JPH08103232A - 米飯の凍結バラ化 - Google Patents
米飯の凍結バラ化Info
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- JPH08103232A JPH08103232A JP6241268A JP24126894A JPH08103232A JP H08103232 A JPH08103232 A JP H08103232A JP 6241268 A JP6241268 A JP 6241268A JP 24126894 A JP24126894 A JP 24126894A JP H08103232 A JPH08103232 A JP H08103232A
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- Japan
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- rice
- cooked rice
- frozen
- cooked
- freezing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷凍米飯を破壊することなく解砕してバラ化
する。 【構成】 炊き上げた米飯aを冷却して常温とし、その
米飯aを急速冷凍して、米粒表面の水分を凍結し、その
表面結晶によって米飯をブロック化し、そのブロック化
した米飯を解砕バラ化する。前記冷却及び冷凍は、ネッ
トコンベア12、22の上下面にその所要長さに亘って
ジェットノズル15、27を設け、このノズル15、2
7から冷気を噴出して行う。この噴出流は、米飯aの各
粒間にスムーズに入り込み、その冷却作用も円滑に行わ
れ、米飯粒の芯までを凍結する前に、上述のように、そ
の表面の水分を凍結し、その表面氷結晶によって米飯を
ブロック化する。ブロック化した米飯は、回転櫛32の
噛み合い、コンベア33の振動、噴流34などによる剪
断作用によって、上記氷結晶が破砕されて、ブロックが
各米粒にバラ化する。このとき、米粒は芯まで凍結した
ものでないため、前記剪断作用によっては割れにくい。
する。 【構成】 炊き上げた米飯aを冷却して常温とし、その
米飯aを急速冷凍して、米粒表面の水分を凍結し、その
表面結晶によって米飯をブロック化し、そのブロック化
した米飯を解砕バラ化する。前記冷却及び冷凍は、ネッ
トコンベア12、22の上下面にその所要長さに亘って
ジェットノズル15、27を設け、このノズル15、2
7から冷気を噴出して行う。この噴出流は、米飯aの各
粒間にスムーズに入り込み、その冷却作用も円滑に行わ
れ、米飯粒の芯までを凍結する前に、上述のように、そ
の表面の水分を凍結し、その表面氷結晶によって米飯を
ブロック化する。ブロック化した米飯は、回転櫛32の
噛み合い、コンベア33の振動、噴流34などによる剪
断作用によって、上記氷結晶が破砕されて、ブロックが
各米粒にバラ化する。このとき、米粒は芯まで凍結した
ものでないため、前記剪断作用によっては割れにくい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炊き上げた米飯を凍
結させ、かつ完全に米飯粒にバラ化させる方法、並びに
その際に使用する常温冷却装置及び急速冷凍装置に関す
るものである。
結させ、かつ完全に米飯粒にバラ化させる方法、並びに
その際に使用する常温冷却装置及び急速冷凍装置に関す
るものである。
【0002】
【技術的背景】近年、生活様式の多様化などにより、調
理済の冷凍食品が数多く販売されており、米飯も例外で
はない。この米飯は、一塊りになっていると、湯に通す
際、又は電子レンジ加熱の際、熱の通りが悪く、炊きた
て状態の美味しい米飯に戻すことができない。また、袋
詰めする際、その計量及び袋詰めに支障が生じる。この
ため、冷凍された米飯は、米粒づつにバラ化されている
ことが好ましい。
理済の冷凍食品が数多く販売されており、米飯も例外で
はない。この米飯は、一塊りになっていると、湯に通す
際、又は電子レンジ加熱の際、熱の通りが悪く、炊きた
て状態の美味しい米飯に戻すことができない。また、袋
詰めする際、その計量及び袋詰めに支障が生じる。この
ため、冷凍された米飯は、米粒づつにバラ化されている
ことが好ましい。
【0003】この米飯凍結バラ化の技術としては、特開
昭57−65156号公報、同57−65157号公
報、同57−99148号公報及び同60−22764
4号公報などに記載のものがある。その技術は、炊き上
げた米飯aを冷却して常温とし、その米飯aを冷凍して
ブロック化し、そのブロック化した米飯aを解砕バラ化
する。
昭57−65156号公報、同57−65157号公
報、同57−99148号公報及び同60−22764
4号公報などに記載のものがある。その技術は、炊き上
げた米飯aを冷却して常温とし、その米飯aを冷凍して
ブロック化し、そのブロック化した米飯aを解砕バラ化
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各公開公報に記載
の技術は、米飯aをコンベアで搬送しながら冷却・冷凍
するが、冷却気(冷凍気)をコンベアの搬送面(米飯の
載置面)側からのみ当てる、いわゆる一方向低風速の冷
却・冷凍であるため、冷却・冷凍効率が悪い。また、一
方向からの冷凍のため、米飯a層の冷凍気が当たる側は
過冷凍、反対側は逆に十分な冷凍がなされていない状態
となる。このため、バラ化の際、過冷凍のものは米粒芯
まで冷凍されており、解砕作用によってその米粒が破砕
される場合が多かった。米粒が破砕されれば、商品価値
は著しく低下する。一方、十分に冷凍されていない側は
粘性などによってスムーズなバラ化がなされない。
の技術は、米飯aをコンベアで搬送しながら冷却・冷凍
するが、冷却気(冷凍気)をコンベアの搬送面(米飯の
載置面)側からのみ当てる、いわゆる一方向低風速の冷
却・冷凍であるため、冷却・冷凍効率が悪い。また、一
方向からの冷凍のため、米飯a層の冷凍気が当たる側は
過冷凍、反対側は逆に十分な冷凍がなされていない状態
となる。このため、バラ化の際、過冷凍のものは米粒芯
まで冷凍されており、解砕作用によってその米粒が破砕
される場合が多かった。米粒が破砕されれば、商品価値
は著しく低下する。一方、十分に冷凍されていない側は
粘性などによってスムーズなバラ化がなされない。
【0005】このため、従来では、冷凍前に米飯に油脂
を混入して、各米粒表面に油脂をコーティングし、米粒
芯までの冷凍を阻止するとともに、油脂膜の存在によっ
て解砕・分離を円滑になし得るようにして、米粒の破砕
を阻止している。
を混入して、各米粒表面に油脂をコーティングし、米粒
芯までの冷凍を阻止するとともに、油脂膜の存在によっ
て解砕・分離を円滑になし得るようにして、米粒の破砕
を阻止している。
【0006】しかしながら、油脂の混入は、米飯の味の
低下を招く。このため、冷凍米飯は、焼めし等の調理品
にしか量販用として製品化されていないのが実情であ
る。すなわち、白飯では量販されていない。
低下を招く。このため、冷凍米飯は、焼めし等の調理品
にしか量販用として製品化されていないのが実情であ
る。すなわち、白飯では量販されていない。
【0007】この発明は、上記の実情の下、油脂を混合
することなく、米飯、特に白飯等の粘性の強いものを粒
状にバラ化し得るようにすることを課題とする。
することなく、米飯、特に白飯等の粘性の強いものを粒
状にバラ化し得るようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、米飯の凍結バラ化方法に係る発明にあっては、炊き
上げた米飯を冷却して常温とし、その米飯を急速冷凍し
て、米粒表面の水分を、その米粒芯を凍結することなく
凍結し、その表面氷結晶によって米飯をブロック化し、
そのブロック化した米飯を、米粒に解砕バラ化する構成
としたのである。
に、米飯の凍結バラ化方法に係る発明にあっては、炊き
上げた米飯を冷却して常温とし、その米飯を急速冷凍し
て、米粒表面の水分を、その米粒芯を凍結することなく
凍結し、その表面氷結晶によって米飯をブロック化し、
そのブロック化した米飯を、米粒に解砕バラ化する構成
としたのである。
【0009】また、その米飯凍結バラ化の際、上記炊き
上げた米飯を冷却して常温とする冷却装置に係る発明に
あっては、前記炊き上げた米飯を搬送するネットコンベ
アの上下面にその所要長さに亘って冷気を噴出するジェ
ットノズルを対向して設けた構成としたのである。この
とき、前記ネットコンベアの搬送面に向って水噴霧を行
うノズルを設けるとよい。
上げた米飯を冷却して常温とする冷却装置に係る発明に
あっては、前記炊き上げた米飯を搬送するネットコンベ
アの上下面にその所要長さに亘って冷気を噴出するジェ
ットノズルを対向して設けた構成としたのである。この
とき、前記ネットコンベアの搬送面に向って水噴霧を行
うノズルを設けるとよい。
【0010】さらに、その米飯凍結バラ化の際、上記常
温に冷却された米飯を急速冷凍する装置に係る発明にあ
っては、前記常温に冷却された米飯を搬送するネットコ
ンベアの上下面に、その所要長さに亘って、冷凍気を噴
出するジェットノズルを対向して設けた構成としたので
ある。
温に冷却された米飯を急速冷凍する装置に係る発明にあ
っては、前記常温に冷却された米飯を搬送するネットコ
ンベアの上下面に、その所要長さに亘って、冷凍気を噴
出するジェットノズルを対向して設けた構成としたので
ある。
【0011】上記ネットコンベアは、通常、金網状のも
のをいうが、樹脂製などのものも含み、好ましくはその
搬送面に四フッ化エチレン(テフロン:商品名)などの
離型膜を形成したものとするとよい。また、ネットコン
ベアに代えて、多孔質のベルトコンベアでも、上下面か
ら冷却・冷凍気流が円滑に通過し得れば、本発明の効果
を得るため、請求の範囲にいう「ネットコンベア」はそ
のようなものも含むものとする。
のをいうが、樹脂製などのものも含み、好ましくはその
搬送面に四フッ化エチレン(テフロン:商品名)などの
離型膜を形成したものとするとよい。また、ネットコン
ベアに代えて、多孔質のベルトコンベアでも、上下面か
ら冷却・冷凍気流が円滑に通過し得れば、本発明の効果
を得るため、請求の範囲にいう「ネットコンベア」はそ
のようなものも含むものとする。
【0012】
【作用】このように構成するこの発明は、まず、冷却装
置において、炊き上げられた米飯は、ネットコンベア上
を搬送されながら、ジェットノズルにより上下面に冷気
が噴出され、その噴出冷気が各米粒間を円滑に通過して
常温まで速やかに冷却され、常温まで冷えて冷凍装置に
送り込まれる。このとき、ネットコンベア搬送面に水噴
霧を行えば、その搬送面上に水による離型膜が形成さ
れ、米飯がスムースに剥れる。
置において、炊き上げられた米飯は、ネットコンベア上
を搬送されながら、ジェットノズルにより上下面に冷気
が噴出され、その噴出冷気が各米粒間を円滑に通過して
常温まで速やかに冷却され、常温まで冷えて冷凍装置に
送り込まれる。このとき、ネットコンベア搬送面に水噴
霧を行えば、その搬送面上に水による離型膜が形成さ
れ、米飯がスムースに剥れる。
【0013】つぎに、冷凍装置において、常温まで冷え
た米飯は、ネットコンベア上を搬送されながら、同じく
ジェットノズルにより上下面に冷凍気が噴出され、その
噴出冷凍気が各米粒間を円滑に通過して急速に冷凍され
る。この急速冷凍により、米粒は、その芯まで凍る前
に、表面の水分が凍結し、その表面氷結晶によってブロ
ック化して、次の解砕工程に移行する。
た米飯は、ネットコンベア上を搬送されながら、同じく
ジェットノズルにより上下面に冷凍気が噴出され、その
噴出冷凍気が各米粒間を円滑に通過して急速に冷凍され
る。この急速冷凍により、米粒は、その芯まで凍る前
に、表面の水分が凍結し、その表面氷結晶によってブロ
ック化して、次の解砕工程に移行する。
【0014】解砕工程では、回転櫛の噛み合い、コンベ
アの振動などによる剪断作用によって、上記氷結晶が破
砕されて、ブロックが各米粒にバラ化する。このとき、
米粒は芯まで凍結したものでないため、前記剪断作用に
よっては割れにくい。
アの振動などによる剪断作用によって、上記氷結晶が破
砕されて、ブロックが各米粒にバラ化する。このとき、
米粒は芯まで凍結したものでないため、前記剪断作用に
よっては割れにくい。
【0015】
【実施例】米飯の凍結バラ化設備の一実施例の概略を図
1に示し、この実施例は、炊き上がった米飯aを常温ま
で下げる冷却装置10、その常温とされた米飯aを急速
冷凍する急速冷凍装置20、その冷凍化に米飯aをバラ
化する解砕装置30、及びそのバラ化(粒状化)した米
飯をさらに冷凍して製品とする再冷凍装置40とから成
る。
1に示し、この実施例は、炊き上がった米飯aを常温ま
で下げる冷却装置10、その常温とされた米飯aを急速
冷凍する急速冷凍装置20、その冷凍化に米飯aをバラ
化する解砕装置30、及びそのバラ化(粒状化)した米
飯をさらに冷凍して製品とする再冷凍装置40とから成
る。
【0016】冷却装置10は、図1、図2に示すよう
に、断熱室11内に、ネットコンベア12が設けられ、
このネットコンベア12の往路上下面に冷却器13のジ
ェットノズル15が配置されている。この冷却器13
は、同図及び図3に示すように、そのジェットノズル1
5と、ネットコンベア12に沿うチャンバー14、ファ
ン16、及びそのファン16からチャンバー14までの
フレキシブルな送気管17とからなる。
に、断熱室11内に、ネットコンベア12が設けられ、
このネットコンベア12の往路上下面に冷却器13のジ
ェットノズル15が配置されている。この冷却器13
は、同図及び図3に示すように、そのジェットノズル1
5と、ネットコンベア12に沿うチャンバー14、ファ
ン16、及びそのファン16からチャンバー14までの
フレキシブルな送気管17とからなる。
【0017】チャンバー14は、図2、図3に示すよう
に、両端がネジ軸18に支持され、このねじ軸18は上
下逆ねじとなっており、このねじ軸18を回すことによ
り、図3実線、鎖線のごとくチャンバー14が上下動す
る。ねじ軸18はモータ19により回転される。このよ
うに、チャンバー14を上下動させ得ることによって、
ジェットノズル15をネットコンベア12に接離させる
ことができ、ジェットノズル15の掃除などのメンテナ
ンスが容易である。この冷却装置10へは、炊きたての
米飯aが送り込まれるため、ジェットノズル15は汚れ
易い。ネットコンベア12は、走行途中において水洗な
どによって適宜に洗浄する。後述のコンベア22、3
3、42も同様である。ファン16からの送気は、クー
ラを介在して冷気とし得る。
に、両端がネジ軸18に支持され、このねじ軸18は上
下逆ねじとなっており、このねじ軸18を回すことによ
り、図3実線、鎖線のごとくチャンバー14が上下動す
る。ねじ軸18はモータ19により回転される。このよ
うに、チャンバー14を上下動させ得ることによって、
ジェットノズル15をネットコンベア12に接離させる
ことができ、ジェットノズル15の掃除などのメンテナ
ンスが容易である。この冷却装置10へは、炊きたての
米飯aが送り込まれるため、ジェットノズル15は汚れ
易い。ネットコンベア12は、走行途中において水洗な
どによって適宜に洗浄する。後述のコンベア22、3
3、42も同様である。ファン16からの送気は、クー
ラを介在して冷気とし得る。
【0018】ジェットノズル15は、チャンバー14の
ネットコンベア12側の側面に突設され、その下面はネ
ットコンベア12の幅方向全長を覆い、その縦断面は、
図2のごとく四角枠状で、下面両端がネットコンベア1
2の幅方向全長に亘って開口15aし、この開口15a
から、ファン16の送気(空気)が噴出する。開口15
aの幅は任意である。その噴出は、ネットコンベア12
の上下面から行なわれるため、噴出流は、ネットコンベ
ア12上の米飯aを、その米粒間を通過してスムースに
冷却する。この冷却温度は、20℃前後の常温に近いも
のとする。このため、この冷却工程によって所要の温度
になるように、米飯aの層厚を決定する。例えば、10
〜20mm厚、好ましくは15mm厚前後とする。
ネットコンベア12側の側面に突設され、その下面はネ
ットコンベア12の幅方向全長を覆い、その縦断面は、
図2のごとく四角枠状で、下面両端がネットコンベア1
2の幅方向全長に亘って開口15aし、この開口15a
から、ファン16の送気(空気)が噴出する。開口15
aの幅は任意である。その噴出は、ネットコンベア12
の上下面から行なわれるため、噴出流は、ネットコンベ
ア12上の米飯aを、その米粒間を通過してスムースに
冷却する。この冷却温度は、20℃前後の常温に近いも
のとする。このため、この冷却工程によって所要の温度
になるように、米飯aの層厚を決定する。例えば、10
〜20mm厚、好ましくは15mm厚前後とする。
【0019】ネットコンベア12の復路には水噴霧ノズ
ル50が設けられている。このノズル50によって、ネ
ットコンベア12の搬送面上に水による離型膜が形成さ
れ、この膜の存在により、米飯aがネットコンベア12
からスムースに剥れて次工程に送り出される。なお、ネ
ットコンベア12に離型処理がしてある場合には、この
ノズル50を設ける必要はない。
ル50が設けられている。このノズル50によって、ネ
ットコンベア12の搬送面上に水による離型膜が形成さ
れ、この膜の存在により、米飯aがネットコンベア12
からスムースに剥れて次工程に送り出される。なお、ネ
ットコンベア12に離型処理がしてある場合には、この
ノズル50を設ける必要はない。
【0020】急速冷凍装置20は、図1、図4に示すよ
うに、断熱室21内にネットコンベア22が設けられ、
このコンベア22に上記冷却装置10から米飯aが送り
込まれる。ネットコンベア22の往路上下面には冷凍器
23のジェットノズル27が配置されている。この冷凍
器23は、そのジェットノズル27とクーラ24、ファ
ン25、ネットコンベア22に沿うチャンバー26とか
ら成る。ジェットノズル27は冷却装置10のジェット
ノズル15と同様に上下動可能とし得る。
うに、断熱室21内にネットコンベア22が設けられ、
このコンベア22に上記冷却装置10から米飯aが送り
込まれる。ネットコンベア22の往路上下面には冷凍器
23のジェットノズル27が配置されている。この冷凍
器23は、そのジェットノズル27とクーラ24、ファ
ン25、ネットコンベア22に沿うチャンバー26とか
ら成る。ジェットノズル27は冷却装置10のジェット
ノズル15と同様に上下動可能とし得る。
【0021】このジェットノズル27は、前記冷却装置
10のジェットノズル15と同一構成であり、その数は
任意である。ジェットノズル27にはクーラ24から−
40°C前後の冷凍気が送り込まれ、ネットコンベア2
2の上下面にその冷気が噴出される。この噴出流は、ネ
ットコンベア22上の米飯aを、その米粒間を通過して
急速に冷凍する。この冷凍は、米飯上下面から行われ、
かつ米粒間をくまなく冷気が通過して行われるため、図
6に示すように、米粒a’の芯が凍結する前にその表面
の水分が凍結し、その氷結晶bによって米飯aはブロッ
ク化する。冷気量、米飯aの層厚などは、米粒a’の芯
が凍結せずにブロック化するように適宜に決定する。
10のジェットノズル15と同一構成であり、その数は
任意である。ジェットノズル27にはクーラ24から−
40°C前後の冷凍気が送り込まれ、ネットコンベア2
2の上下面にその冷気が噴出される。この噴出流は、ネ
ットコンベア22上の米飯aを、その米粒間を通過して
急速に冷凍する。この冷凍は、米飯上下面から行われ、
かつ米粒間をくまなく冷気が通過して行われるため、図
6に示すように、米粒a’の芯が凍結する前にその表面
の水分が凍結し、その氷結晶bによって米飯aはブロッ
ク化する。冷気量、米飯aの層厚などは、米粒a’の芯
が凍結せずにブロック化するように適宜に決定する。
【0022】解砕装置30は、断熱室31内に、図1、
図5に示すように、櫛状ローラ32を設け、このローラ
32によって、ネットコンベア33上のブロック米飯a
を破砕する。すなわち、前記急速冷凍装置20からブロ
ック状の米飯aがネットコンベア33上に送り込まれ、
このネットコンベア33上において、ローラ32が矢印
のごとく回転し、その櫛32aの噛み合いによる剪断力
によって、前記氷結晶bが破壊され、各米粒a’が分離
する。すなわち米飯aがバラ化する。このとき、米粒
a’は芯まで凍結されていないため、破砕されにくい。
また、前側のローラ32、32間には、冷気の噴出ノズ
ル34がネットコンベア33幅方向全長に亘って設けら
れており、この噴出流により、米飯aが噴き上げられて
バラ化が促進される。なお、ローラ32の櫛32aに噛
み合う固定の櫛歯を設けることもできる。この解砕装置
30の断熱室31内雰囲気は−35〜40℃前後とす
る。
図5に示すように、櫛状ローラ32を設け、このローラ
32によって、ネットコンベア33上のブロック米飯a
を破砕する。すなわち、前記急速冷凍装置20からブロ
ック状の米飯aがネットコンベア33上に送り込まれ、
このネットコンベア33上において、ローラ32が矢印
のごとく回転し、その櫛32aの噛み合いによる剪断力
によって、前記氷結晶bが破壊され、各米粒a’が分離
する。すなわち米飯aがバラ化する。このとき、米粒
a’は芯まで凍結されていないため、破砕されにくい。
また、前側のローラ32、32間には、冷気の噴出ノズ
ル34がネットコンベア33幅方向全長に亘って設けら
れており、この噴出流により、米飯aが噴き上げられて
バラ化が促進される。なお、ローラ32の櫛32aに噛
み合う固定の櫛歯を設けることもできる。この解砕装置
30の断熱室31内雰囲気は−35〜40℃前後とす
る。
【0023】再冷凍装置40は、断熱室41内にネット
コンベア42が設けられており、このコンベア42上に
バラ化した米飯aが送り込まれる。断熱室41内には、
周知の冷却手段43によって冷気が循環するようになっ
ており、この冷気循環によって、断熱室41内が−40
℃前後に維持されて、ネットコンベア42上のバラ化米
飯aは芯まで冷凍され、次の袋詰め工程などに移行す
る。図中、44は均しローラである。
コンベア42が設けられており、このコンベア42上に
バラ化した米飯aが送り込まれる。断熱室41内には、
周知の冷却手段43によって冷気が循環するようになっ
ており、この冷気循環によって、断熱室41内が−40
℃前後に維持されて、ネットコンベア42上のバラ化米
飯aは芯まで冷凍され、次の袋詰め工程などに移行す
る。図中、44は均しローラである。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上のように、炊き上げた
米飯を冷却して常温とし、その米飯を急速冷凍して、米
粒表面の水分を、その米粒の芯を凍結することなく凍結
し、その表面氷結晶によって米飯をブロック化し、その
ブロック化した米飯を解砕バラ化するように構成したの
で、米飯粒が破砕されることなく、バラ化される。この
ため、油脂のコーティングをしなくても、米飯のバラ化
が可能である。
米飯を冷却して常温とし、その米飯を急速冷凍して、米
粒表面の水分を、その米粒の芯を凍結することなく凍結
し、その表面氷結晶によって米飯をブロック化し、その
ブロック化した米飯を解砕バラ化するように構成したの
で、米飯粒が破砕されることなく、バラ化される。この
ため、油脂のコーティングをしなくても、米飯のバラ化
が可能である。
【0025】また、その米飯の冷却又は冷凍は、ジェッ
トノズルによる上下両面からの噴流によって行うように
構成したので、その冷却・冷凍効率が高く、上記凍結バ
ラ化を円滑に行い得る。
トノズルによる上下両面からの噴流によって行うように
構成したので、その冷却・冷凍効率が高く、上記凍結バ
ラ化を円滑に行い得る。
【0026】さらに、ネットコンベアに水噴霧を行え
ば、米飯がスムースに剥れて次工程に送り出される効果
がある。
ば、米飯がスムースに剥れて次工程に送り出される効果
がある。
【図1】一実施例の概略図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の側面図
【図4】図1の要部側面図
【図5】図1の要部拡大斜視図
【図6】作用説明図
10 冷却装置 11 断熱室 12 ネットコンベア 13 冷却器 14 チャンバー 15 ジェットノズル 15a 開口 16 ファン 17 送気管 18 ねじ軸 19 モータ 20 急速冷凍装置 21 断熱室 22 ネットコンベア 23 冷凍器 24 クーラ 25 ファン 27 ジェットノズル 30 解砕装置 31 断熱室 32 解砕ローラ 32a 櫛 33 ネットコンベア 34 噴出ノズル 40 再冷凍装置 41 断熱室 42 ネットコンベア 50 水噴霧ノズル a 米飯 a’ 米飯粒 b 氷結晶
Claims (4)
- 【請求項1】 炊き上げた米飯aを冷却して常温とし、
その米飯aを急速冷凍して、米粒表面の水分を、その米
粒芯を凍結することなく凍結し、その表面氷結晶によっ
て米飯aをブロック化し、そのブロック化した米飯a
を、米粒に解砕バラ化することを特徴とする米飯の凍結
バラ化方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の米飯の凍結バラ化方法に
おける上記炊き上げた米飯aを冷却して常温とする冷却
装置10であって、前記炊き上げた米飯aを搬送するネ
ットコンベア12の上下面にその所要長さに亘って冷気
を噴出するジェットノズル15を対向して設けたことを
特徴とする冷却装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の冷却装置において、上記
ネットコンベア12の搬送面に向って水噴霧を行うノズ
ルを設けたことを特徴とするもの。 - 【請求項4】 請求項1記載の米飯の凍結バラ化方法に
おける上記常温に冷却された米飯aを急速冷凍する装置
20であって、前記常温に冷却された米飯aを搬送する
ネットコンベア22の上下面にその所要長さに亘って冷
凍気を噴出するジェットノズル27を対向して設けたこ
とを特徴とする冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241268A JPH08103232A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 米飯の凍結バラ化 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241268A JPH08103232A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 米飯の凍結バラ化 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08103232A true JPH08103232A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17071734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6241268A Pending JPH08103232A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 米飯の凍結バラ化 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08103232A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6120828A (en) * | 1998-08-14 | 2000-09-19 | Howa Sangyo Co., Ltd. | Method for freezing boiled rice in separate small-lump form |
JP2010084947A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 急速熱処理装置及び急速熱処理装置用ノズル |
JP2011217666A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Toyo Eng Works Ltd | 凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法 |
JP2021139608A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-16 | フードテクノエンジニアリング株式会社 | 貝類むき身の急速個別冷凍機 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6241268A patent/JPH08103232A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6120828A (en) * | 1998-08-14 | 2000-09-19 | Howa Sangyo Co., Ltd. | Method for freezing boiled rice in separate small-lump form |
JP2010084947A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 急速熱処理装置及び急速熱処理装置用ノズル |
JP2011217666A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Toyo Eng Works Ltd | 凍結米飯製造装置及び凍結米飯製造方法 |
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