JPH081106A - 超音波洗浄ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 棒状の振動体又はパイプ状の振動体に超音波
を発生して、毛髪、絨毯等を超音波洗浄する場合に、洗
浄液の噴射及び吸引をすることができる超音波洗浄ブラ
シの提供。 【構成】 ２つの金属の間に２つのセラミック振動子が
挟持されて固定され、金属の端部に振動の節となる鍔が
形成され、又、金属にホーンが一体に形成されたランジ
ュバン型の超音波振動体が構成され、この超音波振動体
のホーンに多数の穴が形成され、この穴に棒状の振動体
８が植設され、ホーン及び棒状の振動体８を覆うように
空洞のカバーケース１３が超音波振動体の金属の鍔に装
着され、このカバーケース１３に設けたスリット１３ａ
から棒状の振動体８の一部が突出するように構成され、
又、カバーケース１３にゴム管のような弾力性のあるチ
ューブ１４を介して吸引装置１５が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、棒状の振動体又はパイ
プ状の振動体に超音波を発生して、毛髪、絨毯等を超音
波洗浄する場合に、洗浄液の噴射及び吸引をすることが
できる超音波洗浄ブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、寝たきりの老人や病人の洗髪をす
るには、頭の下に合成樹脂等の水が通らないシーツを敷
き、頭を持ち上げてシャンプー等で毛髪を手洗いした
後、身体や布団等を濡らさないようにして、毛髪にお湯
等を掛けてシャンプーを洗い流すようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
寝たきりの老人や病人の洗髪をする時に、老人や病人の
頭を持ち上げて洗髪することは、頭を持ち上げるために
非常に力が必要で、細かい注意のいる大変な重労働の仕
事である。

【０００４】又、絨毯や毛皮等の部分洗浄をするには、
絨毯や毛皮等に洗浄液を塗布し、手で揉んだりして洗浄
した後、水洗いをするために、非常に労力を必要とし、
又、洗浄液が飛び散ったりして部屋中が汚くなるなどの
欠点があつた。

【０００５ 【課題を解決するための手段】本発明は、発振器からの
信号によって超音波を発生するようにしたランジュバン
型の超音波振動子のホーンの側面に多数の穴を設け、該
穴に金属又は合成樹脂の弾力性のある棒状の振動体を植
設し、かつ前記ホーンの周囲を覆う空洞のカバーケース
のスリットから前記棒状の振動体の一部が突出するよう
構成し、吸引装置をチューブを介して前記カバーケース
に接続したものである。

【０００６ 【作用】本発明では、ランジュバン型の超音波振動子の
ホーンに弾力性のある棒状又はパイプ状の振動体を植設
し、ホーンの周囲にカバーケースを装着して棒状又はパ
イプ状の状振動体の一部がスリットから突出するように
構成し、超音波振動子に発振器から発振出力を印加する
と、超音波振動子の振動体から超音波が発生するが、予
め頭髪に洗浄液を塗布し、この超音波が発生している振
動体で頭髪を梳くと、頭髪を非常に簡単に洗浄すること
ができる。

【０００６】その後、吸引装置を駆動して、カバーケー
スのスリットから毛髪に付着した洗浄液を吸引すること
により、洗浄後のすすぎ水が少量で済み、又、すすぎ水
も吸引装置で吸引することにより、すすぎ水も吸引する
ことができるので、頭髪の洗浄が非常に楽になり、さら
に、頭髪をすすいだ後、振動体で頭髪を梳くと、水分が
霧化し、頭髪の乾燥をすることができる。

【０００７】又、洗浄液供給装置をカバーケースに接続
しているので、洗浄液を供給しながら頭髪を洗浄した
後、洗浄液の供給を停止して吸引装置で頭髪に付着して
いる洗浄液を吸引することにより、洗浄後のすすぎ水が
少量で済み、労力が非常に少なくて済む。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の実施例の超音波振動体の斜視
図、図２は本発明の実施例の超音波洗浄ブラシの斜視
図、図３は図１の超音波洗浄ブラシの側面断面図で、２
つの金属１、２の間に２つのセラミック振動子３、４が
挟持されて固定され、金属１の端部に振動の節となる鍔
１ａが形成され、又、金属１にホーン５が一体に形成さ
れたランジュバン型の超音波振動体６が構成され、この
超音波振動体６のホーン５に多数の穴７が形成され、こ
の穴７に棒状の振動体８が植設されている。

【０００９】そして、超音波振動体６はケース９に装着
され、このケース９の底部に発振器１０及び電源装置１
１が装着され、電源装置１１からコンセント１２が引き
出されている。

【００１０】又、ホーン５及び棒状の振動体８を覆うよ
うに空洞のカバーケース１３が超音波振動体６の金属１
の鍔１ａに装着され、このカバーケース１３に設けたス
リット１３ａから棒状振動体８の一部が突出するように
構成され、又、カバーケース１３にゴム管のような弾力
性のあるチューブ１４を介して吸引装置１５が接続され
ている。

【００１１】このように構成された本実施例の超音波洗
浄ブラシでは、頭髪に洗浄液を塗布した後、コンセント
１２を商用電源に接続して発振器１０を発振させて超音
波振動体６を作動して頭髪を梳くと、超音波振動体６の
棒状振動体８が超音波振動することにより頭髪が洗浄さ
れる。

【００１２】頭髪全体に洗浄が行われた後、吸引装置１
５を作動して頭髪に付着している洗浄液を吸引すると、
後のすすぎ水が少なくてすみ、さらに、頭髪をすすいだ
後、棒状の振動体８で毛髪を梳くと、毛髪に含まれた水
分が棒状の振動体８の超音波振動によって霧化されるの
で、この霧状になった水分はカバーケース１３のスリッ
ト１３ａから吸引することにより毛髪を短時間で乾燥さ
せることができる。

【００１３】図４は本発明の他の実施例の超音波ブラシ
の断面図、図５は図４の超音波ブラシの斜視図で、５は
ホーン、８は棒状振動体、９はケース、１３はカバーケ
ース、１４はチューブ、１５は吸引装置であり、これら
の構成は上記実施例と同じであるので説明は省略する
が、本実施例では、カバーケース１３に洗浄液供給通路
１３ｂが形成され、洗浄液供給通路に連通した洗浄液供
給口１３ｃがスリット１３ａの近傍に形成され、さら
に、洗浄液供給通路１３ｂはチューブ１６を介して供給
装置１７に接続されている。

【００１４】このように構成された本実施例の超音波ブ
ラシでは、供給装置１７を駆動して洗浄液を供給しなが
ら超音波振動体６を作動し棒状振動体５で毛髪を梳く
と、毛髪が洗浄される。

【００１５】頭髪全体を洗浄した後、供給装置１７を停
止して、吸引装置１５を駆動すると、洗浄液はカバーケ
ース１３のスリット１３ａから吸引されるので、洗浄液
を吸引した後、すすぎ水を掛けながら超音波振動体６の
棒状振動体５で梳くと、毛髪の水分が霧化され、この霧
化された水分はカバーケース１３のスリット１３ａから
回収される。

【００１６】本発明の実施例では、このように洗浄と乾
燥を行うことができるので、寝たきりの老人や病人の頭
髪の洗浄を簡単に行うことができ、労力が少なくて済む
という利点がある。

【００１７】なお、超音波振動子６のホーン５に植設し
た棒状振動体８としては、金属又は合成樹脂の棒状体を
使用することができ、又、棒状の振動体８の代わりに金
属パイプの振動体を使用しても良いし、又、カバーケー
ス１３のスリット１３ａから吸引しないで、図６に示す
ように、カバーケース１３の他方の側に吸引通路１３ｄ
を設け、スリット１３ａの近傍に吸引口１３ｅを設けて
もよい。

【００１８】又、上記実施例では、ケース９の底部に発
振器１０及び電源装置１１を装着した例を示したが、発
振器１０及び電源装置１１をケース９の外部に設け、コ
ードで接続するようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波ブ
ラシでは、超音波振動子のホーンに金属又は合成樹脂の
棒状又はパイプ状の振動体を装着し、この振動体の周囲
にカバーケースを装着し、このカバーケースのスリット
から振動体の一部を突出するように構成し、これらの振
動体を超音波振動させて毛髪を梳くことにより、洗浄す
ることができ、そして、洗浄液を吸引することによりす
すぎ水が少なくて済み、さらに、洗浄液供給口から洗浄
液を供給して洗浄することにより、頭髪の洗浄を容易に
行うことができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の実施例の超音波振動体の斜視図
である。

【図２】図２は本発明の実施例の超音波洗浄ブラシの斜
視図である。

【図３】図２の超音波ブラシの側面断面図である。

【図４】本発明の他の実施例の超音波洗浄ブラシの断面
図である。

【図５】図４の超音波洗浄ブラシの斜視図である。

【図６】本発明のさらに他の実施例の超音波洗浄ブラシ
の断面図である。

【符号の説明】

１、２ 金属 ３、４ セラミック振動子 ５ ホーン ６ 超音波振動体 ７ 多数の孔 ８ 振動体 ９ ケース １０ 発信器 １１ 電源装置 １２ コンセント １３ カバーケース １３ａ スリット １３ｂ 洗浄液供給通路 １３ｃ 洗浄液供給口 １３ｄ 吸引通路 １３ｅ 吸引口 １４ チューブ １５ 吸引装置 １６ ゴム管 １７ 供給装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発振器からの信号によって超音波を発生
   するようにしたランジュバン型の超音波振動子のホーン
   の側面に多数の穴を設け、該穴に金属又は合成樹脂の弾
   力性のある棒状の振動体を植設し、かつ前記ホーンの周
   囲を覆う空洞のカバーケースのスリットから前記棒状の
   振動体の一部が突出するよう構成し、吸引装置をチュー
   ブを介して前記カバーケースに接続したことを特徴とす
   る超音波洗浄ブラシ。
2. 【請求項２】 前記棒状の振動体は金属で構成されるこ
   とを特徴とする請求項１記載の超音波洗浄ブラシ。
3. 【請求項３】 前記棒状の振動体は金属に合成樹脂をコ
   ーティングした構成であることを特徴とする請求項１記
   載の超音波洗浄ブラシ。
4. 【請求項４】 前記棒状の振動体は合成樹脂で構成され
   ることを特徴とする請求項１記載の超音波洗浄ブラシ。
5. 【請求項５】 前記超音波振動子のホーンの側面の多数
   の穴に金属パイプの振動体を固着したことを特徴とする
   請求項１記載の超音波洗浄ブラシ。
6. 【請求項６】 前記カバーケースに洗浄液供給通路を形
   成し、前記スリットの近傍に洗浄液供給通路に連通した
   洗浄液供給口を形成し、前記洗浄液供給通路にチューブ
   を介して供給装置を接続したことを特徴とする請求項１
   記載の超音波洗浄ブラシ。