JPH08106070A - 光シャッター及び3次元画像表示装置 - Google Patents
光シャッター及び3次元画像表示装置Info
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- JPH08106070A JPH08106070A JP7199757A JP19975795A JPH08106070A JP H08106070 A JPH08106070 A JP H08106070A JP 7199757 A JP7199757 A JP 7199757A JP 19975795 A JP19975795 A JP 19975795A JP H08106070 A JPH08106070 A JP H08106070A
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 右目用画像及び左目用画像を表示する画像表
示装置と、アクティブバリアストライプを発生するバリ
ア発生装置とを備える3次元画像表示装置において、3
次元画像を観察することができる適視距離を短くし、よ
り立体視を容易にする。 【解決手段】 画像表示用液晶パネル10の上に、バリ
ア発生素子20を設け、バリア発生素子20のバリア層
22を、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的
に変化する有機化合物やコレステリック液晶材料などを
用いて形成することを特徴としている。
示装置と、アクティブバリアストライプを発生するバリ
ア発生装置とを備える3次元画像表示装置において、3
次元画像を観察することができる適視距離を短くし、よ
り立体視を容易にする。 【解決手段】 画像表示用液晶パネル10の上に、バリ
ア発生素子20を設け、バリア発生素子20のバリア層
22を、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的
に変化する有機化合物やコレステリック液晶材料などを
用いて形成することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パララックスバリ
ア方式を用いた3次元画像表示装置に関するものであ
る。
ア方式を用いた3次元画像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、メガネを使用せずに3次元画
像を表示する方式として、パララックスバリア方式が知
られている。この方式は、バリアストライプと呼ばれる
細かいストライプの遮光スリットを用い、一定間隔離れ
た位置に表示される右目用画像及び左目用画像を、右目
には右目用画像が、左目には左目用画像が見えるように
遮蔽し、3次元画像が観察可能なようにする方式であ
る。このような3次元画像表示方式において、2次元画
像を表示しようとする場合、バリアストライプの存在が
障害となり、2次元画像が見にくく、明るい画像が得ら
れないという問題があった。
像を表示する方式として、パララックスバリア方式が知
られている。この方式は、バリアストライプと呼ばれる
細かいストライプの遮光スリットを用い、一定間隔離れ
た位置に表示される右目用画像及び左目用画像を、右目
には右目用画像が、左目には左目用画像が見えるように
遮蔽し、3次元画像が観察可能なようにする方式であ
る。このような3次元画像表示方式において、2次元画
像を表示しようとする場合、バリアストライプの存在が
障害となり、2次元画像が見にくく、明るい画像が得ら
れないという問題があった。
【0003】このような問題を解消するため、特開平5
−122733号公報では、液晶表示デバイスを用いて
バリアストライプを電子的に発生させ、3次元画像を表
示する方法が提案されている。このような方法によれ
ば、2次元画像を表示する際に、バリアストライプを消
去させて2次元画像を表示することができる。このた
め、明るくかつ見やすい2次元画像を表示することがで
きる。
−122733号公報では、液晶表示デバイスを用いて
バリアストライプを電子的に発生させ、3次元画像を表
示する方法が提案されている。このような方法によれ
ば、2次元画像を表示する際に、バリアストライプを消
去させて2次元画像を表示することができる。このた
め、明るくかつ見やすい2次元画像を表示することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表
示デバイスによりバリアストライプを発生させる3次元
画像表示装置では、液晶表示デバイスにガラス基板等の
厚みの厚い基板が用いられているため、バリアストライ
プを発生する位置と3次元画像が表示される位置との間
の距離が長くなり、この結果、3次元画像を観察するこ
とができる適視距離が長くなるという問題があった。
示デバイスによりバリアストライプを発生させる3次元
画像表示装置では、液晶表示デバイスにガラス基板等の
厚みの厚い基板が用いられているため、バリアストライ
プを発生する位置と3次元画像が表示される位置との間
の距離が長くなり、この結果、3次元画像を観察するこ
とができる適視距離が長くなるという問題があった。
【0005】また、従来の3次元画像表示装置では、液
晶表示デバイスによりバリアストライプを発生させてい
るため、偏光板が必要であり、画像が暗くなるという問
題もあった。
晶表示デバイスによりバリアストライプを発生させてい
るため、偏光板が必要であり、画像が暗くなるという問
題もあった。
【0006】本発明の目的は、偏光板を用いる必要がな
く、かつ3次元画像観察のための適視距離を短くするこ
とができ、より立体視を容易にすることができる光シャ
ッター及び3次元画像表示装置を提供することにある。
く、かつ3次元画像観察のための適視距離を短くするこ
とができ、より立体視を容易にすることができる光シャ
ッター及び3次元画像表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光シャッター
は、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変
化する領域を備えることを特徴としている。
は、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変
化する領域を備えることを特徴としている。
【0008】本発明の3次元画像表示装置は、右目用画
像及び左目用画像を表示する画像表示手段と、アクティ
ブバリアストライプを発生するバリア発生手段とを備
え、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変
化する材料を用いてバリア発生手段が形成されているこ
とを特徴としている。
像及び左目用画像を表示する画像表示手段と、アクティ
ブバリアストライプを発生するバリア発生手段とを備
え、熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変
化する材料を用いてバリア発生手段が形成されているこ
とを特徴としている。
【0009】本発明に従う好ましい実施態様において
は、右目用画像及び左目用画像を交互に配列して表示す
る画像表示手段と、熱により光透過状態と光不透過状態
とが可逆的に変化する材料を用いて形成され、画像表示
手段の前方または後方に配置され、右目用画像を左目に
対して左目用画像を右目に対して遮蔽するようにアクテ
ィブバリアストライプを発生するバリア発生手段とを備
えている。また本実施態様において、好ましくは、さら
にバリア発生手段の温度を制御する温度制御手段を備え
ており、より具体的にはバリア発生手段を加熱するため
の加熱手段を備えている。
は、右目用画像及び左目用画像を交互に配列して表示す
る画像表示手段と、熱により光透過状態と光不透過状態
とが可逆的に変化する材料を用いて形成され、画像表示
手段の前方または後方に配置され、右目用画像を左目に
対して左目用画像を右目に対して遮蔽するようにアクテ
ィブバリアストライプを発生するバリア発生手段とを備
えている。また本実施態様において、好ましくは、さら
にバリア発生手段の温度を制御する温度制御手段を備え
ており、より具体的にはバリア発生手段を加熱するため
の加熱手段を備えている。
【0010】本発明においてバリア発生手段に用いられ
る熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化
する材料としては、有機化合物、コレステリック液晶材
料、及びポリマー分散型液晶材料などを挙げることがで
きる。コレステリック液晶材料は、温度変化により着色
または消色する材料である。またポリマー分散型液晶材
料は、光散乱状態を加熱することにより透明状態にする
ことができる。
る熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化
する材料としては、有機化合物、コレステリック液晶材
料、及びポリマー分散型液晶材料などを挙げることがで
きる。コレステリック液晶材料は、温度変化により着色
または消色する材料である。またポリマー分散型液晶材
料は、光散乱状態を加熱することにより透明状態にする
ことができる。
【0011】有機化合物の例としては、以下の化合物を
挙げることができる。なお、括弧内の温度は化合物の融
点を示しており、融点より低い温度で光不透過状態とな
り、融点より高い温度で光透過状態となる。
挙げることができる。なお、括弧内の温度は化合物の融
点を示しており、融点より低い温度で光不透過状態とな
り、融点より高い温度で光透過状態となる。
【0012】・芳香族ハロゲン化合物のp−ジクロルベ
ンゼン(C6 H4 Cl2 、53℃) ・芳香族ハロゲン化合物の1,3,5−トリクロルベン
ゼン(C6 H3 Cl3、63℃) ・芳香族ハロゲン化合物のβ−クロルナフタリン(C10
H7 Cl、60℃) ・芳香族炭化水素のジベンジル(C6 H5 CH2 −CH
2 C6 H5 、52℃) また、コレステリック液晶材料の例としては、以下の化
合物を挙げることができる。なお、括弧内の温度は相転
移温度を示しており、相転移温度より低い温度で光不透
過状態となり、相転移温度より高い温度で光透過状態と
なる。
ンゼン(C6 H4 Cl2 、53℃) ・芳香族ハロゲン化合物の1,3,5−トリクロルベン
ゼン(C6 H3 Cl3、63℃) ・芳香族ハロゲン化合物のβ−クロルナフタリン(C10
H7 Cl、60℃) ・芳香族炭化水素のジベンジル(C6 H5 CH2 −CH
2 C6 H5 、52℃) また、コレステリック液晶材料の例としては、以下の化
合物を挙げることができる。なお、括弧内の温度は相転
移温度を示しており、相転移温度より低い温度で光不透
過状態となり、相転移温度より高い温度で光透過状態と
なる。
【0013】・コレステリルブロマイド(62℃) ・コレステリルクロライド(62℃) ・p−ブトキシ−p´−2メチルブチルアゾベンゼン
(59℃) ・p−エトキシベンザル−p´−2メチルブチルアニリ
ン(58℃) 本発明に従う好ましい実施態様の1つでは、バリア発生
手段がストライプ状に形成され、これによってストライ
プ状のアクティブバリアを発生する。
(59℃) ・p−エトキシベンザル−p´−2メチルブチルアニリ
ン(58℃) 本発明に従う好ましい実施態様の1つでは、バリア発生
手段がストライプ状に形成され、これによってストライ
プ状のアクティブバリアを発生する。
【0014】本発明に従う他の好ましい実施態様におい
ては、温度制御手段がストライプ状に形成され、これに
よってストライプ状のアクティブバリアが発生する。温
度制御手段としては、例えば加熱手段が用いられ、透明
フィルム上に透明導電膜を形成したものが用いられる。
ては、温度制御手段がストライプ状に形成され、これに
よってストライプ状のアクティブバリアが発生する。温
度制御手段としては、例えば加熱手段が用いられ、透明
フィルム上に透明導電膜を形成したものが用いられる。
【0015】本発明においては画像表示手段とバリア発
生手段とを一体的に形成することができる。本発明の3
次元画像表示装置において、画像表示のため光源が用い
られる場合には、例えば、光源、画像表示手段、バリア
発生手段、観察者の目の順で配置されてもよいし、光
源、バリア発生手段、画像表示手段、観察者の目の順で
配置されてもよい。
生手段とを一体的に形成することができる。本発明の3
次元画像表示装置において、画像表示のため光源が用い
られる場合には、例えば、光源、画像表示手段、バリア
発生手段、観察者の目の順で配置されてもよいし、光
源、バリア発生手段、画像表示手段、観察者の目の順で
配置されてもよい。
【0016】
【作用】本発明の3次元画像表示装置では、熱により光
透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化する材料を用
いてバリア発生手段を形成している。このため、これら
の材料を所定のバリアストライプ形状となるように形成
し、ストライプ状に形成したこれらの材料を加熱または
冷却することにより光透過状態と光不透過状態を可逆的
に実現し、バリアを発生または消去することができる。
従って、液晶表示デバイスのような厚みの厚いガラス基
板等が存在せず、アクティブバリアストライプと3次元
画像表示位置との距離を、従来よりも近づけることがで
きる。このため、3次元画像を観察することができる適
視距離を従来よりも短くすることができ、より立体視を
容易にすることができる。
透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化する材料を用
いてバリア発生手段を形成している。このため、これら
の材料を所定のバリアストライプ形状となるように形成
し、ストライプ状に形成したこれらの材料を加熱または
冷却することにより光透過状態と光不透過状態を可逆的
に実現し、バリアを発生または消去することができる。
従って、液晶表示デバイスのような厚みの厚いガラス基
板等が存在せず、アクティブバリアストライプと3次元
画像表示位置との距離を、従来よりも近づけることがで
きる。このため、3次元画像を観察することができる適
視距離を従来よりも短くすることができ、より立体視を
容易にすることができる。
【0017】また、本発明の3次元画像表示装置では、
偏光板を必要としないバリア発生手段を用いているの
で、明るい画像を得ることができる。
偏光板を必要としないバリア発生手段を用いているの
で、明るい画像を得ることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明に従う一実施例の3次元画像
表示装置を示す断面図である。図1を参照して、本実施
例の3次元画像表示装置は、画像表示用液晶パネル10
及び該画像表示用液晶パネル10の上に設けられる、光
シャッターとしてのバリア発生素子20から構成されて
いる。画像表示用液晶パネル10において、液晶層14
は、ガラスなどからなる基板12,16により挟まれ保
持されている。基板12の内側には、画像表示のための
画素部に対応してITOなどからなる表示電極13が形
成されている。基板16の内側には、ITOなどからな
る共通電極15が形成されている。基板12と基板16
との間には、これらの間の間隔を所定の距離に保つため
のスペーサー18が設けられている。基板12の外側に
は偏光板11が、基板16の外側には偏光板17が設け
られている。
表示装置を示す断面図である。図1を参照して、本実施
例の3次元画像表示装置は、画像表示用液晶パネル10
及び該画像表示用液晶パネル10の上に設けられる、光
シャッターとしてのバリア発生素子20から構成されて
いる。画像表示用液晶パネル10において、液晶層14
は、ガラスなどからなる基板12,16により挟まれ保
持されている。基板12の内側には、画像表示のための
画素部に対応してITOなどからなる表示電極13が形
成されている。基板16の内側には、ITOなどからな
る共通電極15が形成されている。基板12と基板16
との間には、これらの間の間隔を所定の距離に保つため
のスペーサー18が設けられている。基板12の外側に
は偏光板11が、基板16の外側には偏光板17が設け
られている。
【0019】光出射側となる偏光板17の上には、バリ
ア発生素子20が設けられている。バリア発生素子20
は、ITO膜が全面に形成された透明フィルム21と、
コレステリック液晶からなるストライプ状のバリア層2
2と、該バリア層22及び透明フィルム21上を覆う表
面コート層23とから構成されている。ITO膜を有す
る透明フィルム21は、偏光板17の上に形成され、透
明フィルム21のITO膜の上に、ストライプ状にバリ
ア層22が形成されている。透明フィルム21の材質と
しては、例えば、PET(ポリエステル)、ポリオレフ
ィン、塩化ビニルなどが用いられる。また、表面コート
層23としては、例えば、エポキシ樹脂、PET、ポリ
オレフィン、塩化ビニルなどを用いることができる。バ
リア層22の形成は、例えばスクリーン印刷などにより
行うことができる。バリア層22の厚みは、10〜20
μm程度が好ましい。また、使用するコレステリック液
晶としては、20〜70℃程度の温度で光透過状態と光
不透過状態間で変化するものが好ましい。
ア発生素子20が設けられている。バリア発生素子20
は、ITO膜が全面に形成された透明フィルム21と、
コレステリック液晶からなるストライプ状のバリア層2
2と、該バリア層22及び透明フィルム21上を覆う表
面コート層23とから構成されている。ITO膜を有す
る透明フィルム21は、偏光板17の上に形成され、透
明フィルム21のITO膜の上に、ストライプ状にバリ
ア層22が形成されている。透明フィルム21の材質と
しては、例えば、PET(ポリエステル)、ポリオレフ
ィン、塩化ビニルなどが用いられる。また、表面コート
層23としては、例えば、エポキシ樹脂、PET、ポリ
オレフィン、塩化ビニルなどを用いることができる。バ
リア層22の形成は、例えばスクリーン印刷などにより
行うことができる。バリア層22の厚みは、10〜20
μm程度が好ましい。また、使用するコレステリック液
晶としては、20〜70℃程度の温度で光透過状態と光
不透過状態間で変化するものが好ましい。
【0020】図2は、表示電極13とバリア層22の位
置関係を示す平面図である。図2に示されるように、2
つの表示電極13の間に位置するように、バリア層22
が設けられている。このバリア層22によって、下方の
一対の表示電極13の一方の画素部を一方の目に対して
遮蔽し、他方の画素部を他方の目に対して遮蔽する。
置関係を示す平面図である。図2に示されるように、2
つの表示電極13の間に位置するように、バリア層22
が設けられている。このバリア層22によって、下方の
一対の表示電極13の一方の画素部を一方の目に対して
遮蔽し、他方の画素部を他方の目に対して遮蔽する。
【0021】すなわち、バリア層22は右目用画像が右
目のみに、左目用画像が左目のみに入射するように、2
つの表示電極13の間に位置している。上記実施例にお
いて、バリア層22を加熱する手段は、ITO膜を有し
た透明フィルム21である。この透明フィルム21のI
TO膜に電流を流すことにより、ITO膜を発熱させ、
バリア層22を加熱し、バリア層22を透明状態とす
る。それによって、バリア発生素子20のバリアを消失
させる。また、同時に画像表示用液晶パネル10におい
ては2次元画像を表示する。コレステリック液晶を加熱
しない状態、すなわち液晶の相転移温度より低い温度の
状態では不透明ストライプのバリアであるため、画像表
示用液晶パネル10で表示された右目用画像は、発生し
たバリアにより左目に対して遮蔽され、左目用画像は右
目に対して遮蔽され、この結果右目用画像は右目のみ
に、左目用画像は左目のみに観察され、これによって3
次元画像が観察される。
目のみに、左目用画像が左目のみに入射するように、2
つの表示電極13の間に位置している。上記実施例にお
いて、バリア層22を加熱する手段は、ITO膜を有し
た透明フィルム21である。この透明フィルム21のI
TO膜に電流を流すことにより、ITO膜を発熱させ、
バリア層22を加熱し、バリア層22を透明状態とす
る。それによって、バリア発生素子20のバリアを消失
させる。また、同時に画像表示用液晶パネル10におい
ては2次元画像を表示する。コレステリック液晶を加熱
しない状態、すなわち液晶の相転移温度より低い温度の
状態では不透明ストライプのバリアであるため、画像表
示用液晶パネル10で表示された右目用画像は、発生し
たバリアにより左目に対して遮蔽され、左目用画像は右
目に対して遮蔽され、この結果右目用画像は右目のみ
に、左目用画像は左目のみに観察され、これによって3
次元画像が観察される。
【0022】ここで加熱しない状態とは、本願の「熱に
より光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化する材
料」が有機化合物の場合には、その有機化合物の融点よ
り低い温度の状態をいう。
より光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化する材
料」が有機化合物の場合には、その有機化合物の融点よ
り低い温度の状態をいう。
【0023】ところで、3次元画像を見るには、画像表
示用液晶パネル10における画像を3次元画像に切り換
え、バリア発生素子20の透明フィルムのITO膜に流
している電流を切り、バリア層22を冷却することによ
って、不透明状態に変化させてバリアを出現させる。こ
れよって、画像表示用液晶パネル10で表示された3次
元画像が、右目及び左目に観察される。
示用液晶パネル10における画像を3次元画像に切り換
え、バリア発生素子20の透明フィルムのITO膜に流
している電流を切り、バリア層22を冷却することによ
って、不透明状態に変化させてバリアを出現させる。こ
れよって、画像表示用液晶パネル10で表示された3次
元画像が、右目及び左目に観察される。
【0024】上記バリア発生素子20は、フィルム状に
積層して構成されるものであるため、厚みが薄く、発生
するバリアと画像表示用液晶パネル10における画像の
間の距離を近くすることができる。このため、3次元画
像が観察可能な適視距離を、従来よりも短くすることが
できる。従って、より立体視が容易になる。
積層して構成されるものであるため、厚みが薄く、発生
するバリアと画像表示用液晶パネル10における画像の
間の距離を近くすることができる。このため、3次元画
像が観察可能な適視距離を、従来よりも短くすることが
できる。従って、より立体視が容易になる。
【0025】また、バリア発生素子20には、偏光板が
必要ないので、透過光量の減少が少なくなり、より明る
い画像を表示することができる。上記実施例では、右目
用画像及び左目用画像を表示する画像表示手段として、
液晶パネルを示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パ
ネル、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、蛍
光表示管などのフラットパネルディスプレイ等を用いる
こともできる。
必要ないので、透過光量の減少が少なくなり、より明る
い画像を表示することができる。上記実施例では、右目
用画像及び左目用画像を表示する画像表示手段として、
液晶パネルを示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パ
ネル、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、蛍
光表示管などのフラットパネルディスプレイ等を用いる
こともできる。
【0026】また、上記実施例では、バリア発生手段を
形成する材料としてコレステリック液晶材料を用いてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、光透過
状態と光不透過状態とが熱により可逆的に変化する材料
であればよい。
形成する材料としてコレステリック液晶材料を用いてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、光透過
状態と光不透過状態とが熱により可逆的に変化する材料
であればよい。
【0027】また、上記実施例では、バリア層22をス
トライプ状に形成してストライプ状バリアを発生させて
いるが、透明フィルム21上のITO膜をストライプ状
に形成しバリア層22を全面に形成してストライプ状バ
リアを発生させてもよい。
トライプ状に形成してストライプ状バリアを発生させて
いるが、透明フィルム21上のITO膜をストライプ状
に形成しバリア層22を全面に形成してストライプ状バ
リアを発生させてもよい。
【0028】また、PDPなどのように偏光板を必要と
しない表示パネルの場合、直接ITOなどの透明導電膜
を形成してもよい。また、液晶表示パネルを画像表示手
段として用いる場合においても、偏光板上に直接ITO
などの透明導電膜を形成することができる。従って、こ
のような場合、連続した形態で画像表示手段とバリア発
生手段とを一体的に形成することができる。
しない表示パネルの場合、直接ITOなどの透明導電膜
を形成してもよい。また、液晶表示パネルを画像表示手
段として用いる場合においても、偏光板上に直接ITO
などの透明導電膜を形成することができる。従って、こ
のような場合、連続した形態で画像表示手段とバリア発
生手段とを一体的に形成することができる。
【0029】また、バリア発生手段と画像表示手段とを
一体的に形成する実施例について説明していたが、本発
明は、このような一体的な形成に限定されるものではな
く、バリア発生手段と画像表示手段とが別体のものであ
ってもよい。
一体的に形成する実施例について説明していたが、本発
明は、このような一体的な形成に限定されるものではな
く、バリア発生手段と画像表示手段とが別体のものであ
ってもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明では、熱により光透過状態と光不
透過状態とが可逆的に変化する材料を用いてバリア発生
手段を形成している。このため、従来のバリア発生手段
としての液晶表示パネルのようにガラス基板等のような
厚みの厚いものが存在せず、バリアを3次元画像の表示
部により近づけることができる。このため、3次元画像
を観察することができる適視距離を従来よりも短くする
ことができ、より立体視し易くなる。
透過状態とが可逆的に変化する材料を用いてバリア発生
手段を形成している。このため、従来のバリア発生手段
としての液晶表示パネルのようにガラス基板等のような
厚みの厚いものが存在せず、バリアを3次元画像の表示
部により近づけることができる。このため、3次元画像
を観察することができる適視距離を従来よりも短くする
ことができ、より立体視し易くなる。
【0031】また、本発明のバリア発生手段は、偏光板
を用いる必要がないので、透過光量の減少を少なくする
ことができ、より明るい画像を実現することができる。
を用いる必要がないので、透過光量の減少を少なくする
ことができ、より明るい画像を実現することができる。
【図1】本発明に従う一実施例の3次元画像表示装置を
示す断面図。
示す断面図。
【図2】図1に示す実施例におけるバリア層と表示電極
の位置関係を示す平面図。
の位置関係を示す平面図。
10…画像表示用液晶パネル 11,17…偏光板 12,16…基板 13…表示電極 14…液晶層 15…共通電極 20…バリア発生素子 21…ITO膜を有した透明フィルム 22…バリア層 23…表面コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 13/04 // G02B 27/22
Claims (11)
- 【請求項1】 熱により光透過状態と光不透過状態とが
可逆的に変化する領域を備えたことを特徴とする光シャ
ッター。 - 【請求項2】 右目用画像及び左目用画像を表示する画
像表示手段と、アクティブバリアストライプを発生する
バリア発生手段とを備える3次元画像表示装置におい
て、 熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化す
る材料を用いて前記バリア発生手段を形成したことを特
徴とする3次元画像表示装置。 - 【請求項3】 右目用画像及び左目用画像を交互に配列
して表示する画像表示手段と、 熱により光透過状態と光不透過状態とが可逆的に変化す
る材料から形成され、前記画像表示手段の前方または後
方に配置され、右目用画像を左目に対して左目用画像を
右目に対して遮蔽するようにアクティブバリアストライ
プを発生するバリア発生手段とを備える3次元画像表示
装置。 - 【請求項4】 前記バリア発生手段を加熱するための加
熱手段をさらに備える請求項2または3に記載の3次元
画像表示装置。 - 【請求項5】 熱により光透過状態と光不透過状態とが
可逆的に変化する材料が、有機化合物である請求項2〜
4のいずれか1項に記載の3次元画像表示装置。 - 【請求項6】 熱により光透過状態と光不透過状態とが
可逆的に変化する材料が、コレステリック液晶材料であ
る請求項2〜4のいずれか1項に記載の3次元画像表示
装置。 - 【請求項7】 熱により光透過状態と光不透過状態とが
可逆的に変化する材料が、ポリマー分散型液晶材料であ
る請求項2〜4のいずれか1項に記載の3次元画像表示
装置。 - 【請求項8】 前記バリア発生手段がストライプ状に設
けられ、これによってストライプ状のアクティブバリア
が発生する請求項2〜7のいずれか1項に記載の3次元
画像表示装置。 - 【請求項9】 前記温度制御手段がストライプ状に設け
られ、これによってストライプ状のアクティブバリアが
発生する請求項4に記載の3次元画像表示装置。 - 【請求項10】 前記温度制御手段が透明フィルム上に
形成された透明導電膜である請求項4または9に記載の
3次元画像表示装置。 - 【請求項11】 前記画像表示手段と前記バリア発生手
段とが一体的に形成されている請求項2〜10のいずれ
か1項に記載の3次元画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199757A JPH08106070A (ja) | 1994-08-08 | 1995-08-04 | 光シャッター及び3次元画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18604294 | 1994-08-08 | ||
JP6-186042 | 1994-08-08 | ||
JP7199757A JPH08106070A (ja) | 1994-08-08 | 1995-08-04 | 光シャッター及び3次元画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106070A true JPH08106070A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=26503498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7199757A Pending JPH08106070A (ja) | 1994-08-08 | 1995-08-04 | 光シャッター及び3次元画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08106070A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6295102B1 (en) | 1999-05-19 | 2001-09-25 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid-crystal shutter |
WO2007007552A1 (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | 表示装置 |
JP2008064918A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、液晶装置及び電子機器 |
JP2009524117A (ja) * | 2006-01-23 | 2009-06-25 | 3ディス カンパニー リミテッド | 立体画像表示装置 |
JP2010210982A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Epson Imaging Devices Corp | 液晶表示装置 |
JP2011053533A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Mitsubishi Electric Corp | 画像表示装置 |
JP2011169942A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Sony Corp | 表示装置および電子機器 |
JP2012186798A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-27 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及び当該液晶表示装置を具備する電子機器 |
EP2519012A2 (en) | 2011-04-28 | 2012-10-31 | Sony Corporation | Display panel, display device, and electronic unit |
US8873142B2 (en) | 2011-03-25 | 2014-10-28 | Japan Display West Inc. | Display panel, display device, and electronic apparatus capable of improved stereoscopic display |
US8908112B2 (en) | 2011-04-12 | 2014-12-09 | Japan Display West Inc. | Display panel, display device, and electronic unit |
US9122065B2 (en) | 2011-04-18 | 2015-09-01 | Japan Display Inc. | Display panel, display and electronic device |
JP2015528234A (ja) * | 2013-03-22 | 2015-09-24 | 深▲せん▼市云立方信息科技有限公司 | ホログラフィーの3dシーンを模倣した表示装置及び視覚表示方法 |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP7199757A patent/JPH08106070A/ja active Pending
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