JPH08109806A - 軸付着物防止装置 - Google Patents

軸付着物防止装置

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JPH08109806A
JPH08109806A JP27015094A JP27015094A JPH08109806A JP H08109806 A JPH08109806 A JP H08109806A JP 27015094 A JP27015094 A JP 27015094A JP 27015094 A JP27015094 A JP 27015094A JP H08109806 A JPH08109806 A JP H08109806A
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JP
Japan
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oil
bearing
dust
plate
shaft
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Withdrawn
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JP27015094A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Shirai
▲広▼和 白井
Genji Kawabe
源次 川▲辺▼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸(ロータ)10の軸受油切り部30に
付着する炭化固着物が少なくなるようににする。 【構成】 軸受シール部26の外側に取り付けられた油
飛散防止板70と、油切り部30の外側に取り付けられ
た内周側に毛先が回転軸外周面に接触するように刷毛5
5が植設された防塵装置50と、油切り部30の油切り
フィン33の間に形成された複数個の油ドレン孔3h及
びこの油ドレン孔3hの底部に設けられて軸受箱21内
側に連通した油溜り3dを有する油ドレン流路と、防塵
装置50の外側に設けられた遮熱板60と、軸封装置4
0の上半部に設けられた粉塵落下防止板80とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蒸気タービン,ガス
タービン等の回転軸(ロータ)の軸受油切り部に、運転
にともない付着した油,粉塵等が高温により一体固化
(炭化)して回転軸に付着することを防止し、もって、
炭化固着物の付着量が増加して軸振動が生じるようにな
ることを未然に防止する手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の蒸気タービンの回転軸を支
承する軸受部及びグランドパッキン部を示す半縦断面図
である。回転軸10を支承する軸受22の外郭をなす軸
受箱21の端部には油切り部30が取り付けられ、軸受
箱21内の潤滑油を脱出させず収集するようになってい
る。また、油切り部30から狭いスペースSをおいてグ
ランドパッキン箱41が設けられている。ケーシング9
0には保温材が施されている。従来、この部分に格別な
軸付着物防止手段は設けられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気タービンの
回転軸の軸受部及びグランドパッキン部は上記のようで
あるが、この付近はケーシング90に施されている保温
材等から落下する粉塵が多く、狭いスペースS内に入り
やすい環境である。また、グランドパッキン箱41の付
近は、調速器出口蒸気や中圧排気蒸気等からの漏れ蒸気
が流入し、比較的高温になる。また、軸受箱21内に充
満した霧状の油が油切り部30から漏出して、この付近
は油気の多い雰囲気になっている。このため、油分が付
着した回転軸10の表面に粉塵が付着し、高温により粉
塵と油が一体となって炭化し固化して強固に付着する。
この回転軸10に強固に付着した付着物が次第に増加す
ると軸振動が生じるようになるというような問題があっ
た。
【0004】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、回転軸(ロータ)の軸受油切り部及びグラ
ンドパッキン部の付近に生じる炭化付着現象を防止し、
もって、炭化固着物の付着量が増加して軸振動が生じる
ようになることを未然に防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軸付着物
防止装置は、軸受シール部の外側に取り付けられた油飛
散防止板と、油切り部の外側に取り付けられた内周側に
毛先が回転軸外周面に接触するように刷毛が植設された
防塵装置と、前記油切り部の油切りフィンの間に形成さ
れた複数個の油ドレン孔及びこの油ドレン孔の底部に設
けられて軸受箱内側に連通した油溜りを有する油ドレン
流路と、前記防塵装置の外側に設けられた遮熱板と、軸
封装置の上半部に設けられた粉塵落下防止板とを具備す
るものである。
【0006】
【作用】この発明における油飛散防止板は、軸受シール
部から漏出して飛散する油を捕捉収集する。防塵装置
は、刷毛がフィルタとなり、また、粉塵を掃き取り、油
切り部に粉塵が進入することを防止する。油ドレン流路
は、複数個の油ドレン孔及びこの油ドレン孔の底部に設
けられて軸受箱内側に連通した油溜りにより、油分を迅
速に収集し、軸受箱内に迅速に戻すことにより、油切り
部付近の油湿潤状態を低下させる。遮熱板は、油切り部
付近に向かって放射する熱を遮断する。粉塵落下防止板
は、保温材から落下した粉塵等が油切り部付近の回転軸
に落下するのを防止する。以上のように、油分,粉塵及
び高温を遮断することにより、油切り部付近の回転軸に
異物が付着固化することが防止される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による軸付着物防止装
置を示す半縦断面図、図2は油切り部30の付近の上半
部拡大縦断面図、図3(A)は油切り部30の付近の下
半部拡大縦断面図、(B)はその軸方向に見た図であ
る。図1において、10は蒸気タービンの回転軸(ロー
タ)であり、22は回転軸10を支承する軸受である。
軸受22の外郭をなす軸受箱21の端部には油切り部3
0が取り付けられ、軸受箱21内の潤滑油を脱出させず
収集するようになっている。また、油切り部30の図の
左方には、狭い間隔をおいてグランドパッキン箱41が
設けられている。ケーシング90には保温材が施されて
いる。
【0008】図1に示すように、軸受22の端部には軸
受シール部26が設けられており、軸受シール部26の
外側(図の左側)には油飛散防止板70が設けられてい
る。油飛散防止板70は、内径が回転軸10の外径とな
るべく小さい隙間となり、軸受シール部26との間にあ
る程度のスペースをあけるように形成され、軸受シール
部26の端面に取り付けられている。
【0009】図1,図2及び図3に示すように、油切り
部30の外側には防塵装置50が設けられ、さらにその
外側には遮熱板60が設けられている。防塵装置50
は、リング板52とリング板52の内周面に植設された
刷毛55とからなり、油切り部30の端面に取り付けら
れている。刷毛55はナイロン又は銅線などの柔軟な材
質で、回転軸10の表面に接触して異物を掃き取らせる
ようにする程度とし、回転軸10の表面を傷つけないも
のとする。
【0010】遮熱板60は円環板状に形成され、図1及
び図2に示すように、防塵装置50との間にある程度の
隙間をおき、内径は回転軸10との間に小さい隙間をお
くようにして油切り部30の端面に取り付けられてい
る。
【0011】図1に示すように、グランドパッキン箱4
1の油切り部30に近い方の端部には粉塵落下防止板8
0が着設されている。粉塵落下防止板80は上半分だけ
の半円環板状に形成され、ケーシング90に施された保
温材から粉塵が落下して回転軸10に付着するのを防止
するものである。したがって、粉塵落下防止板80の先
端部を図の右方へ延ばして回転軸10の露出部の上方を
覆うような形状とするのが望ましい。
【0012】図3に示すように、油切り部30の下部の
回転軸10に対面する部分には、油切りフィン33の間
に複数個の油ドレン孔3hが穿孔され、油ドレン孔3h
の下部は軸方向の横穴により、油溜め板35により形成
された油溜り3dに連通している。油溜り3dは軸受箱
21内側へ開口している。なお、油溜り3dは油ドレン
を溜めて水封(油封)することにより、この油ドレン流
路を気体が自由に通過しないようにするものである。
【0013】次に、図1,図2及び図3に示す実施例の
作用について説明する。軸受22は高速回転するタービ
ンロータの回転軸10を支承する。グランドパッキン箱
41はタービンの外郭をなすケーシング90を貫通する
回転軸10の周囲における蒸気などの漏れを阻止する。
軸受シール部26は、軸受22内に異物が入らないよう
に、また、軸受22内の潤滑油が漏出しないように封止
する。しかし、それでも漏出した油が回転軸10の回転
等により飛散するので、油飛散防止板70は飛散する油
を受け止めて図示しない油のドレンタンク等に収集す
る。
【0014】油切り部30は、軸受シール部26及び油
飛散防止板70を通過してきた油を油切りフィン33で
止めて収集する。図3に示すように、油切り部30の下
部の回転軸10に対面する油切りフィン33の間に穿孔
された複数個の油ドレン孔3hは、油切りフィン33に
より止められた油ドレンを十分に収集して軸受箱21内
へ回収し、油切りフィン33を通過して漏出する油ドレ
ンを局限する。油溜り3dの上部は軸受箱21内側へ開
口しているので、油溜り3dは油ドレンを溜めて水封
(油封)することにより、この油ドレン流路を気体が自
由に通過しないようにする。
【0015】油切り部30の外側端面に着設された防塵
装置50の刷毛55はフィルタの役目をし、気体は通過
させるが粉塵は通過させないので、粉塵が油切り部30
内に入ることが防止される。また、刷毛55は回転軸1
0に付着した粉塵を掃き落とす。
【0016】防塵装置50の外側に設けられた遮熱板6
0は、高温であるグランドパッキン箱41付近からの輻
射熱を遮断して、油切り部30付近が高温になることを
防止する。また、粉塵落下防止板80はケーシング90
に施された保温材から粉塵が落下すればこれを受け止め
て、粉塵が回転軸10に付着するのを防止する。なお、
遮熱板60は粉塵を遮断する機能も有し、粉塵落下防止
板80は遮熱機能も有する。そのためには粉塵落下防止
板80も円板状にして全周に設けるのが望ましい。
【0017】いわゆる炭化現象は、回転軸に付着した油
と粉塵が熱により固化して強固に付着することであり、
これを繰り返して次第に厚くなり、軸振動の発生原因と
もなるものであるが、前述のように、油飛散防止板70
で潤滑油が油切り部30の方へ飛散するのを止め、複数
個の油ドレン孔3hで十分に油ドレンを回収し、粉塵落
下防止板80及び防塵装置50で粉塵の進入を防止し、
遮熱板60で遮熱をしたので、炭化の3要因である油,
粉塵及び熱を除去することができ、上記炭化現象を防止
し、軸振動の発生を未然に防止することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、油飛
散防止板で潤滑油が油切り部の方へ飛散するのを止め、
複数個の油ドレン孔で十分に油を回収し、粉塵落下防止
板及び防塵装置で粉塵の進入を防止し、遮熱板で遮熱を
したので、油,粉塵及び熱の3要因を除去することがで
き、炭化現象による異物付着を防止し、軸振動の発生を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による軸付着物防止装置を
示す半縦断面図である。
【図2】この発明の一実施例による軸付着物防止装置を
示す油切り部上部の拡大部分縦断面図である。
【図3】この発明の一実施例による軸付着物防止装置を
示す油切り部下部の(A)は拡大部分縦断面図、(B)
はその軸方向に見た図である。
【図4】従来の軸受箱及びグランドパッキン箱の付近を
示す半縦断面図である。
【符号の説明】
10:回転軸、21:軸受箱、 22:軸受、26:軸
受シール部、30:油切り部、 33:油切りフィン、
3h:油ドレン孔、 3d:油溜り、35:油溜め板、
41:グランドパッキン箱、50:防塵装置、 55:
刷毛、60:遮熱板、70:油飛散防止板、80:粉塵
落下防止板、90:ケーシング。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支承する軸受の油切り部付近に
    異物が付着するのを防止する装置であって、前記軸受の
    シール部の外側に取り付けられた油飛散防止板と、前記
    油切り部の外側に取り付けられた内周側に毛先が前記回
    転軸の外周面に接触するように刷毛が植設された防塵装
    置と、前記油切り部の油切りフィンの間に形成された複
    数個の油ドレン孔及びこの油ドレン孔の底部に設けられ
    て軸受箱内側に連通した油溜りを有する油ドレン流路
    と、前記防塵装置の外側に設けられた遮熱板とを具備す
    ることを特徴とする軸付着物防止装置。
  2. 【請求項2】 前記軸受の近隣にある軸封装置の上半部
    に粉塵落下防止板を設けた請求項1記載の軸付着物防止
    装置。
JP27015094A 1994-10-11 1994-10-11 軸付着物防止装置 Withdrawn JPH08109806A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27015094A JPH08109806A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 軸付着物防止装置

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JP27015094A JPH08109806A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 軸付着物防止装置

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JPH08109806A true JPH08109806A (ja) 1996-04-30

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JP27015094A Withdrawn JPH08109806A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 軸付着物防止装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115777414A (zh) * 2022-12-23 2023-03-14 北京花乡花木集团有限公司 一种园林绿化幼苗栽培培养一体化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115777414A (zh) * 2022-12-23 2023-03-14 北京花乡花木集团有限公司 一种园林绿化幼苗栽培培养一体化装置
CN115777414B (zh) * 2022-12-23 2024-04-05 北京花乡花木集团有限公司 一种园林绿化幼苗栽培培养一体化装置

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Effective date: 20020115