JPH081041Y2 - い草処理用コンテナ - Google Patents

い草処理用コンテナ

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JPH081041Y2
JPH081041Y2 JP1989093710U JP9371089U JPH081041Y2 JP H081041 Y2 JPH081041 Y2 JP H081041Y2 JP 1989093710 U JP1989093710 U JP 1989093710U JP 9371089 U JP9371089 U JP 9371089U JP H081041 Y2 JPH081041 Y2 JP H081041Y2
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JP
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side plates
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友弘 堤
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SHINWAKOGYO CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、い草の収納運搬と運転処理と乾燥とをバッ
チ方式により作業性よく行うためのい草処理用コンテナ
に関するものである。
(従来の技術) たたみ表の原料であるい草は、圃場において収穫され
た後、艶出しのために泥染処理が行われ、続いて乾燥処
理が行われる。
上記一連の処理作業は、圃場において、い草を一抱え
程の束に結束してトラックに積載し、泥染処理施設に運
搬して行われる。従来の泥染処理装置は、略半円錘筒形
のケーシングに、モータに駆動されて回転する回転羽根
を配設して構成されており、ケーシングに泥水を貯溜
し、一方の作業者が回転羽根にい草を一束づつ載荷して
泥水に浸漬し、泥水中から出てきたい草をもう1人の作
業者が取り出すようになっていた。
また泥染処理が終了したならば、い草を乾燥室を構成
する台部まで運んで、この台部上に一束づつ立てかけ、
次いでこの台部の周囲を戸板で取り囲むことにより、乾
燥室を組み立てる。次いでこの台部の下部に加熱炉で加
熱された熱風を送り込んで、い草を乾燥させ、乾燥が終
了したならば、上記戸板を撤去したうえで、い草を台部
から取り卸するようになっていた。
(考案が解決しようとする課題) 上記一連の作業は、い草を1束づつ取り扱うようにな
っていたため、作業能率がきわめて悪く、大量のい草を
泥染処理するには多大が手間と時間を要するものであっ
た。また作業者は、い草を1束づつ抱えて、泥染処理作
業や、泥水が付着したい草の台車への積み込みを行わね
ばならないため、単に重労働であるだけでなく、泥水が
身体に多量に付着してきわめて汚れやすいものであっ
た。
そこで本考案は、軽作業で上記一連の作業を能率よく
行うことができるい草処理用コンテナを提供することを
目的とする。更に詳しくは、多数個のい草の束をバッチ
方式で一括して取り扱え、しかもい草を乾燥むらなく乾
燥できるい草処理用コンテナを提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) このために本考案は、通風口5を有する台部2と、こ
の台部2を支持するキャスター3と、この台部2の両側
部に立設された側板4,4と、この両側部に垂設されたス
カート部8と、この側板4と側板4の間に配設されて、
この台部2上に起立姿勢で収納されたい草が倒れないよ
うに支持・支持解除自在にい草が立てかけられる横材6
とからい草処理用コンテナ1を構成している。そして両
側部の側板4,4の少くとも何れか一方を折曲げ自在とす
るとともに、このコンテナ1を床面に並設した状態で、
相隣るコンテナ1の側板4と側板4を結合する結合具21
を設け、かつ上記スカート部8とスカート部8の間に熱
風の通風路を確保するようにしている。
また横材6を棒状とし、側板4,4に開孔された孔部7
に抜き差し自在に挿入するようにしている。
(作用) 上記構成において、い草の束をコンテナ1の台部2上
に立てかけ満載し、このコンテナ1を泥染処理施設に運
搬する。そしてこのコンテナ1を泥染処理槽31に入れ
て、い草を泥水に浸漬する。次にこのコンテナ1を泥染
処理槽31から取り出し、多数個のコンテナ1を並列させ
る。次いで結合具21により、相隣るコンテナ1の側板4,
4同士を結合することにより、乾燥室を構成する。そこ
でコンテナ1の台部2の下方に熱風を吹き込み、い草を
乾燥させる。この乾燥時には、横材6によるい草の支持
状態を解除しておく。すると、い草は乾燥が進むにした
がって腰が次第に弱くなり、徐々に台部2上に倒伏す
る。したがって台部2の通風口5は倒伏したい草によっ
てほぼ塞がれ、通風路内の熱風は通風口5から均等に吹
き上って、い草は乾燥むらなく均等に乾燥する。そして
乾燥が終了したならば、側板4を折り倒し、台部2上の
い草を取り出す。
また横材6を棒状とし、側板4,4の孔部7に抜き差し
自在にすれば、この横材6を孔部7に挿入することによ
りい草が倒れないように支持でき、また孔部7から取り
出すことにより支持状態を簡単迅速に解除できる。
このように本考案によれば、い草の運搬、泥染処理、
乾燥を、い草をコンテナに積載したまま、バッチ方式と
して作業性よく行うことができる。
(実施例) 次に、図面を参照しながら本考案の実施例を説明す
る。
第1図はい草処理用コンテナの斜視図であって、この
コンテナ1は、格子状の台部2に、この台部2を支持す
るキャスター3を4個取り付け、その両側部に側板4,4
を立設して構成されている。台部2には通風口5が確保
されており、後述する乾燥工程において、この通風口5
から熱風が吹き上がる。11は台部2上に配設されたメッ
シュ若しくは多孔板のようない草の落下防止板であり、
通水性と通気性を有している。
6は、側板4と側板4の間に配設された棒状の横材で
あって、側板4に開孔された孔部7に抜き差し自在に挿
入して装着される。後述するように、この横材6を側板
4の孔部7に挿入して側板4と側板4の間に架け渡すこ
とにより、台部2上に起立姿勢で収納されたい草が倒れ
ないようにこの横材6に立てかけて支持し、また乾燥時
にはこの横棒6を取りはずすことにより支持状態を解除
し、乾燥の進行とともにい草を台部2の通風口5上に倒
伏させる。8,8は台部2の両側部に垂設された板状のス
カート部であって、乾燥工程において、熱風が逃げ出る
のを防止する。9はスカート部8にピン10により軸着さ
れた押え部材であって、本実施例では可撓性を有するば
ね板から成っており、その作用は後述する。
側板4は、上板4aと下板4bから成っており、上板4aは
ヒンジ12により下板4bに折り曲げ自在に軸着されてい
る。13は側板4の外面に装着された矩形管体、14はこの
管体13に出し入れ自在に挿入される棒体であって、棒体
14を管体13に差し込むと、そのかんぬき作用により上板
4aは直立状態を保持し、また棒体14を取り出すと、上板
4aは上記ヒンジ12を中心に外方に回転自在となる。
21は側板4の両側部に装着された結合具であり、乾燥
時には、相隣る側板4と側板4を結合することにより、
コンテナ1同士をすき間なくしっかり密着させて並設
し、コンテナ1とコンテナ1の間から熱風が外部へ漏れ
て熱損失するのを防止する。15は押え材であって、泥染
処理(後述)中に、コンテナ1の上部に被蓋されて、い
草が浮力により浮上するのを阻止するものであり、チェ
ン16、金具17,18により、コンテナ1の側板4に着脱自
在に連結される。19は押え材15の前部中央に立設された
止具、20は押え材15の後部両側部に突設された突起であ
り、その作用は後述する。
このコンテナ1は上記のような構成より成り、次にそ
の取り扱いを説明する。第2図は圃場において、い草A
の束をコンテナ1に積み込んでいる様子を示している。
Bは小型トラックであって、コンテナ1は、その荷台に
横倒しして搭載されている。その状態で、下側の横材6
は側板4に架け渡されているが、上側の横材6は、い草
Aの積み込みの障害になるので除去されている。このよ
うにコンテナ1を横倒ししておけば、い草Aを簡単にコ
ンテナ1に積み込むことができる。積み込みが終了した
ならば、上側の横材6も差し込んで架け渡したうえで、
泥染処理施設に運搬する。
第3図は、泥染処理施設において泥染処理を行ってい
る様子を示すものである。31は床面を掘削して形成され
た泥染処理槽、22,23は該槽31の縁部と壁面に設けられ
た係止具と、金具である。泥染処理を行うにあたって
は、まずコンテナ1に押え材15を結合し、この押え材15
にワイヤ26を巻装する。このワイヤ26に、天井のレール
27に懸吊されたリフト装置28のフック29を係着し、チェ
ン30を巻き上げてコンテナ1を吊り上げ、泥染処理槽31
上にコンテナ1を移動させる。
次いでチェン30を巻き戻してコンテナ1を下降させ、
泥染処理槽31にコンテナ1を収納する。その際、突起20
を金具23に回転自在に係合させ、押え材15を作業者が足
で押え付けるなどして、ヒンジ部となる上記両部材20,2
3を中心に矢印N方向に回転させ、係止具22をヒンジ部3
0を中心に回転させて止具19に係合させて、押え材15を
泥染処理槽31に固定する。このように、押え材15をヒン
ジ部20,23を中心に回転させて閉蓋すれば、コンテナ1
よりも上方に突出するい草Aの上端部は、押え材15に横
倒しされるように押え付けられるので、い草Aが折損す
ることはない。またこの状態で、コンテナ1の台部2上
に起立姿勢で収納されたい草Aは、横材6に立てかけら
れて倒れないように支持される。
このようにして押え材15を泥染処理槽31に固定したな
らば、泥染処理槽31に図示しないポンプにより泥水を供
給し、い草Aを泥水に浸漬する。い草Aはスポンジ状で
あり、泥水中においてきわめて大きな浮力を受けるが、
押え材15は泥染処理槽31に固定されてい草Aを押え付け
ているので、い草Aが浮上するのは阻止される。
次いでポンプにより泥染処理槽31の泥水を排水したう
えで、係止具22を止具19から取りはずし、リフト装置28
のチェン30を巻き上げて、コンテナ1を泥染処理槽31か
ら取り出して、床面に着地させ、次いで押え材15を取り
はずす。
以上のようにして泥水処理が終了したならば、続いて
乾燥を行う。第4図は乾燥を行っている様子を示すもの
であって、手押しするなどしてコンテナ1を床面をキャ
スター3で転動させて、加熱炉32の吹出しダクト36の前
方に多数個並列させ、結合具21により、相隣る側板4,4
同士をぴったり隙間なく結合させる。また帯状のシール
材33により、スカート部8の下部の隙間を閉塞したうえ
で、押え部材9により、シール材33を抑え、更にコンテ
ナ1から上記横材6を抜き取って取りはずす。このよう
にコンテナ1を床面上に並設すると、台部2の下方のス
カート部8とスカート部8の間に熱風の通風路が確保さ
れる。
このようにして乾燥室が組み立てられたならば加熱炉
32を運転し、熱風を台部2の下方に送り込む。すると熱
風は台部2の下方のスカート部8とスカート部8の間に
確保された通風路を通りながら、上記通風口5から上方
に吹き上げ、い草Aが乾燥される。
乾燥が進行するのにともなって、コンテナ1内に収納
されたい草Aは次第に腰が弱くなるが、この場合、い草
Aが立てかけられる横材6はコンテナ1から抜き取られ
てい草Aの支持状態を解除しているので、い草Aは徐々
に台部2上に倒伏する。このようにい草Aが台部2上に
倒伏すると、台部2に開口された通風口5(第1図参
照)は倒伏したい草Aによりほぼ塞がれ、通風路内の熱
風は通風口5から均等に上方に吹き上る。このように熱
風が均等に吹き上ることにより、すべてのい草Aは乾燥
むらなく均等に乾燥される。
乾燥が終了したならば、棒体14を取りはずして、上板
4aを外方へ折りたたみ(第5図参照)、い草Aを台部2
から取り出す。取り出しが終了したならば、再び上板4a
を起立させるとともに、結合具21をとりはずし、またシ
ール材33を除去したうえで、コンテナ1を所望位置に移
動させる。なお第5図に示すように、スカート部8は、
コンテナ1を転動させているときに、床上に器物等に衝
突しないように、若干(間隙t)床面より浮き上ってお
り、したがって上記シール材33は、乾燥中にこの間隙t
から熱風が洩れるのを防止するものである。以上のよう
にこのコンテナ1によれば、い草Aの運搬、泥染処理、
乾燥を、一連の作業として遊離に行うことができる。
本考案は種々の設計変更が考えられるのであって、例
えば側板4,4は、少なくとも一方を折り曲げ自在とすれ
ばよいものである。またキャスター3やスカート部8は
着脱自在に台部2に装着して、トラックでの運搬時や、
泥染処理槽に浸漬する際などには、このキャスター3や
スカート部8を台部2から取りはずしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、い草の運搬、泥
染処理、乾燥を、一連の作業としてバッチ方式として行
うことができるので、きわめて作業性がよく、大量のい
草を身体を汚すことなくきわめて能率よく処理すること
ができる。また台部2上に起立姿勢で収納されたい草A
が倒れないように、支持・支持解除自在にい草Aが立て
かけられる横材6を設けているので、い草Aを乾燥させ
る際には、この横材6によるい草Aの支持状態を解除し
ておくことにより、乾燥の進行とともに腰が弱くなった
い草Aは台部2上に徐々に倒伏して通風口5をほぼ塞ぐ
こととなり、したがって通風路内の熱風は通風口5から
均等に吹き上り、すべてのい草Aを乾燥むらなく均等に
乾燥できる。
この場合、横材6を棒状にして側板4の孔部7に抜き
差し自在とすることにより、簡単・迅速にい草Aの支持
状態を解除できる。また相隣るコンテナ1の側板4と側
板4を結合する結合具21を設けたことにより、コンテナ
1同士をすき間なくしっかり密着させて並設でき、熱風
がコンテナ1とコンテナ1の間から不要に外部へ漏れて
熱損失するのを防止できる。また側板4を折り曲げ自在
とすることにより、乾燥が終了したい草Aを台部2から
簡単に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであって、第1図はい草
処理用コンテナの斜視図、第2図はい草をトラックに積
載中の側面図、第3図は泥染処理中の側面図、第4図は
乾燥中の側面図、第5図はコンテナからい草を取り出し
中の側面図である。 1……コンテナ 2……台部 3……キャスター 4……側板 5……通風口 6……横材 7……孔部 8……スカート部 21……結合具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】通風口5を有する台部2と、この台部2を
    支持するキャスター3と、この台部2の両側部に立設さ
    れた側板4と、この両側部に垂設されたスカート部8
    と、この側板4と側板4の間に配設されて、この台部2
    上に起立姿勢で収納されたい草が倒れないように支持・
    支持解除自在にい草が立てかけられる横材6とから成
    り、上記両側部の側板4,4の少くとも何れか一方を折り
    曲げ自在とするとともに、このコンテナ1を床面に並設
    した状態で、相隣るコンテナ1の側板4と側板4を結合
    する結合具21を設け、かつ上記スカート部8とスカート
    部8の間に熱風の通風路を確保するようにしたことを特
    徴とするい草処理用コンテナ。
  2. 【請求項2】前記横材6が棒状であり、この横材6が前
    記側板4に開孔された孔部7に抜き差し自在に挿入され
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のい草処理用コンテナ。
JP1989093710U 1989-08-08 1989-08-08 い草処理用コンテナ Expired - Lifetime JPH081041Y2 (ja)

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JP1989093710U JPH081041Y2 (ja) 1989-08-08 1989-08-08 い草処理用コンテナ

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JP1989093710U JPH081041Y2 (ja) 1989-08-08 1989-08-08 い草処理用コンテナ

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JPH0331906U JPH0331906U (ja) 1991-03-28
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JP1989093710U Expired - Lifetime JPH081041Y2 (ja) 1989-08-08 1989-08-08 い草処理用コンテナ

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02116514A (ja) * 1988-10-26 1990-05-01 Masahiro Aiura 藺草束泥染乾燥法及びその装置

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JPH0331906U (ja) 1991-03-28

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