JPH08107430A - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH08107430A
JPH08107430A JP6241692A JP24169294A JPH08107430A JP H08107430 A JPH08107430 A JP H08107430A JP 6241692 A JP6241692 A JP 6241692A JP 24169294 A JP24169294 A JP 24169294A JP H08107430 A JPH08107430 A JP H08107430A
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三博 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチキャリア方式の通信方式において、タ
イミングオフセットや周波数オフセットを簡単に除去で
きる復調装置を提供する。 【構成】 それぞれ周波数が異なる複数のキャリアが同
時に伝送される信号を受信して復調する復調装置におい
て、受信信号をサンプリングするサンプリング手段10
2と、このサンプリング手段のサンプリング信号を各キ
ャリア毎に周波数解析する周波数解析手段103と、こ
の周波数解析手段の解析出力より伝送位相を判定する判
定手段104と、周波数解析手段103の解析出力位相
と判定手段104で判定した位相値との位相差を検出す
る位相差検出手段107(或いは相互相関値の検出手
段)とを備え、位相差検出手段107で検出した位相差
に基づいて、サンプリング手段102でのサンプリング
タイミングを補正(或いは検出した相互相関値に基づい
て周波数オフセットを補正)するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば移動体との間で
通信を行う場合に適用して好適な送信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車電話,携帯用電話などの移
動体との間で通信を行う移動体通信が各種実用化されて
いた。従来の移動体通信は、基本的には固定局間で通信
を行う場合と同じ通信方式であった。
【0003】ところが、自動車電話,携帯用電話などの
移動通信端末が受ける受信信号は、マルチパスフェージ
ングの影響で歪みやすい不都合があった。即ち、マルチ
パスフェージングが生じて各パス間の伝搬遅延が大きく
なり、符号間干渉が生じて前後の符号が重なって、伝送
特性が悪化してしまう。
【0004】このような伝送特性の悪化した場合でも良
好に受信できるようにするためには、アダプティブイコ
ライザやPLL回路による同期検波回路等を適用する必
要があり、受信機の構成が複雑で高価になってしまう。
【0005】この問題点を解決するために、本出願人は
先に、複数のキャリアを同時伝送するいわゆるマルチキ
ャリア方式において、各キャリア間の位相差により情報
を伝送するようにした通信方式を提案した(特願平6−
216311号:この通信方式の詳細は後述する実施例
で説明する)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
マルチキャリア方式の通信方式においては、受信時に以
下のような問題点がある。
【0007】1 受信波の復調タイミングを、伝送され
る信号の1変調単位時間毎に正確に同期させるのが困難
で、復調タイミングにオフセットが生じる不都合があっ
た。この復調タイミングにオフセットが生じると、復調
した位相情報にキャリア周波数に依存した誤差が生じ、
判定誤り率が増加してしまう。この復調タイミングをと
るために、伝送信号に同期データを付加すると、それだ
け伝送できる情報量が少なくなり、伝送効率が低下して
しまう不都合があった。
【0008】2 受信波の周波数オフセットを除去する
のが困難であった。この周波数オフセットが存在する
と、復調した位相差情報に一定値の誤差が生じ、判定誤
り率が増加してしまう。
【0009】本発明はこれらの点に鑑み、マルチキャリ
ア方式の通信方式において、タイミングオフセットや周
波数オフセットを簡単に除去できる復調装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、それぞれ周波数が異なる複数のキャリアが
同時に伝送される信号を受信して復調する復調装置にお
いて、受信信号をサンプリングするサンプリング手段1
02と、このサンプリング手段のサンプリング信号を各
キャリア毎に周波数解析する周波数解析手段103と、
この周波数解析手段の解析出力より伝送位相を判定する
判定手段104と、周波数解析手段103の解析出力位
相と判定手段104で判定した位相値との位相差を検出
する位相差検出手段107とを備え、位相差検出手段1
07で検出した位相差に基づいて、サンプリング手段1
02でのサンプリングタイミングを補正するようにした
ものである。
【0011】また、この場合に例えば図3に示すよう
に、判定手段104で判定した位相値を復調した後、誤
り訂正手段108で誤り訂正し、この誤り訂正された復
調信号を変調して、判定手段104で判定した位相値の
複製信号を生成させ、この複製信号と周波数解析手段1
03の解析出力位相との位相差に基づいて、サンプリン
グ手段102でのサンプリングタイミングを補正するよ
うにしたものである。
【0012】また本発明は、例えば図4に示すように、
それぞれ周波数が異なる複数のキャリアが同時に伝送さ
れる信号を受信して復調する復調装置において、所定の
周波数で伝送される受信信号を所定の周波数帯の信号に
周波数変換する周波数変換手段112と、この周波数変
換手段112が出力する信号をサンプリングするサンプ
リング手段102と、このサンプリング手段102のサ
ンプリング信号を各キャリア毎に周波数解析する周波数
解析手段103と、この周波数解析手段103の解析出
力より伝送位相を判定する判定手段104と、周波数解
析手段103の解析出力位相と判定手段104で判定し
た位相値との相互相関を検出する相互相関検出手段11
3とを備え、相互相関検出手段113で検出した相互相
関から受信周波数オフセットを検出し、検出したオフセ
ットだけ周波数変換手段112で変換する周波数を補正
するようにしたものである。
【0013】また、この場合に例えば図6に示すよう
に、判定手段104で判定した位相値を復調した後、誤
り訂正手段で誤り訂正し、この誤り訂正された復調信号
を変調して、判定手段104で判定した位相値の複製信
号を生成させ、この複製信号と周波数解析手段103の
解析出力位相との相互相関に基づいて、周波数変調手段
112で変換する周波数を補正するようにしたものであ
る。
【0014】さらに、それぞれの場合に、複数のキャリ
ア間の位相差により情報を伝送するようにしたものであ
る。
【0015】
【作用】本発明によると、周波数解析手段で周波数解析
して得た位相値を仮判定値とし、この仮判定値と後段の
判定手段で正式に判定された値との差の検出で、サンプ
リングタイミングのオフセットが検出され、このオフセ
ット分だけサンプリングタイミングを補正することで、
正確なタイミングでサンプリングできるようになる。
【0016】この場合、判定手段で判定された値を復調
した後、誤り訂正してから変調して、判定信号の複製信
号を生成させ、この複製信号の位相値と仮判定値との差
の検出で、サンプリングタイミングのオフセットを検出
することで、より正確にオフセットを検出できるように
なる。
【0017】また本発明によると、周波数解析手段で周
波数解析して得た位相値を仮判定値とし、この仮判定値
と後段の判定手段で正式に判定された値との相互相関の
検出で、周波数オフセットが検出され、このオフセット
分だけ変換周波数を補正することで、正確な周波数で受
信できるようになる。
【0018】この場合、判定手段で判定された値を復調
した後、誤り訂正してから変調して、判定信号の複製信
号を生成させ、この複製信号の位相値と仮判定値との相
互相関の検出で、周波数オフセットを検出することで、
より正確にオフセットを検出できるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0020】本例においては、デジタルデータの無線通
信がマルチキャリア方式にて行われる通信システムの受
信系の復調装置に適用したもので、まず前提となるマル
チキャリア方式の送信系の構成を、図7に示す。図7に
おいて、1は送信データ入力端子を示し、この入力端子
1には8ビットのデータが順次供給され、本例の回路で
はこの8ビットのデータを1変調単位として処理する。
そして、この8ビットのデータを2ビットずつに分割
し、分割された2ビットのデータをそれぞれ別の送信デ
ータ/位相データ変換回路2,3,4,5に供給する。
この送信データ/位相データ変換回路2〜5では、供給
される2ビットデータ〔X,Y〕の状態により、位相デ
ータを発生させる。即ち、2ビットデータ〔X,Y〕の
状態としては、次の表1に示す4状態が考えられ、各変
換回路2〜5でその4状態毎に別の位相データΔφを発
生させる。
【0021】
【表1】
【0022】ここでは、4個の送信データ/位相データ
変換回路2,3,4,5が出力する位相データをΔ
φ0 ,Δφ1 ,Δφ2 ,Δφ3 とする。
【0023】また、図中6は基準位相データ発生回路を
示し、この基準位相データ発生回路6は基準となる初期
位相データφ0 を発生させ、この初期位相データφ0
位相乗算器7とキャリア乗算器11に供給する。そし
て、送信データ/位相データ変換回路2が出力する位相
データΔφ0 を位相乗算器7に供給し、初期位相データ
φ0 と位相データΔφ0 とを乗算して、位相データφ1
を得る。そして、この乗算により得た位相データφ1
位相乗算器8とキャリア乗算器12に供給する。
【0024】また、送信データ/位相データ変換回路3
が出力する位相データΔφ1 を位相乗算器8に供給し、
位相データφ1 と位相データΔφ1 とを乗算して、位相
データφ2 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ2 を位相乗算器9とキャリア乗算器13に供給す
る。
【0025】また、送信データ/位相データ変換回路4
が出力する位相データΔφ2 を位相乗算器9に供給し、
位相データφ2 と位相データΔφ2 とを乗算して、位相
データφ3 を得る。そして、この乗算により得た位相デ
ータφ3 を位相乗算器10とキャリア乗算器14に供給
する。
【0026】さらに、送信データ/位相データ変換回路
5が出力する位相データΔφ3 を位相乗算器10に供給
し、位相データφ3 と位相データΔφ3 とを乗算して、
位相データφ4 を得る。そして、この乗算により得た位
相データφ4 をキャリア乗算器15に供給する。
【0027】従って、初期位相データφ0 に、各乗算器
7,8,9,10で位相データΔφ 0 〜Δφ3 が順次位
相的に加算されて、位相データφ1 〜φ4 が形成され
る。
【0028】また、図中16,17,18,19,20
は、それぞれ第1,第2,第3,第4,第5のキャリア
入力端子を示し、それぞれの周波数が異なるキャリア信
号が供給される。この場合、入力端子16,17,1
8,19,20に供給されるキャリア信号の周波数は、
それぞれ一定の角周波数ωsだけ離れた周波数とされ
る。即ち、第1,第2,第3,第4,第5のキャリア信
号を、例えば図8のA,B,C,D,Eに示すように変
化させる。但し、実際には各キャリア信号は複素信号で
ある。
【0029】そして、キャリア乗算器11で第1のキャ
リア入力端子16に得られるキャリアに(初期)位相デ
ータφ0 を乗算し、キャリア乗算器12で第2のキャリ
ア入力端子17に得られるキャリアに位相データφ1
乗算し、キャリア乗算器13で第3のキャリア入力端子
18に得られるキャリアに位相データφ2 を乗算し、キ
ャリア乗算器14で第4のキャリア入力端子19に得ら
れるキャリアに位相データφ3 を乗算し、キャリア乗算
器15で第5のキャリア入力端子20に得られるキャリ
アに位相データφ4 を乗算し、それぞれの乗算器でキャ
リア信号の位相を位相データで示される位相だけ進め
る。
【0030】そして、各キャリア乗算器11〜15の乗
算出力を、混合器21に供給し、この混合器21で混合
して、乗算器24に供給する。
【0031】そして、この乗算器24では、時間波形発
生回路23が出力する時間波形を、送信信号に乗算する
処理を行い、時間波形(時間波形の詳細については後述
する)が乗算された送信信号を送信信号出力端子22に
供給する。
【0032】なお、各キャリア乗算器11〜15での乗
算による変調では、各キャリア間の周波数差である角周
波数ωsが2πだけ進む時間をTとすると、1変調単位
Tmが次式で示される。
【0033】
【数1】Tm=(1+α)T
【0034】即ち、角周波数ωsが2πだけ進む時間T
に、αTだけ余裕を持たせた時間を、1変調単位とす
る。図8は、この1変調単位の各キャリアを示す図で、
1変調単位の中央部のTと示される期間だけで位相差を
示すことが可能であるが、実際にはその前後の(α/
2)Tと示される期間も、同じ変調を行う。
【0035】そして、時間波形発生回路23が出力する
時間波形は、図9に示す構成とされる。この時間波形
は、1変調単位毎に乗算される波形であるが、まず1変
調単位のデータ構成について説明すると、1変調単位T
mは上述した〔数1〕式に示すように、αTだけ余裕を
持たせた時間としてあり、この余裕時間αTが(α/
2)Tずつ2等分されて、中央のデータ本体部Tの前後
に配されている。
【0036】そして、時間波形としては、中央のデータ
本体部Tで一定のレベルを維持する波形としてあり、こ
のデータ本体部Tの前後の余裕時間(α/2)Tの内、
データ本体部Tに隣接する所定区間(−TG 〜0の区間
及びT〜T+TG の区間)がガードタイム部とされ、こ
のガードタイム部でもデータ本体部Tと同じ一定のレベ
ルを維持する波形としてある。そして、残りの余裕時間
がランプ部(−TG −TR 〜−TG の区間及びT+TG
〜T+TG +TR の区間)とされ、この前後のランプ部
で一定レベルまで立ち上がる波形としてある。なお、こ
の立ち上がる波形としては、一次のsin(又はco
s)の関数の奇関数(立ち上がりと立ち下がりで奇対称
な曲線)で示される曲線の波形としてある。
【0037】そして、このような時間波形が乗算された
送信信号が得られる送信信号出力端子22の出力信号
を、所定の送信チャンネル(送信周波数)に周波数変換
してアンテナに供給して、無線送信を行う。
【0038】次に、このようにして伝送される信号を受
信して復調する本例の復調装置の構成を、図1〜図6を
参照して説明する。本例の復調装置は、サンプリングタ
イミングの補正と周波数オフセットの補正とができるよ
うにしたもので、まずサンプリングタイミングの補正を
行う構成を、図1を参照して説明する。
【0039】図1において、101はベースバンドの受
信信号が得られる入力端子を示し、この入力端子101
に得られるベースバンド信号を、サンプリング回路10
2に供給し、所定のタイミングでサンプリングし、サン
プリングされた受信信号を周波数解析回路103に供給
する。この周波数解析回路103としては、例えば高速
フーリエ変換回路(FFT回路)で構成して、各変調単
位毎に、所定のサンプリング点のデータを使用して、高
速フーリエ変換による演算で、複数本(ここでは5本)
のキャリアから復調してキャリアに重畳されていた位相
情報を各キャリア毎に得、この各キャリア毎の(即ち5
個の)位相情報を判定回路104に供給する。なお、F
FT回路を使用する代わりに、5個のキャリアを個別に
ベースバンド信号に重畳して5個の位相情報を得るよう
にしても良い。
【0040】そして、判定回路104では、供給される
各キャリア毎の位相情報を、この通信方式で定められた
変調方式で存在する位相値として判定する。例えば、図
2に示すように、I成分とQ成分とが直交変調された位
相変調である場合には、位相値として同図に○で示す位
置が本来の位相位置であるが、なんらかの要因で×で示
す位置にずれた位相値が周波数解析回路103から出力
される可能性がある。ここで、判定回路104では、こ
のような位相のずれがある場合でも、○で示す本来の位
相位置を判定する回路である。
【0041】そして、この判定回路104で判定した5
個の位相位置情報を、差動復調器105に供給し、5個
の判定された位相位置間の位相差を検出し、検出した各
位相差を、上述した〔表1〕の変換規則に従って2ビッ
トデータに復調し、5本のキャリア間の4つの位相差よ
り得た4つの2ビットデータを合成して、8ビットデー
タとし、復調された8ビットデータを出力端子106に
得る。
【0042】そして本例においては、周波数解析回路1
03が出力する5個の位相情報と、判定回路104で判
定した5個の位相情報とを、タイミングオフセット演算
回路107に供給する。そして、このタイミングオフセ
ット演算回路107では、同じキャリアから復調した信
号の位相情報どうしを比較して、タイミングオフセット
量を演算する。即ち、例えば図2に示すように、あるキ
ャリアから復調した位相値として、周波数解析回路10
3の出力では×で示す位置となり、判定回路104の出
力では○で示す位置となるとき、タイミングオフセット
量としてaが検出される。
【0043】そして、検出したタイミングオフセット量
のデータを、サンプリング回路102に供給する。この
サンプリング回路102では、供給されるデータで示さ
れるタイミングオフセット量が0になるように、サンプ
リングタイミングを調整する。
【0044】この場合、本例の場合にはマルチキャリア
方式であるので、各キャリアで伝送される位相データ毎
にタイミングオフセット量が検出されるが、例えば5本
のキャリア毎に検出されるタイミングオフセット量の平
均をとって、サンプリングタイミングの調整を行うよう
すれば良い。或いは、5本のキャリアの中の何れかのキ
ャリアで伝送される位相データのタイミングオフセット
量だけを検出して、このタイミングオフセット量に基づ
いてサンプリングタイミングの調整を行うようにしても
良い。
【0045】このようにしてサンプリングタイミングの
調整を行うことで、結果として図2の○で示す位相位置
でサンプリングを行うようになり、正確なタイミングで
サンプリングできるようになる。従って、送信信号に同
期信号などのタイミング検出用データが重畳されてなく
ても、正確に復調タイミングを一致させることができ、
同期信号などを使用しない簡単かつ伝送効率の高い構成
で、正確な受信処理ができるようになる。
【0046】ここで、図1の回路でのサンプリングタイ
ミングの補正処理を、数式を用いて説明する。
【0047】まず、入力端子101に得られるベースバ
ンドの受信信号(即ち図7の回路で作成される送信信
号)は、次式で示される。
【0048】
【数2】 ここで、φl は情報を差動QPSK変調した信号の位
相、ωs は基本キャリア周波数であり、T=2π/ωs
の関係がある。
【0049】そして、この信号にタイミングオフセット
δがあるとき、〔数2〕式の信号は以下のようになる。
【0050】
【数3】
【0051】このタイミングオフセットδがある信号が
入力端子101に得られるとすると、周波数解析回路1
03の出力として、上式のφl ′を得る。そして、この
φl′を判定回路104に供給することで、位相の仮判
定値φl ″を得る。そして、この検出位相値φl ′と判
定値φl ″を使用して、タイミングオフセット演算回路
107で、上式の〔数2〕式のδが演算され、演算した
タイミングオフセットδの分だけ補正させることで、良
好なタイミングでサンプリングされるようになる。
【0052】なお、この図1の例では、判定回路104
で判定した結果のデータを、タイミングオフセット演算
回路107に供給するようにしたが、判定した位相デー
タをビットデータに復調してから誤り訂正した後、誤り
訂正されたビットデータを、この通信方式に適用される
変調方式で変調して得た位相データを、タイミングオフ
セット演算回路107に供給するようにしても良い。
【0053】図3は、この場合の構成を示す図で、差動
復調器106で差動復調して得た1変調単位で8ビット
のデータを、チャンネルデコーダ108に供給し、チャ
ンネルデコードを行う。このデコードの際には、伝送さ
れるデータに付加された誤り訂正符号を使用して誤り訂
正を行い、訂正されたビットデータを得る。そして、誤
り訂正されたビットデータをチャンネルエンコーダ10
9に供給し、変調用のビットデータにエンコードする。
そして、このチャンネルエンコーダ109でエンコード
されたビットデータを、差動変調器110に供給し、差
動復調器106とは逆の変調処理(即ち図7の送信処理
構成の変換回路2〜5と位相乗算器7〜10などによる
処理と同様の処理)を行い、5個の位相データを得る。
そして、この5個の位相データをタイミングオフセット
演算回路107に供給し、周波数解析回路103が出力
する位相データと比較して、タイミングオフセット量の
データを生成させ、サンプリング回路102に供給す
る。
【0054】その他の部分は、図1の回路と同様に構成
する。
【0055】このように、誤り訂正したデータと周波数
解析回路103が出力する位相データと比較して、タイ
ミングオフセット量を検出することで、より正確なデー
タと比較することができ、より正確なタイミングオフセ
ット量の調整ができる。
【0056】次に、本例の復調装置にて周波数オフセッ
トの補正を行う構成を、図4を参照して説明する。
【0057】この図4の構成は、受信信号を周波数変換
する構成から示した図で、111は所定の送信チャンネ
ルの受信信号が得られる入力端子を示し、この入力端子
111に得られる受信信号を周波数変換回路102に供
給し、この周波数変換回路102で所定の周波数信号を
混合して、送信チャンネルに周波数変換された信号から
ベースバンド信号に復調する。
【0058】そして、このベースバンド信号を、サンプ
リング回路102を介して周波数解析回路103に供給
し、各キャリア毎の(即ち5個の)位相情報を得、この
位相情報を判定回路104に供給する。そして、判定回
路104が判定した位相情報を、差動復調器105に供
給し、各位相情報で示される位相間の位相差を検出し
て、各位相差より2ビットデータを得、4つの位相差で
合計8ビットのデータを得、この8ビットデータを出力
端子106に得る。このベースバンド信号をサンプリン
グしてから8ビットデータに復調されるまでの構成は、
図1の例と同じである。
【0059】そして本例においては、周波数解析回路1
03が出力する5個の位相情報と、判定回路104で判
定した5個の位相情報とを、相互相関検出回路113に
供給する。この相互相関検出回路113では、各キャリ
アより復調した位相値の相互相関を検出する。そして、
検出した相互相関値のデータを、周波数変換回路112
に供給し、相互相関値が所定の状態になるように、受信
信号をベースバンド信号に周波数変換する周波数を補正
させる。この周波数の補正を行うことで、受信信号の周
波数オフセットを補正することができる。
【0060】ここで、この相互相関の検出で、周波数オ
フセットの補正ができることで、数式を用いて説明す
る。
【0061】まず、周波数変換回路112の出力に周波
数オフセットσが存在するとき、この出力信号は、次式
で示される。
【0062】
【数4】
【0063】そして、この信号を周波数解析回路103
に供給することで、誤差のある位相値φl ″′を得る。
そして、このφl ″′を判定回路104に供給すること
で、位相の仮判定値φl ″″を得る。そして、この検出
位相値φl ″′と判定値φl″″の相互相関値S(α)
は、次式で示される。
【0064】
【数5】
【0065】この〔数5〕式は、受信データの位相値
と、判定した位相値とを、5本のキャリア分だけ加算す
ることを示す。
【0066】ここで、例えば周波数オフセットがない場
合を考えると、あるキャリアに含まれる位相データは、
図5のAに示すように、1つの周波数にのみ出力され
る。これに対し、この位相データに周波数オフセットb
が存在するときには、図5のBに示すように、他の周波
数成分にもオフセット量に対応した出力が得られる。な
お、この図5の例は、5本のキャリアの中の1本にだけ
情報がある場合を示している。従って、この相互相関値
S(−1),S(0),S(1)用いて、関数値Re
〔S(0)×{S(1)−S(−1)}として求めるこ
とで、相関が小さくなると、この関数値は小さくなる。
ここで、相関があるところでだけ高くなるように周波数
変換する周波数を制御することで、周波数オフセットを
補正することができる。
【0067】このようにして周波数オフセットの補正が
できることで、正確な周波数で受信できるようになる。
従って、簡単な構成の受信回路で、正確な受信処理がで
きるようになる。
【0068】なお、この図4の例でも、判定回路104
で判定した結果のデータを、相互相関演算回路113に
供給する代わりに、判定した位相データをビットデータ
に復調してから誤り訂正した後、誤り訂正されたビット
データを、この通信方式に適用される変調方式で変調し
て得た位相データを、相互相関演算回路113に供給す
るようにしても良い。
【0069】図6は、この場合の構成を示す図で、差動
復調器106で差動復調して得た1変調単位で8ビット
のデータを、チャンネルデコーダ108に供給し、チャ
ンネルデコードを行う。このデコードの際には、伝送さ
れるデータに付加された誤り訂正符号を使用して誤り訂
正を行い、訂正されたビットデータを得る。そして、誤
り訂正されたビットデータをチャンネルエンコーダ10
9に供給し、変調用のビットデータにエンコードする。
そして、このチャンネルエンコーダ109でエンコード
されたビットデータを、差動変調器110に供給し、差
動復調器106とは逆の変調処理(即ち図7の送信処理
構成の変換回路2〜5と位相乗算器7〜10などによる
処理と同様の処理)を行い、5個の位相データを得る。
そして、この5個の位相データを相互相関演算回路11
3に供給し、周波数解析回路103が出力する位相デー
タとの相互相関を算出し、周波数オフセット量の補正デ
ータを周波数変換回路112に供給する。
【0070】その他の部分は、図4の回路と同様に構成
する。
【0071】このように、誤り訂正したデータと周波数
解析回路103が出力する位相データとを比較して、周
波数オフセット量を検出することで、より正確なデータ
と比較することができ、より正確な周波数オフセット量
の調整ができる。
【0072】なお、上述実施例では、複数のキャリア間
の位相差によりデータを伝送するマルチキャリア方式に
適用したが、同様の時間波形を重畳して伝送する方式で
あれば、他の方式のマルチキャリア方式の通信方式にも
適用できる。
【0073】
【発明の効果】本発明によると、周波数解析手段で周波
数解析して得た位相値を仮判定値とし、この仮判定値と
後段の判定手段で正式に判定された値との差の検出で、
サンプリングタイミングのオフセットが検出され、この
オフセット分だけサンプリングタイミングを補正するこ
とで、正確なタイミングでサンプリングできるようにな
る。
【0074】この場合、判定手段で判定された値を復調
した後、誤り訂正してから変調して、判定信号の複製信
号を生成させ、この複製信号の位相値と仮判定値との差
の検出で、サンプリングタイミングのオフセットを検出
することで、より正確にオフセットを検出できるように
なる。
【0075】また本発明によると、周波数解析手段で周
波数解析して得た位相値を仮判定値とし、この仮判定値
と後段の判定手段で正式に判定された値との相互相関の
検出で、周波数オフセットが検出され、このオフセット
分だけ変換周波数を補正することで、正確な周波数で受
信できるようになる。
【0076】この場合、判定手段で判定された値を復調
した後、誤り訂正してから変調して、判定信号の複製信
号を生成させ、この複製信号の位相値と仮判定値との相
互相関の検出で、周波数オフセットを検出することで、
より正確にオフセットを検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるタイミングオフセット
除去回路を示す構成図である。
【図2】タイミングオフセットの発生状態を示す説明図
である。
【図3】他の実施例によるタイミングオフセット除去回
路を示す構成図である。
【図4】本発明の一実施例による周波数オフセット除去
回路を示す構成図である。
【図5】周波数オフセットの発生状態を示す説明図であ
る。
【図6】他の実施例による周波数オフセット除去回路を
示す構成図である。
【図7】一実施例が適用される通信方式の送信処理構成
を示す構成図である。
【図8】一実施例が適用される通信方式の各キャリアの
例を示す波形図である。
【図9】一実施例の時間波形の例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 送信データ入力端子 2,3,4,5 送信データ/位相データ変換回路 6 基準位相データ発生回路 7,8,9,10 位相乗算器 11,12,13,14,15 キャリア乗算器 16 第1のキャリア入力端子 17 第2のキャリア入力端子 18 第3のキャリア入力端子 19 第4のキャリア入力端子 20 第5のキャリア入力端子 21 混合器 22 送信信号出力端子 23 時間波形発生回路 101 受信信号入力端子 102 サンプリング回路 103 周波数解析回路 104 判定回路 105 差動復調回路 107 タイミングオフセット演算回路 112 周波数変換回路 113 相互相関検出回路 114 周波数オフセット演算回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ周波数が異なる複数のキャリア
    が同時に伝送される信号を受信して復調する復調装置に
    おいて、 受信信号をサンプリングするサンプリング手段と、該サ
    ンプリング手段のサンプリング信号を上記各キャリア毎
    に周波数解析する周波数解析手段と、該周波数解析手段
    の解析出力より伝送位相を判定する判定手段と、上記周
    波数解析手段の解析出力位相と上記判定手段で判定した
    位相値との位相差を検出する位相差検出手段とを備え、 上記位相差検出手段で検出した位相差に基づいて、上記
    サンプリング手段でのサンプリングタイミングを補正す
    るようにした復調装置。
  2. 【請求項2】 上記判定手段で判定した位相値を復調し
    た後、誤り訂正手段で誤り訂正し、該誤り訂正された復
    調信号を変調して、上記判定手段で判定した位相値の複
    製信号を生成させ、該複製信号と上記周波数解析手段の
    解析出力位相との位相差に基づいて、上記サンプリング
    手段でのサンプリングタイミングを補正するようにした
    請求項1記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ周波数が異なる複数のキャリア
    が同時に伝送される信号を受信して復調する復調装置に
    おいて、 所定の周波数で伝送される受信信号を所定の周波数帯の
    信号に周波数変換する周波数変換手段と、該周波数変換
    手段が出力する信号をサンプリングするサンプリング手
    段と、該サンプリング手段のサンプリング信号を上記各
    キャリア毎に周波数解析する周波数解析手段と、該周波
    数解析手段の解析出力より伝送位相を判定する判定手段
    と、上記周波数解析手段の解析出力位相と上記判定手段
    で判定した位相値との相互相関を検出する相互相関検出
    手段とを備え、 上記相互相関検出手段で検出した相互相関から受信周波
    数オフセットを検出し、検出したオフセットだけ上記周
    波数変換手段で変換する周波数を補正するようにした復
    調装置。
  4. 【請求項4】 上記判定手段で判定した位相値を復調し
    た後、誤り訂正手段で誤り訂正し、該誤り訂正された復
    調信号を変調して、上記判定手段で判定した位相値の複
    製信号を生成させ、該複製信号と上記周波数解析手段の
    解析出力位相との相互相関に基づいて、上記周波数変調
    手段で変換する周波数を補正するようにした請求項3記
    載の復調装置。
  5. 【請求項5】 複数のキャリア間の位相差により情報を
    伝送するようにした請求項1〜4のいずれか1項記載の
    復調装置。
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