JPH08108317A - タップホルダー - Google Patents

タップホルダー

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Publication number
JPH08108317A
JPH08108317A JP24593894A JP24593894A JPH08108317A JP H08108317 A JPH08108317 A JP H08108317A JP 24593894 A JP24593894 A JP 24593894A JP 24593894 A JP24593894 A JP 24593894A JP H08108317 A JPH08108317 A JP H08108317A
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JP
Japan
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tap
torque
slider
holder
overload
Prior art date
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Pending
Application number
JP24593894A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Otsuki
浩司 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO KOKI KK
Original Assignee
KATO KOKI KK
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Publication date
Application filed by KATO KOKI KK filed Critical KATO KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過負荷が加わっても所定のねじ加工を完了し
うる折損予知機能を備えたタップホルダーの提供。 【構成】 ストッパー14bを有するタップコレット本
体14と、前記ストッパーと遊びをもって係合しうる係
合爪17cを有するトルク伝達環17と、タップコレッ
ト本体内部にその軸方向に摺動可能に配設された摺動子
19と、圧子20と、圧子を摺動子側へ押圧するトルク
ばね21と、これら両者19、20それぞれが有するテ
ーパ部間で形成されるV字状溝とタップコレット本体と
トルク伝達環とに係合してトルク伝達環からタップコレ
ット本体に回転力を伝達しうるトルク伝達ボール16と
から構成されたタップコレット27が装着され、摺動子
の移動を検知して電気信号を出す過負荷トルク検出機構
11を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタップホルダーおよびタ
ップコレットに関する。さらに詳しくは、工作機械の主
軸に装着されたタップホルダーにおいて、先端部にタッ
プを具備し、雌ねじ加工時にタップに過負荷が加わった
ときにこの過負荷を自動検知する機構を有し、タップを
折損することなく工作機械を自動停止させるか、または
停止させずに加工途中の雌ねじを加工完了することを可
能とし、且つ内蔵する電源電池の無駄な消耗を防止する
ことができるタップホルダー、およびかかるタップホル
ダーに好適に用いられるタップコレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の主軸に装着して回転せ
しめられる工具ホルダにおけるドリル、タップなどの回
転工具の摩耗や折損等の異常を検知する手段として、特
公昭64−1268号公報に開示された回転工具の折損
予防装置が知られている。この折損予防装置は、機械の
主軸に装着して回転せしめられる工具ホルダ本体と、該
工具ホルダ本体に回転可能に嵌着された工具把持軸と、
該工具把持軸に前記工具ホルダ本体の回転力を伝達する
伝動部材と、該伝動部材に組み付けられタップに加わる
負荷が過負荷になったときには前記回転力を伝達しない
トルクリミッタと、該トルクリミッタの動作時に生じる
前記工具ホルダ本体と前記伝動部材との相対運動を検出
する検出手段とから構成されている。
【0003】かかる構成により、切削加工中にドリル、
タップなどの回転工具の刃先が摩耗するなどして切削ト
ルクが増大すると、トルクリミッタが作動して、工具ホ
ルダ本体と伝動部材との間にスリップが生じ、被加工物
(以下、ワークという)に拘束された回転工具、工具把
持軸および伝動部材はその回転を停止する。一方、工具
ホルダ本体は回転を続けるので、検出手段は停止状態の
伝動部材と回転する工具ホルダ本体との相対運動を検出
する。
【0004】このように、工具ホルダ本体に組み付けら
れたトルクリミッタの作動を検出する手段を設けること
により、加工作業中に回転工具に過負荷が加わって回転
工具が停止し、工具ホルダ本体が空転するという異常が
発生した場合、その異常状態をインプロセス検出しよう
とするものである。
【0005】この従来のタップホルダーを用いた場合の
ねじ切り加工プロセスの一例を、図18を参照しながら
説明する。
【0006】ワークからタップにトルクリミッタの設定
トルクを越える、いわば過負荷トルクが加わらない場合
は通常のねじ加工を継続し、所定長さだけねじ切りを行
った後は、主軸の逆転およびピッチ戻しによってタップ
をワークから抜き取り、ついで計画どおりの次加工等を
行い、加工を完了する。
【0007】一方、タップに過負荷トルクが加わった場
合は、トルクリミッタが働いて工具ホルダ本体が空転
し、それにより受信機が作動してアラームが発せられる
とともに工作機械の主軸回転および送りが停止する。そ
れ以降は作業者が手動で前記受信機のアラームおよび工
作機械側のアラームを解除し、タップの抜き取り作業を
行う。そして、再び工作機械の自動運転を開始させるこ
とになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ト
ルクリミッタに設定されている設定トルクを超える過負
荷トルクが、加工作業中の回転工具にかかると、トルク
リミッタが作動して回転工具が停止し、工具ホルダ本体
が空転することになる。
【0009】従って、ワークに雌ねじ加工を行うタッピ
ング加工でタップが正転している加工途中に過負荷トル
クが発生してタップが停止した場合、工具ホルダ本体を
逆転させてワークからタップを抜き取る必要があり、ワ
ークを雌ねじが不完全ねじのまま放置せざるを得ないと
いう問題点があった。
【0010】この様に、加工途中で過負荷が生じて、タ
ップが抜き取られると雌ねじが不完全ねじとなり、ワー
クは不良品となってしまう。
【0011】本発明はかかる問題点を解消するためにな
されたものであり、過負荷が加わっても所定のねじ加工
を完了しうる折損予知機能を備えたタップホルダーおよ
びかかるタップホルダーに好適に用いられるタップコレ
ットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第一態様に係る
タップホルダ−は、工作機械の主軸Sに連接されて回転
駆動される第一部材(17)と、該第一部材に対して相対
的に回転可能であり且つ第一部材の回転を受けてタップ
(T)を回転させることも可能な第二部材(14)と、該
第二部材に内蔵され、タップに加わる過負荷によってそ
の軸方向に移動しうる摺動子(19)と、該摺動子の移動
を検知して電気信号を出す過負荷トルク検出機構(11)
と、該検出機構の電気信号によって起動し、電波または
光を発信する送信器(36)と、該送信器に給電する電池
(46)とを備えており、前記第一部材および第二部材が
ともに、相互の回転角度を一定以下に制限するための係
止部(14b )、(17c )を有することを特徴としてい
る。
【0013】本発明の第二態様に係るタップコレット
は、先端部に雌ねじ加工をする為のタップ把持部を有す
るタップコレット本体(14)と、該タップコレット本体
外周に回動可能に嵌合して、工作機械の主軸からの回転
力をタップコレット本体に伝達しうるトルク伝達環(1
7)と、タップコレット本体内部にその軸方向に摺動可
能に配設された、テーパ部を有する摺動子(19)と、該
摺動子のテーパ部に対向するテーパ部を有する圧子(2
0)と、該圧子を摺動子側へ押圧するためのトルクばね
(21)と、これら両テーパ部間で形成される実質的にV
字状溝とタップコレット本体とトルク伝達環とに係合し
てトルク伝達環からタップコレット本体に回転力を伝達
しうるトルク伝達ボール(16)とからなり、前記トルク
伝達ボールは、前記トルクばねで設定される一定のトル
クを越える過負荷ではトルクばねに抗して摺動子と圧子
とを離間させるとともに、トルク伝達環との係合が解除
されるように構成されており、前記タップコレット本体
およびトルク伝達環がともに、相互の回転角度を一定以
下に制限するための係止部(14b )、(17c )を備えて
なることを特徴としている。
【0014】本発明の第三態様に係るタップホルダ−
は、その先端に着脱可能に装着された前記第二態様のタ
ップコレット(27)と、前記摺動子(19)の作動を検出
して電気信号を出す検出器(11)と、この検出器(11)
の信号によって起動して警報信号を出力する無線送信器
(36)と、この無線送信器(36)に給電する電池(46)
とを具備したことを特徴としている。
【0015】このタップホルダーにおいて、タップ
(T)の過負荷トルクにより作動する摺動子(19)の動
きを検出して、電気信号を出す検出器(11)の信号で起
動して警報信号を出力する無線送信器(36)と、この無
線送信器(36)に給電する電池(46)とを具備し、検出
器(11)が摺動子(19)の作動を検出した都度、検出器
(11)の信号で起動して、一定時間のみ無線送信器に作
動電力を電池(46)より給電するタイマ回路(62)を具
備するのが電池の無駄な消耗を防止することができる点
で好ましい。
【0016】本発明の第四態様に係る警報システムは、
前記第三態様のタップホルダーに、このタップホルダー
からの警報信号を受信する受信器(56)をも具備したこ
とを特徴としている。
【0017】
【作用】本発明の第一態様に係るタップホルダーによれ
ば、タップを回転させ且つその軸方向送りによって正常
切削加工を行うことができるのはもちろんのこと、所定
値以上のトルクがタップに加わったときに、第二部材に
内蔵された摺動子がその軸方向に変位することにより、
過負荷トルク検出機構が作動するため、アラームを発生
したり、それに加えて駆動を停止せしめたりすることが
可能となる。さらに、過負荷トルク検出機構が作動して
も、第一部材と第二部材とに形成された係止部同士の係
合によってタップの回転を自動的に継続せしめることも
可能である。したがって、タップに過負荷が加わったと
しても、所定ピッチだけのねじ切り加工を完了したうえ
で工作機械の作動を停止させうるので、ねじ切り加工の
途中で停止してしまってワークを廃却しなければならな
い、という問題が回避できる。
【0018】本発明の第二態様に係るタップコレットに
よれば、正常切削加工を行うことができるのはもちろん
のこと、所定値以上のトルクがタップに加わったときに
タップコレット本体に対して回転するトルク伝達環によ
り、摺動子および圧子それぞれのテーパ部から形成され
るV字溝に押圧されるトルク伝達ボールによって摺動子
と圧子とが互いに離間させられる。つまり、摺動子はタ
ップコレット本体の軸方向に移動する。したがって、こ
のタップコレットを装着した、たとえば本発明の第三態
様に係るタップホルダーでは、この摺動子の移動を検出
することが可能となり、検出器を適用して各種信号の発
信も容易になされる。また、制御方法の選択によって
は、過負荷が検出されても、タップコレット本体とトル
ク伝達環とに形成された係止部同士の係合によってタッ
プの回転を自動的に継続せしめることも可能である。し
たがって、タップに過負荷が加わったとしても、所定ピ
ッチだけのねじ切り加工を完了したうえで工作機械の作
動を停止させうるので、ねじ切り加工の途中で停止して
しまってワークを廃却しなければならない、という問題
が回避できる。
【0019】なお、本発明のタップホルダーおよびタッ
プコレットでは、タップに過負荷が加わった場合に従来
のタップホルダー等のように部品間の相対回転を検知す
るのではなく、摺動子の軸方向の直線移動を検知するた
め、複雑な機構を必要とせず、簡単な接点を採用しうる
という利点がある。
【0020】本発明の第四態様に係る警報システムによ
っても上記作用を奏しうることは明らかである。
【0021】さらに具体的に、添付図面中の符号を用い
て図面参照が可能なかたちで本発明の上記タップコレッ
トおよびタップホルダーを用いた場合の作用の一例を説
明する。
【0022】工作機械の主軸(S)にシャンクを嵌着し
てタップホルダー(1)を取付け、タップホルダ−
(1)の先端にタップコレット(27)を装着すると共
に、このタップコレット(27)の先端にタップ(T)を
取付ける。タップ(T)がワーク(W)の下穴に臨んだ
状態で主軸(S)が正回転(以下、正転という)され、
軸方向に送りが与えられると、正転はシャンク(4)、
タップホルダーのタップホルダー本体(5)、トルク伝
達環(17)、トルク伝達ボール(16)、タップコレット
本体(14)へと伝達されてタップコレット(27)全体を
正転させる。タップ(T)はタップコレット(27)と共
に正転する。そして軸方向の送りによって下穴にタッピ
ングする。こうして正常切削がされる。
【0023】タップ(T)が切削能力が低下して、トル
クばね(21)によって設定された一定のトルクを越える
過負荷トルクがタップ(T)に加わると、この過負荷ト
ルクによるいわば停止トルクがタップ(T)とタップコ
レット本体(14)に加わって両者の回転が止められよう
とする。するとトルク伝達ボール(16)が内方に押し込
まれ、タップホルダー本体(5)の正転をタップコレッ
ト本体(14)に伝えられなくなり、トルクばね(21)に
抗して摺動子(19)を軸方向に移動させることになる。
【0024】一方、トルク伝達ボール(16)がタップホ
ルダー本体(5)の正転をタップコレット本体(14)に
伝えられなくなると、タップホルダー本体(5)と嵌合
したトルク伝達環(17)の係合爪(17c )とタップコレ
ット本体(14)のストッパー(14b)とが係合し、タッ
プホルダー本体(5)の正転をタップ(T)に伝える。
こうして再び正常切削が開始され、タッピングを完了す
る。
【0025】検出器(11)は摺動子(19)の移動を検出
して電気信号を出し、この信号で無線送信器(36)が起
動して警報信号を出力する。無線送信器(36)の作動電
力は電池(46)から供給される。
【0026】この作動電力は検出器(11)が摺動子(1
9)の移動を検出する都度、検出器(11)の信号で起動
するタイマ回路(62)により、一定時間の間、電池(4
6)より給電する。
【0027】無線送信器(36)の警報信号は受信器(5
6)で受信され、警報を出したり、必要に応じて工作機
械(M)のNC装置などの制御に使用される。
【0028】
【実施例】図1は本発明のタップホルダーの一実施例を
示す縦断面図、図2は本発明のタップコレットの一実施
例を示す組み立て前斜視図、図3(a)は図1のA−A
断面図、図3(b)は図1のB−B断面図、図3(c)
は図1のC−C断面図、図3(d)は図1のD−D断面
図、図4は図1のタップホルダーの正常切削時における
縦断面図、図5は図1のタップホルダーの過負荷検出時
における縦断面図、図6は図2のタップコレットの過負
荷検出時における縦断面図、図7(a)は図6のE−E
断面図、図7(b)は図6のF−F断面図、図8は図1
のタップホルダーにおける、ワークからタップを抜き取
るときの縦断面図、図9は図1のタップホルダーにおけ
る、切削加工終了時の縦断面図、図10は図1のタップ
ホルダーにおける無線送信器のブロック図、図11は図
1のタップホルダーに適用される受信機のブロック図、
図12は本発明のタップホルダーの他の実施例を示す縦
断面図、図13(a)は図12のG−G断面図、図13
(b)は図12のI−I断面図、図13(c)は図12
のJ−J断面図、図13(d)は図12のK−K断面
図、図14は図12のタップホルダーにおけるタップコ
レットの、過負荷検出時における縦断面図、図15
(a)は図14のL−L断面図、図15(b)は図14
のP−P断面図、図16は本発明のタップホルダーを用
いて行う加工のプロセスの一例を示すフローチャート、
図17は本発明のタップホルダーを用いて行う加工のプ
ロセスの他の例を示すフローチャートである。
【0029】図1において、1はタップホルダーであっ
て、その上部基端にシャンク4を有する外套体3を備え
ている。シャンク4は、タップホルダー1を使用すると
きに工作機械の主軸Sのテーパ穴Hに嵌着される。
【0030】外套体3は全体がほぼ円筒形に形成され、
その下端部にはタップホルダー本体5が嵌入されてい
る。タップホルダー本体5は全体が円筒形に形成され、
その上部外周の円周を三等分した三箇所に、半径方向に
貫通した保持孔7が刻設されている。外套体3の下部に
は、保持孔7に対向するように外套体3の円周を三等分
する位置に3個の長溝6が明けられている。
【0031】前記保持孔7にはそれぞれ係合ボール8が
緩く嵌入されている(図3(a)参照)。係合ボール8
の直径は保持孔7を明けた外套体3の外壁の厚みより大
きくされており、この外壁の外周に密着する環状のカバ
ー5eを図示のように嵌合することで、係合ボール8の
一部は長溝6に嵌入係合する。5gはカバー5eおよび
カラー5fが外れないように外套体3の外周の溝に嵌入
された止め環である。
【0032】このように、係合ボール8を介してタップ
ホルダー本体5が外套体3に連結されているため、タッ
プホルダー本体5は図1に示す位置から軸線方向上方へ
ほぼ長溝6の長さだけ外套体3に対して相対的に移動可
能であり、一方、互に回動できないようにされている。
【0033】9は緩衝ばねで、タップホルダー本体5を
外套体3に対して相対的に下方へ付勢する円輪波板状の
板ばねから構成されており、ねじ切り加工時のワークか
らのスラストを弾力的に受ける。緩衝ばね9の上端は外
套体3下端の段部で受けられ、下端は検出器ブラケット
10で受けられている。検出器ブラケット10は緩衝ば
ね9の下端とタップホルダー本体5内面の段部との間に
その上端鍔状部分が保持された有底円筒形の部材であ
る。
【0034】検出器ブラケット10の底部には、マイク
ロスイッチからなる検出器11が調節ナット13によっ
て固定されている。したがって、調節ナット13によっ
て検出器11の位置を検出器ブラケット10に対して上
下方向に調節できる。12は検出器11のマイクロスイ
ッチのアクチュエータに覆設された防水用のゴムカバー
である。
【0035】つぎに、図2も併せて参照すれば明らかで
あるが、14はほぼ円筒形のタップコレット本体であ
り、その上部外周に部分円形の断面形状を呈した環状溝
14aが形成されている。タップコレット本体14の中
間部には、その円筒形部分を半径方向に貫通する8個の
貫通孔15が円周を8等分する箇所に形成されている。
【0036】16はこれら8個の貫通孔15にそれぞれ
緩く嵌入したトルク伝達ボールであり、タップコレット
本体14における貫通孔15形成部分の壁の厚みより大
きな直径を有している(図3(c)参照)。
【0037】17は環状のトルク伝達環であり、タップ
コレット本体14に回動可能に嵌合している。また、ト
ルク伝達環17における貫通孔15と対向する位置にト
ルク伝達ボール16の直径より小さい径のトルク伝達孔
17aが放射状に形成されている。トルク伝達環17は
周方向2箇所に上方に突出する四角形の駆動爪17bを
有し、この駆動爪17bが、それと対向してタップホル
ダー本体5下端部に設けられた2個の凹部に嵌入するこ
とにより、タップホルダー本体5とトルク伝達環17と
が一体に回動する。さらに、トルク伝達環17の下端面
にはその円周を4等分する4箇所に係合爪17cが突設
されており、この係合爪17cはそれぞれに対応するタ
ップコレット本体14外周に形成された4個のストッパ
ー14bに遊びをもって係合しうる(図3(d)参
照)。正常切削時(図1および図3)にはトルク伝達ボ
ール16によってトルク伝達環17からタップコレット
本体14にトルクが伝達されるため、図3(d)に示す
ように、ストッパー14bと係合爪17cとは回転方向
に係合していない。ところが、後述するように過負荷が
検出されてトルク伝達ボール16がトルクを伝達しなく
なったときには、このストッパー14bと係合爪17c
とは回転方向に係合して(図7(b)参照)トルクが伝
達される。
【0038】18はトルク伝達環17の外周に嵌着され
た環状カバーである。19はその下部に膨出した頭部1
9aと、上部にねじが刻設されたロッド19bとからな
る摺動子であり、ロッド19bの上端は常時(正常切削
時)前記検出器11の下端に当接している。そして、タ
ップに過負荷トルクが加わったときには後述のごとく摺
動子19が下方に移動して、ロッド19bの上端は検出
器11の下端から離間する。一方、頭部19aの上部に
はテーパ部が形成されている。そして、この摺動子19
は上下方向に摺動可能にタップコレット本体14の内径
側に嵌入されている。
【0039】20は摺動子19のロッド19bに遊嵌さ
れた環状の圧子であり、その下端には頭部19aの前記
テーパ部と対向して、いわばV字状の溝を形成するよう
にテーパ部が形成されている。
【0040】21は圧縮コイルスプリングからなるトル
クばねであり、ロッド19bに緩く嵌装されると共に、
ロッド19bの上部のねじに螺着したナット22および
その下に嵌着された座金22aと、圧子20との間に装
着されて、圧子20を頭部19a側(図示下方)へ付勢
している。23はロッド19bの上端部に嵌着された止
め環である。
【0041】摺動子19の頭部19aと圧子20とに設
けられた両テーパ部が構成する前記V字状溝には、図示
のようにトルク伝達ボール16の内側(タップコレット
本体14の内側方向)が係合すると共に、該V字状溝に
よってトルク伝達ボール16はタップコレット本体14
の外方半径方向へ押される。そして、トルク伝達ボール
16はトルク伝達環17のトルク伝達孔17aの内側縁
に押し付けられる(図3(c)参照)。
【0042】24はタップコレット本体14の下端に嵌
入されたタップ保持補助部材であり、25はこの補助部
材24に形成された半径方向貫通孔に嵌入された保持ボ
ールである。26は補助部材24を下方に付勢するよう
にタップコレット本体14の下部に嵌装された保持ばね
であり、圧縮コイルスプリングで構成されている。
【0043】上記符号14〜26で示す部材からタップ
コレット27が構成されている。タップコレット27は
タップホルダー本体5の下端に着脱可能に装着される。
【0044】装着方法は、このタップコレット27の本
体14をタップホルダー本体5に嵌入し、ついでタップ
ホルダー本体5にその円周を3等分する位置に形成され
た3個の保持孔5aに係合ボール28をそれぞれ嵌入
し、そして係合ボール28を部分的に前記環状溝14a
に係合させ、さらに環状のカバー29をタップホルダー
本体5の外周に嵌合して係合ボール28がタップホルダ
ー本体5の外周から突出しないようにすることで完了す
る(図1および図3(b)参照)。
【0045】このとき、前述のように、トルク伝達環1
7の駆動爪17bがタップホルダー本体5の下端の凹部
に嵌入する(図1)。
【0046】なお、実際には、タップコレット27をタ
ップホルダー本体5に装着する以前に、図1および図3
(b)に示すように、係合ボール28、圧縮ばね30、
カバー29および止め環31をタップホルダー本体5に
取付けておく。
【0047】カバー29とタップホルダー本体5との間
には圧縮ばね30が介装されて、カバー29を下方に付
勢する。31はカバー29がタップホルダー本体5から
外れないように設けられた止め環である。カバー29の
内周には環状溝29aが設けられている。この環状溝2
9aは、カバー29を図1の位置から圧縮ばね30に抗
して上方に動かして係合ボール28に対向させることが
でき、それにより係合ボール28を環状溝29aに逃が
し、環状溝14aとの係合を解いてタップコレット27
をタップホルダー本体5から外すことができる。
【0048】前記3個の保持孔5aは、図3(b)に示
すようにタップホルダー本体5の半径方向に貫通し、且
つ外方に広がるようにテーパ状に形成されている。それ
により、タップコレット27をタップホルダー本体5か
ら外したときに係合ボール28が保持孔5aからタップ
ホルダー本体5の内側に落下することがない。
【0049】また、5bはタップホルダー本体5の内側
に遊嵌された環状の押出用部材であり、圧縮ばね5cに
よって下方に付勢されている。5dは押出用部材が下方
に抜け落ちないようにするための止め輪である。
【0050】図1のように、装着されたタップコレット
27を外すには、カバー29を圧縮ばね30に抗して上
方に移動させて環状溝29aを係合ボール28に臨ませ
ると、係合ボール28がタップコレット本体14の環状
溝14aから脱出して、カバー29の環状溝29a内に
逃げる。このように係合ボール28が逃げるのは、圧縮
ばね5cが押出用部材5bを介してタップコレット本体
14を下方に押しているからで、係合ボール28が逃げ
ると、続いて圧縮ばね5cの力でタップコレット本体1
4がさらに下方に押し出される。こうして、タップコレ
ット27をタップホルダー本体5から容易に外すことが
できる。この状態からタップコレット27をタップホル
ダー本体5に装着するには、タップコレット27を上方
へ押し込むだけでよいことは図1から明らかである。
【0051】32は電気回路で、この電気回路32と、
外套体3に嵌合した環状のアンテナブロック34の外周
面側の溝に巻き付けたアンテナ35と、アンテナブロッ
ク34の外周を覆う環状のアンテナカバー33とからV
HF帯のFM電波を発信する無線送信器36を構成して
いる。
【0052】37,38および39はOリングであり、
アンテナ35の部分および外套体3内部に冷却水などが
入るのを防止する。アンテナカバー33およびアンテナ
ブロック34はプラスチックで作られており、アンテナ
ブロック用止めねじ50によって回転が防止されてい
る。
【0053】40は検出器11と電気回路32とを接続
するコードである。41は外套体3の内側に取付けられ
た回路保護キャップであり、前記コード40はこの保護
キャップ41の中央に穿孔された孔を通して配線されて
いる。42および43は防水用のOリングである。
【0054】44は筒形のバッテリケースでプラスチッ
クから形成され、シャンク4の内側に嵌装される。46
はバッテリケース44に収納した電池、47は電池44
のプラス電極を電気回路32に接続するバッテリ緩衝ば
ね、48はバッテリキャップで電池46のマイナス電極
に接続される。45および49は防水用のOリングであ
る。なお電気回路のマイナス側はマイナス側接続電線5
1および前記アンテナブロック用止めねじ50によって
外套体3に接続されている。
【0055】図4に示すように、叙上のごとく構成され
たタップホルダー1は、タップコレット27の下端部に
タップTを取付け、シャンク4を工作機械の主軸Sのテ
ーパ穴Hに嵌着して駆動回転させる。
【0056】タップTがワークWの下穴Pに臨んだ状態
で主軸が正転され、軸方向に送りが与えられると、上記
正転はシャンク4、外套体3、係合ボール8、タップホ
ルダー本体5、トルク伝達環17、トルク伝達ボール1
6およびタップコレット本体14を介してタップTに伝
達され、軸方向の送りによって下穴Pにタッピングされ
る。かくして正常切削がされる。
【0057】タップTの切削能力が低下することによっ
てトルクばね21で設定された一定のトルクを越えるト
ルクがタップTにかかると、図5に示すように、タップ
Tとタップコレット本体14はこの過負荷トルクによる
いわば停止トルクを受けてその回転を停止する。一方、
タップホルダー本体5から回転トルクを受けているトル
ク伝達環17は回転を続けようとするので、8個のトル
ク伝達ボール16をそのトルク伝達孔17aから内方へ
押し込むことになる(図6、7も併せて参照)。そうす
ると、このトルク伝達ボール16は摺動子19の頭部1
9aのテーパ部と圧子20のテーパ部とを押圧して軸心
方向の力を生じ、トルクばね21に抗して摺動子19を
下方へ、圧子20を上方へ相対的に移動させる。その結
果、タップホルダー本体5は空転を始める。なお、この
ときタップホルダー本体5の空転角度は後述するように
ほんのわずかである。
【0058】前記摺動子19の下方への移動に、摺動子
19のロッド19b上端に当接している検出器11のア
クチュエータが応動して、検出器11のマイクロスイッ
チが作動し、電気回路32へ信号を伝える。そこで送信
器36がVHF帯のFM電波を送信し、タップの過負荷
トルクを警報する。
【0059】この警報信号の電波は、図11に示される
工作機械Mに取付けられた受信器56に受信される。受
信器56はこの警報信号を受信すると、工作機械Mに制
御信号を送る。工作機械Mでは、予め組み込まれている
プログラムに従って、前記制御信号を受けてから所定時
間だけ主軸の送り駆動と回転駆動とを延長したのちに両
駆動を停止する。かかる駆動の延長途中に、トルク伝達
環17下端の係合爪17cとタップコレット本体14外
周のストッパー14bとがすぐに係止する(図7(b)
参照)のでタップコレット本体14には再び回転力が伝
わる。その結果、過負荷が加わったとしても、所定ピッ
チだけのねじ切り加工を完了したうえで工作機械Mの作
動が停止することになる。このように、たとえ過負荷が
加わったとしても、ねじ切り加工の途中で停止してしま
ってワークを廃却しなければならない、という問題は回
避できる。
【0060】ここで、タップの過負荷トルクの警報はト
ルク伝達ボール16の内方移動によってなされるため、
過負荷を受けてから過負荷トルク警報までのトルク伝達
環17とタップコレット本体14との相対回転角度はき
わめて小さくてすむ。また、図7(b)から明らかなよ
うに、係合爪17cとストッパー14bとの遊びはきわ
めて小さい(本実施例では約20°)ため、上述のきわ
めて小角度のトルク伝達環17とタップコレット本体1
4との相対回転によってタップは再回転する。
【0061】したがって、従来のタップホルダーに組み
込まれたトルクリミッターのように、回転工具(たとえ
ばタップ)が停止して工具ホルダー本体が空転し続ける
ために不完全ねじ部を生じるという問題は生じない。
【0062】叙上のごとく、タップTに過負荷トルクが
加わったためのタップホルダー本体5の空転角度は、係
合爪17cとストッパー14bと係止するまでのほんの
わずかである。したがって、タップホルダー本体5が空
転すると緩衝ばね9が圧縮されて縮むが、その縮みはわ
ずかですむ。
【0063】加工が完了すれば、主軸を逆転させると共
に軸方向逆に送り引き上げると、タップTか逆転して上
昇する。こうしてタップTはワークWから抜き取られ
る。この抜き取り時の状態を図8に示す。図9はタッピ
ング加工終了時の状態を示しており、主軸は停止してい
る。
【0064】受信機からの制御信号を積極的に有効利用
して、機械を停止させた後、退避プログラムを作動させ
ることにより、タップを加工物(ワーク)から抜きと
り、予備のタップホルダーと交換することも可能であ
る。
【0065】図12に示すのは他の実施例にかかるタッ
プホルダー80である。
【0066】図1〜9のタップホルダー1とは、そのタ
ップコレット本体78の下端部分のみが異なっている。
すなわち、図12に示タップホルダー80では、加工が
完了したのちにワークからタップを引き抜くときに、タ
ップの回転と引き上げ速度との誤差に起因する、ワーク
からタップに働く引っ張り力を吸収するための引き上げ
ばね73が装備されている。引き上げばね73は圧縮コ
イルばねから構成されており、タップコレット本体78
の下端部の段部と、タップコレット本体78に内挿され
たコレット内装部材77の段部とのあいだに介装されて
いる。そして、コレット内装部材77は、その外周面に
形成された凹陥部77aとタップコレット本体78に形
成された長孔76とに嵌合している係合ボール75によ
って、タップコレット本体78と相互回転不能に連結さ
れている。上記長孔76がコレット内装部材77の軸方
向の移動距離を規定している。72は係合ボール75の
落下を防止するために、タップコレット本体78に外嵌
挿されたカバーであり、74はカバー72の落下を防止
するための止め輪である。
【0067】図13は前記図12のタップホルダー80
の、正常切削時における各係合部の断面を示している。
これは、図1〜9のタップホルダーの正常切削時におけ
る各係合部の断面を示す図3と同一であるのは当然であ
る。
【0068】また、図14には、図12のタップホルダ
ーの過負荷検出時におけるタップコレット79を示して
いる。この場合も前記タップコレット27(図6)と同
様に、トルク伝達環17は図14に示すように8個のト
ルク伝達ボール16をそのトルク伝達孔17aから内方
へ押し込むことになる。そうすると、このトルク伝達ボ
ール16は摺動子19の頭部19aのテーパ部と圧子2
0のテーパ部とを押圧して軸心方向の力を生じ、トルク
ばね21に抗して摺動子19を下方へ、圧子20を上方
へ相対的に移動させる。その結果、図12の検出器11
が作動して過負荷トルクを検出する。
【0069】図15は、上記過負荷検出時における図1
4のタップコレット79の各係合部の断面を示してお
り、図7と同一である。すなわち、過負荷トルクが検出
されたのち、工作機械Mは、予め組み込まれているプロ
グラムに従って、前記制御信号を受けてから所定時間だ
け主軸の送り駆動と回転駆動とを延長したのちに両駆動
を停止する。かかる駆動の延長途中に、係合爪17cと
ストッパー78bとがすぐに係止して(図15(b)参
照)タップコレット本体78に再び回転力が伝わる。そ
して、所定ピッチだけのねじ切り加工を完了したうえで
工作機械Mの作動が停止することになる。
【0070】図10は前記両タップホルダー1、80
(図1、図12)に適用される電気系統の一例を示すブ
ロック図である。11は前記検出器、46は前記電池、
32は前記電気回路であり、35はアンテナである。5
8はエンコーダICである。59は電源電圧監視回路で
あり、検出器11の信号でタイマ回路62が起動してい
るあいだ、電池46の電圧を監視しており、その電圧が
一定以下になると、電池がなくなりかけているという電
池電圧低下信号をエンコーダIC58へ送出する。
【0071】60はIDスイッチであり、タップホルダ
ーのID(識別番号)をセットしておけばそのIDをエ
ンコーダIC58に入力する。61はクリスタル制御の
FM発信回路であり、エンコーダIC58のData
Outからのシリアルパルス列を変調信号として変調し
たFM・VHF電波をアンテナを介して空中へ放射す
る。
【0072】62はタイマ回路で、検出器11がタップ
に加わる過負荷で作動する摺動子19の動きを検出する
都度、検出器11の信号で起動して一定時間の間エンコ
ーダIC58とFM発信回路61に作動電力を供給す
る。すなわち、タップホルダーに対応したIDコードを
含んだFSK変調のVHF電波がアンテナ35から放射
される。
【0073】図11は受信器56のブロック図である。
63、64はアンテナ、65は検波回路65aを有する
FM受信回路、66はデコーダICである。67はアド
レス・コードを設定するIDスイッチであり、前記無線
送信器36のIDスイッチ60と同様に設定する。
【0074】送信器36から送られてきたアドレス・コ
ード(IDコード)と、IDスイッチ67で設定したア
ドレス・コード(IDコード)が一致するとデコーダI
C66から一致信号が出力される。シリアル列が入って
も、アドレス・コード(IDコード)が一致しなくなる
と出力はなくなる。
【0075】68は遅延積分回路であり、エンコーダI
C66の一致信号が一定時間以上続いているときだけ出
力するようにされており、雑音などによる誤動作を防止
する。デコーダIC66は、一致信号を出力すると同時
に、4ビットのデータ・コードに該当する信号を出力す
る。
【0076】69は判別回路であり、遅延積分回路68
の出力と、デコーダIC66のデータ・コードに該当す
る出力信号のANDとを受けて、出力回路70とバッテ
リーアラーム71とへ信号を出す。
【0077】前記タップコレット27がタップTの過負
荷により、摺動子19が作動して検出器11が無線送信
器36を起動させ、IDスイッチ60によって設定した
アドレス・コードと、エンコーダIC58のデータ・コ
ードからなるシリアル・パルス列がFSK・VHS電波
として送信される。これを受信して、FM受信回路65
はシリアル・パルス列をデコーダIC66へ出力する。
デコーダIC66は、一致信号を出力し、これが、遅延
積分回路68から出力され、判別回路69で、デコーダ
IC66のデータ・コードに該当する出力信号のAND
を受けて、出力回路70を作動させる。こうして外部の
NC装置などへ制御信号を出す。
【0078】叙上のタップホルダーを用いた場合のねじ
切り加工プロセスの例を、図16および図17を参照し
ながら説明する。
【0079】図16および図17共に、過負荷トルクが
加わらない場合は同様に、通常のねじ加工を継続し、所
定長さだけねじ切りを行った後は、主軸の逆転およびピ
ッチ戻しによってタップをワークから抜き取り、ついで
計画どおりの次加工等を行い、加工を完了する。
【0080】過負荷トルクが加わった場合は、図16で
は工作機械の受信機が作動して制御回路に折損予知信号
が送られ、且つアラームが発せられる。また、係合爪と
ストッパーとがすぐに係止してねじ切り加工は継続さ
れ、所定長さだけねじ切りされると主軸が逆転してタッ
プはワークから抜き取られ、工作機械は作動を停止す
る。その後は作業者が手動で受信機側のアラームと工作
機械側のアラームとを解除し、タップの抜き取り作業を
行い、タップを交換して再び工作機械の自動運転を開始
させることになる。
【0081】図17では過負荷トルク検出によって工作
機械の受信機が作動して制御回路に折損予知信号が送ら
れる。制御回路では同一タップについての過去の過負荷
トルク検出回数を積算しておき、所定回数N以下であれ
ば前記折損予知信号の受信により、タップを逆転させて
戻し、再度ねじ切りを試みる。一方、所定回数Nを超え
る場合は、自動的に切削条件の変更、たとえば送り速度
および回転速度の減速等を行う。また、係合爪とストッ
パーとがすぐに係止してねじ切り加工は継続され、所定
長さだけねじ切りされると主軸が逆転してタップはワー
クから抜き取られ、工作機械は予め組み込まれているプ
ログラムに従って予備工具と交換し、再び工作機械の自
動運転を開始させることになる。
【0082】
【発明の効果】本発明では、タッピング時のタップに加
わる過負荷トルクにより、タップコレットの摺動子が軸
方向に変位すると、直ちに、無線で警報信号を出すこと
ができる。しかも、過負荷が検出されても、タップコレ
ット本体とトルク伝達環とに形成された係止部同士の係
合によってタップの回転を自動的に継続せしめることも
可能である。したがって、タップに過負荷が加わったと
しても、所定ピッチだけのねじ切り加工を完了したうえ
で工作機械の作動を停止させうるので、ねじ切り加工の
途中で停止してしまってワークを廃却しなければならな
い、という問題が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタップホルダーの一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】本発明のタップコレットの一実施例を示す組み
立て前斜視図である。
【図3】(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1の
B−B断面図、(c)は図1のC−C断面図、(d)は
図1のD−D断面図である。
【図4】図1のタップホルダーの正常切削時における縦
断面図である。
【図5】図1のタップホルダーの過負荷検出時における
縦断面図である。
【図6】図2のタップコレットの過負荷検出時における
縦断面図である。
【図7】(a)は図6のE−E断面図、(b)は図6の
F−F断面図である。
【図8】図1のタップホルダーにおける、ワークからタ
ップを抜き取るときの縦断面図である。
【図9】図1のタップホルダーにおける、切削加工終了
時の縦断面図である。
【図10】図1のタップホルダーにおける無線送信器の
ブロック図である。
【図11】図1のタップホルダーに適用される受信機の
ブロック図である。
【図12】本発明のタップホルダーの他の実施例を示す
縦断面図である。
【図13】(a)は図12のG−G断面図、(b)は図
12のI−I断面図、(c)は図12のJ−J断面図、
(d)は図12のK−K断面図である。
【図14】図12のタップホルダーにおけるタップコレ
ットの、過負荷検出時における縦断面図である。
【図15】(a)は図14のL−L断面図、(b)は図
14のP−P断面図である。
【図16】本発明のタップホルダーを用いて行う加工の
プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明のタップホルダーを用いて行う加工の
プロセスの他の例を示すフローチャートである。
【図18】従来のタップホルダーを用いて行う加工のプ
ロセスの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、80・・・タップホルダー 3・・・外套体 4・・・シャンク 5・・・タップホルダー本体 11・・・検出器 78、14・・・タップコレット本体 14b・・・ストッパー 16・・・トルク伝達ボール 17・・・トルク伝達環 17c・・・係合爪 19・・・摺動子 20・・・圧子 21・・・トルクばね 79、27・・・タップコレット 32・・・電気回路 36・・・無線送信器 56・・・受信器 S・・・主軸 T・・・タップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸に連接されて回転駆動さ
    れる第一部材と、該第一部材に対して相対的に回転可能
    であり且つ第一部材の回転を受けてタップを回転させる
    ことも可能な第二部材と、該第二部材に内蔵され、タッ
    プに加わる過負荷によってその軸方向に移動しうる摺動
    子と、該摺動子の移動を検知して電気信号を出す過負荷
    トルク検出機構と、該検出機構の電気信号によって起動
    し、電波または光を発信する送信器と、該送信器に給電
    する電池とを備えており、前記第一部材および第二部材
    がともに、相互の回転角度を一定以下に制限するための
    係止部を有することを特徴とするタップホルダ−。
  2. 【請求項2】 タップコレット本体と、該タップコレッ
    ト本体外周に回動可能に嵌合して、工作機械の主軸から
    の回転力をタップコレット本体に伝達しうるトルク伝達
    環と、タップコレット本体内部にその軸方向に摺動可能
    に配設された、テーパ部を有する摺動子と、該摺動子の
    テーパ部に対向するテーパ部を有する圧子と、該圧子を
    摺動子側へ押圧するためのトルクばねと、これら両テー
    パ部間で形成される実質的にV字状溝とタップコレット
    本体とトルク伝達環とに係合してトルク伝達環からタッ
    プコレット本体に回転力を伝達しうるトルク伝達ボール
    とからなり、前記トルク伝達ボールが、前記トルクばね
    で設定される一定のトルクを越える過負荷ではトルクば
    ねに抗して摺動子と圧子とを離間させるとともに、トル
    ク伝達環との係合が解除されるように構成されており、
    前記タップコレット本体およびトルク伝達環がともに、
    相互の回転角度を一定以下に制限するための係止部を備
    えてなることを特徴とするタップコレット。
  3. 【請求項3】 その先端に着脱可能に装着された請求項
    2のタップコレットと、前記摺動子の作動を検出して電
    気信号を出す検出器と、該検出器の信号によって起動
    し、警報信号を出力する無線送信器と、該無線送信器に
    給電する電池とを具備したことを特徴とするタップホル
    ダ−。
  4. 【請求項4】 タップの過負荷トルクによって作動する
    摺動子の動きを検出して、電気信号を出す検出器の信号
    で起動して警報信号を出力する無線送信器と、この無線
    送信器に給電する電池とを具備したタップホルダーであ
    って、検出器が前記摺動子の作動を検出した都度、検出
    器の信号によって起動して、一定時間のみ無線送信器に
    作動電力を電池より給電するタイマ回路を内蔵したこと
    を特徴とする請求項3記載のタップホルダー。
  5. 【請求項5】 請求項3のタップホルダーと、該タップ
    ホルダーからの警報信号を受信する受信器とを具備した
    警報システム。
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