JPH08108965A - シート処理装置 - Google Patents

シート処理装置

Info

Publication number
JPH08108965A
JPH08108965A JP6245661A JP24566194A JPH08108965A JP H08108965 A JPH08108965 A JP H08108965A JP 6245661 A JP6245661 A JP 6245661A JP 24566194 A JP24566194 A JP 24566194A JP H08108965 A JPH08108965 A JP H08108965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheet bundle
side edge
tray
compile tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6245661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3413988B2 (ja
Inventor
Masahiro Ishizaka
昌博 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP24566194A priority Critical patent/JP3413988B2/ja
Publication of JPH08108965A publication Critical patent/JPH08108965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3413988B2 publication Critical patent/JP3413988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Forming Counted Batches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート束を所定の移動量だけ正確にオフセッ
トさせて、スタックトレイ上にシート束を大量に載置で
きるようにすること。 【構成】 シート処理装置は、複数のシートを揃えてシ
ート束とするコンパイルトレイCと、前記シート束が排
出されるスタックトレイ64と、前記コンパイルトレイ
C上のシート束を幅方向に移動させるシート束幅方向移
動装置41とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の画像記録され
たシート束をオフセットさせてスタックトレイに排出さ
せるシート処理装置に関する。特に、本発明は、コンパ
イルトレイ上で端縁が位置決めされた前記シート束をそ
の幅方向に対して反対側に交互に移動させるシート束幅
方向移動装置を備えたシート処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシート処理装置としては、従来
下記(J01),(J02)等の技術が知られている。 (J01)(特開平3−106754号公報記載の技術) この公報に記載された複写機の仕上げ装置は、コンパイ
ラートレー上でシートコピーの積み重ねが作成される
と、モーターによりスタック形成装置を横幅方向に交互
に移動させて、隣接するシートコピーの積み重ねを互い
にオフセットさせる。 (J02)(特開昭62−46862号公報記載の技術) この公報に記載されたシート材の仕分け積載装置は、シ
ート材を集積するトレイ(スタックトレイ)をシート材
の排出方向と直交する方向に移動して位置決めし、前記
トレイの左右にシート材を仕分けしつつ積載する。さら
に、トレイ移動中にはシート材の仕分け用レバーを押し
上げるレバー移動用モータやソレノイド等の位置規制解
除手段が必要である。
【0003】このように、従来のシート束仕上げ装置
は、ステープリング等の後処理を行わないで作成したシ
ート束を区別するには、シート束の位置をずらして(オ
フセット)、スタックトレイに排出する動作を行ってい
る。この動作を行う際、スタックトレイ側を排出される
シート束の区別に必要な量だけ幅方向に移動させて、コ
ンパイルトレイ上のシート束をスタックトレイに排出
し、次のシート束が排出される時は、スタックトレイを
逆方向に同量ほど移動させるという動作を繰り返し行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術(J0
1)および(J02)には下記のような問題点がある。 1)シート排出方向に対して直角にスタックトレイを移
動させるため、シート束の紙揃い性悪化の要因となり、
現に引き起こしている。 2)シート束を縦方向以外のオフセット方向に移動させ
ようとすると、別途駆動装置が必要になる等、スタック
トレイの移動機構が複雑になり、シート処理装置の小型
化を阻害する要因となる。 3)シート束を大量に作成する場合、すなわちスタック
トレイ上に高く積み重ねる場合、トレイを移動させると
シート束相互の移動量等にズレが生じ、全体の仕上がり
具合の見栄えが悪く、しかもシートの落下等が生じる可
能性もある。また、前記移動機構において、スタックト
レイ上に載置された全シートをオフセットさせるための
強力な駆動装置が必要となる。
【0005】本発明は、前述の実情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01) シート束の紙揃え性が良好なシート処理装置
を提供すること。 (O02) シート処理装置におけるオフセット機構を極
力簡素化すること。 (O03) シート束を所定の移動量だけ正確にオフセッ
トさせて、スタックトレイ上にシート束を大量に載置で
きるようにすること。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。本
発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由
は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範
囲を実施例に限定するものではない。
【0007】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明のシート処理装置は、複数のシート
(Si)を収容するコンパイルトレイ(C)と、スタッ
クトレイ(64)への排出方向に関して前記コンパイル
トレイ(C)に搬入されたシートの後端の位置決めを行
うシート後端位置決め部材(8)およびシート(Si)
を前記シート後端位置決め部材(8)に寄せるシート後
端寄せ部材(37;71)と、前記コンパイルトレイ
(C)に搬入されたシ−ト(Si)の幅方向の位置決め
を行うシート側縁位置決め部材(41)およびシート
(Si)を前記シート側縁位置決め部材(41)に寄せ
るシート側縁寄せ部材(42;71)と、前記コンパイ
ルトレイ(C)上で端部が揃えられた複数のシート(S
i)により構成されるシート束(S)をスタックトレイ
(64)に排出するシート束排出手段(6,7,16〜
31)とを備えたシート処理装置(U)において、下記
の要件を備えたことを特徴とする、(Y01) 前記コン
パイルトレイ(C)上のシート束(S)を幅方向に移動
させるシート束幅方向移動装置(41〜54;41,4
3〜53)。
【0008】(第2発明)また、本出願の第2発明のシ
ート処理装置は、前記第1発明のシート処理装置(U)
において、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y
02) 前記シート束幅方向移動装置(41〜54)は、
シート束(S)をシートの幅方向に移動可能な前記シー
ト側縁位置決め部材(41)およびシート側縁寄せ部材
(42)により挟持した状態で、シート側縁位置決め部
材(41)およびシート側縁寄せ部材(42)を同時に
前記幅方向に移動させる手段(43〜47)により構成
されたこと。
【0009】
【作用】次に、本発明の作用を説明する。 (第1発明の作用)前述の特徴を備えた本出願の第1発
明のシート処理装置(U)では、コンパイルトレイ
(C)に搬入されたシート(Si)は、スタックトレイ
(64)への排出方向に関して後端の位置決めを行うシ
ート後端位置決め部材(8)とシート(Si)を前記シ
ート後端位置決め部材(8)に寄せるシート後端寄せ部
材(37;71)、および前記排出方向と直交するシ−
ト(Si)の幅方向の位置決めを行うシート側縁位置決
め部材(41)とシート(Si)を前記シート側縁位置
決め部材(41)に寄せるシート側縁寄せ部材(42;
71)により、その端縁が揃えられる。各シート(S
i)端縁の揃えは、コンパイルトレイ(C)に所定枚数
例えば2〜100枚のシート(Si)が収容されるまで
繰り返され、所望のシート束(S)1部が作成される。
次いで、シート束幅方向移動装置(41〜54;41,
43〜53)を作動させ、前記コンパイルトレイ(C)
上のシート束(S)をその幅方向に移動させて、シート
束排出手段(6,7,16〜31)により、スタックト
レイ(64)に排出する動作と前記シート束(S)を前
回とは反対側の幅方向に移動させてスタックトレイ(6
4)に排出する動作とを交互に繰り返す。そして、マイ
コン等の制御装置により予め設定された部数のシート束
(S)がスタックトレイ(64)に排出されると、これ
ら一連の動作は終了する。このようにして、オフセット
されたシート束(S)は、その幅方向に一定の距離だけ
交互にズレた状態でスタックトレイ(64)上に載置さ
れ、シート束(S)を互いに区別することができる。
【0010】(第2発明の作用)また、本出願の第2発
明のシート処理装置(U)では、下記のようにしてオフ
セットされたシート束(S)が作成される。コンパイル
トレイ(C)に搬入されたシート(Si)は、スタック
トレイ(64)への排出方向に関して後端の位置決めを
行うシート後端位置決め部材(8)とシート(Si)を
前記シート後端位置決め部材(8)に寄せるシート後端
寄せ部材(37)、および前記排出方向と直交するシ−
ト(Si)の幅方向の位置決めを行うシート側縁位置決
め部材(41)とシート(Si)を前記シート側縁位置
決め部材(41)に寄せるシート側縁寄せ部材(42)
により、その端縁が揃えられる。その際、シート側縁寄
せ部材(42)は、シートサイズに応じて、前記シート
側縁位置決め部材(41)に対向するシート側縁とそれ
から同方向に所定幅離れた位置との間を幅方向に往復動
する。この往復動時に、コンパイルトレイ(C)に搬入
されたシート(Si)は、シート側縁位置決め部材(4
1)に向かって幅方向に移動し、その対向する側縁が前
記シート側縁寄せ部材(42)により押し付けられてシ
ート側縁位置決め部材(41)に当接する。シート側縁
寄せ部材(42)の往復動は、シート(Si)がコンパ
イルトレイ(C)に所定枚数収容されるまで繰り返さ
れ、端縁が揃えられた所望のシート束(S)1部が作成
される。
【0011】次いで、シート束幅方向移動装置(41〜
54)を作動させて、前記コンパイルトレイ(C)上の
シート束(S)をその幅方向に移動させた後、シート束
排出手段(6,7,16〜31)により、スタックトレ
イ(64)に排出する動作と前記シート束(S)を前回
とは反対側の幅方向に移動させてスタックトレイ(6
4)に排出する動作とを交互に繰り返す。前記シート束
幅方向移動装置(41〜54)は、前記シート側縁位置
決め部材(41)およびシート側縁寄せ部材(42)に
よりシート束(S)を挟持した状態で、前記シート側縁
位置決め部材(41)およびシート側縁寄せ部材(4
2)を同時に前記幅方向に移動させる手段(43〜4
7)により構成されている。そして、所定部数のシート
束(S)がスタックトレイ(64)に排出されると、こ
れら一連の動作は終了する。このようにして、オフセッ
トされたシート束(S)は、その幅方向に一定の距離だ
け交互にズレた状態でスタックトレイ(64)上に載置
され、シート束(S)を互いに区別することができる。
【0012】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以後の説明の理解を容易にするために、
図面において互いに直交する座標軸X軸、Y軸、Z軸を
定義し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、 矢印
Z方向を上方とする。この場合、X方向と逆向き(−X
方向)は後方、Y方向と逆向き(−Y方向)は右方、Z
方向と逆向き(−Z方向)は下方となる。また、以後の
説明において、X方向及び−X方向を含めて前後方向又
はX軸方向といい、Y方向及び−Y方向を含めて左右方
向又はY軸方向といい、Z方向及び−Z方向を含めて上
下方向又はZ軸方向ということにする。さらに図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう方向を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう方向を意味するものと
する。
【0013】(実施例1)図1は本発明のシート処理装
置の縦断面図であって、排出用ピンチローラが開放位置
(シート束上面から離れた位置)に移動した状態を示
す。図2は同じくシート処理装置の縦断面図であって、
排出用ピンチローラが圧接位置(シート束上面に圧接す
る位置)に移動した状態を示す。図3はコンパイルトレ
イおよびその回動機構を示す斜視図である。図4はコン
パイルトレイおよびシート端縁揃え部材を示す平面図で
ある。図5は排出用駆動ローラの回転軸と排出用駆動ロ
ーラを除いて、前記図4の矢印Vから見たコンパイルト
レイの右側面図(−Y側から見た図)である。図6はピ
ンチローラ支持アームおよびその回動駆動機構を示す平
面図である。
【0014】図1,2において、シート処理装置Uは複
写機Fと接続する面(シート処理装置の図1,2で左側
面)に、複写機Fから排出されたシートSiが搬入され
るシート搬入口1が設けられている。このシート搬入口
1には搬送ローラ2が配置されている。搬送ローラ2に
接続するシート搬入路3の終端(図1中、右端)には搬
入路終端ローラ4が配置されている。前記シート搬入口
1から搬入されたシートSiは、前記搬入路終端ローラ
4からコンパイルトレイCに搬入される。コンパイルト
レイCは、外方(図1で右方)に行くに従って上昇する
ように傾斜して配置されている。このコンパイルトレイ
Cの右端部(−Y側端部)には、回転軸6およびその回
転軸6に固着された3個の排出用駆動ローラ7が配置さ
れている。回転軸6は、シート処理装置Uの前後のフレ
ームU1およびU2(図4参照)によりベアリングを介し
て回転自在に支持されており、フレームU2の後側(−
X側)に配置された排出用駆動モータ(図示せず)によ
って回転駆動されるようになっている。コンパイルトレ
イCの右側部分(−Y側部分)には、前記排出用駆動ロ
ーラ7を配置するために複数個の切欠部が設けられてい
る。また、図3に図示するように、前記切欠部の両側部
分は下方に折り曲げられている。
【0015】次に、図3〜5によりコンパイルトレイC
について詳細に説明する。コンパイルトレイCの左端部
(Y側端部)には、上方に折り曲げられた3個のシート
後端位置決め部材8が前後方向(X軸方向)に間隔を置
いて形成されている。また、前記コンパイルトレイCの
後端部(−X側端部)には下方に折り曲げられた後端折
曲部11が設けられていて、その右端部(−Y側端部)
はベアリングを介して前記排出用駆動ローラ7の回転軸
6により回転自在に支持されている。同様に、コンパイ
ルトレイCの前端部(X側端部)には、前記後端折曲部
11と対向して下方に折り曲げられた前端折曲部12が
設けられていて、その右端部はベアリングを介して前記
排出用駆動ローラ7の回転軸6により回転自在に支持さ
れている。したがって、コンパイルトレイCは前記回転
軸6回りに回動可能である。前記コンパイルトレイCの
左右方向(Y軸方向)中央部には前後(X軸方向)に伸
びるガイド溝13a,13bがそれぞれ端部側に形成され
ている。また、コンパイルトレイCの左右方向中央部の
後端部(−X側)にはプーリ装着部14(図3〜5参
照)が設けられている。
【0016】次に、コンパイルトレイCの前記回転軸6
回りの回動機構、および前記排出用駆動ローラ7から離
れた開放位置(図1参照)と排出用駆動ローラ7に後記
シート束Sを介して上方から圧接する圧接位置(図2参
照)との間で移動可能な排出用ピンチローラ16の移動
機構について、主として図3,6により説明する。図
1,2において、前記搬入路終端ローラ4の上方に配置
されたアーム支持軸17およびアーム駆動用出力軸18
は、図1,2に示す位置で回転する。図6において、ア
ーム支持軸17は、前記フレームU1,U2によって回転
自在に支持されている。このアーム支持軸17には2本
のピンチローラ支持アーム19が固着されている。この
ピンチローラ支持アーム19は板バネにより構成されて
おり、その先端部には前記排出用ピンチローラ16が回
転自在に支持されている。
【0017】前記アーム支持軸17の前端部(X側端
部)には、上方付勢部材としての上方付勢アーム21が
固着されている。上方付勢アーム21は後方(−X方
向)に突出するピン21aを有している。前記ピン21a
は引張バネ22によって常時上方へ引っ張られている。
したがって、上方付勢アーム21は、前記引張バネ22
の作用により、アーム支持軸17回りの上方への回動力
が常時作用している。図6において、アーム駆動用出力
軸18には、アーム駆動用モータ23の回転出力が減速
ギヤボックス24を介して伝達されている。このアーム
駆動用出力軸18には回転位置検出用円板26が装着さ
れている。回転位置検出用円板26は、図1〜3に図示
するように、円周上の一部に切欠部26aが設けられて
いる。
【0018】前記回転位置検出用円板26の外周部分に
は180°離れた位置に光センサ27,28が配置され
ている。各光センサ27,28は、それぞれ発光素子2
7a,28aおよび受光素子27b,28bから構成されて
いる。そして、発光素子27a,28aと受光素子27
b,28bとは、円板26を前後(X軸方向)から挟んで
配置されている。前記光センサ27,28は、前記回転
位置検出用円板26の切欠部26aが対向する場合に、
それぞれオンとなるように構成されている。そして、図
1に図示するように、光センサ28が切欠部26aに対
向してオンのときには、ピンチローラ支持アーム19は
上方に回動し、コンパイルトレイCも上方に回動してい
る。また、図2に図示するように、光センサ27が切欠
部26aに対向してオンのときには、ピンチローラ支持
アーム19は下方に回動し、コンパイルトレイCも下方
に回動している。
【0019】前記回転位置検出用円板26の後面(−X
側の面)には、その回転中心から半径方向に伸びるプレ
ート29(図3参照)が設けられている。プレート29
は、図6では紙面に垂直な方向に伸びており、前記回転
位置検出用円板26と一体的に回転する。このプレート
29の先端部には押圧ピン(押圧部材)31が後方に突
出している。この押圧ピン31は、前記プレート29の
回転に伴って円を描いて回転し、図2に示す下方に位置
したときには、前記上方付勢アーム21の上面を下方に
押圧するように配置されている。したがって、前記上方
付勢アーム21は、図1の状態では前記引張バネ22に
よって上方位置に回動しているが、前記プレート29の
回転に伴って前記押圧ピン31が図2に示す下方位置に
移動したときには押し下げられて、前記引張バネ22の
力に抗して下方に回動するようになっている。
【0020】前記アーム駆動用モータ23の回転駆動
は、例えばマイコンにより構成されたアーム回転制御装
置(図示せず)により制御されるようになっている。そ
して、前記回転軸6、これに固着された排出用駆動ロー
ラ7、前記回転軸6を回転駆動する排出用駆動モータ
(図示せず)、その制御装置(図示せず)、前記符号1
6〜31で示された要素、および前記アーム回転制御装
置(図示せず)等から、本実施例のシート束排出手段が
構成されている。このシート束排出手段は、排出用ピン
チローラ16を圧接位置(排出用駆動ローラ7に上方か
ら圧接する図2に示す位置)に保持して、排出用駆動ロ
ーラ7と排出用ピンチローラ16との間にシート束Sを
挟んだ状態で、前記排出用駆動モータにより排出用駆動
ローラ7を回転駆動することにより、シート束Sを後述
のスタックトレイ(64)に排出する。
【0021】前記上方付勢アーム21と前記コンパイル
トレイCとは、連結部材32により連結されている。す
なわち、連結部材32の下端部は、前記コンパイルトレ
イCの前端部に設けられた前記前端折曲部12から前方
に突出する連結ピン12a(図4,5参照)に回動自在
に連結されている。また、連結部材32の上端部には上
下に伸びる所定の長さの長孔32aが形成されており、
前記上方付勢アーム21のピン21aは前記長孔32aに
係合している。また、図1,2に図示するように、前記
コンパイルトレイCの下方回動位置は、前記前端折曲部
12の下端に当接するストッパ33により規制されてい
る。
【0022】前述の説明から明らかなように、図1にお
いては前記押圧ピン31が上方位置にあるので、前記上
方付勢アーム21は引張バネ22によって上昇位置に保
持されている。このとき、上方付勢アーム21のピン2
1aは、前記連結部材32の長孔32aの上端に係合して
前記連結部材32を上方に引き上げており、コンパイル
トレイCは上方に回動している。この状態では図1に図
示するように、前記ブラケット12の下端はストッパ3
3から離れている。また、排出用ピンチローラ16は上
昇した開放位置に保持されている。一方、前記押圧ピン
31が下方に移動して上方付勢アーム21の上面を押圧
すると、上方付勢アーム21は前記引張バネ22の力に
抗して下方に回動し、ピン21aも下方に移動する。こ
のとき、ピン21aにより上方に引き上げられていた前
記連結部材32は、前記長孔32aの上端が前記ピン2
1aに係合した状態で、コンパイルトレイCの自重によ
り下方に移動する。この連結部材32の下方への移動に
伴いコンパイルトレイCも下方に回動する。
【0023】前記コンパイルトレイCが更に回動して前
端折曲部12の下端が前記ストッパ33に当接すると
(図2,5参照)、コンパイルトレイCおよび前記連結
部材32はその位置で停止する。この状態で前記押圧ピ
ン31が更に下方に移動すると、上方付勢アーム21は
更に下方に回動する。そのとき、上方付勢アーム21の
ピン21aは、前記連結部材32の長孔32a上端から離
れて長孔32a内を下方に移動する。このように、本実
施例のトレイ・アーム連動機構は、前記アーム支持軸1
7、これに固着されたピンチローラ支持アーム19、上
方付勢アーム21、ピン21a、引張バネ22、連結部
材32、前記ピン21aに係合する長孔32a、コンパイ
ルトレイCに設けられた前端折曲部12、この前端折曲
部12と連結部材32とを連結する連結ピン12a等か
ら構成されている。
【0024】次に、前記シート後端揃え部材について説
明する。図3〜5において、前記シート後端位置決め部
材8は、前記コンパイルトレイC上面から垂直に立ち上
がるシート後端当接壁8aと、このシート後端当接壁8a
上端からコンパイルトレイCの内側に向かって斜め上方
に伸びるシート後端ガイド壁8bとを有してる。このシ
ート後端ガイド壁8bは、シート揃えのためにシート後
端位置決め部材8に向かって移動するシート後端が上方
にカールしている場合に、シート後端を下方にガイドし
て、カール量を減少させる機能を有している。
【0025】図7はシート後端揃え部材としてのシート
後端寄せ部材の正面図である。図8はシート端縁揃え機
能を有する部材の一例を示し、図8Aはその円錐パドル
(シート側縁ガイド用回転部材)であり、図8Bはその
回転ブラシである。図1,2に示す後端揃え部材支持軸
36は、前記コンパイルトレイCのシート後端位置決め
部材8の少し上方に配置されている。前記後端揃え部材
支持軸36は、図5に図示するように、前記コンパイル
トレイCの上方に配置されたフレームU3および前記フ
レームU2により回転自在に支持されている。この後端
揃え部材支持軸36は、前記フレームU2後方に配置さ
れた図示しない後端揃え用駆動モータ(シート後端揃え
用駆動装置)により回転駆動されるようになっている。
【0026】前記後端揃え部材支持軸36には、図4,
5に図示するように、前後方向(X軸方向)に間隔を置
いて配置された3個のシート後端揃え部材37が固着さ
れている。シート後端寄せ部材37は、図7に示す4枚
の可撓性のシート接触部材37aを有している。前記シ
ート接触部材37aは、円筒面の円周方向にθ(=90
°)ほどずれた位置において接線方向に伸びている。な
お、θの値は90°に限らず、120°、72°、60
°等の値を採用することが可能である。また、シート接
触部材37aは回転中心から半径方向に伸びる方向に配
置することも可能である。
【0027】前記後端揃え部材支持軸36の前端部分に
は、図4,5に示す円錐パドル38が固着されている。
円錐パドル38は、前方(X方向)に移動するシートS
iの一側を下方にガイドするシート側縁ガイド用回転部
材であり、前側に向かって直径が大きくなる円錐状回転
面を有している。すなわち、円錐パドル38は、図8A
に図示するように、円筒面の円周方向に60°ほどずれ
た位置において半径方向に伸びる三角形のヒレ部材38
aを6枚有しており、前記ヒレ部材38aの外側縁は回転
時に円錐面を形成するようになっている。前記円錐パド
ル38は、上方にカールしたシートSiがX方向(前
方)に寄せられて来たときに、前記シートSiの上方に
カールした部分を下方に向ける機能を有している。
【0028】また、前記後端揃え部材支持軸36の後端
部分(−X側端部)には、図4,5に示す形状の回転ブ
ラシ39が固着されている。この回転ブラシ39は、図
8Bに図示するように、円筒面の円周方向に60°ほど
ずれた位置において半径方向に伸びる複数の線状部材を
有している。前記回転ブラシ39は、サイズの大きなシ
ート端部のカールを下方に押さえる機能を有する。な
お、本発明においては、前記円錐パドル38および回転
ブラシ39は省略することが可能である。
【0029】続いて、コンパイルトレイC上のシートS
iの両側縁を揃えるシート側縁揃え部材について説明す
る。図9はシート側縁揃え部材とタイミングベルト連結
機構との結合状態を説明するものであって、図9Aは前
記図4のIXa−IXa線断面図であり、図9Bは前記図4の
IXb−IXb線断面図である。図10はシート側縁寄せ部材
(タンパ)とタイミングベルトとの連結機構を示す断面
図であり、前記図9BのX−X線断面図である。図11
は前記図10に示すシート側縁寄せ部材および連結機構
の構成要素の分解斜視図である。図9〜11において、
コンパイルトレイCに搬入されたシートSiの両側縁を
揃えるために、コンパイルトレイC上面には、図1,2
に示すシート側縁位置決め部材としてのサイドレジガイ
ド41およびシート側縁寄せ部材としてのタンパ42
が、前後方向(X軸方向)に対向して前記ガイド溝13
a,13b(図3,4参照)上に移動可能に配置されてい
る。なお、サイドレジガイド41およびタンパ42を一
括して以下シート側縁揃え部材と称することがある。
【0030】前記サイドレジガイド41は、前記コンパ
イルトレイCの上面に沿って配置され、先端部が下面に
向かって傾斜するシート載置部41aと、その後端(X
側端部)から垂直に立ち上がるシート側縁位置決め壁4
1bとを有している。このシート側縁位置決め壁41bの
上端には内側に向かって突出する横長のシート側縁係止
部41cが形成されている。前記タンパ42も、同様
に、シート載置部42aとその後端(−X側端部)から
垂直に立ち上がるシート側縁押圧壁42bとを有してい
る。このシート側縁押圧壁42bの上端には内側に向か
って突出する横長のシート側縁係止部42cが形成され
ている。また、シート側縁押圧壁42bの内面(シート
側縁を押圧する押圧面)には、コンパイルトレイC上面
に平行な多数の凸条42dが形成されている。前記シー
ト側縁係止部42cおよび凸条42dは、シート側縁がタ
ンパ42に乗り上げたりあるいはカールしたシート側縁
が押圧面に沿って上方に滑ったりするのを防止する。
【0031】前記サイドレジガイド41およびタンパ4
2をコンパイルトレイC上で前記ガイド溝13a,13b
に沿ってシートSiの幅方向に移動させるために、前記
コンパイルトレイC下方には駆動プーリ43および従動
プーリ44とタイミングベルト46(図4,5参照)と
が配置されている。図5中の矢印で示されるように、駆
動プーリ43はベルト駆動用モータ47により正逆両方
向に回転駆動されるように構成されている。また、従動
プーリ44はコンパイルトレイCの後端部に設けられた
前記プーリ装着部14に装着されている。
【0032】図9〜11において、前記シート載置部4
1a,42aの下面には2本の被ガイドピン48,48が
下方に突出している。この被ガイドピン48は、前記コ
ンパイルトレイCのガイド溝13a,13bを貫通して下
方に伸びている。この被ガイドピン48にはプラスチッ
ク製の円筒状カラー49が嵌合している。また、被ガイ
ドピン48の先端部分は逆L字型のブラケット51の上
部壁51aに形成された貫通孔51bを貫通し、その先端
には抜け止め用のEクリップ52が係止されている。そ
して、前記シート側縁揃え部材41,42は前記ブラケ
ット51,51と一体的に結合されている。前記シート
側縁揃え部材41,42に結合されたブラケット51,
51を前記タイミングベルト46に連結するために、図
10,11に図示するように、連結プレート53の下部
に突出部分53aを形成している。この突出部分53aの
突出量は前記タイミングベルト46の厚みよりやや小さ
めに設定されている。
【0033】前記ブラケット51と連結プレート53と
は、前記タイミングベルト46を挟んだ状態で、前記ブ
ラケット51の垂直壁51c下部に形成された貫通孔5
1dおよび前記連結プレート53の突出部分53aに形成
された貫通孔53bに、ソレノイド54の伸縮ロッド5
4aを挿通させることにより連結されている。この伸縮
ロッド54aはソレノイド54の励磁および消磁に応答
して、ソレノイド54の内部に組み込まれたバネの作用
により伸縮するようになっており、常時はソレノイド5
4が消磁されていてブラケット51と連結プレート53
との連結が解放された状態にある。図9の拡大円部分は
この連結が解放している状態を示している。
【0034】前記シート側縁揃え部材41,42を移動
させるときは、ソレノイド54を励磁してブラケット5
1と連結プレート53とをタイミングベルト46を介し
て連結した状態で前記ベルト駆動用モータ47を回転駆
動させることにより、前記サイドレジガイド41および
タンパ42の一方または双方を前後いずれかの方向に移
動させることができる。より具体的には、サイドレジガ
イド41のシート側縁位置決め壁41bは、コンパイル
トレイCの端部とそれから内側に所定幅離れたオフセッ
ト位置との2つの位置を移動するようになっている。ま
た、タンパ42のシート側縁押圧壁42bは、イニシャ
ライズされてコンパイルトレイCの端部に位置する他、
シートサイズに応じた位置とそれらからコンパイルトレ
イCの後端部側(−X方向)に所定幅離れた位置との間
およびオフセット位置を往復動する。そして、コンパイ
ルトレイC上に所定枚数(例えば2〜100枚)のシー
トSiが収容されると、シートSi後端および側縁が揃え
られたシート束Sはその幅方向に交互にオフセットされ
る。これらのシート側縁揃え部材41,42の詳細な動
作は後述する。なお、本実施例のシート幅方向移動装置
は前記符号41〜54で示された要素から構成されてい
る。そして、オフセット時には、ソレノイド54を励磁
させると共にベルト駆動用モータ47を駆動させて、シ
ート束Sをサイドレジガイド41およびタンパ42によ
り挟持した状態で前記幅方向に移動させる。
【0035】ところで、図1,2に示すステープラ(後
処理装置)56は、前記コンパイルトレイC上で揃えら
れたシートSiの束Sを綴じるために使用される。この
ステープラ56は、図4に図示するように、コンパイル
トレイCの前側(X側)かつ左側(Y側)のコーナー部
に配置されている。図1,2において、前記排出用駆動
ローラ7の下方にはスタックトレイ支持枠57がピン5
8によって回動自在に支持されている。このスタックト
レイ支持枠57は、ネジ59によりシート処理装置Uの
フレーム(図示せず)に所定の回動角度で固定されてい
る。前記スタックトレイ支持枠57には、上下に配置さ
れたプーリ61,61(下方のプーリ61は図示せず)
間にベルト62が掛けられている。このベルト62には
スライダ63が固定されている。したがって、スライダ
63はベルト62が回転駆動されると上下動するように
なっている。前記スライダ63には、スタックトレイ6
4がピン66回りに回動可能に連結され、ネジ67によ
り所定の回動角度で固定されている。
【0036】(実施例1の作用)次に、前述の構成を備
えた実施例1の作用を説明する。前記アーム駆動用モー
タ23(図6参照)の回転を制御するマイコンにより構
成されたアーム回転制御装置(図示せず)により前記ア
ーム駆動用出力軸18を回転させ、プレート29を上方
へ回転させると、プレート29の先端に設けられた押圧
ピン(押圧部材)31は上方へ移動し、前記引張バネ2
2によって上方に付勢された上方付勢アーム(上方付勢
部材)21は、前記引張バネ22により上方へ引っ張ら
れる。このとき、上方付勢アーム21はアーム支持軸1
7と共に回動し、アーム支持軸17に固定支持された前
記ピンチローラ支持アーム19が上方に回転する。な
お、本実施例では、押圧ピン31とピンチローラ支持ア
ーム19とを連動させる手段として、まず押圧ピン31
を駆動し、その押圧ピン31の移動にピンチローラ支持
アーム19を連動させる構成を採用しているが、例えば
アーム支持軸17を回転駆動し、このアーム支持軸17
の回転にピンチローラ支持アーム19および前記上方付
勢アーム21を押し下げる押圧部材を連動させる構成を
採用することも可能である。
【0037】前記ピンチローラ支持アーム19に連動し
て前記上方付勢アーム21が上方に回動するとき、ピン
21aが上昇する。ピン21aが所定距離上昇して連結部
材32の長孔32aの上端に係合すると、その後はピン
21aの上昇に伴って連結部材32も上昇する。このと
き、コンパイルトレイCは上方付勢アーム21および連
結部材32により上方に引っ張られて、前記排出用駆動
ローラ7の回転軸6を中心に上方に回動する。図1はこ
のときの状態を示している。この図1に示す状態でシー
トSiがコンパイルトレイCに排出される。コンパイル
トレイCに排出されたシートSiは、まずシート後端位
置決め部材8に当接してシート後端が揃えられる。
【0038】前記シートSiのシート後端位置決め部材
8への当接は、コンパイルトレイCとは独立に支持され
た前記シート後端寄せ部材37により行われる。シート
後端寄せ部材37は、コンパイルトレイCに搬入された
シートSiに間欠的に接触可能な複数のシート接触部材
37aを有する回転部材により構成されている。前記シ
ート後端寄せ部材37が前記後端揃え用駆動モータ(図
示せず)により回転駆動している間、前記シート接触部
材37aはコンパイルトレイCに搬入されたシート上面
に間欠的に摩擦接触して前記シートSiをシート後端位
置決め部材8に当接させる。前記シート後端位置決め部
材8に向かって移動するシート後端が上方にカールして
いる場合、シート後端は前記シート後端当接壁8a上端
からコンパイルトレイCの中央部側に向かって斜め上方
に伸びるシート後端ガイド壁8bにより下方にガイドさ
れるので、カール量が減少されながらシート揃えが行わ
れる。
【0039】一方、シート側縁揃え部材におけるタンパ
42は、タイミングベルト46およびベルト駆動用モー
タ47等により駆動され(図5参照)、シートSiのサ
イズに応じてシート側縁から所定幅離れた待機位置とシ
ート側縁を押圧するシート揃え位置との間を幅方向(X
軸方向)に往復動する。この往復動により、コンパイル
トレイCに搬入されたシートSiの一側を他側から押圧
して前記サイドレジガイド41のシート側縁位置決め壁
41bに当接させる。前記タンパ42の往復動時には、
タンパ42の下方に付設されたソレノイド54(以下、
符号54tで示す)は励磁されており、またサイドレジ
ガイド41は前端位置に停止し、その下方に付設された
ソレノイド(以下、符号54sで示す)は消磁されてい
る。
【0040】タンパ42のシート側縁押圧壁42bの内
面には多数の凸条42dが形成されており、その上端に
はシート側縁係止部42cが設けられているので、カー
ルしたシート側縁が押圧されたとき、シート側縁押圧壁
42bに沿って上方に滑ったり、乗り上げたりすること
が防止される。前記タンパ42に押圧されてサイドレジ
ガイド41に向かって移動するシート側縁がカールして
いるとき、シート側縁は前記シート後端位置決め壁41
bの上端からコンパイルトレイCの内側に向かって突出
するシート側縁ガイド壁41cにより下方にガイドされ
るので、カール量が減少されながらシート揃えが行われ
る。また、前記ステープラ(後処理装置)56に向かっ
て移動する側のシート側縁がカールしているときは、カ
ール部分が前記円錐パドル38により下方に向けられ
る。したがって、上方にカールしたシート側縁がステー
プラ56の端部に当接してステープリング作業が不可能
になる事態を未然に防止することができる。
【0041】前記後端揃え用駆動モータ(図示せず)に
より回転駆動される後端揃え部材支持軸36およびシー
ト後端寄せ部材37は、前記タンパ42がシートSiの
一側を前記サイドレジガイド41に押圧するシート側縁
揃え位置に移動しているとき、前記シート後端寄せ部材
37のシート接触部材37aがシート上面に接触しない
期間が生じるように回転する。この非接触期間が生じる
ように前記シート後端寄せ部材37を回転駆動する方法
としては、例えば下記ような方法を採用することができ
る。
【0042】図1,7に図示するように、本実施例のシ
ート後端寄せ部材37は、4枚の可撓性のシート接触部
材37aを有するので、1回転する間にシート上面に接
触しない期間が4回発生することになる。したがって、
前記タンパ42が前記シート側縁揃え位置に停止する時
間の長さを前記シート後端寄せ部材37が1/4回転す
るのに要する時間以上に設定することによって、前記タ
ンパ42が前記シート側縁揃え位置に停止している間
に、前記シート後端寄せ部材37がシート上面に接触し
ない期間を発生させることができる。前記タンパ42に
よりシートSiの他側縁を押し付けてその一側縁がサイ
ドレジガイド41に当接したシートSiは、前記シート
後端寄せ部材37のシート接触部材37aがシート束S
上面に接触しない期間中に幅方向に移動することができ
る。
【0043】コンパイルトレイCに収容されたシートS
iの枚数が多くなると、コンパイルトレイC上に新たに
搬入されるシート上面が上昇し、前記シート接触部材3
7aによるシート束S上面への接触圧力が大きくなる。
この接触圧力が大きくなり過ぎることによるシートSi
へのダメージまたはシートSiの不揃いの発生を防止す
るために、前記アーム駆動用モータ23の回転を制御す
るアーム回転制御装置(図示せず)により前記アーム駆
動用出力軸18を回転させ、プレート29を下方へ回転
させる。プレート29の回転と共にその先端に設けられ
た押圧ピン31は下方へ移動し、前記引張バネ22によ
って上方に付勢された上方付勢アーム21を引張バネ2
2の力に抗して下方に押し下げる。このとき、上方付勢
アーム21はアーム支持軸17と共に下方に回動し、ア
ーム支持軸17に固定支持された前記ピンチローラ支持
アーム19が下方に回転する。
【0044】前記上方付勢アーム21の下方への回動
量、すなわち前記アーム駆動用モータ23の回転量は、
コンパイルトレイCに収容されたシートSiの枚数に応
じて決定することができる。また、前記下方への回動量
はシート後端寄せ部材37からコンパイルトレイC上の
シート束Sの上面までの距離を検出することにより制御
することも可能である。前記距離を検出するセンサとし
ては、超音波距離センサを使用することが可能である。
【0045】前記コンパイルトレイCは、前述したよう
に、前記引張バネ22、上方付勢アーム21および連結
部材32等により上方に引っ張られて、前記排出用駆動
ローラ7の回転軸6回りに上方に回動していたので、前
記上方付勢アーム21の下方への移動量に応じて下方に
回動する。すなわち、アーム駆動用モータ23によりピ
ンチローラ支持アーム19を下方に回転する際、コンパ
イルトレイCは前記トレイ・アーム連動機構により下方
に回動する。このコンパイルトレイCの下方への回動に
より、コンパイルトレイC上のシート束S上面とシート
後端寄せ部材37との間隔が大きくなり、適切な間隔が
保持される。すなわち、この適切な間隔が保持された状
態において、前記シート後端寄せ部材37が回転すると
き、前記シート接触部材37aがシート束S上面に間欠
的に接触してシート上面に接触しない期間が生じる。
【0046】前記コンパイルトレイC上のシート束S上
面に新たにシートSiが排出されてその厚みが更に増加
すると、前記アーム駆動用モータ23が再び駆動され
る。そして、前記押圧ピン31が下方に移動すると、前
記上方付勢アーム21のピン21aにより持ち上げられ
ていた連結部材32が下降するので、前述と同様にして
コンパイルトレイCが下方に移動する。コンパイルトレ
イCに設けられた前記前端折曲部12の下端が前記スト
ッパ33に当接すると、コンパイルトレイCおよび連結
部材32はそれ以上は下方に移動しない。この場合、前
記押圧ピン31が更に下方に移動すると、押圧ピン31
は連結部材32の長孔32aの上端から離れ、長孔32a
に係合しながら下方に移動する。この場合、押圧ピン3
1が下降しても連結部材32およびコンパイルトレイC
は前記ストッパ33により移動しない状態に保持され
る。このように、コンパイルトレイCの前端折曲部12
がストッパ33に当接するまでは、シート束S上面とシ
ート後端寄せ部材37との間隔を常に適切に保持しなが
ら、シートSiをコンパイルトレイCに搬入させてシー
ト揃えを支障なく行うことができる。
【0047】本発明のシート処理装置Uにおいては、コ
ンパイルトレイCに所定枚数のシートSiを収容してそ
の端縁を揃えた後、ステープリング等の後処理作業を行
うかあるいはオフセットして、シート束Sをスタックト
レイに排出させる。例えば、ステープリングを行う場合
は、前記アーム駆動用モータ23を回転駆動して、前記
ピンチローラ支持アーム19および押圧ピン31を図2
に示す位置まで下降させる。すなわち、シート束排出手
段の前記アーム回転制御装置によりピンチローラ支持ア
ーム19を回転させ、前記排出用ピンチローラ16を図
1に示す開放位置から図2に示す圧接位置に移動させ
て、コンパイルトレイCおよび排出用駆動ローラ7上の
シート束Sを排出用ピンチローラ16で上方から圧接す
る。この図2に示す状態で、ステープラ(後処理装置)
56は、前記コンパイルトレイCで揃えられた複数のシ
ートSiから構成されるシート束Sに対してステープリ
ングを行う。その後、前記ピンチローラ16が図2に示
す位置でシート束Sを圧接したまま、前記シート束排出
手段の排出用駆動ローラ7を回転させて前記シート束S
をスタックトレイ64へ排出させる。
【0048】次に、本発明のシート処理装置において、
シート束をオフセットさせる場合について図12〜18
により説明する。図12はシート側縁揃え部材がイニシ
ャライズされた状態を示す説明図である。図13はタン
パの往復動によりシートの側縁を揃えながらシート束を
作成する説明図である。図14はシート束を固定する説
明図である。図15はシート束を排出する説明図であ
る。図16はシート束をオフセットする説明図である。
図17は前記図15とは別の位置からシート束を排出す
る説明図である。図18はシート側縁寄せ部材(タン
パ)を前記図17に示すシート束排出位置から移動させ
て前記図13と同じ位置でシート束を作成する説明図で
ある。また、図12〜18において、サイドレジガイド
41およびタンパ42中の〇はソレノイド54が消磁し
ていることを示し、●はソレノイド54が励磁している
ことを示す。
【0049】1)シート側縁揃え部材のイニシャライズ シート処理装置Uの電源が投入されると、図12に図示
するように、サイドレジガイド41,タンパ42がそれ
ぞれコンパイルトレイCの両端部に位置して、両部材4
1,42が最大に離間した位置P1,P2(退避位置)と
するためのイニシャライズを行う。すなわち、ソレノイ
ド54sを励磁し、タイミングベルト46をブラケット
51と連結プレート53とで挟持してベルト駆動用モー
タ47を所定量回転させて、前記サイドレジガイド41
を後方に所定距離移動させる。次いで、モータ47の回
転により、サイドレジガイド41を前方に所定距離移動
させる。そして、サイドレジガイド41が位置P1に達
したことを位置センサ(図示せず)で検知すると、ソレ
ノイド54sを消磁する。このときサイドレジガイド4
1は前記位置P1に停止する。次に同様にして、タンパ
42を前記位置P2に停止させる。このイニシャライズ
動作は、シート処理開始時または一連の処理作業が終了
した時点にも行われる。
【0050】2)シート束の作成 シート後端揃え部材(8,37〜39)およびシート側
縁揃え部材(41,42)、更に必要に応じて円錐パド
ル,回転ブラシ39の一方または双方により、コンパイ
ルトレイC上でシートSiの端縁を揃えながらシート束
Sを作成するのは、前述したとおりである。複写機Fか
らシート処理装置UにシートSiが搬送される場合、シ
ートSiが搬送およびシートSiのサイズ等の情報が複写
機Fからシート処理装置Uの制御部に伝送される。この
伝送された情報に基づいて、タンパ42は前記イニシャ
ライズされた位置P2からコンパイルトレイCの内側
(X方向)の図13に示す位置P3(前記シートサイズ
に応じた待機位置)に移動する。一方、サイドレジガイ
ド41のソレノイド54sは消磁されているので、タイ
ミングベルト46が反時計回りに移動しても、サイドレ
ジガイド41は前記イニシャライズされた位置P1に保
持される。次いで、タンパ42のソレノイド54tが励
磁された状態のままで、コンパイルトレイC上にシート
Siが搬入される度に、これと同期してベルト駆動用モ
ータ47が正逆回転される。このモータ47の駆動によ
り、タンパ42のシート側縁押圧壁42bは、前記位置
P3とコンパイルトレイCの更に内側の図13に示す位
置P4(前記シート揃え位置)との間を往復動しなが
ら、シートSiの一側縁を押圧してその他側縁をサイド
レジガイド41のシート側縁位置決め壁41bに当接さ
せる。この動作はシートSiがコンパイルトレイC上に
所定枚数収容されるまで繰り返され、例えば複写機Fに
より複写される原稿と同じ枚数からなるシート束Sが1
部作成される。
【0051】3)シート束の固定 シート束Sが作成されると、図14に図示するように、
タンパ42がシート束Sの一側縁を押圧した状態で、前
記モータ47の駆動を停止してタンパ42を位置P4に
一時的に停止させる。このようにして、位置P1にある
サイドレジガイド41と位置P4にあるタンパ42とで
シート束Sを挟み込み、シート束Sの不揃いがなくなる
ようにする。このシート束Sの固定およびこれに続くシ
ート束Sの排出動作中は、前記後端揃え部材支持軸36
の回転を停止して、シート後端寄せ部材37がシート束
S上面のシートSiに悪影響を及ぼさないようにしてお
く。
【0052】4)シート束の排出 シート束Sを固定し終えると、図15に図示するよう
に、前記モータ47を正回転させてシート束Sの一側縁
からタンパ42を位置P3に離間させた後、ソレノイド
54tを消磁させる。次いで、前述したように、前記ア
ーム駆動用モータ23を回転駆動して前記ピンチローラ
支持アーム19および押圧ピン31を図2に示す位置ま
で下降させ、シート束Sを排出用ピンチローラ16で上
方から圧接する。そして、図示しない前記排出用駆動モ
ータにより排出用駆動ローラ7を回転させて、コンパイ
ルトレイC上のシート束Sをスタックトレイ64へ排出
させる。なお、ソレノイド54tを消磁させると、前記
ブラケット51と連結プレート53との間で挟持されて
いたタイミングベルト46はタンパ42との連結が解放
されてシートSiを挟持する力が小さくなるので、タン
パ42を位置P3に離間させることなく前記停止位置P4
に保持させたままシート束Sを排出させることもでき
る。
【0053】5)シート束の作成と固定 前記4)のシート束Sの排出後、新たにコンパイルトレ
イCに搬入されるシートSiに対して、前記2),3)
と同様にして、シート束Sの作成と固定を行う(図1
3,14参照)。 6)シート束のオフセット 図16に図示するように、タンパ42のソレノイド54
tを励磁させたままサイドレジガイド41のソレノイド
54sも同時に励磁させる。次いで、前記シート束幅方
向移動装置(41〜54)を作動させ、サイドレジガイ
ド41およびタンパ42間にシート束Sを挟んだ状態
で、前記モータ47を正回転させて、サイドレジガイド
41を位置P1から位置P5へまたタンパ42を位置P4
から位置P3へそれぞれ移動させる。なお、本実施例で
は、オフセット幅を便宜上位置P4から前記待機位置P3
への距離(位置P1と位置P5との距離に等しい)とした
が、勿論オフセット幅は任意に設定することが可能であ
り、例えば前記距離の0.5〜5倍の範囲に設定するこ
とができる。
【0054】7)シート束の排出 シート束Sをオフセットさせた後、サイドレジガイド4
1のソレノイド54sを消磁させる。そして、図17に
図示するように、前記モータ47を正回転させてシート
束Sの一側縁からタンパ42を位置P6に離間させて、
ソレノイド54tを消磁させる。なお、前記4)の排出
と同様に、タンパ42を位置P3に保持させたままソレ
ノイド54tを消磁させることもできる。その後は、前
記4)の排出と同様に、排出用駆動ローラ7を回転させ
てコンパイルトレイC上のシート束Sをスタックトレイ
64へ排出させる。
【0055】前記7)のシート束Sの排出後、図18に
図示するように、ソレノイド54s,54tを励磁させる
と共に前記モータ47を逆回転させて、サイドレジガイ
ド41を位置P5から前記位置P1へまたタンパ42を位
置P6から前記位置P3へそれぞれ移動させる。その後、
前記2)シート束の作成から7)シート束の排出に至る
一連の動作を繰り返しながら、シート束Sを交互にオフ
セットさせてスタックトレイ64へ排出させる。所望部
数のシート束Sが排出した後には、図19に図示するよ
うに、各シート束Sが明瞭に区別された状態でスタック
トレイ64上に載置される。これら一連の動作の終了後
には、シート側縁揃え部材41,42がイニシャライズ
されて前記1)に復帰する。そして、シート束Sの必要
な部数を予め複写機Fまたはシート処理装置Uに入力し
ておけば、前記一連の動作はマイコン制御により自動的
に行われる。
【0056】(実施例2)この実施例2は、コンパイル
トレイCに前記ガイド溝13aと同じ溝を並設し、サイ
ドレジガイド41下方の対向するタイミングベルト46
に前記連結機構(48〜54)を付加して設けた点で前
記実施例1と相違するが、他の要素は実施例1と同様に
構成されている。図20には付加した要素のうち、ソレ
ノイド54sのみを図示している。図20は実施例2の
シート処理装置の説明図であり、実施例1の構成要素に
対応する構成要素には同一の符号を付している。
【0057】この実施例2のシート処理装置Uの作用
は、シート側縁揃え部材のイニシャライズ動作が実施例
1と異なる。 1)シート側縁揃え部材のイニシャライズ シート処理装置Uの電源の投入時または一連のシート処
理作業の開始時または終了時に、サイドレジガイド4
1,タンパ42がそれぞれコンパイルトレイCの両端部
に位置して、両部材41,42が最大に離間した位置P
1,P2(退避位置)とするためのイニシャライズを行
う。すなわち、前記サイドレジガイド41の図20中右
側のソレノイド54sを消磁させ、かつ同左側のソレノ
イド54sおよびタンパ42のソレノイド54tを励磁さ
せ、図20中の●印で示される箇所のタイミングベルト
46を図10,11に示すブラケット51と連結プレー
ト53とで挟持する。次いで、前記サイドレジガイド4
1,タンパ42が互いに接近する方向にベルト駆動用モ
ータ47を所定量回転させる。引き続き、モータ47の
逆方向の回転により、サイドレジガイド41,タンパ4
2が互いに離間する方向に移動させる。そして、シート
側縁揃え部材41,42が前記位置P1,P2に達したこ
とを位置センサ(図示せず)で検知すると、図20中左
側のソレノイド54sおよびソレノイド54tを消磁す
る。このように、本実施例によれば、前記シート側縁揃
え部材41,42のイニシャライズ動作時には、サイド
レジガイド41の図20中左側のソレノイド54sおよ
びタンパ42のレノイド54tを励磁させて、モータ4
7を正逆両方向に回転させるだけでよい。 2)〜7)シート束のオフセット等 サイドレジガイド41の前記左側のソレノイド54sを
常時消磁させておく以外は、実施例1と同様にである。
【0058】(実施例3)図21〜23は本発明のシー
ト処理装置における実施例3の説明図である。図21は
シート端縁揃え動作の説明図であり、図22はシート端
縁揃え部材の回転力を受けてシート端縁が揃えられた時
の説明図である。図23は前記実施例1とは別のシート
幅方向移動装置によるオフセット動作の説明図である。
そして、実施例1の構成要素に対応する構成要素には同
一の符号を付している。この実施例3は、下記の要素が
前記実施例1と相違しているが、他の要素は前記実施例
1と同様に構成されており、その詳細な説明を省略す
る。本実施例では、シート端縁揃え部材のうち、シート
後端寄せ部材37およびタンパ42を不要とする代わり
に、円筒状の弾性部材から形成されたスカッファーロー
ル71をコンパイルトレイC左側前端部の上方隅部に配
置している(図21参照)。このスカッファーロール7
1は、前記シート後端当接壁8aおよびシート側縁位置
決め壁41bに対してそれぞれ所定の角度(本実施例で
は前者に対して約55゜)で傾斜して配置されていて、
コンパイルトレイC上に搬入されるシート上面と接触す
る。
【0059】また、スカッファーロール71をコンパイ
ルトレイCの上方隅部に配置したことにより、シート後
端寄せ部材37の他に、実施例1における前記後端揃え
部材支持軸36、この支持軸36に固着された円錐パド
ル38および回転ブラシ39が取り除かれている。同時
に、タンパ42の不要に伴って、タンパ移動用ガイド溝
13bの形成およびタンパ42とタイミングベルト46
との連結機構も不要となる。さらに、前記サイドレジガ
イド(シート側縁位置決め部材)41とタイミングベル
ト46とを電磁気的に連結するためにブラケット51に
連結プレート53引き付けるソレノイド54に代えて、
ブラケット51の貫通孔51dおよび連結プレート53
の貫通孔53bにネジを挿通させて、タイミングベルト
46をブラケット51と連結プレート53とで連結して
いる。このように、本実施例のシート端縁揃え部材は前
記シート後端位置決め部材8、スカッファーロール71
およびサイドレジガイド41から構成されている。ま
た、シート幅方向移動装置はタンパ42を除く(41〜
54)から構成されている。
【0060】(実施例3の作用)前記スカッファーロー
ル71は、前述のように、前記シート後端当接壁8aお
よびシート側縁位置決め壁41bと傾斜して配置してい
る。そのため、図示しない駆動装置によりスカッファー
ロール71を回転させると、図22に図示するように、
その回転力fに対して分力fa,fbが働く。したがっ
て、コンパイルトレイC上にシートSiが搬入される
と、その上面に接触するスカッファーロール71の回転
力fにより、シート端部を前記シート後端位置決め部材
8および前記サイドレジガイド41に当接させる。
【0061】次に、シート束をオフセットする場合につ
いて説明する。シートSiがコンパイルトレイC上に所
定枚数収容され、シート束Sの後端および一側縁がそれ
ぞれ前記シート後端当接壁8aおよびシート側縁位置決
め壁41bに当接して不揃いなく揃えられると、スカッ
ファーロール71の回転を停止してシート束Sが1部作
成される。次いで、前述したように、図2に示す位置ま
で下降した排出用ピンチローラ16でシート束Sを上方
から圧接し、排出用駆動ローラ7を回転させてシート束
Sをスタックトレイ64へ排出させる。引き続き、所定
枚数のシートSiから構成されるシート束Sを1部作成
した後、前記モータ47を正回転させて、前記シート束
幅方向移動装置(41,43〜54)を作動させる。す
なわち、図23に図示するように、イニシャライズされ
てコンパイルトレイC前端部の位置P20にあるサイドレ
ジガイド41をコンパイルトレイCの内部側(−X方
向)の位置P21に移動させて、シート束Sをオフセット
させる。続いて、オフセットされたシート束Sを前記シ
ート束排出手段(6,7,16〜31)によりスタック
トレイ64へ排出させる。
【0062】以上のように、コンパイルトレイC上のシ
ート束Sをオフセットさせることなく排出させる動作と
オフセットさせて排出させる動作を繰り返しながら、所
望の部数のシート束Sを交互にオフセットさせてスタッ
クトレイ64へ排出させると、前述した図19に図示す
るように、各シート束Sが明瞭に区別された状態でスタ
ックトレイ64上に載置される。本実施例によれば、比
較的高価な前記連結機構(48〜54)を1つ設けるだ
けでよく、しかもシート端縁揃え部材(8,41,7
1)が簡素化されていてコスト上有利である。一方、前
記実施例1,2のシート処理装置Uは、サイドレジガイ
ド41およびタンパ42によりシートSiの側縁を揃え
たりあるいはシート束Sを挟持した状態でオフセットす
るため、オフセット後のシート束Sがばらける恐れが全
くなく、しかもスタックトレイ上に整然と排出されると
いう有利さがある。
【0063】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例1〜3に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範
囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の
変更実施例を下記に例示する。 (H01) 各実施例において、後処理装置を設けないこ
とも可能である。 (H02) 各実施例におけるシートの一側の位置決め
は、コンパイルトレイCの前端部(位置P1)またはそ
れからオフセット幅ほど中央部(位置P5)で行うよう
にしているが、シート側縁寄せ部材と共に位置決めする
場合は該寄せ部材が往復動可能な範囲内で、これらの位
置よりコンパイルトレイCの中央側で行うことも可能で
ある。 (H03) 実施例1,2において、制御装置のプログラ
ムを簡略化するために、2)シート束の作成と3)シー
ト束の固定の後、4)シート束の排出と5)シート束の
作成と固定を行うことなく、直ちに6)シート束のオフ
セットを交互に行うことも可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明のシート処理装置は下記の効果を
奏する。 (E01) シート束の紙揃え性が極めて良好なシート処
理装置を提供することができる。 (E02) 従来から装着されているコンパイルトレイ上
でシート束をオフセットさせることにより、オフセット
機構の構成部材を簡素化することが可能であり、オフセ
ット機構に要するコストを極力抑制することができる。 (E03) シート束はコンパイルトレイ上で1部毎正確
にオフセットされてから固定されたスタックトレイ上に
載置されるので、シート束が所定の位置からズレるよう
なことがない。したがって、オフセット後のシート束は
ばらけることなくスタックトレイ上に整然と堆積してい
て、シート束を大量に作成する場合でも、シート束全体
の仕上がり具合の見栄えが良く、しかもシートがスタッ
クトレイから落下するような恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のシート処理装置の縦断面
図であり、排出用ピンチローラが開放位置に移動した状
態を示す。
【図2】 同実施例1のシート処理装置の縦断面図であ
り、排出用ピンチローラが圧接位置に移動した状態を示
す。
【図3】 同実施例1におけるコンパイルトレイおよび
その回動機構を示す斜視図である。
【図4】 同実施例1におけるコンパイルトレイおよび
シート側縁揃え部材を示す平面図である。
【図5】 同実施例1におけるコンパイルトレイを前記
図4の矢印Vから見た右側面図である。
【図6】 同実施例1におけるピンチローラ支持アーム
およびその回動駆動機構を示す平面図である。
【図7】 同実施例1におけるシート後端寄せ部材の正
面図である。
【図8】 同実施例1におけるシート端縁揃え部材とし
て機能するシート側縁ガイド用回転部材を示し、図8B
は同じく回転ブラシを示す。
【図9】 同実施例1におけるシート側縁揃え部材とタ
イミングベルト連結機構との結合状態を説明するもので
あって、図9Aは前記図4のIXa−IXa線断面図であり、
図9Bは前記図4のIXb−IXb線断面図である。
【図10】 同実施例1におけるシート側縁寄せ部材と
タイミングベルト連結機構を示す断面図であって、前記
図9BのX−X線断面図である。
【図11】 前記図10に示すシート側縁寄せ部材およ
び前記連結機構の構成部材の分解斜視図である。
【図12】 同実施例1におけるシート側縁揃え部材が
イニシャライズされた状態を示す説明図である。
【図13】 本発明において、タンパの往復動によりシ
ートの側縁を揃えながらシート束を作成する説明図であ
る。
【図14】 本発明において、シート束を固定する説明
図である。
【図15】 本発明において、シート束を排出する説明
図である。
【図16】 本発明において、シート束をオフセットす
る説明図である。
【図17】 本発明において、前記図15とは別の位置
からシート束を排出する説明図である。
【図18】 本発明において、シート側縁寄せ部材を前
記図17に示すシート束排出位置から移動させて、前記
図13と同じ位置でシート束を作成する説明図である。
【図19】 シート束がオフセットされて排出されたス
タックトレイの斜視図である。
【図20】 本発明の実施例2におけるシート側縁揃え
部材のイニシャライズ動作の説明図である。
【図21】 本発明の実施例3におけるシート端縁揃え
部材によるシート端縁揃え動作の説明図である。
【図22】 同実施例3におけるシート端縁揃え部材の
回転力を受けてシート端縁が揃えられた時の説明図であ
る。
【図23】 同実施例3におけるシート幅方向移動装置
によるオフセット動作の説明図である。
【符号の説明】
C…コンパイルトレイ、Si…シート、S…シート束、
U…シート処理装置、6…回転軸、7…排出用駆動ロー
ラ、8…シート後端位置決め部材、16…排出用ピンチ
ローラ、19…ピンチローラ支持アーム、21…上方付
勢部材(上方付勢アーム)、22…引張バネ、31…押
圧部材(押圧ピン)、32…連結部材、37…シート後
端寄せ部材、41…シート側縁位置決め部材(サイドレ
ジガイド)、42…シート側縁寄せ部材(タンパ)、4
6…タイミングベルト、47…ベルト駆動用モータ、5
1…逆L字型のブラケット、53…連結プレート、54
…ソレノイド、54a…係合ピン、56…後処理装置
(ステープラ)、64…スタックトレイ、71…スカッ
ファーロール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシートを収容するコンパイルトレ
    イと、スタックトレイへの排出方向に関して前記コンパ
    イルトレイに搬入されたシートの後端の位置決めを行う
    シート後端位置決め部材およびシートを前記シート後端
    位置決め部材に寄せるシート後端寄せ部材と、前記コン
    パイルトレイに搬入されたシ−トの幅方向の位置決めを
    行うシート側縁位置決め部材およびシートを前記シート
    側縁位置決め部材に寄せるシート側縁寄せ部材と、前記
    コンパイルトレイ上で端部が揃えられた複数のシートに
    より構成されるシート束をスタックトレイに排出するシ
    ート束排出手段とを備えたシート処理装置において、下
    記の要件を備えたことを特徴とするシート処理装置、
    (Y01) 前記コンパイルトレイ上のシート束を幅方向
    に移動させるシート束幅方向移動装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のシート処理装置、(Y02) 前記シート束
    幅方向移動装置は、シート束をシートの幅方向に移動可
    能な前記シート側縁位置決め部材およびシート側縁寄せ
    部材により挟持した状態で、シート側縁位置決め部材お
    よびシート側縁寄せ部材を同時に前記幅方向に移動させ
    る手段により構成されたこと。
JP24566194A 1994-10-11 1994-10-11 シート処理装置 Expired - Fee Related JP3413988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24566194A JP3413988B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 シート処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24566194A JP3413988B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 シート処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08108965A true JPH08108965A (ja) 1996-04-30
JP3413988B2 JP3413988B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=17136946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24566194A Expired - Fee Related JP3413988B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 シート処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3413988B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6832759B2 (en) 2001-03-30 2004-12-21 Ricoh Company, Ltd. Sheet-shaped medium aligning apparatus, image forming apparatus, and sheet-shaped medium after-treatment apparatus
US7624976B2 (en) 2004-09-02 2009-12-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Post-processing apparatus
US8087654B2 (en) 2008-01-10 2012-01-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Post-processing device
JP2021001042A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 セイコーエプソン株式会社 シート処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6832759B2 (en) 2001-03-30 2004-12-21 Ricoh Company, Ltd. Sheet-shaped medium aligning apparatus, image forming apparatus, and sheet-shaped medium after-treatment apparatus
US7624976B2 (en) 2004-09-02 2009-12-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Post-processing apparatus
US8087654B2 (en) 2008-01-10 2012-01-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Post-processing device
JP2021001042A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 セイコーエプソン株式会社 シート処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3413988B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100262915B1 (ko) 용지후처리장치
US7326167B2 (en) Sheet folding device
US8162306B2 (en) Sheet aligning apparatus, sheet processing apparatus, and image forming apparatus
JP3740400B2 (ja) シート材処理装置及び画像形成装置
JP4799165B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
US7988139B2 (en) Sheet post-processing device and image forming apparatus
US20060071411A1 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus having the same
JP2003089472A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
US6886828B2 (en) Sheet finishing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
JP3413988B2 (ja) シート処理装置
JP5888020B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
US7173717B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
US6695300B2 (en) Sheet finishing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
US6951334B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
CN111670123B (zh) 片材束排出装置和装订装置
JP3660868B2 (ja) 用紙折り装置
JP3678721B2 (ja) 用紙整合機構およびそれを備える後処理装置
JP2004114196A (ja) シート束裁断装置及びシート処理装置及び画像形成装置
US8155576B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP3458199B2 (ja) シート後処理装置
US6698745B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
JP3907795B2 (ja) 用紙綴じ機
JP3997094B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3610525B2 (ja) シート後処理装置
JP2001097625A (ja) 記録紙後処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees