JPH0810943Y2 - 電磁石装置 - Google Patents

電磁石装置

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JPH0810943Y2
JPH0810943Y2 JP2150090U JP2150090U JPH0810943Y2 JP H0810943 Y2 JPH0810943 Y2 JP H0810943Y2 JP 2150090 U JP2150090 U JP 2150090U JP 2150090 U JP2150090 U JP 2150090U JP H0810943 Y2 JPH0810943 Y2 JP H0810943Y2
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JP
Japan
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iron core
fixed iron
magnetic
electromagnet
electromagnet device
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JP2150090U
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JPH0440507U (ja
Inventor
治彦 島津
信広 佐藤
Original Assignee
日東造機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は吸着力と離反時のコイル印加電圧の安定化を
図った電磁石装置に関する。
【従来の技術】
従来の電磁石装置は第4図〜第6図に示されており、
これらの図において1は電磁石で、ボビン2a,2b及びこ
れらのボビン2a,2bに巻装された電磁コイル3a,3bにより
構成されている。4は脚部5a,5bの先端部側が電磁石1
のボビン2a,2b内に挿通固定されたU字状固定鉄心、6
は脚部7a,7bが電磁石1のホビン2a,2b内に移動可能に挿
通されたU字状可動鉄心、8は固定鉄心4の脚部5a,5b
間に装着されたマグネット、9は固定鉄心4の脚部5a,5
bにわたってマグネット8を覆うように固設した磁性体
よりなる磁気調整板、10,10は固定鉄心4のヨーク部5c
に設けた固定孔、11は可動鉄心6のヨーク部6cに設けた
係合孔である。 第4図の電磁石装置において、電磁石1の電磁コイル
3a,3bに通電されていないときは、第5図に示すように
固定鉄心4の脚部5a−可動鉄心6の脚部7a−ヨーク部7c
−脚部7b−固定鉄心4の脚部5bからなる磁路を通してマ
グネット8から磁力線12aが流れる。この場合、磁気調
整板9は、マグネット8の磁力線12a,12bの流れを有効
に案内して漏洩磁束を減少させ、可動鉄心4のヨーク部
5cの磁束分布を小さくしている。そして、電磁石1の電
磁コイル3a,3bに通電すると、電磁石1の発生磁束がマ
グネット8の発生磁束に打ち勝って、第6図に示すよう
に可動鉄心6は固定鉄心4から離反される。 この離反時においては固定鉄心4と可動鉄心6との間
の磁路が遮断される。磁路が遮断されると、マグネット
8の磁力線12bは固定鉄心4に集中し、この固定鉄心4
の磁束密度が高くなると共に、電磁石1の発生磁束が乱
され、コイル印加電圧が不安定になるが、これは磁気調
整板9によりマグネット8の磁束に収束され、電磁石1
の発生磁束が安定化し、コイル印加電圧が安定する。
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の電磁石装置では、U字状固定鉄心4に磁気
調整板9を貼り付けていたので、その分だけ部品点数が
多くなってコスト高になるし、また、磁気調整板9が剥
がれたとき、電磁石装置としての特性が損なわれる。そ
して、電磁石装置を固定孔10で固定する際に鉄系のネジ
を使用すると、特性が変化するという問題があった。 本考案は上述の問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、固定鉄心側に高磁気抵抗部を形成
できるように該固定鉄心の脚部に凹部を設けて、部品点
数が少なく低コストにして高性能の電磁石装置を提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とする電磁
石装置は電磁コイルを有する電磁石内に、U字状固定鉄
心の脚部を挿通固定する一方、U字状可動鉄心の脚部を
上記固定鉄心の脚部に対向させて移動可能に挿通し、上
記固定鉄心の両脚部間にマグネットを装着した電磁石装
置において、上記固定鉄心の両脚部の着け根部近傍に凹
部を設けて高磁気抵抗部を形成できるように構成したも
のである。
【実施例】
以下に、本考案の実施例を第1図〜第3図を参照しな
がら説明する。 第1図は本考案に係る電磁石装置の実施例を示すもの
で、第4図のものと同一又は相当部材には同一符号を付
し、その部材の説明は省略する。 即ち、本実施例においては、第1図に示すように固定
鉄心4の両脚部5a,5bの着け根部近傍、具体的には両脚
部5a,5bのマグネット8のN極側及びM極側に位置する
部位の外周部に凹部13a,13bをそれぞれ設けて高磁気抵
抗部を形成したものである。 第1図の電磁石装置において、電磁コイル3a,3bに通
電されていないときは、第2図に示すように固定鉄心4
のヨーク部5cへマグネット8からの磁力線12bの流れに
対しては凹部13a,13bにより磁気抵抗が高くなってお
り、ヨーク部5cの磁束密度の上昇は抑制される。したが
って、この分だけ固定鉄心4から可動鉄心6を通して流
れる磁力線12aは増加し、吸引力が安定する。そして、
電磁コイル3a,3bに通電されると、電磁石1の発生磁束
がマグネット8の発生磁束に打ち勝って、第3図に示す
ように可動鉄心6が固定鉄心4から離反される。可動鉄
心6が固定鉄心4から離反すると、これらの間の磁路が
遮断され、マグネット8から固定鉄心4を流れる磁力線
12bの磁束密度は増加しようとするが、凹部13a,13bによ
り高磁気抵抗部が形成されているから、固定鉄心4のヨ
ーク部5cにおける磁束密度の増加は抑制される。したが
って、部品点数を少なくして電磁石装置としての特性が
損なわれることもなく、また、電磁石装置を固定するた
めに鉄系のネジによる影響を殆ど受けないので、特性の
変化も極めて少ないものとなる。
【考案の効果】
本考案は上記の如くであって、固定鉄心の両脚部の付
け根部近傍に凹部を設けて高磁気抵抗部を形成し、固定
鉄心のヨーク部を通る磁力線を抑制するようにしたの
で、磁気調整板が用いられている従来装置と異なって部
品点数が少なく大巾にコストダウンできることは勿論の
こと、吸引時には磁力線を可動鉄心側へ有効に導き吸着
力を安定化することができ、かつ、離反時にはコイル印
加電圧を安定化させる高性能な電磁石装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す正面図、第2図は第1図
図示のものの吸引時における磁力線の分布状態を示す正
面図、第3図は第1図図示のものの離反時における磁力
線の分布状態を示す正面図、第4図は従来の電磁石装置
を示す正面図、第5図は第4図のものの吸引時における
磁力線の分布状態を示す正面図、第6図は第4図のもの
の離反時における磁力線の分布状態を示す正面図であ
る。 図中、1は電磁石、2a,2bはボピン、3a,3bは電磁コイ
ル、4は固定鉄心、5a,5bは脚部、5cはヨーク部、6は
可動鉄心、7a,7bは脚部、7cはヨーク部、8はマグネッ
ト、13a,13bは凹部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルを有する電磁石内に、U字状固
    定鉄心の脚部を挿通固定する一方、U字状可動鉄心の脚
    部を上記固定鉄心の脚部に対向させて移動可能に挿通
    し、上記固定鉄心の両脚部間にマグネットを装着した電
    磁石装置において、上記固定鉄心の両脚部の着け根部近
    傍に凹部を設けて高磁気抵抗部を形成できるように構成
    したことを特徴とする電磁石装置。
JP2150090U 1990-03-05 1990-03-05 電磁石装置 Expired - Lifetime JPH0810943Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0440507U JPH0440507U (ja) 1992-04-07
JPH0810943Y2 true JPH0810943Y2 (ja) 1996-03-29

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