JPH0811002Y2 - 水中用圧電ケーブル - Google Patents
水中用圧電ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0811002Y2 JPH0811002Y2 JP1988159194U JP15919488U JPH0811002Y2 JP H0811002 Y2 JPH0811002 Y2 JP H0811002Y2 JP 1988159194 U JP1988159194 U JP 1988159194U JP 15919488 U JP15919488 U JP 15919488U JP H0811002 Y2 JPH0811002 Y2 JP H0811002Y2
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- JP
- Japan
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- piezoelectric
- underwater
- layer
- piezoelectric cable
- cable
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- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、海底地震探査や魚群探知用のハイドロフォ
ン等に好適に利用される水中用圧電ケーブルに関する。
ン等に好適に利用される水中用圧電ケーブルに関する。
〈従来技術〉 ポリ弗化ビニリデン,ポリ弗化ビニール,ポリ塩化ビ
ニリデン,ポリ塩化ビニール,ナイロン等の圧電性有機
物もしくは合成ゴムや合成樹脂の有機物中にチタン酸ジ
ルコニア酸鉛,チタン酸鉛等の強誘電セラミック粒子を
混合してなる圧電性有機セラミック複合物は、一般の焼
結質圧電磁器材料に比し、その音響インポーダンスが水
の音響インピーダンスに近似する特性を有し、このた
め、これを圧電トランデューサとして用いると水中を伝
播する音響波を効率良く受波し、感度を高め得る利点を
生じる。
ニリデン,ポリ塩化ビニール,ナイロン等の圧電性有機
物もしくは合成ゴムや合成樹脂の有機物中にチタン酸ジ
ルコニア酸鉛,チタン酸鉛等の強誘電セラミック粒子を
混合してなる圧電性有機セラミック複合物は、一般の焼
結質圧電磁器材料に比し、その音響インポーダンスが水
の音響インピーダンスに近似する特性を有し、このた
め、これを圧電トランデューサとして用いると水中を伝
播する音響波を効率良く受波し、感度を高め得る利点を
生じる。
そこで第3図に示すように、前記圧電材料よりなる圧
電層aを電極を兼ねる金属芯線bの周りに配置し、かつ
該圧電層aの外周に導電塗料等の導電材cを配置し、前
記金属芯線bと導電材c間に所定の直流電圧を印加して
圧電層aを径方向に分極した同軸状の水中用圧電ケーブ
ルを形成し、これを水中に浸漬して、前記金属芯線b及
び導電材c間から出力信号を取出して前記水中を伝播す
る音響波を受信するようにした水中用圧電ケーブルがあ
る。
電層aを電極を兼ねる金属芯線bの周りに配置し、かつ
該圧電層aの外周に導電塗料等の導電材cを配置し、前
記金属芯線bと導電材c間に所定の直流電圧を印加して
圧電層aを径方向に分極した同軸状の水中用圧電ケーブ
ルを形成し、これを水中に浸漬して、前記金属芯線b及
び導電材c間から出力信号を取出して前記水中を伝播す
る音響波を受信するようにした水中用圧電ケーブルがあ
る。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、前記構成による水中用圧電ケーブルは、柔
軟であるため、音響波以外の圧力、例えば吹き流し時の
引張応力や水の流動,波立等による曲げ応力が作用する
が、これら機械的応力は圧電層aの長さ方向(分極軸に
垂直な方向)に歪みを与え電荷又は電圧を生じ、これが
ノイズ信号となって音響波に重畳的に加わり、S/N比を
低下させるという欠点があった。
軟であるため、音響波以外の圧力、例えば吹き流し時の
引張応力や水の流動,波立等による曲げ応力が作用する
が、これら機械的応力は圧電層aの長さ方向(分極軸に
垂直な方向)に歪みを与え電荷又は電圧を生じ、これが
ノイズ信号となって音響波に重畳的に加わり、S/N比を
低下させるという欠点があった。
本考案は、かかる従来構成の欠点を除去し得る水中用
圧電ケーブルの提供を目的とするものである。
圧電ケーブルの提供を目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、芯線の外周に内部電極、圧電層、外部電
極、保護被覆層を順次形成してなるものにおいて、前記
芯線と内部電極との間に水中音響波以外の外的応力を緩
和するダンピング層を介在させてなることを特徴とする
水中用圧電ケーブルである。
極、保護被覆層を順次形成してなるものにおいて、前記
芯線と内部電極との間に水中音響波以外の外的応力を緩
和するダンピング層を介在させてなることを特徴とする
水中用圧電ケーブルである。
このダンピング層としては、ダンピングゴム、鉛層、
振動抑制特性を備えた鋼板等がある。
振動抑制特性を備えた鋼板等がある。
〈作用〉 この水中用圧電ケーブルを使用した場合に、吹き流し
による引張応力や水の流動,波立等により、機械的応力
が作用しても、ダンピング層により緩衝され、その振動
は急峻に減衰する。一方、該水中用圧電ケーブルに放射
される受波信号は、前記ダンピング層は、圧電層よりも
内側にあるため、該ダンピング層により阻害されること
がない。
による引張応力や水の流動,波立等により、機械的応力
が作用しても、ダンピング層により緩衝され、その振動
は急峻に減衰する。一方、該水中用圧電ケーブルに放射
される受波信号は、前記ダンピング層は、圧電層よりも
内側にあるため、該ダンピング層により阻害されること
がない。
〈実施例〉 第1,2図は本考案に係る同軸型の水中用圧電ケーブル
1の実施例に関する。
1の実施例に関する。
ここで3はダンピングゴム等からなるダンピング層で
あって、ステンレス芯線2がその中心を通っている。こ
のダンピングゴムとしては、ポリノルゴルネンに石油系
オイルを混合してなる低反発ゴム等が良好に適用され得
る。
あって、ステンレス芯線2がその中心を通っている。こ
のダンピングゴムとしては、ポリノルゴルネンに石油系
オイルを混合してなる低反発ゴム等が良好に適用され得
る。
前記ステンレス芯線2は、押出し成形の時にダンピン
グ層3を担持して成形を容易にすると共に、水中用圧電
ケーブル1の形状を保持する役割を有する。前記ダンピ
ング層3の周りには導電塗料等からなる内部電極4が形
成されており、さらにその外側には、径方向に分極した
圧電ゴム等からなる圧電層5が環状に設けられている。
また前記圧電層5の周面には導電塗料を塗着して形成し
た外部電極6が設けられ、さらにその外周に保護被覆層
7が被着されている。
グ層3を担持して成形を容易にすると共に、水中用圧電
ケーブル1の形状を保持する役割を有する。前記ダンピ
ング層3の周りには導電塗料等からなる内部電極4が形
成されており、さらにその外側には、径方向に分極した
圧電ゴム等からなる圧電層5が環状に設けられている。
また前記圧電層5の周面には導電塗料を塗着して形成し
た外部電極6が設けられ、さらにその外周に保護被覆層
7が被着されている。
前記圧電層5は、例えばチタン酸鉛(PbTiO3)系材
料、またチタン酸ジルコン酸鉛は(Pb(Ti・Zr)O3)系
材料等により形成する。
料、またチタン酸ジルコン酸鉛は(Pb(Ti・Zr)O3)系
材料等により形成する。
このようにして形成された水中用圧電ケーブル1は、
圧電層5の内面側に接続した内部電極4と、外面側に接
続した外部電極6とをリード線8により電気的に接続し
て、その端部を出力端子9,9とし、該出力端子9,9間より
出力信号を取出すようにしている。
圧電層5の内面側に接続した内部電極4と、外面側に接
続した外部電極6とをリード線8により電気的に接続し
て、その端部を出力端子9,9とし、該出力端子9,9間より
出力信号を取出すようにしている。
前記実施例の作用を説明すると、前記水中用圧電ケー
ブル1が波立等により長さ方向の応力が生じると、局部
に湾曲歪を生ずるが、前記ダンピング層3の振動抑制作
用により該歪は急激に減衰する。このため、前記波立等
の外的応力による電位差(又は電圧差)の影響が可及的
に除去される。一方、音響波による影響はケーブル全外
周から圧電層5に作用するが、内部のダンピング層3に
は影響されない。このためその液中に音響波が発生する
と、良好な出力が出力端子9,9間に発生する。
ブル1が波立等により長さ方向の応力が生じると、局部
に湾曲歪を生ずるが、前記ダンピング層3の振動抑制作
用により該歪は急激に減衰する。このため、前記波立等
の外的応力による電位差(又は電圧差)の影響が可及的
に除去される。一方、音響波による影響はケーブル全外
周から圧電層5に作用するが、内部のダンピング層3に
は影響されない。このためその液中に音響波が発生する
と、良好な出力が出力端子9,9間に発生する。
従って、前記したように波立等の外的応力による電位
の発生は消去されるから出力端子9,9には音響波に対応
する電気信号のみが抽出されるようになる。
の発生は消去されるから出力端子9,9には音響波に対応
する電気信号のみが抽出されるようになる。
〈考案の効果〉 本考案の水中用圧電ケーブルは前記の説明によって明
らかにしたように、圧電層よりも内側に、ダンピング層
を配設したから、曳航時の吹き流し等による外圧によっ
て湾曲した場合には、該ダンピング層により、その振動
の減衰を生じて外圧からの影響を可及的に除去でき、し
かも、該水中用圧電ケーブルに放射される受波信号は、
ダンピング層が圧電層よりも内側にあることから、阻害
されることはなく、このためS/N比を著しく向上でき
て、良好な出力信号を生じ得る等の優れた効果がある。
らかにしたように、圧電層よりも内側に、ダンピング層
を配設したから、曳航時の吹き流し等による外圧によっ
て湾曲した場合には、該ダンピング層により、その振動
の減衰を生じて外圧からの影響を可及的に除去でき、し
かも、該水中用圧電ケーブルに放射される受波信号は、
ダンピング層が圧電層よりも内側にあることから、阻害
されることはなく、このためS/N比を著しく向上でき
て、良好な出力信号を生じ得る等の優れた効果がある。
第1図は本考案の一実施例の斜視図、第2図は同縦断側
面図、第3図は従来装置の斜視図である。 3……ダンピング層 4……内部電極 5……圧電層 6……外部電極
面図、第3図は従来装置の斜視図である。 3……ダンピング層 4……内部電極 5……圧電層 6……外部電極
Claims (1)
- 【請求項1】芯線の外周に内部電極、圧電層、外部電
極、保護被覆層を順次形成してなるものにおいて、前記
芯線と内部電極との間に水中音響波以外の外的応力を緩
和するダンピング層を介在させてなることを特徴とする
水中用圧電ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988159194U JPH0811002Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 水中用圧電ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988159194U JPH0811002Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 水中用圧電ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0279695U JPH0279695U (ja) | 1990-06-19 |
JPH0811002Y2 true JPH0811002Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31440187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988159194U Expired - Lifetime JPH0811002Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 水中用圧電ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811002Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4630988B2 (ja) * | 2005-10-28 | 2011-02-09 | 株式会社長峰製作所 | 圧電ファイバおよびそれを用いた非破壊検査方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5750198A (en) * | 1980-09-09 | 1982-03-24 | Nec Corp | Transceiver for underwater use |
JPS63273080A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-10 | Yokogawa Electric Corp | 超音波距離計の送受波器 |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP1988159194U patent/JPH0811002Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0279695U (ja) | 1990-06-19 |
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