JPH0810806Y2 - 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置 - Google Patents

光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置

Info

Publication number
JPH0810806Y2
JPH0810806Y2 JP11400289U JP11400289U JPH0810806Y2 JP H0810806 Y2 JPH0810806 Y2 JP H0810806Y2 JP 11400289 U JP11400289 U JP 11400289U JP 11400289 U JP11400289 U JP 11400289U JP H0810806 Y2 JPH0810806 Y2 JP H0810806Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
fixed
fixed lens
optical
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11400289U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0352711U (ja
Inventor
忠義 石井
Original Assignee
旭精密株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭精密株式会社 filed Critical 旭精密株式会社
Priority to JP11400289U priority Critical patent/JPH0810806Y2/ja
Publication of JPH0352711U publication Critical patent/JPH0352711U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0810806Y2 publication Critical patent/JPH0810806Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
光学機器用レンズ鏡胴に於ける光学系の焦点合わせ
(以下合焦という)の為、レンズ鏡胴を進退させる機構
は、ヘリコイド式焦点調節機構と呼ばれ、中空円筒体に
設けた多条ネジ(以下ヘリコイドネジと呼ぶ)を使用し
た機構が多く採用せれている。特にヘリコイドネジの設
けられた中空円筒体をヘリコイド筒と称し、雄ネジ側を
雄ヘリコイド筒、雌ネジ側を雌ヘリコイド筒と呼ぶ。
一般的に雌ヘリコイド筒は、外部操作部材に固着され
ていて、雄ヘリコイド筒と螺合するヘリコイドネジの他
に、光学機器本体に装着する部材側の固定体に螺合する
ピッチの小さい、且つ、前記ヘリコイドネジとはネジ方
向が逆向きのネジを有している。雄ヘリコイド筒は、光
学系を保持し、前記固定体と直進案内キーとキー溝の関
係で結合し、外部操作部材(即ち雌ヘリコイド筒)を回
転する事により、ヘリコイドネジの推力により、雄ヘリ
コイド筒は押し出され、キー溝にそって直進する。この
時雄ヘリコイド筒には光学系が保持されている為、合焦
操作が行われる機能を有するものであり、この機構を直
進ヘリコイド式焦点調節機構と呼び、中級レンズ以上の
光学機器用レンズ鏡筒の合焦装置に多く使用されてい
る。
光学機器用レンズ鏡胴のヘリコイドネジは、特に精密
さと、良好な操作感触が要求され、従って従来よりヘリ
コイドネジに於いては、ワーリング等の機械加工した後
でネジ合わせを行い、更にラッピング等を実施し、ネジ
の螺合クリアランスの程度、及びネジ回転感触の程度
等、前述の要求を確保する手段としてきた。その為にヘ
リコイド筒は加工コストも高くつくものである。しかし
ながら、近頃、特に、光学機器用レンズ鏡胴に於いて
は、高性能の製品を極めて低価格で市場に供給する事が
必須条件となってきている。旧来は光学機器用レンズ鏡
胴の構成部品は、全て金属材料を用いて、精度の高い加
工部品とし、これによって高品質のレンズ鏡胴を構成し
ていたが、プラスチック成形技術、金型製造技術等の発
展に伴って、高性能を要求される光学機器用レンズ鏡胴
にも積極的にプラスチック成形部品を採用し、加工コス
ト、ひいては、製品価格の低減、製品の軽量化等を計
り、市場の要求に答えた製品開発が要請されるに至っ
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、光学機器用レンズ鏡胴のヘリコイド筒のよう
な、プラスチック成形部品としてより高い品質のものを
得ようとしても、実際には、精度的にもコスト的にも十
分に満足する部品として提供し得ないのが実情である。
その理由の第1は、プラスチック材料によるヘリコイ
ド筒の成形時に発生する成形歪の問題である。円筒体の
円周上にヘリコイドネジを成形するわけであり、ネジ部
のオーバーハングを解消する為には、型の廻し抜きか、
あるいは最低でも三つ割りの型構成にした割型で成形す
る必要があり、いずれの方式の場合でも成形歪を極度に
押さえた真円度精度の高い成形部品を生産する事は非常
に難しくなり、必然的に金型製作コストも高くなり、第
2の問題である成形部品コストも高くなる。
更に生産台数が多く見込める製品の場合には、イニシ
ャルコストが高くても、大きなウェイトにはならずに済
むが、数の少ない物の生産にはコスト面で、樹脂化する
事が困難となるケースが多い点も前述したヘリコイドネ
ジを保有した鏡胴部品構成の為であるといえる。又、近
年は暗視用カメラ等に於いてCCDの赤外感度特性を利用
し、多数の赤外L.E.Dを並べ、赤外照明をして撮影する
ケースも発生している。この場合には、可視光域での合
焦位置と赤外光等の波長の相違による合焦位置の変化量
を補正する為、無限大位置のストップ位置を移動してや
る必要があるが、ヘリコイド式の合焦機構に前述の補正
機能を組込む事は複雑に成る要素をもつこととなる。例
えばヘリコイドの回転方向のストッパー位置を補正量相
当移動すれば、撮影条件は満足する事が出来るが、撮影
距離目盛は使用不可となる等、ユーザーが外部操作で簡
単にできる様な構成にする為には、コスト的にも割高と
なる為、従来は、この種の補正機能は有していなかっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述した問題に鑑みてなされたもので、光学
機器本体への取付部材である固定鏡胴1と、前記固定鏡
胴に直進案内キーを介して嵌合された光学系保持部材で
ある鏡筒4とを備えた光学機器用レンズ鏡胴において、
前記固定鏡胴1と一体的に設けられたレンズ鏡胴の外装
部材には、前記固定鏡胴1と反対側からも光学機器本体
に取り付け可能な取付部を設け、前記固定鏡胴1及び前
記鏡胴4に挟持され、両者を互いに近接する方向に常に
付勢する板バネ5を設け、前記鏡筒4に光軸方向のみに
移動可能に嵌合された操作軸2を設け、該操作軸2は、
前記固定鏡胴1側に外部に一部を突出させた操作部材3
を螺合させ、かつ前記鏡筒4側にピント調整ナット7を
螺合結合させるとともに、軸方向の一方の端面を前記固
定鏡胴1に当接し、かつ前記ピント調整ナット7の端面
を前記鏡筒4に固着した飾枠8の内側壁8aに当接するこ
とで、前記固定鏡胴1及び前記鏡筒4の間に挟持され、
前記ピント調整ナット7を回転することで、前記鏡筒4
を光軸方向に移動させて光学系の無限大位置の合焦操作
を行うとともに、前記操作部材3を回転することで、操
作部材3を前記固定鏡胴1に押圧することにより生じる
推力で前記板バネ5の反発力に抗して前記鏡筒4を光軸
方向に移動させて、無限大位置以外の撮影距離の変化に
伴う合焦操作を行うことを特徴とする光学機器用レンズ
鏡筒の合焦装置を提供しようとするものである。
また、本考案は、光学機器本体への取付部材である固
定鏡胴21と、前記固定鏡胴21に直進案内キーを介して嵌
合された光学系保持部材である鏡筒13とを備えた光学機
器用レンズ鏡胴において、前記固定鏡胴21と一体的に設
けられたレンズ鏡胴の外装部材には、前記固定鏡胴21と
反対側からも光学機器本体に取り付け可能な取付部を設
け、前記固定鏡胴21及び前記鏡胴13に挟持され、両者を
互いに近接する方向に常に付勢する板バネ17を設け、前
記固定鏡胴21及び前記鏡筒13の間に、外部に一部を突出
させた操作部材12を設け、該操作部材12は、左側及び右
側にそれぞれ相反するねじ込み方向で同一ピッチのネジ
山を形成したネジ部を有し、一方のネジ部12aは前記鏡
筒13と螺合し、かつ他方のネジ部12bは前記固定鏡胴21
に固着した受駒15と螺合することで、前記固定鏡胴21及
び前記鏡筒13を前記操作部材12の前記ネジ部12a,12bを
介して結合し、前記操作部材12を回転することで前記鏡
筒13を光軸方向に移動させることにより合焦操作を行う
ことを特徴とする光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置を提
供しようとするものである。
また、本考案は、上記の合焦装置において、前記操作
部材12と前記受駒15との間に加圧部材19を挟持させたこ
とを特徴とする光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置を提供
しようとするものである。
〔実施例〕
以下に本考案をCCTVカメラ用レンズ鏡胴に実施した一
実施例について添付図に基づいて説明する。第1図は本
考案を適用したCCTVカメラ用レンズ鏡胴の一実施例の側
断面図である。
第1図に於いて、このレンズ鏡胴は、カメラ本体(図
示せず)に装着される固定鏡胴1、操作軸2、操作部材
3、レンズ群を保持する鏡筒4、板バネ5、鏡筒4を直
進させる為の直進繰出し機構を構成する直進案内キー
6、ピント調整ナット7、固定鏡筒1と一体的に設けた
外装部材8、操作軸2の直進案内ビス9、外装部材8に
一体に取付けたマウントネジ部材10等で構成されてい
る。
尚、図示したレンズ鏡胴は最も簡単な構造のものであ
り、極めて一般的なものであるが、本考案に直接関係な
く、説明を簡単にする為、絞り機構の省略や、複合部品
の一体化表示がしてある。
固定鏡胴1には、カメラ本体に装着するためのマウン
トネジ1aと、鏡筒4と嵌合するインロー径1Dと、直進案
内キー6の案内穴1bが設けてある。操作軸2は、鏡筒4
の案内溝4aに嵌合する直進ガイド用の直進案内ビス9を
固着した中間軸部2aが鏡筒4に嵌合し、鏡筒4に対して
回転することなく軸方向にのみ移動可能に構成してあ
る。操作軸2の両端部にはネジ部2b、2cを設けてあり、
一方のネジ部2bには操作部材3が螺合し、他の一方のネ
ジ部2cにはピント調整ナット7が螺合にて結合されてい
る。操作部材3は、レンズ鏡胴の外装部材から極部的に
突出した状態で合焦操作の為の操作軸2に螺合結合さ
れ、回動操作により、固定鏡胴1の当付面1uと当接して
該鏡胴1と鏡筒4との間隔を規制する端面3uを有してい
る。操作軸2の他方のネジ部2cに螺合するピント調整ナ
ット7は、鏡筒4の支持枠4bに当接する鍔面7aを有する
と共に、支持枠4bのガイド穴を貫通し、外装部材8のフ
ィルター又はマウントネジ部材10取付用のネジ8さの近
くに摺割7bを有する頭部を出している。外装部材8に
は、前記したマウントネジ部材10が螺合し得るように設
けてある。鏡筒4はレンズ群11からなる光学系を保持
し、前記操作軸2を嵌合した状態で保持し、直進案内キ
ー6をネジ締付けにより固着し、固定鏡胴1とはインロ
ー径4Dにて嵌合して結合しており、前記直進案内キー6
は固定鏡胴1の案内穴1bへ直進移動可能に嵌合してい
る。同時に、板バネ5は鏡筒4と固定鏡胴1の間に挟持
されて、固定鏡筒1と鏡筒4との間隔を、せばねる方
向、即ち合焦点を後方に移動させる方向にバネ加圧され
た状態に収納されている。
以上の状態に組み込まれたレンズ鏡筒においては、第
1図で示すように、固定鏡胴1と鏡筒4の間隔は、板バ
ネ5の加圧により、操作軸2の端面2mが固定鏡胴1の端
面1mと当付き、ピント調整ナット7の端面7aが鏡筒4と
一体な保持枠4bと当付いた状態に維持されている。この
状態で、レンズ群11からなる光学系の無限大位置のピン
ト出しを行う場合には、ピント調整ナット7の回転操作
を行えば良い。
即ち、今、ピント調整ナット7をネジをゆるめる方向
に廻すと、端面7aが保持枠4aに当付いている為、直進案
内ビス9をガイドにして操作軸2を後方に押し出すネジ
推力がでるが、操作軸2の端面2mは固定鏡筒1と当付い
ている為、鏡筒4が板バネ5の反発力に打ち勝ち固定鏡
胴1との間隔が広がる方向、即ちレンズ群11が操だされ
る方向に移動する。又、逆に今度はピント調整ナット7
をねじ込む方向に回転した場合には、前述とは逆にピン
ト調整ナット7がねじ込まれた量だけ、板バネ5の反発
力にて鏡筒4と固定鏡胴1の間隔はせばめられる方向に
移動する。この作用を利用して無限大位置の合焦操作を
行うことができる。
次に撮影距離変化に伴うレンズ鏡胴の合焦操作は操作
部材3の回転操作によって行う。無限大位置の合焦作業
時には、操作部材3は鏡筒4と固定鏡胴1との間隔規制
には関与しない位置に保管されているが、ここで、操作
部材3を回転操作すると、例えば、ネジがゆるむ方向に
回転させた場合、操作軸2とのネジ推力により、操作部
材3は後方(図中、右方向)に移動し、その端面3uが固
定鏡胴1の当付面1uと当接する方向に移動し、当接する
迄は合焦位置は変化しないが、該端面3uと1uが当接し、
更に回転操作を行うと鏡筒4と固定鏡胴1の間隔を広げ
る方向にレンズを操出す事となる。この時、鏡筒4は、
板バネ5の反発力に打勝って移動し、反対方向に操作部
材3を回転すると、今度は逆に操作部材3が移動した量
だけ板バネ5の反発力にて前記間隔がせばまる方向に移
動する事となり、無限大位置の所まで移動すると今度
は、ストップ部材が前述した操作軸2に移り、操作部材
3は関与しない状態となる。
以上の様に無限大位置以外の撮影距離の合焦操作は操
作部材3の回転運動により可能となる。
次ぎに、本考案のマウントネジ部材10を外装部材8の
ネジ部8aに螺合して取付けると、前記固定鏡胴1のマウ
ントネジ1aを光学機器本体から取り外し、該マウントネ
ジ部材10のマウントネジ部材10aを螺合して連結するこ
とにより、レンズ鏡胴1を光学系を逆にした関係で使用
することができる。
従って、本考案の合焦装置の構成では、光学系を逆転
して合焦位置補正を行った場合には、操作部材3と固定
鏡胴1の関係を一切変えることなく行うことができるか
ら、無限大位置のみでなく、撮影距離全域にわたった補
正が可能となり、操作部材3を共通に使用できる利点が
ある。
引続き本考案をCCTVカメラ用レンズ鏡胴に適用した他
の実施例について添付図に基づいて説明すると、第2図
は、本考案を適用した他の実施例におけるCCTVカメラ用
レンズ鏡胴の側断面図であり、第3図はその部分側断面
図である。
第2図に於いて、レンズ鏡胴は、カメラ本体(図示せ
ず)に装着されるマウントネジ部材22を一体に具備する
固定鏡胴21、合焦操作のための操作部材12、レンズ群11
を保持して合焦作動を行う鏡筒13、固定鏡胴21と一体的
な飾枠14、飾枠14に螺合し得るように設けたマウントネ
ジ部材10、操作部材12と螺合すべく固定鏡胴21に設けた
受駒15、鏡筒13に固着し固定鏡胴21のキー溝21bに嵌合
して該固定鏡筒21に対して鏡筒13が直進移動するように
案内する直進案内キー16、固定鏡胴21と鏡筒13とを密着
方向に引き寄せる板バネ17、ストッパービス18、操作部
材12への加圧部材19等から構成されている。
尚、図示したレンズ鏡胴は最も簡単な構造のものであ
り、極めて一般的なものであるが、本考案に直接関係な
く、説明を簡単にする為、絞り機構の省略や、複合部品
の一体化表示がしてある。
この実施例において、鏡筒13は操作部材12の左右相反
する同一ピッチのネジの一方のネジ部12aと螺合する雌
ネジを有すると共に、直進案内キー16を一体に具備して
いる。また、鏡筒13は、固定鏡胴21との嵌合径13Dを有
し、ストッパービス18の螺合する雌ネジも有している。
固定鏡胴21はカメラ本体への取付のマウントネジ部22a
を有するマウントネジ部材22を具備し、且つ、直進案内
キー16の案内穴21bを有すると共に、鏡胴13との嵌合径2
1Dを有している。
ここで固定鏡胴21と鏡筒13は、嵌合径21Dと13Dが嵌合
し、更に直進案内キー16と案内穴21bを嵌合した状態
で、操作部材12の一方のネジ部12aを鏡筒13に螺合し、
他のもう一方のネジ部12bには受駒15を螺合し、受駒15
を固定鏡胴21に固着することによって、操作部材12のネ
ジ溝方向を逆とする2つのネジ部12a、12bを介して、鏡
筒13と固定鏡胴21は結合された状態となる。更に、板バ
ネ17を鏡筒13と固定鏡胴21とで挟持した状態に成し、固
定鏡胴21と鏡筒13の間隔は常にせばめられる方向に板バ
ネ17の反発力が加圧された状態に構成してある。この状
態で操作部材12を回転させると、同一ピッチの左、右ネ
ジ部の推力で鏡筒13はピッチの2倍の速度で移動する事
となる。即ち、ピッチ0.35mmの左、右ネジを使用した操
作部材12であれば、操作部材12を1回転させると0.7mm
の移動を発生する事となる。また、この鏡筒13の移動の
際、常に鏡筒13を固定鏡胴21側に押しつける加圧が板バ
ネ17によって成されている為、操作部材12のネジガタ等
による像のレンズ等の発生する要因も防止する効果が発
生する。
この操作部材12の回転操作で鏡筒13が固定鏡胴21に最
も接近した無限大位置の合焦位置出しが出来たら、鏡筒
13にストッパービス18を螺合させ、ストッパービス18の
先端が固定鏡胴21の端面21mに当付くところまでねじ込
み、無限大位置のセットが完了する。また、前記操作部
材12と螺合するねじの一方又は、両方の被螺合部材との
間に加圧部材19を挟持する様に取付け、加圧部材19と操
作部材12との摩擦力、あるいは、操作部材12に螺合する
被螺合部材と加圧部材19との摩擦力によって、操作部材
12が振動衝撃等によるユルミ防止とすることができ、結
果として操作部材12のロック機構を削除する事ができ
る。
即ち、前述した様にピッチの倍速の移動量が得られる
事から使用ネジのピッチを少なくする事ができ、ネジの
リードアングルが小さくてすむことも相乗して、ズレ防
止が小さな摩擦力ですむから、手動で廻す時には、大き
な抵抗とならない加圧部材19の加圧トルクを設定して
も、ユルミ防止のトルクとしては充分に満足できる摩擦
力が得られるからであり、結果としてロック機構を削除
できる効果が生じるのである。
次ぎに、本考案のマウントネジ部材10を外装部材であ
る飾枠14のネジ部14aに螺合して取付けると、前記固定
鏡胴21のマウントネジ22aを光学機器本体が取り外し、
該マウントネジ部材10のマウントネジ部10aを螺合して
連結することにより、レンズ鏡胴21を光学系を逆にした
関係で使用することができる。
従って、本考案の合焦装置の構成では、光学系を逆転
して合焦位置補正を行った場合には、操作部材12と固定
鏡胴21の関係を一切変えることなく行うことができるか
ら、無限大位置のみでなく、撮影距離全域にわたった補
正が可能となり、操作部材3を共通に使用できる利点が
ある。
〔効果〕
以上の通り、本考案に係る光学機器用レンズ鏡胴の合
焦装置によれば、光学機器本体への取付部材である固定
鏡胴1と、前記固定鏡胴に直進案内キーを介して嵌合さ
れた光学系保持部材である鏡筒4とを備えた光学機器用
レンズ鏡胴において、前記固定鏡胴1と一体的に設けら
れたレンズ鏡胴の外装部材には、前記固定鏡胴1と反対
側からも光学機器本体に取り付け可能な取付部を設けた
構成を有するから、光学機器本体にレンズ鏡胴を逆転し
て取り付けることにより、合焦装置の光学系を逆転して
使用することができ、合焦位置を大幅に変換した使用が
できる効果があると共に、前記固定鏡胴1及び前記鏡筒
4に挟持され、両者を互いに近接する方向に常に付勢す
る板バネ5を設け、前記鏡筒4に光軸方向のみに移動可
能に嵌合された操作軸2を設け、該操作軸2は、前記固
定鏡胴1側に外部に一部を突出させた操作部材3を螺合
させ、かつ前記鏡筒4側にピント調整ナット7を螺合結
合させるとともに、軸方向の一方の端面を前記固定鏡胴
1に当接し、かつ前記ピント調整ナット7の端面を前記
鏡筒4に固着した飾枠8の内側壁8aに当接することで、
前記固定鏡胴1及び前記鏡筒4の間に挟持され、前記ピ
ント調整ナット7を回転することで、前記鏡筒4を光軸
方向に移動させて光学系の無限大位置の合焦操作を行う
とともに、前記操作部材3を回転することで、操作部材
3を前記固定鏡胴1に押圧することにより生じる推力で
前記板バネ5の反発力に抗して前記鏡筒4を光軸方向に
移動させて、無限大位置以外の撮影距離の変化に伴う合
焦操作を行うことを特徴とする光学機器用レンズ鏡筒の
合焦装置の構成を有することにより、従来のヘリコイド
ネジを使用することなく、板バネ5により固定境胴1に
対して境筒4に固着した飾枠8を常時近接する方向に付
勢し、鏡筒4に光軸方向のみに移動可能に嵌合され、か
つ固定境胴1側に操作部材3を螺合させた操作軸2に、
前記飾枠8の内側壁8aに当接するピント調整ナット7を
螺合して、該操作軸2の一端面を固定鏡胴1に当接した
状態で、ピント調整ナット7を回転することで、前記鏡
筒4を光軸方向に移動させて光学系の無限大位置の合焦
操作を行うことができるとともに、前記固定鏡胴1側に
螺合させた操作部材3を回転することで、操作部材3を
前記固定鏡胴1に押圧することにより操作軸2に生じる
推力で前記板バネ5の反発力に抗して前記鏡筒4を光軸
方向に移動させて、無限大位置以外の撮影距離の変化に
伴う合焦操作を行うことができる効果があり、その際に
ピント調整ナット7、操作部材3の端面がたえず飾枠8
又は固定鏡胴1の当付面に板バネ5の加圧力によって押
圧されてピント調整ナット7及び操作部材3の回転が阻
止されることとなるから、振動、衝撃等の悪条件のおい
ても合焦位置がずれるようなことは発生せず、ヘリコイ
ド式の合焦装置の場合のような操作部材のロック機構を
不要とすることができる効果があり、前述の如く、光学
系を逆転して合焦位置補正を行った場合にも、操作部材
3と固定境胴1の関係を一切変えること無く行うことが
できるから、操作部材3を共通に使用することができる
効果があり、かつ、部品構成を簡素化し、しかも構成部
品の小物部品化を可能とし、ヘリコイドネジが削除でき
たことで部品の樹脂化を進める上で成形部品形状が簡単
な形状となり、精度的にも、コスト的にも向上した、生
産性に富んだ合焦装置、特にC.C.T.V.カメラ用レンズ鏡
胴のように繰出量の小さい光学機器用レンズ鏡胴の合焦
装置として適した装置を提供する効果がある。
また、本考案に係る光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
によれば、光学機器本体への取付部材である固定鏡胴21
と、前記固定鏡胴21に直進案内キーを介して嵌合された
光学系保持部材である鏡胴13とを備えた光学機器用レン
ズ鏡胴において、前記固定鏡胴21と一体的に設けられた
レンズ鏡胴の外装部材には、前記固定鏡胴21と反対側か
らも光学機器本体に取り付け可能な取付部を設けた構成
を有するから、光学機器本体にレンズ鏡胴を逆転して取
り付けることにより、合焦装置の光学系を逆転して使用
することができ、合焦位置を大幅に変換した使用ができ
る効果があると共に、前記固定鏡胴21及び前記鏡筒13に
挟持され、両者を互いに近接する方向に常に付勢する板
バネ17を設け、前記固定鏡胴21及び前記鏡筒13の間に、
外部に一部を突出させた操作部材12を設け、該操作部材
12は、左側及び右側にそれぞれ相反するねじ込み方向で
同一ピッチのネジ山を形勢したネジ部を有し、一方のネ
ジ部12aは前記鏡胴13と螺合し、かつ他方のネジ部12bは
前記固定鏡胴21に固着した受駒15と螺合することで、前
記固定鏡胴21及び前記鏡筒13を前記操作部材12の前記ネ
ジ部12a,12bを介して結合し、前記操作部材12を回転す
ることで前記鏡筒13を光軸方向に移動させることにより
合焦操作を行うことを特徴とする光学機器用レンズ鏡胴
の合焦装置の構成を有することにより、板バネ17の反発
力で常に間隔をせばめられる方向に加圧された固定鏡胴
21と鏡筒13は、操作部材12のねじ込み方向の相反する同
一ピッチのネジ部12a、12bにそれぞれ螺合して結合し、
操作部材12を回転させることにより、境筒13はピッチの
2倍の速度で迅速に移動することができる効果があると
ともに、この境筒13の移動の際に板バネ17により固定鏡
胴21側に加圧されていることにより操作部材12のネジガ
タ等による像のズレの発生を防止することができる効果
があり、前述の如く、光学系を逆転して合焦位置補正を
行った場合にも、操作部材12と固定鏡胴21の関係を一切
変えること無く行うことができるから、操作部材12を共
通に使用することができる効果があり、かつ、部品構成
を簡素化し、しかも構成部品の小物部品化を可能とし、
ヘリコイドネジが削除できたことで部品の樹脂化を進め
る上で成形部品形状が簡単な形状となり、精度的にも、
コスト的にも向上した、生産性に富んだ合焦装置、特に
C.C.Y.V.カメラ用レンズ鏡胴のように繰出量の小さい光
学機器用レンズ鏡胴の合焦装置として適した装置を提供
する効果がある。
また、本考案は、上記の合焦装置において、前記操作
部材12と前記受駒15との間に加圧部材19を挟持させた構
成にすることにより、操作部材12は加圧部材19と受駒15
との間に生じる加圧力と摩擦力によって、振動、衝撃等
の悪条件のおいてもユルミが防止され合焦位置がずれる
ようなことは発生せず、ヘリコイド式の合焦装置の場合
のような操作部材のロック機構を不要とすることがで
き、部品構成を簡素化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したCCTVカメラ用レンズ鏡胴の一
実施例の要部の側断面図、第2図は本考案の他の一実施
例の要部の側断面図であり、第3図はその要部の他の部
分の側断面図である。 1……固定鏡胴 1a……マウントネジ 1b……案内穴 1D……インロー径 1m……当付面 1u……当付面 2……操作軸 3……操作部材 3u……端面 4……鏡筒 4D……インロー径 4a……案内溝 4b……支持枠 5……板バネ 6……直進案内キー 7……ピント調整ナット 8……外装部材 8a……取付ネジ 9……直進ガイドビス 10……マウントネジ部材 10a……マウントネジ部 21……固定鏡胴 21b……案内穴 21D……嵌合径 21m……端面 22a……マウントネジ 12……操作部材 12a……ネジ部 12b……ネジ部 13……鏡筒 13D……嵌合径 14……飾枠 15……受駒 16……直進案内キー 17……板バネ 18……ストッパービス 19……加圧部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学機器本体への取付部材である固定鏡胴
    1と、前記固定鏡胴に直進案内キーを介して嵌合された
    光学系保持部材である鏡筒4とを備えた光学機器用レン
    ズ鏡胴において、 前記固定鏡胴1と一体的に設けられたレンズ鏡胴の外装
    部材には、前記固定鏡胴1と反対側からも光学機器本体
    に取り付け可能な取付部を設け、 前記固定鏡胴1及び前記鏡筒4に挟持され、両者を互い
    に近接する方向に常に付勢する板バネ5を設け、 前記鏡筒4に光軸方向のみに移動可能に嵌合された操作
    軸2を設け、該操作軸2は、前記固定鏡胴1側に外部に
    一部を突出させた操作部材3を螺合させ、かつ前記鏡筒
    4側にピント調整ナット7を螺合結合させるとともに、
    軸方向の一方の端面を前記固定鏡胴1に当接し、かつ前
    記ピント調整ナット7の端面を前記鏡筒4に固着した飾
    枠8の内側壁8aに当接することで、前記固定鏡胴1及び
    前記鏡筒4の間に挟持され、 前記ピント調整ナット7を回転することで、前記鏡筒4
    を光軸方向に移動させて光学系の無限大位置の合焦操作
    を行うとともに、 前記操作部材3を回転することで、操作部材3を前記固
    定鏡胴1に押圧することにより生じる推力で前記板バネ
    5の反発力に抗して前記鏡筒4を光軸方向に移動させ
    て、無限大位置以外の撮影距離の変化に伴う合焦操作を
    行うことを特徴とする光学機器用レンズ鏡筒の合焦装
    置。
  2. 【請求項2】光学機器本体への取付部材である固定鏡胴
    21と、前記固定鏡胴21に直進案内キーを介して嵌合され
    た光学系保持部材である鏡筒13とを備えた光学機器用レ
    ンズ鏡胴において、 前記固定鏡胴21と一体的に設けられたレンズ鏡胴の外装
    部材には、前記固定鏡胴21と反対側からも光学機器本体
    に取り付け可能な取付部を設け、 前記固定鏡胴21及び前記鏡筒13に挟持され、両者を互い
    に近接する方向に常に付勢する板バネ17を設け、 前記固定鏡胴21及び前記鏡筒13の間に、外部に一部を突
    出させた操作部材12を設け、該操作部材12は、左側及び
    右側にそれぞれ相反するねじ込み方向で同一ピッチのネ
    ジ山を形成したネジ部を有し、一方のネジ部12aは前記
    鏡筒13と螺合し、かつ他方のネジ部12bは前記固定鏡胴2
    1に固着した受駒15と螺合することで、前記固定鏡胴21
    及び前記鏡筒13を前記操作部材12の前記ネジ部12a,12b
    を介して結合し、 前記操作部材12を回転することで前記鏡筒13を光軸方向
    に移動させることにより合焦操作を行うことを特徴とす
    る光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の合焦装置において、前記操
    作部材12と前記受駒15との間に加圧部材19を挟持させた
    ことを特徴とする光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置。
JP11400289U 1989-09-28 1989-09-28 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置 Expired - Lifetime JPH0810806Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11400289U JPH0810806Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11400289U JPH0810806Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0352711U JPH0352711U (ja) 1991-05-22
JPH0810806Y2 true JPH0810806Y2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=31662390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11400289U Expired - Lifetime JPH0810806Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810806Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107748425A (zh) * 2017-11-30 2018-03-02 江苏康尚生物医疗科技有限公司 一种螺纹调焦装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0352711U (ja) 1991-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5245476A (en) Zoom lens barrel
JP3278920B2 (ja) ビデオカメラ
JPH0810806Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
JPH089692Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
JPH089690Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
JPH089691Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
JPS59136707A (ja) ズ−ムレンズ鏡筒
JP2003015005A (ja) レンズ鏡胴
JP2566088Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
US4252411A (en) Lens barrel
JP2554289Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置
JP4284480B2 (ja) レンズ鏡胴
JPH0442810Y2 (ja)
JP3090931B2 (ja) 可変焦点レンズ系のバックフォーカス調節装置
JPH0530821U (ja) ズームレンズ鏡胴
JP2770069B2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴装置
US5777801A (en) Internal focusing zoom lens with means preventing lens warping effects
JPH08240759A (ja) 光学系鏡筒
JPH0528806B2 (ja)
JP2926370B2 (ja) レンズ体
JPH07104470B2 (ja) ズ−ムレンズのズ−ム機構
JPS63148213A (ja) レンズ直進繰出し装置
JPH04109708U (ja) レンズ鏡筒
JPS62156607A (ja) レンズ鏡筒
JPH087375Y2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴の合焦装置