JPH08108480A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

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JPH08108480A
JPH08108480A JP6271812A JP27181294A JPH08108480A JP H08108480 A JPH08108480 A JP H08108480A JP 6271812 A JP6271812 A JP 6271812A JP 27181294 A JP27181294 A JP 27181294A JP H08108480 A JPH08108480 A JP H08108480A
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light
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solid
resin
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JP6271812A
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Hikari Goto
光 後藤
Kenji Yamano
健治 山野
Tomohito Akita
智史 秋田
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DENKEN ENG KK
Shimadzu Corp
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DENKEN ENG KK
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • B29C64/124Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified
    • B29C64/129Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified characterised by the energy source therefor, e.g. by global irradiation combined with a mask
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光硬化性樹脂に光エネルギーを照射して、3
次元造形物を形成する光造形装置として、青色から緑色
の可視光領域のレーザー光を使用して、紫外線に近接し
た領域の光エネルギーを光硬化性樹脂に照射するによ
り、安全にして高効率な小型の光照射装置を備えた光造
形装置を提供する。 【構成】 光硬化性樹脂に光エネルギーを照射するする
光照射装置7を、固体レーザー装置18と、該レーザー
装置から発振される基本レーザー光を第2高調波に変換
する変換装置19とにより構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光硬化性の樹脂に所望
する任意形状に光エネルギーを照射して、得られた層状
の平面硬化物を積層し、3次元造形物を形成する光造形
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光硬化性の樹脂に光エネルギ
ーを照射して3次元造形物を形成する光造形法は、各種
のものが知られており、特に、最近では日刊工業新聞社
発行の「光造形法」(1990年10月30日発行・著
者:丸谷洋二,大川和夫,早野誠治,斉藤直一郎,中井
孝)により広く理解されるようになっている。
【0003】従来における光造形法として、特に一般的
なものは、光硬化性樹脂を貯留した上面開放形樹脂槽内
の樹脂液面近くに造形テーブルとしてのベースプレート
を設けて、このベースプレート上の樹脂自由液面に上方
から光を照射することで、プレート上に第1層目の樹脂
硬化物層を形成し、次いで、プレートを前記樹脂硬化物
層の厚さ程度だけ槽内下方へ降下させて、第1層目樹脂
硬化物層の上の樹脂に光を照射して第2層目の樹脂硬化
物層を形成するという方法を繰り返し、スライス状の樹
脂硬化物層を連続的に積層することで所望の立体形状を
成形する方法であり、この方法は槽内のテーブルを樹脂
の自由液面から順次沈下させて硬化物を積層しながら造
形物を成形するので、自由液面法と呼ばれる。
【0004】また、別の方法としては、底面を光の透過
窓とした樹脂槽内の底面近くにベースプレートを設け
て、樹脂槽の下方から光を底面の透過窓よりプレート方
向へ照射してプレートと底面との間の樹脂を第1層目の
樹脂硬化物層として硬化させ、次いで、プレートを上方
へ引き上げて第1層目樹脂硬化物層を底面から剥がし、
この第1層目樹脂硬化物層と底面との間に樹脂槽下方か
らの光により、第2層目の樹脂硬化物層を形成するとい
う方法を繰り返すもので、この方法は樹脂槽の底面とプ
レートもしくは既設硬化物層との間に樹脂の液面が規制
されるので、規制液面法と呼ばれる。
【0005】また、樹脂に対して光を照射するための光
源としては、主として、紫外線領域の光エネルギーを照
射するAr(アルゴン)レーザー、He−Cd(ヘリウ
ム・カドミウム)レーザーなどの気体レーザー、また
は、可視光領域の光エネルギーを照射する半導体レーザ
ーが用いられている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、前記の光源の
うち、紫外線領域の光エネルギーを照射する気体レーザ
ーは、人体に対する影響があるので使用に際して充分な
注意が必要であること、また、光照射に必要なレーザー
射出端出力を得るための手段として大きな電源容量を必
要とすること、更には、この光源装置に付属する装置と
して液冷あるいは空冷の冷却装置や紫外線防護装置など
が必要となり、必然的に装置全体が大型化するという問
題点を有している。
【0007】一方、前記の光源のうち、可視光領域の光
エネルギーを照射する半導体レーザーは、非常に小型
で、かつ安価であり、ガスレーザーの10%にも満たな
い低い価格で市場に提供できるという利点を有してお
り、しかも可視光レーザーであるため取扱いに優れてい
るという特長をもっているが、その反面として、光硬化
性樹脂の感度(Eλ)は、Eλ=2.86×104/λ
で与えられるように、波長(λ)が大きくなるほど不利
となるので、赤色から赤外波長を発する当該レーザーで
の造形効率は、紫外線領域の光エネルギーを照射する気
体レーザーよりも劣るという欠点を有している。
【0008】このような事情から、最近では、これらの
気体レーザーや半導体レーザーの課題を解決する目的
で、これらのレーザーの代わりに、気体レーザーや半導
体レーザーの特長を併せ持つとされている、固体レーザ
ーであるNd:YAGレーザーの第3高調波を利用する
という光照射技術が提唱されようになった。
【0009】しかしながら、この固体レーザーであるN
d:YAGレーザーも、Nd:YAGロッドが長寿命で
あることや、励起ランプなどの消耗品の交換が気体レー
ザーのレーザーチューブ交換などに比較して安価にでき
るという利点を有する反面、半導体レーザーほどそのメ
ンテナンス性や価格的面での利点はなく、レーザー装置
としても、励起部から第2高調波についで第3高調波を
つくり出す結晶素子の光学処理やレーザー光調整のため
の光学系部品からなるので、従来の気体レーザーと同程
度の装置容量ならびに装置価格となるという問題点があ
る。
【0010】また、この固体レーザーであるNd:YA
Gレーザーの第3高調波を利用する方式の技術では、ラ
ンプ励起のための装置を小型化できないという問題、更
には、紫外線硬化型の樹脂を硬化させるためには、40
0nm以下の紫外線あるいは近紫外光を含む光エネルギ
ーを照射する必要があるので、第3高調波を取り出さな
ければならず、そのため光照射装置として複雑なこと、
価格が高くなること、メンテナンスが煩雑であるなど、
総合的に見て未だ実用的段階に到っていないという問題
点がある。
【0011】このように、従来より光造形法における光
照射技術として、気体レーザー、半導体レーザー、固体
レーザーを利用する技術は開示されてはいるが、現時点
でのこれらの技術は、前記のような理由により、実際問
題として、いずれも未だ光造形法を完成の域に到達させ
るための有効な手段とはなりえていないのが実情であ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における光造形法の問題点を解消することを目的と
して開発されたものであり、槽内の光硬化性樹脂に所望
する任意形状に光エネルギーを照射して、得られた層状
の平面硬化物を積層し、3次元形状物を成形する光造形
装置であり、光エネルギーを照射するための光照射装置
として、固体レーザー装置と、該固体レーザー装置から
発振する基本レーザー光を第2高調波に変換する装置を
備えたことを特徴とする。
【0013】なお、好ましくは、第2高調波に変換する
装置が、光共振器内あるいは光共振器外における光エネ
ルギーの波長変換(SHG)素子としてKNbO3 結晶
を備えること、この波長変換素子が、該KNbO3
晶、ペルチェ素子、サーミスタからなる結晶温度調節回
路により温度管理されていること、また、レーザー装置
の励起に用いる半導体レーザーが、該レーザーダイオー
ド、ペルチェ素子、サーミスタからなるレーザーダイオ
ード温度調節回路により温度管理されていることを特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明では、光造形装置における光照射装置
を、半導体レーザー(LD)励起による固体レーザー装
置と、該レーザー装置から発振する基本レーザー光を第
2高調波に変換する装置とにより構成したので、例え
ば、固体レーザーであるNd:YAGレーザーによる基
本レーザー光を用いた場合、473nmあるいは532
nmの波長の青色から緑色の可視光領域のレーザー光が
使用でき、紫外線に近接した領域の光エネルギーを光硬
化性樹脂に照射することができるので、安全かつ高効率
を維持しつつ、掌に乗る程度の非常に小型な光照射装置
の実現を充分可能とすることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る光造形装置の構成を、図
1に示す規制液面法による造形装置により説明すると、
2は光硬化性樹脂3を貯留する樹脂造形槽であり、この
樹脂造形槽2は中央部が隆起した透明プレート4の周囲
に溝状に周設された形状からなっている。
【0016】樹脂造形槽2内の光硬化性樹脂3は、槽外
に設けたポンプ9に吸引されたのち、該ポンプ9から透
明プレート4の上に供給され、樹脂造形槽2の上に設け
られたスキーマー装置10の水平移動によって、該透明
プレート4の上に積層造形物の積層スライスピッチに相
当する所定量の薄液層11を形成したのち、余剰分の樹
脂がスキーマー装置10によって樹脂造形槽2内へ戻さ
れるような循環を繰り返す。
【0017】前記透明プレート4の上方には、図示外の
エレベータ装置によって上下動する造形ベースプレート
1が設けられており、また、該透明プレート4の下方に
は縦横方向に自由に移動するX−Yプロッタ5によっ
て、光照射部6よりレーザー光を透明プレート4の底面
を通して該プレート上の光硬化性樹脂3に照射するため
のコンピュータユニット8と接続した光照射装置7が設
けられている。
【0018】前記光照射装置7による光硬化性樹脂3へ
の光照射に際しては、図1のように、X−Yプロッタ5
に光照射部6を設けて、固定された光照射装置7と光照
射部6とを光ファイバー6aにより接続する構成、ある
いはX−Yプロッタ5へ光照射装置を直接載荷する構
成、その外、ガルバノミラーなどの光学反射装置により
光を照射する構成などが考えられるが、本発明では光照
射装置の小型化および低コスト化を図れることにより、
前記のようなX−Yプロッタ5に設けた光照射部6と光
照射装置7とを光ファイバー6aにより接続する構成、
あるいはX−Yプロッタ5へ光照射装置を直接載荷する
構成が好適に使用される。
【0019】また、光照射装置7およびX−Yプロッタ
5は、前記コンピュータユニット8により制御される
が、このコンピュータユニット8は、前記造形ベースプ
レート1やポンプ9、スキーマー装置10なども制御す
るほか、3次元形状の積層造形用の積層スライス毎の平
面形状を演算し、更にこれに光照射装置7が所望する平
面形状を描画するように、レーザーのスキャンスピード
や走査ピッチなどの属性データの計算も同時に行う。
【0020】更に、コンピュータユニット8はCADを
内蔵し、3次元モデルのCAD入力から積層造形データ
の演算制御を行うもの、あるいは3次元モデルの設計は
他のコンピュータで行うもの、あるいはCTスキャナ
ー,MRI,3次元形状測定機による3次元立体形状の
認識を行う装置とのデータ授受により、該装置の積層造
形制御を行うものなど、多様な組み合わせが考えられ
る。
【0021】本発明の光造形装置により硬化させる樹脂
としては、特開平6−15749号により知られる樹脂
や、日本化薬(株)製のKAYARAD−DFシリーズ
樹脂などの可視光硬化型の光硬化性樹脂があげられる。
【0022】前記透明プレート4の下方に設けられる光
照射装置7は、図3に示すように、励起用の半導体レー
ザー14および基本レーザー光を発振する固体レーザー
結晶15とからなるレーザー励起部18と、このレーザ
ー励起部18の固体レーザー結晶15を連続的に共有し
て、前記基本レーザー光を第2高調波26に変換するた
めの変換装置19とからなっている。
【0023】レーザー励起部18は、半導体レーザー1
4から発振する半導体レーザー光25をレンズ27を介
して固体レーザー結晶15に伝えることで基本レーザー
光を発振するが、この固体レーザー結晶15としては、
Nd:YAGレーザー(発振波長646nm,1064
nm)、Nd:YVO4レーザー(発振波長1063n
m)、Nd:YLFレーザー(発振波長1053n
m)、Nd:S−VAPレーザー(発振波長1064n
m)が好適に使用される。なお、励起光としては、キセ
ノンフラッシュランプなどを用いることができるが、本
発明では半導体レーザー14(LD:レーザーダイオー
ド)によって励起することにより基本レーザー部を小型
化することに役立つ。
【0024】半導体レーザー14による励起の射出出力
の安定化を図るために、半導体レーザー14を備えたユ
ニット部18aには、該レーザーダイオードおよびペル
チェ素子20、サーミスタ21によるレーザーダイオー
ド温度調節回路22を設けることで熱電冷却器を構成す
る。
【0025】また、前記の半導体レーザー14により励
起された基本レーザー光を第2高調波26に変換するた
めの変換装置19は、光共振器19a内に波長変換結晶
としてKNbO3 結晶16を備え、半導体レーザー14
により励起された基本レーザー光を、レーザー励起部1
8の固体レーザー結晶15における励起光の入射端面2
4と、前記KNbO3 結晶16を挟むようにして後方に
配置された出力ミラー17との間で共振させることによ
り第2高調波26に変換して取り出す。
【0026】また、前記波長変換結晶としてのKNbO
3 結晶16の出力を安定化するために、前記変換装置1
9における光共振器19a内には、該共振器内波長変換
結晶およびペルチェ素子20、サーミスタ21による結
晶温度調節回路23を設けることで熱電冷却器を構成す
る。
【0027】図1に示した規制液面法による光造形装置
について、その造形プロセスを説明すると、まず、ポン
プ9により透明プレート4の上に光硬化性樹脂3を供給
したのち、スキーマー装置10を移動走査することによ
り、該透明プレート4上に造形物のスライスデータに応
じた厚みの分、つまり、図2aに示した3次元積層造形
物12における造形物層13の厚さに相当する薄液層1
1を形成する。
【0028】次に、薄液層11の上に造形ベースプレー
ト1を下降して、薄液層11を透明プレート4と造形ベ
ースプレート1との間に挟むようにセットし、前記コン
ピュータユニット8により所望する3次元積層造形物の
各平面形状を演算制御して、得られたデータにより前記
光照射装置7を走査することにより、光エネルギーを透
明プレート4上の光硬化性樹脂3に照射し、図2bに示
すような第1層目の造形物層13を成形する。
【0029】第1層目の造形物層13が成形されたのち
は、造形ベースプレート1を上昇して、透明プレート4
上から第1層目の造形物層13を引き剥がし、次の工程
として、前記と同様な手順により透明プレート4上に薄
液層11を設けてから、造形ベースプレート1を下降し
て、この薄液層11を前記第1層目の造形物層13と透
明プレート4との間に挟み、以下同様な操作を繰り返す
ことにより順次造形物層13を積層して、目的とする所
定の3次元積層造形物12を成形する。
【0030】光造形装置としては、本実施例で説明した
規制液面法のように、透明プレート4の上にある薄い光
硬化性樹脂の液層11の下方から光照射を行い、透明プ
レート4上に成形される造形物層13を該透明プレート
4から引き剥がし、既設積層造形物層13と透明プレー
ト4の上に次に成形される新しい造形物層13を順次積
層させていく薄液層法の外に、同じ規制液面法でも、透
明プレートの上に薄い液層を造らずに、樹脂液の貯留さ
れた槽内で造形を行う下方露光法であるとか、樹脂槽底
面とその上方に配置した透明プレートの間に、上方から
の光照射により第1層目の造形物を成形した後に、透明
プレートを上方に引き上げて前記造形物をの上に新しい
造形物を順次積層していく上方露光法であるとか、ある
いは、前記の自由液面法等の公知の光造形手段がある
が、本発明で示した改良をこれらの各種造形法に適用す
ることは充分可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では光照
射装置を、半導体レーザー(LD)励起による固体レー
ザー装置と、該レーザー装置から発振する基本レーザー
光を第2高調波に変換する装置により構成したので、青
色から緑色の可視光領域のレーザー光を使用することが
でき、これにより従来の紫外線硬化型の光造形装置に比
べて5倍から100倍の硬化深度を得ることが可能とな
る。
【0032】また、紫外線に近接した領域の可視光エネ
ルギーを光硬化性樹脂に照射することができるので、紫
外線に近い高効率で、かつ安全な光造形が可能となり、
従来の単なる半導体レーザーを使用する造形装置と比較
して5倍から10倍の造形効率が得られる。
【0033】また、半導体レーザーによりレーザー励起
するので、きわめて低消費電力で足り、光照射装置の形
状としても掌にのる程度の非常に小型にして軽量のもの
とすることができる。しかも、本発明によれば、従来に
おける気体レーザーの30%以下の価格で光照射装置を
提供することが可能となり、YAGロッドの長寿命に加
え、励起用半導体レーザーはランプに比べてはるかに長
寿命の動作が可能で、価格も安いため、従来の光造形装
置に比べて光照射装置の保守費用を大幅に削減すること
ができる。この外、光照射装置の小型化により、光造形
装置に対するデザインの設計自由度を飛躍的に改善でき
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光造形装置の構成を示す正面斜視
図である。
【図2】本発明の光造形法による積層立体モデルの概念
図であり、(a) は3次元積層造形物の形状、(b) は造形
物の各層を形成する積層造形用のスライスデータを示
す。
【図3】本発明の光造形装置に使用される光照射装置の
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1:造形ベースプレート 2:樹脂造形槽 3:光硬化性樹脂 4:透明プレート 5:X−Yプロッタ 6:光照射部 6a:光ファイバー 7:光照射装置 8:コンピュータユニット 9:ポンプ 10:スキーマー装置 11:薄液層 12:3次元積層造形物 13:造形物層 14:半導体レーザー 15:固体レーザー結晶 16:波長変換結晶 17:出力ミラー 18:レーザー励起部 18a:ユニット部 19:第2高調波変換装置 19a:共振器 20:ペルチェ素子 21:サーミスタ 22:レーザーダイオート温度調節回路 23:結晶温度調節回路 24:励起光の入射端面 25:半導体レーザー光 26:第2高調波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:24 (72)発明者 秋田 智史 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内の光硬化性樹脂に所望する任意形状
    に光エネルギーを照射して、得られた層状の平面硬化物
    を積層し、3次元形状物を成形する光造形装置であり、 光エネルギーを照射するための光照射装置として、固体
    レーザー装置と、該固体レーザー装置から発振する基本
    レーザー光を第2高調波に変換するための変換装置を備
    えたことを特徴とする光造形装置。
  2. 【請求項2】 第2高調波に変換する装置の波長変換素
    子が、該波長変換(SHG)結晶、ペルチェ素子、サー
    ミスタからなる結晶温度調節回路により温度管理されて
    いる請求項1の光造形装置。
  3. 【請求項3】 固体レーザー装置が半導体レーザー(L
    D)により励起され、この半導体レーザー(LD)が、
    レーザーダイオード、ペルチェ素子、サーミスタからな
    るレーザーダイオード温度調節回路により温度管理され
    ている請求項1の光造形装置。
  4. 【請求項4】 固体レーザー装置がNd:YAGレーザ
    ーであり、このNd:YAGレーザーがNd3 + をドー
    プした結晶をレーザー媒質とする近赤外レーザー光と半
    導体レーザー光との和周波混合(SFG)している請求
    項1の光造形装置。
JP6271812A 1994-10-12 1994-10-12 光造形装置 Pending JPH08108480A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082559A (ja) * 1999-02-08 2006-03-30 Three D Syst Inc 3次元物体の造形方法

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082559A (ja) * 1999-02-08 2006-03-30 Three D Syst Inc 3次元物体の造形方法

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