JP3271071B2 - 周波数誤差検出装置 - Google Patents

周波数誤差検出装置

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JP3271071B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばいわゆるTDM
A(時分割多元接続)方式等のようなディジタル通信に
おける同期検波の際に、受信信号の搬送周波数と基準周
波数との周波数誤差を検出する周波数誤差検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル通信の方式として、例えばT
DMA(時分割多元接続)方式は、例えば1つの中継器
に対して、多数の局が同一の搬送周波数で時間的に信号
が重ならないように送信し、相互に通信を行う方式であ
る。すなわち、信号の送受信の基本周期となるTDMA
フレーム(一定長の時間)を定め、このフレーム内の割
り当てられた一対の時間位置(タイムスロット)を用い
て相手局と通信を行う。したがって、各局はフレーム内
の割り当てられたタイムスロットに信号を送出し、この
信号が他の信号に衝突しないようにその時間位置制御
(バースト同期制御)を行う必要がある。また、各局か
らの送信バーストが衝突しないように、各局が基準局の
時間基準に従い、送信バーストの時間位置を制御する必
要がある。一般に、このバースト同期制御と送信側にお
ける通信信号の「圧縮」及び受信側における「伸長」が
TDMA通信の大きな特徴である。
【0003】ところで、上記TDMA方式のディジタル
通信においては、例えば、GMSK(Gaussian filtered
minimum shift keying)方式の変調が用いられている。
また、上記TDMA方式では、キャリア再生のために、
専用の周波数補正バースト(FCCH;周波数補正チャ
ンネル)を用いることがある。この周波数補正バースト
は、キャリア周波数に対して、あるオフセット周波数を
加えたものである。
【0004】なお、上記ディジタル通信において周波数
補正バーストを用いる具体例としては、例えば自動車電
話のGSM(Group Special Mobil) システムでの送受信
に用いられる複数チャンネルのうちの制御チャンネルに
用いられ、この制御チャンネルの送信信号に上記周波数
補正バーストが含まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、受信
信号の同期検波を行う際に、受信信号のキャリア周波数
と検波用に内部で発生したキャリア周波数(基準周波
数)との誤差を得るためには、この2つを乗算した結果
を使用するのが一般的である。ところが、上記TDMA
方式のようなディジタル通信においては、キャリアがバ
ースト波となされているため、上述のような方法で周波
数誤差を求めることは難しく、特にバースト波の時間が
短い場合には非常に困難である。
【0006】このため、上記TDMA方式の場合は、例
えば、受信キャリア周波数に近いキャリア周波数で検波
(準同期検波)を行い、更に、後のアナログ/ディジタ
ル変換の際の各サンプル点の位相誤差を計算によって求
め、この位相誤差に基づいて各サンプル値を修正するこ
とで上記周波数誤差の検出と修正とが行われる。しか
し、この方法によっても、例えばノイズ等の影響がある
場合には、安定に周波数誤差を求めることが難しい。ま
た、上記位相誤差を求めたり、更にこの位相誤差に基づ
いて周波数誤差を求めたりするのは、計算量が多く、か
つ長時間が必要となっている。
【0007】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、例えばTDMA方式のディ
ジタル通信のようにキャリアがバースト波であっても、
容易にかつ、ノイズの影響も少なく、少ない計算量で短
時間に周波数誤差を検出することができる周波数誤差検
出装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数誤差検出
装置は、上述の目的を達成するために提案されたもので
あり、ディジタル符号に応じて搬送波が周波数変調され
バースト波として送信されると共に上記搬送周波数にオ
フセットを加えた周波数の所定のバースト波を含む送信
信号を受信して得た受信信号の同期検波を行うに際し、
上記受信信号の搬送周波数と基準周波数との周波数誤差
を検出する周波数誤差検出装置であって、上記受信信号
を同相成分信号と直交成分信号とに分ける直交検波手段
と、上記同相成分信号及び直交成分信号を、上記基準周
波数と同期したサンプリングクロックでサンプリングし
た、1周期当たりN個のサンプル点をアナログ/デジタ
ル変換するアナログ/デジタル変換手段と、該アナログ
/デジタル変換手段のデジタル出力信号に基づき、上記
N個のサンプル点の各点に基づくN本のビート波形のう
ち、時間軸に対する傾きが最小のビート波形を選択し、
選択したビート波形の時間軸に対する傾きに基づいて、
上記受信信号の搬送周波数と上記基準周波数との上記周
波数誤差を求める演算手段とを備えるものである。
【0009】このように、上記演算手段においては、例
えば、上記所定のバースト波のアナログ/ディジタル変
換でのNサンプル点毎の各サンプル点に基づく波形の周
波数を求め、この波形の周波数から上記受信信号の搬送
周波数と基準周波数との周波数誤差を算出している。す
なわち、具体的には、例えば、上記所定のバースト波の
アナログ/ディジタル変換でのNサンプル点毎の各サン
プル点に基づく波形が時間軸と交わる位置での当該波形
の傾きを求め、この傾きに応じて上記周波数誤差を算出
している。更に、具体的に言えば、当該波形が上記時間
軸と交わる点の前後のサンプル値からこの波形の傾きを
求めている。
【0010】
【作用】本発明の周波数誤差検出装置によれば、受信信
号中の所定バースト波のアナログ/ディジタル変換での
Nサンプル点毎の各点に基づくN本のビート波形のう
ち、時間軸に対する傾きが最小のビート波形を選択して
おり、選択したビート波形の時間軸に対する傾きに基づ
いて、受信信号の搬送周波数と基準周波数との周波数誤
差を求めている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の周波数誤差検出装置の実施例
を図面を参照しながら説明する。
【0012】本実施例の周波数誤差検出装置は、例え
ば、ディジタル符号に応じて搬送波が周波数変調されバ
ースト波として送信されると共に上記搬送周波数にオフ
セットを加えた周波数の所定のバースト波を含む送信信
号を受信する受信装置に適用されるものであって、当該
受信装置で受信信号の同期検波を行うに際し、上記受信
信号の搬送周波数と当該受信装置の内部キャリア周波数
(基準周波数)との周波数誤差を検出する周波数誤差検
出装置である。
【0013】なお、上記受信信号は、例えば、前述した
TDMA方式のディジタル通信において、GMSK(Gau
ssian filtered minimum shift keying)方式の変調信号
に、上記所定のバーストとしてキャリア再生のための専
用の周波数補正バースト(FCCH;周波数補正チャン
ネル)が含まれた送信信号(例えば自動車電話のGSM
システムでの制御チャンネルの信号)を受信したもので
ある。具体的には、例えばヨーロッパの次世代ディジタ
ル移動電話のGSM/PCN等に適用可能なものであ
る。
【0014】ここで、本実施例の周波数誤差検出装置
は、図1に示すように、入力端子1に供給された受信信
号を例えば同相成分(Iチャンネル)と直交成分(Qチ
ャンネル)にわける直交検波手段としての乗算器10,
11及び90°移相器15,復調用発振器(内部キャリ
ア周波数発振器)16と、供給された信号をアナログ/
ディジタル(A/D)変換するA/D変換器12,13
と、上記A/D変換器12,13でのサンプリングの各
サンプル点のうち上記周波数補正バーストのNサンプル
点毎の各サンプル点から得られるビート波形に基づいて
上記受信信号のキャリア周波数と上記内部キャリア周波
数との周波数誤差を算出する演算手段であるDSP(デ
ィジタル・シグナル・プロセッサ)17或いはマイクロ
プロセッサとを有してなるものである。
【0015】すなわち、この図1において、入力端子1
には上記ディジタル符号に応じて搬送波を周波数変調す
ると共に受信側で同期をとるための周波数補正バースト
を含む送信信号を受信した受信信号が供給される。この
受信信号は、それぞれ上記乗算器10,11に供給され
る。ここで、これら乗算器10,11のうち、例えば、
上記乗算器10には上記復調用発振器16からの出力が
そのまま供給され、また、上記乗算器11には、上記復
調用発振器16からの出力が上記90°(π/2)移相
器15により位相が90°ずらされた(進められるか或
いは遅らされる)信号が供給されて、ミキシングされる
(すなわち前記準同期検波が行われる)。このため、当
該乗算器11と10から出力される信号は、上記受信信
号が直交検波されて直交成分(Qチャンネル)と同相成
分(Iチャンネル)に分けられたもの(図2に示す正弦
波と余弦波)となる。なお、上記乗算器11の出力が直
交成分であり、上記乗算器10の出力が同相成分であ
る。
【0016】このようにして受信信号が直交検波された
直交成分と同相成分の2つの成分は、それぞれ、上記A
/D変換器12,13に送られ、ここでサンプリングさ
れてディジタル信号に変換される。当該A/D変換器1
2,13でのサンプリングクロックは、上記復調用発振
器16に基づいて作られており、したがって、このサン
プリングクロックと内部キャリア周波数とは同期関係に
ある。なお、本実施例では、簡単のため、後述するよう
に当該A/D変換器12,13でのサンプリングのサン
プル点を1波(1周期)当たり4点としている。これら
A/D変換器12,13の出力は、上記DSP17に送
られる。
【0017】ところで、上記受信信号のキャリア周波数
と復調用発振器16からの内部キャリア周波数との周波
数誤差が無い場合には、例えば、図3に示すように、各
サンプル点Pの位置は直交成分と同相成分の各波形のそ
れぞれ決まった位置にあり、これら各サンプル点の位置
は時間が経過しても変化しない。
【0018】これに対し、受信信号のキャリア周波数と
内部キャリア周波数との間に周波数誤差がある場合に
は、図4に示すように、各サンプル点Pの位置は直交成
分と同相成分の各波形において少しづつずれたものとな
る。
【0019】このようなことから、例えば、上記Nサン
プル点毎(例えば4サンプル点毎)に各波形のサンプル
点をとっていくと、図3の例の場合には、図5に示すよ
うに、2つの正弦波からそれぞれ2本(合計4本)の波
形ができあがる。なお、図5においては、時間軸(t
軸)上に2本の波形がある。同様にして、図4の例の場
合には、図6に示すような4本の波形ができる。この図
6における各波形は、受信キャリア周波数と、内部キャ
リア周波数とが異なる周波数であるために生ずるもので
あり、これら2つのキャリア周波数の差を表している。
すなわち、受信キャリア周波数と内部キャリア周波数と
の周波数誤差の無い上記図3の例の場合には、ビート波
形として、図5に示したような直線(直流成分)が得ら
れることになる。これに対し、図4に示したように、受
信キャリア周波数と内部キャリア周波数とで周波数誤差
が有る場合には、ビート波形として図6に示したような
波形が得られることになる。
【0020】上述のようなことから、上記ビート波形の
周波数を測定すれば、上記受信キャリア周波数と内部キ
ャリア周波数との周波数誤差を求めることが可能とな
る。
【0021】本実施例装置においては、この周波数誤差
の演算が、上記DSP17のソフトウェアで処理されて
いる。
【0022】当該DSP17におけるビート波形の周波
数測定の具体的手順を以下に述べる。先ず、第1の具体
例について述べる。
【0023】ここで、上記図2に示したように、検波波
形としては2本の波ができるが、これは直交検波した結
果であり、したがって、この2本の波形の動きを直交座
標軸上に表すことができる。すなわち、図2の余弦波の
動きを実軸(I−軸)とし、正弦波の動きを虚軸(Q−
軸)にとると、図7に示すように、その軌跡は円周上を
回るようになる。このI−Q座標と各サンプル点との関
係を考えると、同期検波した時には、各サンプル点は座
標軸上で90°づつずれて静止することになるが、前記
準同期検波の場合には、90°+α(αは準同期検波時
の位相誤差)づつずれるため、サンプル点もそれに伴い
円周上を回転することになる。しかし、4点のサンプル
点の関係は90°づつずれていることには変化が無く、
この回転の速さが周波数誤差を表すビートとなる。
【0024】また、上述の図5や図6に示したように、
上記ビート波形は、4本の波形に分離しているが、これ
を後に処理し易いようにするため、本具体例では、1本
に纏めることとする。
【0025】この場合、各サンプル点は90°づつ位相
がずれているのであるから、位相を強制的に回転させて
任意の一点の位相に合わせれば、上記4本のビート波形
を1本の波形に合わせることができる。
【0026】更に、図2の検波波形で、余弦波はI−軸
の動きを表し、正弦波はQ−軸の動きを表しているの
で、余弦波のサンプル値をxとし、正弦波のサンプル値
をyとすると、サンプル値を回転させるためには、(x
1 ,y1 )の位相に(x,y)の値を回転して合わせこ
むことになる。これは、数1の数式に示す計算を行うこ
とで実現できる。
【0027】
【数1】
【0028】ただし、この数1の数式において、θは回
転角を示し、本実施例の場合は90°,180°,27
0°となる。
【0029】上記数1の数式の計算を行うと、4点のサ
ンプル点の位相が揃うので、この4点のサンプル値の平
均を求め、これをそのサンプル点でのビート値として扱
う。これにより、雑音の影響を軽減できるようになる。
また、ビート波形は、図8に示すように、1本の波形に
纏められる。
【0030】このようにして得られた値から、上記周波
数誤差を求めるためには、各点の位相がどのようにして
回転していくか、上記数1の数式と逆の操作で上記回転
角θ(位相の動き)を求めればよい。
【0031】ただし、上記第1の具体例のように、上記
数1の数式と逆の操作を行うことは、演算量が多いた
め、時間がかかる虞れがある。このため、本実施例のD
SP17の処理手順の第2の具体例として、次に示すよ
うな方法も考えられる。
【0032】ここで、入力波形(受信信号)は正規化さ
れているのであるから、上記ビート波形も正規化されて
いるものと考えることができる。すなわち、波形の各時
間の値(振幅)が、位相にも対応することになる。した
がって、各サンプル点について各時間毎で1サンプル点
毎に位相を調べて、単位時間内の位相の変化の状態を見
れば、これを使用して周波数誤差を求めることが容易に
できるようになる。
【0033】しかし、上記第2の具体例の場合は、例え
ば、バースト時間長が短く、例えば図9に示すようにキ
ャリア周波数誤差が非常に小さい場合には、位相変化は
ごく僅かとなり、また、例えば図10に示すように、特
にノイズの影響がある場合には、位相変化から周波数誤
差を求めることは難しい。したがって、以下に示す第3
の具体例のような方法も考えられる。本実施例のDSP
17では、この第3の具体例の方法により上記周波数誤
差を求めている。
【0034】ここで、位相を揃える前の図6のようなビ
ート波形が4本ある場合、各サンプル点の値からビート
波形が時間軸(t軸)の近くを通るものを選ぶことは簡
単であり、位相をその波形に揃えて処理後の波形も図9
のようにt軸に近づけることができる。
【0035】この図9のように、波形の振幅変化が少な
い時には、sinθ≒θが成り立つため、波形は略直線
と見なすことができる(θ≒0)。また、ビート波形は
B=sin(2πfB t+θi )と表すことができる。
ただし、fB はビート周波数で、θi は初期位相であ
る。このため、t軸付近での波形の傾きは、θB =2π
B cos(2πfB t+θi )≒2πfB となる。た
だし、tは時間で、θB はt軸付近での傾きを表し、ま
た、このt軸付近は2πfB t+θi ≒0と考えること
ができる。このため、角度θB がビート周波数fB すな
わち周波数誤差を表すことになる。
【0036】したがって、図9のような波形から、周波
数誤差を求めるには、t軸と波形とのクロスポイント近
くでの傾きを求めればよいことになる。この操作は、比
較的簡単に行うことができる。例えば図10のように、
ノイズが多い場合でも、各点から近い直線を求めること
は例えば最小2乗法等により精度良く求めることができ
るため、ノイズにも影響され難い周波数誤差検出が可能
となる。
【0037】更に、ビート周波数(波形)自体は、キャ
リア誤差周波数の絶対値しか表さないため、受信キャリ
ア周波数が大きいのか或いは内部キャリア周波数が大き
いのかを区別することができないが、この場合は、サン
プル値と、予想されるデータ値とを比べてみれば、キャ
リア周波数の大小は簡単に見つけることができるため問
題ない。
【0038】図11には、本実施例装置のDSP17で
の上記第3の具体例処理のフローチャートを示す。
【0039】すなわち、この図11のフローチャートに
おいて、ステップS1では同相成分と直交成分とのサン
プル点のデータが入力される。ステップS2では各サン
プル点を上記N点(例えば4点)毎に分離する。ステッ
プS3では、このN点毎のサンプル点に基づく例えばN
本のビート波形(例えば4本のビート波形)から、上記
t軸に近い波形を選ぶ。ステップS4では、選んだビー
ト波形の位相に他のビート波形の位相を揃える。ステッ
プS5では、ステップS4で揃えて得られた波形がt軸
と交わる点前後のサンプル値より、波形の傾きθB を求
める。ステップS6では当該波形の傾きθB に基づいて
求めた周波数誤差のデータを出力端子2から出力する。
【0040】上述したようなことから、本実施例の第3
の具体例の周波数誤差検出装置によれば、受信信号を同
相成分と直交成分にわける直交検波手段としての乗算器
10,11及び90°移相器15,復調用発振器16
と、A/D変換器12,13と、上記A/D変換器1
2,13でのサンプリングの各サンプル点のうち上記周
波数補正バーストのNサンプル点毎の各サンプル点に基
づくビート波形が時間軸(t軸)と交わる点の前後のサ
ンプル値から当該ビート波形の傾きを求め、このビート
波形の傾きに応じて上記受信信号のキャリア周波数と上
記内部キャリア周波数との周波数誤差を算出するDSP
17とを有してなることにより、例えばTDMA方式の
ディジタル通信のようにキャリアがバースト波であって
も(例えば1msec以内の短いバースト波であって
も)、ノイズの影響を平均化して少なくでき、精度良く
周波数誤差を推定することが可能で、容易に少ない計算
量でかつ短時間に周波数誤差を求めることができる。し
たがって、本実施例装置によれば、例えば、チャンネル
接続(変更)の時にも、周波数誤差を短時間で検出する
ことができるようになる。
【0041】なお、本発明においては、上記入力端子1
からA/D変換器12,13までの構成の他の例として
は、図12に示すように、例えば、A/D変換器22に
よって入力端子1からの受信信号をIF帯(中間周波数
帯)或いはベースバンドで直接A/D変換し、このA/
D変換された出力をI/Q分離回路23によってディジ
タル処理で直接同相成分と垂直成分に振り分けるように
することも可能である。なお、この図12において、図
1と同様の構成には同一の指示符号を付してその説明は
省略する。また、DSP17の処理内容は、この他の実
施例と上記実施例とで変わらないものである。
【0042】
【発明の効果】上述のように、本発明の周波数誤差検出
装置においては、受信信号を同相成分と直交成分にわけ
ると共にアナログ/ディジタル変換し、所定のバースト
波の上記ディジタル/アナログ変換でのNサンプル点毎
の各点基づくN本のビート波形のうち、時間軸に対する
傾きが最小のビート波形を選択し、選択したビート波形
の時間軸に対する傾きに基づいて、受信信号の搬送周波
数と基準周波数との周波数誤差を求めるようにしている
ことにより、例えばTDMA方式のディジタル通信のよ
うにキャリアがバースト波であっても、容易にかつ、ノ
イズの影響も少なく、少ない計算量で短時間に周波数誤
差を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の周波数誤差検出装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】周波数補正バーストを直交検波した同相成分と
直交成分とを示す波形図である。
【図3】周波数誤差が無い場合のサンプル点を示す図で
ある。
【図4】周波数誤差が有る場合のサンプル点を示す図で
ある。
【図5】周波数誤差が無い場合のビート波形を示す波形
図である。
【図6】周波数誤差が有る場合のビート波形を示す波形
図である。
【図7】I−Q座標軸を示す図である。
【図8】ビート波形を1本に揃えた場合の波形図であ
る。
【図9】t軸付近のビート波形の傾きを説明するための
図である。
【図10】ノイズが存在するビート波形を示す波形図で
ある。
【図11】DSPの処理のフローチャートである。
【図12】他の実施例装置を示すブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
10,11・・・・・・乗算器 12,13,22・・・A/D変換器 15・・・・・・・・・90°移相器 16・・・・・・・・・復調用発振器 17・・・・・・・・・DSP 23・・・・・・・・・I/Q分離回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル符号に応じて搬送波が周波数
    変調されバースト波として送信されると共に上記搬送周
    波数にオフセットを加えた周波数の所定のバースト波を
    含む送信信号を受信して得た受信信号の同期検波を行な
    うに際し、上記受信信号の搬送周波数と基準周波数との
    周波数誤差を検出する周波数誤差検出装置であって、 上記受信信号を同相成分信号と直交成分信号とける
    直交検波手段と、上記同相成分信号及び直交成分信号を、上記基準周波数
    と同期したサンプリングクロックでサンプリングした、
    1周期当たりN個のサンプル点を アナログ/デジタル変
    換するアナログ/デジタル変換手段と、該アナログ/デジタル変換手段のデジタル出力信号に基
    づき、上記N個のサンプル点の各点に基づくN本のビー
    ト波形のうち、時間軸に対する傾きが最小のビート波形
    を選択し、選択したビート波形の時間軸に対する傾きに
    基づいて、上記受信信号の搬送周波数と上記基準周波数
    との上記周波数誤差を求める演算手段と を備える ことを
    特徴とする周波数誤差検出装置。
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