JPH08103676A - ハンマークラッシャー用ハンマー - Google Patents
ハンマークラッシャー用ハンマーInfo
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- JPH08103676A JPH08103676A JP24354294A JP24354294A JPH08103676A JP H08103676 A JPH08103676 A JP H08103676A JP 24354294 A JP24354294 A JP 24354294A JP 24354294 A JP24354294 A JP 24354294A JP H08103676 A JPH08103676 A JP H08103676A
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- Japan
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- hammer
- mounting shaft
- cast steel
- shaft hole
- collar
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高硬度で単一材質、形状におけるハンマーの
高衝撃下の使用に際しても、ハンマー取付軸孔部におけ
る割れの発生を防止することができるとともに、取付軸
にも損傷を与えることがないハンマークラッシャー用ハ
ンマーを提供すること。 【構成】 ハンマー本体１は低合金鋳鋼製又は高クロー
ム鋳鉄製のような高硬度の単一材質となっているととも
に、取付軸孔４のハンマーの両表面側となる両端縁部に
外向きにやや拡開した環状の係合凹部５が形成されてい
る。カラー７は係合凹部５に係合する環状の係合凸部８
を有し、少なくとも軸方向に２分割にされ、取付軸孔４
にそれぞれ嵌入して装着されている。カラー７は高マン
ガン鋳鋼製又は低合金鋳鋼製のようなハンマー本体１よ
りも衝撃に対して靭性が高い材質となっていて、その接
合内端部９が溶接固定されている。
高衝撃下の使用に際しても、ハンマー取付軸孔部におけ
る割れの発生を防止することができるとともに、取付軸
にも損傷を与えることがないハンマークラッシャー用ハ
ンマーを提供すること。 【構成】 ハンマー本体１は低合金鋳鋼製又は高クロー
ム鋳鉄製のような高硬度の単一材質となっているととも
に、取付軸孔４のハンマーの両表面側となる両端縁部に
外向きにやや拡開した環状の係合凹部５が形成されてい
る。カラー７は係合凹部５に係合する環状の係合凸部８
を有し、少なくとも軸方向に２分割にされ、取付軸孔４
にそれぞれ嵌入して装着されている。カラー７は高マン
ガン鋳鋼製又は低合金鋳鋼製のようなハンマー本体１よ
りも衝撃に対して靭性が高い材質となっていて、その接
合内端部９が溶接固定されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、廃車スクラップや粗
大ごみ等の廃棄物を衝撃的に破砕するハンマークラッシ
ャーに使用されるハンマーに関するものである。
大ごみ等の廃棄物を衝撃的に破砕するハンマークラッシ
ャーに使用されるハンマーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、前記のようなハンマークラッシャ
ーは、図７，８に示すように内面に反撥板52を有するケ
ーシング51を有し、このケーシング51のほぼ中央に図示
しない駆動モータによってプーリ53を経て高速回転され
るロータ主軸54が横架されている。ロータ主軸54には複
数のロータディスク55が軸方向に装着され、それぞれの
ロータディスク55間の周縁部にはハンマー56が、該ロー
タディスクに穿設した軸孔57とハンマーに穿設した取付
軸孔57ａに貫通して取付けられたハンマー取付軸58を介
して揺動自在に枢支されている。しかして、ケーシング
51の供給口60から廃棄物を投入すると、廃棄物はロータ
主軸54の周りで高速回転しているハンマー56の頭部に衝
突して破砕されるとともに、跳ね飛ばされ、ケーシング
51の内壁の反撥板52に再び高速で衝突し効率的な破砕作
用を受ける。
ーは、図７，８に示すように内面に反撥板52を有するケ
ーシング51を有し、このケーシング51のほぼ中央に図示
しない駆動モータによってプーリ53を経て高速回転され
るロータ主軸54が横架されている。ロータ主軸54には複
数のロータディスク55が軸方向に装着され、それぞれの
ロータディスク55間の周縁部にはハンマー56が、該ロー
タディスクに穿設した軸孔57とハンマーに穿設した取付
軸孔57ａに貫通して取付けられたハンマー取付軸58を介
して揺動自在に枢支されている。しかして、ケーシング
51の供給口60から廃棄物を投入すると、廃棄物はロータ
主軸54の周りで高速回転しているハンマー56の頭部に衝
突して破砕されるとともに、跳ね飛ばされ、ケーシング
51の内壁の反撥板52に再び高速で衝突し効率的な破砕作
用を受ける。
【０００３】このように廃棄物の破砕はハンマー56又は
反撥板52との衝突によって行われるから、ハンマー56に
加わる衝撃力もまた非常に大きく、過大な衝撃力を受け
たときハンマー取付軸58が曲がったり部分的にだれを生
じるなど変形して悪影響を及ぼしハンマー56の交換を不
能としたり、ハンマー56の取付軸孔57ａから割れが発生
して（耐摩耗性を追及する高硬度ハンマーになればなる
ほど靭性が低下し衝撃による割れの発生を促進する）ハ
ンマー56の飛散を生じることもあり、装置に重大な支障
を与えることがある。
反撥板52との衝突によって行われるから、ハンマー56に
加わる衝撃力もまた非常に大きく、過大な衝撃力を受け
たときハンマー取付軸58が曲がったり部分的にだれを生
じるなど変形して悪影響を及ぼしハンマー56の交換を不
能としたり、ハンマー56の取付軸孔57ａから割れが発生
して（耐摩耗性を追及する高硬度ハンマーになればなる
ほど靭性が低下し衝撃による割れの発生を促進する）ハ
ンマー56の飛散を生じることもあり、装置に重大な支障
を与えることがある。
【０００４】前記のような支障を防止するために、ハン
マー56自身の材質や構造を吟味して使用することが一般
的である。例えばハンマー56の材質を高靭性を有し高衝
撃力で表面が加工硬化する高マンガン鋳鋼（ＳＣＭｎＨ
１１）が用いられる。該鋳鋼は靭性を有するためハンマ
ー取付軸孔57ａにおける割れの発生は生じない優位性は
有するが、表面の加工硬化が進み難い条件下（衝撃力が
小、引っ掻き条件下）ではハンマー56の寿命が短くな
る。これを克服するためにこの出願人は先に特開平3-68
717号や特開平4-4052号を提案した。
マー56自身の材質や構造を吟味して使用することが一般
的である。例えばハンマー56の材質を高靭性を有し高衝
撃力で表面が加工硬化する高マンガン鋳鋼（ＳＣＭｎＨ
１１）が用いられる。該鋳鋼は靭性を有するためハンマ
ー取付軸孔57ａにおける割れの発生は生じない優位性は
有するが、表面の加工硬化が進み難い条件下（衝撃力が
小、引っ掻き条件下）ではハンマー56の寿命が短くな
る。これを克服するためにこの出願人は先に特開平3-68
717号や特開平4-4052号を提案した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者は材質
が低合金鋳鋼製で一体ものハンマーを焼入後、シャフト
取付部を高温焼戻しし靭性の向上を計り強い衝撃摩耗に
耐えるようにしたものであるが、この物は製造過程にお
いて単一物質を部位によって異なる熱処理を必要とする
ため、一定品質のものを多量に生産するにはコストが非
常に高くつく問題がある。また、後者はハンマーの頭部
と基部を異材質２分割係合タイプとしハンマーの受ける
高衝撃を係合部で吸収してハンマーや取付軸等の損傷を
防止しようとしたものであるが、この物は形状が複雑と
なり、かつ係合部の小さな変形によってこのタイプの目
的の１つである頭部の交換に支障を来すなどの問題があ
る。
が低合金鋳鋼製で一体ものハンマーを焼入後、シャフト
取付部を高温焼戻しし靭性の向上を計り強い衝撃摩耗に
耐えるようにしたものであるが、この物は製造過程にお
いて単一物質を部位によって異なる熱処理を必要とする
ため、一定品質のものを多量に生産するにはコストが非
常に高くつく問題がある。また、後者はハンマーの頭部
と基部を異材質２分割係合タイプとしハンマーの受ける
高衝撃を係合部で吸収してハンマーや取付軸等の損傷を
防止しようとしたものであるが、この物は形状が複雑と
なり、かつ係合部の小さな変形によってこのタイプの目
的の１つである頭部の交換に支障を来すなどの問題があ
る。
【０００６】そこでこの発明は、前記のような問題を解
決し、高硬度で単一材質、形状におけるハンマーの高衝
撃下の使用に際しても、ハンマー取付軸孔部における割
れの発生を防止することができるとともに、取付軸にも
損傷を与えることがないハンマークラッシャー用ハンマ
ーを提供することを目的とするものである。
決し、高硬度で単一材質、形状におけるハンマーの高衝
撃下の使用に際しても、ハンマー取付軸孔部における割
れの発生を防止することができるとともに、取付軸にも
損傷を与えることがないハンマークラッシャー用ハンマ
ーを提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、前記のようなハンマークラッシャーに
おいて、ハンマー本体が低合金鋳鋼製又は高クローム鋳
鉄製のような高硬度の単一材質となっているとともに、
取付軸孔のハンマーの両表面側となる両端縁部に外向き
にやや拡開した環状の係合凹部が形成されている。ま
た、この係合凹部に係合する環状の係合凸部を有し、少
なくとも軸方向に２分割にされたカラーが、取付軸孔に
それぞれ嵌入して装着されている。これらカラーは高マ
ンガン鋳鋼製又は低合金鋳鋼製のようなハンマー本体よ
りも衝撃に対して靭性が高い材質となっていて、その接
合内端部が溶接固定されている。
に、この発明は、前記のようなハンマークラッシャーに
おいて、ハンマー本体が低合金鋳鋼製又は高クローム鋳
鉄製のような高硬度の単一材質となっているとともに、
取付軸孔のハンマーの両表面側となる両端縁部に外向き
にやや拡開した環状の係合凹部が形成されている。ま
た、この係合凹部に係合する環状の係合凸部を有し、少
なくとも軸方向に２分割にされたカラーが、取付軸孔に
それぞれ嵌入して装着されている。これらカラーは高マ
ンガン鋳鋼製又は低合金鋳鋼製のようなハンマー本体よ
りも衝撃に対して靭性が高い材質となっていて、その接
合内端部が溶接固定されている。
【０００８】
【作用】ハンマー本体が被砕物の衝突により過大衝撃力
を受けると、取付軸孔に装着されている靭性の高いカラ
ーが僅かな変形で衝撃力を吸収する。そのため、取付軸
孔や取付軸への損傷がほとんどなくなり、ハンマー本体
の取付部からの割れの発生もなくなる。
を受けると、取付軸孔に装着されている靭性の高いカラ
ーが僅かな変形で衝撃力を吸収する。そのため、取付軸
孔や取付軸への損傷がほとんどなくなり、ハンマー本体
の取付部からの割れの発生もなくなる。
【０００９】
【実施例】図１はこの発明の一実施例のハンマーの要部
拡大縦断側面図、図２(Ａ)はハンマー本体の正面図、同
(Ｂ)はハンマー本体の一部破断の側面図である。図２に
おいて、１は打撃部となる頭部２と基部３からなるハン
マー本体で、高硬度の低合金鋳鋼製となっている。すな
わち、ハンマー本体１は前記特開平3-68717号に記載し
たハンマーの成分（Ｃ 0.30〜0.50％、Ｓｉ 0.80〜2.
50％、Ｍｎ 0.50〜1.50％、Ｃｒ 1.0〜2.0％、Ｍｏ
0.30〜0.70％、Ｖ 0.05〜0.20％、及び残部がＦｅ及び
不可避不純物からなる）と同じ成分からなっている。熱
処理条件（焼鈍：加熱開始→950〜1100℃保持→炉冷、
焼入れ：加熱開始→850〜1000℃保持→油冷、低温焼戻
し：加熱開始→≦400℃保持（下限は150℃程度）→空
冷）も同じであり、また機械的性質（引張り試験の抗張
力132.7kgf/mm2、伸び0.5％、絞り0.4％：衝撃試験の衝
撃値0.87(V)kgf・ｍ/cm2：曲げ試験の撓み3.7mm、最大荷
重663kgf）もほぼ同じようになっている。ハンマー本体
１の基部３には取付軸孔４が穿設されている。ハンマー
本体１の両表面側となる取付軸孔４の両端縁部には外向
きにやや拡開した環状の係合凹部５が形成されている。
拡大縦断側面図、図２(Ａ)はハンマー本体の正面図、同
(Ｂ)はハンマー本体の一部破断の側面図である。図２に
おいて、１は打撃部となる頭部２と基部３からなるハン
マー本体で、高硬度の低合金鋳鋼製となっている。すな
わち、ハンマー本体１は前記特開平3-68717号に記載し
たハンマーの成分（Ｃ 0.30〜0.50％、Ｓｉ 0.80〜2.
50％、Ｍｎ 0.50〜1.50％、Ｃｒ 1.0〜2.0％、Ｍｏ
0.30〜0.70％、Ｖ 0.05〜0.20％、及び残部がＦｅ及び
不可避不純物からなる）と同じ成分からなっている。熱
処理条件（焼鈍：加熱開始→950〜1100℃保持→炉冷、
焼入れ：加熱開始→850〜1000℃保持→油冷、低温焼戻
し：加熱開始→≦400℃保持（下限は150℃程度）→空
冷）も同じであり、また機械的性質（引張り試験の抗張
力132.7kgf/mm2、伸び0.5％、絞り0.4％：衝撃試験の衝
撃値0.87(V)kgf・ｍ/cm2：曲げ試験の撓み3.7mm、最大荷
重663kgf）もほぼ同じようになっている。ハンマー本体
１の基部３には取付軸孔４が穿設されている。ハンマー
本体１の両表面側となる取付軸孔４の両端縁部には外向
きにやや拡開した環状の係合凹部５が形成されている。
【００１０】図１において、６は取付軸、７はカラー
で、該カラーはハンマー本体１よりも衝撃に対して靭性
が高い高マンガン鋳鋼製（ＪＩＳ ＳＣＭｎＨ１１）と
なっている。カラー７は軸方向に２分割にされた円筒状
部分７ａ，７ｂからなり、該部分のそれぞれの外側の端
部外面にはハンマー本体１の取付軸孔４の両端縁部に形
成した係合凹部５に係合する環状の係合凸部８が形成さ
れている。しかして、カラー７は両円筒状部分７ａ，７
ｂが取付軸孔４にその両側からそれぞれ嵌入され、係合
凸部８が係合凹部５に係合して装着され、装着後にその
内側のＶ開先となった接合内端部９が溶接固定される。
で、該カラーはハンマー本体１よりも衝撃に対して靭性
が高い高マンガン鋳鋼製（ＪＩＳ ＳＣＭｎＨ１１）と
なっている。カラー７は軸方向に２分割にされた円筒状
部分７ａ，７ｂからなり、該部分のそれぞれの外側の端
部外面にはハンマー本体１の取付軸孔４の両端縁部に形
成した係合凹部５に係合する環状の係合凸部８が形成さ
れている。しかして、カラー７は両円筒状部分７ａ，７
ｂが取付軸孔４にその両側からそれぞれ嵌入され、係合
凸部８が係合凹部５に係合して装着され、装着後にその
内側のＶ開先となった接合内端部９が溶接固定される。
【００１１】前記のような構成からなるため、被砕物が
ハンマーに衝突すると、衝撃力の反力はハンマー取付軸
６と取付軸孔４間に生じるが、取付軸孔４には高硬度で
靭性の低いハンマー本体１に対して、引っ張り力は比較
的低いが衝撃に対してはハンマー本体１より靭性の高い
カラー７を介在させているから、ハンマー本体１が過大
衝撃力を受けたとき、カラー７の内外周面の面接触受け
及びカラー７の僅かな変形で衝撃力を吸収し、取付軸孔
４及び取付軸６への損傷（取付軸孔４角部及び表面から
の割れの発生、取付軸６の曲がり発生及び部分変形な
ど）を未然に防ぐことができ、特にハンマー本体１の取
付部からの割れの発生に伴うハンマー飛散事故がなくな
り、ハンマークラッシャーの効率的運転を高める。
ハンマーに衝突すると、衝撃力の反力はハンマー取付軸
６と取付軸孔４間に生じるが、取付軸孔４には高硬度で
靭性の低いハンマー本体１に対して、引っ張り力は比較
的低いが衝撃に対してはハンマー本体１より靭性の高い
カラー７を介在させているから、ハンマー本体１が過大
衝撃力を受けたとき、カラー７の内外周面の面接触受け
及びカラー７の僅かな変形で衝撃力を吸収し、取付軸孔
４及び取付軸６への損傷（取付軸孔４角部及び表面から
の割れの発生、取付軸６の曲がり発生及び部分変形な
ど）を未然に防ぐことができ、特にハンマー本体１の取
付部からの割れの発生に伴うハンマー飛散事故がなくな
り、ハンマークラッシャーの効率的運転を高める。
【００１２】この実施例では前記のようにハンマー本体
１を高硬度の低合金鋳鋼製とし、カラー７を高マンガン
鋳鋼製としたが、他にハンマー本体１を高クローム鋳鉄
製とし、カラー７を高マンガン鋳鋼製（ＪＩＳ ＳＣＭ
ｎＨ１１）又は靭性を具備した低合金鋳鋼製としてもよ
い。前記高クローム鋳鉄製のハンマー本体１の成分、熱
処理、機械的性質は、次のようになっていて、この実施
例の場合でも前記実施例と同様な作用を期待できる。 成分：Ｃ 2.40〜3.00％ Ｓi ≦1.00％ Ｍn ≦1.20％ Ｐ，Ｓ ≦0.05％ Ｃr 23.0〜28.0％ Ｎi＋Ｍo＋Ｖ＝
１ないし３％ 熱処理：鋳放し 引張力 490Ｎ/mm2 硬さ(Ｈs) ≧65 衝撃値(ｎ)
≧３Ｊ/cm2 さらに、前記実施例のほか、ハンマー本体１の材質とし
てはセラミックやＡＳＴＭ532クラス１〜３にみられる
ような高クローム径耐摩耗白鋳鉄材でもよく、一方、カ
ラー７の材質はハンマー本体１の材質のもつ材力と対比
してより高い靭性を有し、衝撃に対して割れ難い材質を
選定できることは勿論、ハンマー材質とカラー材質の組
み合わせは使用状況において適宜変更できることは言う
までもない。
１を高硬度の低合金鋳鋼製とし、カラー７を高マンガン
鋳鋼製としたが、他にハンマー本体１を高クローム鋳鉄
製とし、カラー７を高マンガン鋳鋼製（ＪＩＳ ＳＣＭ
ｎＨ１１）又は靭性を具備した低合金鋳鋼製としてもよ
い。前記高クローム鋳鉄製のハンマー本体１の成分、熱
処理、機械的性質は、次のようになっていて、この実施
例の場合でも前記実施例と同様な作用を期待できる。 成分：Ｃ 2.40〜3.00％ Ｓi ≦1.00％ Ｍn ≦1.20％ Ｐ，Ｓ ≦0.05％ Ｃr 23.0〜28.0％ Ｎi＋Ｍo＋Ｖ＝
１ないし３％ 熱処理：鋳放し 引張力 490Ｎ/mm2 硬さ(Ｈs) ≧65 衝撃値(ｎ)
≧３Ｊ/cm2 さらに、前記実施例のほか、ハンマー本体１の材質とし
てはセラミックやＡＳＴＭ532クラス１〜３にみられる
ような高クローム径耐摩耗白鋳鉄材でもよく、一方、カ
ラー７の材質はハンマー本体１の材質のもつ材力と対比
してより高い靭性を有し、衝撃に対して割れ難い材質を
選定できることは勿論、ハンマー材質とカラー材質の組
み合わせは使用状況において適宜変更できることは言う
までもない。
【００１３】図３〜６は分割型カラーの各種の変形例を
示す。これら変形例におけるカラーの成分、熱処理条
件、機械的性質は前記のカラー７と同様である。図３の
カラー12は３分割された円筒状中間部13と該中間部の両
端開口部に固定される１対のリング部14，15とからなっ
ている。リング部14，15の外面には外径が中間部13より
大きく、係止凹部５に係合する係止凸部16，17が形成さ
れている。このカラー12の場合は中間部13が取付軸孔４
に嵌入された後、その両側からリング部14，15がそれぞ
れ嵌入されて係合凸部16，17が係合凹部５に係合して装
着され、装着後に接合するリング部14，15と中間部13の
両端開口部が溶接固定される。
示す。これら変形例におけるカラーの成分、熱処理条
件、機械的性質は前記のカラー７と同様である。図３の
カラー12は３分割された円筒状中間部13と該中間部の両
端開口部に固定される１対のリング部14，15とからなっ
ている。リング部14，15の外面には外径が中間部13より
大きく、係止凹部５に係合する係止凸部16，17が形成さ
れている。このカラー12の場合は中間部13が取付軸孔４
に嵌入された後、その両側からリング部14，15がそれぞ
れ嵌入されて係合凸部16，17が係合凹部５に係合して装
着され、装着後に接合するリング部14，15と中間部13の
両端開口部が溶接固定される。
【００１４】図４のカラー20は前記中間部13が径方向の
中心部で軸方向に対称に２つに切断されたような半部2
1，22を有し、これら半部の一方の半部21がリング部23
に一体に固定され、かつ他方の半部22がリング部24に一
体に固定されてなっている。リング部23，24の外面には
係止凹部５に係合する係止凸部23，24が形成されてい
る。このカラー20の場合は半部付きリング部23と半部付
きリング部24が図示のように半部21，22が上下逆の位置
となるようにして取付軸孔４に嵌入され、係合凸部23，
24が係合凹部５に係合して装着された後、接合する半部
21と半部22とが溶接固定される。
中心部で軸方向に対称に２つに切断されたような半部2
1，22を有し、これら半部の一方の半部21がリング部23
に一体に固定され、かつ他方の半部22がリング部24に一
体に固定されてなっている。リング部23，24の外面には
係止凹部５に係合する係止凸部23，24が形成されてい
る。このカラー20の場合は半部付きリング部23と半部付
きリング部24が図示のように半部21，22が上下逆の位置
となるようにして取付軸孔４に嵌入され、係合凸部23，
24が係合凹部５に係合して装着された後、接合する半部
21と半部22とが溶接固定される。
【００１５】図５のカラー28は前記中間部13がその一側
から他側に斜めに対称に２つに切断されたような半部2
9，30を有し、これら半部の一方の半部29がリング部31
に一体に固定され、かつ他方の半部30がリング部32に一
体に固定されてなっている。リング部31，32の外面には
係止凹部５に係合する係止凸部33，34が形成されてい
る。このカラー28の場合も前記と同様に半部付きリング
部31と半部付きリング部32が図示のような位置となるよ
うにして取付軸孔４に嵌入され、係合凸部33，34が係合
凹部５に係合して装着された後、接合する半部29と半部
30とが溶接固定される。
から他側に斜めに対称に２つに切断されたような半部2
9，30を有し、これら半部の一方の半部29がリング部31
に一体に固定され、かつ他方の半部30がリング部32に一
体に固定されてなっている。リング部31，32の外面には
係止凹部５に係合する係止凸部33，34が形成されてい
る。このカラー28の場合も前記と同様に半部付きリング
部31と半部付きリング部32が図示のような位置となるよ
うにして取付軸孔４に嵌入され、係合凸部33，34が係合
凹部５に係合して装着された後、接合する半部29と半部
30とが溶接固定される。
【００１６】図６のカラー36は図３の実施例の中間部13
が一方のリング部15に一体に固定されたような構成で、
中間部37付きリング部38とリング部39からなっている。
リング部38，39の外面には係止凹部５に係合する係止凸
部40，41が形成されている。このカラー36の場合は中間
部37とリング部38が予め固定されているため、この中間
部37付きリング部38が取付軸孔４に嵌入され、係止凸部
40が係合凹部５に係合して装着された後、中間部37の一
端開口部とリング部39が溶接固定される。
が一方のリング部15に一体に固定されたような構成で、
中間部37付きリング部38とリング部39からなっている。
リング部38，39の外面には係止凹部５に係合する係止凸
部40，41が形成されている。このカラー36の場合は中間
部37とリング部38が予め固定されているため、この中間
部37付きリング部38が取付軸孔４に嵌入され、係止凸部
40が係合凹部５に係合して装着された後、中間部37の一
端開口部とリング部39が溶接固定される。
【００１７】
【発明の効果】この発明は、前記のような構成からなる
ので、従来のように単一材質からなるハンマーを部位に
よって異なる熱処理を必要とするようなことがなく、そ
のため一定品質のものをコストを低く抑えて多量に生産
することができ、またハンマーの基部と頂部を異材質で
組み合わせるものに比して形状が複雑となることもな
く、簡易な構造にできる。したがって、高硬度で単一材
質、形状におけるハンマーの高衝撃下の使用に際して
も、ハンマー取付軸孔部における割れの発生を防止する
ことができ、取付軸にも損傷を与えることがない。さら
に、取付軸孔に装着されたカラーはその両側の係合凸部
が係合凹部に係合するので、取付軸孔から脱落するのが
防止できるという優れた効果がある。
ので、従来のように単一材質からなるハンマーを部位に
よって異なる熱処理を必要とするようなことがなく、そ
のため一定品質のものをコストを低く抑えて多量に生産
することができ、またハンマーの基部と頂部を異材質で
組み合わせるものに比して形状が複雑となることもな
く、簡易な構造にできる。したがって、高硬度で単一材
質、形状におけるハンマーの高衝撃下の使用に際して
も、ハンマー取付軸孔部における割れの発生を防止する
ことができ、取付軸にも損傷を与えることがない。さら
に、取付軸孔に装着されたカラーはその両側の係合凸部
が係合凹部に係合するので、取付軸孔から脱落するのが
防止できるという優れた効果がある。
【図１】この発明の一実施例のハンマーの要部拡大縦断
側面図である。
側面図である。
【図２】(Ａ)はハンマー本体の正面図、(Ｂ)はハンマー
本体の一部破断の側面図である。
本体の一部破断の側面図である。
【図３】カラーの変形例を示す縦断側面図である。
【図４】カラーの変形例を示す縦断側面図である。
【図５】カラーの変形例を示す縦断側面図である。
【図６】カラーの変形例を示す縦断側面図である。
【図７】従来のハンマークラッシャーの縦断正面図であ
る。
る。
【図８】図７のＡ−Ａ線に沿う縦断側面図である。
１ ハンマー本体 ２ 頭部 ３ 基部 ４ 取付軸孔 ５ 係合凹部 ６ 取付軸 ７ カラー ７ａ 円筒状部分 ７ｂ 円筒状部分 ８ 係合凹部 ９ 接合部
Claims (1)
- 【請求項１】 ケーシング内のロータ主軸にロータディ
スクが取付けられ、このロータディスクの周縁部に軸孔
が穿設され、この軸孔とハンマー本体に穿設した取付軸
孔を貫通したハンマー取付軸を介してハンマー本体が揺
動自在に枢支されたハンマークラッシャーにおいて、前
記ハンマー本体は低合金鋳鋼製又は高クローム鋳鉄製の
ような高硬度の単一材質となっているとともに、取付軸
孔のハンマーの両表面側となる両端縁部に外向きにやや
拡開した環状の係合凹部が形成されており、この係合凹
部に係合する環状の係合凸部を有し、少なくとも軸方向
に２分割にされたカラーが、取付軸孔にそれぞれ嵌入し
て装着され、これらカラーは高マンガン鋳鋼製又は低合
金鋳鋼製のようなハンマー本体よりも衝撃に対して靭性
が高い材質となっていて、その接合内端部が溶接固定さ
れていることを特徴とするハンマークラッシャー用ハン
マー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24354294A JP2949040B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ハンマークラッシャー用ハンマー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24354294A JP2949040B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ハンマークラッシャー用ハンマー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08103676A true JPH08103676A (ja) | 1996-04-23 |
| JP2949040B2 JP2949040B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=17105433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24354294A Expired - Fee Related JP2949040B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ハンマークラッシャー用ハンマー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2949040B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20110131232A (ko) * | 2009-02-26 | 2011-12-06 | 에스코 코포레이션 | 해머 핀과 해머 간의 연결이 개선된 파쇄 해머 |
| CN103357470A (zh) * | 2013-06-17 | 2013-10-23 | 内蒙古五二特种材料工程技术研究中心 | 一种锤式破碎机的耐磨锤头及其制备方法 |
| CN103801429A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-21 | 河北科技大学 | 一种锤式破碎机用超硬耐磨复合锤头及其制备方法 |
| CN103990777A (zh) * | 2014-04-23 | 2014-08-20 | 中建材宁国新马耐磨材料有限公司 | 双金属复合破碎机锤头的生产工艺 |
| CN105170243A (zh) * | 2015-09-16 | 2015-12-23 | 沙洲职业工学院 | 一种锤式破碎机锤头 |
| CN106591715A (zh) * | 2016-11-15 | 2017-04-26 | 营口龙辰矿山车辆制造有限公司 | 一种耐磨合金锤头及其制备方法 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP24354294A patent/JP2949040B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN103990777A (zh) * | 2014-04-23 | 2014-08-20 | 中建材宁国新马耐磨材料有限公司 | 双金属复合破碎机锤头的生产工艺 |
| CN103990777B (zh) * | 2014-04-23 | 2016-08-24 | 中建材宁国新马耐磨材料有限公司 | 双金属复合破碎机锤头的生产工艺 |
| CN105170243A (zh) * | 2015-09-16 | 2015-12-23 | 沙洲职业工学院 | 一种锤式破碎机锤头 |
| CN106591715A (zh) * | 2016-11-15 | 2017-04-26 | 营口龙辰矿山车辆制造有限公司 | 一种耐磨合金锤头及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2949040B2 (ja) | 1999-09-13 |
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