JPH081064U

JPH081064U - 液体吐出用シリンジ

Info

Publication number: JPH081064U
Application number: JP2575992U
Authority: JP
Inventors: 稔中村
Original assignee: 稔中村
Priority date: 1992-03-09
Filing date: 1992-03-09
Publication date: 1996-07-02

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】グリス、クリームハンダ等の高粘度の液体をシ
リンジに充填するときに空気抜きが容易に行える構造の
シリンジを提供する。【構成】シリンジ１の穴底２にピストンシール部材５と
隙間を形成する逃し穴３を設け、ピストン４をその逃し
穴に突入さした状態で液体をシリンジ吐出口より注入
し、空気がシール部と逃し穴で形成する隙間を通って外
部に排出される。ピストンを少し引き込むとシールが作
用し隙間が閉じ液体は外部に排出されることなくシリン
ジ内に充填できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

グリス、クリームハンダ等高粘度の液体を、シリンジ内に入れ、押出し用ピストンを機械的に少しずつ押し込んで、先端ノズルより液を吐出する給液装置（以下ピストンシリンジ式吐出装置と称す）のシリンジの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術及びその課題点と技術的分析】

電子部品や精密機器の組立等に接着剤、クリームハンダ、グリス等の高粘度液体が使用される。ピストンシリンジ式吐出装置はこれら液体の微量吐出に適しているが、シリンジ内に空気を入れると安定した吐出が望めない。このためシリンジに液を入れるには、先端ノズル部よりポンプにて液を注入し、ピストン挿入口より真空脱泡等の処置をし、その後シリンジ後部よりピストンを挿入する。この時内部の空気を抜くのに従来はピストン内部にエア抜き弁を設けているが、構造が複雑、小径の給液筒には内蔵に難がある、使用後の掃除に手間取る、コスト高、等の欠点がある。これを改良するためシリンジのピストン挿入口にピストンのシールの外径より大きい逃し穴を設けた（実用新案登録願６３−１４８３５２）が、穴底周辺に気泡が残る。ピストンをシリンジから引き抜くストロークが必要、吐出装置内にシリンジのピストン挿入口があるので目視確認ができない。等の不具合がある。

【０００３】

【考案の目的及び技術的手段】

前記欠点を除いた簡潔なシリンジを提供する。シリンジの穴底にピストンを突入さしたときピストンシール部材と隙間を形成する逃し穴を設ける。

【０００４】

【実施例】

シリンジ１の穴底２に、逃し穴３を設ける。逃し穴３の直径はピストン４のＯリングシール５の外径より大きくしている。穴底２は円錐に形成し、ピストン４の先端７はこの円錐と合す。ピストン４をシリンジ１の穴底２まで挿入するとＯリングシール５は開放され、外周部に隙間ができる。ノズル穴６より液を注入すると、液は穴底２、逃し穴３とピストン４で形成される隙間を勢いよく通り、この際に残留空気を確実に排出する。液が逃し穴３内に充満したときピストン４を少し引いてやるとシリンジ穴８とＯリングシール５が嵌合し、液の流出がなくなる。ピストン４を引いていくとシリンジ穴８内に液が充填される。シリンジ１を透明材質（アクリル樹脂、等）にすると液の流れが目視できる。

【０００５】

【効果】

１．吐出装置にシリンジを装着したままで空気抜き作業ができる。２．シリンジ先端部は吐出装置より突出しているのでシリンジ１を透明な材質とすると内部が容易に目視確認ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の側断面図。１．シリンジ２．穴底３．逃し穴４．ピストン
５．Ｏリングシール６．ノズル穴７．先端８．シリンジ穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シリンジの穴底にピストンシール部材と隙
間を形成する逃し穴を設けた液体吐出用シリンジ。