JPH08109106A - 植物成長促進剤 - Google Patents

植物成長促進剤

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JPH08109106A
JPH08109106A JP26469794A JP26469794A JPH08109106A JP H08109106 A JPH08109106 A JP H08109106A JP 26469794 A JP26469794 A JP 26469794A JP 26469794 A JP26469794 A JP 26469794A JP H08109106 A JPH08109106 A JP H08109106A
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JP
Japan
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plant growth
acid
oligogalacturonic
present
salt
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Pending
Application number
JP26469794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Yamaguchi
信哉 山口
Junji Ichida
淳治 市田
Hajime Matsue
一 松江
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AOMORI PREF GOV
Aomori Prefecture
Original Assignee
AOMORI PREF GOV
Aomori Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 植物ホルモン様作用を有する植物の成長促進
物質を提供する。 【構成】 オリゴガラクツロン酸、またはその塩を有効
成分とする植物成長促進剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物の成長を促進させる
物質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の成長促進剤としては、代表
的な植物ホルモンであるジベレリンが一般的に有名であ
る。植物ホルモン以外にもフィチン酸、コリン、ブラシ
ノイド等が知られている。しかし、これらの物質は高価
であり、使用に際して実用的でなく、安価な物質が望ま
れていた。又、一部の植物ホルモンは人体に対して催奇
生を有するものもあるので、人体に対して安全な物質が
求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安価で産業上
有用であり、しかも人体に対して安全な植物成長促進剤
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々研究を
重ねた結果、ペクチン及びポリガラクツロン酸の分解に
よって生じるオリゴガラクツロン酸が全く意外にも植物
に対して成長を促進する作用があることを見出し、本発
明に至った。
【0005】すなわち本発明は、オリゴガラクツロン酸
又はその塩を有効成分とする植物成長促進剤を提供する
ものである。
【0006】本発明でのオリゴガラクツロン酸とは、ガ
ラクツロン酸やそのカルボン酸の一部がメチルエステル
化されたガラクツロン酸が2個から10数個、α1−4
で結合した物質を言う。本植物成長促進剤はガラクツロ
ン酸のモノマー又はその塩のみやポリマー又はその塩の
みでの構成ではその効果は発揮しない。
【0007】オリゴガラクツロン酸は一般的にペクチン
やポリガラクツロン酸を分解して生じる化合物であり、
食品添加物として認可されている極めて安全性の高い物
質である。
【0008】本発明の植物成長促進剤の成分として用い
られるオリゴガラクツロン酸叉はその塩は微生物を原因
とする植物の病気に対して効果があることは知られてい
るが、植物の成長促進効果を有することはまだ知られて
いない。
【0009】オリゴガラクツロン酸の塩としては、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等の一価の金
属塩、アンモニウム塩やアミン、アミノ基を有する化合
物等が挙げられる。カルシウム塩、マグネシウム塩やバ
リウム塩等の二価の金属塩を多量に使用する場合は、本
成長促進物質と不溶性の塩が生じることがあるのでなる
べく避けた方がよいが、沈澱防止剤と併用すると使用可
能である。叉、これらの塩は使用時においては水溶液と
して使用され、塩は二種類以上混合してもかまわない。
【0010】本発明の植物成長促進剤はその使用にあた
って、上記で例示したアルカリで中和して用いることが
肝要である。叉、窒素、リン、カリウム等植物の肥料成
分と他の植物成長調節剤と併用しても差し支えない。
【0011】オリゴガラクツロン酸又はその塩は公知の
化合物であり、主にペクチンやポリガラクツロン酸を基
質とした酵素による生産や、微生物を用いた生産、又は
化学合成によっても製造することができる。酵素や微生
物を用いて生産した場合、植物に対して悪影響を及ぼさ
ない限り、分離、分別することなくそのまま使用するこ
とができる。
【0012】本植物成長促進剤を水耕栽培時に水中に添
加して用いる場合、その好ましい濃度は0.01%から
1%であり、茎葉処理として用いるときも同程度の濃度
が望ましい。
【0013】
【作用】本発明品の植物成長促進剤の作用機序は詳かで
ないが、おそらくは植物体に吸収されるのではなく、植
物と接触することによって、植物に対して成長の刺激を
与えるものと思われる。これにより、本発明の植物成長
促進剤は、植物に対して優れた成長促進効果を発揮す
る。
【0014】以下に、実施例を示して本発明を具体的に
説明するが、これは単に例示の目的で述べるものであ
り、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。
【0015】
【実施例1】オリゴガラクツロン酸の調製法について
【0016】500mlの三角フラスコに0.5%ポリ
ガラクツロン酸を50mMの酢酸緩衝液(pH5.0)
200mlに溶解し、エンド型のペクチン分解酵素であ
るペクチナーゼSE−150(商品名:シキボウ)を2
00μg加え、30℃で30分間反応させた。その後、
直ちに100℃の湯浴に移し、30分間放置し反応を止
めた。次に、この溶液を陽イオン交換樹脂に通し、酵素
とナトリウムイオンを除き、減圧濃縮、凍結乾燥し、オ
リゴガラクツロン酸の粉末を得た。
【0017】
【実施例2】植物に試験化合物を適用したときの成長促
進効果
【0018】レタス50粒を各試験液を含んだペトリ皿
に播種し、人工気象室で、27℃、10,000ルクス
昼光白色蛍光灯下で7日間生育させた。その後、それぞ
れの全長を測定した。試験液は次の6区分である。
(1)水、(2)0.1%オリゴガラクツロン酸、
(3)0.1%モノガラクツロン酸(シグマ)、(4)
0.1%ポリガラクツロン酸、(5)0.03%NaC
l。(2)から(4)の試験液のpHを6に調整した。
結果を表1に示す。
【0019】
【表1】 オリゴガラクツロン酸のみが生育を伸長させることがあ
きらかである。
【0020】
【発明の効果】本発明のオリゴガラクツロン酸は、植物
ホルモン様作用を有し、表1に示したように植物の成長
を顕著に促進する。さらに本発明の植物成長促進剤は安
価に大量に製造することが可能であり、産業上、非常に
有益である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オリゴガラクウツロン酸又はその塩を有効
    成分とする植物成長促進剤
JP26469794A 1994-10-04 1994-10-04 植物成長促進剤 Pending JPH08109106A (ja)

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JP26469794A JPH08109106A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 植物成長促進剤

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010044649A1 (es) * 2008-10-16 2010-04-22 Martinez Tellez Miguel Angel Método para el control de la coloración en uva de mesa, a partir de los oligogalacturonidos
KR101320046B1 (ko) * 2011-12-14 2013-10-18 전라남도 토마토 신초의 추출물을 포함하는 착과증진제
CN115849973A (zh) * 2022-11-28 2023-03-28 史丹利农业集团股份有限公司 一种复合半乳糖醛酸肥料增效剂的制备方法

Cited By (4)

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