JPH08109085A - 高密度実装モジュール用基板及びその製造方法 - Google Patents

高密度実装モジュール用基板及びその製造方法

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JPH08109085A
JPH08109085A JP24366094A JP24366094A JPH08109085A JP H08109085 A JPH08109085 A JP H08109085A JP 24366094 A JP24366094 A JP 24366094A JP 24366094 A JP24366094 A JP 24366094A JP H08109085 A JPH08109085 A JP H08109085A
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mixed
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JP24366094A
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Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Kunio Sugamura
邦夫 菅村
Akira Nakabayashi
明 中林
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱特性に優れICチップ等の素子を高密度
に実装する。またAlN焼結体とガラスを含む層との接
合界面で気泡がなく、ガラスを含む層との密着性に優れ
る。薄膜多層回路を実装したときに薄膜にふくれを生じ
ない。 【構成】 板状の窒化アルミニウム焼結体の上にAl2
3層12と、Al23にガラスが混在したガラス混在
Al23層13と、Al23、TiO2及びZrO2粒子
よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物粒子
がガラスに分散した酸化物粒子分散ガラス層14と、酸
化物粒子が含まれない主ガラス層16とを含む。開口部
14a,16aをICチップ18実装用の空所17とす
る。空所17に面するガラス混在Al23層13の上に
はSiO2層15を備えることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状の窒化アルミニウ
ム焼結体上に1又は2以上のICチップを実装しかつ薄
膜回路を形成することができる高密度実装モジュール用
基板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモジュール用基板として
Al23(アルミナ)のようなセラミック基板、或いは
Cuのような金属基板の上に開口部を有する単層もしく
は多層の絶縁層を形成したものが開示されている(米国
特許第4,783,695号)。このモジュール用基板
の絶縁層の開口部の中にはICチップが実装され、その
上に薄膜多層回路が形成される。近年、モジュール用基
板では電子機器の小型化から回路基板上のICチップ等
の素子の実装密度が高まり、或いはパワー半導体等の搭
載により回路基板上における発熱量が大きくなり、これ
らの回路基板は放熱性が高いことが要求される。そのた
め、モジュール用基板としてAl23基板を用いた場
合、Al23基板は耐食性、機械的強度、電気的絶縁性
には優れる利点があるものの、Al23の熱伝導率が2
0W/m・K程度と低く、基板側からの放熱は必ずしも
十分でなく、上記要求を満たしていない。このために、
Al23基板の代わりに、熱伝導率が100〜180W
/m・KとAl23より高く、しかもシリコンからなる
ICチップと熱膨張係数が近い窒化アルミニウム(Al
N)の焼結体基板を用いてICチップ等の素子を高密度
に実装することが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、モジュール用
基板としてAl23基板の代わりにAlN基板を用いた
場合、次の問題点があった。 AlN基板上に厚膜印刷法でガラス粒子を含む絶縁
性ペーストを塗布し熱処理して絶縁層を形成する場合、
絶縁層焼成時にガラスとAlNの窒素成分が反応してガ
スを発生し、絶縁層のAlN基板への接合が著しく悪化
する。 AlNのグリーンシートを多層に積層し焼成するこ
とによりICチップが搭載される開口部を有するAlN
基板を作製し、この開口部以外のAlN基板上にポリイ
ミド等を絶縁層としてまたCu等の金属を導体層として
薄膜多層回路を形成した場合、AlN基板の表面欠陥に
起因して薄膜のふくれを生じる。これはポリイミド等の
絶縁層もしくはCu等の導体層がAlN基板の表面のボ
イドを被覆した後、キュアリングもしくはベーキングを
行うと、AlN基板の欠陥中の空気が熱膨張し薄膜を押
し上げるものと推定される。 AlN基板表面を厚膜印刷法によってメタライズ処
理し、ICチップをはんだにより厚膜部分にダイボンデ
ィングしてAlN基板上にICチップを実装する場合、
上記と同様に厚膜中のガラス成分とAlNの窒素成分
が反応してガスを発生し、厚膜のAlN基板への接合が
著しく悪化する。
【0004】本発明の目的は、放熱特性に優れ、ICチ
ップ等の素子を高密度に実装し得る高密度実装モジュー
ル用基板及びその製造方法を提供することにある。本発
明の別の目的は、窒化アルミニウム焼結体とガラスを含
む層との接合界面で気泡がなく、ガラスを含む層との密
着性に優れた高密度実装モジュール用基板及びその製造
方法を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
薄膜多層回路を実装したときに薄膜にふくれを生じない
高密度実装モジュール用基板及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1(e)及び図2
(e)に示すように、本発明の第1の高密度実装モジュ
ール用基板10は、板状の窒化アルミニウム焼結体11
と、この焼結体11上に設けられたAl23層12と、
このAl23層12上に設けられAl23にガラスが混
在したガラス混在Al23層13と、ガラス混在Al2
3層13上に1又は2以上の第1開口部14aを有す
るように設けられかつAl23、TiO2及びZrO2
子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物粒
子がガラスに分散した酸化物粒子分散ガラス層14と、
この酸化物粒子分散ガラス層14上に第1開口部14a
に相応して1又は2以上の第2開口部16aを有するよ
うに設けられかつ酸化物粒子が含まれない主ガラス層1
6とを含むものである。上記第1及び第2開口部14
a,16aがICチップ18を実装するための空所17
となる。図示しないが、本発明の第1の別の高密度実装
モジュール用基板10は、窒化アルミニウム焼結体上に
Al23にガラスが混在したガラス混在Al23層が直
接形成されたものである。
【0006】図3(f)及び図4(f)に示すように、
本発明の第2の高密度実装モジュール用基板20は、少
なくとも酸化物粒子分散ガラス層14の第1開口部14
aに臨むガラス混在Al23層13もしくはAl23
12上にSiO2層15が設けられこのSiO2層15上
にICチップ18を実装するように構成されたものであ
る。
【0007】また本発明の第1の高密度実装モジュール
用基板の製造方法は、図1(a)及び(b)に示すよう
に板状の窒化アルミニウム焼結体11を酸化してこの焼
結体11表面をAl23層12’にする工程と、図1
(c)に示すようにこのAl23層12’の微細孔に軟
化したガラスを侵入させてこのAl23層12’を焼結
体11側から順にAl23層12及びガラス混在Al2
3層13にする工程と、図1(d)に示すようにこの
ガラス混在Al23層13上にAl23、TiO2及び
ZrO2粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上
の酸化物粒子とガラス粒子が溶剤に分散したペーストを
所定のパターンで塗布し乾燥した後焼成して1又は2以
上の第1開口部14aを有するガラス層14を形成する
工程と、図1(e)に示すようにこの酸化物粒子分散ガ
ラス層14上にガラス粒子が溶剤に分散したペーストを
上記パターンと同一のパターンで塗布し乾燥した後焼成
して1又は2以上の第2開口部16aを有する主ガラス
層16を形成することにより焼結体11上にAl23
12とガラス混在Al23層13と酸化物粒子分散ガラ
ス層14と主ガラス層16の4層構造又はガラス混在A
23層13と酸化物粒子分散ガラス層14と主ガラス
層16の3層構造を形成し同時に第1及び第2開口部1
4a,16aをICチップ18実装用の空所17とする
工程と含む方法である。
【0008】また本発明の第1の高密度実装モジュール
用基板の別の製造方法は、図2(a)及び(b)に示す
ように板状の窒化アルミニウム焼結体11を酸化してこ
の焼結体11表面をAl23層12’にする工程と、図
2(c)に示すようにこのAl23層12’上にAl2
3、TiO2及びZrO2粒子よりなる群より選ばれた
1種又は2種以上の酸化物粒子とSiO2粒子が溶剤に
分散したペーストを所定のパターンで塗布し乾燥した後
焼成して1又は2以上の第1開口部14a’を有する酸
化物粒子とSiO2粒子の複合もしくは混合層14’を
形成する工程と、図2(d)に示すようにこの複合もし
くは混合層14’上にガラス粒子が溶剤に分散したペー
ストを上記パターンと同一のパターンで塗布し乾燥して
1又は2以上の第2開口部16a’を有するガラス粒子
層16’を形成する工程と、図2(e)に示すようにこ
のガラス粒子層16’が軟化する温度で熱処理してガラ
ス粒子層16’の軟化したガラスが複合もしくは混合層
14’のSiO2粒子を溶解し更にAl23層12’中
に侵入して焼結体11上にAl23層12とガラス混在
Al23層13と酸化物粒子分散ガラス層14と主ガラ
ス層16の4層構造を形成し同時に第1及び第2開口部
14a,16aをICチップ18実装用の空所17とす
る工程とを含む。更に図3(c)〜(e)に示すよう
に、本発明の第2の高密度実装モジュール用基板の製造
方法は、第1の製造方法のガラス混在Al23層13に
する工程と、酸化物粒子分散ガラス層14を形成する工
程との間に、ガラス混在Al23層13上にSiO2
15’を形成する工程を含む方法である。図4(b)〜
(d)に示すように別の第2の製造方法は、第1の製造
方法のAl23層12’を形成する工程と、酸化物粒子
とSiO2粒子の複合もしくは混合層14’を形成する
工程との間に、Al23層12’上にSiO2層15’
を形成する工程を含む方法である。
【0009】以下、本発明を詳述する。本発明の板状の
窒化アルミニウム焼結体は、第1及び第2のモジュール
用基板とも、窒化アルミニウム単体のみからなる焼結体
に限らず、窒化アルミニウムを主成分とし、各種添加
物、例えばCaO,Y23等を含有する焼結体でもよ
い。この焼結体上に設けられるAl23層は、窒化アル
ミニウム焼結体を1×10-2atm以上の酸素分在であ
ってかつ1×10-3atm以下の水蒸気分圧の雰囲気に
おいて、1100〜1500℃で3〜0.5時間程度熱
処理することにより作られる。温度を高くする程、処理
時間は短くてよい。この熱処理により窒化アルミニウム
焼結体の表面が酸化され、気孔率0.01〜15容積%
の多孔質のAl23層が形成される。
【0010】本発明の第1の高密度実装モジュール用基
板は、次の2通りの方法により製造される。先ず、図1
(b)及び(c)に示すように上記気孔率0.01〜1
5容積%のAl23層12’上にガラス粒子が溶剤に分
散したペーストを塗布し乾燥した後焼成し、このガラス
が軟化する温度で熱処理してAl23層12’の微細孔
に軟化したガラスを侵入させて、このAl23層12’
を焼結体11側から順にAl23層12及びガラス混在
Al23層13にする。続いて、図1(d)に示すよう
にこのガラス混在Al23層13上にAl23、TiO
2及びZrO2粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種
以上の酸化物粒子とガラス粒子が溶剤に分散したペース
トを塗布し乾燥した後焼成することによりこのガラス粒
子を軟化させて、上記酸化物粒子が分散したガラス層1
4を形成する。更に、図1(e)に示すようにこの酸化
物粒子分散ガラス層14上にガラス粒子が溶剤に分散し
たペーストを塗布し乾燥した後焼成することによりこの
ガラス粒子を軟化させて主ガラス層16を形成する。こ
の酸化物粒子分散ガラス層14及び主ガラス層16は、
厚膜印刷法であるスクリーン印刷法により所定のパター
ンでペーストを塗布し、1又は2以上の第1開口部14
a及び第2開口部16aを有するようにする。これらの
開口部14a及び16aの数及び形状は実装されるIC
チップの数及び形状により決められる。
【0011】第1の高密度実装モジュール用基板の別の
製造方法では、図2(b)及び(c)に示すように上記
Al23層12’上にAl23、TiO2及びZrO2
子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物粒
子とSiO2粒子が溶剤に分散したペーストを塗布し乾
燥した後焼成して酸化物粒子とSiO2粒子の複合もし
くは混合層14’を形成する。続いて、図2(d)に示
すようにこの複合もしくは混合層14’上にガラス粒子
が溶剤に分散したペーストを塗布し乾燥してガラス粒子
層16’を形成する。酸化物粒子とSiO2粒子の複合
もしくは混合層14’及びガラス粒子層16’を形成す
るときには上記方法と同じ厚膜印刷法であるスクリーン
印刷法により所定のパターンでペーストを塗布し、1又
は2以上の第1開口部14a’及び第2開口部16a’
を有するようにする。最後に、図2(e)に示すように
ガラス粒子層16’が軟化する温度で熱処理して上記ガ
ラス粒子層16’の軟化したガラスが上記複合もしくは
混合層14’のSiO2粒子を溶解し、続いて上記Al2
3層12’中に侵入し、更に第1及び第2開口部14
a’,16a’を第1及び第2開口部14a,16aに
する。これにより焼結体11上にAl23層12とガラ
ス混在Al23層13と酸化物粒子分散ガラス層14と
主ガラス層16の4層構造が形成され、同時に第1及び
第2開口部14a,16aをICチップ18実装用の空
所17とした高密度実装モジュール用基板10が製造さ
れる。ここで、両方法ともガラス層の軟化条件を制御し
て軟化したガラスを窒化アルミニウム焼結体に到達させ
ないことが必要である。換言すれば、窒化アルミニウム
焼結体上にAl23層を残存させておくことが必要であ
る。
【0012】また第1の高密度実装モジュール用基板
は、上記Al23層12’にガラス前駆体としてのアル
コキシドもしくはゾルを含浸させ、それを焼成し、上記
Al23層12’中にガラスを固着させることによって
も作られる。この場合にはガラスが侵入していないAl
23層12を残存させる必要はなく、焼結体11とガラ
ス混在Al23層13との接合界面に気泡を生じさせず
にAl23層12のない、ガラス混在Al23層13と
酸化物粒子分散ガラス層14と主ガラス層16の3層構
造からなる高密度実装モジュール用基板が作られる。
【0013】第1又は第2の高密度実装モジュール用基
板の主ガラス層、酸化物粒子分散ガラス層及びガラス混
在Al23層中のガラス成分は、PbO−SiO2−B2
3系にAl23、アルカリ土類金属、アルカリ金属等
が添加された系である。この焼成前のガラス層は、これ
らのガラス粉末を溶剤と混合してガラスペーストとし、
このガラスペーストをAl23層12’上にスクリーン
印刷、スプレーコーティング、ディップコーティング、
スピンコーティング等の方法によりコーティングして乾
燥した後、焼成してガラス混在Al23層13がAl2
3層12上に形成される。またこのガラス層はガラス
ペーストをプラスチックベースシートに塗布した後、こ
のシートのペースト面を被積層面に重ねてベースシート
を剥離する方法、ゾル−ゲル法、スパッタリング法等に
より形成することもできる。
【0014】更に図3(d)及び図4(c)に示す本発
明の第2の高密度実装モジュール用基板の製SiO2
15’はガラス混在Al23層13もしくはAl23
12’を形成した後、焼結体11をケイ素アルコキシド
溶液にディップコーティングするか、或いは焼結体11
を水平状態で回転させながらこの溶液を滴下してガラス
混在Al23層13もしくはAl23層12’の表面に
この溶液を均一にスピンコーティングした後、焼成して
形成される。
【0015】基板10及び20のガラス混在Al23
13にはAl23層12’の気孔率に応じて0.01〜
15容積%ガラスが含まれ、酸化物粒子分散ガラス層1
4にはガラスが5容積%以上100容積%未満含まれる
ことが好ましい。また各層の厚さは、主ガラス層16が
1.0〜10000μmの厚さに形成され、酸化物粒子
分散ガラス層14が1.0〜10000μmの厚さに形
成され、ガラス混在Al23層13が0.01〜10μ
mの厚さに形成され、Al23層12が0〜9.99μ
mの厚さに形成される。またSiO2層15は0.1〜
1.0μmの厚さに形成される。SiO2層が0.1μ
m未満ではICチップを実装するときに前述したの従
来の問題を生じ、厚膜中のガラス成分とAlNの窒素成
分が反応してガスの発生を防止できない。また1.0μ
mを越えるとSiO2層にクラックが入り易くなる。デ
ィップコーティングでは引上げ速度を調整することによ
り、またスピンコーティングでは回転速度を調整するこ
とにより、SiO2層の厚さをコントロールする。
【0016】
【作用】高密度実装モジュール用基板10及び20と
も、Al23層12は焼結体11との界面で焼結体との
整合性が高く、焼結体11と強固に接合される。このA
23層12は焼結体11に対するガラスのバリヤ層と
して機能し、焼結体11界面での気泡の発生を防止す
る。また熱酸化により形成されたAl23層が多孔質で
あって、この熱膨張係数が7〜8×10-6/℃であるの
に対して窒化アルミニウムの熱膨張係数は約4×10-6
/℃と小さいため、多孔質のAl23層12’にガラス
が侵入して形成されたガラス混在Al23層13は、ガ
ラスの熱膨張係数がAl23の熱膨張係数より小さい場
合はその熱膨張係数が窒化アルミニウムに近づき、層形
成時の熱処理過程で発生する熱応力を十分に緩和でき、
Al2層13にクラックが生じることがない。更に
酸化物粒子分散ガラス層14はAl3,TiO2,Z
rO2等のガラスよりも熱伝導性のよい粒子がガラス層
中に分散するため、この層14の熱伝導度が高くなり、
基板10及び20の放熱特性をより向上させる。
【0017】図1(e)、図2(e)、図3(f)及び
図4(f)に示すように、主ガラス層16の上にこれよ
り軟化点の低いガラス層21を形成して空所17の深さ
をICチップ18の厚さとほぼ等しくなるようにした後
で、ポリイミド等を絶縁層としてCu等の金属を導体層
として薄膜多層回路22を形成した場合、たとえ窒化ア
ルミニウム焼結体11の表面にボイドなどの欠陥があっ
ても、ガラスを含む層13、14、16及び21等がA
lN基板の欠陥を堅牢に密閉するため、その欠陥内の空
気の熱膨張が抑制され、薄膜多層回路22を構成するポ
リイミド薄膜のふくれを防止する。図1(e)又は図2
(e)の空所17にICチップ18を実装するときは、
エポキシ樹脂等の接着剤19をガラス混在Al23層1
3もしくはAl23層12の表面に塗布した後、ICチ
ップ18を接着する。また図3(f)又は図4(f)の
空所17にICチップ18を実装するときは、SiO2
層15の表面を厚膜印刷法によってメタライズ処理し、
ICチップ18をはんだ(図示せず)により厚膜部分に
ダイボンディングして実装する。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を第2の高密度実装モジ
ュール用基板を代表して説明する。図4(a)及び
(b)に示すように、先ず厚さ1mmの窒化アルミニウ
ム焼結体11を76×76mmの正方形に切り出し、大
気中、1300℃で1時間熱処理し、焼結体11の表面
に3.0μm厚のAl23層12’を形成した。次いで
ケイ素アルコキシドであるエチルシリケートにエタノー
ル、イソプロピルアルコール及び0.1%HClを加え
た溶液にAl23層12’を形成した焼結体11を浸漬
し、15cm/分の速度で引上げ、100℃で1時間乾
燥した後、900℃で1時間焼成した。これにより図4
(c)に示すようにSiO2層15’が形成された。
【0019】図4(d)に示すようにAl23粒子とS
iO2粒子とをAl23粒子が34重量%、SiO2粒子
が66重量%の割合で溶剤に均一に分散したペーストを
調製した後、このペーストを上記SiO2層15’上に
スクリーン印刷法で所定のパターンで印刷塗布した後、
300℃で1時間乾燥させ、次いで1100℃で1時間
焼成することによりAl23粒子とSiO2粒子の複合
もしくは混合層14’を形成した。次に図4(e)に示
すようにこの複合もしくは混合層14’の上にガラス粒
子が均一に溶剤に分散したペーストを上記と同一のパタ
ーンでスクリーン印刷塗布し、150℃で30分間乾燥
してガラス粒子層16’を形成した。続いて1000℃
で30分間焼成し、ガラス粒子層16’のガラスを軟化
させた。これにより図4(f)に示すように、窒化アル
ミニウム焼結体11上にAl23層12、ガラス混在A
23層13、酸化物粒子分散ガラス層14及び主ガラ
ス層16をこの順で形成され、酸化物粒子分散ガラス層
14及び主ガラス層16にはICチップ実装用の開口部
14a,16aからなる空所17が形成された。この空
所17にはSiO2層15が露出した。
【0020】図4(f)に示すように、主ガラス層16
の上にこれより軟化点の低いガラス層21を形成して空
所17の深さをICチップ18の厚さとほぼ等しくなる
ようにした後、ICチップ18をエポキシ樹脂にて実装
した。次にポリイミド薄膜をガラス層21及びICチッ
プ18の上にスピンコーティング法により成膜し、窒素
雰囲気中400℃で1時間焼成して顕微鏡にてポリイミ
ド薄膜のふくれの有無を調べたが、ふくれは全く見られ
なかった。また空所17にICチップ18を実装するた
めに、SiO2層15の表面を厚膜印刷法によってメタ
ライズ処理した後、ICチップ18をはんだ(図示せ
ず)により厚膜部分にダイボンディングして実装した。
厚膜と基板との密着性をダイシェアー法により評価した
結果、破壊モードは全てチップ内、基板内であった。こ
のことは厚膜焼成時にSiO2層15が厚膜中のガラス
に対するバリヤ層として機能し、厚膜中のガラス成分と
焼結体11との反応を阻止したものと推定された。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来のAl23基板に代えて窒化アルミニウム焼結体を用
い、この窒化アルミニウム焼結体の酸化層である多孔質
のAl23層にガラスを侵入させることにより、従来の
高密度実装モジュール用基板と比較して、より一層放熱
特性に優れ、ICチップ等の素子を高密度に実装するこ
とができる。また薄膜多層回路を実装する部分は主ガラ
ス層及び酸化物粒子分散ガラス層で被覆するため、薄膜
多層回路を実装したときに薄膜にふくれを生じず、また
ガラスを含む層との密着性に優れる。更に、IC実装用
の空所に面する基板表面をSiO2層で被覆すれば、窒
化アルミニウム焼結体とガラス成分を含む厚膜との接合
界面で気泡がなく、十分な密着性が得られるのでICチ
ップを容易にしかも高い信頼性で実装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の高密度実装モジュール用基板の
製造工程を示す図。
【図2】本発明の第1の高密度実装モジュール用基板の
別の製造工程を示す図。
【図3】本発明の第2の高密度実装モジュール用基板の
製造工程を示す図。
【図4】本発明の第2の高密度実装モジュール用基板の
別の製造工程を示す図。
【符号の説明】
10,20 高密度実装モジュール用基板 11 窒化アルミニウム焼結体 12,12’Al23層 13 ガラス混在Al23層 14 酸化物粒子分散ガラス層 14’酸化物粒子とSiO2粒子の複合もしくは混合層 15,15’SiO2層 16 主ガラス層 16’ガラス粒子層 14a,14a’,16a,16a’開口部 17 空所 18 ICチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 明 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の窒化アルミニウム焼結体(11)と、 前記焼結体(11)上にAl23層(12)を介して又はAl2
    3層(12)を介さずに設けられAl23にガラスが混在
    したガラス混在Al23層(13)と、 前記ガラス混在Al23層(13)上に1又は2以上の第1
    開口部(14a)を有するように設けられかつAl23、T
    iO2及びZrO2粒子よりなる群より選ばれた1種又は
    2種以上の酸化物粒子がガラスに分散した酸化物粒子分
    散ガラス層(14)と、 前記酸化物粒子分散ガラス層(14)上に前記第1開口部(1
    4a)に相応して1又は2以上の第2開口部(16a)を有する
    ように設けられかつ前記酸化物粒子が含まれない主ガラ
    ス層(16)とを含み、 前記第1及び第2開口部(14a,16a)をICチップ(18)実
    装用の空所(17)とする高密度実装モジュール用基板。
  2. 【請求項2】 少なくとも酸化物粒子分散ガラス層(14)
    の第1開口部(14a)に臨むガラス混在Al23層(13)も
    しくはAl23層(12)上にSiO2層(15)が設けられ前
    記SiO2層(15)上にICチップ(18)を実装するように
    構成された請求項1記載の高密度実装モジュール用基
    板。
  3. 【請求項3】 ガラス混在Al23層(13)にガラスが
    0.01〜15容積%含まれ、酸化物粒子分散ガラス層
    (14)にガラスが5容積%以上100容積%未満含まれる
    請求項1又は2記載の高密度実装モジュール用基板。
  4. 【請求項4】 ガラス混在Al23層(13)が0.01〜
    10μmの厚さに形成され、Al23層(12)が0〜9.
    99μmの厚さに形成された請求項1又は2記載の高密
    度実装モジュール用基板。
  5. 【請求項5】 主ガラス層(16)が1.0〜10,000
    μmの厚さに形成され、酸化物粒子分散ガラス層(14)が
    1.0〜10,000μmの厚さに形成され、ガラス混
    在Al23層(13)が0.01〜10μmの厚さに形成さ
    れ、Al23層(12)が0〜9.99μmの厚さに形成さ
    れた請求項1記載の高密度実装モジュール用基板。
  6. 【請求項6】 板状の窒化アルミニウム焼結体(11)を酸
    化して前記焼結体(11)表面をAl23層(12')にする工
    程と、 前記Al23層(12')の微細孔に軟化したガラスを侵入
    させて前記Al23層(12')を前記焼結体(11)側から順
    にAl23層(12)及びガラス混在Al23層(13)にする
    工程と、 前記ガラス混在Al23層(13)上にAl23、TiO2
    及びZrO2粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種
    以上の酸化物粒子とガラス粒子が溶剤に分散したペース
    トを所定のパターンで塗布し乾燥した後焼成して1又は
    2以上の第1開口部(14a)を有する酸化物粒子分散ガラ
    ス層(14)を形成する工程と、 前記酸化物粒子分散ガラス層(14)上に前記ガラス粒子が
    溶剤に分散したペーストを前記パターンと同一のパター
    ンで塗布し乾燥した後焼成して1又は2以上の第2開口
    部(16a)を有する主ガラス層(16)を形成することにより
    前記焼結体(11)上にAl23層(12)とガラス混在Al2
    3層(13)と酸化物粒子分散ガラス層(14)と主ガラス層
    (16)の4層構造又はガラス混在Al23層(13)と酸化物
    粒子分散ガラス層(14)と主ガラス層(16)の3層構造を形
    成し同時に前記第1及び第2開口部(14a,16a)をICチ
    ップ(18)実装用の空所(17)とする工程とを含む高密度実
    装モジュール用基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 ガラス混在Al23層(13)にする工程
    と、酸化物粒子分散ガラス層(14)を形成する工程との間
    に、前記ガラス混在Al23層(13)上にSiO2層(15')
    を形成する工程を含む請求項6記載の高密度実装モジュ
    ール用基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 板状の窒化アルミニウム焼結体(11)を酸
    化して前記焼結体(11)表面をAl23層(12')にする工
    程と、 前記Al23層(12')上にAl23、TiO2及びZrO
    2粒子よりなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化
    物粒子とSiO2粒子が溶剤に分散したペーストを所定
    のパターンで塗布し乾燥した後焼成して1又は2以上の
    第1開口部(14a')を有する酸化物粒子とSiO2粒子の
    複合もしくは混合層(14')を形成する工程と、 前記複合もしくは混合層(14')上にガラス粒子が溶剤に
    分散したペーストを前記パターンと同一のパターンで塗
    布し乾燥して1又は2以上の第2開口部(16a')を有する
    ガラス粒子層(16')を形成する工程と、 前記ガラス粒子層(16')が軟化する温度で熱処理して前
    記ガラス粒子層(16')の軟化したガラスが前記複合もし
    くは混合層(14')のSiO2粒子を溶解し更に前記Al2
    3層(12')中に侵入して前記焼結体(11)上にAl23
    (12)とガラス混在Al23層(13)と酸化物粒子分散ガラ
    ス層(14)と主ガラス層(16)の4層構造を形成し同時に前
    記第1及び第2開口部(14a,16a)をICチップ(18)実装
    用の空所(17)とする工程とを含む高密度実装モジュール
    用基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 Al23層(12')を形成する工程と、酸
    化物粒子とSiO2粒子の複合もしくは混合層(14')を形
    成する工程との間に、前記Al23層(12')上にSiO2
    層(15')を形成する工程を含む請求項8記載の高密度実
    装モジュール用基板の製造方法。
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