JPH08105489A - 低振動筒体およびその製造方法 - Google Patents
低振動筒体およびその製造方法Info
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Abstract
抑制効果を発揮し得る、FRP製プロペラシャフト等に
用いて好適な低振動筒体およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 本体筒1に内挿される制振構造体3が、本体
筒1に対して摺動自在に配置された複数個の摩擦係合部
4と、本体筒1の周方向に延びている筒状保持部5と、
摩擦係合部4と筒状保持部5とを連結するとともに摩擦
係合部4を本体筒1の内周面に密着するように弾性支持
している弾性支持部6とを有している低振動筒体、およ
びその製造方法。
Description
内挿した低振動筒体およびその製造方法に関し、とく
に、自動車等のプロペラシャフト(駆動推進軸)や振動
抑制が要求されるロール状物等に用いて好適な、とりわ
けFRP(繊維強化プラスチック)製プロペラシャフト
やロール状物等に用いて好適な低振動筒体およびその製
造方法に関する。
かれ捩り振動や曲げ振動が生じる。とくに外部加振力に
よる振動の周波数と筒状体の固有振動数が一致すると、
共振状態に陥り、大きな振動や騒音を発生する。
は、回転という加振力の他にも、エンジンからのトルク
発生の変動に伴う周波数の振動や、他部品の振動および
これらの高次の振動が複雑に作用する。とくにこれらの
外部振動による周波数とプロペラシャフトの固有振動数
が一致するとプロペラシャフトは共振状態となり、大き
な振動や振動に伴う騒音を発生する。
数を設計的に使用領域から外すことが可能な場合もある
が、プロペラシャフトのように低回転数領域から高回転
数領域までの広い領域で使用されるものにおいては、こ
の手法のみで振動を有効に低減させることは、困難な場
合が多い。また、近年、FRP製筒状体(たとえばFR
P製プロペラシャフト)が検討され、一部で既に採用さ
れるに至っているが、FRP製筒状体では、FRPが異
方性材料であるため、等方性材料であるスチールを用い
た筒状体では問題とならなかったような低い周波数領域
での振動が問題となることがある。
して、本体筒内に制振構造体を設け、外部加振力に対す
る筒状体の振動応答を低くするとともに、筒状体に振動
減衰機能をもたせる手法が知られている。たとえば、筒
状体内にポリウレタン等の発泡体を、筒状体長手方向中
央部にあるいは全長にわたって充填する方法(たとえば
特開昭63−199915号公報)や、筒状体を内外二
重管構造にする方法(たとえば特開平4−94921号
公報)が知られている。
ような公知の方法では、未だ十分な振動低減効果が得ら
れていない。とくに、FRP製筒状体に対しては、本体
筒内に設けられた充填物や内挿物が、十分な制振効果を
発揮できていない。
に基づいて、本発明完成に先立って、次のような試験を
行ってみた。まず第1の試験として、FRP製本体筒の
内面に、該内面と相対摺動可能にポリエステルフイルム
あるいはフイルム状ポリエステル不織布を複数層に巻い
て装着し、回転テストを行ってみたが、装着しない場合
に比べいくらか効果はあるものの、十分な振動抑制効果
は得られなかった。
の内面に、全周にわたって発泡ポリスチレンシートを接
着してみたが、やはり接着しない場合に比べいくらか効
果はあるものの、十分な振動抑制効果は得られなかっ
た。
慮しつつ完成に至ったものである。すなわち本発明の目
的は、広い回転数領域にわたって、十分に高い振動抑制
効果を発揮し得る、FRP製プロペラシャフト等に用い
て好適な低振動筒体およびその製造方法を提供すること
にある。
低振動筒体は、本体筒に制振構造体が内挿され、該制振
構造体は、(a)前記本体筒の内周面に沿って、かつ該
内周面に対して摺動自在に配置された複数個の摩擦係合
部と、(b)前記本体筒の内周面とは離間して該本体筒
の周方向に延びている筒状保持部と、(c)前記摩擦係
合部と前記筒状保持部とを連結するとともに前記摩擦係
合部を該摩擦係合部が前記本体筒の内周面に密着するよ
うに弾性支持している弾性支持部と、を有していること
を特徴とするものからなる。
等の形状として知られているコルゲート形状を有する部
材から構成することができる。このコルゲート部材を、
本体筒の内周面に沿って配置すればよい。
本体筒側頂部自身、つまり本体筒の内周面に接するコル
ゲート頂部自身により構成してもよく、また、コルゲー
ト部材の本体筒側頂部に接合された別の部材として構成
してもよい。
持部との間で実質的に本体筒の径方向に、単に直線状に
延びる部材により構成されていてもよい。
して構成される場合には、両者は連結、より好ましくは
接合されることになるが、このとき、摩擦係合部は、そ
の周方向(本体筒周方向)中央部のみで弾性支持部に接
合されることが好ましい。
金属製本体筒であってもよい。しかし本発明は、従来広
い周波数域での振動低減が難しかった、本体筒がFRP
製筒体からなる場合に適用して、とくに大きな効果が得
られるものである。
は、(a)全体として筒状を形成するように配置された
複数個の摩擦係合部と、(b)全体として筒状をなす前
記摩擦係合部の内側に配置された筒状保持部と、(c)
前記摩擦係合部と前記筒状保持部とを連結するとともに
前記摩擦係合部を弾性支持している弾性支持部と、を有
する制振構造体を、本体筒に、前記摩擦係合部が前記本
体筒の内周面に対して摺動自在に密着するように内挿す
ることを特徴とする方法からなる。
制振構造体が内挿され、制振構造体の摩擦係合部が本体
筒内周面に対し摺動自在に密着される。摩擦係合部は、
筒状保持部に連結された弾性支持部に弾性支持されてお
り、この弾性支持部の弾性によって、および筒状保持部
が本体筒内周面に向かう方向の弾性を有している場合に
はその弾性も加味された状態で、本体筒内周面にある押
圧力をもって密着される。
擦力と、弾性支持部の減衰抵抗力とによって、優れた振
動減衰特性が得られる。
摩擦による振動減衰について説明するに、本体筒に振動
が生じた際、本体筒内周面と摩擦係合部との間には相対
摺動が生じる。摩擦係合部は、ある押圧力をもって本体
筒内周面に押しつけられているから、相対摺動により両
者間には摩擦力が生じる。この摩擦力は、必ず上記振動
を抑える方向、つまり必ず振動方向とは反対方向の力と
して作用するものであるから、この摩擦力によって振動
が減衰される。
に寄与する。本体筒から摩擦係合部を介して弾性支持部
に振動が伝達されるが、このとき、該振動の加振力によ
って、弾性支持部には該加振力に対応する方向の弾性変
形が生じる。この弾性変形の量は、加振力の大きさにも
依存するが、上記摩擦係合部と本体筒内周面との間の相
対摺動量にも依存する。つまり、相対摺動量が大きけれ
ば、より小さく弾性変形しようとし、相対摺動量が小さ
ければ、より大きく弾性変形しようとする。しかしいず
れにしても、弾性支持部や筒状保持部に振動が伝達され
る限り、弾性支持部には該振動に伴う弾性変形が生じ
る。弾性変形が生じると、変形の速度に比例した逆方向
の減衰抵抗力が生じ、この減衰抵抗力が上記振動を打ち
消す方向の力、つまり振動減衰力として作用する。
いては、摩擦係合部による、本体筒内周面との間の摩擦
による振動減衰力と、弾性支持部の減衰抵抗力による振
動減衰力との両方が、実質的に同時に作用する。両振動
減衰力のバランス、つまり、いずれの振動減衰力が全体
として得られる振動減衰力に対しどれ程の割合を占めて
いるかは、摩擦係合部と本体筒内周面との間の摩擦力の
大きさ、弾性支持部の減衰抵抗力等の各種条件によって
変化するものの、両振動減衰力が同時に作用することに
よって、従来構造では得られなかった優れた振動減衰特
性が得られる。
や振動の周波数とは実質的に無関係に得られるものであ
るから、広い周波数領域に対して優れた振動減衰特性が
得られる。
体筒内周面との間の相対摺動の方向を格別限定していな
いので、本体筒のあらゆる方向の振動に対して、上記の
ような優れた振動減衰特性を発揮することが可能であ
る。
本体筒内周面と筒状保持部との間の空間が、弾性支持部
によって周方向に複数の空間に仕切られる。つまり、筒
体内に形成される気柱が、この部分において、周方向に
複数の気柱に分割されることになる。気柱が分割される
と、それだけ気柱を形成する筒内気体と壁との接触面積
が増大し、気柱振動抑制効果が増大する。その結果、気
柱振動の伴う騒音も低減されることになる。
参照して説明する。図1ないし図3は、本発明の第1実
施例に係る低振動筒体を示しており、本発明をFRP製
筒体、とくにFRP製プロペラシャフトに適用した例を
示している。本発明の低振動筒体は、FRP製筒体に限
らず、金属製や単なる樹脂製筒体にも適用可能である
が、とくにFRP製筒体に適用して大きな効果が得られ
る。
ラシャフトの片方の端部を示している。他方の端部の図
示は省略してあるが、本実施例では、図示端部と同様の
構成とされている。図1において、1はFRP製筒体か
らなる本体筒を示しており、本体筒1の両端部には(図
1では片方の端部のみ示してある)、金属製継手2が、
圧入により接合されている。
樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル等
の熱硬化性樹脂を使用するが、他の樹脂、たとえば、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド等の
熱可塑性樹脂でもよい。また、強化繊維についても、炭
素繊維に限らず、たとえばガラス繊維、アラミド繊維等
を使用することが可能であり、これらを併用することも
可能である。
制振構造体3が内挿されている。制振構造体3は、図
2、図3にも示すように、本体筒1の内周面に沿って周
方向に複数不連続に配置された摩擦係合部4と、本体筒
1の内周面とは離間して周方向に筒状に延びる筒状保持
部5と、摩擦係合部4と筒状保持部5とを連結し、摩擦
係合部4を本体筒1の内周面に密着するように弾性支持
する弾性支持部6と、からなっている。摩擦係合部4
は、本体筒1の内周面に対し摺動自在に、弾性支持部6
によって弾性支持されつつ、かつある押圧力を持って本
体筒1の内周面に押しつけられつつ、本体筒1の内周面
に密着されている。この制振構造体3は、図2に示すよ
うに、本体筒1の一方の端部から、本体筒1内の軸方向
所定位置まで挿入され、上記密着状態および弾性支持状
態を満足するように装着されている。
部6側から付与される摩擦係合部4の本体筒1の内周面
に対する押圧力のみをもって、本体筒1内の所定位置に
保持されている。したがって、摩擦係合部4は、本体筒
1の内周面に対して、周方向、軸方向およびそれらの中
間方向のあらゆる方向に摺動自在となっている。但し、
低減しようとする振動の方向が限定される場合には、た
とえば制振構造体3の軸方向の位置を固定し、周方向の
み上記摺動自在となるようにすることもできる。
り、本体筒1の内径よりも小さい外径を有している。こ
の筒状保持部5は、弾性支持部6が摩擦係合部4を弾性
支持する際の支持体として機能するとともに、制振構造
体3全体の筒形状を保持する役目を果たしている。な
お、本実施例では筒状保持部5は略完全な円筒形状に形
成されているが、たとえば図6に示すように、周方向の
一ヶ所に切れ目7を有する部材8に構成することも可能
である。このような構成は、部材8の弾性(腰)が比較
的高い場合とくに有効であり、本体筒1に内挿する場合
制振構造体3全体を縮径して挿入しやすくできるととも
に、挿入後には、部材8が有する弾性復元力により、図
6の矢印で示すように摩擦係合部4を本体筒1の内周面
方向に付勢することが可能となる。
部材6自身が波打ちながら周方向に延びるコルゲート部
材からなっている。弾性支持部6は、筒状保持部5に対
して、摩擦係合部4を本体筒1の内周面方向に向けて弾
性支持しており、ある押圧力をもって各摩擦係合部4を
本体筒1の内周面に押しつけている。
は、その周方向中央部で、弾性支持部6のコルゲート形
状の本体筒1側頂部に連結されている。連結は、接着に
よる接合により行われている。摩擦係合部4を中央部で
接合することにより、摩擦係合部4は容易に所定姿勢に
保たれ、バランスよく本体筒1の内周面に密着される。
また、弾性支持部6と筒状保持部5も接着により接合さ
れている。これら接合により、摩擦係合部4、筒状保持
部5、弾性支持部6は、本体筒1に内挿前に、一体化さ
れた部材としての制振構造体3に構成されている。
限らず、図4あるいは図5に示すような構造を採ること
もできる。図4は、本発明の第2実施例に係る制振構造
体11を示している。本実施例においては、別部材とし
ての摩擦係合部4は設けられず、弾性支持部6のコルゲ
ートの本体筒1側頂部自身が摩擦係合部として形成され
ている。すなわち、弾性支持部6のコルゲートの各本体
筒1側頂部が、直接本体筒1の内周面に密着され、該密
着部がコルゲートの他の部分によって弾性支持されてい
る。このような構成においては、摩擦係合部4を設けな
くてもよい分、制振構造体11を軽量化でき、低振動筒
体全体としての軽量性を確保できる。
造体12を示している。本実施例においては、コルゲー
トタイプの弾性支持部6に代えて、弾性支持部13が、
実質的に本体筒1の径方向に直線状に延びる部材によっ
て形成されている。本実施例においても、各摩擦係合部
4の周方向中央部が各弾性支持部13の先端に接合され
ている。
体3、11、12は、本体筒1の全長よりも若干短か目
に形成され、本体筒1の軸方向に長く延びているが、制
振構造体を本体筒1の軸方向中央部のみに、あるいは、
略全長にわたって断続的に(つまり分割して)内挿する
ことも可能である。
定されないが、摩擦係合部4には本体筒1の内周面に対
して比較的高い摩擦係数を有するもの、弾性支持部6や
弾性支持部13には、十分に高い減衰抵抗力を有するも
のが好ましい。たとえばFRP製本体筒1に対しては、
弾性支持部6や弾性支持部13として、厚手の紙、合成
樹脂フイルム、腰のある不織布等が適している。摩擦係
合部4や筒状保持部5としても、同様の材質を用いるこ
とができる。
振動筒体の作用、効果に関し、図1ないし図3に示した
第1実施例について説明する。摩擦係合部4は、本体筒
1の内周面に対し、摺動自在に密着、押圧されているの
で、本体筒1に振動が生じた場合、制振構造体3の慣性
力により、摩擦係合部4と本体筒1の内周面との間には
上記振動に伴う相対摺動が生じる。このとき、反摺動方
向に摩擦力が作用し、該摩擦力は相対摺動を抑える方向
に作用するから、本体筒1の振動を抑える方向に作用す
る。つまり、この摩擦力によって振動減衰力が働く。
して弾性支持部6に伝達されると、弾性支持部6には振
動方向への弾性変形が生じる。この弾性変形は、必然的
に弾性変形の速度の方向(つまり振動の速度の方向)と
は反対方向の減衰抵抗力を同時に生じさせる。この減衰
抵抗力は、振動を打ち消す方向の力として作用するか
ら、この減衰抵抗力によっても振動減衰力が働く。
との間の摩擦による振動減衰力と、弾性支持部6の減衰
抵抗力による振動減衰力が、実質的に同時に作用するこ
とになり、全体として大きな振動減衰力が得られ、所望
の低振動プロペラシャフトが得られる。
衰抵抗力による振動減衰力は、ともに、本体筒1の回転
数や振動の周波数とは、実質的に無関係に発揮されるも
のである。したがって、広い周波数領域にわたって、優
れた振動減衰特性が得られ、正に、プロペラシャフト等
に適用して最適な低振動筒体が得られる。
内周面と筒状保持部5との間の空間は、周方向に多数の
空間に仕切られることになり、筒内に形成される気柱が
多数の気柱に分割される。その結果、気柱を構成する気
体と、気柱を区画形成する壁(分割壁)との接触面積
が、気柱を分割しない場合に比べて著しく増大される。
気柱を構成する筒内気体と、気柱を区画形成する壁との
間には、気柱振動を抑える方向の粘性力が作用するか
ら、上記のように接触面積が増大されると、気柱振動抑
制力も著しく増大される。筒内気柱振動が抑えられる
と、気柱振動に伴う騒音の発生も大きく低減される。
ラシャフトに適用した場合について説明したが、本発明
は、前述の如くFRP製筒体に限らず、他の材質の筒体
にも適用可能であり、さらには、プロペラシャフトに限
らず、他の低振動化を目的とする筒体にも適用可能であ
る。
明をロールに適用した場合を示す。本実施例において
は、たとえばFRP製のロール環21に、図1に示した
と同様の制振構造体3が内挿されている。制振構造体3
は、前記同様、摩擦係合部4、筒状保持部5、弾性支持
部6から構成すればよい。図7において、22は、ロー
ル環21の両端部に嵌着された軸を示している。
物からなる筒体に本発明を適用した場合にも、前述と同
様の作用、効果が得られる。
たことであるが、図8に示すような構成であっても、少
なくとも気柱振動抑制には効果があり、騒音低減効果が
得られる。図8においては、本体筒1の内周面に、該内
周面と相対摺動自在に、あるいは内周面に接合させて、
実質的に内周面全周にわたって延びるシートあるいはフ
イルム状物31が設けられ、その内側に、周方向に延び
るコルゲート体32が接合されている。但しこの構成で
は、シートあるいはフイルム状物31が周方向に分割さ
れておらず、かつ、筒状保持部が設けられていないの
で、前述の各実施例で示した程の優れた振動低減効果は
得られなかった。
体およびその製造方法によるときは、摩擦係合部、筒状
保持部、弾性支持部からなる制振構造体を本体筒に内挿
し、摩擦係合部と本体筒内周面との間の摩擦による振動
減衰力と弾性支持部の減衰抵抗力に伴う振動減衰力とを
ともに作用させるようにしたので、全体として大きな振
動減衰力を得ることができ、しかも、その優れた振動減
衰特性を広い周波数領域にわたって発揮させることがで
き、振動を極めて小さく抑えた、プロペラシャフトやロ
ール状物に用いて最適な所望の筒体を得ることができ
る。
に分割できるので、気柱振動を効率よく抑制でき、気柱
振動に伴う騒音のレベルを大幅に低減することができ
る。
断面図である。
部分斜視図である。
断面図である。
断面図である。
造体の側面図である。
断面図である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 本体筒に制振構造体が内挿され、該制振
構造体は、(a)前記本体筒の内周面に沿って、かつ該
内周面に対して摺動自在に配置された複数個の摩擦係合
部と、(b)前記本体筒の内周面とは離間して該本体筒
の周方向に延びている筒状保持部と、(c)前記摩擦係
合部と前記筒状保持部とを連結するとともに前記摩擦係
合部を該摩擦係合部が前記本体筒の内周面に密着するよ
うに弾性支持している弾性支持部と、を有していること
を特徴とする低振動筒体。 - 【請求項2】 前記弾性支持部がコルゲート部材からな
る、請求項1の低振動筒体。 - 【請求項3】 前記摩擦係合部が、前記コルゲート部材
の本体筒側頂部自身により構成されている、請求項2の
低振動筒体。 - 【請求項4】 前記摩擦係合部が、前記コルゲート部材
の本体筒側頂部に接合された部材により構成されてい
る、請求項2の低振動筒体。 - 【請求項5】 前記弾性支持部が、前記摩擦係合部と前
記筒状保持部との間で実質的に本体筒の径方向に延びる
部材により構成されている、請求項1の低振動筒体。 - 【請求項6】 前記本体筒がFRP製筒体からなる、請
求項1ないし5のいずれかに記載の低振動筒体。 - 【請求項7】 低振動筒体がプロペラシャフトである、
請求項1ないし6のいずれかに記載の低振動筒体。 - 【請求項8】 (a)全体として筒状を形成するように
配置された複数個の摩擦係合部と、(b)全体として筒
状をなす前記摩擦係合部の内側に配置された筒状保持部
と、(c)前記摩擦係合部と前記筒状保持部とを連結す
るとともに前記摩擦係合部を弾性支持している弾性支持
部と、を有する制振構造体を、本体筒に、前記摩擦係合
部が前記本体筒の内周面に対して摺動自在に密着するよ
うに内挿することを特徴とする、低振動筒体の製造方
法。
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---|---|---|---|
JP26137994A JP3570567B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 低振動筒体およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP26137994A Expired - Fee Related JP3570567B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 低振動筒体およびその製造方法 |
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