JPH08108901A

JPH08108901A - ごみ容器

Info

Publication number: JPH08108901A
Application number: JP24608594A
Authority: JP
Inventors: Mikio Kioka; 幹夫木岡
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1994-10-12
Filing date: 1994-10-12
Publication date: 1996-04-30

Abstract

(57)【要約】【目的】蓋の裏面にリブ等の突起を設けることなく、し
かも、剛性の高い蓋構造を有するごみ容器を提供する。【構成】スイング式ごみ容器においては、蓋の周縁に沿
って中空部が形成され、また、ペダル開閉式ごみ容器に
おいては、当接部及びその近傍を除く蓋の周縁に沿って
中空部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製のごみ容器に関
し、更に詳しくは、スイング式ごみ容器およびペダル開
閉式のごみ容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に使用されているごみ容器として
は、特開昭６０−１８８１５５号公報に記載されている
ようなペダルを踏むことによって蓋の開閉がなされるペ
ダル開閉式、また、特開昭５６−１７０１０７号公報に
記載されているような蓋が回転自在となっており、その
回転によって蓋の開閉がなされるスイング式、そして、
特開昭６１−６２７０１号公報に記載されているような
いわゆるかぶせ蓋式、さらに、指で押すだけで蓋が開く
プッシュ式のものがある。

【０００３】これらのごみ容器のうち、スイング式のも
のでは、特開昭５６−１７０１０７号公報に記載されて
いるような蓋の外周の折り返し部を大きくした構造のも
のや、この他の従来技術として、蓋の裏面に複数のリブ
を設けた構造のものがある。こうした大きな折り返し部
や複数のリブによって、蓋の剛性が増す構成となってお
り、これにより、蓋枠に対する蓋の収まりを一定にする
ことができるようになっている。

【０００４】一方、ペダル開閉式のものでは、特開平３
−２１２３５７号には、蓋の周囲に段差が形成されたも
のが開示されており、この段差によるリブ効果によって
蓋とごみ容器本体の嵌合を良好にするようになってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したス
イング式およびペダル開閉式のごみ容器のいずれの蓋に
ついても、大きな折り返し部や複数のリブや段差が形成
されており、こうした段差や凹凸のある構造では、その
凹部分に汚れがたまりやすく、掃除する際にも手入れが
しにくいという問題がある。

【０００６】また、こうした凹凸のある構造は、製造時
の冷却工程において、ひけが発生する原因となってお
り、その成型品は外観不良となる問題もある。さらに、
蓋の設計において、これらの構造を取り入れなければな
らないため、制約が大きくなる問題もある。

【０００７】本発明はこれらの問題点を解決するために
なされたもので、蓋の裏面にリブ等の突起を設けること
なく、しかも、剛性の高い蓋構造を有するごみ容器を提
供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のスイング式のごみ容器は、ごみ容器本体
と、この容器本体に着脱自在な蓋枠と、この蓋枠に回転
自在に軸支された樹脂製の蓋からなるスイング式ごみ容
器においては、上記蓋には、その周縁に沿って中空部が
形成されていることによって特徴づけられる。

【０００９】また、本発明のペダル開閉式のごみ容器
は、ごみ容器本体と、その容器本体に嵌合し、開閉自在
な蓋と、その蓋の裏側に設けられ、蓋を押し上げる当接
部と、上記容器の底部に揺動自在に設けられたペダル
と、下端部がそのペダルに連結し、かつ、上端部が上記
当接部に係合するとともに、上記ペダルの揺動に連動し
て上記蓋を上記当接部を介して開閉する昇降軸とを備え
たペダル開閉式ごみ容器において、上記蓋には、上記当
接部及びその近傍を除く当該蓋の周縁に沿って中空部が
形成されていることによって特徴づけられる。

【００１０】

【作用】蓋の周縁に沿って形成された中空部により、蓋
の剛性が向上し、蓋の反り、ねじれ及びたわみが減少す
る。したがって、スイング式ごみ容器においては、蓋と
蓋枠との収まりが均一になり、ペダル開閉式ごみ容器に
おいても、蓋とごみ容器本体との嵌合が良好となる。

【００１１】また、蓋の表裏面は凹凸のない滑らかな構
造となる。

【００１２】

【実施例】

＜実施例１＞図１はスイング式のごみ容器に適用される
本発明実施例１の要部切欠断面図である。また、図２は
この本発明実施例１の回転蓋の構成を説明するための斜
視図であり、図３は図２におけるＡ−Ａ断面図である。
以下、これらの図面を参照しながら、本発明実施例１を
説明する。

【００１３】このスイング式の樹脂製のごみ容器１はご
みを収納するごみ容器本体２と、このごみ容器本体２の
開口部を覆うスイング式の蓋によって構成されている。
このスイング式の蓋は、ごみ容器本体２の開口部に嵌合
する蓋枠３およびその蓋枠３に回転自在に軸止めされた
回転蓋４からなる。この回転蓋４の軸止めを行うため
に、回転蓋４には軸ピン４ｃが突出して形成され、一
方、蓋枠３にはこの軸ピン４ｃが挿入される軸孔３ｃが
形成されている。また、この回転蓋４は、汎用的樹脂で
あるオレフィン系樹脂、例えばポリプロピレン等の樹脂
が射出成型されたものである。さらに、この回転蓋４に
は、その周縁に沿って連続的な中空部４ａが形成されて
いる。この中空部４ａによって、回転蓋４の剛性が向上
し、蓋枠３との収まりが均一となる。また、回転蓋４は
凹凸のない滑らかな形状であるので、仕掛り段階におい
て、積み上げた状態で保管しても、反りやねじれによる
変形が起こらない。

【００１４】さらにまた、蓋枠３には、そのごみ容器本
体２と嵌合する部分にも同様に中空部４ｂが形成されて
おり、蓋枠３とごみ容器本体２との嵌合が安定なものと
なっている。さらに、この中空部４ｂによって、蓋外部
からみた成型品の凹凸を緩和することができ、成型品と
してのデザイン性に優れたものとなり、また、この凹凸
によって生じ易かったヒケを防止することもできる。

【００１５】上記した構成の蓋構造における中空部４
ａ，４ｂは、以下に説明するガス注入成型法によって形
成される。以下にその方法について説明する。キャビテ
ィ内に一定量の樹脂を射出し、この射出した溶融樹脂中
に加圧ガスを金型キャビティの適当な箇所から注入す
る。

【００１６】これにより、キャビティ内の樹脂には、加
圧ガスによる圧力と金型の型締め圧力との両方の圧力が
かかり、これら双方の作用により、連続的に形成された
中空部４ａ，４ｂが形成される。そして、加圧ガスを抜
き冷却することにより中空部４ａが形成された回転蓋
４、および、中空部４ｂが形成された蓋枠３の成形品が
完成する。

【００１７】このようにガス注入成型法によって中空部
４ａ，４ｂを形成することにより、従来のように、製造
工程においてひけが発生する問題をもつリブ等の凹凸構
造を形成する必要はなく、ひけの発生による外観不良の
問題も解決される。

【００１８】なお、上記の実施例では、中空部は連続的
に形成されたものとしたが、これに限ることなく、例え
ば、回転蓋の四隅に部分的に中空部を設ける構造として
もよい。＜実施例２＞図４はペダル開閉式のごみ容器に適用され
る本発明実施例２の斜視図である。また、図５は図４に
おけるＡ−Ａ断面図で、この本発明実施例２の開閉蓋の
要部断面図であり、図６は図４におけるＢ−Ｂ断面図
で、この本発明実施例２の要部断面図である。以下、こ
れらの図面を参照しながら、本発明実施例２を説明す
る。

【００１９】この樹脂製のペダル開閉式のごみ容器５
は、ごみを収納するごみ容器本体６と、このごみ容器本
体６に嵌合し、開閉自在な開閉蓋１０と、その開閉蓋１
０の裏側に設けられ、開閉蓋１０を押し上げる当接部材
１４と、ごみ容器本体６の底部に揺動自在に設けられた
ペダル１２と、下端部がそのペダル１２に連結し、か
つ、上端部が当接部材１４に係合する昇降軸９とを備え
ている。この昇降軸９は、ペダル１２の揺動に連動し、
当接部材１４を介して開閉蓋１０を開閉する構成となっ
ている。そして、この開閉蓋１０には、当接部材１４及
びその近傍を除く周縁に沿った連続的な中空部７が形成
されている。また、この開閉蓋１０とごみ容器本体６と
は、ごみ容器本体６側に設けられた回転支持軸１３によ
って連結されており、開閉時には開閉蓋１０の開閉動作
が自在となるようになっている。

【００２０】この中空部７により、上記した本発明実施
例１同様、開閉蓋１０の剛性は向上したものとなり、開
閉蓋１０とごみ容器本体６との嵌合は良好となる。さら
に、この中空部７によって、開閉蓋１０の凹凸を緩和す
ることができ、上記した剛性の向上といった作用・効果
に加え、さらに、成型品としてのデザイン性に優れたも
のとなり、また、この凹凸によって生じ易かったヒケを
防止することもできる。

【００２１】また、開閉蓋１０は、凹凸のない滑らかな
形状であるので製造工程における仕掛り段階において、
積み上げて保管しても変形が起こらない。この中空部７
は、上記の本発明実施例１と同様、ガス注入成型法によ
って形成することができる。

【００２２】なお、ペダル開閉式ごみ容器５には、開閉
蓋１０の連結部分１１において、その開閉蓋１０とごみ
容器本体６との間の嵌合不良は生じないので、当接部材
１４及びその近傍には中空部７を形成する必要はなく、
この部分を除いて中空部７を形成すればよい。

【００２３】以上説明した本発明実施例１および実施例
２における蓋の裏面にはいずれにも、リブ等の突起は設
けられておらず、全体として滑らかな形状であるので、
掃除の際にも手入れがし易い構造となっている。

【００２４】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のごみ容器に
よれば、スイング式ごみ容器においては、蓋には、その
周縁に沿って中空部が形成され、また、ペダル開閉式ご
み容器においては、当接部及びその近傍を除く蓋の周縁
に沿って連続的な中空部が形成された構成としたので、
蓋の裏面にリブ等の突起を設けることなく、蓋の剛性を
向上させることができ、スイング式ごみ容器において
は、蓋は蓋枠との収まりがよく、また、ペダル開閉式ご
み容器においては、蓋とごみ容器本体との嵌合が良好と
なる。さらに、掃除の際にも、手入れがし易く、使い勝
手が良いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例１の要部切欠断面図

【図２】本発明実施例１の回転蓋の外観斜視図

【図３】図２におけるＡ−Ａ断面図

【図４】本発明実施例２の斜視図

【図５】図４のＡ−Ａ断面における、本発明実施例２の
開閉蓋の要部断面図

【図６】図４のＢ−Ｂ断面における、本発明実施例２の
要部断面図

【符号の説明】

１・・・・スイング式ごみ容器２，６・・・・ごみ容器本体３・・・・蓋枠４・・・・回転蓋４ａ，７・・・・中空部５・・・・ペダル開閉式ごみ容器９・・・・昇降軸１０・・・・開閉蓋１１・・・・開閉蓋の連結部分１２・・・・ペダル１４・・・・当接部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ごみ容器本体と、この容器本体に着脱自
在な蓋枠と、この蓋枠に回転自在に軸支された樹脂製の
蓋からなるスイング式ごみ容器において、上記蓋には、
その周縁に沿って中空部が形成されていることを特徴と
するごみ容器。
【請求項２】ごみ容器本体と、その容器本体に嵌合
し、開閉自在な蓋と、その蓋の裏側に設けられ、蓋を押
し上げる当接部と、上記容器の底部に揺動自在に設けら
れたペダルと、下端部がそのペダルに連結し、かつ、上
端部が上記当接部に係合するとともに、上記ペダルの揺
動に連動して上記蓋を上記当接部を介して開閉する昇降
軸とを備えたペダル開閉式ごみ容器において、上記蓋に
は、上記当接部及びその近傍を除く当該蓋の周縁に沿っ
て中空部が形成されていることを特徴とするごみ容器。