JPH08106249A

JPH08106249A - 点字と墨字の組合せシート

Info

Publication number: JPH08106249A
Application number: JP24015794A
Authority: JP
Inventors: Hidehiko Ishijiro; 秀彦石城
Original assignee: Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Current assignee: Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Priority date: 1994-10-04
Filing date: 1994-10-04
Publication date: 1996-04-23

Abstract

(57)【要約】【構成】透明の合成樹脂製シート１の表面に点字２を
表示すると共に、前記点字２に対応する墨字３を前記表
示シート１の表面から透視可能に表示してなるものとし
ている。【効果】可視者は点字を覚える必要なしに点字の表記
が可能になり、視覚障害者との情報伝達をはかるのに非
常に便利なものとなった。また、点字用定規と鉄筆を用
いたり、点字用タイプライター用いなくても、簡単に単
語や文を作成することができるので、習練者でなくて
も、誰でも簡単に取り扱うことのできるものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、視覚障害者と可視者
との情報伝達を簡単にした点字と墨字の組合せシートに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、点字と墨字を組み合わせることは
考えられておらず、点字の表示個所に墨字を表示したも
のは全く存在しなかった。

【０００３】したがって、例えば点字で「アガル」、
「上がる」、「１カイ」、「１階」などの表示がされて
いても、これに対応する墨字が同時に表示されていない
ために、可視者は点字の意味が理解できないのが一般的
であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、従来は、視
覚障害者と可視者との情報伝達が非常に困難であるとい
う課題を有していた。

【０００５】そこで、この発明は、上記従来の課題を解
決するためになされたものであり、可視者は点字を覚え
る必要なしに点字の表記が可能になり、視覚障害者との
情報伝達がはかれる非常に便利な点字と墨字の組合せシ
ートを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明の点
字と墨字の組合せシートは、透明の合成樹脂製シート１
の表面に点字２を表示すると共に、前記点字２に対応す
る墨字３を前記表示シート１の表面から透視可能に表示
してなるものとしている。

【０００７】そして、前記点字２を表示した合成樹脂製
シート１の裏面には、墨字３を印刷することにより表示
したものとしたり、墨字３を表示した印刷ベース４を接
着したものとすることができる。

【０００８】さらに、前記一枚の合成樹脂製シート１に
は、点字２と墨字３を一文字分のみ表示したものとした
り、点字２と墨字３によって一つの言葉を表示したもの
とすることができる。

【０００９】また、前記一枚の合成樹脂製シート１に
は、複数単位の点字２と墨字３を表示し、各単位の点字
２と墨字３を単位毎に離反可能にしたものとすることが
できる。

【００１０】

【作用】この発明の点字と墨字の組合せシートは、上記
したような構成としたため、点字２と点字２の間隔を標
準のものより特に広くしないでも、点字２と同時に墨字
３を表すことができる。

【００１１】さらに、前記合成樹脂製シート１の裏面
に、墨字３を印刷したり、墨字３を表示した印刷ベース
４を接着してなるものでは、表面からの墨字３の摩耗劣
化を防ぐことができる。

【００１２】また、前記一枚の合成樹脂製シート１に点
字２と墨字３を一文字分のみ表示してなるものでは、視
覚障害者はいうまでもなく、可視者においても点字を覚
える必要なしに、これらを組み合わせて任意の単語や文
を作ることができる。

【００１３】

【実施例】以下、この発明の点字と墨字の組合せシート
の構成を、実施例として示した図面に基づいて詳細に説
明する。

【００１４】この発明の点字と墨字の組合せシートは、
透明の合成樹脂製シート１の表面に点字２を表示すると
共に、前記点字２に対応する墨字３を前記表示シート１
の表面から透視可能に表示してなるものとしている。

【００１５】そして、前記点字２を表示した合成樹脂製
シート１の裏面には、図１に示したように、墨字３を印
刷することにより表示したものとしたり、図２、３に示
したように、墨字３を表示した印刷ベース４を接着した
ものとすることができる。印刷ベース４としては、合成
樹脂製シートや紙製シートなどを使用するこができる。
なお、点字２を表示するには、合成樹脂製シート１の表
面に凸点を形成すればよい。

【００１６】さらに、前記合成樹脂製シート１、印刷ベ
ース４の裏面には、接着剤を塗布したものとすることが
できる。この場合には、合成樹脂製シート１、印刷ベー
ス４の裏面に剥離紙５を付着したものとしている。

【００１７】また、前記一枚の合成樹脂製シート１に
は、上記図１〜３に示したように、点字２と墨字３を一
文字分のみ表示したものとしたり、図４、５に示したよ
うに、点字２と墨字３によって一つの言葉を表示したも
のとすることができる。なお、図５に示したように、使
用頻度の高い単語や文などは、墨字３を漢字やひらがな
を混ぜたものとすれば、可視者が読み易くなる。

【００１８】また、前記一枚の合成樹脂製シート１に
は、図６、７に示したように、複数単位の点字２と墨字
３を表示し、各単位の点字２と墨字３を単位毎に離反可
能にしたものとすることができる。

【００１９】

【発明の効果】この発明の点字と墨字の組合せシート
は、以上に述べたように構成されているので、可視者は
点字を覚える必要なしに点字の表記が可能になり、視覚
障害者との情報伝達をはかるのに非常に便利なものとな
った。

【００２０】また、この発明の点字と墨字の組合せシー
トを用いれば、点字用定規と鉄筆を用いたり、点字用タ
イプライター用いなくても、簡単に単語や文を作成する
ことができるので、習練者でなくても、誰でも簡単に取
り扱うことのできるものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の点字と墨字の組合せシートの第１実
施例を示す分解斜視図である。

【図２】この発明の点字と墨字の組合せシートの第２実
施例を示す分解斜視図である。

【図３】図２に示す点字と墨字の組合せシートの斜視図
である。

【図４】この発明の点字と墨字の組合せシートの第３実
施例を示す斜視図である。

【図５】この発明の点字と墨字の組合せシートの第４実
施例を示す斜視図である。

【図６】この発明の点字と墨字の組合せシートの第５実
施例を示す斜視図である。

【図７】この発明の点字と墨字の組合せシートの第６実
施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１合成樹脂製シート２点字３墨字４印刷ベース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明の合成樹脂製シート（１）の表面に
点字（２）を表示すると共に、前記点字（２）に対応す
る墨字（３）を前記表示シート（１）の表面から透視可
能に表示してなることを特徴とする点字と墨字の組合せ
シート。
【請求項２】前記点字（２）を表示した合成樹脂製シ
ート（１）の裏面に墨字（３）を印刷することにより表
示してなることを特徴とする請求項１記載の点字と墨字
の組合せシート。
【請求項３】前記点字（２）を表示した合成樹脂製シ
ート（１）の裏面に墨字（３）を表示した印刷ベース
（４）を接着してなることを特徴とする請求項１記載の
点字と墨字の組合せシート。
【請求項４】前記一枚の合成樹脂製シート（１）に点
字（２）と墨字（３）を一文字分のみ表示してなること
を特徴とする請求項１、２、又は３記載の点字と墨字の
組合せシート。
【請求項５】前記一枚の合成樹脂製シート（１）に点
字（２）と墨字（３）によって一つの言葉を表示してな
ることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の点字
と墨字の組合せシート。
【請求項６】前記一枚の合成樹脂製シート（１）に複
数単位の点字（２）と墨字（３）を表示し、各単位の点
字（２）と墨字（３）を単位毎に離反可能にしてなるこ
とを特徴とする請求項１、２、３、４又は５記載の点字
と墨字の組合せシート。