JPH08103657A - 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法 - Google Patents

脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法

Info

Publication number
JPH08103657A
JPH08103657A JP6243174A JP24317494A JPH08103657A JP H08103657 A JPH08103657 A JP H08103657A JP 6243174 A JP6243174 A JP 6243174A JP 24317494 A JP24317494 A JP 24317494A JP H08103657 A JPH08103657 A JP H08103657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
metal
halogenated hydrocarbon
reaction
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6243174A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Abe
部 純 阿
Kenji Mori
憲 二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JGC Corp filed Critical JGC Corp
Priority to JP6243174A priority Critical patent/JPH08103657A/ja
Publication of JPH08103657A publication Critical patent/JPH08103657A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/584Recycling of catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン
化水素反応を効率よく行なうことができるような高活性
で耐久性に優れた触媒およびこの触媒を用いるハロゲン
化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法を提供する。 【構成】 本発明に係る脱ハロゲン化水素触媒は、多孔
質担体に、第VIII族金属の塩化物、第VII-B族金属の塩
化物、第VIII族金属の酸化物、第VII-B族金属の酸化物
および第I-B族金属の酸化物からなる群から選ばれる
少なくとも一種の金属化合物が担持されてなることを特
徴としている。本発明に係るハロゲン化炭化水素の脱ハ
ロゲン化水素方法では、炭素数2〜6のハロゲン化炭化
水素と、上記のような脱ハロゲン化水素触媒とを接触さ
せている。前記の触媒をハロゲン化炭化水素と接触させ
た後、再生ガスと接触させて触媒を再生させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、新規な脱ハロゲン化水素
触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲ
ン化水素方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ハロゲン化炭化水素を脱ハロゲン
化することにより有用な化合物たとえば塩化ビニルなど
が得られている。塩化ビニルは、塩化ビニル樹脂などの
原料として工業的に有用な物質であり、従来より一般的
に1,2-ジクロロエタンの熱分解法により製造されてい
る。
【0003】この熱分解法では、1,2-ジクロロエタン
を、高温高圧下で熱分解して脱塩化水素反応させること
により塩化ビニルを製造しているが、ブタジエン、塩化
メチルなどの副反応生成物を生じやすく、また反応管内
部にコーキングを生じることがあり、さらに1,2-ジクロ
ロエタンの転化率が低いなどの問題点がある。このため
熱分解法は、熱分解反応工程のほかにも未反応物の回収
工程、生成物の分離工程などの工程が煩雑となり、製造
時に多量のエネルギーが消費されてしまう。
【0004】このような熱分解法に代わる方法として、
触媒を用いて1,2-ジクロロエタンを脱塩化水素反応させ
ることにより塩化ビニルを製造する接触分解法が種々提
案されている。たとえば脱塩化水素触媒として、H−Y
型あるいはNa、Caイオン交換したY型ゼオライト
と、TiCl4、SbCl5 、PCl3 などのルイス酸と
の反応生成物からなる触媒を用いる方法(特開昭54−
79209号公報)、ZSM−5、シリカライトなどの
珪質ゼオライトからなる合成ゼオライトを用いる方法
(特開昭58−167526号公報)、希土類金属塩化
物をゼオライトに担持させた触媒を用いる方法(特開昭
61−30号公報)、オフタイト−エリオナイト系ゼオ
ライトとアルカリ金属塩とを混合した触媒を用いる方法
(特開平2−256630号公報)などが提案されてい
る。
【0005】また接触分解法によって塩化ビニリデンを
製造する方法も提案されており、たとえば特公昭57−
51814号公報には、塩化ビニルの共存下、触媒とし
てセシウム、ルビジウムまたは銅の塩化物あるいはアル
ミナを用いて1,1,2-トリクロロエタンから塩化ビニリデ
ンを製造する方法が提案されており、特開平5−132
435号公報には、シリカ/アルミナ比が20〜80の
高シリカ型ゼオライトを水酸化セシウムでイオン交換し
た触媒と、塩素化炭化水素特に1,1,2-トリクロロエタン
とを接触させて塩化ビニリデンを得る方法が提案されて
いる。
【0006】さらに接触分解法としては、硝酸セシウム
をシリカゲル担体に担持した触媒を用いて塩素化炭化水
素を脱塩化水素する方法(特開平5−132436号公
報)、活性炭素繊維を触媒として用いて塩素化炭化水素
を脱塩化水素する方法(特開平5−271123号公
報)なども提案されている。
【0007】上記のように触媒を用いて塩素化炭化水素
たとえば1,2-ジクロロエタンから塩化ビニルを接触分解
させる方法によれば、塩化ビニルの製造工程を簡素化す
ることができ、また製造時のエネルギー消費量を低減す
ることができる。しかしながら上記に種々提案されたい
ずれの方法も、工業的に実施するには触媒活性および触
媒の寿命(耐久性)が充分であるとはいえず、触媒活性
および耐久性の向上が望まれている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、ハロゲン化炭化水素の脱ハロ
ゲン化水素反応を効率よく行なうことができるような高
活性で耐久性に優れた触媒およびこの触媒を用いるハロ
ゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る脱ハロゲン化水素触媒は、
多孔質担体に、第VIII族金属の塩化物、第VII-B族金属
の塩化物、第VIII族金属の酸化物、第VII-B族金属の酸
化物および第I-B族金属の酸化物からなる群から選ば
れる少なくとも一種の金属化合物が担持されてなること
を特徴としている。
【0010】上記の多孔質担体は、アルミナ、シリカ・
アルミナまたは活性炭であり、金属塩化物または金属酸
化物を形成する金属が鉄またはコバルトであることが好
ましい。
【0011】金属塩化物または金属酸化物が、担体に対
して金属重量として0.5〜20重量%の量で担持され
ていることが好ましい。本発明に係るハロゲン化炭化水
素の脱ハロゲン化水素方法は、炭素数2〜6のハロゲン
化炭化水素と、上記のような脱ハロゲン化水素触媒とを
接触させることを特徴としている。
【0012】本発明では、ハロゲン化炭化水素と触媒と
を、300〜450℃、常圧〜50kg/cm2Gの条件下に
接触させることが好ましい。また本発明では、前記の触
媒をハロゲン化炭化水素と接触させた後、再生ガスと接
触させて触媒を再生させることができ、この再生された
触媒を、上記のハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素
反応において再利用することができる。
【0013】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る脱ハロゲン化水
素触媒は、新規な触媒であって、多孔質担体に、第VIII
族金属の塩化物、第VII-B族金属の塩化物、第VIII族金
属の酸化物、第VII-B族金属の酸化物および第I-B族
金属の酸化物からなる群から選ばれる少なくとも一種の
金属化合物が担持されてなる。
【0014】このような多孔質担体としては、具体的に
たとえばアルミナ、シリカ・アルミナ、ゼオライトおよ
び活性炭などが挙げられる。これらのうち、アルミナ、
シリカ・アルミナ、活性炭が好ましい。
【0015】金属塩化物または金属酸化物を形成する第
VIII族金属としては、具体的に、鉄(Fe)、ルテニウ
ム(Ru)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イ
リジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、パラジウム(P
d)および白金(Pt)が挙げられ、第VII-B族金属と
してはマンガン(Mn)およびレニウム(Re)が挙げ
られる。また第I-B族金属としては銅(Cu)が挙げ
られる。これらのうち、鉄、コバルト、ニッケル、マン
ガン、銅が好ましく、特に鉄、コバルトが好ましい。
【0016】金属化合物を担体に担持させるには、含浸
法、共沈法または混練り法などの方法を採用することが
できる。担体に金属塩化物を担持させるには、金属塩化
物を含浸法、共沈法または混練り法などの方法によって
担体に担持させた後、通常50〜250℃で加熱処理さ
せることにより乾燥して調製することができる。
【0017】加熱処理は、空気または窒素、アルゴン、
ヘリウムなどの金属塩化物と反応不活性なガスの流通雰
囲気下に行なうことができる。金属塩化物を担体に担持
する際には、金属塩化物を蒸留水、メチルアルコール、
エチルアルコールなどの有機溶媒に溶解して用いること
が好ましい。
【0018】また担体に金属酸化物を担持させるには、
硝酸塩などの金属塩を含浸法、共沈法または混練り法な
どの方法によって担体に担持させた後、加熱処理して酸
化物とすることにより調製することができる。
【0019】金属酸化物が担持された触媒を調製する際
に用いられる金属塩としては、たとえば硝酸塩、硫酸
塩、酢酸塩などが用いられ、硝酸塩が好ましく用いられ
る。加熱処理は、150〜600℃の温度で行うことが
好ましい。加熱処理時間は、触媒量によって適宜選定す
ればよく、通常1時間以上が望ましい。この加熱処理
は、空気または窒素、アルゴン、ヘリウムなどのガスの
流通雰囲気下に行うことができる。
【0020】本発明に係る触媒では、上記のような金属
塩化物および金属酸化物から選ばれる少なくとも1種の
金属化合物が担体に担持されており、金属塩化物と金属
酸化物とが担持されていてもよい。
【0021】本発明に係る触媒において、金属化合物
は、担体に対して金属重量として0.5〜20重量%好
ましくは1〜10重量%の量で担持されていることが望
ましい。
【0022】上記のような本発明に係る触媒は、ハロゲ
ン化炭化水素の脱ハロゲン化水素反応において、優れた
活性を示し、また耐久性にも優れている。本発明に係る
ハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法では、上記
のような触媒と、炭素数2〜6のハロゲン化炭化水素と
を接触させる。
【0023】ハロゲンとしては、塩素、臭素、ヨウ素、
フッ素が挙げられる。このような炭素数2〜6のハロゲ
ン化炭化水素としては、水素原子とハロゲン原子を1個
以上含むものであればよい。具体的には、1,1-ジクロロ
エタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタ
ン、1,2-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロプロパン、1,
2,3-トリクロロプロパン、1,2-ジクロロブタン、1,4-ジ
クロロブタンなどが挙げられる。
【0024】さらにハロゲン化炭化水素として、プロピ
レンクロロヒドリン、3,4-ジクロロ-1-ブテンなどを用
いることもできる。本発明では、特に1,2-ジクロロエタ
ンを脱塩素化水素反応させることにより塩化ビニルを製
造することが好ましい。
【0025】本発明では、脱ハロゲン化水素反応の反応
形態は、特に限定されることがなく、固定床、流動床、
噴流床、移動床などを採用することができる。脱ハロゲ
ン化水素反応は、反応温度が150〜600℃好ましく
は300〜400℃、反応圧力が常圧〜50kg/cm2G好
ましくは常圧〜30kg/cm2G、SV(空間速度)が50
〜5000hr-1好ましくは100〜1000hr-1の条件
下に行なうことが望ましい。
【0026】このような脱ハロゲン化水素反応に供給さ
れるハロゲン化炭化水素は、ハロゲン化炭化水素単独も
しくは反応不活性なガスと混合されていてもよく、たと
えば窒素、水素、アルゴン、ヘリウムなどと混合されて
いてもよい。
【0027】本発明では、上記のように脱ハロゲン化水
素反応に用いられた後の触媒を、再生ガスと接触させて
触媒を再生して再使用することができる。この再生ガス
としては、酸素含有ガスあるいは水蒸気含有ガスを用い
ることができる。
【0028】触媒を再生ガスと接触させる際の温度は、
300〜500℃好ましくは350〜450℃であるこ
とが望ましい。また再生ガスとして用いられる酸素含有
ガスは、酸素を1〜20容量%好ましくは5〜15容量
%の量で含有していることが望ましく、水蒸気含有ガス
は、H 2Oを2〜30容量%好ましくは5〜20容量%
の量で含有していることが望ましい。
【0029】本発明では、このように再生された触媒
を、上記のハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素反応
において再利用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る脱ハロゲン化水素触媒は、
高活性でかつ耐久性に優れている。このような触媒を用
いる本発明に係るハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水
素方法によれば、脱ハロゲン化水素反応を効率よく行な
うことができ、簡素化された工程で、消費エネルギーも
少なく塩化ビニルなどの化合物を製造することができ
る。
【0031】また本発明に係る触媒は、反応使用後に容
易に再生することができ、この再生触媒を脱ハロゲン化
水素反応に循環させて再利用することができる。
【0032】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】なお触媒の金属含有量は、下記式により求
めた。 金属含有量(重量%)=[金属重量/担体重量]×10
【0034】
【実施例1】1,2-ジクロロエタンの脱塩化水素反応による塩化ビニル
の製造 塩化鉄(FeCl3・6H2O)18.6gを蒸留水に溶解し、5
0mlの塩化鉄水溶液を調製した。
【0035】得られた塩化鉄水溶液の32.5mlを、
シリカ・アルミナ50gに含浸させた後、窒素ガスを流
通させながら120℃で1時間加熱処理し、次いで25
0℃で1時間加熱処理させて、触媒A(Fe:5重量%含
有)を調製した。
【0036】固定床反応装置の内径16mmのパイレッ
クス製反応管中に、上記で得られた触媒6mlを充填し
た後、常圧、350℃の条件下、1,2-ジクロロエタン
(以下EDCともいう)を定量ポンプにより5.5ml
/時の量で、窒素80ml/分の量で導入し、EDCの
脱塩素化反応を行なった。
【0037】反応を開始してから3時間後の触媒性能
(脱塩化水素転化率および塩化ビニル収率)を調べた。
結果を表1に示す。なお脱塩化水素転化率は次式により
求めた。以下の実施例においても同様である。
【0038】 転化率(モル%)=[(F−R)/F]×100 F;EDCの供給量(モル) R;EDCの残量(モル)
【0039】
【実施例2】実施例1において、塩化鉄を塩化コバルト
(CoCl2・6H2O)15.6gに代えた以外は実施例1と同
様にして触媒B(Co:5重量%含有)を調製し、この触
媒Bを用いた以外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩
化水素反応を行なった。
【0040】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0041】
【実施例3】実施例1において、塩化鉄を塩化ニッケル
(NiCl2・6H2O)15.6gに代えた以外は実施例1と同
様にして触媒C(Ni:5重量%含有)を調製し、この触
媒Cを用いた以外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩
化水素反応を行なった。
【0042】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0043】
【実施例4】実施例1において、塩化鉄を塩化マンガン
(MnCl2・6H2O)13.9gに代えた以外は実施例1と同
様にして触媒D(Mn:5重量%含有)を調製し、この触
媒Dを用いた以外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩
化水素反応を行なった。
【0044】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0045】
【比較例1】実施例1において、塩化鉄水溶液を含浸さ
せず、窒素ガスを流通させて400℃で1時間加熱処理
を行なったシリカ・アルミナを触媒として用いた以外
は、実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行
なった。
【0046】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0047】
【比較例2】窒素ガスを流通させて400℃で1時間加
熱処理を行なった活性炭素繊維を触媒として用いた以外
は、実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行
なった。
【0048】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0049】
【実施例5】実施例1において、塩化鉄(FeCl3・6H
2O)の量を24.2gに代えて塩化鉄水溶液を調製し、
この塩化鉄水溶液の25mlをアルミナ50gに担持さ
せた以外は実施例1と同様にして触媒E−1(Fe:5重
量%含有)を調製し、この触媒E−1を用いた以外は実
施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行なっ
た。
【0050】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0051】
【比較例3】実施例5において、塩化鉄水溶液を含浸さ
せず、窒素ガスを流通させて400℃で1時間加熱処理
を行なったアルミナを触媒として用いた以外は、実施例
5と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行なった。
【0052】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0053】
【実施例6】実施例5において、反応温度を380℃に
代えた以外は実施例5と同様にして脱塩素化水素反応を
行なった。
【0054】この触媒E−1の性能(反応開始3時間後
における脱塩化水素転化率)を、図1に示す。
【0055】
【実施例7】実施例5において、塩化鉄(FeCl3・6H
2O)の量を4.8gに代えた以外は実施例5と同様にし
て触媒E−2(Fe:1重量%含有)を調製した。
【0056】この触媒E−2を用いた以外は、実施例6
と同様にして脱塩素化水素反応を行なった。反応開始3
時間後における脱塩化水素転化率を図1に示す。
【0057】
【実施例8】実施例5において、塩化鉄(FeCl3・6H
2O)の量を14.5gに代えた以外は実施例5と同様に
して触媒E−3(Fe:3重量%含有)を調製した。
【0058】この触媒E−3を用いた以外は、実施例6
と同様にして脱塩素化水素反応を行なった。反応開始3
時間後における脱塩化水素転化率を図1に示す。
【0059】
【実施例9】実施例5において、塩化鉄(FeCl3・6H
2O)の量を48.4gに代えた以外は実施例5と同様に
して触媒E−4(Fe:10重量%含有)を調製した。
【0060】この触媒E−4を用いた以外は、実施例6
と同様にして脱塩素化水素反応を行なった。反応開始3
時間後における脱塩化水素転化率を図1に示す。
【0061】
【比較例4】比較例3において、反応温度を380℃に
代えた以外は、比較例3と同様にしてEDCの脱塩化水
素反応を行なった。
【0062】反応開始3時間後における脱塩化水素転化
率を図1に示す。
【0063】
【実施例10】実施例5において、アルミナに代えて活
性炭50gを用いた以外は実施例5と同様にして調製さ
れた触媒F(Fe:5重量%含有)を用いた以外は、実施
例5と同様にして脱塩素化水素反応を行なった。
【0064】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0065】
【比較例5】実施例10において、塩化鉄水溶液を含浸
させず、窒素ガスを流通させて400℃で1時間加熱処
理を行なった活性炭を触媒として用いた以外は、実施例
10と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行なった。
【0066】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0067】
【実施例11】実施例1において、塩化鉄を硝酸鉄(Fe
(NO3)3・9H2O)27.8gに代え、含浸後に空気中45
0℃で加熱処理した以外は実施例1と同様にして触媒G
(Fe:5重量%含有)を調製し、この触媒Gを用いた以
外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行
なった。
【0068】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0069】
【実施例12】実施例1において、塩化鉄を硝酸コバル
ト(Co(NO3)2・6H2O)19.0gに代え、含浸後に空気
中450℃で加熱処理した以外は実施例1と同様にして
触媒H(Co:5重量%含有)を調製し、この触媒Hを用
いた以外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反
応を行なった。
【0070】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0071】
【実施例13】実施例1において、塩化鉄を硝酸銅(Cu
(NO3)2・3H2O)14.6gに代え、含浸後に空気中45
0℃で加熱処理した以外は実施例1と同様にして触媒I
(Cu:5重量%含有)を調製し、この触媒Iを用いた以
外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行
なった。
【0072】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0073】
【実施例14】実施例1において、塩化鉄を硫酸鉄(Fe
2(SO4)3 )13.8gに代え、含浸後に空気中450℃
で加熱処理した以外は実施例1と同様にして触媒J(F
e:5重量%含有)を調製し、この触媒Jを用いた以外
は実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行な
った。
【0074】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0075】
【実施例15】実施例1において、塩化鉄を酢酸鉄(Fe
(CH3COO)2・4H2O)11.0gに代え、含浸後に空気中4
50℃で加熱処理した以外は実施例1と同様にして触媒
K(Fe:5重量%含有)を調製し、この触媒Kを用いた
以外は実施例1と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を
行なった。
【0076】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0077】
【実施例16】実施例5において、塩化鉄を硝酸鉄(Fe
(NO3)3・9H2O)36.1gに代え、含浸後に空気中45
0℃で加熱処理した以外は実施例5と同様にして触媒L
(Fe:5重量%含有)を調製し、この触媒Lを用いた以
外は実施例5と同様にしてEDCの脱塩化水素反応を行
なった。
【0078】反応開始3時間後における触媒性能を表1
に示す。
【0079】
【実施例17】1,2-ジクロロプロパンの脱塩素化反応 固定床反応装置の内径16mmのパイレックス製反応管
中に、実施例5で得られた触媒E−1の6mlを充填し
た後、常圧、350℃の条件下、1,2-ジクロロプロパン
を定量ポンプにより5.2ml/時の量で、窒素80m
l/分の量で導入し、1,2-ジクロロプロパンの脱塩素化
反応を行なった。
【0080】反応を開始して1時間後の塩化アリルの収
率は95%であった。
【0081】
【比較例6】実施例16において、触媒をアルミナに代
えた以外は実施例16と同様にして1,2-ジクロロプロパ
ンの脱塩素化反応を行なった。
【0082】反応を開始して1時間後の塩化アリルの収
率は70%であった。
【0083】
【実施例18】触媒の再生 EDCの脱塩素化反応に使用して、フレッシュ触媒E−
1の80%まで触媒活性が低下した使用済の触媒E−1
を、窒素ガス流通下に380℃まで昇温し、次いで20
ml/触媒ml/分の量のO2 (10容量%)−N2
スと接触させて、再生処理した。
【0084】再生された触媒を用いて実施例6と同様に
してEDCの脱塩化水素反応を行なった。反応開始3時
間後における脱塩化水素転化率は96%であり、フレッ
シュ触媒と同等であった。
【0085】
【実施例19】実施例18において、O2 (10容量
%)−N2 ガスに代えてH2O(10容量%)−N2
スを用いた以外は、実施例18と同様にして触媒を再生
処理した。この再生触媒を用いて実施例18と同様にし
てEDCの脱塩化水素反応を行なった。
【0086】反応開始3時間後における脱塩化水素転化
率は96%であり、フレッシュ触媒と同等であった。
【0087】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 鉄担持触媒における鉄担持量と、1,2-ジクロ
ロエタンの脱塩化水素転化率との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/72 Z 23/745 23/75 27/10 Z C07C 17/25 21/04 9546−4H 21/06 // C07B 61/00 300

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質担体に、第VIII族金属の塩化物、第
    VII-B族金属の塩化物、第VIII族金属の酸化物、第VII-
    B族金属の酸化物および第I-B族金属の酸化物からな
    る群から選ばれる少なくとも一種の金属化合物が担持さ
    れてなることを特徴とする脱ハロゲン化水素触媒。
  2. 【請求項2】多孔質担体がアルミナ、シリカ・アルミナ
    または活性炭であり、金属塩化物または金属酸化物を形
    成する金属が鉄またはコバルトであることを特徴とする
    請求項1に記載の脱ハロゲン化水素触媒。
  3. 【請求項3】金属塩化物または金属酸化物が、担体に対
    して金属重量として0.5〜20重量%の量で担持され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の脱ハロゲン化
    水素触媒。
  4. 【請求項4】炭素数2〜6のハロゲン化炭化水素と、 請求項1〜3のいずれかに記載の脱ハロゲン化水素触媒
    とを接触させることを特徴とするハロゲン化炭化水素の
    脱ハロゲン化水素方法。
  5. 【請求項5】ハロゲン化炭化水素と触媒とを、300〜
    450℃、常圧〜50kg/cm2Gの条件下に接触させるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のハロゲン化炭化水素の
    脱ハロゲン化水素方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の触媒を、ハロゲン化炭化
    水素と接触させた後、再生ガスと接触させて触媒を再生
    させることを特徴とする脱ハロゲン化水素触媒の再生方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の触媒の再生方法により再
    生された触媒を用いることを特徴とする請求項4に記載
    のハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法。
JP6243174A 1994-10-06 1994-10-06 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法 Withdrawn JPH08103657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243174A JPH08103657A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243174A JPH08103657A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08103657A true JPH08103657A (ja) 1996-04-23

Family

ID=17099924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6243174A Withdrawn JPH08103657A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08103657A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003093204A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-13 Uhde Gmbh Verfahren zur herstellung ungesättigter halogenhaltiger kohlenwasserstoffe sowie dafür geeignete vorrichtung
DE10219720A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-20 Uhde Gmbh Verfahren zur Herstellung ungesättigter halogenhaltiger Kohlenwasserstoffe sowie dafür geeignete Vorrichtung
KR100989747B1 (ko) * 2007-03-28 2010-10-26 주식회사 엘지화학 탈염화수소용 고활성 촉매
JP2014502960A (ja) * 2010-12-01 2014-02-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 1,1,3−トリクロロ−1−プロペンの合成
JP2016536419A (ja) * 2013-08-28 2016-11-24 テリム インダストリアル カンパニー リミテッド ポリブテン製造時に発生するハロゲンの除去装置および方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003093204A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-13 Uhde Gmbh Verfahren zur herstellung ungesättigter halogenhaltiger kohlenwasserstoffe sowie dafür geeignete vorrichtung
DE10219720A1 (de) * 2002-05-02 2003-11-20 Uhde Gmbh Verfahren zur Herstellung ungesättigter halogenhaltiger Kohlenwasserstoffe sowie dafür geeignete Vorrichtung
DE10219720B4 (de) * 2002-05-02 2005-06-09 Uhde Gmbh Verfahren zur Herstellung ungesättigter halogenhaltiger Kohlenwasserstoffe sowie dafür geeignete Vorrichtung
KR100989747B1 (ko) * 2007-03-28 2010-10-26 주식회사 엘지화학 탈염화수소용 고활성 촉매
JP2014502960A (ja) * 2010-12-01 2014-02-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 1,1,3−トリクロロ−1−プロペンの合成
JP2016536419A (ja) * 2013-08-28 2016-11-24 テリム インダストリアル カンパニー リミテッド ポリブテン製造時に発生するハロゲンの除去装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4094918A (en) Hydroalkylation process using multi-metallic zeolite catalyst
US4177165A (en) Hydroalkylation composition and process for producing said composition
US3793229A (en) Aluminum fluoride-based catalyst for the gas-phase fluorination of hydrocarbons
US5136113A (en) Catalytic hydrogenolysis
JP3158440B2 (ja) 1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペンの製造方法及び1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
EP0939071B1 (en) Method for producing fluorinated propane
US5874607A (en) Coproduction of 6-aminocapronitrile and hexamethylenediamine
EP2209759B1 (en) Manufacture of 1,1,1,2,3,3-hexafluoropropane and 1,1,1,2-tetrafluoropropane via catalytic hydrogenation
JPS58167526A (ja) 接触的脱ハロゲン化水素方法
US4329531A (en) Hydroalkylation catalyst and methods for producing and employing same
JP2007501691A (ja) 水素化触媒の再生方法
US5105032A (en) Vapor phase hydrogenation of carbon tetrachloride
EP0494162B1 (en) Regeneration or activation of noble metal catalysts using fluorohalocarbons or fluorohalohydrocarbons
JP2742091B2 (ja) 触媒組成物、それらの調製方法及びこれらの組成物によるクロロフルオロアルケンの水素化方法
US4219689A (en) Aromatic hydroalkylation catalyst using iridium on zeolites
KR20180042281A (ko) 1,2-디클로로-3,3,3-트리플루오로프로펜으로부터의 2-클로로-3,3,3-트리플루오로프로펜의 신규한 제조 방법
US4447554A (en) Hydroalkylation catalyst and methods for producing and employing same
US6291729B1 (en) Halofluorocarbon hydrogenolysis
JP2840085B2 (ja) 触媒組成物、それらの取得方法及びこれらの組成物を用いて1,1,2―トリクロロ―1,2,2―トリフルオロエタンを水素化する方法
JPH08103657A (ja) 脱ハロゲン化水素触媒およびこれを用いるハロゲン化炭化水素の脱ハロゲン化水素方法
CA2251539C (en) Coproduction of 6-aminocapronitrile and hexamethylenediamine
CA2150853A1 (en) Process for regenerating a fluorination catalyst
US5146013A (en) Process for the production of chloroform from carbon tetrachloride, catalytic compositions and process for obtaining them
JP2784944B2 (ja) 芳香族炭化水素の製造方法
US5243103A (en) Process for obtaining catalytic compositions and process for hydrogenation of chlorofluoroalkenes by means of these compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115