JPH0811043A - 光学部品の加工方法 - Google Patents

光学部品の加工方法

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Publication number
JPH0811043A
JPH0811043A JP16881394A JP16881394A JPH0811043A JP H0811043 A JPH0811043 A JP H0811043A JP 16881394 A JP16881394 A JP 16881394A JP 16881394 A JP16881394 A JP 16881394A JP H0811043 A JPH0811043 A JP H0811043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
machining
grinding wheel
grindstone
processing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16881394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koyama
高志 小山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP16881394A priority Critical patent/JPH0811043A/ja
Publication of JPH0811043A publication Critical patent/JPH0811043A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学部品の被加工面にキズを発生させない。
また、サイクルタイムの短縮を図る。 【構成】 上軸3はZ軸方向へ移動可能に支持されてい
る。上軸3には第1の揺動部材1が揺動可能に取着され
ている。第1の揺動部材1には第2の揺動部材2が揺動
可能に取着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等の光学部品を
研削・研磨する加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品を研削・研磨加工する方
法として、例えば特開平6−63856号公報記載の発
明がある。上記発明は、図6に示す様に、Z軸方向に移
動可能な上軸93へ第1の揺動部材91が揺動可能(X
軸中心)に支持されている。第1の揺動部材91には第
2の揺動部材92が揺動可能(Y軸中心)に支持されて
いる。第2の揺動部材92にはレンズ94が回転可能
(Z軸中心)に支持されている。レンズ94の下方には
砥石95が設置されており、砥石95はモーター(図示
省略)によりZ軸中心に高速回転する。なお、X,Y,
Z軸は1点0で交わり、X軸とY軸、X軸とZ軸は互い
に直交している。Z軸とY軸の交差角度は第1の揺動部
材91の揺動角度により変化する。
【0003】上記構成の装置を用いての加工は、まず砥
石95の回転を停止し、上軸93を下降してレンズ94
と砥石95とを当接する。次に、砥石95を回転させ、
所定の時間加工を行う。加工の終了後、砥石95を回転
させたまま上軸93を上昇してレンズ94を砥石95か
ら離脱させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術における加工方法では、加工されたレンズの被加工面
にキズが発生することの多い問題があった。このキズの
大部分は、砥石が回転を始める瞬間に大きな摩擦力が発
生することにより発生していることが分かった。この様
なキズを取るため長い時間研磨しなければならなかった
り、その度に砥石の回転を止めてキズの有無を確認しな
ければならず、サイクルタイムが長くなり、時間のロス
が大きかった。
【0005】請求項1および2の目的は、被加工レンズ
のキズの発生を防止し、サイクルタイムの増加を阻止す
ることのできる加工方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工工具に光
学部品の被加工面を当接させ、加工工具または光学部品
の回転により光学部品の被加工面を加工する方法におい
て、前記加工工具の加工面と光学部品の被加工面との間
に相対速度が存在する状態で両者を当接させて加工する
ことを特徴とする光学部品の加工方法である。また、加
工工具として研磨材を合成樹脂で固定した固定砥粒砥石
を用い、該砥石を回転させつつ砥石の加工面と光学部品
の被加工面とを当接させて加工することを特徴とする光
学部品の加工方法である。
【0007】
【作用】本発明では、光学部品の被加工面を加工工具の
加工面に当接する際、光学部品の被加工面と加工工具の
加工面との間に相対速度が存在する状態で両者を当接さ
せるものである。この場合、発生する摩擦力は、相対速
度の無い状態から相対速度をつけていく時の摩擦力より
も小さい(動摩擦係数<静止摩擦係数)。従って、加工
初期に光学部品が加工工具より受ける力が弱くなる。ま
た、加工毎に加工工具の回転を停止したり、再び回転さ
せる必要性が無くなる。
【0008】
【実施例1】図1および図2は本実施例で用いる装置を
示し、図1は正面図、図2は側面図である。1はコの字
形状をした第1の揺動部材で、この第1の揺動部材1は
中央(図2中のX軸上)に設けられたピン12およびこ
のピン12に螺合したナット13を介して上軸3へ揺動
可能(X軸中心)に取着されている。上軸3はモーター
(図示省略)によりZ軸方向へ移動可能に支持されてい
る。
【0009】2は円盤状をした第2の揺動部材で、この
第2の揺動部材2は対向する両サイドに足2aが垂設さ
れている。第2の揺動部材2の足2a先端は第1の揺動
部材1の両先端部とY軸上で連結されており、ピン1
1,ピン11の抜けを止める止め板14および止め板1
4を止めるビス9を介して第1の揺動部材1へ揺動可能
(Y軸中心)に取着されている。第2の揺動部材2の中
心には、その上面に磁石7が、その下面にベアリング8
がそれぞれ4個のビス9およびワッシャ10により固定
されている。
【0010】6はピッチによりレンズ4が貼付けられる
レンズ貼付皿で、このレンズ貼付皿6は第2の揺動部材
2に固定された磁石7およびベアリング8により回転可
能に保持されている。レンズ4の下方には、モーター
(図示省略)によりA軸(XZ平面上にある)中心に回
転可能な砥石5が設置されている。砥石5は酸化セリウ
ムをポリイミド樹脂で固定して円柱形に形成したもの
で、砥石5の上面にはレンズ4と同じ曲率半径の球欠の
穴が設けられている。なお、X,Y,Z軸は1点0で交
わっており、X軸とY軸、X軸とZ軸は互いに直交して
いる。
【0011】以上の構成からなる装置を用いてのレンズ
4の加工方法は、まずモーター(図示省略)により砥石
5を100rpm〜3000rpmの高速で回転させ
る。この時、砥石5の回転が100rpm以下では効果
が無く、3000rpm以上では逆にキズが衝撃で入っ
てしまう。次に、レンズ4が砥石5に当接するまで上軸
3を下降する。この場合、砥石5の球心がZ軸上からズ
レていても第1および第2の揺動部材1,2が傾き、レ
ンズ4と砥石5とは面で接触する。当接するレンズ4と
砥石5との間に相対速度が生じる。その時発生する摩擦
力によりレンズ4は回転し、加工される。所定の時間が
経過したら上軸3を上昇させて加工を終了する。
【0012】本実施例によれば、加工の初期から摩擦力
が一定(加工の初期から動摩擦)であり、加工の初期に
レンズにキズが入る確率を下げることができる。また、
加工毎に砥石の回転を停止したり、再び回転させる必要
が無く、サイクルタイムを短縮することができる。
【0013】
【実施例2】図3および図4は本実施例で用いる装置を
示し、図3は正面図、図4は側面図である。本実施例
は、前記実施例1におけるレンズ貼付皿6の保持方法が
異なるもで、他の構成は同一な構成部分から成り、同一
構成部分には同一番号を付してその説明を省略する。
【0014】第2の揺動部材2の中央部(Z軸上)に
は、レンズ貼付皿6の保持部外径よりも約0.02mm
大きな径で、深さがレンズ貼付皿6の保持部よりも0.
01mm深い円形状の穴17が形成されている。この穴
17の上部から第2の揺動部材2の上面にはさらに小径
な孔18が穿設されており、孔18にはゴム製のホース
15が接続されている。ホース15は、コンプレッサー
(図示省略)および真空ポンプ(図示省略)と接続さ
れ、第2の揺動部材2とレンズ貼付皿6の保持部との間
の隙間16の空気を排出および吸引できる様に構成され
ている。
【0015】上記構成からなる装置を用いてのレンズ4
の加工方法は、まずコンプレッサーをOFFとし、真空
ポンプをONにしてレンズ4およびレンズ貼付皿6を保
持する。すなわち、真空ポンプをONにすることによ
り、レンズ貼付皿6のツバ部6aが第2の揺動部材2と
接触し、隙間16にフタをするので隙間16が真空近く
となり保持される。この状態で、砥石5を前記実施例1
と同様に高速回転させ、レンズ4と砥石5とが当接する
0.01mm手前まで上軸3を下降する。
【0016】次に、真空ポンプをOFFにし、コンプレ
ッサーをONにする。すると、レンズ4は砥石5と当接
し、隙間16に空気が高速で流れる。レンズ貼付皿6は
第2の揺動部材2と接触しなくなり、レンズ4はスムー
ズに高速回転する。所定の時間が経過したら、上軸3を
上昇させて加工を終了する。
【0017】本実施例によれば、レンズの回転軸として
静圧軸受を用いたことにより、レンズの回転抵抗が減少
し、より加工初期のキズの発生率を下げることができ
る。
【0018】
【実施例3】図5は本実施例で用いる装置の縦断面図で
ある。本実施例は、前記実施例1と同一な構成部分に同
一番号を付してその説明を省略する。
【0019】21は外径が円形状をしており内部にテー
パを有する孔が穿設された第1のホルダーで、この第1
のホルダー21の上部内周面にはネジが螺刻され、上軸
3と螺合している。22は第1のホルダー21と同様な
テーパを有する円形状の第2のホルダーで、この第2の
ホルダー22は上軸3底面と第2のホルダー22との間
に介在する4つのバネ23により常時第1のホルダー2
1に押しつけられている。
【0020】上記構成からなる装置を用いてのレンズ4
の加工方法は、まず砥石5を前記実施例1と同様に高速
回転させる。次に、レンズ4が砥石5に当接するまで上
軸3を下降する。この時、砥石5の球心がZ軸上からズ
レていても、バネ23が縮むことにより、第1のホルダ
ー21と第2のホルダー22とが離れ、第2のホルダー
22はフリーになる。これにより、レンズ4と砥石5と
は面で接触する。
【0021】本実施例によれば、前記各実施例の様に2
つの揺動部材を使用しないことで、安価に製造すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1および2の効果は、回転してい
る加工工具に光学部品を当接することにより、光学部品
の被加工面にキズが発生しない。従って、レンズ性能を
良好にすることができる。また、加工毎に加工工具を停
止したり、再び回転させることが無く、サイクルタイム
を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す正面図である。
【図2】実施例1を示す側面図である。
【図3】実施例2を示す正面図である。
【図4】実施例2を示す側面図である。
【図5】実施例3を示す縦断面図である。
【図6】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,2 揺動部材 3 上軸 4 レンズ 5 砥石 6 レンズ貼付皿 7 磁石 8 ベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工工具に光学部品の被加工面を当接さ
    せ、加工工具または光学部品の回転により光学部品の被
    加工面を加工する方法において、前記加工工具の加工面
    と光学部品の被加工面との間に相対速度が存在する状態
    で両者を当接させて加工することを特徴とする光学部品
    の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工工具として研磨材を合成樹脂で
    固定した固定砥粒砥石を用い、該砥石を回転させつつ砥
    石の加工面と光学部品の被加工面とを当接させて加工す
    ることを特徴とする請求項1記載の光学部品の加工方
    法。
JP16881394A 1994-06-28 1994-06-28 光学部品の加工方法 Withdrawn JPH0811043A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16881394A JPH0811043A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 光学部品の加工方法

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JP16881394A JPH0811043A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 光学部品の加工方法

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JPH0811043A true JPH0811043A (ja) 1996-01-16

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ID=15874976

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JP16881394A Withdrawn JPH0811043A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 光学部品の加工方法

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JP (1) JPH0811043A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103600276A (zh) * 2013-05-20 2014-02-26 杨斌堂 可控变形软刀具
JP2021518213A (ja) * 2018-03-20 2021-08-02 オリンパス ビンテル ウント イーベーエー ゲーエムベーハーOlympus Winter & Ibe Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung 内視鏡の光学系において光学素子の中心を合せる方法

Cited By (3)

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CN103600276A (zh) * 2013-05-20 2014-02-26 杨斌堂 可控变形软刀具
CN103600276B (zh) * 2013-05-20 2018-02-02 杨斌堂 可控变形软刀具
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