JPH0810629A - 小型濃縮用フラスコ - Google Patents

小型濃縮用フラスコ

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JPH0810629A
JPH0810629A JP6152292A JP15229294A JPH0810629A JP H0810629 A JPH0810629 A JP H0810629A JP 6152292 A JP6152292 A JP 6152292A JP 15229294 A JP15229294 A JP 15229294A JP H0810629 A JPH0810629 A JP H0810629A
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flask
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stirrer
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JP6152292A
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English (en)
Inventor
Hirotake Yamato
裕武 大和
Jii Kooku Deibuitsudo
ジー.コーク デイヴィッド
Naoto Hashimoto
直人 橋本
Yoshihiro Miyake
可浩 三宅
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SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 核医学、特にPET等に用いられる超短半減
期放射性同位元素標識化合物自動合成装置用の濃縮用フ
ラスコ。 【構成】 その底面がわずかに傾斜した円形の斜面をな
す平底部を形成し、かつ該円形の傾斜方向の直径部分に
斜面の下端部に向かって次第に深くなる溝と、溝の先端
が斜面の下端部に小さな凹部を有し、該凹部の上方は殆
ど膨らみを有することなく直立状壁をなすがそれ以外の
箇所は丸型に膨らんだ形状の液受容部と、液受容部に続
いて上記凹部に連がる直立状壁のある方向に斜め上方に
屈曲し、かつその中間部分に内側にやや下方に向かう突
起を有する頚管部と、それにより垂直に上方に向かいそ
の上端に開口部を有する頭頂部とから構成される容器本
体、並びに該本体内に備えられた開口部より凹部に至る
細管及び平底部で回転しうる撹拌子より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型濃縮用フラスコ、
就中、核医学、特にポジトロン・エミッション・トモグ
ラフィー(positron emission tomography)等に用いら
れる超短半減期放射性同位元素標識化合物自動合成装置
用フラスコの改良に関するものであり、さらに詳しく
は、当該装置内で重要な濃縮用フラスコの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】核医学において非侵襲性診断技術として
普及しつつある、ポジトロン・エミッション・トモグラ
フィー(positron emission tomography)では、超短半
減期核種、11C(半減期20.4分)で標識した化合物
が頻繁に用いられている。11C標識化合物の合成法の一
つとして11Cヨウ化メチルにより被標識化合物を11Cメ
チル化する方法が汎用されている。標識化剤の11Cメチ
ルヨウ化メチル(以下[11C]CH3Iと記す)は、
[11C]CO2をLiAlH4で還元し、次にHI水溶液と反
応させることにより製造される。次いで、こうして製造
した反応性の高い[11C]CH3Iを対応する前駆体と反
応させることにより11Cメチル化標識された目的とする
放射性化合物を得る。これらPET用標識化合物の製造
は、小型加速器で得られた高放射能の核種原料を用い迅
速かつ確実になされる必要があり、遠隔操作あるいはコ
ンピュータによる自動合成装置により行われる必要があ
り、標識合成、反応液あるいはHPLC分取された標識
化合物の溶液は短時間で減圧濃縮され、PH調整後、生
理食塩水等で希釈、除菌フィルターを通して除菌して注
射可能な最終薬液を製造するまでの全工程が適宜遮蔽さ
れた装置の中で遠隔あるいはコンピュータによる操作に
より行われている。従来、HPLC分取溶液の濃縮は小
型のロータリーエバポレーターにより行われている。し
かしながら、市販の小型ロータリーエバポレーターはフ
ラスコ回転部、冷却部、フラスコ加熱部により構成さ
れ、放射線遮蔽設備であるホットセル内では比較的大き
なスペースを必要とすることが問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−2870号
には自動合成装置内に設置される溶媒濃縮を目的とした
反応フラスコが記載されているが、該反応フラスコは、
その中央に挿入された磁気性の撹拌羽根のついた撹拌棒
と該撹拌棒から等距離に膨らんだ形状の壁を有する構成
をなし、該反応フラスコ内容液の撹拌はこの撹拌棒で行
うものであり、超微量の合成を目的とした装置ではな
く、PET用標識化合物の自動合成装置には用いること
が出来ない。以上のことから、小型で短時間に溶媒が留
去でき、かつ液跳ねによるロス、付着ロス等が少なく、
溶液の撹拌手段として超微量反応に望ましい磁気撹拌子
が使用可能な小型溶媒濃縮装置がこれまで待望されてい
た。しかしながら、撹拌子による撹拌ではとくに濃縮工
程の最終段階において少量となった濃縮液が表面張力の
作用で撹拌子とフラスコ底部との間に滞留させられその
まま乾固されるので、場合によっては、濃縮残留物によ
り撹拌子がフラスコ底に固定され、しばしば次工程の再
溶解、移送の障害となる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に関し、付着あるいは液跳ねによる濃縮ステップでの
ロスが少なく、かつ溶媒を短時間で濃縮でき、残渣の再
溶解、移送などが効率的に行える、超微量迅速合成装置
に適した新規な小型溶媒濃縮フラスコについて種々の形
状のものを検討した結果、以下の構造のフラスコが、こ
れらの課題を解決するものである事を見い出し本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明は内容積がおよそ20〜
100cm3程度の小型濃縮用フラスコに係るもので、そ
のフラスコ本体が全体に斜めに屈曲した構造であって、
液受容部と、それに続く斜め上方に屈曲し、かつその中
間部内側にやや下方に向かう突起(突出部)を有する頚
管部と、それより垂直に上方に向かいその端部に開口部
を有する頭頂部とから構成される。
【0006】そして液受容部は、その底面がわずかに傾
斜した円形の斜面をなす平底部を形成し、かつ該円形の
傾斜方向の直径部分に斜面の下端部に向かって次第に深
くなる溝と、溝の先端かつ斜面の下端部に小さな凹部を
有する。上記平底部の傾きは水平面に対し、約1〜20
度、好ましくは2〜10度程度が適当である。又、溝は
液受容部内に内蔵される撹拌子の平底部上の回転を妨げ
ないよう巾約0.5〜5mm程度、好ましくは約1〜3mm
程度、深さ約1〜10mm程度、好ましくは約1〜5mm程
度でよい。又、凹部はおよそ5〜500mm、好ましくは
20〜100cm3の溶液を収容しうる程度でよい。
【0007】さらに、液受容部は、凹部からほとんど膨
らみを有することなく直立状壁を形成して、フラスコ本
体内に備えられる細管の先端を凹部に容易に導きうるよ
うになっているのに対し、それ以外の箇所、特に凹部と
反対側の部分は通常のフラスコの様に丸味を帯びてお
り、その内径と高さはほぼ等しい。
【0008】頚管部の中間付近で内側に設けられた突起
は、頚管内径の約1/2〜1/3を占める程度でよく、
これにより液受容部内の溶液が突沸しても液跳ねを防止
しうる。
【0009】フラスコ本体の全体としての屈曲の程度
は、一概には言えないが頭頂部の開口部の中心を通る垂
線と該中心と液受容部の平底部の中心とを結ぶ線とのな
す角度が約15〜40度程度、好ましくは20〜30度
程度とするのがよい。又、液受容部の高さと頚管部の長
さと頭頂部の長さの割合は、約10:4〜7:4〜7:
1程度、好ましくは10:4〜5:4〜6:1程度でよ
い。
【0010】又、撹拌子は、撹拌効率と回転中に細管に
接触することがないよう考慮して、液受容部内径の大体
0.2〜0.5程度、好ましくは0.3〜0.4程度の長さ
でよい。
【0011】さらに頭頂部にはその上端の開口部を撹拌
子投入口とすると共に、内容物取り出し兼バブリング用
気体導入管をなす細管を貫通させる外、標識化合物を含
む溶液などの被濃縮液の導入管、減圧導入管、生理食塩
水などの貯留溶液の供給管など複数の側管を連通させて
もよく、又、該フラスコ本体を上記連結管の分岐付近を
含め平底ジャケットで囲み、該ジャケット内部に熱媒体
を充填すると共にヒーターを内蔵し、該ヒーターを遠隔
操作して熱媒体を所要温度に加熱する構成としてもよ
い。また、ジャケット内部にも撹拌子を収容させて、本
濃縮フラスコをスターラー上に置くことにより、フラス
コ本体内部およびジャケット内部の撹拌子を同時に回転
させることができるようにしてもよい。
【0012】さらに、本発明においては、上記フラスコ
の上部に冷却管を連結して設置し、フラスコ内で蒸発液
を液化してフラスコ内に滴下してもよい。さらに、フラ
スコに空気、窒素ガス、アルゴンガス等を導入して気泡
により撹拌してもよく、かつ、フラスコをヒーター等の
加熱手段を備えた湯浴あるいはオイルバスで温めるよう
にしてもよい。
【0013】以下に、本発明にかかる自動合成装置用濃
縮フラスコとその作用を図面により詳細に説明する。図
1から図3は本発明の濃縮用フラスコの一例を示すもの
であり、パイレックスガラス製の容器本体1を加熱用の
パイレックスガラス製ジャケット2で熱媒体充填用空間
3をあけて囲んでいる。容器本体1は図のようにやや斜
面となった平底丸型の液受容部11、それから斜め上方
にやや屈曲し、中間部に向かってやや下向きに突き出し
た突出部12を持つ頚管部13および、それに続き直立
し上端外周にネジ山15を有し、3本の管16−18が
放射状に突出する頭頂部14からなっている。
【0014】図3は、フラスコ本体の底部を上から見た
ものである。平底部19は、その斜面中央部に斜面に沿
った浅い溝20を有するが、溝は底部中央部では極めて
浅く、下端部へ行くほどやや深く作られているので、フ
ラスコ本体内に撹拌子23を投入し、該フラスコをスタ
ーラー上に設置することによってフラスコ内部の液を撹
拌することが出来、伝熱を促進させ、液の蒸発面を広げ
ることにより濃縮を速めることが出来る。
【0015】通常の丸底ないし平底フラスコでは、撹拌
子と底辺ガラス壁との間に濃縮液が滞留させられること
が欠点として挙げられていたが、本発明者らは本発明フ
ラスコのように、底辺を斜面とし、さらに溝を作ること
により濃縮後期においては、一部還流する溶媒により撹
拌子が洗浄される状態を自然に作りだすことが出来るこ
とを見いだした。
【0016】該平底部の斜面下端には、小さな凹部21
が形成されており、フラスコ内の残留液量が少なくなれ
ばなるほど、残留液は凹部21に集められる構造になっ
ている。本発明の濃縮用フラスコにおいては、この凹部
21にフラスコ本体頭頂部14の上端開口部を貫通させ
て、底面のガラス管に殆ど接するように、内容液取り出
し用の細管22をを配置する。通常の丸底フラスコない
し平底フラスコでは、撹拌子を避けて該取り出し用の細
管をフラスコ最低部まで挿入する事は困難であるが、本
発明のフラスコでは、撹拌子23の位置とフラスコ最低
部21とが離れており、又、頚管部13が曲がった構造
になっているため、容易に挿入することが出来る。
【0017】ジャケット2は、フラスコ本体と上記管1
6−18の分岐部分を囲んでおり、その上面に熱媒体導
入・排出口撹拌子投入口24および熱媒体の温度を感知
する熱電対挿入口25を備え、該導入・排出口兼撹拌子
投入口24より、内部の熱媒体充填用空間3にシリコン
オイルからなる熱媒体26を充填している。また該空間
3の内部のシリコンオイル中にニクロム線からなるヒー
ター27を収容しており、該ヒーター27と接続したタ
ングステン電極28を導管29内を通してジャケット2
より取り出し、電源(図示せず)と接続している。上記
ヒーターは所要時にオンして、熱媒体26が一定の設定
温度になるように加熱する。また、上記ヒーターは所要
時にオンして熱媒体26が一定の設定温度になるように
加熱する。
【0018】また、上記熱媒体導入・排出口兼撹拌子投
入口より撹拌子23をジャケット2内に投入した本発明
のフラスコを外部スターラー上に載置し、ジャケット内
に充填した熱媒体を撹拌できるようにし、加熱効率およ
び温度調節を容易にする。上記フラスコ本体頭頂管部か
ら分岐した3本の管のうち管16は例えば標識反応フラ
スコ出口管あるいは高速液体クロマト出口管からの配管
と接続されており、標識反応混合物あるいは標識反応目
的物の溶液を導入しうる。管17は例えば真空ポンプに
よる真空ラインに接続され、減圧導入管として機能しう
る。また、管18は、例えば、洗浄用、留去用溶媒、あ
るいは濃縮残留物を溶解するための溶媒例えば生理食塩
水などの貯留容器からの配管に接続され、フラスコ本体
内に導入しうる。
【0019】上記フラスコ本体上端には、その外周にネ
ジ部15が形成されており、セプタム30を固定するキ
ャップを固定し、また脱着も容易に出来るようになって
いる。さらに該セプタムを貫通して上記フラスコ内容物
取り出し用兼バブリング用気体導入管として作用しうる
細管22を導入している。該管は、例えば高速液体クロ
マト装置、あるいはPH調節などの最終目的物の注射用
製剤調整用装置への配管と接続し、これらの装置へ濃縮
生成物の溶液を導出しうる。
【0020】
【発明の効果】以下に本発明の濃縮フラスコ及びそれを
用いた濃縮装置の性能を従来型の濃縮用フラスコ及びそ
れを用いた濃縮装置の性能と比較した結果を示し、本発
明の濃縮フラスコ及びそれを用いた装置の有効性につい
てさらに説明する。以下の実験例においては、本発明の
濃縮用フラスコおよびそれを用いた装置を、実際の自動
合成装置の高速液体クロマト溶離液濃縮装置部分に組み
込んで、その性能を、従来型の濃縮フラスコ(以後スト
レートタイプ濃縮フラスコと称する。)を用いた濃縮装
置を組み込んだ場合と比較した。図4、5にストレート
タイプ濃縮フラスコを用いた装置の概略図を、図6に、
これらのフラスコ性能評価に用いた自動合成装置の組み
立ての概略図を示す。なお実験には、実際の11C標識化
合物の自動合成装置(本発明者らの出願:特願平6−1
10086に記載したもの)に組み込んで行ったが、図
6には該装置のうち本実験に関係のある装置部分およ
び、本来の該装置には設置されていないが本実験の便宜
上付け加えた装置部分のみを摘出して示した。
【0021】
【実験例1】 (溶媒濃縮所要時間の測定)コンピュータにより制御し
ながら、フラスコジャケット内温度が135℃になった
ところで各溶媒20mlを濃縮用フラスコに加え、オイル
ポンプによる減圧濃縮を行った。フラスコ内の圧力は、
マノメーターにより求めた。加熱温度は、濃縮用フラス
コジャケット内の温度を用いた。フラスコ内の溶媒が留
去されるまでの時間を濃縮終了時間とし、ストップウォ
ッチを用いて計測した。それぞれの溶媒における濃縮終
了時間を3回づつ計測し、平均の時間を求めた。結果を
表1にまとめた。これらの結果により、いずれの溶媒に
ついても本発明の濃縮用フラスコを組み込んだ濃縮装置
を用いた場合、従来型濃縮用フラスコを用いた場合より
も所要時間が明らかに短縮された。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 1)メタノール 圧力:27mmHg 温度:113℃ 濃縮時間:1回目 3分56秒 2回目 4分03秒 3回目 4分20秒 平均値 4分06秒 2)アセトリトリル 圧力:27mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 3分17秒 2回目 3分07秒 3回目 3分18秒 平均値 3分14秒 3)蒸留水 圧力:35mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 12分40秒 2回目 13分42秒 3回目 12分19秒 平均値 12分54秒 4)蒸留水/アセトリトリル(組成比:蒸留水/アセト
リトリル 65/35v/v) 圧力:40mmHg 温度:127℃ 濃縮時間:1回目 9分58秒 2回目 9分51秒 3回目 9分41秒 平均値 9分50秒 b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 1)メタノール 圧力:22mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 5分22秒 2回目 5分38秒 3回目 5分29秒 平均値 5分30秒 2)アセトリトリル 圧力:27mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 4分08秒 2回目 3分56秒 3回目 3分56秒 平均値 4分0秒 3)蒸留水 圧力:32mmHg 温度:133℃ 濃縮時間:1回目 15分03秒 2回目 14分48秒 3回目 15分08秒 平均値 15分0秒 4)蒸留水/アセトリトリル(組成比:蒸留水/アセト
リトリル 65/35v/v) 圧力:36mmHg 温度:131℃ 濃縮時間:1回目 10分25秒 2回目 10分23秒 3回目 10分18秒 平均値 10分20秒
【0022】
【表1】
【0023】
【実験例2】 (溶質の回収率の測定A:重量測定法による実験)(D
MAP)を秤量し、アセトリトリル、蒸留水の混合溶媒
(アセトリトリル/蒸留水:65/35/v/v)に溶解
し、濃縮フラスコ上部の投入口より加えた。真空ポンプ
により減圧下濃縮乾固した後、蒸留水5mlをフラスコ上
部の投入口より加え、10分間撹拌後、自動合成装置の
バルブを開いて水溶液を濃縮フラスコから秤量したナス
フラスコに移した。再度、5mlの蒸留水をフラスコ上部
より加え、ナスフラスコに移し、ついでかくして移送さ
れた水溶液をロータリーエバポレーターにより減圧濃縮
した。濃縮後、ナスフラスコをデシケーター中で五酸化
燐の存在下一晩乾燥後回収されたDMAPの重量を求め
た。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 初期DMAP:500.8mg 温度:128℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:7分0秒 回収DMAP:357.5mg 回収率(%):71% b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 初期DMAP:505.2mg 温度:128℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:8分0秒 回収DMAP:277.5mg 回収率(%):55%
【表2】
【0024】
【実験例3】 (回収率の測定(重量測定による方法;100mlの蒸留
水を回収時に用いる方法))実験例2と実験例3の違い
は、回収時に用いる蒸留水の量が大きく異なることであ
る。用いる蒸留水が少ない場合は、フラスコ上部への付
着等ロスが大きい場合は回収率が低くなる。用いる蒸留
水が多い場合は濃縮用フラスコ上部まで洗浄されるので
付着等のロスも含めた回収率、すなわち飛沫同伴による
ロスの割合が求められる。実験のセットは実験例1と同
様。DMAPを秤量し、アセトニトリル、水の混合溶媒
(アセトニトリル/水:65/35v/v)に溶解し、濃
縮用フラスコ上部の投入口より加える。真空ポンプによ
り減圧下濃縮乾固した後、蒸留水(総計100ml)をフ
ラスコ上部の投入口より加えて上部まで満たし、10分
間撹拌後、コンピュータ制御によりバルブを開いて窒素
ガスにより濃縮用フラスコから秤量したナスフラスコに
移した。再度、蒸留水をフラスコ上部より加えしばらく
撹拌後、再度コンピュータ制御により自動合成装置のバ
ルブを開け、フラスコ内のナスフラスコに移し、水溶液
をロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。濃縮
後、デシケーター中で五酸化燐の存在下一晩乾燥後、回
収されたDMAPの重量を求めた。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 初期DMAP:501.0mg 温度:129℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:7分25秒 回収DMAP:474.0mg 回収率(%):95% b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 初期DMAP:504.0mg 温度:127℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:8分50秒 回収DMAP:447.0mg 回収率(%):89%
【表3】
【0025】
【実験例4】 (回収率の測定(滴定による方法;10mlの蒸留水を回収
時に用いる方法))0.2N NaOH水溶液5ml、蒸留水
15mlを濃縮フラスコ上部投入口より加え、オイルポン
プにより減圧濃縮した。濃縮後、蒸留水5mlをフラスコ
上部の投入口より加え、2分間撹拌した後、自動合成装
置のバルブを開けて窒素ガスによりビーカーに移した。
濃縮フラスコ内に蒸留水5mlを再度加え、2分間撹拌
後、再びビーカーに移す。こうして得た被移送液を蒸留
水20mlで希釈し、マグネチックスターラーによる撹拌
下、0.1N HCl水溶液で滴定し、中和に要するHCl
水溶液量からNaOHの回収率を求めた。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 圧力:32mmHg 温度:133℃ 濃縮時間:13分12秒 中和(PH7)に要するHCl量(ml):7.7ml(図7よ
り) 回収率(%):77% b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 圧力:28mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:14分58秒 中和(PH7)に要するHCl量(ml):5.7ml(図8よ
り) 回収率(%):57%
【表4】
【0026】
【実験例5】 (回収率の測定(滴定による方法;100mlの蒸留水を回収
時に用いる方法))実験例4と実験例5の違いは回収時
に用いる蒸留水の量が大きく異なる。用いる蒸留水が少
ない場合は、フラスコ上部への付着等ロスが大きい場合
は回収率が低くなる。用いる蒸留水が多い場合は濃縮フ
ラスコ上部まで洗浄されるので付着等のロスも含めた回
収率すなわち飛沫同伴によるロスの割合が求められる。
実験のセットは実験例3と同様。0.2N NaOH水溶
液5ml、蒸留水15mlを上部投入口より加え、コンピュ
ータ制御によりオイルポンプにより減圧濃縮した。濃縮
後、蒸留水(総量100ml)をフラスコ上部の投入口よ
り加え、フラスコ上部まで満たした状態で2分間撹拌し
た後、コンピュータ制御により自動合成装置のバルブを
開けて窒素ガスによりフラスコ内水溶液をビーカーに移
した。マグネチックスターラーによる撹拌下、0.1N
HCl水溶液で滴定し、中和に要するHCl水溶液量から
NaOHの回収率を求めた。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 圧力:30mmHg 温度:134℃ 濃縮時間:13分30秒 中和(PH7)に要するHCl量(ml):9.8ml(図9よ
り) 回収率(%):98% b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 圧力:32mmHg 温度:132℃ 濃縮時間:13分18秒 中和(PH7)に要するHCl量(ml):7.6ml(図10よ
り) 回収率(%):76%
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加熱用ジャケットを備えた濃縮用フ
ラスコの縦断面図。
【図2】 本発明の加熱用ジャケットを備えた濃縮用フ
ラスコの斜視図。
【図3】 本発明の濃縮用フラスコのフラスコ本体の底
部の平面図。
【図4】 従来型の加熱用ジャケットを備えた濃縮用フ
ラスコの縦断面図。
【図5】 図4の従来型の濃縮用フラスコの正面図。
【図6】 濃縮用フラスコを用いた自動合成装置の組立
ての概略図。
【図7】 実験例4−aにおける0.1N HCl水溶液
による滴定曲線を示す。
【図8】 実験例4−bにおける0.1N HCl水溶液
による滴定曲線を示す。
【図9】 実験例5−aにおける0.1N HCl水溶液
による滴定曲線を示す。
【図10】 実験例5−bにおける0.1N HCl水溶
液による滴定曲線を示す。
【符号の説明】
1 容器本体 2 ジャケット 3 熱媒体 5 スターラー 11 液受容部 12 突出部 13 頚管部 14 頭頂部 15 ネジ山 19 平底部 20 溝 21 凹部 22 細管 23 撹拌子 24 熱媒体導体導入、排出口兼撹拌子投入口 27 ヒーター 29 導管 30 セプタム 31 撹拌子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そして液受容部は、その底面がわずかに傾
斜した円形の斜面をなす平底部を形成し、かつ該円形の
傾斜方向の直径部分に斜面の下端部に向かって次第に深
くなる溝と、溝の先端かつ斜面の下端部に小さな凹部を
有する。上記平底部の傾きは水平面に対し、約1〜20
度、好ましくは2〜10度程度が適当である。又、溝は
液受容部内に内蔵される撹拌子の平底部上の回転を妨げ
ないよう巾約0.5〜5mm程度、好ましくは約1〜3mm
程度、深さ約1〜10mm程度、好ましくは約1〜5mm程
度でよい。又、凹部はおよそ5〜500mm3、好ましく
は20〜100mm3の溶液を収容しうる程度でよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】フラスコ本体の全体としての屈曲の程度
は、一概には言えないが頭頂部の開口部の中心を通る垂
線と該中心と液受容部の平底部の中心とを結ぶ線とのな
す角度が約15〜40度程度、好ましくは20〜30度
程度とするのがよい。又、液受容部の高さと頚管部の長
さと頭頂部の長さの割合は、約10:4〜9:4〜9程
度、好ましくは10:4〜8:5〜9程度でよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに頭頂部にはその上端の開口部を撹拌
子投入口とすると共に、内容物取り出し兼バブリング用
気体導入管をなす細管(内径0.8〜3.0mm程度、好ま
しくは1.8〜3.0mm程度)を貫通させる外、標識化合
物を含む溶液などの被濃縮液の導入管、減圧導入管、生
理食塩水などの貯留溶液の供給管など複数の側管を連通
させてもよく、又、該フラスコ本体を上記連結管の分岐
付近を含め平底ジャケットで囲み、該ジャケット内部に
熱媒体を充填すると共にヒーターを内蔵し、該ヒーター
を遠隔操作して熱媒体を所要温度に加熱する構成として
もよい。また、ジャケット内部にも撹拌子を収容させ
て、本濃縮フラスコをスターラー上に置くことにより、
フラスコ本体内部およびジャケット内部の撹拌子を同時
に回転させることができるようにしてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】通常の丸底ないし平底フラスコでは、撹拌
子と底辺ガラス壁との間に濃縮液が滞留し、撹拌子が円
滑に回転しなくなることが欠点として挙げられていた
が、本発明者らは本発明フラスコのように、底辺を斜面
とし、さらに溝を設けることにより濃縮後期において、
一部還流する溶媒により撹拌子が洗浄される状態を自然
に作りだすことが出来、その結果、撹拌子が円滑に回転
しうることを見いだした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】以下に本発明の濃縮フラスコ及びそれを
用いた濃縮装置の性能を従来型の濃縮用フラスコ及びそ
れを用いた濃縮装置の性能と比較した結果を示し、本発
明の濃縮フラスコ及びそれを用いた装置の有効性につい
てさらに説明する。以下の実験例においては、本発明の
濃縮用フラスコおよびそれを用いた装置を、実際の自動
合成装置の高速液体クロマト溶離液濃縮装置部分に組み
込んで、その性能を、従来型の濃縮フラスコ(以後スト
レートタイプ濃縮フラスコと称する。)を用いた濃縮装
置を組み込んだ場合と比較した。図4、5にストレート
タイプ濃縮フラスコを用いた装置の概略図を、図6に、
これらのフラスコ性能評価に用いた自動合成装置の組み
立ての概略図を示す。なお実験には、実際の11C標識化
合物の自動合成装置(本発明者らの出願:特願平6−1
10086に記載したもの)に組み込んで行ったが、図
6には該装置のうち本実験に関係のある装置部分およ
び、本来の該装置には設置されていないが本実験の便宜
上付け加えた装置部分のみを摘出して示した。以下の実
験例において用いた本発明のフラスコの構造、撹拌子の
長さ及び細管の内径は以下の通りである。 液受容部容積 47mm3, 平底部の傾き 2.5度 溝の巾 2.0mm, 溝の深さ 2.2mm 凹部収容容積 40mm3, 液受容部の内径 35mm 液受容部の高さ 35mm, 液受容部の高さ:頸管部の長さ:頭頂部の長さ=35:28:30 頸管部内径 12mm, フラスコ屈曲の程度 20度 撹拌子の長さ 12mm, 細管の内径 2.0mm
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【実験例1】 (溶媒濃縮所要時間の測定)コンピュータにより制御し
ながら、フラスコジャケット内温度が135℃になった
ところで各溶媒20mlを濃縮用フラスコに加え、オイ
ルポンプによる減圧濃縮を行った。フラスコ内の圧力
は、マノメーターにより求めた。加熱温度は、濃縮用フ
ラスコジャケット内の温度を用いた。フラスコ内の溶媒
が留去されるまでの時間を濃縮終了時間とし、ストップ
ウォッチを用いて計測した。それぞれの溶媒における濃
縮終了時間を3回づつ計測し、平均の時間を求めた。結
果を表1にまとめた。これらの結果により、いずれの溶
媒についても本発明の濃縮用フラスコを組み込んだ濃縮
装置を用いた場合、従来型濃縮用フラスコを用いた場合
よりも所要時間が明らかに短縮された。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 1)メタノール 圧力:27mmHg 温度:113℃ 濃縮時間:1回目 3分56秒 2回目 4分03秒 3回目 4分20秒 平均値 4分06秒 2)アセトニトリル 圧力:27mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 3分17秒 2回目 3分07秒 3回目 3分18秒 平均値 3分14秒 3)蒸留水 圧力:35mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 12分40秒 2回目 13分42秒 3回目 12分19秒 平均値 12分54秒 4)蒸留水/アセトニトリル(組成比:蒸留水/アセト
リトリル 65/35v/v) 圧力:40mmHg 温度:127℃ 濃縮時間:1回目 9分58秒 2回目 9分51秒 3回目 9分41秒 平均値 9分50秒 b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 1)メタノール 圧力:22mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 5分22秒 2回目 5分38秒 3回目 5分29秒 平均値 5分30秒 2)アセトニトリル 圧力:27mmHg 温度:135℃ 濃縮時間:1回目 4分08秒 2回目 3分56秒 3回目 3分56秒 平均値 4分0秒 3)蒸留水 圧力:32mmHg 温度:133℃ 濃縮時間:1回目 15分03秒 2回目 14分48秒 3回目 15分08秒 平均値 15分0秒 4)蒸留水/アセトニトリル(組成比:蒸留水/アセト
ニトリル 65/35v/v) 圧力:36mmHg 温度:131℃ 濃縮時間:1回目 10分25秒 2回目 10分23秒 3回目 10分18秒 平均値 10分20秒
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【実験例2】 (溶質の回収率の測定A:重量測定法による実験)4−
ジメチルアミノピリジン(DMAP)を秤量し、アセト
ニトリル、蒸留水の混合溶媒(アセトニトリル/蒸留
水:65/35/v/v)に溶解し、濃縮フラスコ上部の投
入口より加えた。真空ポンプにより減圧下濃縮乾固した
後、蒸留水5mlをフラスコ上部の投入口より加え、10
分間撹拌後、自動合成装置のバルブを開いて水溶液を濃
縮フラスコから秤量したナスフラスコに移した。再度、
5mlの蒸留水をフラスコ上部より加え、ナスフラスコに
移し、ついでかくして移送された水溶液をロータリーエ
バポレーターにより減圧濃縮した。濃縮後、ナスフラス
コをデシケーター中で五酸化燐の存在下一晩乾燥後回収
されたDMAPの重量を求めた。 a.<本発明の濃縮用フラスコ> 初期DMAP:500.8mg 温度:128℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:7分0秒 回収DMAP:357.5mg 回収率(%):71% b.<ストレートタイプ濃縮用フラスコ> 初期DMAP:505.2mg 温度:128℃ 圧力:25mmHg 濃縮時間:8分0秒 回収DMAP:277.5mg 回収率(%):55%
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その底面がわずかに傾斜した円形の斜面
    をなす平底部を形成し、かつ該円形の傾斜方向の直径部
    分に斜面の下端部に向かって次第に深くなる溝と、溝の
    先端かつ斜面の下端部に小さな凹部を有し、該凹部の上
    方はほとんど膨らみを有することなく直立状壁をなす
    が、それ以外の箇所は丸型に膨らんだ形状の液受容部
    と、液受容部に続いて上記凹部に連がる直立状壁のある
    方向に斜め上方に屈曲し、かつその中間部分に内側にや
    や下方に向かう突起を有する頚管部とそれより垂直に上
    方に向かいその上端に開口部を有する頭頂部とから構成
    される容器本体並びに該本体内に開口部より凹部に至る
    細管及び平底部で回転しうる撹拌子を備えてなる小型濃
    縮用フラスコ。
  2. 【請求項2】 頭頂部に被濃縮液導入管、減圧導入管お
    よび貯留溶液導入管を備え、かつフラスコ本体及び上記
    導入管の分岐部を包むように加熱用ジャケットで囲んだ
    構成とした請求項1の小型濃縮用フラスコ。
  3. 【請求項3】 加熱用ジャケット内に撹拌子を備え、外
    部スターラー上に載置して該スターラーを遠隔操作によ
    り作動させ、フラスコ内容物およびジャケット内熱媒体
    の撹拌を遠隔操作により制御しうるようにした請求項2
    の小型濃縮用フラスコ。
  4. 【請求項4】 加熱用ジャケット内媒体中、液受容部の
    平底部の外周部付近に加熱用電線を内蔵させ、該電線を
    取り出し管を通してジャケット外に取り出し、温度調節
    器を介して電源装置に接続することにより、遠隔操作で
    フラスコ内容物を所定の温度に加熱することを可能とし
    た請求項2の小型濃縮用フラスコ。
  5. 【請求項5】 反応溶液導入管が微量の11C標識化され
    た化合物を含む被濃縮液の導入管であり、貯留溶液導入
    管が生理食塩水供給管であり、細管が頭頂部の上端開口
    部のスクリュー蓋を貫通する内容物溶液の導出用兼バブ
    リング用気体導入管である請求項2の小型濃縮用フラス
    コ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019401A (ja) * 2001-07-09 2003-01-21 Airaa Chino:Kk 蒸留装置
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KR20180036003A (ko) * 2016-09-30 2018-04-09 대한민국(농촌진흥청장) 농축액 플라스크

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