JPH08103117A - 歩行型田植機 - Google Patents

歩行型田植機

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Publication number
JPH08103117A
JPH08103117A JP24094494A JP24094494A JPH08103117A JP H08103117 A JPH08103117 A JP H08103117A JP 24094494 A JP24094494 A JP 24094494A JP 24094494 A JP24094494 A JP 24094494A JP H08103117 A JPH08103117 A JP H08103117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission case
wheel
output shaft
rice transplanter
wheel transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP24094494A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Inoue
信一郎 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH08103117A publication Critical patent/JPH08103117A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後に延びて遊端側に駆動車輪を取付けた車
輪伝動ケースを前側の入力軸周りで上下揺動操作自在に
取付けた歩行型田植機において、水田深さの変化に伴う
車軸の対機体前後移動を抑えて機体前後重量バランス良
好に維持しながら、機体と車輪の十分な連結強度を確保
し、泥水浸入による車輪駆動トラブルを防止する。 【構成】 車輪伝動ケース1の出力軸9に取付けた入力
側ギア10と、推進車輪を取付けた車軸11への出力側
ギア12を互いに咬合する状態で内蔵する補助伝動ケー
ス13を、出力軸9周りで回転操作自在に車輪伝動ケー
ス1に取付け、車輪伝動ケース1に対して補助伝動ケー
ス13を車軸11が出力軸9に対して前側に位置する浅
田仕様と後側に位置する深田仕様で選択固定する固定手
段15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪伝動ケースを前側
の入力軸軸心周りで上下揺動調節自在に構成した歩行型
田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行型田植機は、例えば、特開平4‐4
5707号公報に示されるように、機体前部にエンジン
及びミッシヨンケースを配備するとともに機体後部に苗
植付け装置を配備し、前記ミッシヨンケースから後方に
向けて延出した車輪伝動ケースの遊端側に推進車輪を軸
支するとともに、車輪伝動ケースを前側の入力軸軸心周
りで上下揺動調節自在に構成し、水田深さに応じて車輪
高さを調節して田面に対する機体高さを安定維持するこ
とで、水田深さにかかわらず所定深さの植付けを安定よ
く行えるように構成するのが一般的となっている。
【0003】ところで、圃場深さに応じて車輪高さを調
節する場合、浅い水田では車輪伝動ケースを水平近くに
まで上昇調節し、また、深い水田では車輪伝動ケースを
大きく下降調節することになるのであるが、車輪伝動ケ
ースは前側の入力軸軸心周りで上下揺動するものである
から、車輪伝動ケースが水平状態から下降するほどケー
ス遊端の車軸位置が機体前方側に変位することになり、
車軸軸心周りの機体前後重量バランスが後方に偏位する
ことになる。しかも、車輪伝動ケースが下降される深い
水田では推進車輪にかかる負荷が大きいので、推進車輪
の前進回転に伴って機体に働く逆トルクが機体を後方下
がり方向に回動させる力として働き、車軸軸心位置の前
方変位により機体の前後重量バランスが後方下がり傾向
に悪化している上に、車輪の逆トルクで機体が後方下が
り方向に回動されようとすることになり、機体後方から
歩行追従する操縦者がハンドルに持上げ力を加えて機体
の後傾回動を抑えるために多大な労力を必要とするもの
であった。
【0004】そこで、水田深さの増大に伴う逆トルクの
増加は回避できないものであるので、水田深さ変化にか
かわらず機体前後の重量バランス変動を少なくすること
で、上記不具合を軽減しようとすることが試みられた。
例えば、車輪伝動ケースを伸縮操作自在に構成するとと
もに、伸縮自在なドライブシャフトを伝動ケース内に設
けて、車輪伝動ケースの遊端側に取付けた車軸と入力軸
との距離を変更できるように構成し、車輪伝動ケースを
上昇させる浅い水田では車輪伝動ケースを短縮し、車輪
伝動ケースを下降させる深い水田では車輪伝動ケースを
伸長することで、車輪伝動ケースの上下揺動姿勢にかか
わらず機体前後方向での車軸の位置変化を少なくする手
段も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車輪伝動ケー
スとドライブシャフトを伸縮させる上記提案手段による
と、スライド嵌合部でのコジリが発生しやすくて強度面
でのトラブルが生じたり、車輪伝動ケースのスライド嵌
合部からの泥水浸入によるトラブルが生じたりすること
が予想され、実用上には難点が多いものであった。
【0006】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、水田深さ変化に伴う車軸の対機体前
後移動を抑えて機体前後重量バランス良好に維持しなが
ら、機体と車輪の十分な連結強度を確実に確保でき、泥
水浸入による車輪駆動トラブルを確実に防止できるよう
にすることを主たる目的としている。また、本発明は、
上記主目的を達成するとともに、そのための構成を有効
に利用することで、田植機としての機能向上を図ること
を他の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は以下
のようである。すなわち、請求項1に係る発明は、機体
前部にエンジン及びミッシヨンケースを配備するととも
に機体後部に苗植付け装置を配備し、前記ミッシヨンケ
ースから後方に向けて延出した車輪伝動ケースの遊端側
に推進車輪を装着するとともに、車輪伝動ケースを前側
の入力軸軸心周りで上下揺動調節自在に構成した歩行型
田植機において、前記車輪伝動ケースの出力軸と車軸と
を連動する伝動機構を内蔵した補助伝動ケースを、前記
出力軸の軸心周りで回転操作自在に前記車輪伝動ケース
に取付け、前記車輪伝動ケースに対して前記補助伝動ケ
ースを前記車軸が前記出力軸に対して前側に位置する浅
田仕様と後側に位置する深田仕様で選択固定可能に構成
してあることを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明において、前記補助伝動ケースの前記伝動
機構を、前記車輪伝動ケースの出力軸と前記車軸とを一
対のギアで噛合い連動させたものに構成したことを特徴
とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明によると、車輪伝動ケース
に対して補助伝動ケースを出力軸周りで回転させて固定
手段により浅田仕様または深田仕様で固定すると、車軸
と入力軸との距離を変更でき、したがって、水田が浅い
時には浅田仕様にして車軸と入力軸との距離を短くし、
水田が深い時には深田仕様にして車軸と入力軸との距離
を長くすることによって、水田深さ変化に伴う車軸の対
機体前後移動を少なくして、機体の前後重量バランス変
動を少なくし、所定の機体植付け姿勢を維持するために
操縦ハンドルに付与するハンドル持ち上げ力を小さくし
て、操縦性を向上できる。
【0010】殊に、車輪伝動ケースと補助伝動ケースを
伸縮部の無い強度確保が容易なものにし、車輪伝動ケー
スに対して出力軸周りで回転操作自在な補助伝動ケース
を浅田仕様と深田仕様で選択固定する強度確保が容易な
ものに固定手段を形成してあるから、機体と車輪の十分
な連結強度を確実に確保できる。
【0011】しかも、車輪伝動ケースと補助伝動ケース
に対する出力軸の貫通部、及び、補助伝動ケースに対す
る車軸の貫通部において、シール技術が確立されている
回転軸に対するシール手段を施せばよく、車輪伝動ケー
スと補助伝動ケースへの泥水浸入を確実に防止して、車
輪駆動トラブルを信頼性の高い状態で防止できる。
【0012】また、請求項2に係る発明によると、車輪
伝動ケースの出力軸と車軸とを一対のギアで噛合い連動
させるので、両軸に取り付けるギアを互いに付け替えし
たり、あるいは、異なった変速比のギヤ対と交換できる
ようにすることで、補助伝動ケースで車輪速度をミッシ
ョンケースでの変速とは別に選択できる一種の副変速ケ
ースとしての機能を持たすことができ、走行速度と植付
け速度との速度比で決定される株間(進行方向での植付
けピッチ)の調節幅をさらに大きくすることにも利用で
きる。
【0013】
【発明の効果】その結果、請求項1に係る発明により、
水田深さの変化に伴う車軸の対機体前後移動を抑えて機
体前後重量バランス良好に維持しながら、機体と車輪の
十分な連結強度を確実に確保でき、泥水浸入による車輪
駆動トラブルを確実に防止できる、操縦性、強度面、耐
久性のいずれにおいても優れた歩行型田植機を提供でき
るようになった。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の効果を発揮するとともに、車輪位置調節のた
めの補助伝動ケースを副変速ケースに有効利用して、田
植機としての機能を向上させるのに有効に活用すること
ができるものである。
【0015】
【実施例】図1に示すように、機体前部にエンジンEと
ミッションケースMを配備するとともに、後方に延びる
左右一対の車輪伝動ケース1を前側の入力軸2周りで上
下揺動自在にミッションケースMの左右に取付け、車輪
伝動ケース1の遊端側に推進車輪3を取付け、車輪伝動
ケース1を上下揺動操作する車輪昇降ハンドル4を設
け、水田深さに応じて車輪伝動ケース1を上下揺動調節
して推進車輪3の高さを調節するように構成し、そし
て、一定ストロークで左右に往復移動される苗載せ台
5、苗載せ台3の下端部から一株分の苗を取り出して植
付ける複数の植付け爪6などから成る苗植付け装置Aを
機体後部に設け、操縦ハンドル7を機体後方に延出し、
苗植付け装置Aを支持するとともに植付け田面を整地す
るフロート8を設けて歩行型田植機を構成してある。
【0016】図2ないし図5に示すように、車輪伝動ケ
ース1の出力軸9に取付けた入力側ギア10と、駆動車
輪3を取付けた車軸11への出力側ギア12を互いに咬
合する状態で内蔵する補助伝動ケース13を、出力軸9
周りで回転操作自在に車輪伝動ケース1に取付け、補助
伝動ケース13の取付け座を貫通するとともに車輪伝動
ケース1に溶接した袋ナット14に螺合する四本のボル
ト15を出力軸9に対して対称配置し、車輪伝動ケース
1に対して補助伝動ケース13を車軸11が出力軸9に
対して前側に位置する浅田仕様と後側に位置する深田仕
様で選択固定できるように構成してある。
【0017】つまり、車輪伝動ケース1を水平近くにま
で上昇調節する浅い水田では、上記浅田仕様にして車軸
9と入力軸2との距離を短くし、車輪伝動ケース1を大
きく下降調節する深い水田では、上記深田仕様にして車
軸9と入力軸2との距離を長くすることによって、水田
深さの変化に伴う車軸9の対機体前後移動を少なくし、
機体前後の重量バランス変動を少なくできるように構成
し、所定の機体植付け姿勢を維持するために操縦ハンド
ル7に付与する人為力を小さくするようにしてある。
【0018】車輪伝動ケース1と補助伝動ケース13を
密閉構造にし、車輪伝動ケース1と補助伝動ケース13
に対する出力軸9の貫通部、及び、補助伝動ケース13
に対する車軸9の貫通部などに公知の回転軸用シール手
段を施し、車輪伝動ケース1と補助伝動ケース13への
泥水浸入を防止するように構成してある。
【0019】また、前記入力側ギア10と出力側ギア1
2の径を異ならせるとともに、各軸9,11への嵌め合
い連結仕様を同一にしてあり、両ギア10,12を各軸
9,11に対して付け替えることで補助伝動ケース13
での変速比を高低二段に変更することができる。つま
り、走行速度と苗植付け速度の比を変えて株間調節を行
うことができるのである。なお、前記ギア10,12を
別途準備した異なった変速比のギヤ対に交換すれば、更
に大幅な走行変速(株間調節)を行うことができる。
【0020】〔別実施例〕 上記実施例では、車輪伝動ケース1に補助伝動ケー
ス13を二位置で固定して、浅田と深田とで大まかに車
輪伝動ケース1の長さを設定するものとしているが、三
位置以上あるいは無段階に補助伝動ケース13の固定位
置を選択できるように構成すると、水田深さに応じて一
層好適に対応させることができる。 車輪伝動ケース1の出力軸9と補助伝動ケース13
の車軸11とを連動するに、上記のようにギヤを用いる
他に、チェーンや歯付きベルトなどを用いることも可能
であり、これらを伝動機構と総称する。 フロート8の姿勢変化検出に基づいて機体の田面に
対する浮沈を検知して、車輪伝動ケース1を自動的に上
下揺動操作する昇降制御手段を備えた歩行型田植機に適
用することもできる。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型田植機の全体側面図
【図2】要部側面図
【図3】図2のA−A矢視図
【図4】浅田仕様での要部の一部切り欠き平面図
【図5】深田仕様での要部の一部切り欠き平面図
【符号の説明】
1 車輪伝動ケース 2 入力軸 3 推進車輪 9 出力軸 10 ギア 11 車軸 12 ギア 13 補助伝動ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前部にエンジン(E)及びミッシヨ
    ンケース(M)を配備するとともに機体後部に苗植付け
    装置(A)を配備し、前記ミッシヨンケース(M)から
    後方に向けて延出した車輪伝動ケース(1)の遊端側に
    推進車輪(3)を装着するとともに、車輪伝動ケース
    (1)を前側の入力軸軸心周りで上下揺動調節自在に構
    成した歩行型田植機において、 前記車輪伝動ケース(1)の出力軸(9)と車軸(1
    1)とを連動する伝動機構を内蔵した補助伝動ケース
    (13)を、前記出力軸(9)の軸心周りで回転操作自
    在に前記車輪伝動ケース(1)に取付け、前記車輪伝動
    ケース(1)に対して前記補助伝動ケース(13)を前
    記車軸(11)が前記出力軸(9)に対して前側に位置
    する浅田仕様と後側に位置する深田仕様で選択固定可能
    に構成してある歩行型田植機。
  2. 【請求項2】 前記補助伝動ケース(13)の前記伝動
    機構が、前記車輪伝動ケース(1)の出力軸(9)と前
    記車軸(11)とを一対のギア(10),(12)で噛
    合い連動させたものである請求項1記載の歩行型田植
    機。
JP24094494A 1994-10-05 1994-10-05 歩行型田植機 Pending JPH08103117A (ja)

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JP24094494A JPH08103117A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 歩行型田植機

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JPH08103117A true JPH08103117A (ja) 1996-04-23

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JP24094494A Pending JPH08103117A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 歩行型田植機

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JP (1) JPH08103117A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269027A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Seirei Ind Co Ltd 地下茎作物の茎葉処理機

Cited By (1)

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