JPH08101970A

JPH08101970A - キャッシュレジスタ

Info

Publication number: JPH08101970A
Application number: JP23724094A
Authority: JP
Inventors: Masahide Tsuchiya; 雅英土屋
Original assignee: TEC CORP
Current assignee: TEC CORP
Priority date: 1994-09-30
Filing date: 1994-09-30
Publication date: 1996-04-16

Abstract

(57)【要約】【目的】手に付着する水分や汗等がレシートに付着す
ることに起因するレシートの汚れを防止し得るキャッシ
ュレジスタを提供する。【構成】キャッシュレジスタの筐体１の表面における
レシート排出口９の近傍に吸湿体１２を配設し、吸湿体
１２で指に付着する水分や汗を拭いながらレシートを取
り出すことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、キャッシュレジスタに
関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来のキャッシュレジスタの一例
を図３に示す。図中、１は筐体で、この筐体１の内部に
は、それぞれ図示しないが、レシート用紙を収納する収
納部、この収納部からレシート用紙を搬送する搬送機
構、サーマルヘッドを用いた印字機構、感熱紙によるレ
シート用紙をレシート単位に切断する切断機構、顧客の
カードのデータを読み込むカードリーダ等が内蔵されて
いる。また、筐体１の表面には、キーボード２、前記カ
ードリーダにカードを挿入するスリット３、表示面を手
前側に向けた店員用のティスプレイ４、表示面を後方に
向けた顧客用のディスプレイ５、顧客から受けた紙幣を
一時的に保存する札受け６、紙幣を押える札押え７、ジ
ャーナル確認部８、レシート排出口９等が配設されてい
る。このレシート排出口９は筐体１の表面から凹む凹部
１０の底部に開口されている。また、筐体１はドロワ１
１の上に載置されている。

【０００３】このようなキャッシュレジスタでは、売り
上げた商品の商品データはキーボード２から入力され、
その入力されたデータはディスプレイ４，５により表示
されるとともに、印字機構によりレシート用紙に印字さ
れる。そして、キーボード２の締めキーを押すと合計金
額が印字され、レシート用紙が切断機構により切断さ
れ、レシートがレシート排出口９から手前側（矢印Ａ方
向）に向けて発行され、キャッシャから顧客に手渡され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば豆腐
等のように濡れた商品を扱う店舗では、濡れた手で売上
登録業務を行うことがあるため、キャッシャが濡れた手
でレシートを把持して顧客に渡す場合がある。また、暑
い時期には汗ばんだ手でレシートを顧客に手渡す場合が
あるが、このような場合には水分や汗等がレシートに付
着し、印字したインクがにじんだり、レシートが変色し
たりする。レシート用紙として感熱紙を用いた場合には
特に水分に反応し易いので問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、レシート用紙
を収納する収納部と、この収納部から前記レシート用紙
を搬送する搬送機構と、印字機構と、前記レシート用紙
をレシート単位に切断する切断機構とが内蔵された筐体
の表面に、前記レシートを排出するレシート排出口を形
成し、前記筐体の表面における前記レシート排出口の近
傍に吸湿体を配設したキャッシュレジスタである。

【０００６】

【作用】本発明によれば、レシート排出口の近傍に配設
した吸湿体で指に付着する水分や汗を拭いながらレシー
トを取り出すことが可能となる。

【０００７】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図３において説明した部分と同一構造の部分は同一
符号を用い説明も省略する。本発明は、吸湿体１２をレ
シート排出口９の近傍に配置して筐体１の上面に設けた
ものである。吸湿体１２としては、女性が化粧の上から
汗を拭き取る油取紙、紙おむつ等に用いられる吸収ポリ
マーを散布したもの、習字用の半紙等のように吸湿性の
優れた紙又は布等が用いられている。１３は枠体で、こ
の枠体１３はレシート排出口９のレシートの排出方向
（矢印Ａ方向）とは反対側となる上流側の約半分程度を
蓋のように覆っており、内部に吸湿体１２を保持するも
ので、吸湿体１２の四辺を囲むロの字形の形状を有し、
吸湿体１２を複数枚積層した状態で着脱自在に保持する
ように構成されている。もちろん、最上層の吸湿体１２
を一枚だけ取り外すことも可能である。このような枠体
１３の下部後縁には軸１４が設けられ、この軸１４を着
脱自在及び回動自在に保持する保持部１５が凹部１０の
両側に形成されている。また、本実施例ではサーマルヘ
ッドを有する印字機構が用いられ、また、レシート用紙
としては感熱紙が用いられている。

【０００８】このような構成において、商品データの登
録業務が顧客単位で終了する度にレシートが図２におい
て矢印Ａ方向に排出される。このように排出されるレシ
ートをレシート排出口９から取る場合、レシート排出口
９の下流側からレシートを受けにゆくと、一行ずつ印字
されて搬送されるレシートの排出動作を妨げることがあ
る。また、レシート排出口９の下流側からレシートを取
りに行くと、レシート受け取り後にレシートを把持した
手を再び下流側（矢印Ａ方向）に移動させることになる
ため、キャッシャの手の動作要素が増えることになる。
したがって、レシート排出口９の上流側から下流側に手
を移動させる過程でレシートを受け取る動作が自然であ
り動作要素も少ない。この場合、吸湿体１２がレシート
排出口９の上流側の近傍に配設されているため、手をレ
シート排出口９の上流側から下流側に移動してレシート
を受け取る動作のなかで、そのレシートを受け取る直前
に指に付着する水分や汗等を吸湿体１２により払拭し、
レシートへの水分や汗の付着を防止することができる。
これにより、水分に対して反応し易い感熱紙をレシート
用紙として用いた場合でも、印字したインクがにじんだ
り、レシートが変色したりすることを防止することがで
きる。

【０００９】吸湿体１２が濡れた場合には、濡れた最上
層の一枚の吸湿体１２のみを取り外し、次層の吸湿体１
２を表面に露出させ、次の手拭きに備える。濡れ方がひ
どい場合に、複数枚或いは全ての吸湿体１２を交換する
ことも可能である。また、筐体１から枠体１３を外すこ
とができるため、吸湿体１２の交換は容易である。さら
に、レシート排出口９の異物（レシートの詰まり、レシ
ートの破片等）を除去する場合には、枠体１３を筐体１
から外し或いは回動させることができる。

【００１０】

【発明の効果】本発明は、レシート排出口の近傍に吸湿
体を配設したことにより、吸湿体で指に付着する水分や
汗を拭いながらレシートを取り出すことができ、したが
って、水分や汗等のレシートへの付着を防止し、これに
より、印字したインクのにじみやレシートの変色等を防
止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すもので、筐体に形成し
たレシート排出口と吸湿体との関係を示す分解斜視図で
ある。

【図２】筐体に吸湿体を実装した状態を示す斜視図であ
る。

【図３】キャッシュレジスタの外観を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１筐体９レシート排出口１２吸湿体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】レシート用紙を収納する収納部と、この
収納部から前記レシート用紙を搬送する搬送機構と、印
字機構と、前記レシート用紙をレシート単位に切断する
切断機構とが内蔵された筐体の表面に、前記レシートを
排出するレシート排出口を形成し、前記筐体の表面にお
ける前記レシート排出口の近傍に吸湿体を配設したこと
を特徴とするキャッシュレジスタ。