JPH0810138A

JPH0810138A - 調理器

Info

Publication number: JPH0810138A
Application number: JP14631294A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Oya; 弘大矢; Tatsuo Washisaki; 龍夫鷲▲崎▼; Seiichi Uemoto; 誠一上本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1994-06-28
Filing date: 1994-06-28
Publication date: 1996-01-16

Abstract

(57)【要約】【目的】コンパクトで且つ持ち運び性を向上させた炊
飯器などの調理器を提供することを目的とする。【構成】上面が開口する略円筒状のボディ３０は底面
側部に内方に窪んだ凹部３０ａを形成し、この凹部３０
ａ側面部とボディ側面部の間に把手部３０ｂを形成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般家庭で使用される炊
飯器などの調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、電磁誘導加熱を利用した調理器、
とくに炊飯器が好評を得ている。従来の炊飯器を図３を
もとに説明すると、１は上面が開口する円筒上のボディ
で、このボディ１内部には断熱材２を介して内鍋収納部
である保護枠３が配設され、かつこの保護枠３は非金属
材料により有底円筒状に成形され、保護枠３の上端部は
前記ボディ１の上端部内周囲に嵌着されている。

【０００３】４は上端開口部に外方に突出するフランジ
５を形成した鍋で、この鍋４はフランジ５を保護枠３の
上面に懸架状態に載置することにより、保護枠３内に着
脱自在に配設されている。保護枠３の外側には誘導コイ
ル６が配設され、この誘導コイル６は最内周および最外
周の巻きを密にしている。さらに、誘導コイル６は、内
鍋４の外周面までの距離が一定となるように、前記保護
枠３の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたコイルカ
バー７により支持されている。誘導コイル６の下方に
は、酸化鉄を主原料としかつ高透磁率の材料を焼結させ
たフェライト棒８が位置し、このフェライト棒８は前記
コイルカバー７の下面に接着されており、誘導コイル６
より発生する磁束が下方に漏れるのを防止している。

【０００４】９は耐熱樹脂により成形されたサーモケー
スで、このサーモケース９は保護枠３の外底部に一体成
形された案内筒１０に上下動可能に支持され、かつ案内
筒１０とサーモケース９の間に配設された圧縮コイルバ
ネ１１により常に上方に付勢されている。１２はアルミ
ニウムで構成されたコンタクトで、このコンタクト１２
は負特性サーミスタよりなる温度検知素子１３及び感熱
ケース１４を介してサーモケース９の上部に嵌着し、コ
ンタクト１２の上面が内鍋４の外底面に圧着するように
している。

【０００５】１５は誘導コイル６に交番磁界を発生させ
るための電流を流す回路基板で、この回路基板１５は保
護枠３より下方の空間に装着されている。１６は合成樹
脂性の外蓋で、この外蓋１６は保護枠３の上部に一体成
形されたヒンジ部材１８にピン１７を介して回動自在に
支持され、かつ上面に持ち運び用の把手部１９がネジ止
めされている。２０は内カバーで、この内カバー２０は
断熱材２１を介して外蓋１６の内面に固着されている。
２２はヒンジ部材１８と反対側に位置して保護枠３の上
端部に一体成形された係合部材で、この係合部材２２と
対向するように外蓋１６に係合レバー２３がピン２４を
介して回動可能に支持されている。そして、係合部材２
２の先端部に設けられた係合部２２Ａは、外蓋１６を閉
じたときに係合レバー２３の係合部２３Ａに係合するよ
うになっている。また、係合レバー２３はばね２５によ
って係合部２３Ａが係合部材２２の係合部２２Ａと常時
係合する方向に回動付勢されている。２６は内蓋で、こ
の内蓋２６は内カバー２０の下面下方に突出して設けた
支持ピン２８に上下動可能に支持され、かつパッキン２
９により常に下方に付勢されているもので、前記外蓋を
閉じたときに内鍋４のフランジ５に圧接してその内鍋４
を密閉するようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記
の炊飯器では、鍋４に２層のクラッド材を使用したり、
誘導コイル６やフェライト棒８、回路基板１５などで構
成された加熱装置が複雑になる等して炊飯器の重量が増
加している。例えば１．８リットル炊きの炊飯器では、
最大炊飯をするときには、米・水等の調理物を含め炊飯
器の重量が１０ｋｇを越え、片手で炊飯器を運ぶことが
困難になっている。従って、これらの炊飯器を運ぶとき
には両手でボディ底面を抱えることが一般的であるが、
ボディ底面が滑りやすい問題があった。また、把手を具
備している炊飯器も存在するが把手が露出しているため
本体が大きくなる問題があった。さらに持ち運びに際し
ては指先に力がかかり持ち運びにくいという問題があっ
た。

【０００７】本発明はこのような従来の課題を解決した
ものであり、持ち運びが簡易に行えるコンパクトな調理
器を提供することを第１の目的とするものである。

【０００８】また第２の目的として、持ち運びやすい電
磁誘導式の調理器を提供するものである。

【０００９】また第３の目的として、持ち運びやすく且
つコンパクトな電磁誘導式の調理器を提供するものであ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るための本発明の第１の手段は、ボディと、前記ボディ
に着脱自在に収納される鍋と、この鍋を加熱する加熱装
置と、加熱装置を制御する制御装置とを備え、前記ボデ
ィの底面側部には内方に窪ませた一対の凹部を設け、こ
の凹部とボディの側面部の間に把手部を設けた調理器と
するものである。

【００１１】また、上記第２の目的を達成するための本
発明の第２の手段は、加熱装置は、鍋の底側面部を包囲
する非金属部からなるコイルベースと、コイルベースの
外側に取り付けられ、内鍋を電磁誘導作用によって発熱
させる誘導コイルとにより構成され、且つ制御装置は誘
導コイルを発熱させる回路基板と、回路基板の発熱素子
を冷却するヒートシンクと、操作基板により構成された
ものである。

【００１２】また、上記第３の目的を達成するための本
発明の第２の手段は、ヒートシンクを冷却する冷却ファ
ンを備え、前記ヒートシンクと冷却ファンを並行に配置
したものである。

【００１３】

【作用】第１の手段によれば、ボディの底面側部に凹部
を設けて把手を形成することにより、凹部に指をかけ持
ち運びが簡易にできるため持ち運びやすい調理器を提供
できる。また、ボディの底面側部に把手部を形成してい
るため、把手部がボディの外に出ることがなくコンパク
トなものになる。

【００１４】また、第２の手段によれば、電磁誘導式の
調理器において、凹部よりなる把手により持ち運びが簡
易に行えるものである。

【００１５】また、第３の手段によれば、ヒートシンク
を冷却する冷却ファンを備え、前記ヒートシンクと冷却
ファンを並行に配置することにより、背の低いコンパク
トで且つ持ち運びやすい調理器を提供できるものであ
る。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１、図２に
より説明する。図において、３０は上面が開口する略円
筒状のボディで、底面側部に内方に窪ませた凹部３０ａ
を左右一対形成し、この凹部３０ａ側面部とボディ側面
部の間に把手部３０ｂを設けている。さらに凹部３０ａ
の高さＨは１５ｍｍ以上確保している。これより、ボデ
ィ３０の剛性が増加し製品が単体で落下してもボディが
割れにくくなっている。また、把手部３０ｂの底部３０
ｃはボディ３０の底部３０ｄより浅くし、把手部３０ｂ
につなげる肉盗み部３０ｅを設け、使用者に把手部３０
ｂの位置を知らせるとともに把手部３０ｂに指を入れや
すくしている。

【００１７】このボディ３０の開口部には上枠３１が嵌
着している。３２は上端開口部に外方に突出するフラン
ジ３２ａを形成した鍋で、フランジ３２ａを上枠３１の
上面に懸架状態に載置するとにより、着脱自在に配設さ
れている。また前記凹部３０ａは、鍋３２に備えた底面
コーナーアール３２ａの下方より外側に位置して設けて
いる。前記ボディ３０内部には加熱装置３３が設けら
れ、この加熱装置３３は非金属材料により有底円筒状に
成形されたコイルベース３４と、コイルベース３３の外
側に配設された誘導コイル３５と、誘導コイル３５の下
方に位置した、酸化鉄を主原料としかつ高透磁率の材料
を焼結させたフェライト棒３６により構成されている。

【００１８】３７は制御装置で、誘導コイル３５に交番
磁界を発生させるための電流を流す回路基板３８並びに
操作基板３９により構成されれいる。また、回路基板３
８には、回路基板３８に設けられた発熱素子３８ａを冷
却するための、ヒートシンク３８ｂが取り付けられてい
る。制御装置３７は基板ベース４０でボディ３０の前面
に垂直に位置させて上枠３１に嵌着し固定されている。
４１はヒートシンク３８ｂに風を送り冷却する冷却ファ
ンで、前記ヒートシンク３８ｂに並列して設けられてい
る。

【００１９】このように構成した本実施例の動作を説明
する。鍋３２内に被調理物を収納し、上枠３１の上面に
懸架状態に載置し、制御装置３７により動作を開始させ
る。この動作を開始することにより、加熱装置３３が、
鍋３２が誘導加熱されて、被調理物が加熱調理される。

【００２０】調理終了後、ボディ３０を食卓まで運ぶと
きには、凹部３０ａに指を入れ、把手部３０ｂに手をか
けボディ３０を持ち上げることによりボディ３０が滑る
ことなく持ち運べる。また、制御装置３７を前面に配置
することにより、ボディ３０の底面部にデッドスペース
ができる。従ってこのデッドスペースに把手部３０ｂを
形成することにより、把手部３０ｂがボディ３０の外に
出ることがなくボディ３０がコンパクトになる。

【００２１】さらに、内鍋３２の底面コーナーアール３
２の下方より外側に位置して一対の凹部３０ａを形成す
ることにより把手部３０ｂと鍋３２との間にオーバーラ
ップ部を設けることができるため、機器全体を低くする
ことができる。また本実施例のように、凹部３０ａの深
さを１５ｍｍ以上にすることにより、把手部３０ｂに
は、指の第２関節が当たり指先に力を入れることがない
ため、持ち運び性を向上させることができるものであ
る。

【００２２】さらに、電磁誘導加熱式の調理器では、ヒ
ートシンク３８ｂを含む制御装置３７が前面に位置する
ことにより、同様の把手３８ｂを設けることができ持ち
運びが容易に行える。

【００２３】さらに、ヒートシンク３８ｂと冷却する冷
却ファン４１を並列に配置することにより、背の低いコ
ンパクトで且つ第１の手段と同様の把手３０ｂを設ける
ことができ持ち運びやすいものとなる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明は、ボディと、前記
ボディに着脱自在に収納される鍋と、この鍋を加熱する
加熱装置と、加熱装置を制御する制御装置とを備え、前
記ボディの底面側部には内方に窪ませた一対の凹部を設
け、この凹部とボディの側面部の間に把手部を設けた調
理器とすることにより、凹部に指が入り込み、持ち運び
の際の滑りを防止できるため、持ち運びやすい調理器が
提供できる。また、ボディの底面部のデッドスペースを
利用して把手部を形成することができるため、把手部が
ボディの外に出ることがなくコンパクトになる。

【００２５】また、誘導加熱式の調理器に前記と同様の
把手を設けることができ、重量物を簡易に持ち運びがで
きるものである。

【００２６】また、ヒートシンクを冷却する冷却ファン
を備え、ヒートシンクと冷却ファンを並行に配置するこ
とにより、誘導加熱式の調理器において、背の低いコン
パクトで且つ前記と同様の把手を設けることができ持ち
運びやすくなるものである。

【００２７】なお、本実施例では、前面に全ての基板を
配置しているが、例えば電池基板（図示せず）など小さ
な基板や構造物を把手部と干渉しない範囲であればボデ
ィ底面部に配置しても同様の効果が得られることはいう
までもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における調理器の一部縦
断面図

【図２】同調理器の図１とは異なる部分を示した縦断面
図

【図３】従来の炊飯器の縦断面図

【符号の説明】

３０ボディ３０ａ凹部３０ｂ把手部３２内鍋３３加熱装置３４コイルベース３５誘導コイル３７制御装置３８回路基板３８ａ発熱素子３８ｂヒートシンク４０基板ベース４１冷却ファン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ボディと、前記ボディに着脱自在に収納
される鍋と、この鍋を加熱する加熱装置と、加熱装置を
制御する制御装置とを備え、前記ボディの底面側部には
内方に窪ませた一対の凹部を設け、この凹部とボディの
側面部の間に把手部を設けた調理器。
【請求項２】加熱装置は鍋の底側面部を包囲する非金
属部からなるコイルベースと、コイルベースの外側に取
り付けられ鍋を電磁誘導作用によって発熱させる誘導コ
イルとにより構成し、制御装置は、誘導コイルを発熱さ
せる回路基板と、回路基板の発熱素子を冷却するヒート
シンクと、操作基板とにより構成された請求項１記載の
調理器。
【請求項３】ヒートシンクを冷却する冷却ファンを備
え、前記ヒートシンクと冷却ファンを並行に配置した請
求項１項記載の調理器。