JPH0810476B2 - 飲料供給装置の排水制御装置 - Google Patents

飲料供給装置の排水制御装置

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JPH0810476B2
JPH0810476B2 JP1317634A JP31763489A JPH0810476B2 JP H0810476 B2 JPH0810476 B2 JP H0810476B2 JP 1317634 A JP1317634 A JP 1317634A JP 31763489 A JP31763489 A JP 31763489A JP H0810476 B2 JPH0810476 B2 JP H0810476B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動給茶器、各種飲料ディスペンサ
ーのような飲料供給装置に関し、特に同飲料供給装置の
冷水タンク内の水をポンプを使用して排水する際に使用
される排水制御装置に関するものである。
[従来の技術] 上述のような飲料供給装置において、貯湯タンク及び
冷水タンクの双方を有し、希望に応じてホットドリンク
又はコールドドリンクを調整し抽出しうるように構成さ
れた装置は、様々なものが知られている。
かかる飲料供給装置では、熱効率上の見地から、貯湯
タンクがハウジング内の上方部位に、冷水タンクがハウ
ジング内の下方部位に配設されるのが普通である。ま
た、飲料供給装置の設置場所によっては、同飲料供給装
置の水配管を上下水道に直結できない場合もある。この
ような状況下では、比較的長期にわたる飲料供給装置の
運転停止のために水が腐敗する懸念があったり、定期的
な洗浄を行いたい時などに、貯湯タンク及び冷水タンク
からの排水の必要性が生じた場合、貯湯タンクは上方部
位に配置されているため、同貯湯タンクに設けられた排
水バルブもしくは排水口から、飲料供給装置の設置フロ
ア上に置かれた別個の容器への排水作業に特に支障はな
い。一方、冷水タンクからの排水の際には、飲料供給装
置の設置フロア上の容器内へ、冷水タンク内の冷水をそ
の排水口を介して放出し排水しようとしても、冷水タン
クが上述したように下方部位に設置されているため、設
置フロア上の容器への排水作業が困難なことがある。
そこで、実開昭60−67740号公報に開示された考案で
は、冷水タンクに接続された排水管にポンプを設けると
共に、該排水管を貯湯タンクの排水系に連通させて、冷
水タンクから排水したい場合には、排水スイッチの手動
押釦操作によりポンプを駆動して、貯湯タンクの排水系
に冷水タンク内の液体を排水するように構成している。
このように構成すれば、飲料供給装置の排水系が下水道
に直結されていてもいなくても、下方部位にある冷水タ
ンクから容易に排水することができる。
一方、実開平03−025978号公報には、漏斗状のミキシ
ングボウルを設け、同ミキシングボウル内で飲料の原料
となる粉末を熱湯で混合溶解する飲料供給装置が開示さ
れている。溶解した粉末原料には湯又は冷水が加えられ
て、ミキシングボウルの下方に載置されたコップに飲料
として受けられる。コップは排水系に連通するスノコ状
構造物上に乗つている。
このミキシングボウルは、上部が実質的に開口した円
錘形の本体部と、同本体部の下端から垂下する細径の導
出管とを含んでおり、飲料の供給モードでは、本体部内
に供給された原料粉末は、本体部の壁面に向けて斜状に
噴射され同壁面に沿って螺旋状に流下する熱湯により溶
解され、同熱湯と混合して、導出管を経てコップに受け
入れられる。原料粉末の混合溶解を効率的に行うため
に、ミキシングボウルの容量は比較的に小さく形成され
ていて、本体部の上部開口は直径が数センチのオーダー
であり、しかもミキシングボウルの導出管は絞られてい
る。このようなミキシングボウルを採用することによ
り、いわゆる凍結乾燥方により製造された粉末を飲料の
原料として用いる場合でも、該粉末原料の混合溶解を効
率的に行うことができる。
[発明が解決しようとする課題] 上述の実開昭60−67740号公報に開示されたようなポ
ンプによる排水技術を上記実開平03−025978号公報に記
載のミキシングボウルを有する飲料供給装置に適用すれ
ば、冒頭に述べた下方部位の冷水タンクから排水する際
の作業の困難性が排除される点で好適であるが、その場
合、ポンプによる冷水タンクからの排水をミキシングボ
ウル内に導き入れる必要がある。ミキシングボウルの容
量は前述したように比較的に小さいので、かつ漏斗状の
ミキシングボウルの底部に接続された導出管は絞られて
いて単位時間当たりの吐出量が限られているので、通常
の飲料供給時のように、1回の飲料供給量が1つのコッ
プをほぼ満たす程度なら当然のことながら問題ないが、
排水時には、コップの容量とは比較にならないほど多量
の排水を必要とする場合もあり、そのような場合には、
ミキシングボウルの本体部にある上部開口から排水が溢
れることが予想される。漏斗状のミキシングボウルの導
出管から排出される場合には、同排水はスノコ状構造物
内にスムーズに導入されるが、上部開口から溢れると、
排水が周囲に飛散するため、飲料供給装置自体の内部が
汚れて不衛生であるばかりか、周囲の機器に排水がかか
り、機器の信頼性を低下させると共に、その寿命を短縮
させる可能性がある。
従って、本発明の目的は、比較的に容量の小さいミキ
シングボウルを使用しても溢れることなくポンプによる
排水を行うことができる飲料供給装置の排水制御装置を
提供することである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、本発明による排水制御装
置は、原料容器と、貯湯タンクと、冷水タンクと、前記
原料容器、前記貯湯タンク及び前記冷水タンクからそれ
ぞれ粉末原料、熱湯及び冷水を供給される上部開口を有
する漏斗状の1つのミキシングボウルと、前記冷水タン
ク及び前記ミキシングボウルに連通した配管と、前記配
管に設けられた電磁弁と、前記配管に設けられた注出ポ
ンプとを有し、前記ミキシングボウルを挟んで、上方部
位に前記貯湯タンクが配置され、下方部位に前記冷水タ
ンクが配置されている飲料供給装置において、前記冷水
タンクの残水を排水するために、前記冷水タンクからの
咳ミキシングボウル内の排水が前記上部開口の近傍の上
限レベルに達するまでの第1の所定時間の間、前記電磁
弁の開弁及び前記注出ポンプの運転開始を行う排水開始
手段と、前記ミキシングボウル内の排水が前記上限レベ
ルから下限レベルまで低下するのに要する第2の所定時
間の間、前記電磁弁の閉弁及び前記注出ポンプの運転停
止を行う排水停止手段と、前記排水開始手段及び前記排
水停止手段の動作を前記第1,第2の所定時間間隔で繰り
返して実行させる反復命令手段と、前記反復命令手段の
動作を停止させる反復停止手段とを備えることを特徴と
するものである。
[作用] 冷水タンクとミキシングボウルとを接続する配管には
注出弁(電磁弁)及び注出ポンプが接続されており、こ
れ等のオン・オフは排水開始手段及び排水停止手段によ
り制御されている。排水モードにおいて、排水開始手段
の指令下に注出弁が開弁し注出ポンプが運転を開始する
と、単位時間当たりの注出ポンプの吐出量とミキシング
ボウルからの排水量との間には差があるため(吐出量>
排水量)、時間の経過と共にミキシングボウル内の排水
のレベルが徐々に上昇してくる。しかし、排出開始手段
により注出弁が開弁し注出ポンプが運転する連続排水の
時間の長さ(第1の所定時間)は、ミキシングボウルか
ら水が溢れないように、排水がミキシングボウルの上部
開口の近傍の上限レベルに達するまでの時間に経験的も
しくは実験的に設定されている(実施例では4秒)。こ
の4秒が経過してミキシングボウル内の排水のレベルが
その上部開口にほぼ達するほどの上限レベルになると、
排出停止手段により注出弁が閉弁され注出ポンプが運転
停止される。この運転停止の時間の長さ(第2の所定時
間)は、ミキシングボウル内の排水の大部分が下部から
流出して下限レベルに達するのに十分な時間に設定され
ており、実施例では1.5秒である。
注出ポンプによる冷水タンクからのこの4秒の排水と
1.5秒の排水停止とは反復もしくは繰り返されるように
プログラムされていて、注出ポンプの運転は間欠的であ
るが、ミキシングボウルからは連続的に排水が放出され
る。冷水タンクからの排水が終了するか、或は排水が行
われるドレンタンクのような容器が満杯になると、反復
停止信号が反復停止手段により出力されて排水運転が停
止もしくは中断される。
このようにして、ミキシングボウルから溢れることな
く冷水タンク内の実質的に全残水が好適に排出される。
[実施例] 次に、本発明の好適な実施例について添付図面を参照
して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一又は対応
部分を示すものとする。
第1図は、本発明が実施された飲料ディスペンサ(飲
料供給装置)1の全体構造の概要を示すもので、同飲料
ディスペンサ1は、上側の本体部1aと下側の冷水供給部
1bとからなり、本体部1aの前面1cには開閉蓋2が枢着さ
れている。開閉蓋2の前面板2aに形成された半円筒状の
凹形空間2bにコップ(図示せず)のような容器が載置さ
れるようになっている。コップが載置されるフロントグ
リル部分はスノコ状構造物2cとなっており、その下方に
はドレン受け2dがある。
第2図に最も良く示すように、本体部1a内には複数の
原料容器4が適宜の方法により装着されており、原料容
器4の下方部には種類の異なる粉末原料(図示せず)の
放出口5が形成されている。一方、原料容器4の下方に
は、ほぼ円錘形の本体部と、その下端から垂下する細径
の解放した導出管とからなる漏斗状のミキシングボウル
6が配設されており、選択された粉末原料がシュート7
(第1図)を介して同ミキシングボウル6内に供給され
るようになっている。
上述のような形式の飲料ディスペンサは実開平03−03
7587号公報に記載されている。
図示しないが、ミキシングボウル6の導出管の内部に
は、複数の小孔を有するインサートが挿入されており、
上記導出管の流体通路を絞っている。また、このミキシ
ングボウル6は、粉末原料の効率的な混合溶解のため、
比較的に小容量かつ小径に形成されている。ミキシング
ボウル6には、上側の本体部1aの上方部位に配置された
貯湯タンク8に接続された給湯管9と、下側の冷水供給
部1b内の冷水タンク10に接続された注出管(配管)11と
が連通しており、ミキシングボウル6内に供給された粉
末原料を湯又は冷水で溶解混合するようになっている。
冷水タンク10には、実施例では水道管(図示せず)に接
続される給水管16が給水弁17を介して連通すると共に、
注出管11には注出弁(電磁弁)11aと注出ポンプ11bとが
設けられている。
実施例では、排水は、冷水タンク10からミキシングボ
ウル6に放出されると、ドレン受け2dを介して第2図の
ドレンタンク12に送られているが、必ずしもその必要は
なく、ミキシングボウル6から下水道に、或いは排水系
もしくは適当な容器に排水してもよい。尚、貯湯タンク
8の排水を行うために、その底部に排水バルブが設けら
れているが、図示を省略する。
第2図は、開閉蓋2を開いて上側の本体部1aの内部を
示す図で(シュート7は図示を省略)、本発明に関係す
る部分についてのみ説明すると、本体部1aの底板上に
は、薄形の中空ドレンタンク12が寝かして配設されてお
り、ドレン受け2dからのドレンはドレンガイド13により
ドレンタンク12に導かれる。従って、フロントグリル2c
を経由した排水は、ドレン受け2dとドレンガイド13とを
介して開口部14からドレンタンク12内に入る。上述のド
レンタンク12及びドレンガイド13は前述の実開平03−03
7587号公報に開示されている。尚、第2図には図示しな
いがドレンタンク12の下部には、その重量から満杯か否
かを検知する排水満杯スイッチ12aが設けられていて、
満杯を検知すると排水満杯ランプ12b(第5図)の点灯
等の動作をさせるようになっている。
さて、かかる飲料デイスペンサ1において、貯湯タン
ク8内には、実開平03−035099号公報に開示されたよう
なフロート式水位検出器(図示せず)が回動可能に設置
されていて、飲料供給モードにおいて、同水位検出器が
貯湯タンク8の下限水位を検出すると、手動により又は
給水弁8aを介して自動的に給水を行い、上限水位を検出
すると手動により又は自動的に給水を停止する。また、
貯湯タンク8には、図示しない温度センサと電気ヒータ
とが設置されており、同温度センサの信号により電気ヒ
ータをオン・オフして、湯温を所望値に制御するように
なっている。
上述した飲料供給装置の飲料供給モードでは、暖かい
飲料を要求する押釦が押圧されれば、粉末原料容器4か
らの粉末原料の供給に加え、給湯管9に設けられた注出
弁もしくは電磁弁9aが所定時間開弁して、貯湯タンク8
のヘッドにより湯がミキシングボウル6に供給される。
冷たい飲料を要求する押釦が押圧されれば、粉末原料容
器4からの粉末原料の供給に加え、注出管11に設けられ
た電磁注出弁11a及びポンプ11bが所定時間動作して冷水
がミキシングボウル6に供給されるようになっている。
この場合、冷水では粉末原料を十分に溶解させられない
ため、貯湯タンク8から少量の湯を供給して粉末原料を
溶解する。
上述した水位検出器は貯湯タンク8だけでなく、冷水
タンク10にも設けられている。即ち、第3図及び第4図
はその詳細を示すもので、同水位検出器(検出装置)15
は、垂直脚部19a及び水平脚部19bを有して冷水タンク10
の側壁に軸受20により回動自在に支持された支持ロッド
19と、同支持ロッド19の垂直脚部19aの下端に取着され
た冷水タンク内の球形フロート21と、支持ロッド19の水
平脚部19bの自由端に例えばネジ22により固着された遮
光板23とを備えている。
第4図に最も良く示すように、扇形の遮光板23はその
要の部分で水平脚部19bに取り付けられており、同要の
部分を中心とする幾つか(実施例では3つ)の半径方向
の位置に、複数のスリット23a〜23dが同心状に形成され
ている。また、支持ロツド19の回動時に斜行板23のスリ
ット23a〜23dが通る通路もしくは軌跡を挟む固定位置
に、それぞれ3つの投光素子24a〜24c、受光素子25a〜2
5cからなる投光器24及び受光器25が設けられている。
実施例では、投光素子24aから受光素子25aへの光束の
通過は、中間の長さのスリット23dが光束と交差する時
に許容され、投光素子24bから受光素子25bへの光束の通
過は、最も長いスリット23cが光束と交差する時に許容
され、投光素子24cから受光素子25cへの光束の通過は、
最も短いスリット23a又は中間の長さのスリット23bが光
束と交差する時に許容されるようになっている。
上述のように各スリットと各素子との対応関係を規定
すると共に、各スリットの長さ及び配列を規定しておく
と、投光器24及び受光器25間の光の授受を例えば次のよ
うなパターンで行うことができる。ここで、信号“0"は
遮光状態、数字“1"は透光状態を表している。
実施例では、これ等の投光器24及び受光器25等からな
る検出装置15は、第1図に示す本発明の排水制御装置30
に接続されており、受光器25からの上述の信号の組み合
わせが排水制御装置30に送られて、排水動作の制御に好
適に使用される。しかし、当業者にとって容易に考えら
れるように、下限水位及び上限水位の外に少なくとも1
つのレベルの水位を検知可能なら、他の検出装置を使用
できる。
即ち、第1図を参照してこの排水制御装置30について
説明すると、同制御装置30は、冷水タンク10に設けられ
た検出装置15からの液位信号を受けて第1設定値(下限
水位)、第2設定値(水位)と比較する比較手段26
と、液位信号が第1設定値に一致する時に冷水タンク10
の給水弁17を開弁し、その結果液位が上昇して第2設定
値に達する時に、給水弁17を閉弁して、注出弁11aを開
弁し、注出ポンプ11bの運転を開始する排水開始手段27
と、この排水により液位が第1設定値まで低下した時に
通電され、注出弁11aを閉弁し注出ポンプ11bの運転を停
止する排水停止手段28と、排水開始手段27及び排水停止
手段28の動作を所定の時間間隔で繰り返して実行させる
反復命令手段29と、反復命令手段29の動作を停止させる
反復停止手段3とを備えている。上述の比較手段26、排
水開始手段27、排水停止手段28及び反復命令手段3は第
5図に示すマイクロコンピュータ33に主として含まれて
いる。
第5図及び第6図から了解されるように、同マイクロ
コンピュータ33には、自動排水スイッチ32に接続された
第1の例えば24時間タイマーもしくはウイークリータイ
マー31が付設されており、24時間もしくは1週間毎にそ
のタイマー接点がオンになると(第6図のステップ
A)、自動排水スイッチ32がオンになって(ステップ
B)、飲料供給装置は排水モードに入り、オン信号がマ
イクロコンピュータ33のインターフェース36に入力され
る。
一方、インターフェース36を介して投光器24が付勢さ
れて、光信号を受光器25に送信すると、同受光器25は冷
水タンク10の水位レベルに応じてスリット23a〜23dを介
して水位信号を出し(ステップC)、該信号はA/Dコン
バータ(図示せず)を介してインターフエース36に入力
される。この水位信号はマイクロプロセッサ(比較手
段)34に送られて、そこで、メモリ35に記憶された第1
設定値、即ち上の表の給水もしくは下限水位と比較され
る(ステップD)。
給水タンク10内き水位が下限水位以下と判定されれ
ば、インターフェース36を介して給水弁17の開弁信号が
出され(ステップE)、冷水タンク10内に給水される。
この間、投光器24及び受光器25は水位の検出を定期的も
しくは連続的に続けており(ステップF)、冷水タンク
10内の水位が第2設定水位(通常、上の表の水位)に
達すると(ステップG)、マイクロコンピュータ33はイ
ンターフェース36を介して給水弁17に閉弁信号を出力
(ステップH)し、注出弁11a及び注出ポンプ11bを断続
的にオン(開弁、運転開始)・オフ(閉弁、運転停止)
させるオン・オフ繰り返しサブルーチン(反復命令手段
29)に入る(ステップI)。
このサブルーチンにおいては、インターフェス36から
注出弁11aの開弁信号及びポンプ11bの運転開始信号が出
力されて、第6A図に示すように注出弁11aが開弁し(ス
テップI1)、注出ポンプ11bが運転を開始し(ステップI
2)、排水が開始される。また、インターフェス36は、
前述の開弁信号及び運転開始信号と同時に、例えば4秒
のオン継続時間t1に設定された第3タイマ38に計時開始
信号を出力し(ステップI3)、ステップI4でオン継続時
間t1をチェックして、t1=4秒なら注出弁11aが閉弁さ
れ(ステップI5)、第3タイマ38がオフ、注出弁11aが
閉、注出ポンプ11bの運転が停止され、第4タイマ39が
計時を開始する(ステップI6,I7,I8,I9,I10)。第
4タイマ39は例えば1.5秒のオフ継続時間t2を有するよ
うに設定されていて、この時間t2がステップI11でチェ
ックされ、t2=1.5秒なら第4タイマ39がオフになり
(ステップI12)、1サイクルを終了する。上述のステ
ップI1〜I12が繰り返されて、冷水タンク10からドレン
タンク12への排水が継続される。尚、第3、第4タイマ
に代えて、周知のようにタイマ用サブルーチンをプログ
ラムし、それを使用してもよい。
再び第6図において、上述の排水により冷水タンク10
の水位が低下して第1設定水位に達すると(ステツプJ
及びK)、インターフェース36を介して第2タイマ(反
復停止手段)37に計時開始信号が出力されて計時を開始
し(ステップL)、開始後の所定時間にわたつて、即ち
タイマ37がタイムアップするまで注出弁11aとポンプ11b
のオン・オフ繰り返し運転が継続される。ポンプ容量は
既知であり、ポンプ積算運転時間は演算可能であり、第
1設定水位時の冷水タンク10内の水残量は既知であるか
ら、ポンプ軸受(図示せず)の焼き付きを生じないよう
に、これ等の既知量及び演算量に基づいてタイマ37の設
定時間を適切に設定することができる。
前述のように排水はドレンタンク12に行われるので、
排水開始時の冷水タンク10及びドレンタンク12内の残量
によっては、冷水タンク10からの排水終了前にドレンタ
ンク12が満杯になることがある。その場合には、第5図
に示した排水満杯スイッチ(反復停止手段)12aがドレ
ンタンク12の満杯を検知するといつでも、その信号がイ
ンターフェース36に入力されて、第6B図にフローチャー
トで示すように、マイクロプロセッサ34による上述のプ
ログラムの実行が停止され、その時の状態がホールドさ
れる。
即ち、第6B図のフローチャートにおいて、注出ポンプ
11bの運転(サブルーチンのステップI2)に伴って排水
満杯スイッチ12aが満杯を検知すると(ステップM)、
排水満杯ランプ12bが点灯されると共に(ステップ
N)、ステップI2が中断されてその状態がホールドされ
る(ステップO)。次に、ドレンタンク12を飲料ディス
ペンサ1から取り出すと、排水満杯スイッチ12aはオフ
(ステップP)になる。ドレンタンク内部の水を廃棄し
てから再び所定位置にセットし、手動排水スイッチ12c
をオンにすると(ステップQ)、中断前の排水を続行す
ることができる(ステップR)。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、注出弁の開弁及び注
出ポンプの運転開始を行う排水開始手段の動作と、注出
弁の閉弁及び注出ポンプの運転停止を行う排水停止手段
の動作とを所定の時間間隔で繰り返して実行させる反復
命令手段と、この反復命令手段の動作を停止させる反復
停止手段とを備えているため、注出ポンプによる冷水タ
ンクの排水が比較的に容量の小さいミキシングボウルに
行われる場合に、排水が同ミキシングボウルの上部開口
から溢れるようなことがないので、排水が周囲に飛散し
て飲料供給装置自体の内部が汚れて不衛生であるばかり
か、周囲の機器に排水がかかり、機器の信頼性を低下さ
せると共に、その寿命を短縮させる可能性があるという
問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による排水制御装置が設けられた飲料
ディスペンサの全体構成を示す側部立面図、第2図は、
開閉蓋を開いて第1図の飲料ディスペンサの上側本体部
の内部を示す斜視図、第3図は、第1図の飲料ディスペ
ンサで使用されている冷水タンクに付設された水位検出
器の側面断面図、第4図は、第3図の水位検出器の正面
図、第5図は、本発明による排水制御装置の機能を実施
するマイクロコンピュータと飲料ディスペンサの関連機
器との接続を示すブロック図、第6図は、本発明による
排水制御装置のプログラム動作を示すフローチヤート
図、第6A図は、第6図のプログラムのサブルーチンを示
すフローチャート図、第6B図は、冷水タンクの排水終了
前にドレンタンクが満杯になった場合のフローチャート
図である。 1……飲料供給装置(飲料ディスペンサ)、3……反復
停止手段、4……原料容器、6……ミキシングボウル、
8……貯湯タンク、10……冷水タンク、11……配管(注
出管)、11a……電磁弁(注出弁)、11b……注出ポン
プ、12a……排水満杯スイッチ(反復停止手段)、27…
…排水開始手段、28……排水停止手段、29……反復命令
手段、30……排水制御装置、33……排水制御装置(マイ
クロコンピュータ)、37……反復停止手段(タイマ)。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 文誉 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 土川 浩司 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−60094(JP,A) 実開 昭58−108586(JP,U) 実開 昭60−67740(JP,U) 実開 昭58−71887(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料容器と、貯湯タンクと、冷水タンク
    と、前記原料容器、前記貯湯タンク及び前記冷水タンク
    からそれぞれ粉末原料、熱湯及び冷水を供給される上部
    開口を有する漏斗状の1つのミキシングボウルと、前記
    冷水タンク及び前記ミキシングボウルに連通した配管
    と、前記配管に設けられた電磁弁と、前記配管に設けら
    れた注出ポンプとを有し、前記ミキシングボウルを挟ん
    で、上方部位に前記貯湯タンクが配置され、下方部位に
    前記冷水タンクが配置されている飲料供給装置におい
    て、前記冷水タンクの残水を排水するために、前記冷水
    タンクからの前記ミキシングボウル内の排水が前記上部
    開口の近傍の上限レベルに達するまでの第1の所定時間
    の間、前記電磁弁の開弁及び前記注出ポンプの運転開始
    を行う排水開始手段と、前記ミキシングボウル内の排水
    が前記上限レベルから下限レベルまで低下するのに要す
    る第2の所定時間の間、前記電磁弁の閉弁及び前記注出
    ポンプの運転停止を行う排水停止手段と、前記排水開始
    手段及び前記排水停止手段の動作を前記第1,第2の所定
    時間間隔で繰り返して実行させる反復命令手段と、前記
    反復命令手段の動作を停止させる反復停止手段とを備え
    ることを特徴とする排水制御装置。
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JPS5871887U (ja) * 1981-11-04 1983-05-16 松下冷機株式会社 飲料自動販売機の洗浄制御回路

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