JPH08107967A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH08107967A
JPH08107967A JP24416894A JP24416894A JPH08107967A JP H08107967 A JPH08107967 A JP H08107967A JP 24416894 A JP24416894 A JP 24416894A JP 24416894 A JP24416894 A JP 24416894A JP H08107967 A JPH08107967 A JP H08107967A
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JP
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probability
discrimination information
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occurrence
discrimination
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JP24416894A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ等による誤作動により不利益を被るこ
とがないように、ノイズ等による誤動作に対して、安価
にして効果的な対策を施した遊技機を提供することを目
的とする。 【構成】 遊技者にとって有利となる賞態様の発生確率
を、予め定められた条件に基づき所定期間変更可能な遊
技機において、前記賞態様の発生確率の変化に係る判別
情報を記憶する判別情報記憶手段と、該判別情報に基づ
き、前記賞態様の発生確率を所定期間変更する賞態様発
生確率変更手段と、前記判別情報記憶手段の記憶内容が
不正規に変化したことに基づき、前記賞態様の発生確率
が高められることを抑制する不正規制御抑制手段とを備
えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって有利と
なる賞態様の発生確率を、予め定められた条件に基づい
て変更するようにした遊技機に関し、特に、前記賞態様
の発生に係る情報の判定機能を備えた遊技機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機として、可変表示ゲームを
行なう可変表示装置を備えたものが知られており、この
可変表示ゲームの結果、可変表示装置における表示の停
止態様が特別停止態様となった際に、遊技機の遊技形態
を、遊技者にとって有利な賞態様(特別遊技状態)へ移
行させるとともに、さらに、この特別停止態様が予め定
められた特殊な停止態様(いわゆるラッキーナンバー図
柄)である場合に、前記可変表示装置における特別停止
態様の発生確率を遊技者に有利となるような確率へ所定
期間変化させるようにした遊技機が、たとえば、本出願
人の提案による特開平5−228251号公報により知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した遊
技機においては、可変表示ゲームの開始やその停止態様
の決定、および、特別停止態様の発生確率の変更といっ
た処理が電気的な処理によって行なわれている。
【0004】しかしながら、近年の遊技店においては、
諸設備が自動化され、たとえば、タバコの吸い殻を自動
回収する装置に用いるモータ等の駆動源や、特別遊技状
態に移行したことを、電磁力等を用いて標示板を機械的
に作動させて表示する表示装置等、多くの電気機器が設
置されて、ノイズの発生源が増えている。また、強力な
電波を発生する違法な無線機等を搭載した車が遊技店の
近くを通過したり、遊技者が故意に誤動作を発生させる
ために無線機等を遊技店に持ち込んで電波を発生させた
りして、遊技機メーカーの予想を遥かに越えるノイズが
存在するようになっているのが現状である。このように
多くのノイズが存在すると、前述したように、前記遊技
機における可変表示ゲームの停止態様の決定やその発生
確率の変更が、電気的な制御に基づき行なわれているこ
とから、この制御用の情報が、前記ノイズ等により不正
規に変化させられてしまう頻度が高くなるおそれがあ
る。
【0005】そして、不正規に変化させられた情報に基
づいた制御の結果、遊技機が遊技者にとって有利な状態
へ移行させられると、遊技店は多大な不利益を被ること
となる。このような制御結果が、遊技者が故意に行った
結果でなくても、遊技者が利益となる場合には、遊技者
が、遊技機の不正規な制御を遊技店側にわざわざ申告す
ることは殆どない。したがって、近年増大するノイズ等
による誤作動により不利益を被ることがないように、ノ
イズ等による誤動作に対して、安価にして効果的な対策
を施した遊技機が要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の遊技機は、遊技者にとって有利となる賞態様の発生確
率を、予め定められた条件に基づき所定期間変更可能な
遊技機において、前記賞態様の発生確率の変化に係る判
別情報を記憶する判別情報記憶手段と、該判別情報に基
づき、前記賞態様の発生確率を所定期間変更する賞態様
発生確率変更手段と、前記判別情報記憶手段の記憶内容
が不正規に変化したことに基づき、前記賞態様の発生確
率が高められることを抑制する不正規制御抑制手段とを
備えていることを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の遊技機
は、請求項1において、前記不正規制御抑制手段は、前
記判別情報を判定する判別情報判定手段を備え、該判別
情報判定手段からの判定情報と、前記判別情報記憶手段
における判別情報の記憶形態とに基づき、前記賞態様の
発生確率が高められることを抑制するようになされてい
ることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の請求項3に記載の遊技機
は、請求項1または請求項2において、前記判別情報の
取り得る範囲が予め設定されているとともに、前記不正
規制御抑制手段が、判別情報記憶手段へ記憶される判別
情報が前記設定範囲外である場合に、予め定められた特
定の判別情報に変更する判別情報範囲監視手段を備えて
いることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載の遊技機によれば、遊
技の結果、遊技者にとって有利となる賞態様の発生確率
が変化すると、その変化に係る判別情報が判別情報記憶
手段において記憶されるとともに、この判別情報記憶手
段の記憶に基づいて、賞態様発生確率変更手段により、
前記賞態様の発生確率が所定期間変更される。そして、
前記判別情報記憶手段の記憶がノイズ等により不正規に
変化した際には、不正規制御抑制手段により、前記賞態
様の発生確率を高めるような制御が抑制される。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の遊技機に
よれば、賞態様の発生確率の変化に係る判別情報が判別
情報記憶手段において記憶されるとともに、その判別情
報が判別情報判定手段によって判定される。そして、そ
の判定により不正規に発生確率が変化したか否かが確認
されて、その結果に基づいて、不正規制御抑制手段によ
り、前記賞態様の発生確率を高めるような制御が抑制さ
れる。
【0011】さらに、本発明の請求項3に記載の遊技機
によれば、賞態様の発生確率が変化した場合、その判別
情報と予め設定されている範囲との比較が、不正規制御
抑制手段においてなされ、この比較の結果、前記判別情
報が設定範囲外であると判断された場合に、この判別情
報が不正規に変化したと見做されて、前記不正規制御抑
制手段によって、前記判別情報が特定の設定された判別
情報へ変更される。したがって、このような不正規の変
更がなされると、強制的に特定の設定された判別情報へ
変更させられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1中、符号1は、本実施例に係わる遊技機を
示し、この遊技機1は、矩形状の後枠2と、この後枠2
の前面側に回動自在に取り付けられた前枠3とを備えて
おり、まず、この前枠3の前面側に設けられた諸部材に
ついて説明する。
【0013】この前枠3には、遊技領域Gを形成する遊
技盤4が着脱可能に取り付けられており、また、この遊
技盤4の前方を覆うようにして配設された透明ガラス5
が、矩形状のガラス支持枠6を介して開閉可能に取り付
けられている。また、前記前枠3の全面側で、前記ガラ
ス支持枠6の下方には、前記前枠3に回動可能に取り付
けられた開閉パネル7が、前方へ向けて回動可能に取り
付けられ、この開閉パネル7の前面側には、その裏面側
に装着されている球送り装置8へ遊技球を供給するため
の供給皿9が取り付けられている。
【0014】さらに、前記開閉パネル7の下方の前記前
枠3の前面には前面パネル10が一体に固定され、この
前面パネル10の右側には、前記球送り装置8から送り
込まれる遊技球を発射する発射装置11(図2参照)の
調整をなす操作ダイヤル12が設けられているととも
に、前面パネル10の中央部には、前記供給皿9から溢
れた遊技球が貯留される貯留皿13が設けられ、さら
に、この貯留皿13の左側には灰皿14が設けられてい
る。
【0015】また、前記前枠3の上部には、遊技状態等
に応じて点滅ないしは点灯させられるパイロットランプ
15が設けられ、右側の辺には、当該前枠3および前記
ガラス支持枠6の開閉をなす施錠16が設けられてい
る。
【0016】一方、前記遊技盤4は、遊技の結果によ
り、遊技者にとって有利な賞態様を発生させ得る遊技機
器を備えている。さらに詳述すれば、この遊技盤4は、
前記発射装置11によって発射された遊技球を、前記遊
技盤4の前面に形成された遊技領域Gへ案内するガイド
レール17と、遊技盤4の略中央に配設され、可変表示
ゲームを行ない、その停止時の表示形態が特定の表示形
態となった際に、前記賞態様への移行の権利を発生させ
る可変表示装置(以降、特別図柄表示器と称す)18
と、この特別図柄表示器18の下方に配設され、遊技球
の入賞によって前記特別図柄表示器18における可変表
示ゲームの開始信号を出力する特図始動スイッチが設け
られた特定始動口19と、この特定始動口19の下方に
配設され、前記特別図柄表示器18における停止時の表
示形態が特定の表示形態となった際に、遊技球が入賞し
易い、遊技者にとって有利な賞態様に変換するととも
に、それ以外では、遊技球が入賞しにくい、遊技者にと
って不利な通常状態とする特別変動入賞装置(以降、大
入賞口と称す)20と、前記特別図柄表示器18の上方
および左右、また、前記大入賞口20の左右に設けられ
た一般入賞口21と、前記大入賞口20の下方に設けら
れ、入賞せずに遊技盤4の下方に落下させられた遊技球
を回収して前記遊技盤4の裏面側へ取り込む遊技球回収
口22と、前記遊技領域Gの両側部、および、この遊技
領域Gの外部で、遊技盤4の上方両端部に設けられ、遊
技の形態に応じて点灯ないしは点滅させられる装飾ラン
プLが設けられている。
【0017】また、本実施例においては、前記特定始動
口19には、電気的に作動させられて、特定始動口19
の入賞領域を狭めたり拡げたりする電動チューリップ
(以降、普電と称す)23となされており、この普電2
3の開放動作を決定するための可変表示ゲームを行なう
補助可変表示装置(以降、普通図柄表示器と称す)24
が、前記大入賞口20の下部に設けられている。この普
通図柄表示器24における可変表示ゲームの開始信号を
出力するための普図始動スイッチを備えた補助始動口2
5が、前記普電23の両側部に設けられている。この補
助始動口25は、遊技領域Gに発射された遊技球の通過
を検出することによって、前記普通図柄表示器24にお
けるゲーム開始信号を出力するようになっている。ま
た、前記特別図柄表示器18の上部、および、普通図柄
表示器24の両側には、それぞれの表示ゲームの始動可
能回数を表示する特図始動記憶表示器26および普図始
動記憶表示器27が設けられている。これは、遊技機1
において、特別図柄表示器18および普通図柄表示器2
4が動作中に、特定始動口19や補助始動口25へ遊技
球が入賞ないしは通過した場合、それに伴って発生する
可変表示ゲームの開始の権利を、所定回数たとえば最大
4回を限度として保留状態とする処理が行なわれるが、
その保留状態にある可変表示ゲームの回数を前記特図始
動記憶表示器26および普図始動記憶表示器27におい
て表示して、遊技者へ報知するようにしたものである。
【0018】さらに、本実施例においては、前記遊技機
1の側部に、遊技球を購入する際に用いられる有価価値
情報記録媒体(磁気カード等のプリペイドカード)が挿
入されて、その情報管理を行なうカード管理装置28が
設けられており、このカード管理装置28は、図1に示
すように、前記有価価値情報記録媒体が挿入されるカー
ド挿入口29を備えており、このカード挿入口29に
は、有価価値情報記録媒体の引込や排出を行なうととも
に、挿入された有価価値情報記録媒体に記録された有価
価値情報の読み込みや、遊技者の購入操作に基づく有価
価値情報の変化に応じて、有価価値情報記録媒体の記録
を書き換えるカードリーダー・ライターが併設されてい
る。
【0019】そして、前記供給皿9には、前記カード管
理装置28へ挿入された有価価値情報記録媒体に記録さ
れている有価価値情報やその変化を表示する残高表示手
段30と、遊技球の購入を所定の金額単位毎に行なうた
めの購入スイッチ31、および、有価価値情報記録媒体
を排出させるための排出スイッチ32が設けられてい
る。
【0020】つぎに、遊技機1の裏面側に設けられてい
る諸機器について説明する。前記前枠3の裏面上方に
は、図示せぬ供給樋から供給される遊技球を一時貯留す
る上タンク33が設けられ、この上タンク33の下流側
には、上タンク33から供給される遊技球を整列させる
整列樋34が連設され、さらに、この整列樋34の下流
側には、前記供給皿9へ遊技球の排出をなす排出樋35
が連設されている。また、この排出樋35の下流側の端
部近傍には、前記購入スイッチ31からの信号、あるい
は、入賞口(特定始動口19・大入賞口20・一般入賞
口21)への遊技球の入賞によって発せられる入賞信号
に基づき、それぞれの信号に対応した球数の遊技球を排
出する排出制御装置36が設けられている。
【0021】一方、前記整列樋34の下方には、前記大
入賞口20および普電23や特別図柄表示器18および
普通図柄表示器24等が、遊技盤4の後方に突出する部
分を覆い保護する遊技盤後方保護部材37が設けられて
いる。その下方には、前記特定始動口19に設けられて
いる特図始動スイッチや補助始動口25に設けられてい
る普図始動スイッチからの検出信号に基づき、前記大入
賞口20および普電23の開閉制御、特別図柄表示器1
8および普通図柄表示器24の表示制御、特図始動記憶
表示器26および普図始動記憶表示器27の表示制御、
および、装飾ランプLの点灯制御を行なう役物制御装置
38が設けられ、この役物制御装置38には、前記特別
図柄表示器18における特定の停止形態の発生確率を設
定する確率設定器39が設けられている。
【0022】この確率設定器39は、専用のキーが挿入
されて、前記発生確率の変更を行なうようにした確率モ
ード設定スイッチ40と、設定された確率モードを表示
する確率モード確認表示器41とによって構成されてい
る。そして、この確率設定器39は、前記確率モード設
定スイッチ40へキーを挿入した時点で前記確率モード
確認表示器41が点灯して、設定された確率モードの表
示を行ない、また、キーを抜き取った時点で、確率モー
ド確認表示器41における表示が停止されるようになっ
ている。
【0023】さらに、前記役物制御装置38の下方に
は、前記発射装置11の駆動を制御する発射制御装置4
2が設けられている。
【0024】つぎに、本実施例の遊技機1における制御
手段について、図3のブロック図を参照して説明する。
この制御手段は、遊技機1の制御プログラムを実行する
CPU(コントロール・プロセッシング・ユニット)4
3と制御中に必要な情報が随時書き込まれるRAM44
とからなるIC(インテグレーテッド・サーキット)4
5と、前記制御プログラムが格納されたROM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)46と、前述した遊技者にとっ
て有利な賞態様の発生確率等を記憶するために設けられ
たEEPROM(エレクトリカリ・イレーサブル・プロ
グラマブル・ランダム・アクセス・メモリ)47と、分
周回路48と、電源回路49と、前記IC45・ROM
46・EEPROM47にバスラインBを介して接続さ
れた、出力ポート50やバッファーゲート51およびサ
ウンドジェネレータ52とを備えている。
【0025】そして、前記出力ポート50には、ドライ
バー53が接続されており、このドライバー53を介し
て、前記大入賞口20を開閉駆動する大入賞口ソレノイ
ド54、特別図柄表示器18、特図始動記憶表示器2
6、普電23の開閉駆動用の普電ソレノイド55、普通
図柄表示器24、普図始動記憶表示器27、装飾ランプ
Lや発光ダイオード(LED)が接続されている。
【0026】また、前記バッファゲート51には、ロー
パスフィルタ56を介して特図始動スイッチ57(特定
始動口19)、普図始動スイッチ58(補助始動口2
5)、前記大入賞口20内に設けられ、この大入賞口2
0に入賞した遊技球を計数するカウントスイッチ59、
前記大入賞口20内に設けられて、遊技球が入賞するこ
とにより、遊技者にとって有利となる賞態様の継続条件
を発生する継続スイッチ60、および、前記確率設定器
39が接続されている。
【0027】さらに、前記サウンドジェネレータ52に
は、このサウンドジェネレータ52によって生成された
合成音声を増幅するアンプ61と、このアンプ61によ
って増幅された音声を発音するスピーカー62が接続さ
れている。
【0028】そして、前述した制御手段においては、図
4に示すように、遊技者にとって有利となる賞態様の発
生確率に係る判別情報を記憶する判別情報記憶手段63
と、前記賞態様の発生確率を制御する賞態様発生確率制
御手段64と、この賞態様発生確率制御手段64からの
制御信号に基づき賞態様の制御を行なう賞態様制御手段
65とを備えた概略構成となっている。
【0029】そして、前記判別情報記憶手段63は、前
記賞態様の発生確率が高められた状態の継続回数の変化
に係る判別情報を記憶する高確率継続回数判別情報記憶
手段66と、高確率状態の変化に係る判別情報を記憶す
る高確率判別情報記憶手段67とを備えている。
【0030】また、前記賞態様発生確率制御手段64
は、高確率継続回数判別情報を予め設定されている範囲
との比較により監視する継続回数判別情報範囲監視手段
68と、前記高確率判別情報記憶手段67に記憶された
判別情報の正否を判定する高確率判別情報判定手段69
とからなる不正規制御抑制手段70を備え、さらに、前
記不正規制御抑制手段70において判別情報が正規であ
ると判定された場合において、賞態様の発生確率を所定
期間変更する賞態様発生確率変更手段71を備えてい
る。
【0031】さらに本実施例においては、前記判別情報
記憶手段63は、設定情報記憶手段72が、前記EEP
ROM47内に設けられており、前記確率設定器39に
よって設定され、遊技者にとって有利な賞態様(大当た
り)の発生確率が記憶されるようになされている。した
がって、この発生確率は、遊技機1の電源を落したのち
においても記憶され、前記確率設定器39による新たな
設定操作(変更操作)がなされない限り保持される。こ
の賞態様の発生確率は、たとえば、1/200・1/2
20・1/240の3段階に設定されるもので、前記設
定情報記憶手段72における設定値は、各発生確率に対
応して、「0」・「1」・「2」の形式で設定される。
【0032】また、図5に示すように前記不正規制御抑
制手段70には、前記設定情報記憶手段72における設
定情報の範囲を予め設定されている範囲と比較する設定
範囲監視手段73が設けられ、さらに、前記継続回数判
別情報範囲監視手段68の前処理として、高確率継続回
数比較判定手段74が設けられ、前記高確率判別情報判
定手段69の前処理として、高確率判別情報比較判定手
段75がそれぞれ設けられている。
【0033】そして、前記継続回数比較判定手段74お
よび高確率判別情報比較判定手段75は、それぞれの判
別情報を異なるタイミングで2つの領域に記憶させてお
き、これらの判別情報の比較を行なうことにより、判別
情報の不正規の判別を行なうために設けられたものであ
る。
【0034】ついで、本実施例の遊技機1の動作につい
て、図6以降に示す制御フロー図に基づき説明する。図
6は、遊技機1の全体制御を示すもので、この制御が開
始されると、まず、電源投入時であるか否かの判断が行
なわれる(ステップS1)。このステップS1において
電源投入時であると判断された場合には、CPU43に
おいて使用されるレジスタやRAM44が初期化される
いわゆる初期化処理が行なわれたのちに(ステップS
2)、確率設定処理がサブルーチンとして行なわれて
(ステップS3)リセット待ちの状態となる。
【0035】一方、前記ステップS1にいて電源投入時
でないと判断された場合には、つぎのステップS4へ移
行して入力処理が行なわれたのちに、各シーケンスを効
率よく処理するための処理ナンバーの値に基づいた分岐
処理が行なわれる(ステップS5)。なお、処理ナンバ
ーの値は、シーケンスの実行回数がカウントされること
によって設定される。処理ナンバーが「0」の場合に
は、遊技機1の通常処理が行なわれ(ステップS6)、
処理ナンバーが「1」の場合には普図(普通図柄)処理
が行なわれ(ステップS7)、処理ナンバーが「2」の
場合には普電処理が行なわれ(ステップS8)、処理ナ
ンバーが「3」の場合には図柄変動処理が行なわれ(ス
テップS9)、処理ナンバーが「4」の場合には大当た
り処理が行なわれ(ステップS10)、処理ナンバーが
「5」の場合には大当たり終了処理が行なわれ(ステッ
プS11)、処理ナンバーが「6」の場合には外れ処理
が行なわれる(ステップS12)。
【0036】ついで、乱数更新処理(ステップS13)
が行なわれたのちに、各種セットされた出力信号の出力
処理が行なわれて(ステップS14)、CPU43はリ
セット待ちの状態となされる。
【0037】ついで、前記ステップS3において行なわ
れる確率設定処理について図7に示すフロー図に基づき
説明する。この確率設定処理が開始されると、まず、前
記設定情報記憶手段72における設定値(すなわち、大
当たりの発生確率を設置するための設定値)が変更され
たか否かの判断が行なわれる(ステップS301)。こ
の変更の有無の判断は、前記確率設定器39が操作され
たか否によって行なわれる。ここで、設定値の変更がな
いと判断された場合には、つぎのステップS302へ移
行して、設定値の読み出しが行なわれる。この設定値
は、設定情報記憶手段72へ記憶されるのであるが、本
実施例においては、この設定情報記憶手段72が前記E
EPROM47に設けられていることから、このEEP
ROM47から設定値が読み出される。
【0038】このようにして設定値が読み出されると、
不正規制御抑制手段70の設定範囲監視手段73におい
て、この設定値が予め設定されている範囲内か否かの判
断がなされる(ステップS303)。すなわち、この設
定値は前述したように、「0」・「1」・「2」の3種
類しか取り得ないので、それ以外の設定値である場合に
は範囲外と判断される。この設定値が範囲外となる原因
としては、IC45が製造状態のままである場合や、自
然に発生するあるいは故意に発生させられるノイズが作
用することが考えられる。そして、このステップS30
3において設定値が範囲内であると判断された場合に
は、つぎのステップS304へ移行して、その設定値が
RAM44へ書き込まれたのちに、メインルーチンへ戻
る。
【0039】前記ステップS301において、大当たり
に発生確率の設定が変更されたと判断された場合には、
ステップS305へ移行して設定の変更処理が行なわれ
たのちに、つぎのステップS306へ移行して設定変更
処理が終了したか否かの判断がなされ、変更処理が終了
していない場合には、変更処理が終了するまでステップ
S305以降の処理が繰り返される。そして、変更処理
が終了したと判断された場合には、前記設定値がEEP
ROM47へ書き込まれたのちに(ステップS30
7)、前記ステップS304へ移行して、その設定値が
同様にRAM44へ書き込まれたのちに、メインルーチ
ンへ戻る。
【0040】一方、前記ステップS303において読み
出された設定値が範囲外と判断された場合には、ステッ
プS308へ移行して、設定値が「2」へ変更されたの
ちに前記ステップS307以降の処理へ移行する。した
がって、本実施例においては、前記ステップS303お
よびステップS308が、不正規制御抑制手段70にお
ける設定範囲監視手段73における処理となされてい
る。
【0041】このような処理により、大当たりの発生確
率が範囲外に設定されている場合には、何等かの不正規
な操作が行なわれたと判断されて、前記大当たりの発生
確率が最も低い確率へ強制的に変更される。
【0042】ついで、前記ステップS9において行なわ
れる図柄変動処理について、図8を参照して詳述する。
【0043】この図柄変動処理が開始されると、まず、
特別図柄表示器18における表示図柄が停止したか否か
の判断(たとえば、変動する図柄が3桁有り、これらの
3桁の図柄の組合せによって大当たりの判定を行なう形
式のものにあっては、全桁の図柄が停止したか否かの判
断であり、以降、3桁の変動図柄を備えている場合につ
いて説明する)がなされ、停止していると判断された場
合には、つぎのステップS902へ移行して後述する判
定処理が行なわれたのちにメインルーチンへ戻り、図柄
が変動中であると判断された場合には、つぎのステップ
S903へ移行して、図柄の停止処理中であるか否かの
判断がなされる。ここで、図柄の停止処理中であると判
断された場合には、各桁の図柄を所定間隔で停止させる
処理が行なわれたのちに(ステップS904)、メイン
ルーチンへ戻る。また、2つの図柄が所定の組合せとな
り、他の一つが変動中である、いわゆるリーチの状態で
ある場合には、前記ステップS904において、別途設
定された停止形態での停止処理が行なわれて、メインル
ーチンへ戻る。
【0044】そして、前記ステップS903において、
停止処理中でないと判断された場合には、所定時間経過
したか否か、すなわち、図柄の変動動作が開始されてか
ら所定時間が経過したか否かの判断がなされる(ステッ
プS905)。ここで、所定時間経過していないと判断
された場合には、ステップS906へ移行して、図柄変
動処理が継続して行なわれたのちにメインルーチンへ戻
る。
【0045】さらに、前記ステップS905において所
定時間経過したと判断された場合には、後述する停止図
柄の決定処理が行なわれたのちに(ステップS90
7)、停止処理が開始されて(ステップS908)、メ
インルーチンへ戻る。
【0046】次いで、前記ステップS902において行
なわれる判定処理について、図9のフロー図を参照して
説明する。
【0047】この判定処理が開始されると、停止図柄が
特定の停止図柄で(たとえば、前記3桁の図柄の全てが
同一図柄で)大当たりの状態であるか否かの判断がなさ
れ(ステップS9021)、大当たりに相当する停止図
柄でない場合には、つぎのステップS9022へ移行し
て外れ処理Noがセットされてメインルーチンへ戻り、
大当たりに相当する停止図柄である場合にはステップS
9023へ移行して、後述する第1確率情報の読み出し
が行なわれたのちに、つぎのステップS9024へ移行
する。
【0048】このステップS9024においては、第1
確率情報が高確率データであるか否かの判断がなされ
る。この高確率データは、予め設定されるデータであっ
て、通常の1ビットを用いたフラッグ形式の情報ではな
く、1バイト(すなわち8ビット)で表わされる情報
(たとえば、「55H」)となされている。これは、1
ビットで高確率モードであるか否かの設定を行なった場
合、ノイズの影響を受けて確率情報に変化が生じると、
大当たりが発生しやすい発生確率へ変化する確率が1/
2と高確率となるが、1バイトによって高確率データを
設定すると、ノイズ等により低確率から高確率へ変化す
る確率が1/256となり、不正規に高確率へ変化する
ことが大幅に抑制されることとなるために採られた処置
である。
【0049】そして、このステップS9024におい
て、第1確率情報が高確率データであると判断された場
合には、第1高確率カウンタ値から1が減算されたのち
に(ステップS9025)、ステップS9026へ移行
して大当たり処理Noがセットされてメインルーチンへ
戻る。
【0050】一方、前記ステップS9024において第
1確率情報が高確率データでないと判断された場合に
は、ステップS9027へ移行して、停止図柄が特殊な
停止図柄、(すなわち、大当たりの発生確率を高確率へ
移行させるための図柄で、以降、この特殊な図柄をラッ
キーNoと称す)であるか否かの判断がなされ、ラッキ
ーNoでないと判断された場合には、ステップS902
8へ移行して第1確率情報へ低確率情報(たとえば、
「00H」)がセットされたのちに、前記ステップS9
026以降の処理へ移行する。
【0051】また、前記ステップS9027において停
止図柄がラッキーNoであると判断された場合には、ス
テップS9029へ移行して、第1確率情報が、高確率
情報である「55H」に書き換えられたのちに、第1高
確率カウンタに、高確率継続回数として「2」が書き込
まれて(ステップS9030)、前記ステップS902
6以降の処理へ移行する。
【0052】したがって、本実施例では、前記ステップ
S9023・ステップS9024・ステップS9025
・ステップS9026・ステップS9027・ステップ
S9029、および、ステップS9030が、前記大当
たりの発生が高確率となる期間を所定期間保持するため
の賞態様発生確率変更手段の処理となされており、停止
図柄がラッキーNoとなった際に、以降2回の大当たり
が発生するまで、その発生確率が高確率に保持されるよ
うになっている。また、前記ステップS9028および
ステップS9029が、判別情報記憶手段63における
高確率判別情報記憶手段67の情報書換処理となされ、
さらに、前記ステップS9025およびステップS90
30が高確率継続回数判別情報記憶手段66の情報書換
処理となされている。
【0053】ついで、前記ステップS907において行
なわれる停止図柄決定処理について図10に基づき詳述
する。この停止図柄決定処理が開始されると、前記ステ
ップS3における確率設定処理において設定された確率
設定値に基づいて生成される乱数から、1つの乱数が抽
出されたのちに(ステップS9071)、前記ステップ
S9028あるいはステップS9029においてセット
された第1確率情報(00Hあるいは55H)が読み出
され(ステップS9072)、つづいて、ステップS9
073へ移行して、後述する第2確率情報が読み出され
たのちに、ステップS9074において、前記第1確率
情報と第2確率情報との比較判定が行なわれる。
【0054】ついで、このステップS9074の比較判
定における判定結果が正常であるか、すなわち、第1確
率情報と第2確率情報とが同一であるか否かの判断がな
され(ステップS9075)、正常であると判断された
場合には、前記ステップS9028あるいはステップS
9029においてセットされた第1確率情報に基づき高
確率データか否かの判断がなされる(ステップS907
6)。
【0055】このステップS9076において第1確率
情報が高確率データであると判断されると、高確率の判
定がなされたのちに(ステップS9077)、その高確
率の範囲で停止図柄が決定されて(ステップS907
8)メインルーチンへ戻る。
【0056】一方、前記ステップS9075において第
1確率情報と第2確率情報との比較判定が異常であると
判断された場合には、第1確率情報が低確率データ「0
0H」へ書き換えられたのちに(ステップS907
9)、所定期間をおいて、第2確率情報が同様に低確率
データ「00H」へ書き換えられ(ステップS908
0)、さらに、ステップS9081へ移行して低確率の
判定がなされたのちに、前記ステップS9078へ移行
して、この低確率の範囲で停止図柄が決定されてメイン
ルーチンへ戻る。また、前記ステップS9076におい
て第1確率情報が高確率データでないと判断された場合
には、前記ステップS9081以降の処理へ移行する。
【0057】そして、本実施例においては、前記ステッ
プS9072〜ステップS9075の処理が高確率判別
情報比較判定手段75の処理となされているとともに、
前記ステップS9076・ステップS9077・ステッ
プS9081の処理が、高確率判別情報判定手段69の
処理となされている。したがって、これらの処理によ
り、判別情報が時間差をおいて2つの確率情報として記
憶されることとなる。これによって、一方の判別情報が
ノイズ等によって変更された場合においても、他方の判
別情報との比較により、その不正な変更が判別されると
ともに、その判別結果に基づき、大当たりの発生確率が
強制的に低確率に設定される。そして、前記ステップS
9080においてセットされる第2確率情報も高確率判
別情報となされるとともに、このステップS9080
が、本実施例における高確率判別情報記憶手段67の情
報書換処理となされている。
【0058】ついで、前記ステップS11において行な
われる大当たり終了処理について、図11のフロー図を
参照して詳述する。この大当たり終了処理が開始される
と、まず、ステップS1101において、前記ステップ
S9080または後述するステップS1104において
書き込まれる第2確率情報が読み出される。
【0059】このようにして第2確率情報が読み込まれ
ると、つづくステップS1102において、この第2確
率情報が高確率データであるか否かの判断がなされ、高
確率データでないと判断された場合には、つぎのステッ
プS1103において停止図柄がラッキーNoであるか
否かの判断がなされる。
【0060】そして、このステップS1103において
停止図柄がラッキーNoであると判断された場合には、
第2確率情報が高確率データ「55H」へ書き換えられ
るとともに(ステップS1104)、第2高確率カウン
タに「2」がセットされたのちに(ステップS110
5)、つぎのステップS1106へ移行して通常処理N
oがセットされてメインルーチンへ戻る。このステップ
S1104およびステップS1105の処理において、
第2確率情報および第2高確率カウンタが、前記ステッ
プS9029およびステップS9030における第1確
率情報や第1高確率カウンタの書換処理とは別個に独立
した処理によって書き込まれる。
【0061】一方、前記ステップS1102において、
第2確率情報が高確率データであると判断された場合に
は、第2高確率カウンタから1が減算されたのちに(ス
テップS1107)、ステップS1108へ移行して、
前記判定処理S902のステップS9025の処理の結
果としての第1高確率カウンタの値との比較がなされる
(ステップS1108)。
【0062】ついで、ステップS1108における第1
高確率カウンタ値と第2高確率カウンタ値との比較結果
において、両者が同一であるすなわち正常であるか否か
の判断がなされる(ステップS1109)。そして、こ
のステップS1109において、両者が同一であると判
断された場合には、つぎのステップS1110へ移行し
て、前記高確率カウンタ値が予め設定されている範囲内
であるか否かの判断がなされる。この範囲は、本実施例
においては、前記ステップS9030およびステップS
1105の処理に示すように、前記高確率カウンタ値の
最高値が「2」に設定されていることから、この高確率
カウンタ値が「3」以上である場合に範囲外、すなわ
ち、不正規に変化させられたものと判断され、「2」以
下である場合に正規であると判断される。
【0063】そして、前記ステップS1110において
高確率カウンタ値が範囲内であると判断された場合に
は、そのカウンタ値が「0」であるか否かの判断がなさ
れ(ステップS1111)、高確率カウンタが「0」で
あると判断された場合には、つぎのステップS1112
へ移行して第1確率情報が低確率情報「00H」へ書き
換えられるとともに、ステップS1113へ移行して第
2確率情報が低確率情報「00H」へ書き換えられて、
前記ステップS1106以降の処理へ移行する。
【0064】一方、前記ステップS1109において第
1高確率カウンタ値と第2高確率カウンタ値との比較結
果が正常でない(両者が異なる値である)との判断がな
された場合、および、前記ステップS1110におい
て、高確率カウンタ値が範囲外である(すなわち、不正
規に高確率カウンタ値が変化させられた)と判断された
場合には、ステップS1114へ移行して第1高確率カ
ウンタが「0」へ書き換えられるとともに、つぎのステ
ップS1115において第2高確率カウンタが「0」へ
書き換えられたのちに、前記ステップS1106以降の
処理へ移行する。このようなステップS1108、ステ
ップS1109、ステップS1110、ステップS11
14、および、ステップS1115の処理により、高確
率カウンタ値が不正規に変化した場合には、そのカウン
タ値が強制的に「0」へ書き換えられて、大当たりの発
生確率が高確率状態に維持される回数が異常に高められ
ることが防止される。
【0065】そして、本実施例においては、前記ステッ
プS1108、ステップS1109、ステップS111
4、および、ステップS1115の処理が、判別情報判
定手段の一つである継続回数比較判定手段74の処理と
なされ、また、ステップS1110、ステップS111
4、および、ステップS1115の処理が継続回数判別
情報範囲監視手段68の処理となされている。
【0066】つぎに、前記ステップS13において行な
われる乱数更新処理について図12に基づき詳述する。
この乱数更新処理が開始されると、まず、前記ステップ
S3の確率設定処理におけるステップS304において
書き込まれた確率の設定値が読み出され(ステップS1
301)、つづくステップS1302において、この読
み出された設定値について、予め設定されている範囲内
であるか否かの判断がなされる。
【0067】そして、このステップS1302におい
て、前記設定値が範囲内であると判断された場合には、
つぎのステップS1303において、その設定された確
率に基づき乱数が生成されてメインルーチンへ戻る。ま
た、ステップS1302において、読み出された設定値
が範囲外であると判断された場合には、ステップS13
04へ移行して、最も確率の低い設定値「2」の確率に
よって乱数が生成されたのちにメインルーチンへ戻る。
このような乱数更新処理により、大当たり発生確率の設
定値が異常である(あるいは不正規に変化させられた)
場合には、強制的に、最も低い確率に基づく乱数の生成
が行なわれる。したがって、この処理によっても、大当
たりの発生確率が、不正規な変化に伴って高確率状態へ
変化してしまうことが防止される。
【0068】このように本実施例に係わる遊技機1によ
れば、大当たりの発生確率の変化に係る判別情報が判別
情報記憶手段63において記憶される。そして、この判
別情報が正規である場合には、賞態様発生確率変更手段
71により、前記大当たりの発生確率が所定期間保持さ
れて、正規の遊技機制御が行なわれる。一方、判別情報
がノイズ等によって不正規に変化させられた場合におい
ては、不正規制御抑制手段70によって、前記大当たり
の発生確率が強制的に低い確率へ変更される。この結
果、大当たりの発生確率が不当に高められることが抑制
されて、遊技店側における不利益が防止される。
【0069】一方、本実施例においては、大当たりの発
生確率データが、1バイト、すなわち、8ビットによっ
て記録されるようになっていることから、ノイズ等によ
って低確率データから高確率データへ変化する確率が
「1/256」となり、この点からも不当に高確率へ移
行することが抑制される。
【0070】また、本実施例においては、判別情報記憶
手段63として、前述した高確率判別情報記憶手段67
に記憶された判別情報に加えて、高確率継続回数判別情
報記憶手段66を設け、この高確率継続回数判別手段6
6に記憶されている継続回数に関する判別情報に基づ
き、継続回数判別情報範囲監視手段68において継続回
数の範囲を判別することにより、取り得る継続回数以外
の継続回数へ変更された場合において、その変更を不正
規な変更と見做して継続回数を初期化する。これによっ
て、大当たりの発生確率を高確率状態に保持する回数が
設定範囲以上に設定されることが防止される。したがっ
て、高確率状態が不当に継続されることが防止されて、
遊技店側の損失が軽減される。
【0071】さらに、本実施例においては、高確率判別
情報や高確率継続回数判別情報を、それぞれ異なるタイ
ミングで2箇所の異なる記憶領域に記憶させ、2つの高
確率判別情報との比較を、高確率判別情報比較判定手段
75において比較し、また、2つの高確率継続回数判別
情報を継続回数比較判定手段74において比較し、これ
らの値が異なる場合に、高確率判別情報や高確率継続回
数判別情報が不正規に変化したと判定して、それぞれの
確率データや継続回数(継続可能回数)を最も低い値へ
変更する。これによって、所定の範囲内の変更であって
も不正規な変更の判定が可能となって、不正規制御の抑
制精度が一層高められる。
【0072】しかも、これらの各処置が、遊技制御を行
なう制御プログラムの修正によって実施可能であり、低
コストでかつ効果的な処置が可能となる。
【0073】なお、前述した実施例は一例であって、設
計要求等に基づき種々変更可能である。たとえば、前記
実施例においては、判別情報(高確率判別情報や高確率
継続回数判別情報)を異なる2箇所に記憶させておき、
これらを比較判定した結果に基づき、判別情報の不正規
な変更か否かの判断を行なうようにした例について示し
たが、これに代えて判別情報の記憶を1箇所として、前
述した比較判定を行なわないようにすることもできる。
【0074】また、高確率の判定は、高確率判別情報判
定手段69における判定のみによって行ない、高確率継
続情報(高確率カウンタ値)に基づく高確率の判定を省
略することもできる。
【0075】さらに、前記実施例においては、高確率判
別情報や高確率継続回数判別情報の比較判定処理を、2
つの情報が同一であるか否かによって行なう例について
示したが、正規の値に対して、比較情報としての他の記
憶形態を、補数としたり整数倍の数値とすることも可能
である。
【0076】また、前記実施例においては、高確率の継
続回数を、特殊図柄(ラッキーNo)による特別遊技終
了後、2回の特別遊技が発生するまでとした例について
示したが、これに代えて、前記特殊図柄の種類に応じて
高確率の継続回数が異なるようなセッティングも可能で
ある。さらに、高確率の継続期間の判定を、特別遊技の
終了回数によって行なう例について示したが、これに代
えて、特別図柄表示器18における可変表示ゲームの回
数によって行なうようにしてもよい。
【0077】また、前記実施例においては、特別遊技の
発生確率を変動させるようにした例について示したが、
普電23を作動させることとなる普通図柄表示器24に
おける特定図柄の発生確率を変動させるようにしてもよ
い。
【0078】さらに、前記実施例においては、判別情報
の記憶領域をRAM44上に設けた例について示した
が、これに代えて、前記EEPROM47上に設けるよ
うにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項に
係わる遊技機は、遊技者にとって有利となる賞態様の発
生確率を、予め定められた条件に基づき所定期間変更可
能な遊技機において、前記賞態様の発生確率の変化に係
る判別情報を記憶する判別情報記憶手段と、該判別情報
に基づき、前記賞態様の発生確率を所定期間変更する賞
態様発生確率変更手段と、前記判別情報記憶手段の記憶
内容が不正規に変化したことに基づき、前記賞態様の発
生確率が高められることを抑制する不正規制御抑制手段
とを備えていることを特徴とするもので、つぎのような
優れた効果を奏する。
【0080】遊技者にとって有利となる賞態様の発生確
率の変化に係る判別情報を判別情報記憶手段において記
憶し、この判別情報が正規である場合には、賞態様発生
確率変更手段により、前記賞態様の発生確率を所定期間
保持して、正規の遊技機制御を行なわせることができ
る。しかも、前記判別情報がノイズ等によって不正規に
変化させられて、前記賞態様の発生確率が高められよう
とした場合、その制御を不正規制御抑制手段によって抑
制する。これによって、遊技者にとって有利となる賞態
様の発生確率が不当に高められることを抑制して、遊技
店側が不利益を被ることを防止することができる。
【0081】また、本発明の請求項2に記載の遊技機
は、請求項1において、前記不正規制御抑制手段は、前
記判別情報を判定する判別情報判定手段を備え、該判別
情報判定手段からの判定情報と、前記判別情報記憶手段
における判別情報の記憶形態とに基づき、前記賞態様の
発生確率が高められることを抑制するようになされてい
ることを特徴とするもので、つぎのような優れた効果を
奏する。
【0082】判別情報を、2箇所の異なる記憶領域に記
憶させ、これらの2つの判別情報を判別情報判定手段に
おいて比較し、その比較結果に基づいて、判別情報の正
否を判定することができる。したがって、判別情報がノ
イズ等の影響を受けて変化させられた場合においても、
他の判別情報との比較によってその変化を判別すること
ができ、判別情報の変化の正確な判定を行なうことがで
きる。
【0083】さらに、本発明の請求項3に記載の遊技機
は、請求項1または請求項2において、前記判別情報の
取り得る範囲が予め設定されているとともに、前記不正
規制御抑制手段が、判別情報記憶手段へ記憶される判別
情報が前記設定範囲外である場合に、予め定められた特
定の判別情報に変更する判別情報範囲監視手段を備えて
いることを特徴とするもので、つぎのような優れた効果
を奏する。
【0084】判別情報が、予め設定されている範囲外に
設定された場合に、この判別情報を、判別情報範囲監視
手段によって強制的に所定の判別情報へ変更することに
より、遊技店側にとって不利となる形態への移行を防止
することができる。
【0085】そして、これらの各請求項に記載の遊技機
において、不正規に変化させられる判別情報に対する処
置が、遊技制御を行なう制御プログラムの修正によって
実施可能であることから、新たな装置を追加する必要が
なく、したがって、安価にかつ効果的に、ノイズによっ
て遊技店が被る不利益を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、遊技機の正面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すもので、遊技機の背面
図である。
【図3】本発明の一実施例を示すもので、遊技機の制御
系のブロック図である。
【図4】本発明の一実施例を示すもので、遊技機の遊技
処理を説明するためのブロック図である。
【図5】本発明の変形例を示すもので、遊技機の遊技処
理を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施例を示すもので、遊技機におい
て行なわれる遊技制御の処理手順を示すフロー図であ
る。
【図7】図6におけるステップS3の処理の詳細を示す
フロー図である。
【図8】図6におけるステップS9の処理の詳細を示す
フロー図である。
【図9】図8におけるステップS902の処理の詳細を
示すフロー図である。
【図10】図8におけるステップS907の処理の詳細
を示すフロー図である。
【図11】図6におけるステップS11の処理の詳細を
示すフロー図である。
【図12】図6におけるステップS13の処理の詳細を
示すフロー図である。
【符号の説明】
1 遊技機 18 特別図柄表示器 19 特定始動口 20 大入賞口 23 普電 24 普通図柄表示器 25 補助始動口 38 役物制御装置 39 確率設定器 63 判別情報記憶手段 64 賞態様発生確率制御手段 65 賞態様制御手段 66 高確率継続回数判別情報記憶手段 67 高確率判別情報記憶手段 68 継続回数判別情報範囲監視手段 69 高確率判別情報判定手段 70 不正規制御抑制手段 71 賞態様発生確率変更手段 72 設定情報記憶手段 73 設定範囲監視手段 74 継続回数比較判定手段 75 高確率判別情報比較判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利となる賞態様の発生
    確率を、予め定められた条件に基づき所定期間変更可能
    な遊技機において、 前記賞態様の発生確率の変化に係る判別情報を記憶する
    判別情報記憶手段と、 該判別情報に基づき、前記賞態様の発生確率を所定期間
    変更する賞態様発生確率変更手段と、 前記判別情報記憶手段の記憶内容が不正規に変化したこ
    とに基づき、前記賞態様の発生確率が高められることを
    抑制する不正規制御抑制手段と、 を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記不正規制御抑制手段は、前記判別情
    報を判定する判別情報判定手段を備え、該判別情報判定
    手段における判定情報と、前記判別情報記憶手段におけ
    る判別情報の記憶形態とに基づき、前記賞態様の発生確
    率が高められることを抑制するようになされていること
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記判別情報の取り得る範囲が予め設定
    されているとともに、前記不正規制御抑制手段が、判別
    情報記憶手段へ記憶される判別情報が前記設定範囲外で
    ある場合に、予め定められた特定の判別情報に変更する
    判別情報範囲監視手段を備えていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152023A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Sankyo Kk スロットマシン
JP2008183450A (ja) * 2008-05-01 2008-08-14 Sankyo Co Ltd スロットマシン

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