JPH0810593A - 陰性荷電を有する多孔質膜、その製造方法及び多孔質膜の改質剤 - Google Patents

陰性荷電を有する多孔質膜、その製造方法及び多孔質膜の改質剤

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JPH0810593A
JPH0810593A JP15346294A JP15346294A JPH0810593A JP H0810593 A JPH0810593 A JP H0810593A JP 15346294 A JP15346294 A JP 15346294A JP 15346294 A JP15346294 A JP 15346294A JP H0810593 A JPH0810593 A JP H0810593A
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JP
Japan
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membrane
porous membrane
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vinyl alcohol
ethylene
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JP15346294A
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Kenji Watari
謙治 亘
Masumi Kobayashi
真澄 小林
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファウリング現象の少ない水処理用濾過膜を
提供する。 【構成】 本発明は、(a)エチレン単位 (b)下記一般式で示される単位 【化1】 (式中nは1〜20の整数、M+ は金属イオン、アンモ
ニウムイオン若しくは第4級アンモニウムイオンを意味
する) (c)ビニルアルコール単位 のうち(a)(b)、(b)(c)又は(a)(b)
(c)の構成単位から成る高分子化合物層が膜表面の少
なくとも一部に存在することを特徴とする陰性荷電を有
する多孔質膜、その製造方法及び多孔質膜の改質剤に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な陰性荷電を有す
る多孔質膜、その製造方法及び多孔質膜の改質剤に関す
るものであり、各種水処理分野で濾過工程の濾過膜とし
て利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】最近、処理水質向上のために、膜を用い
た濾過技術が重要視されている。浄水器や無菌水製造等
に代表される水道水の濾過や工業用水の濾過の様に、比
較的濁度の低い原水を濾過する分野から、染料等の化学
薬品の濃縮、食品製造における分離・濃縮、浄水処理に
おける河川水濾過、下排水処理における活性汚泥の固液
分離等濁質或は懸濁物質の濃度が高い原水を濾過する分
野まで、様々な用途で分離膜が利用されている。
【0003】膜の材質には、ポリオレフィン、ポリスル
ホン、ポリビニルアルコール、ナイロン、ポリカーボネ
ート等の合成高分子やセルロース系の高分子が多く用い
られている。利用される用途に応じて濾過膜は、分画の
対象となる物質に適した孔を持ち、精密濾過、限外濾
過、逆浸透等それぞれの範囲の機能を有している。
【0004】これらの濾過膜で水を濾過する場合、膜材
が親水性の場合は、そのまま濾過を行うことが可能であ
るが、疎水性の場合は、適当な親水化処理を施した後、
濾過を行うのが一般的である。様々な用途において膜技
術の応用が展開されているが、いずれの用途においても
分離精度や透過流速の向上が強く求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】精密濾過膜や限外濾過
膜を用いて、有機物からなる微粒子や菌体を濾過するこ
とは、食品製造や下排水処理においてしばしば行なわれ
ている。この際、原水中の微粒子や菌体等が、濾過の進
行に伴って膜に目詰まり等を引き起こす所謂ファウリン
グ現象がしばしば起きる。
【0006】この現象は、膜の分離性能の変化や透過流
束の減少を引き起こすため、この現象を抑制することが
重要な課題となっている。ファウリング現象の要因の一
つに液体中の微粒子、菌体或は溶質成分等による膜材へ
の吸着がある。
【0007】膜材への吸着が起り易いと膜面の目詰まり
の進行も早くなり、膜の寿命を縮める結果となる。ま
た、目詰まりの生じた膜面を洗浄するため逆洗を行う場
合も、吸着性が高い膜材は目詰まり物質の除去が困難で
あり、透過流束の回復性も低いという傾向がある。
【0008】膜素材としてポリオレフィン、ポリスルホ
ン、ポリアクリロニトリル、ナイロン等の合成高分子が
多く利用されているが、これらの合成高分子の多くは脂
質、タンパク質、菌体等の有機物を容易に吸着するとい
う性質を有している。このような吸着は、主に有機物と
膜材表面の疎水性相互作用によって引き起こされると考
えられる。
【0009】然乍、最近の疎水性表面を持つ素材で構成
された膜は、水系の液体の濾過を目的とする場合、膜材
表面に親水性高分子等の親水化剤がコーティングされ膜
材表面は親水性であることが多い。従って、有機物の疎
水性相互作用による吸着は、かなり抑えられている。
【0010】膜材表面を親水性にすることにより、疎水
性相互作用による吸着を抑えることはできるものの、濁
質の高い(ss≧50mg/l)液体を濾過する場合、
(例えば、果汁の濾過、醤油・味醂のおり除去、染料等
薬品の濃縮、菌体等の濾過、下排水処理における活性汚
泥の固液分離等)、目詰まりは少なからず進行し、透過
流束の低下を招くことになる。
【0011】膜面が親水性であっても若干の吸着が起き
ることが、ファウリング現象の生じる一因と考えられ
る。濾過によって除去或は濃縮の対象となる物質が荷電
性のものであれば、膜材表面に同符号の荷電を保持させ
ることで、静電的な反発の効果が生じ、ファウリング現
象を極めて低く抑えることが期待できる。
【0012】本発明は、膜材表面が親水性であり陰性荷
電物質が膜面で目詰まりし難い陰性荷電を有する多孔質
膜、また、多孔質膜の膜材表面に陰性荷電を付与するた
めの改質剤並びに陰性荷電を有する多孔質膜の製造方法
を提供ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の発明によって達成される。 (1)(a)エチレン単位 (b)下記一般式で示される単位
【0014】
【化3】
【0015】(nは1〜20の整数、M+ は金属イオ
ン、アンモニウムイオン若しくは第4級アンモニウムイ
オンを意味する) (c)ビニルアルコール単位 のうち(a)(b)、(b)(c)又は(a)(b)
(c)の構成単位から成る高分子化合物層が膜表面の少
なくとも一部に存在することを特徴とする陰性荷電を有
する多孔質膜。
【0016】(2)nが2、M+ がNa+ である上記
(1)記載の多孔質膜。
【0017】(3)膜が中空糸膜である上記(1)記載
の多孔質膜。
【0018】(4)(a)エチレン単位 (b)下記一般式で示される単位
【0019】
【化4】
【0020】(nは1〜20の整数、M+ は金属イオ
ン、アンモニウムイオン若しくは第4級アンモニウムイ
オンを意味する) (c)ビニルアルコール単位 のうち(a)(b)、(b)(c)又は(a)(b)
(c)の構成単位から成る高分子化合物であることを特
徴とする多孔質膜の改質剤。
【0021】(5)上記(4)記載の改質剤及び親水性
高分子の両者が多孔質膜表面の少なくとも一部に存在す
ることを特徴とする多孔質膜。
【0022】(6)親水性高分子がエチレン−ビニルア
ルコール系共重合体であることを特徴とする上記(5)
記載の多孔質膜。
【0023】(7)親水性高分子がポリビニルアルコー
ルであることを特徴とする上記(5)記載の多孔質膜。
【0024】(8)親水性高分子がエチレン単位、酢酸
ビニル単位及びビニルアルコール単位の三つの構成単位
から成る共重合体であることを特徴とする上記(5)記
載の多孔質膜。
【0025】(9)上記(4)記載の改質剤とエチレン
−ビニルアルコール系共重合体をエタノール−水溶液に
同時に溶解させ、その溶液に多孔質膜を浸漬することを
特徴とする上記(6)記載の多孔質膜の製造方法。
【0026】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
で用いるエチレン単位、一般式(I)の構成単位及びビ
ニルアルコール単位から成る高分子化合物は、例えば次
のようにして得ることができる。
【0027】エチレン−ビニルアルコール系共重合体或
はポリビニルアルコールの水酸基に直鎖脂肪族のジカル
ボン酸無水物を反応させることにより、共重合体の水酸
基をエステル化して一般式(2)で表される構成単位を
有する共重合体を得る。
【0028】
【化5】
【0029】(nは1〜20の整数) この共重合体を1N程度のNaOHやKOHの水溶液で
処理して一般式(I)の構成単位を有する高分子化合物
を得ることができる。
【0030】一般式(I)の構成単位を有する高分子化
合物を、メタノール、エタノール、アセトン等の水混和
性有機溶媒と水の混合溶媒に溶解させ、その溶液中に多
孔質膜を浸漬して、一般式(1)の構成単位を有する高
分子化合物を多孔質膜に付着させ、高分子化合物層を形
成させることができる。
【0031】本発明の多孔質膜を構成する素材としてポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン
−1等のポリオレフィン又はその誘導体、ポリスルホ
ン、セルロース系、ナイロン、ポリカーボネート、ポリ
アクリロニトリル等が挙げられる。またこれらの多孔質
膜に親水化処理を加えたものも含まれる。
【0032】本発明の多孔質膜は中空糸膜、管状膜、平
膜等である。精密濾過膜としては、孔径が0.01〜5
μm、空孔率は20〜90%、膜厚は20〜200μm
程度のものが選択できる。また分画分子量が100万〜
1万の限外濾過膜に対しても本発明を適用することがで
きる。
【0033】多孔質膜表面の親水性を調節するために、
一般式(I)で示される構成単位を含む高分子化合物と
親水性高分子の両者を併せて多孔質膜に付着させる場
合、その親水性高分子には、ポリビニルアルコール、エ
チレン−ビニルアルコール系共重合体、エチレン−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルピロリ
ドン、ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート等が
挙げられる。
【0034】然乍、水に対して低溶出性で且つ高い親水
性を保持する高分子化合物としてはエチレン−ビニルア
ルコール系共重合体並びにエチレン−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体が好ましい。
【0035】特に、エチレン−ビニルアルコール系共重
合体を用いる場合はエチレン含量が10〜90mol%
のもの、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重
合体を用いる場合はエチレン含量が10〜55mol
%、酢酸ビニル含量が1〜30mol%、ビニルアルコ
ール含量が15〜45mol%のものが好ましい。
【0036】以下、一般式(1)の化合物において、n
が2、M+ がNa+ である一般式(III)で示す構成単
位とエチレン単位やビニルアルコール単位で構成される
高分子化合物からなる改質剤及びこの改質剤を付着させ
た多孔質膜について述べる。
【0037】
【化6】
【0038】上記の高分子化合物の製造に際し、原料と
して用いるエチレン−ビニルアルコール系共重合体或は
ポリビニルアルコールは、市販品として容易に入手する
ことできるが、エチレン−ビニルアルコール系共重合体
についてはエチレン含量が0〜90mol%のものを用
いる。エチレン−ビニルアルコール系共重合体又はポリ
ビニルアルコールを無水コハク酸を溶解させたジメチル
スルホキシド(以下DMSOと略記する)中に分散さ
せ、60〜90℃で2〜5時間かき混ぜて反応させる。
この際反応が進行するに従って出発のポリマーが徐々に
溶解する。
【0039】この時の出発物質となるポリマーはできる
だけ細かい粉状の方が反応が進み易い。ペレット等の場
合は、反応時間を長くする必要がある。この反応におけ
る溶媒には、DMSOのほかにN,N−ジメチルホルム
アミド(以下DMFと略記する)並びにアセトンが使用
できる。
【0040】上記の反応によって水酸基はエステル化さ
れ、その末端にはカルボキシル基が導入される。この時
点でカルボキシル基はイオン化していないが、生成物を
塩基性水溶液で処理することで、カルボキシル基のイオ
ン化を行う。この操作は、DMSOの反応溶液を水に移
し沈澱させることによって反応溶液から反応生成物を分
離する際、NaOH水溶液を用いることによって行うこ
とができる。このようにして一般式(III)の構成単位
を有する高分子化合物を得ることができる。
【0041】一般式(I)の構成単位を有する高分子化
合物より成る改質剤を、極性有機溶媒と水の混合溶媒に
溶解して1〜15wt%の高分子溶液を調製し、この溶
液中に多孔質膜を室温〜70℃で30分〜3時間浸漬す
ることによって改質剤を付着させる。
【0042】極性有機溶媒は、エタノール、メタノー
ル、アセトニトリル、DMSO、DMF等であり、水と
の混合比は溶媒全体の体積に対して約20〜100%の
間で選択する。
【0043】なお、改質剤と親水性高分子の両方を付着
させる場合は、改質剤と親水性高分子を上述した溶媒に
同時に溶解させ、その溶液に多孔質膜を浸漬させる。高
分子溶液の溶質の割合は、双方の溶質併せて1〜15w
t%であり、そのうち改質剤の溶質全体に対する割合は
10〜90wt%である。このように双方の高分子化合
物が溶解している溶液中に多孔質膜を上の方法と同様の
条件で浸漬することによって、改質剤と親水性高分子の
両方を付着させる。
【0044】このようにして本発明による改質剤で処理
された膜は、親水性であり且つ電気的に陰性である膜材
表面になる。このような多孔質膜を用いて高汚濁水濾
過、特にその表面が電気的に陰性である菌体等の濾過や
下排水処理における活性汚泥の固液分離を行う。
【0045】
【作用】本発明は、膜材表面が親水性であり、カルボキ
シル基即ちアニオンを導入することで、電気的に陰性に
することができる。こうすることで、表面が電気的に陰
性である濁質と膜材表面の間に電気的な反発が生じ、膜
面への付着・堆積を抑制することができる。また、親水
性を高めることで、疎水性相互作用による膜表面への吸
着を低減することができ、膜のファウリング現象を抑
え、長期間安定した透過流束を保持できる。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0047】実施例1 乾燥したDMSO400mlに無水コハク酸30gを溶
解させ、その溶液にエチレン−ビニルアルコール系共重
合体(日本合成化学工業(株)製ソアノールDC320
3、エチレン含量32mol%、)20gを分散させ
た。
【0048】この混合物を反応液として、70℃で3時
間、かき混ぜて反応を行った。3時間反応後、混合物は
均一溶液になった。反応終了後の溶液を0.5NのNa
OH水溶液中に移し、沈澱させ、反応生成物を分離し
た。沈澱物を濾別してこれを精製水で十分洗浄した。そ
の後、60℃で生成物を乾燥した。
【0049】得られた高分子化合物は、一般式(I)に
おいてnが2、M+ がNa+ の構成単位とエチレン単位
並びにビニルアルコール単位を有する共重合体であっ
た。
【0050】実施例2 実施例1で得られた高分子化合物15gを75%エタノ
ール水溶液300mlに溶解し50℃に昇温した。ポリ
エチレン多孔質中空糸膜(三菱レイヨン(株)製EHF
−410T、内径270μm、外径410μm)を32
本ごと束ねて、その1.550gを高分子溶液に浸漬
し、50℃で40分間静置した。
【0051】その後中空糸膜を溶液から取り出し、30
0rpm、5分間遠心分離して余剰の液を取り除いた。
この中空糸膜を60℃で30分間乾燥した。このように
して多孔質中空糸膜の膜材表面にカルボキシル基を有す
る高分子化合物を付着させることができた。この中空糸
膜における実施例1で得られた高分子化合物の付着率は
22.6wt%であった。
【0052】実施例3 実施例1で得られた高分子化合物10gとエチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体(日本合成化学工業(株)製
ソアノールDC3203、エチレン含量32mol%)
4.5gを75%エタノール水溶液に溶解し、50℃に
昇温した。
【0053】ポリエチレン多孔質中空糸膜(三菱レイヨ
ン(株)製EHF−410T、内径270μm、外径4
10μm)を32本ごと束ねて、その1.550gを高
分子溶液に浸漬し、50℃で40分間静置した。その後
中空糸膜を溶液から取り出し300rpm、5分間遠心
分離させることによって余剰の液を取り除いた。この中
空糸膜を60℃で30分間乾燥した。
【0054】このようにして多孔質中空糸膜の膜材表面
にカルボキシル基を有する高分子化合物とエチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体を同時に付着することができ
た。この中空糸膜におけるポリマー(上記の両方の高分
子化合物を合わせたもの)の付着率は16.4%であっ
た。
【0055】実施例4 実施例2及び実施例3で得られた中空糸膜を用いてモジ
ュール(膜面積:200cm2 )を作製し、酵母懸濁水
の濾過及び活性汚泥の固液分離を行った。膜面への目詰
まりは少なく、LV=0.02m/h(間欠吸引濾過
法)で6ヶ月間、安定した流量が得られ、差圧上昇も小
さかった。
【0056】
【発明の効果】本発明のカルボキシル基を有する高分子
化合物を付着させた多孔質膜は、高汚濁性水、特に菌
体、染料、果汁、活性汚泥等の濾過に適しており、医
療、食品工業、下・排水処理等の分野において特に効果
を発揮するものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレン単位 (b)下記一般式で示される単位 【化1】 (nは1〜20の整数、M+ は金属イオン、アンモニウ
    ムイオン若しくは第4級アンモニウムイオンを意味す
    る) (c)ビニルアルコール単位 のうち(a)(b)、(b)(c)又は(a)(b)
    (c)の構成単位から成る高分子化合物層が膜表面の少
    なくとも一部に存在することを特徴とする陰性荷電を有
    する多孔質膜。
  2. 【請求項2】 nが2、M+ がNa+ である請求項1記
    載の多孔質膜。
  3. 【請求項3】 膜が中空糸膜である請求項1記載の多孔
    質膜。
  4. 【請求項4】 (a)エチレン単位 (b)下記一般式で示される単位 【化2】 (nは1〜20の整数、M+ は金属イオン、アンモニウ
    ムイオン若しくは第4級アンモニウムイオンを意味す
    る) (c)ビニルアルコール単位 のうち(a)(b)、(b)(c)又は(a)(b)
    (c)の構成単位から成る高分子化合物であることを特
    徴とする多孔質膜の改質剤。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の改質剤及び親水性高分子
    の両者が多孔質膜表面の少なくとも一部に存在すること
    を特徴とする多孔質膜。
  6. 【請求項6】 親水性高分子がエチレン−ビニルアルコ
    ール系共重合体であることを特徴とする請求項5記載の
    多孔質膜。
  7. 【請求項7】 親水性高分子がポリビニルアルコールで
    あることを特徴とする請求項5記載の多孔質膜。
  8. 【請求項8】 親水性高分子がエチレン単位、酢酸ビニ
    ル単位及びビニルアルコール単位の三つの構成単位から
    成る共重合体であることを特徴とする請求項5記載の多
    孔質膜。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の改質剤とエチレン−ビニ
    ルアルコール系共重合体をエタノール−水溶液に同時に
    溶解させ、その溶液に多孔質膜を浸漬することを特徴と
    する請求項6記載の多孔質膜の製造方法。
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