JPH08110361A - 表面電位測定装置 - Google Patents

表面電位測定装置

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Publication number
JPH08110361A
JPH08110361A JP24433994A JP24433994A JPH08110361A JP H08110361 A JPH08110361 A JP H08110361A JP 24433994 A JP24433994 A JP 24433994A JP 24433994 A JP24433994 A JP 24433994A JP H08110361 A JPH08110361 A JP H08110361A
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JP
Japan
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surface potential
electrode
measured
voice coil
changing
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JP24433994A
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English (en)
Inventor
Mikio Ohashi
幹夫 大橋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、小型かつ安価にSN比を向上
させ、高感度な測定ができる新規な静電容量変化手段お
よびそれを利用した表面電位測定装置を提供する。 【構成】 被測定体1から所定間隔を隔てた位置に該被
測定体1と電気的に独立した測定電極15を配設し、被
測定体1と測定電極15との間の静電容量を変化させ、
被測定体の表面電位に対応して誘起され該静電容量の変
化に伴って変化する測定電極15の電位を信号検出部1
6を通して検出する。被測定体1と測定電極15との間
の静電容量を変化させる容量変化手段に、ボイスコイル
12を適用し、該ボイスコイルを駆動してチョッパ電極
11を矢印A方向に変化させて前記静電容量を変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電体あるいは絶縁体
等の被測定体の表面電位を非接触に設けられた測定電極
により測定する表面電位測定装置に関し、より詳細に
は、被測定体と測定電極との間の距離から表面電位を正
確に測定する表面電位測定装置に関するもので、例え
ば、複写機、ファックス、印刷機、プリンター、プロッ
ター等の感光体あるいは現像ローラ等の帯電電位の制御
等に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の分野において、導電体、絶
縁体等の表面電位を検出、測定する必要性が多々あり、
特に、電子写真複写機等の分野においては、画質向上の
ために感光体上の表面電位を正確に検知し、その表面電
位を制御することが重要となっている。その表面電位を
検知する手段として、従来、被測定体の電荷のリークが
生じないよう非接触型の表面電位センサが用いられてい
る。非接触型の表面電位計測手段は、電気的な手段と機
械的な手段とに大別できるが、電気的な手段は特殊な機
能材料を使用するため高価となり、また、帯電吸着によ
るセンサ電極表面の汚染や使用する絶縁物の分極による
感度の低下といった問題がある。一方、機械的な手段は
センサ電極の汚れによる感度変化が少なく、比較的安価
に作製できるという点で、現在、専ら用いられている。
【0003】この機械的な手段による電位計測方法に
は、センサ電極に入射する電気力線を周期的に遮断する
ことにより、センサ電極上に誘起される電荷の量を変化
させて交流信号を得るチョッパ型と、センサ電極を被測
定体からの電界方向に周期的に変動させることにより被
測定体とセンサ電極との間の静電容量を周期的に変化さ
せ、その変化に応じて発生する交流信号を取り出す振動
容量型とがある。例えば特公昭63−1547号等で
は、被測定体の表面電位を交流信号として取り出すため
に音叉を振動させ、それをチョッパ手段として利用し、
比較的簡単な構成で安価な表面電位計測手段を得てい
る。また、特開昭60−120267号等では、被測定
体の表面電位を交流信号として取り出すために、上記特
公昭63−1547号と同様に音叉を振動子として利用
し、センサ電極を被測定体とセンサ電極間で形成される
電界に対してほぼ平行な方向に振動させ、被測定体とセ
ンサ電極間の静電容量の変化からSN比を向上させて表
面電位を計測している。
【0004】図22は、非接触型の機械的手段による表
面電位測定装置の測定原理を説明するための図で、図2
2(a)がチョッパ型、図22(b)が振動容量型を示
す。前述のように、機械的手段のものにはチョッパ型と
振動容量型とがあり、チョッパ型は図22(a)に示す
ように、測定電極3を被測定体1に対向して配置し、被
測定体1と測定電極3との間に接地されたチョッパ電極
2を設け、その電極2を矢印Aの方向に振動させること
により、被測定体1から測定電極3に入射する電気力線
を周期的に遮断して、被測定体1と測定電極3との間に
生じる静電容量C0を変化させている。また、振動容量
型は図22(b)に示すように、測定電極3を図22
(a)の場合と同様に被測定体1に対向して配置し、測
定電極を被測定体対向方向(矢印Bの方向)に周期的に
振動させることにより、被測定体1と測定電極3との間
に生じる静電容量C0を変化させている。どちらの方式
も、被測定体1と測定電極3との間に生じる静電容量C
0を機械的な手段により周期的に変化させて、その変化
に応じて測定電極3上に誘起される微小な電荷量の変化
を信号検出部4において交流信号として検出し、その検
出信号を信号増幅部5において増幅することにより、被
測定体の表面電位に応じた出力信号を得るというもの
で、測定原理は共通である。
【0005】ここで、前記静電容量C0は、測定電極3
の実効面積をS、被測定体1と測定電極3との間の対向
距離をL、空気の誘電率をεairとすると、式(1)の
ように表される。 C0=εair(S/L) …(1) 前記機械的手段のものは式(1)のSまたはLを変化さ
せてC0の値を変化させており、Sを変化させるものが
チョッパ型、Lを変化させるものが振動容量型に対応す
る。前記周期的な機械振動により生じるC0の変化量Cc
が、次式(2)で与えられたとすると、被測定体1のも
つ表面電位Vsにより測定電極3上に誘起される電荷Qc
は、式(3)で表される。 Cc=α0・C0・sinωt …(2) Qc=Cc・Vs …(3) ただし、tは変化時間、ωは振動の角周波数、α0は前
記静電容量Ccの変化率を表す。従って、測定電極に生
じる電流Icは、式(2)、(3)により Ic=dQc/dt=α0・ω・C0・Vs・cosωt …(4) と表され、よって、測定電極から得られる出力信号V0
は、近似的に、 V0=A0・α0・ω・C0・Vs・cosωt …(5) と表される。ただし、A0は増幅度に関する定数を表
す。
【0006】式(5)からもわかるように、測定電極3
から得られる出力信号V0は、被測定体1の表面電位
s、静電容量C0およびその静電容量C0の変化率α0
大きさに比例する。従って、SN比を向上させて表面電
位を検出しようとする場合、出力信号V0の大きさを増
大する必要があり、そのためには、Vs、C0、α0の大
きさを増加させる必要がある。Vsを増加させる場合、
ある一定以上のSN比を取るために表面電位のダイナミ
ックレンジ(測定範囲)が狭められることとなり、好ま
しくない。また、C0を増加させようとする場合、幾何
学的な限界のためにC0の値に上限が生じる。よって、
0の大きさを増大させるには、α0を増加させることが
最も好ましい。しかしながら、従来、前記静電容量変化
手段として、圧電材料や電磁コイルを音叉に取り付けた
ものを振動子として利用し、前記静電容量を変化させて
被測定体の表面電位を検出している。そのため、前記の
ようにα0を増加させて高感度に表面電位を検出したい
場合、音叉振動の振幅を大きくする必要があるが、音叉
を利用したものでは前述のような課題が生じ、SN比の
向上が望まれない。
【0007】特公昭63−1547号公報に記載の発明
は、被測定体の表面電位を交流信号として取り出すため
に音叉を振動させ、それをチョッパ手段として利用し、
比較的簡単な構成で安価に表面電位が得られる手段であ
る。また、特開昭60−120267号公報に記載の発
明は、被測定体の表面電位を交流信号として取り出すた
めに上記特公昭63−1547号の場合と同様に音叉を
振動子として利用し、センサ電極を被測定体とセンサ電
極間で形成される電界に対してほぼ平行な方向に振動さ
せることにより、比較的簡単な構成でSN比を向上させ
て表面電位を得ることが可能な手段である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報のいずれの発明も被測定体の表面電位を交流信号とし
て取り出すために音叉を振動子として利用しているた
め、さらに高感度にSN比を向上させて表面電位を検出
しようとする場合、音叉振動の振幅をさらに大きくする
必要がある。その方法として、音叉の機械的共振振動を
利用する方法や音叉の長手方向の長さを長くする方法が
考えられるが、機械的共振振動を利用する場合、共振点
(共振周波数)が非常に不安定であり、その振動の振幅
値に応じて得られる表面電位検出信号も非常に不安定な
信号値として得られるため、正確な表面電位を検出する
ことが比較的困難となる。また、音叉の長手方向を長く
する場合、センサプローブ形状が大きくなるという欠点
が生じる。さらに、音叉を振動させる手段として、圧電
材料や電磁コイルを利用し、それらを音叉に取り付けた
ものが前記公報等に記述されているが、前記圧電材料は
機械的応力に弱く、材料にひび(クラック)が入った
り、割れたりすることや、また、圧電材料へ過電圧を印
加した場合に材料の分極が壊れ、測定電極が変動しなく
なるといった問題がある。更に、圧電材料は一般に特殊
な材料であるため比較的高価であり、また、材料の変動
幅が周囲環境(特に温度等)に影響されやすいため、測
定値が不安定になりやすいといった問題がある。また、
電磁コイルにおいては、その構造が複雑であり、1cm3
以下の超小型な電磁コイルを市販で入手することは、現
在、非常に困難であるため、センサプローブの小型化に
制限があるといった問題がある。
【0009】また、前記公報のいずれの発明も、被測定
体とセンサ電極との間の静電容量がその間の測定距離の
逆数に比例するため、得られる出力値が測定距離に大き
く依存して変化する。従って、例えば、複写機等の感光
体ドラムのように動いている被測定体の表面電位を測定
する場合、出力値の変動が測定距離に因るものなのか、
あるいは被測定体の表面電位分布に因るものなのか判断
できないという問題が生じるため、被測定体の表面電位
を正確に得ることが困難である。
【0010】このような問題に対処する目的で、本出願
人は、先に、被測定体と測定電極の間の静電容量を変化
させ測定電極の電位から出力値の異なる2つ以上の出力
信号を検知し、その出力信号から測定距離を求めて正確
な表面電位を得る方法および手段の提案を行った。而し
て、この場合、静電容量を変化させる手段として、PZ
Tセラミック等の圧電材料単体に測定電極を取り付けた
もの、あるいは音叉、振動片等の先端部分に測定電極を
取り付け、それらに板状の圧電材料を張り付けたもの、
あるいは電磁コイル等が適用可能であるが、前記圧電材
料および電磁コイルにおける同様の問題を含んでいる。
【0011】更に、本出願人は、上記測定精度を向上さ
せ、被測定体の表面電位を高精度に検出する目的で、測
定電極の変動幅を増大させることを提案したが、その手
段として圧電アクチュエータや電磁コイル等を用いてお
り、それらの変動手段を利用すれば、測定電極の変動幅
を増大することは可能であるが、しかしながら、上記と
同様の圧電材料及び電磁コイルにおける問題が存在す
る。
【0012】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、簡単な構成で、小型かつ安価にSN比を向
上させ、高感度な測定ができる新規な静電容量変化手段
およびそれを利用した表面電位測定装置を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)被測定体から所定間隔を隔てた位
置に該被測定体と電気的に独立した測定電極を配設した
表面電位測定装置であって、前記被測定体と測定電極と
の間の静電容量を変化させる容量変化手段と、被測定体
の表面電位に対応して誘起され該静電容量の変化に伴っ
て変化する測定電極の電位を検出する電位検出手段と、
該電位検出手段の検出信号から被測定体の表面電位を導
き出す表面電位導出手段とを備えた表面電位測定装置に
おいて、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を変
化させる容量変化手段に、ボイスコイルを適用し、該ボ
イスコイルを駆動して前記静電容量を変化させること、
或いは、(2)被測定体から所定間隔を隔てた位置に該
被測定体と電気的に独立した測定電極を配設した表面電
位測定装置であって、前記被測定体と測定電極との間の
静電容量を変化させる容量変化手段と、被測定体の表面
電位に対応して誘起され該静電容量の変化に伴って変化
する測定電極の電位を検出する電位検出手段と、該電位
検出手段の検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ
以上の出力信号を検知する出力検知手段と、該出力信号
から被測定体の表面電位を導き出す表面電位導出手段と
を備えた表面電位測定装置において、前記被測定体と測
定電極との間の静電容量を変化させる容量変化手段に、
ボイスコイルを適用し、該ボイスコイルを駆動して前記
静電容量を変化させること、或いは、(3)前記容量変
化手段に、前記測定電極を被測定体からの距離の異なる
位置の間を変動させる電極変動手段を有し、該電極変動
手段により測定電極を被測定体からの距離の異なる位置
の間を変動させて被測定体と測定電極との間の静電容量
を変化させ、前記出力検知手段が、測定電極の異なるそ
れぞれの位置での電位検出手段による検出信号から出力
値の異なる2つ以上の出力信号を検知する前記(2)の
表面電位測定装置において、前記被測定体と測定電極と
の間の静電容量を大きく変化させる手段、あるいは前記
測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を大き
く変動させる手段、あるいは前記被測定体と測定電極と
の間の静電容量と前記測定電極を被測定体からの距離の
異なる位置の間を同時に大きく変動させる手段に、ボイ
スコイルを適用し、該ボイスコイルを駆動して測定する
こと、或いは、(4)前記容量変化手段に、前記測定電
極を異なる変動幅で変動させる電極変動手段を有し、該
電極変動手段により測定電極を異なる変動幅で変動させ
て被測定体と測定電極との間の静電容量を変化させ、前
記出力検知手段が、測定電極の異なるそれぞれの変動幅
での電位検出手段による検出信号から出力値の異なる2
つ以上の出力信号を検知する前記(2)の表面電位測定
装置において、前記被測定体と測定電極との間の静電容
量を大きく変化させる手段、あるいは前記測定電極を異
なる変動幅で大きく変動させる手段、あるいは前記被測
定体と測定電極との間の静電容量と前記測定電極を異な
る変動幅で同時に大きく変動させる手段にボイスコイル
を適用し、該ボイスコイルを駆動して測定することを特
徴としたものである。更には、(5)前記(1)乃至
(4)において、前記ボイスコイルの駆動電圧として、
直流電圧または周期的に変化する電圧を印加すること、
或いは、(6)前記(3)において、前記測定電極を被
測定体からの距離の異なる位置の間を変動させる電圧
と、変動する該測定電極を振動させる電圧と、を重畳し
た電圧を印加すること、或いは、(7)前記(4)にお
いて、大きさの変動する電圧を印加して前記測定電極を
異なる変動幅で変動させること、或いは、(8)前記
(4)において、周波数の変動する電圧を印加して前記
測定電極を異なる変動幅を変動させること、更には、
(9)前記(1)乃至(4)において、前記ボイスコイ
ルを支持する弾性体として、梁状のバネを用いて該ボイ
スコイルを変動させること、或いは、(10)前記
(9)において、前記梁状のバネの一端側あるいは両端
側を支持して前記ボイスコイルを変動させること、或い
は、(11)前記(3)において、前記ボイスコイルに
具備される永久磁石をソレノイドコイルの軸方向に対し
ておおよそ平行に配置し、永久磁石の磁極方向をソレノ
イドコイルの軸方向に対しておおよそ垂直に配置した構
成で、ボイスコイルを変動させること、或いは、(1
2)前記(1)乃至(4)において、前記ボイスコイル
に永久磁石を固定し、ソレノイドコイルを可動状態とし
た構成で、ソレノイドコイルを変動させること、或い
は、(13)前記(12)において、前記ソレノイドコ
イルのコイルボビンを無くし、空心状のソレノイドコイ
ルを可動すること、或いは、(14)前記(1)乃至
(4)において、前記ボイスコイルに具備される永久磁
石をソレノイドコイルの外側に配置した構成でボイスコ
イルを変動させること、或いは、(15)前記(1)乃
至(4)において、前記ボイスコイルに具備される弾性
体を通して、ソレノイドコイルに電流を供給することを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】被測定体に対して非接触に設けられた測定電極
と被測定体との間の静電容量を変化させて該被測定体の
表面電位を測定する場合に、前記静電容量を変化させる
手段としてボイスコイルを用い、該ボイスコイルを振動
させる。
【0015】
【実施例1】図1は、本発明による表面電位測定装置の
第1の実施例を説明するための図で、同図は、チョッパ
型の表面電位測定装置に関するもので、図中、1は被測
定体、10はシールドケースで、該シールドケース10
内には、チョッパ電極11、ボイスコイル12、ボイス
コイル固定台13、弾性体(板ばね)14、測定電極1
5、信号検出部16等が収容されており、図示例の場
合、前記の静電容量変化手段として、チョッパ電極11
に、ボイスコイル12を取り付け、ボイスコイル12を
振動させて、被測定体1の表面電位を測定するもので、
図1(a)は側面図、図1(b)は上面図を示す。本発
明でいうボイスコイルとは、図2(a)〜(e)に示す
ように、電磁コイル12aと弾性体12bとで構成され
るものをいい、電磁コイル12aの変動を変動源とし
て、その変動幅を弾性体12bで制限するものをいう。
弾性体12bとしては、金属、ゴム材、樹脂等が使用可
能であり、例えば、図(a)に示すようなコイル状ば
ね、図2(b)に示すような波状或いはくさび状ばね、
図2(c)に示すような梁状の板ばね、或いは、図1
(d),(e)に示すようなゴム材、樹脂材等から成る
弾性体が適用可能であり、好ましくは、図2(c)に示
すような梁状の板ばねを利用した構成の弾性体が、最も
安価で簡単な構成で済むため有効である。
【0016】以下、本発明の実施例として、図2(c)
に示す梁状の板ばねを用いた場合を例に説明する。チョ
ッパ型の場合、静電容量の変化率α0は、 α0=△S/S …(6) と表される。ただし、△Sは測定電極の実効面積の変化
分を表す。ここで、SN比を向上させるためにつまりα
0を増加させるには、△Sを増加させれば良い。△Sを
増加させる手段として、ボイスコイルの利用は有効であ
る。チョッパ型の場合、チョッパ電極がその電磁コイル
部に取り付けられ、電磁コイルの変動に伴い、チョッパ
電極が変動される。チョッパ電極に音叉を利用したもの
とボイスコイルを利用したものとについて、チョッパ電
極の変動の変化幅を比較した場合、ボイスコイルを利用
した場合の方が、音叉を利用したものに対して10倍以
上大きな変化幅を得ることが可能であるため、その変化
幅の大きさに応じて得られる表面電位検出信号も10倍
以上大きな検出信号が得られ、その検出信号の大きさに
応じてSN比の向上が可能となる。なお、ボイスコイル
を駆動するための電圧あるいは電流として、直流または
周期的に変化する電圧または電流の利用が可能である。
【0017】図3は、振動容量型の表面電位測定装置に
関するもので、これは前記の静電容量変化手段として、
測定電極15にボイスコイル12を直接取り付け、この
ボイスコイル12を振動させて、被測定体1の表面電位
を得るもので、振動容量型の場合、α0は、 α0=△L/(L−△L) …(7) と表される。ただし、△Lは測定電極の変動の変化幅を
表す。ここで、SN比を向上させるためα0を増加させ
るには、△Lを増加させれば良い。△Lを増加させる手
段として、ボイスコイルの利用は有効である。振動容量
型の場合、測定電極15が電磁コイル部12aに取り付
けられ、電磁コイル部12aの変動に伴い測定電極15
が変動される。振動容量型の場合もチョッパ型の場合と
同様に、測定電極の変動の変化幅が音叉を利用したもの
に対して10倍以上大きな変化幅を得ることが可能であ
るため、その変化幅の大きさに応じて得られる表面電位
検出信号も10倍以上大きな検出信号が得られ、その検
出信号の大きさに応じてSN比の向上が可能となる。
【0018】図4(a)〜(f)は、それぞれチョッパ
型の表面電位測定装置のチョッパ電極の振動子部分にボ
イスコイルを利用した場合の他の適用例を示す装置上面
図である。図4(a)は、図1の装置適用例と同様で、
ボイスコイル12の電磁コイル12a部は、ソレノイド
コイル121およびコイルボビン122と永久磁石123
とで構成され、その構成の仕方により図(a)〜(f)
のような例が考えられる。電磁コイル12aは、コイル
ボビン122に巻かれたソレノイドコイル121に直流ま
たは時間的に変化する電圧あるいは電流を印加すること
により、ソレノイドコイル121周囲に印加電圧あるい
は印加電流に応じた磁場が発生し、その磁場と永久磁石
123から発生される磁場との相互作用により、ソレノ
イドコイル側あるいは永久磁石側が変動する。その変動
の大きさは、電磁コイル12aに取り付けられた板ばね
14により制限される。なお、本発明では、電磁コイル
12a部の構成として、主として永久磁石を適用した場
合について説明するが、永久磁石の代わりにソレノイド
コイルを適用し、そのソレノイドコイルに直流あるいは
時間的に変化する電圧または電流を印加し、2つのソレ
ノイドコイルから発生される磁場の相互作用を利用して
どちらか一方のソレノイドコイル側を変動させることも
可能である。
【0019】図4において、ボイスコイル121のコイ
ルボビン122、および永久磁石123の形状は円筒もし
くは円柱を想定したものであるが、形状を角筒または角
柱としても問題なく変動可能である。また、板ばね14
は、図示例のように、必ずしも2枚必要ではなく1枚で
も変動可能であり、また、必ずしもその各板ばねの一端
側のみだけを支持する必要はなく、各板ばねの両端側を
支持して変動させることも可能である。また、永久磁石
123の磁極方向はソレノイドコイル121の軸方向とほ
ぼ平行か垂直のどちらでも変動可能である。また、ボイ
スコイルの変動方法としては、永久磁石123を固定
し、ソレノイドコイル121を変動させてチョッパ電極
の変動を行う方法(図4(a),(c),(e))と、
ソレノイドコイル121を固定し、永久磁石123を変動
させてチョッパ電極の変動を行う方法(図4(b),
(d),(f))とがある。どちらも容易に変動可能な
方法であるが、小電力で変動速度を高め、表面電位検出
の応答速度を高めたい場合には、永久磁石を固定し、ソ
レノイドコイルを変動させてチョッパ電極の変動を行う
方法の方が好ましい。なぜなら、一般に永久磁石の重量
に比べ、ソレノイドコイルの重量の方が比較的軽量に作
製でき、軽量であればあるほど同じ変動幅を得るのに弱
い発生磁場で済むため、小電力で変動可能となる。
【0020】また、チョッパ電極の変動速度はボイスコ
イルの重量に応じて変化するため、軽量であればあるほ
ど変動速度を高くすることができる。従って、さらに軽
量化するために、ソレノイドコイルを構成するコイルボ
ビンを無くし、導電線のみのソレノイドコイルを利用
し、さらに小電力で変動速度を高めてチョッパ電極を変
動することも可能である。また、図4(c)、(e)の
ように永久磁石をソレノイドコイルの外側に配置する構
成とすることにより、ボイスコイルの大きさを小型で軽
量とし、その組み立てを容易とすることが可能となる。
さらに、ソレノイドコイルに駆動電圧あるいは駆動電流
を供給する際、板ばねが導電性のものであれば板ばねを
通してソレノイドコイルに駆動電圧、駆動電流を供給す
ることが可能となり、さらに装置構成が簡単で、組み立
てが容易となる。
【0021】図5(a)〜(f)は、各々振動容量型の
表面電位測定装置の測定電極の振動子部分にボイスコイ
ルを利用した場合の他の適用例を示す装置上面図であ
る。図5(a)は、図3の装置適用例と同じで、ボイス
コイル121の電磁コイル12a部の動作は図4の場合
と同様である。また、この図においても、ボイスコイル
のコイルボビン122、および永久磁石123の形状は円
筒もしくは円柱を想定したものであるが、形状を角筒ま
たは角柱としても問題なく変動可能である。また、板ば
ね14は、本適用例のように、必ずしも2枚必要ではな
く1枚でも変動可能であり、また、必ずしもその各板ば
ねの一端側のみだけを支持する必要はなく、各板ばねの
両端側を支持して変動させることも可能である。また、
永久磁石123の磁極方向はソレノイドコイル121の軸
方向とほぼ平行か垂直のどちらでも変動可能である。ま
た、この図5の場合においても、図4の場合と同様にボ
イスコイル121の変動方法としては、永久磁石123
固定し、ソレノイドコイル121を変動させて測定電極
の変動を行う方法(図5(a)、(c)、(e))と、
ソレノイドコイル121を固定し、永久磁石123を変動
させて測定電極の変動を行う方法(図5(b)、
(d)、(f))とがある。どちらも容易に変動可能な
方法であるが、小電力で変動速度を高め、表面電位検出
の応答速度を高めたい場合には、永久磁石123を固定
し、ソレノイドコイル121を変動させて測定電極の変
動を行う方法の方が好ましい。なぜなら、一般に永久磁
石の重量に比べ、ソレノイドコイルの重量の方が比較的
軽量に作製でき、軽量であればあるほど同じ変動幅を得
るのに弱い発生磁場で済むため、小電力で変動可能とな
る。
【0022】また、測定電極15の変動速度はボイスコ
イル121の重量に応じて変化するため、軽量であれば
あるほど変動速度を高くすることができる。従って、さ
らに軽量化するために、ソレノイドコイル121を構成
するコイルボビン122を無くし、導電線のみのソレノ
イドコイルで、さらに小電力で変動速度を高めて測定電
極を変動することも可能である。また、図5(c),
(e)のように永久磁石123をソレノイドコイル121
の外側に配置する構成とすることにより、ボイスコイル
1の大きさを小型で軽量とし、その組み立てを容易とす
ることが可能となる。さらに、ソレノイドコイルに駆動
電圧あるいは駆動電流を供給する際、板ばねが導電性の
ものであれば板ばねを通してソレノイドコイル121
駆動電圧、駆動電流を供給することが可能となり、さら
に装置構成が簡単で、組み立てが容易となる。
【0023】図6および図7は、以上説明したようなチ
ョッパ型および振動容量型の表面電位測定装置に適用さ
れる新規な静電容量変化手段として、最も簡単な構成
で、最も小型で安価にSN比を向上させ、高感度な測定
ができる装置構成を示すものである。両図とも、(a)
は側面図、(b)は上面図で、いずれも振動容量型の表
面電位測定装置に関するものであり、図6は永久磁石1
3の形状を円筒形としてソレノイドコイル121の外側
に配設し、ソレノイドコイルを変動させ、測定電極を変
動させて測定を行う場合であり、図7は永久磁石123
の形状を角形としてソレノイドコイル121の外側に配
設し、ソレノイドコイルを変動させ、測定電極を変動さ
せて測定を行う場合を示す。
【0024】
【実施例2】図8は、本発明の第2の実施例を示す表面
電位測定装置を説明するための原理図で、同図はチョッ
パ型の表面電位センサに関するものである。この実施例
は、請求項2記載の出力値の異なる2つ以上の出力信号
を得る手段として、測定電極15の検出位置を変動させ
ることにより、被測定体1と測定電極15との間の距離
を異ならせて、各々の出力信号から被測定体の表面電位
を得るものである。なお、チョッパ電極11の変動方法
として正弦波状、矩形波状、台形波状、三角波状、鋸波
状、パルス波状等の周期的、あるいは非周期的な変動を
利用して被測定体の表面電位を検出することは可能であ
る。
【0025】図8において、測定電極15が被測定体1
からL1の距離にある時の出力信号をV1、L1からdだ
け離れた距離L2の時の出力信号をV2とすると、出力値
は測定距離に依存して変動するため、図9(a)、
(b)に示すような出力値の異なる各々の信号が得られ
る。この場合、測定電極をL1とL2との間(間隔d)で
周期的あるいは非周期的に変動させることにより、正弦
波状(図10)、矩形波状(図11)、三角波状(図1
2)、鋸波状(図13)、台形波状(図14)等に変動
した異なる出力値を有する信号を得ることができる。
【0026】以上のようにして得られた異なる出力値V
1、V2を用いて、被測定体1の表面電位Vsに依存せず
に測定距離L1を逆に一義的に求めるために、例えば、
出力比をV2/V1とした場合、V2/V1は、 V2/V1=L1/L2=L1/(L1+d)=F(L1) …(8) となり、L1に関しての一次関数F(L1)で表される。
この時、L1とV2/V1との関係は図15(a)のよう
な関係曲線Aで表され、出力比V2/V1を求めれば、表
面電位Vsに依存せずにL1を一義的に求めることが可能
となる。あるいは、出力比をV1/V2とすればV1/V2
は、 V1/V2=L2/L1=(L1+d)/L1=F(L1) …(9) となり、同様にL1に関しての一次関数F(L1)で表さ
れ、この時、L1とV1/V2との関係は図15(b)の
ような関係曲線Bで表され、これも同様に出力比V1
2を求めれば、表面電位Vsに依存せずにL1を一義的
に求めることが可能となる。
【0027】上述のようにして一義的に求められたL1
を利用して、予め既知であるV1あるいはV2の出力値と
測定距離Lとの関係からV1あるいはV2の出力値を補正
し、さらに予め既知である表面電位Vsと出力値V1ある
いはV2との関係から前記補正されたV1あるいはV2
出力値に対応する表面電位Vsを求めることにより、被
測定体の表面電位を正確に得ることが可能となる。ま
た、あるいは得られたL 1をV1あるいはV2の出力式に
代入し、Vsについて求めることにより、被測定体の表
面電位を一義的に求めることも可能である。図16は、
このようにして測定距離補正を行い、測定距離に依存せ
ずに被測定体の表面電位に対応した正確な出力信号を得
る時の表面電位測定装置の信号検出部の構成を示す図
で、16は信号検出部、17は信号増幅部、18はV1
信号検出部、19はV2信号検出部、20は測定距離補
正部である。
【0028】ここで、高精度に被測定体の表面電位を検
出するために、表面電位の測定精度(SN比)を向上さ
せる方法としては、図15(a)の関係曲線Aの傾きを
増大させることで可能となる。すなわち、V1、V2の各
出力の差を大きく取り曲線の傾きを増大させることによ
り、測定距離(L1)の検出精度が向上し、その検出さ
れた測定距離より求められる測定精度もまた、向上す
る。V1、V2の各出力の差を大きく取る方法としては、
式(8)または式(9)からわかるように測定電極の変
動幅、すなわち測定距離L1とL2との間の間隔dを増加
させればよい。そのdを増加させる手段として、実施例
1で記述したボイスコイルの利用は有効である。
【0029】図8において、チョッパ電極11および測
定電極15をボイスコイルの電磁コイル部に取り付ける
ことにより、電磁コイルの変動に伴い、チョッパ電極お
よび測定電極を大きく変動させることが可能となり、実
施例1で記述したように音叉を利用したものに対して1
0倍以上大きな表面電位検出信号が得られ、dが大きく
なるためV1、V2の各出力の差が大きく取れ、測定距離
の検出精度を向上させて前記距離補正を行うことができ
るため、出力が測定距離に依存せず、測定精度(SN
比)を向上させて被測定体の表面電位を検出することが
可能となる。なお、チョッパ電極11および測定電極1
5へのボイスコイルの適用の仕方は、実施例1で述べた
方法に従って適用することが可能であり、ボイスコイル
を駆動するための電圧波形あるいは電流波形としては、
前記の直流または正弦波状、矩形波状、台形波状、三角
波状、鋸波状、パルス波状等の周期的、あるいは非周期
的な駆動波形が適用可能である。
【0030】
【実施例3】図17は、本発明の第3の実施例を示す表
面電位測定装置を説明するための原理説明図で、同図
は、振動容量型の表面電位センサに関するものである。
これは請求項2記載の出力値の異なる2つ以上の出力信
号を得る手段として、表面電位を検出するために測定電
極を被測定体方向に周期的に変動させながら測定電極の
検出位置を変動させることにより、被測定体と測定電極
との間の距離を異ならせて、各々の出力信号から被測定
体の表面電位を得る手段を示すものである。図17にお
いて、測定電極15が被測定体1からL1の距離にある
時の出力信号をV1、L1からdだけ離れた距離L2の時
の出力信号をV2とすると、出力値は測定距離に依存し
て変動するため、図9に示したような出力値の異なる各
々の信号が得られる。この場合、測定電極15の検出位
置をL1とL2との間(間隔d)で周期的あるいは非周期
的に変動させることにより、正弦波状(図10)、矩形
波状(図11)、三角波状(図12)、鋸波状(図1
3)、台形波状(図14)等に変動した異なる出力値を
有する信号を得ることができる。
【0031】以上のようにして得られた異なる出力値V
1、V2を用いて被測定体の表面電位Vsに依存せずに測
定距離L1を逆に一義的に求めるために、例えば、出力
比をV2/V1とした場合、V2/V1は、 V2/V1=L1・(L1−△L)/〔L2・(L2−△L)〕 =L1・(L1−△L)/〔(L1+d)・(L1+d−△L)〕=F(L1 2) …(10) となり、L1に関しての二次関数F(L1 2)で表される。
この時、L1とV2/V1との関係は図15(a)のような
関係曲線Aで表され、出力比V2/V1を求めれば、表面
電位Vsに依存せずにL1を一義的に求めることが可能と
なる。あるいは、出力比をV1/V2とればV1/V2は、 V1/V2=L2・(L2−△L)/〔L1・(L1−△L)〕 =(L1+d)・(L1+d−△L)/〔L1・(L1−△L)〕=F(L1 2) …(11) となり、同様にLに関しての二次関数F(L1 2)で表
され、この時、L1とV1/V2との関係は図15(b)
のような関係曲線Bで表され、これも同様に出力比V1
/V2を求めれば、表面電位Vsに依存せずにL1を一義
的に求めることが可能となる。
【0032】上述のようにして一義的に求められたL1
を利用して、予め既知であるV1あるいはV2の出力値と
測定距離Lとの関係からV1あるいはV2の出力値を補正
し、さらに予め既知である表面電位Vsと出力値V1ある
いはV2との関係から前記補正されたV1あるいはV2
出力値に対応する表面電位Vsを求めることにより、被
測定体の表面電位を正確に得ることが可能となる。ま
た、得られたL1をV1あるいはV2の出力式に代入し、
sについて求めることにより、被測定体の表面電位を
一義的に求めることも可能である。この実施例の場合
も、表面電位測定装置の検出部の構成を図16のような
構成とすることで、測定距離補正を行い、測定距離に依
存せずに被測定体の表面電位に対応した正確な出力信号
を得ることが可能となる。
【0033】この場合も、高精度に被測定体の表面電位
を検出するために、表面電位の測定精度(SN比)を向
上させる方法としては、図15(a)の関係曲線Aの傾
きを増大させることで可能となる。すなわち、V1、V2
の各出力の差を大きく取り、曲線Aの傾きを増大させる
ことにより、測定距離(L1)の検出精度が向上し、そ
の検出された測定距離より求められる表面電位の測定精
度も向上する。V1、V2の各出力の差を大きく取る方法
としては、式(10)または式(11)からわかるよう
に測定電極の変動の変動幅(△L)、あるいは測定距離
1とL2との間の間隔(d)を増加させればよい。その
△Lおよびdを増加させる手段として、実施例1で記述
したボイスコイルの利用は有効である。
【0034】図17において、測定電極15をボイスコ
イルの電磁コイル部に取り付けることにより、電磁コイ
ルの変動に伴い、測定電極15を大きく変動させること
が可能となり、実施例1で記述したように音叉を利用し
たものに対して10倍以上大きな表面電位検出信号が得
られ、△Lおよびdを大きく取れるためV1、V2の各出
力の差が大きく取れ、測定距離の検出精度を向上させて
前記距離補正を行うことができるため、出力が測定距離
に依存せず、測定精度(SN比)を向上させて被測定体
の表面電位を検出することが可能となる。
【0035】なお、測定電極へのボイスコイルの適用の
仕方は、実施例1で述べた方法に従って適用することが
可能であり、ボイスコイルを駆動するための電圧波形あ
るいは電流波形としては、前記の直流または正弦波状、
矩形波状、台形波状、三角波状、鋸波状、パルス波状等
の周期的、あるいは非周期的な駆動波形が適用可能であ
る。ただし、本実施例の場合、電磁コイル部を構成する
永久磁石の磁極方向をソレノイドコイルの軸方向に対し
ておおよそ垂直方向に配置する方がよい。永久磁石から
発生される磁場の強さは距離に依存して変化し、永久磁
石からの距離が離れれば離れるほど磁場の強さは弱くな
る。そのため、永久磁石の磁極方向をソレノイドコイル
の軸方向に対しておおよそ平行な方向に配置し、永久磁
石あるいはソレノイドコイルをその間の距離が遠い時と
近い時とで変動させた場合、その変動幅が異なる。本実
施例のように一定の変動幅(△L)を利用して正確な測
定距離を求め、その測定距離から正確な表面電位を得よ
うとする場合、変動幅が異なれば正確な表面電位が得ら
れないため、その磁極配置方向は適さないと言える。
【0036】図17に示したように、表面電位を検出す
るために測定電極15を被測定体方向に周期的に変動さ
せながら測定電極の検出位置を変動させて、被測定体1
と測定電極15との間の距離を異ならせる手段として
は、前記ボイスコイルの電磁コイルに、図18(a)に
示すような駆動電圧波形と、図18(b)に示すような
駆動電圧波形を重畳させた状態の電圧波形(図18
(c))を印加することで可能である。なお、この印加
電圧波形としては、図18(a)に示したような正弦波
状の波形だけに限らず、前記測定電極を変動させるため
の波形(矩形波状、台形波状、三角波状、鋸波状、パル
ス波状等の周期的、あるいは非周期的に変動する波形)
および前記測定電極の検出位置を異ならせるための波形
(正弦波状(図10)、矩形波状(図11)、三角波状
(図12)、鋸波状(図13)、台形波状(図14)等
の周期的あるいは非周期的に変動する波形)に従う印加
電圧波形が適用可能である。
【0037】
【実施例4】図19は、本発明の第4の実施例を示す表
面電位測定装置を説明するための原理説明図で、同図は
振動容量型の表面電位センサに関するものである。この
実施例は請求項2に記載の出力値の異なる2つ以上の出
力信号を得る手段として、表面電位を検出するために測
定電極を被測定体方向に周期的に変動させ、その際、そ
の変動の変化幅を異ならせて、各々の変化幅に対応する
出力信号から被測定体の表面電位を得る手段を示すもの
である。図19において、測定電極15を被測定体1か
らLだけ離した距離に配置し、測定電極15を被測定体
方向に△L1の変化幅で変動させた時の出力信号をV1
△L2の変化幅で変動させた時の出力信号をV2とする
と、出力信号は測定電極の変動の変化幅にほぼ比例する
ため、図9(a),(b)に示すV1、V2に対応するよ
うな出力値の異なる各々の信号が得られる。この場合、
測定電極の変動の変化幅を周期的あるいは非周期的に変
動させることにより、正弦波状(図10)、矩形波状
(図11)、三角波状(図12)、鋸波状(図13)、
台形波状(図14)等に変動した異なる出力値を有する
信号を得ることができる。
【0038】以上のようにして得られた異なる出力値V
1、V2を用いて被測定体の表面電位Vsに依存せずに測
定距離Lを逆に一義的に求めるために、例えば、出力比
をV2/V1とした場合、V2/V1は、 V2/V1=△L2・(L−△L1)/〔△L1・(L−△L2)〕=F(L) …(12) となり、Lに関しての一次関数F(L)で表される。こ
の時、LとV2/V1との関係は図20(a)のような関
係曲線で表され、出力比V2/V1を求めれば、表面電位
sに依存せずにLを一義的に求めることが可能とな
る。あるいは、出力比をV1/V2とすればV1/V2は、 V1/V2=△L1・(L−△L2)/〔△L2・(L−△L1)〕=F(L) …(13) となり、同様にLに関しての一次関数F(L)で表さ
れ、LとV1/V2との関係は図20(b)のような関係
曲線Aで表される。従って、これも同様に出力比V1
2を求めれば、表面電位Vsに依存せずにLを一義的に
求めることが可能となる。
【0039】上述のようにして一義的に求められたLを
利用して、予め既知であるV1あるいはV2の出力値と測
定距離Lとの関係からV1あるいはV2の出力値を補正
し、さらに予め既知である表面電位Vsと出力値V1ある
いはV2との関係から前記補正されたV1あるいはV2
出力値に対応する表面電位Vsを求めることにより、被
測定体の表面電位を正確に得ることが可能となる。ま
た、得られたLをV1あるいはV2の出力式に代入し、V
sについて求めることにより、被測定体の表面電位を一
義的に求めることも可能である。この実施例の場合も、
表面電位測定装置の検出部の構成を図16に示したよう
な構成とすることで、測定距離補正を行い、測定距離に
依存せずに被測定体の表面電位に対応した正確な出力信
号を得ることが可能となる。
【0040】この場合も、高精度に被測定体の表面電位
を検出するために、表面電位の測定精度(SN比)を向
上させる方法としては、図20(a)の関係曲線Aの傾
きを増大させることで可能となる。すなわち、V1、V2
の各出力の差を大きく取り、曲線の傾きを増大させるこ
とにより、測定距離(L1)の検出精度が向上し、その
検出された測定距離より求められる表面電位の測定精度
も向上する。V1、V2の各出力の差を大きく取る方法と
しては、式(12)または式(13)からわかるように
測定電極の変動の変化幅(△L1、△L2)を増加し、さ
らに、その変化幅の差を大きく取ればよい。その△L1
および△L2を増加させる手段として、実施例1で記述
したボイスコイルの利用は有効である。
【0041】図19において、測定電極15をボイスコ
イルの電磁コイル部に取り付けることにより、電磁コイ
ルの変動に伴い、測定電極を大きく変動させることが可
能となり、実施例1で記述したように音叉を利用したも
のに対して10倍以上大きな表面電位検出信号が得ら
れ、△L1および△L2が大きく取れ、その差を大きく取
れるためV1、V2の各出力の差が大きく取れ、測定距離
の検出精度を向上させて前記距離補正を行うことができ
るため、出力が測定距離に依存せず、測定精度(SN
比)を向上させて被測定体の表面電位を検出することが
可能となる。なお、測定電極へのボイスコイルの適用の
仕方は、実施例1で述べた方法に従って適用することが
可能であり、ボイスコイルを駆動するための電圧波形あ
るいは電流波形としては、前記の直流または正弦波状、
矩形波状、台形波状、三角波状、鋸波状、パルス波状等
の周期的、あるいは非周期的な駆動波形が適用可能であ
る。
【0042】図19に示すように、表面電位を検出する
ために測定電極を被測定体方向に周期的に変動させ、か
つ、その変動の変化幅を異ならせる手段としては、前記
ボイスコイルの電磁コイルに図21(a)に示すような
駆動電圧の大きさを異ならせた状態の電圧波形を印加す
ることにより可能である。あるいは、図21(b)に示
すように駆動電圧の大きさは一定として、駆動電圧波形
の周波数を異ならせた状態の電圧波形を印加することで
も可能である。あるいは、前記図21(a)、(b)に
示した各駆動電圧波形において、駆動電圧の大きさとそ
の周波数とを同時に異ならせた状態の電圧波形をボイス
コイルの電磁コイルに印加しても可能である。なお、こ
の印加電圧波形としては、図21(a)、(b)に示し
たような正弦波状の波形だけに限らず、前記測定電極を
変動させるための波形(矩形波状、台形波状、三角波
状、鋸波状、パルス波状等の周期的、あるいは非周期的
に変動する波形)および前記測定電極の変動の変化幅を
異ならせるための波形(正弦波状(図10)、矩形波状
(図11)、三角波状(図12)、鋸波状(図13)、
台形波状(図14)等の周期的あるいは非周期的に変動
する波形)に従う印加電圧波形が適用可能である。
【0043】最後に、実施例3,4に記述した表面電位
測定装置の構成例として、図6、図7に示す装置構成図
が適用できる。図7に示すように測定電極15を被測定
体1から、所定の間隔で配置し、測定電極15と被測定
体1との間の静電容量を変化させるために前記ボイスコ
イル12を利用し、板ばね14の先端部分に測定電極1
5を配置する。測定電極15に誘起される電位の変化を
検出する信号検出部16を前記測定電極15に電気的に
接続し、前記測定電極15が配置されたボイスコイル1
2と前記信号検出部とを開口部を有する電気的に遮蔽さ
れたケース(シールドケース)10内に設置する。な
お、測定電極15は、シールドケース10の開口部10
aを通して被測定体に曝されるように配置する。
【0044】上記のような構成で前記シールドケース1
0の外部より実施例3および4で記述したような駆動電
圧信号を前記ボイスコイル12の電磁コイル12aに印
加して測定電極を変動させ、測定電極と被測定体との間
の静電容量を変化させる。その変化に伴い測定電極に誘
起される電位の変化を信号検出部で検出し、得られた検
出信号をシールドケース外部に取り出し、その信号を図
16に示したような構成の信号処理を行うことにより、
測定距離に依存せずに被測定体の表面電位を従来より高
精度に検出することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)〔請求項1に対応する効果〕:被測定体と測定電
極との間の静電容量を変化させる手段に、ボイスコイル
を駆動して静電容量を変化させるので、簡単な構成で、
小型、安価にSN比を向上させることができ、高感度な
検出ができる表面電位測定装置が提供される。 (2)〔請求項2に対応する効果〕:被測定体と測定電
極との間の静電容量を変化させる手段に、ボイスコイル
を駆動して静電容量を変化させるので、簡単な構成で、
小型、安価にSN比を向上させることができ、測定距離
に依存せずに高精度な検出ができる表面電位測定装置が
提供される。 (3)〔請求項3に対応する効果〕:被測定体と測定電
極との間の静電容量を大きく変化させる手段、あるいは
測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を大き
く変動させる手段、あるいは被測定体と測定電極との間
の静電容量と測定電極を被測定体からの距離の異なる位
置の間を同時に大きく変動させる手段に、ボイスコイル
を適用するので、簡単な構成で、小型、安価にSN比を
向上させることができ、測定距離に依存せずに高精度な
検出ができる表面電位測定装置が提供される。 (4)〔請求項4に対応する効果〕:被測定体と測定電
極との間の静電容量を大きく変化させる手段、あるいは
測定電極を異なる変動幅で大きく変動させる手段、ある
いは被測定体と測定電極との間の静電容量と測定電極を
異なる変動幅で同時に大きく変動させる手段に、ボイス
コイルを適用するので、簡単な構成で、小型、安価にS
N比を向上させることができ、測定距離に依存せずに高
精度な検出ができる表面電位測定装置が提供される。 (5)〔請求項5に対応する効果〕:ボイスコイルの駆
動電圧として、直流電圧または周期的に変化する電圧を
使用するので、簡単な構成で、かつ、安価に被測定体の
表面電位の測定精度を向上させることができ、高精度な
検出が可能な装置が得られる。 (6)〔請求項6に対応する効果〕:ボイスコイルの駆
動電圧として、測定電極を被測定体からの距離の異なる
位置の間を変動させる電圧と、変動する該測定電極を振
動させる電圧と、を重畳した電圧を使用するので、簡単
な構成で、かつ、安価に被測定体の表面電位の測定精度
を向上させることができ、高精度な検出が可能な装置が
得られる。 (7)〔請求項7に対応する効果〕:ボイスコイルの駆
動電圧として、大きさの変動する電圧を印加して測定電
極を異なる変動幅で変動させるので、簡単な構成で、か
つ、安価に被測定体の表面電位の測定精度を向上させる
ことができ、高精度な検出が可能な装置が得られる。 (8)〔請求項8に対応する効果〕:ボイスコイルの駆
動電圧として、周波数の変動する電圧を印加して測定電
極を異なる変動幅で変動させるので、簡単な構成で、か
つ安価に被測定体の表面電位の測定精度を向上させるこ
とができ、高精度な検出が可能な装置が得られる。 (9)〔請求項9に対応する効果〕:ボイスコイルに具
備される弾性体として、梁状の板ばねを適用してボイス
コイルを変動させるので、簡単な構成で、被測定体の表
面電位の測定精度を向上させることができ、高精度な検
出が可能な装置が得られる。 (10)〔請求項10に対応する効果〕:前記梁状の板
ばねの一端側あるいは両端側を支持してボイスコイルを
変動させるので、簡単な構成で、被測定体の表面電位の
測定精度を向上させることができ、高精度な検出が可能
な装置が得られる。 (11)〔請求項11に対応する効果〕:また、ボイス
コイルに具備される永久磁石をソレノイドコイルの軸方
向に対しておおよそ平行に配置し、永久磁石の磁極方向
をソレノイドコイルの軸方向に対しておおよそ垂直に配
置するので、測定電極を簡単な構成で、効率良く、一定
な変動幅で変動させることができ、被測定体の表面電位
の測定精度が安定して得られ、高精度な検出が可能な装
置が得られる。 (12)〔請求項12に対応する効果〕:ボイスコイル
に具備される永久磁石を固定し、ソレノイドコイルを可
動状態として使用するので、小型、小電力で応答速度を
高くして被測定体の表面電位の測定精度を向上させるこ
とができ、高精度な検出が可能な装置が得られる。 (13)〔請求項13に対応する効果〕:ソレノイドコ
イルのコイルボビンを無くし、空心状のソレノイドコイ
ルを可動にして使用するので、小型、小電力で応答速度
を高くして被測定体の表面電位の測定精度を向上させる
ことができ、高精度な検出が可能な装置が得られる。 (14)〔請求項14に対応する効果〕:ボイスコイル
に具備される永久磁石をソレノイドコイルの外側に配置
して使用するので、簡単な構成で小型となり、その組み
立てを容易にして被測定体の表面電位の測定精度を向上
させることができ、高精度な検出が可能な装置が得られ
る。 (15)〔請求項15に対応する効果〕:ボイスコイル
に具備される板ばねを通して、ソレノイドコイルに電流
を供給するので、簡単な構成で小型となり、その組み立
てを容易にして被測定体の表面電位の測定精度を向上さ
せることができ、高精度な検出が可能な装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による表面電位測定装置の第1の実施
例を説明するための要部側面図及び上面図である。
【図2】 本発明の実施に使用して好適なボイスコイル
の例を示す概略図である。
【図3】 振動容量型の表面電位測定装置の実施例を説
明するための図である。
【図4】 チョッパ型の表面電位測定装置の測定電極の
振動子部分にボイスコイルを使用した場合の実施例を説
明するための図である。
【図5】 振動容量型の表面電位測定装置の測定電極の
振動子部分にボイスコイルを使用した場合の実施例を説
明するための図である。
【図6】 振動容量型の表面電位測定装置の実施例を説
明するための側面図及び上面図である。
【図7】 振動容量型の表面電位測定装置の他の実施例
を説明するための側面図及び上面図である。
【図8】 本発明の第2の実施例を説明するための動作
原理図である。
【図9】 図8の測定電極を変位させた時の出力信号を
示す図である。
【図10】 図8の測定電極を周期的に変化させた時の
出力信号を示す図である。
【図11】 図8の測定電極を周期的に変化させた時の
他の出力信号を示す図である。
【図12】 図8の測定電極を周期的に変化させた時の
他の出力信号を示す図である。
【図13】 図8の測定電極を周期的に変化させた時の
他の出力信号を示す図である。
【図14】 図8の測定電極を周期的に変化させた時の
他の出力信号を示す図である。
【図15】 図8において測定電極と被測定体との距離
を変化させた時の出力信号の比と距離との関係を示す図
である。
【図16】 図8に示した測定装置に使用し好適な信号
検出回路の一例を示す図である。
【図17】 本発明の第3の実施例を説明するための動
作原理図である。
【図18】 測定電極を駆動する電圧の作成方法の一例
を説明するための図である。
【図19】 本発明の第4の実施例を説明するための動
作原理を説明するための図である。
【図20】 図19において、測定電極と被測定体の距
離を変化させた時の出力信号の比と距離との関係を示す
図である。
【図21】 測定電極を周期的に変位させるボイスコイ
ルに印加する電圧の波形を示す図である。
【図22】 従来の表面電位測定装置の例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…被測定体、2…チョッパ電極、3…測定電極、4…
信号検出部、5…信号増幅部、10…シールドケース、
11…チョッパ電極、12…ボイスコイル、12a…電
磁コイル、12b…弾性体、121…ソレノイドコイ
ル、122…ボビン、123…永久磁石、13…固定台、
14…弾性体(板ばね)、15…測定電極、16…信号
検出部、17…信号増幅部、18,19…信号検出部、
20…測定距離補正部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体から所定間隔を隔てた位置に該
    被測定体と電気的に独立した測定電極を配設した表面電
    位測定装置であって、前記被測定体と測定電極との間の
    静電容量を変化させる容量変化手段と、被測定体の表面
    電位に対応して誘起され該静電容量の変化に伴って変化
    する測定電極の電位を検出する電位検出手段と、該電位
    検出手段の検出信号から被測定体の表面電位を導き出す
    表面電位導出手段とを備えた表面電位測定装置におい
    て、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を変化さ
    せる容量変化手段に、ボイスコイルを適用し、該ボイス
    コイルを駆動して前記静電容量を変化させることを特徴
    とする表面電位測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定体から所定間隔を隔てた位置に該
    被測定体と電気的に独立した測定電極を配設した表面電
    位測定装置であって、前記被測定体と測定電極との間の
    静電容量を変化させる容量変化手段と、被測定体の表面
    電位に対応して誘起され該静電容量の変化に伴って変化
    する測定電極の電位を検出する電位検出手段と、該電位
    検出手段の検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ
    以上の出力信号を検知する出力検知手段と、該出力信号
    から被測定体の表面電位を導き出す表面電位導出手段と
    を備えた表面電位測定装置において、前記被測定体と測
    定電極との間の静電容量を変化させる容量変化手段に、
    ボイスコイルを適用し、該ボイスコイルを駆動して前記
    静電容量を変化させることを特徴とする表面電位測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記容量変化手段に、前記測定電極を被
    測定体からの距離の異なる位置の間を変動させる電極変
    動手段を有し、該電極変動手段により前記測定電極を被
    測定体からの距離の異なる位置の間を変動させて被測定
    体と測定電極との間の静電容量を変化させ、前記出力検
    知手段が、測定電極の異なるそれぞれの位置での電位検
    出手段による検出信号から出力値の異なる2つ以上の出
    力信号を検知する請求項2記載の表面電位測定装置にお
    いて、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を大き
    く変化させる手段あるいは前記測定電極を被測定体から
    の距離の異なる位置の間を大きく変動させる手段、ある
    いは前記被測定体と測定電極との間の静電容量と前記測
    定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を同時に
    大きく変動させる手段に、ボイスコイルを適用し、該ボ
    イスコイルを駆動して静電容量を測定することを特徴と
    する表面電位測定装置。
  4. 【請求項4】 前記容量変化手段に、前記測定電極を異
    なる変動幅で変動させる電極変動手段を有し、該電極変
    動手段により測定電極を異なる変動幅で変動させて被測
    定体と測定電極との間の静電容量を変化させ、前記出力
    検知手段が、測定電極の異なるそれぞれの変動幅での電
    位検出手段による検出信号から出力値の異なる2つ以上
    の出力信号を検知する請求項2記載の表面電位測定装置
    において、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を
    大きく変化させる手段、あるいは前記測定電極を異なる
    変動幅で大きく変動させる手段、あるいは前記被測定体
    と測定電極との間の静電容量と前記測定電極を異なる変
    動幅で同時に大きく変動させる手段に、ボイスコイルを
    適用し、該ボイスコイルを駆動して静電容量を測定する
    ことを特徴とする表面電位測定装置。
  5. 【請求項5】 前記ボイスコイルの駆動電圧として、直
    流電圧または周期的に変化する電圧を印加することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表面電位測
    定装置。
  6. 【請求項6】 前記ボイスコイルの駆動電圧として、前
    記測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を変
    動させる電圧と、変動する該測定電極を振動させる電圧
    と、を重畳した電圧を印加することを特徴とする請求項
    3記載の表面電位測定装置。
  7. 【請求項7】 前記ボイスコイルの駆動電圧として、大
    きさの変動する電圧を印加して前記測定電極を異なる変
    動幅で変動させることを特徴とする請求項4記載の表面
    電位測定装置。
  8. 【請求項8】 前記ボイスコイルの駆動電圧として、周
    波数の変動する電圧を印加して前記測定電極を異なる変
    動幅を変動させることを特徴とする請求項4記載の表面
    電位測定装置。
  9. 【請求項9】 前記ボイスコイルに具備される弾性体と
    して、梁状のバネを適用した構成で、ボイスコイルを変
    動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の表面電位測定装置。
  10. 【請求項10】 前記梁状のバネの一端側あるいは両端
    側を支持した構成で、ボイスコイルを変動させることを
    特徴とする請求項9記載の表面電位測定装置。
  11. 【請求項11】 前記ボイスコイルに具備される永久磁
    石をソレノイドコイルの軸方向に対しておおよそ平行に
    配置し、永久磁石の磁極方向をソレノイドコイルの軸方
    向に対しておおよそ垂直に配置した構成で、ボイスコイ
    ルを変動させることを特徴とする請求項3記載の表面電
    位測定装置。
  12. 【請求項12】 前記ボイスコイルに具備される永久磁
    石を固定し、ソレノイドコイルを可動状態とした構成
    で、ソレノイドコイルを変動させることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の表面電位測定装置。
  13. 【請求項13】 前記ソレノイドコイルのコイルボビン
    を無くし、空心状のソレノイドコイルを可動することを
    特徴とする請求項12記載の表面電位測定装置。
  14. 【請求項14】 前記ボイスコイルに具備される永久磁
    石をソレノイドコイルの外側に配置した構成でボイスコ
    イルを変動させることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の表面電位測定装置。
  15. 【請求項15】 前記ボイスコイルに具備される弾性体
    を通して、ソレノイドコイルに電流を供給することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表面電位測
    定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100852331B1 (ko) * 2004-06-08 2008-08-14 캐논 가부시끼가이샤 전위 측정 장치 및 화상 형성 장치
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