォトリソ加工し、不要の結晶部分
をウェットエッチングにて溶解除去する方法である。こ
のような水晶基板のエッチング方法によれば、以下のよ
うな利点が得られる。 (1) 加工精度が従来の機械加工法に比べて優れてい
る (2) 任意の形状のマスクに従って加工ができる (3) 成形精度が細かいので水晶基板の廃棄率を低く
抑えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記水晶基板
のエッチング方法においては、フォトリソ加工工程にお
いてエッチングの工程に時間がかかり、大量の振動子を
製品化する場合には製造工程や製造時間の短縮化が望ま
れている。
【0008】また、エッチング液の温度を上げることに
よってエッチング速度を飛躍的に大きくすることはでき
るものの、液温を上げることによって基板表面周辺での
薬品の蒸発が顕著となり、エッチング液の組成を均一に
保つことが困難となる。
【0009】エッチング液の組成が変化すると、組成の
異なる領域にいてはエッチング速度が異なるものとなっ
てしまい、大量生産の工程において、エッチング条件が
異なるものとなり、エッチング条件の一定比を図る事が
できなくなる。従って、エッチング精度のバラツキの原
因ともなってしまう。
【0010】また、ウェットエッチングでは、研磨剤に
よる研磨のように表面粗さをコントロールできないが、
表面の凹凸が大きい場合にはインピーダンス特性の低下
にもつながり、表面の平坦度を上げることが重要とな
る。
【0011】本発明は上記背景のもとになされたもので
あり、水晶基板のエッチング方法において、水晶基板表
面を平滑にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明者らは、ウェットエッチング前の研磨
工程における表面粗さはウェットエッチング時の仕上が
り粗さによって影響されることを見いだし、検討を重ね
て本発明を完成した。
【0013】即ち、本発明は、水晶基板とエッチング液
とを接触させて水晶基板のエッチングを行う工程を有す
る水晶基板のエッチング方法において、前記エッチング
工程の前処理として、前記水晶基板表面の凹凸が1(μ
m)以下となるように前記水晶基板の研磨を行う研磨工
程を有することを特徴とする。
【0014】通常、エッチング時間を長くすると水晶基
板表面は粗面化する。その度合いは通常エッチング時間
に比例する。しかし、エッチング前の水晶基板を平滑化
すると、あるしきい値を境にして、エッチング時間を長
くしても表面の粗さは一定値に収束するようになる。特
に上記のように表面の凹凸を1(μm)以下とすること
で、表面の粗さをほぼ1(μm)前後に抑えることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0016】実施例1 まず、板厚が80(μm)で、基板の表面(両面とも)を
ミラー研磨(ポリッシュ仕上げ)した水晶基板を用意し
た。事前に、この水晶基板の表面凹凸を表面粗さ計にて
測定した。
【0017】次に、エッチング液をHF−NH4HF2
合液として、濃度50%のHF水溶液400(cc)
(橋本化成製:ELタイプ)にNH4HF2480(g)
(純正化学製:一般)を加えた液を調製した。混合比
は、HF25(wt%)、NH4HF250(wt%)、H2O25
(wt%)に相当し、NH4HF2がほぼ飽和状態にある。
【0018】これらと水晶とのエッチング反応を以下に
示す。
【0019】
【化1】SiO2+6HF→SiF6 -+2H++2H2O SiO2+3NH4HF2→SiF6 -+2H++3NH3+2
2O この混合液を600(cc)用いて図1のようにテフロ
ン(商品名)容器1の中で60(℃)一定として保温し、
水晶基板2を立てた状態でスターラー3にて回転子4に
より撹拌しながら基板表面のエッチング処理を5分(処
理1)及び10分(処理2)行い、それぞれ純水で十分
に基板表面を洗浄した。エッチングした試料の表面凹凸
を表面粗さ計にて測定した。
【0020】以上の方法で得られた、処理前、処理1、
処理2のそれぞれにおける水晶基板表面凹凸のデータを
表1に示す。また、各データの表面劣化度を示すグラフ
を図2に示す。
【0021】実施例2 使用する水晶基板の種類を変え、JIS規格による#4
000の研磨剤(ラッピング仕上げ)で両面を研磨した
水晶基板を用い、他は上記実施例1のエッチング処理方
法と同様にして表面粗さ及び表面劣化度を調べた。その
結果を表1に併記する。
【0022】比較例1 使用する水晶基板の種類を変え、研磨剤を#2000と
した。その他の条件は実施例1と同様にして表面粗さ及
び表面劣化度を調べた。その結果を表1に併記する。
【0023】比較例2 使用する水晶基板の種類を変え、研磨剤を#3000と
した。その他の条件は実施例1と同様にして表面粗さ及
び表面劣化度を調べた。その結果を表1に併記する。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示されるように、処理前の基板は、
ミラー研磨を行った基板が最も凹凸が小さく平滑であ
り、次いで#4000、#3000、#2000の順に
粗くなっていく。
【0026】図2に示されるように、実施例1、2に係
る凹凸が小さい基板においてはエッチング時間を長くし
ても表面の凹凸はあまりかわらず、一定値に収束してい
る。これに対し、凹凸が大きい比較例1、2の基板基板
においては、エッチング時間に比例しておいては、が大
きくなってしまう。
【0027】以上の結果から、エッチング前における表
面の凹凸があるしきい値を超えると基板表面の凹凸はエ
ッチング時間に比例して粗くなるが、そのしきい値より
も小さくするとエッチング時間にかかわらず粗さは一定
値に収束することがわかる。 特に、上記実施例及び比較例から、エッチング前の表面
粗さを1(μm)以下とすることで、エッチング時におけ
る表面の荒れを抑えることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、ウェットエッチン
グを行う前に基板表面を平滑化することで、ウェットエ
ッチング処理による表面の粗面化が抑制される。
【0029】特に、ウェットエッチング前に基板を平滑
化し、表面粗さを1(μm)以下とすることで、表面の粗
面化を抑えることができる。
【0030】この平滑化工程は、例えばミラー研磨やJ
IS規格による#4000の研磨剤を用いることで行う
ことができる。このように表面粗さ1(μm)以下とする
ことで、エッチング後の水晶基板を平滑に保つことがで
きる。特に、本発明に係る方法によって水晶基板のエッ
チングを行うことで、この水晶基板を用いた水晶振動子
のインピーダンス特性の低下が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッチング処理の説明図。
【図2】各基板における表面劣化度を示すグラフ。
【符号の説明】
1…テフロン容器 2…水晶基板 3…スターラー 4…回転子 5…エッチング液 6…温水 7…温度計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶基板とエッチング液とを接触させて
    水晶基板のエッチングを行う工程を有する水晶基板のエ
    ッチング方法において、 前記エッチング工程の前処理として、前記水晶基板表面
    の凹凸が1(μm)以下となるように前記水晶基板の研磨
    を行う研磨工程を有することを特徴とする水晶基板のエ
    ッチング方法。
JP24736394A 1994-10-13 1994-10-13 水晶基板のエッチング方法 Pending JPH08111623A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014135534A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Seiko Epson Corp 素子の製造方法

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