JPH08109828A - 多気筒エンジンの排気装置 - Google Patents

多気筒エンジンの排気装置

Info

Publication number
JPH08109828A
JPH08109828A JP6245995A JP24599594A JPH08109828A JP H08109828 A JPH08109828 A JP H08109828A JP 6245995 A JP6245995 A JP 6245995A JP 24599594 A JP24599594 A JP 24599594A JP H08109828 A JPH08109828 A JP H08109828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
engine
cylinder
passage
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6245995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Suzuki
洋未 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP6245995A priority Critical patent/JPH08109828A/ja
Publication of JPH08109828A publication Critical patent/JPH08109828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多気筒エンジンに切換弁付き排気装置を採用
したとしても排気管の総重量が軽くて済むとともに製造
コストも低く抑えることができるようにする。 【構成】 気筒毎の排気通路に、上下の分岐通路のうち
一方を選択する弁体付き排気通路切換弁12をそれぞれ
介装する。各弁体にエンジン運転状態に応じて同方向へ
回して分岐通路を切換える制御装置10を接続する。各
排気通路切換弁12の上側分岐通路同士を低回転域用排
気管20に接続し、下側分岐通路同士を高回転域用排気
管21に接続した。膨張室は気筒数に係わりなく低回転
域用と高回転域用との2つで済み、軽量で低コストであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒エンジンの各気
筒に排気の圧力波を利用してエンジン出力を高める構造
の排気管を接続した多気筒エンジンの排気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの出力を高めるために、
排気管中を伝播する排気の圧力波を膨張室で反射させて
負の反射波、あるいは正の反射波としてエンジンの排気
口に戻し、排気口近傍を排気時期初期において負圧とし
たり排気時期終期において正圧としたりすることが行わ
れている。
【0003】この種の排気の圧力波を利用してエンジン
出力を高める構造の排気管は、その膨張室で反射した反
射波がエンジンの排気口に戻る時期と排気時期とが合致
しなければ、その能力を充分に発揮することができな
い。すなわち、排気管の構造如何によっては高出力が得
られるのが低回転域のみであったり、高回転域のみであ
ったりしてしまう。
【0004】エンジン回転域の広範囲にわたって排気の
圧力波を利用して高出力が得られる排気装置としては、
例えば実開昭60−143125号公報に示されたもの
がある。この公報に開示された排気装置は、単気筒エン
ジンの排気通路に排気の流れ方向を2方向の何れか一方
に切換える切換弁を介装し、この切換弁の2つの出口の
うち一方に低回転域のときに適合する低回転域用排気管
を接続するとともに、他方に高回転域のときに適合する
高回転域用排気管を接続する構造になっていた。
【0005】この排気装置によれば、エンジン回転域に
応じて切換弁によって排気通路を切換え、エンジン回転
数域が低回転域であるときには低回転域用排気管に排気
を流し、高回転域であるときには高回転域用排気管に排
気を流すことによって、エンジン回転域の広範囲にわた
ってエンジン出力を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、切換弁を用
いて2種類の排気管を切換える構造の従来の切換弁付き
排気装置では、エンジン接続部および膨張室を備えた排
気管が1気筒当たり2本必要になる関係から、この排気
装置を多気筒エンジンに適用するには排気管の本数が多
くなって製造コストおよび重量が嵩んでしまうという問
題があった。
【0007】また、この従来の切換弁付き排気装置を例
えば自動二輪車用並列多気筒エンジンに装着する場合、
気筒数の2倍の本数となる排気管をどのように配置する
かということが問題であった。すなわち、エンジン前方
で排気管同士が干渉し合うのを防ぐ構成を採らなければ
ならないし、左右のバランスをとり易いようにしなけれ
ばならない。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、多気筒エンジンに切換弁付き排気装
置を採用したとしても排気管の総重量が軽くて済むとと
もに製造コストも低く抑えることができるようにするこ
とを目的とする。また、自動二輪車用並列多気筒エンジ
ンに切換弁付き排気装置を装着するに当たり、排気管同
士がエンジン前方で干渉し合うのを防ぐとともに左右の
バランスをとり易くすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る多気筒
エンジンの排気装置は、多気筒エンジンの気筒毎の排気
通路に、2つの分岐通路のうち何れか一方を選択してこ
れを連通状態とする弁体付き排気通路切換弁をそれぞれ
介装し、これらの排気通路切換弁の各々の弁体にエンジ
ン運転状態に応じて分岐通路を切換える制御装置を接続
するとともに、2つの分岐通路の出口を低回転域用排気
管と高回転域用排気管とに接続し、これらの2種類の排
気管のそれぞれを、気筒毎の排気通路を集合させ共通の
膨張室に連通させる構造としたものである。
【0010】第2の発明に係る多気筒エンジンの排気装
置は、第1の発明に係る多気筒エンジンの排気装置にお
いて、各排気通路切換弁の2つの出口を上下に位置づ
け、上側の出口を低回転域用排気管と高回転域用排気管
のうち一方に接続するとともに下側の出口を他方に接続
し、各々の気筒で低・高回転域用排気管の上下配置を揃
えたものである。
【0011】第3の発明に係る多気筒エンジンの排気装
置は、第2の発明に係る多気筒エンジンの排気装置にお
いて、多気筒エンジンとして排気出口が車体前方へ向け
られた自動二輪車用並列多気筒エンジンを採用し、排気
通路切換弁をシリンダ前部に接続するとともに、この排
気通路切換弁に接続される2種類の排気管の各々の膨張
室を自動二輪車の右側と左側に配置したものである。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、気筒毎の排気通路切換弁
の各々の2つの分岐通路の出口のうち一方の出口が低回
転域用排気管にそれぞれ接続され、他方の出口が高回転
域用排気管にそれぞれ連通されるから、膨張室は気筒数
に係わりなく低回転域用と高回転域用との2つで済むよ
うになる。
【0013】第2の発明によれば、低回転域用排気管と
高回転域用排気管における排気通路切換弁に接続される
部分が上下に分かれるから、排気管同士の干渉を防ぐこ
とができる。
【0014】第3の発明によれば、低回転域用排気管と
高回転域用排気管における排気通路切換弁に接続される
部分が上下に分かれることになるとともに、比較的大径
で重量が嵩む膨張室形成部分が左右に配置されて左右の
重量配分が略均等になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図9に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る多気筒エン
ジンの排気装置の側面図、図2は図1における排気通路
切換弁およびエンジンのA矢視図、図3は図2における
III−III線断面図、図4は図3における排気通路切換弁
のIV−IV線断面図、図5は排気通路切換弁の弁体部分を
示す分解斜視図で、同図は通路形成部材を破断して描い
てある。図6は排気通路切換弁用駆動装置の概略構成を
示す正面図、図7は排気通路切換弁用ガスケットの正面
図、図8は図7におけるVIII−VIII線断面図、図9は本
発明に係る排気装置を装着したエンジンのエンジン回転
数と出力の関係を示すグラフである。
【0016】これらの図において、1は自動二輪車用水
冷式2サイクル並列2気筒エンジンである。2はこのエ
ンジン1のクランクケース、3はシリンダボディ、4は
シリンダヘッド、5はクランク軸、6はコンロッド、7
はピストン、8は点火プラグである。前記クランク軸5
の近傍に設けられた符号9で示すものはクランク角セン
サで、制御装置10にクランク角信号を送出する構造に
なっている。
【0017】制御装置10は後述する排気制御弁装置1
1や排気通路切換弁12を制御するものであり、前記ク
ランク角センサ9から送出されたクランク角信号に基づ
いてエンジン回転数を求め、排気制御弁装置用サーボモ
ータ13および排気通路切換弁用サーボモータ14をエ
ンジン回転数に応じて制御するように構成されている。
【0018】排気制御弁装置11は、図3に示すよう
に、シリンダボディ3の排気ポート15の実質的な上縁
を上下させて排気時期を変える従来周知のもので、排気
通路16の上壁に、略円柱形で排気通路壁面と対応する
形状の切欠き面11aが形成された弁体11bを回動自
在に装着させて構成されている。また、この弁体11b
は、一方の軸方向端部がシリンダボディ3から側方に突
出され、図1および図2に示すよう突出端部11cに固
着されたプーリ11dと、このプーリ11dに接続され
た2本の駆動ワイヤ11eを介して前記排気制御弁用サ
ーボモータ13に連結されている。前記制御装置10
は、エンジン回転数が予め定めた排気制御弁駆動開始回
転数より低いときには弁体11bが図3に示す閉状態と
なるようにサーボモータ13を駆動し、エンジン回転数
が前記排気制御弁駆動開始回転数を上回ったときに弁体
11bをその切欠き面11aが排気通路16の内壁面と
面一になるように図3において左回りに回すように構成
されている。すなわち、エンジン回転数が排気制御弁駆
動開始回転数より低いときには排気時期が遅くなり、排
気制御弁駆動開始回転数を上回ると排気時期が早くなる
ことになる。
【0019】排気通路切換弁12はエンジン1の気筒毎
に設けられ、図2〜図4に示すように、シリンダボディ
3に4本の取付けボルト17によって固定されたバルブ
ボディ18と、このバルブボディ18に回動自在に取付
けられた弁体19等から構成されている。そして、エン
ジン1にはこの排気通路切換弁12を介して後述する排
気管20,21が接続されている。
【0020】前記バルブボディ18は、1つの入口に2
つの出口を連通させてなる二股状の通路が形成され、こ
の二股状通路の分岐部分に弁体19が装着されており、
前記2つの出口を上下に並べた状態で入口をシリンダボ
ディ3における前記排気ポート15の下流側近傍に位置
する排気口に対向させてシリンダボディ3に取付けられ
ている。また、バルブボディ18におけるシリンダボデ
ィ3に取付けられる部分は、排気口の周縁を形成する凹
部22に嵌合して密着する構造になっている。なお、こ
の凹部22の近傍には、エンジン冷却水を流すための冷
却水通路23が延在されている。
【0021】24および25は前記二股状通路を構成す
る上側分岐通路と下側分岐通路で、これらの通路は、軸
線が図3中に一点鎖線で示すように鋭角となる角度αを
もって交差するように形成されている。
【0022】前記弁体19は、鋳造によって形成された
通路形成部材26に駆動軸27を取付けて形成されてい
る。詳述すると、通路形成部材26は図5に示すよう
に、円柱体に前記上下両分岐通路24,25の方向変更
部分となる湾曲通路26aを形成するとともに、後述す
る支持プレート固定用段部26b、ねじ孔26cおよび
ピン孔26d等を形成して構成されている。なお、通路
形成部材26は、図5中にハッチングを施した中心面に
対して対称に形成されている。
【0023】そして、この弁体19は、バルブボディ1
8における前記上下両分岐通路24,25の分岐部分に
形成された断面円形状の弁穴18aに通路形成部材26
を嵌合させるとともに、駆動軸27をバルブボディ18
の軸穴18bに嵌合させてバルブボディ18に回動自在
に取付けられている。なお、これらの弁穴18aおよび
軸穴18bの軸線は、この排気通路切換弁12を上方か
ら見たときに上下両分岐通路24,25の軸線と重なる
ように形成されている。
【0024】また、弁体19は、図3に示したようにバ
ルブボディ18に取付けた状態で排気通路16側となる
軸方向端部がバルブボディ18から突出するように形成
されている。そして、この突出部はシリンダボディ3の
排気口に嵌合している。なお、弁体19の前記突出端面
とシリンダボディ3との間には、排気ガスが排気通路切
換弁取付け部から漏れるのを阻止するためのメタルガス
ケット28が介装されている。
【0025】このメタルガスケット28は、図5、図7
および図8に示すように、円環状の金属製板材を、その
内周部28aを外周部28bに対して軸方向(厚み方
向)に偏在させて形成されている。そして、このメタル
ガスケット28は、軸方向両端面のうち内周部28aに
よって形成される一方の端面を弁体19の前記突出端面
に当接させるとともに、外周部28bによって形成され
る他方の端面をシリンダボディ3に当接させてこれら両
部材の間に介装されている。なお、このメタルガスケッ
ト28を介装するに当たっては、弁体19とシリンダボ
ディ3とによって挟圧するようにして行う。
【0026】このようにメタルガスケット28を弁体1
9とシリンダボディ3との間に介装すると、排気ガスが
漏れるのを防ぐことができるとともに、メタルガスケッ
ト28の弾発力によって弁体19がシリンダボディ3か
ら離間する方向へ付勢されて弁体19がバルブボディ1
8内でがたつくのをも防ぐことができる。
【0027】なお、駆動軸27の貫通部は、円環状のカ
ーボンガスケット29(図3)を軸穴18bに嵌合させ
るとともに駆動軸27をこのカーボンガスケット29に
嵌入させることによって排気ガスが漏れるのを防いでい
る。
【0028】前記湾曲通路26aは、上流端が通路形成
部材26の一方の軸端部にシリンダボディ3の排気通路
16と略同径の開口径をもって開口し、この開口部から
通路形成部材26の他方の軸端部へ向かうにしたがって
次第に径方向外側へ偏在するように湾曲形成されてお
り、下流端が通路形成部部材26の他方の軸端面から外
周面わたって開口されている。しかも、この湾曲通路2
6aの内壁面は、図3に示したように弁体19をバルブ
ボディ18に嵌合させて湾曲通路26aの下流端を上下
何れの方向へ向けたときに、上下何れかの分岐通路2
4,25の内壁面と面一になるように形成されている。
【0029】すなわち、図3および図4に示した状態で
は湾曲通路26aが下側分岐通路25の一部となってこ
れをシリンダボディ3の排気通路16に連通させている
が、この状態から弁体19を180度回すことによっ
て、湾曲通路26aは上側分岐通路24の一部となって
これを排気通路16に連通するようになる。言い換えれ
ば、弁体19は上下2つの分岐通路24,25のうち何
れか一方を選択してこれを連通状態とするように構成さ
れている。
【0030】また、前記段部26bは、図5に示すよう
に通路形成部材26における湾曲通路26aの下流側と
なる軸方向端面の一部を段差Dをもって軸方向中心側へ
偏在させて形成されている。さらに、この段部26dの
形成位置は、通路形成部材26の軸方向端面における湾
曲通路26aの下流側端部が開口していない部位に略半
円状に形成されている。前記ねじ孔26cおよびピン孔
26dは前記段部26bに開口するように形成されてい
る。すなわち、これらの孔26c,26dは、通路形成
部材26における湾曲通路26aを避けた部位であって
肉厚が比較的厚い部分に形成されている。
【0031】前記駆動軸27は、一端部に略半円状を呈
する支持プレート31が溶接されるともに、他端部に雄
ねじ27aが刻設されて後述する従動ギヤ32や連動プ
ーリ33が取付けられている。なお、従動ギヤ32は、
エンジン1の左右2つの気筒のうち車体左側に位置する
気筒に接続される排気通路切換弁12のみに取付けられ
ている。駆動軸27および支持プレート31は、前記通
路形成部材26とは異なり鋼材によって形成されてい
る。支持プレート31は、通路形成部材26の段部26
bと対応する形状に前記段差Dと略同じ厚みをもって形
成され、丸穴31aに駆動軸27の軸端突部27bを嵌
合させた状態で駆動軸27に溶接されている。そして、
駆動軸27に支持プレート31を溶接してなる組立体
は、支持プレート31を段部26bに合わせた状態で取
付けねじ34により通路形成部材26に固定されてい
る。
【0032】31bは支持プレート31に取付けねじ3
4を挿通させるための透孔で、この透孔31bは、十字
穴付き皿ねじからなる取付けねじ34の頭部34aが支
持プレート31の外面に突出することがないように形成
されている。31cは支持プレート31に対して通路形
成部材26が相対的に回動するのを規制するノックピン
35を通すためのピン孔である。このノックピン35は
支持プレート31を貫通して通路形成部材26のピン孔
26dに圧入されるように構成されている。
【0033】駆動軸27を通路形成部材26に取付ける
に当たり支持プレート31を使用して本実施例で示した
ように行うと、支持プレート31が段部26bに入るこ
とにより通路形成部材26の駆動軸側の軸方向端面とな
る突出面26e(図5)と、支持プレート31の主面3
1d(図5)とが略面一になる。このため、この弁体1
9は通路形成部材26の実質的な駆動軸側端面が略平坦
になるので、これを図3に示したようにバルブボディ1
8に装着したときに、弁穴18aの軸方向端面が通路形
成部材26の前記略平坦な駆動軸側軸端面に全面にわた
って面接触するようになる。
【0034】すなわち、弁体19はエンジン運転中には
排気ガスの圧力によってエンジン1から離間する方向へ
押圧されるが、本実施例の構成を採ることによって、こ
の軸線方向に作用する力を軸線とは直交する広い面によ
って受けることができるようになる。言い換えれば、駆
動軸27を通路形成部材26に回り止めしつつ固定する
に当たり、固定部材によって前記軸線方向の力を受ける
面の面積が狭められることがない。
【0035】左側気筒用排気通路切換弁12の駆動軸2
7における支持プレート31とは反対側の端部に取付け
られる従動ギヤ32は、図2および図6に示すように駆
動ギヤ36に噛合し、この駆動ギヤ36および駆動ギヤ
36に接続された2本の駆動ワイヤ37を介して図1に
示すように排気通路切換弁用サーボモータ14に連結さ
れている。なお、前記駆動ギヤ36は、車体左側に位置
する排気通路切換弁12のバルブボディ18に枢支機構
36aを介して回転自在に支持されている。また、駆動
軸27の先端部に取付けられた連動プーリ33は、図2
および図6に示すように、他方の気筒に接続された排気
通路切換弁12の連動プーリ33に2本の連結ワイヤ3
8を介して連結されている。
【0036】すなわち、前記排気通路切換弁用サーボモ
ータ14の回転を駆動ワイヤ37を介して駆動ギヤ36
に伝えてこれを回動させることにより、駆動ギヤ36に
噛合する従動ギヤ32とともに左右の連動プーリ32が
互いに同方向に回動するようになる。このため、従動プ
ーリ32を180度の回動角度をもって回動させること
により、左右の排気通路切換弁12のそれぞれの弁体1
9により上側分岐通路24と下側分岐通路25のうち何
れか一方が選択されて連通することになる。
【0037】排気通路切換弁用サーボモータ14に接続
された制御装置10は、エンジン回転数が予め定めた排
気通路切換回転数より低いときには上側分岐通路24が
連通状態となり、前記排気通路切換回転数を高いときに
は下側分岐通路25が連通状態となるようサーボモータ
14を制御するように構成されている。なお、この排気
通路切換回転数は、前記排気制御弁装置11を駆動させ
るときの排気制御弁駆動開始回転数より高い回転数に設
定してある。
【0038】また、この排気通路切換回転数は、上側分
岐通路24から下側分岐通路25へ切換える場合とその
逆の場合とでヒステリシスをもたせてある。すなわち、
上下分岐通路を切換える回転数の近傍でエンジン回転数
が増減しても排気通路切換弁12が頻繁に切換えられる
のを防ぐ構成になっている。詳述すると、上側分岐通路
24から下側分岐通路25へ切換える場合の回転数は、
下側分岐通路25から上側分岐通路24へ切換えるとき
の回転数に較べて高い回転数に設定されている。
【0039】次に、排気通路切換弁12に接続された排
気管20,21の構造について説明する。これらの排気
管20,21は、排気通路切換弁12のバルブボディ1
8に接続された上流部20a,21aと、他の部分に較
べて大径に形成されて内部に膨張室が設けられた膨張部
20b,21bと、消音器20c,21cとから形成さ
れており、エンジン1から排気通路切換弁12を通って
排出される排気ガスの圧力波を利用してエンジン出力を
高める構造になっている。また、排気管20の膨張部2
0bは不図示の自動二輪車の車体の右側に配置され、排
気管21の膨張部21bは左側に配置されている。
【0040】前記上流部20a,21aは、それぞれ上
流側端部が図2および図6に示すように枝管20d,2
1dによって左右に延在する略二股状に形成されてお
り、左右の排気通路切換弁12のそれぞれの上側分岐通
路24に排気管20の枝管20dが接続され、下側分岐
通路25に排気管21の枝管21dが接続されている。
すなわち、排気管20の2本の枝管20dと排気管21
の2本の枝管21dとは上下に分かれて配設されてい
る。
【0041】排気通路切換弁12の上側分岐通路24は
図3に示すように下側分岐通路25より前向きに開口し
ている関係から、上側分岐通路24に連通される排気管
20の上流部20aは図1に示すように排気通路切換弁
12から一旦前方へ延在された後に後方へ向けて屈曲さ
れている。
【0042】一方、排気管21の上流部21aは、下側
分岐通路25が略下方へ向けて開口している関係から、
排気通路切換弁12から下方へ延在されて後方へ向けて
屈曲されている。すなわち、両排気管20,21は膨張
部20b,21bが前後方向に対して略同じ位置に位置
づけられているにも係わらず、上流部においては排気管
20の方が排気管21よりも長く形成されている。この
ような構成を採ることによって、排気管20はエンジン
回転域が低回転域のときに適合するようになり、排気管
21はエンジン回転域が高回転域のときに適合するよう
になる。すなわち、排気管20が本発明に係る低回転域
用排気管を構成し、排気管21が本発明に係る高回転域
用排気管を構成している。
【0043】このように構成された排気管20,21を
排気通路切換弁12に接続することによって、左右の排
気通路切換弁12の上側分岐通路24同士が排気管20
内のの各気筒共通の膨張室に連通され、下側分岐通路2
5同士が排気管21内の各気筒共通の膨張室に連通され
ることになる。
【0044】低回転域用排気管20を使用した場合のエ
ンジン1の出力特性を図9中に破線で示し、高回転域用
排気管21を使用した場合のエンジン1の出力特性を図
9中に実線で示す。なお、図9において符号aは排気制
御弁駆動開始回転数を示し、bは排気制御弁装置11が
全開状態となるときのエンジン回転数を示し、cは排気
通路切換弁12が排気通路を下側分岐通路25から上側
分岐通路24へ切換えるときのエンジン回転数を示し、
dは排気通路切換弁12が排気通路を上側分岐通路24
から下側分岐通路25へ切換えるときのエンジン回転数
を示す。
【0045】図9に示したように、排気通路切換弁12
で排気通路を切換えるときの排気通路切換回転数は、両
排気管20,21の出力特性線が交差するときの回転数
にヒステリシスをもたせて設定されている。
【0046】次に、上述したように構成された排気装置
の動作を図9によって説明する。エンジン1が始動され
ると制御装置10がエンジン回転数を検出し、エンジン
回転数が排気制御弁駆動開始回転数aに達するまでは排
気制御弁11を閉状態とする。エンジン回転数が排気制
御弁駆動開始回転数aまで上昇すると、制御装置10が
排気制御弁装置11を駆動させて排気時期が早められ
る。なお、制御装置10は、エンジン回転数が図9中b
で示す回転数に達するまで排気制御弁装置11の開度を
エンジン回転数に応じて変化させる。
【0047】エンジン回転数が回転数cに達するまで
は、排気通路切換弁12は上側分岐通路24が連通状態
となり、各気筒で生じる排気ガスは低回転域用排気管2
0を通って大気中に排出される。このときには、エンジ
ン1から排気管20中に排気の圧力波が伝播されること
になり、膨張部20bで反射した反射波のエンジン1に
戻る時期が低回転域でのエンジン1の排気時期に合致し
て高出力が得られる。すなわち、低回転域用排気管20
で有効な低速側特性を生かした高出力運転が可能にな
る。
【0048】エンジン回転数が図9中の回転数dに達す
ると、制御装置10が排気通路切換弁12を駆動して下
側分岐通路25を連通状態とする。このため、エンジン
1の各気筒で生じる排気ガスは高回転域用排気管21を
通って大気中に排出されるようになる。このときには、
エンジン1から排気管21中に排気の圧力波が伝播され
ることになり、膨張部21bで反射した反射波のエンジ
ン1に戻る時期が高回転域でのエンジン1の排気時期に
合致して高出力が得られる。すなわち、高回転域用排気
管21で有効な高速側特性を生かした高出力運転が可能
になる。
【0049】また、エンジン回転数が高回転域から低回
転域へ下降する場合、エンジン回転数が図9中の回転数
dに達した後も下側分岐通路25が連通状態に維持さ
れ、回転数cまで下降したときに下側分岐通路25から
上側分岐通路24へ切換えられる。
【0050】したがって、上述したように構成された排
気装置によれば、気筒毎の排気通路切換弁12の各々の
上側分岐通路24が低回転域用排気管20に接続され、
各々の下側分岐通路25が高回転域用排気管21に連通
されるから、膨張室は気筒数に係わりなく低回転域用と
高回転域用との2つで済むようになる。このため、気筒
毎に2本の排気管を設ける場合に較べて膨張室の数量が
少なくなるから、製造コストを低減させることができる
ともに、軽量化を図ることができる。
【0051】また、排気通路切換弁12は上側分岐通路
24と下側分岐通路25の出口を上下に位置づけて配置
されているから、低回転域用排気管20と高回転域用排
気管21における排気通路切換弁12毎の枝管20d,
21dを上下に分けて配設することができる。このた
め、枝管20d,21dをエンジン1の前方で上下2列
に並べて枝管同士が干渉し合うのを防ぐことができる。
しかも、比較的大径で重量が嵩む膨張部20b,21b
が左右に配置されて左右の重量配分が略均等になるの
で、左右のバランスをとり易い。
【0052】さらに、排気通路切換弁12を本実施例で
示したように、バルブボディ18をシリンダボディ3に
直接取付ける構成にすると、排気通路切換弁12を排気
通路中に介装する当たり排気通路切換弁12の重量に起
因する曲げモーメントが可及的に小さくて済むから、シ
リンダボディ3の排気口近傍の剛性を確保するのが容易
である。その上、連結部材や支持ブラケット類を使用す
ることなく排気通路切換弁12をシリンダボディ3に固
定できるので、部品点数が少なくて済む。
【0053】さらにまた、排気通路切換弁12の排気入
口を、排気ガス温度および背圧が共に高くなる排気ポー
ト15直後に配設したから、排気ガス中に含まれるカー
ボン等の異物が高圧の排気ガスによって吹き飛ばされる
ことになり、排気通路切換弁12の内部に堆積し難い。
しかも、排気通路切換弁12を通過するときに排気ガス
の温度が低下し難い。
【0054】その上、排気通路切換弁12のシリンダボ
ディ3側端部をシリンダボディ3の排気口近傍に密接さ
せたから、排気通路切換弁12の最も高温になる部分を
水冷されたシリンダボディ3によって冷却することがで
きる。このため、熱歪み等に起因して弁体19が作動不
良を起こすのを防ぐことができる。しかも、排気通路切
換弁12を、弁体19とシリンダボディ3との間にメタ
ルガスケット28を介装するとともに、バルブボディ1
8を凹部22に密着させてシリンダボディ3に取付けた
から、排気通路切換弁取付け部が確実にシールされ、こ
こから排気ガスやタール等が漏れ出ることがない。
【0055】加えて、排気通路切換弁12の上側分岐通
路24と下側分岐通路25とを両者の軸線が鋭角な角度
αをもって交差するように構成したから、排気ガスが排
気通路切換弁12を通るときにその流れ方向が大きく変
わらずに済むから、排気通路切換弁12が排気抵抗にな
り難い。
【0056】なお、本実施例ではエンジン1として並列
2気筒エンジンを採用した例を示したが、本発明に係る
排気装置はエンジンの気筒数に限定されるものではな
い。また、左右の排気通路切換弁12同士を連動させる
連動機構として本実施例では2本の連結ワイヤ38を使
用する構造のものを示したが、左右の連動プーリ33,
33を連動連結するに当たっては、1本のリンクを両連
動プーリ33間に介装したり、両連動プーリ33を歯車
として両歯車間に連動用中間歯車を介在させる構成を採
ることもできる。
【0057】また、エンジン1としては4サイクルエン
ジンであってもよい。4サイクルエンジンに本発明に係
る排気装置を適用した実施例を図10に示す。図10は
4サイクルエンジンの排気通路中に排気通路切換弁を介
装した他の実施例を示す側面図で、同図において前記図
1ないし図9で説明したものと同一もしくは同等部材に
ついては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0058】図10において、符号41は自動二輪車、
42は車体フレーム、43は前記車体フレーム42にフ
ロントフォーク44を介して操舵自在に懸架された前
輪、45は車体フレーム42にリヤアーム46を介して
上下揺動自在に支持された後輪、46は操向ハンドル、
47は燃料タンク、48はシート、49はエンジンであ
る。
【0059】このエンジン49は空冷式4サイクル並列
4気筒エンジンで、シリンダヘッド50の前面に開口す
る排気口(図示せず)に本発明に係る排気装置が接続さ
れている。51はクランクケース、52はシリンダヘッ
ド50の後面に開口する吸気口(図示せず)に接続され
た気化器である。シリンダヘッド50の不図示の4つの
排気口には、排気の流れ向きを下方へ変えるように屈曲
された排気出口管53がそれぞれ接続されており、この
排気出口管53の下端に接続された排気通路切換弁12
を介して低回転域用排気管20および高回転域用排気管
21が接続されている。
【0060】すなわち、この排気通路切換弁12は、排
気通路における略下方へ向けて延びる部位に介装されて
いる。このように構成すると、排気通路切換弁12の前
面に走行風が当たり易くなって、これを空冷により冷却
することができるようになる。なお、排気管20,21
は比較的大径な膨張部20b,20cが本実施例では車
体右側に配置されている。
【0061】また、排気通路切換弁12としては図10
中に二点鎖線で示すようにエンジン49の下方に配置す
ることもできる。この構成を採ると、弁体19の径方向
に弁体重量が作用しバルブボディ18の弁穴18aの内
周面で弁体重量を受けることになる。すなわち、排気ガ
スの圧力と弁体19の重量の作用する方向が略直交する
ことになるから、バルブボディ18内の広範囲に力を分
散させることができ、弁体19が排気ガス圧力や自らの
重量により回動し難くなるのを可及的に抑えることがで
きる。
【0062】さらに、排気通路切換弁としては、弁体が
回転する構造とする以外に、板状弁体が揺動して排気通
路を切換える構造のものであってもよい。なお、回転式
弁体を採用する場合、気筒毎の排気通路切換弁で弁体の
回転方向を正逆に反転させることもできる。このように
構成するに当たっては、例えば、各弁体に従動歯車を結
合させるとともに、従動歯車同士を2個の中間歯車を介
して歯車結合させることによって行う。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る多
気筒エンジンの排気装置は、気筒毎の排気通路に、2つ
の分岐通路のうち何れか一方を選択してこれを連通状態
とする弁体付き排気通路切換弁をそれぞれ介装し、これ
らの排気通路切換弁の各々の弁体にエンジン運転状態に
応じて分岐通路を切換える制御装置を接続するととも
に、2つの分岐通路の出口を低回転域用排気管と高回転
域用排気管とに接続し、これらの2種類の排気管のそれ
ぞれを、気筒毎の排気通路を集合させ共通の膨張室に連
通させる構造としたため、気筒毎の排気通路切換弁の各
々の2つの分岐通路の出口のうち一方の出口が低回転域
用排気管にそれぞれ接続され、他方の出口が高回転域用
排気管にそれぞれ連通されるから、膨張室は気筒数に係
わりなく低回転域用と高回転域用との2つで済むように
なる。
【0064】このため、多気筒エンジンに切換弁付き排
気装置を採用したとしても排気管の総重量が軽くて済む
とともに、製造コストも低く抑えることができるように
なる。
【0065】第2の発明に係る多気筒エンジンの排気装
置は、第1の発明に係る多気筒エンジンの排気装置にお
いて、各排気通路切換弁の2つの出口を上下に位置づ
け、上側の出口を低回転域用排気管と高回転域用排気管
のうち一方に接続するとともに下側の出口を他方に接続
し、各々の気筒で低・高回転域用排気管の上下配置を揃
えたため、低回転域用排気管と高回転域用排気管におけ
る排気通路切換弁に接続される部分が上下に分かれるか
ら、排気管同士の干渉を防ぐことができる。
【0066】第3の発明に係る多気筒エンジンの排気装
置は、第2の発明に係る多気筒エンジンの排気装置にお
いて、多気筒エンジンとして排気出口が車体前方へ向け
られた自動二輪車用並列多気筒エンジンを採用し、排気
通路切換弁をシリンダ前部に接続するとともに、この排
気通路切換弁に接続される2種類の排気管の各々の膨張
室を自動二輪車の右側と左側に配置したため、低回転域
用排気管と高回転域用排気管における排気通路切換弁に
接続される部分が上下に分かれることになるとともに、
比較的大径で重量が嵩む膨張室形成部分が左右に配置さ
れて左右の重量配分が略均等になる。
【0067】このため、自動二輪車用並列多気筒エンジ
ンに切換弁付き排気装置を装着するに当たり、排気管同
士がエンジン前方で干渉し合うのを防ぐことができると
ともに、左右のバランスをとり易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多気筒エンジンの排気装置の側
面図である。
【図2】 図1における排気通路切換弁およびエンジン
のA矢視図である。
【図3】 図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】 図3における排気通路切換弁のIV−IV線断面
図である。
【図5】 排気通路切換弁の弁体部分を示す分解斜視図
で、同図は通路形成部材を破断して描いてある。
【図6】 排気通路切換弁用駆動装置の概略構成を示す
正面図である。
【図7】 排気通路切換弁用ガスケットの正面図であ
る。
【図8】 図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】 本発明に係る排気装置を装着したエンジンの
エンジン回転数と出力の関係を示すグラフである。
【図10】 4サイクルエンジンの排気通路中に排気通
路切換弁を介装した他の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…水冷式2サイクル並列2気筒エンジン、3…シリン
ダボディ、10…制御装置、12…排気通路切換弁、1
5…排気ポート、16…排気通路、18…バルブボデ
ィ、19…弁体、20,21…排気管、20b,21b
…膨張部、24…上側分岐通路、25…下側分岐通路、
49…空冷式4サイクル並列4気筒エンジン、53…排
気出口管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジンの気筒毎の排気通路に、
    1つの入口に2つの出口を連通させてなる二股状の通路
    がバルブボディ内に形成されかつこの通路の分岐部分に
    前記入口から2つの出口に至る2つの分岐通路のうち何
    れか一方を選択してこれを連通状態とする弁体を備えた
    排気通路切換弁を、前記入口を上流側としてそれぞれ介
    装し、これらの排気通路切換弁の各々の弁体にエンジン
    運転状態に応じて分岐通路を切換える制御装置を接続す
    るとともに、2つの出口のうち一方と他方を、排気の圧
    力波を利用してエンジン出力を高める構造の排気管であ
    ってエンジン回転域が低回転域のときに適合する低回転
    域用排気管と、エンジン回転域が高回転域のときに適合
    する高回転域用排気管とに接続してなり、これらの2種
    類の排気管のそれぞれを、気筒毎の排気通路を集合させ
    共通の膨張室に連通させる構造としたことを特徴とする
    多気筒エンジンの排気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多気筒エンジンの排気装
    置において、各排気通路切換弁の2つの出口を上下に位
    置づけ、上側の出口を低回転域用排気管と高回転域用排
    気管のうち一方に接続するとともに下側の出口を他方に
    接続し、各々の気筒で低・高回転域用排気管の上下配置
    を揃えたことを特徴とする多気筒エンジンの排気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多気筒エンジンの排気装
    置において、多気筒エンジンとして排気出口が車体前方
    へ向けられた自動二輪車用並列多気筒エンジンを採用
    し、排気通路切換弁をシリンダ前部に接続するととも
    に、この排気通路切換弁に接続される2種類の排気管の
    各々の膨張室を自動二輪車の右側と左側となる位置に配
    置したことを特徴とする多気筒エンジンの排気装置。
JP6245995A 1994-10-12 1994-10-12 多気筒エンジンの排気装置 Pending JPH08109828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245995A JPH08109828A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 多気筒エンジンの排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6245995A JPH08109828A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 多気筒エンジンの排気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08109828A true JPH08109828A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17141909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6245995A Pending JPH08109828A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 多気筒エンジンの排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08109828A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018501436A (ja) * 2014-12-19 2018-01-18 ヒュンダイ コンストラクション エクイップメント カンパニー リミテッド 油圧ポンプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018501436A (ja) * 2014-12-19 2018-01-18 ヒュンダイ コンストラクション エクイップメント カンパニー リミテッド 油圧ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3450026B2 (ja) 船舶推進機
US6609367B2 (en) Exhaust control valve
EP0479342B1 (en) High performance exhaust system for internal combustion engine
US6655134B2 (en) Exhaust control valve
JP2002054439A (ja) 車両用エンジンの冷却装置
JP2017160889A (ja) エンジンの排気装置
EP0972919B1 (en) Internal combustion engine
JP2000186642A (ja) 船外機の吸気装置
US4864980A (en) Exhaust valve throttling mechanism for two-stroke engine
JP7095437B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
JPH1134985A (ja) 船外機
US5036805A (en) Outboard engine
JP3606997B2 (ja) 船外機における内燃機関の吸気装置
JPH08109828A (ja) 多気筒エンジンの排気装置
JPH0777014A (ja) 4サイクルエンジン
JP2001241355A (ja) 強制空冷式4サイクルエンジンのシリンダヘッド冷却構造
US20020073949A1 (en) Air induction system for engine
JPH08121174A (ja) エンジンの排気装置
JP3395009B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP3792740B2 (ja) エンジンの排気装置
JPS5825515A (ja) 自動二輪車用エンジン
JP3805806B2 (ja) エンジンの排気装置
JP2001073866A (ja) V型4サイクルエンジン
JP3594638B2 (ja) 2サイクルエンジンの排気制御装置
JPH07111138B2 (ja) 自動二輪車の排気制御装置