JPH0810045A

JPH0810045A - 電動歯ブラシ

Info

Publication number: JPH0810045A
Application number: JP9064795A
Authority: JP
Inventors: Nobuko Yokota; 宣子横田; Haruhiko Naruse; 晴彦成瀬; Teruhisa Innami; 輝久印南
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1994-04-26
Filing date: 1995-04-17
Publication date: 1996-01-16

Abstract

(57)【要約】【目的】ブラシ体の動作を手操作によらずに容易に切
り替えることができる電動歯ブラシの提供を目的とす
る。【構成】多種類の動作を行なう駆動部13と駆動部13の
動作を前記動作の内から選択的に変更する動作変更部14
とを有した本体1 と、駆動部13により駆動されるブラシ
体2 とを備えたものにおいて、前記動作変更部14を、ブ
ラシ体2 にかかる圧力により駆動部13の動作を変更する
よう形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ブラシ体を異なる動作
を行うように駆動する電動歯ブラシに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の電動歯ブラシとして、例
えば、本体ハウジングの側面に配したスイッチを操作す
ることによって、ブラシ体を軸線方向に往復直線運動
（バス運動）させたり、軸線を中心とした往復回転運動
（ローリング運動）させたりするものがある。このもの
を使用する場合、ブラシ体の動作は、歯と歯茎との境界
部分の歯垢除去には往復直線運動が、歯と歯との間の歯
垢除去には往復回転運動がそれぞれ適しており、歯磨き
効果を上げるためには両者を併用することが望ましい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た電動歯ブラシは、ブラシ体の往復直線運動と往復回転
運動との切り替えを本体ハウジングの側面に配したスイ
ッチにより行うため、歯磨き中に手探りで操作しなけれ
ばならず、その操作が面倒であった。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、ブラシ体の動作を
手操作によらずに容易に切り替えることができる電動歯
ブラシを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１記載の電動歯ブラシは、多種類の動作を行
なう駆動部と駆動部の動作を前記動作の内から選択的に
変更する動作変更部とを有した本体と、駆動部により駆
動されるブラシ体とを備えた電動歯ブラシにおいて、前
記動作変更部を、ブラシ体にかかる圧力により駆動部の
動作を変更するよう形成した構成としている。

【０００６】また、請求項２記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のものの動作変更部を、ブラシ体にかかる圧
力の大きさに応じて駆動部の動作を変更するよう形成し
た構成としている。

【０００７】また、請求項３記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のものの動作変更部を、ブラシ体にかかる圧
力が所定値以上のとき駆動部の動作を変更するよう形成
した構成としている。

【０００８】また、請求項４記載の電動歯ブラシは、多
種類の動作を行なう駆動部と駆動部の動作を前記動作の
内から選択的に変更する動作変更部とを有した本体と、
駆動部により駆動されるブラシ体とを備えた電動歯ブラ
シにおいて、前記動作変更部を、所定時間が経過したと
き駆動部の動作を変更するよう形成した構成としてい
る。

【０００９】

【作用】請求項１乃至３記載の構成によれば、歯磨き中
にブラシ体にかかる圧力によりブラシ体の動作を変更す
るので、ブラシ体の動作を変更するための手によるスイ
ッチ操作を不要とすることができる。

【００１０】請求項４記載の構成によれば、所定時間が
経過したときブラシ体の動作を変更するので、ブラシ体
の動作を変更するための手によるスイッチ操作を不要と
することができる。

【００１１】

【実施例】本発明の第１実施例を図１に基づいて説明す
る。

【００１２】この電動歯ブラシは、本体1 と、本体1 の
端部に着脱自在に連結されるブラシ体2 とを主要構成部
材としている。

【００１３】ブラシ体2 は、柄部21の先端側側面に多数
本のブラシ22を植設して構成されており、本体1 の駆動
部13により歯磨き動作するようになっている。

【００１４】本体1 の外郭部材である本体ハウジング11
は、大略円筒状をなし、内部に水が浸入するのを防止す
るために、先端開口を防水ブーツ12で閉じている。本体
ハウジング11の内部には、ブラシ体2 に多種類の歯磨き
動作を行しめる駆動部13と、駆動部13の駆動方法を選択
的に変更することによりブラシ体2 の歯磨き動作を変更
する動作変更部14とを収容している。

【００１５】駆動部13は、モータ15と、モータ15の回転
運動を往復運動に変換する運動変換手段16と、運動変換
手段16の出力部に連結された駆動軸17とから構成されて
いる。ここで、運動変換手段16は、モータ15の回転運動
を往復直線運動又は往復回転運動に変換するものであ
り、従来周知のものを採用している。運動変換手段16が
何れの運動に変換するかは、モータ15の回転方向によっ
て決められている。駆動軸17は、その先端が防水ブーツ
12の略中央を貫通して本体ハウジング11から突出してお
り、その突出した部分にブラシ体2 が着脱自在に連結さ
れるようになっている。

【００１６】動作変更部14は、ブラシ体2 にかかる圧力
を検出する圧力センサ18と、圧力センサ18の出力を入力
するとともに前記圧力が所定値以上であるか否かを判断
しその判断に応じてモータ15の回転方向を変更する回路
ブロック19とから構成されている。

【００１７】図中、20はモータ15の電源としての電池、
21は電池20からモータ15への電源をＯＮ／ＯＦＦする電
源スイッチ、22はブラシ体2 の動作の強弱を変更する強
弱変更スイッチである。

【００１８】次に、本実施例の動作について説明する。
ここでは、通常時における運動変換手段16により変換さ
れる往復運動を、往復直線運動として説明する。

【００１９】電源スイッチをＯＮにすると、モータ15が
回転運動する。モータ15の回転運動は、運動変換手段16
にて往復直線運動に変換されて駆動軸17に伝達され、ブ
ラシ体2 が往復直線運動する。このとき、圧力センサ18
は、常に、ブラシ体2 にかかる圧力を検出して回路ブロ
ック19に出力している。回路ブロック19は、圧力センサ
18の出力を入力して、前記圧力が所定値以上であるか否
かを判断し、圧力が所定値以上であると判断した場合、
モータ15の回転方向を変更する。モータ15の回転方向が
変更されると、モータ15の回転運動は、運動変換手段16
にて往復回転運動に変換されて駆動軸17に伝達され、ブ
ラシ体2 が往復回転運動する。また、回路ブロック19
は、前記圧力が所定値未満であると判断すると、モータ
15の回転方向を変更、すなわち元に戻す。

【００２０】以上より、本実施例は、歯磨き中にブラシ
体2 にかかる圧力によりブラシ体2の動作を変更するの
で、ブラシ体2 の動作を変更するための手によるスイッ
チ操作を不要とすることができ、効率的に歯磨きを行う
ことができる。

【００２１】なお、本実施例では、動作変更部14を、ブ
ラシ体2 にかかる圧力の大きさに応じて駆動部13の動作
を変更するよう構成したが、ブラシ体2 にかかる圧力が
所定値以上のときのみ駆動部13の動作を変更するよう構
成してもよい。この場合、使用者が故意にブラシ体2 を
歯や歯茎等に所定値以上の圧力で押しつける度にブラシ
体2 の動作を変更できるので、本実施例と同様に、ブラ
シ体2 の動作を変更するための手によるスイッチ操作を
不要とすることができる。

【００２２】また、本実施例では、運動変換手段16によ
り通常時に変換される往復運動を往復直線運動とした
が、通常時に変換される往復運動を往復回転運動として
もよい。

【００２３】また、本実施例では、運動変換手段16によ
り変換される往復運動を往復直線運動及び往復回転運動
の二種類としたが、三種類以上であってもよい。

【００２４】また、本実施例では、強弱変更スイッチ22
によりブラシ体2 の動作の強弱を変更するようにした
が、ブラシ体2 の動作の強弱を変更する機能を動作変更
部14が兼ね備えるようにしてもよい。

【００２５】次に、本発明の第２実施例を図２に基づい
て説明する。なお、先の実施例と実質的に同様な機能を
有する部材については、同一の符号を付して説明を省略
する。

【００２６】本実施例では、動作変更部14を、一定時間
毎に駆動部13の動作を変更するように構成してある。

【００２７】ここにおける動作変更部14は、タイマー
と、タイマーの出力によりモータ15の回転方向を変更す
る回路ブロック19とから構成されており、一定時間毎に
モータ15の回転方向を変更するようにしてある。

【００２８】次に、本実施例の動作について説明する。
ここでは、始動時における運動変換手段16により変換さ
れる往復運動を、往復直線運動として説明する。

【００２９】電源スイッチ21をＯＮにすると、モータ15
が回転運動する。モータ15の回転運動は、運動変換手段
16にて往復直線運動に変換されて駆動軸17に伝達され、
ブラシ体2 が往復直線運動する。一定時間（１〜５秒が
望ましい）が経過すると、回路ブロック19がモータ15の
回転方向を変更する。モータ15の回転方向が変更される
と、モータ15の回転運動は、運動変換手段16にて往復回
転運動に変換されて駆動軸17に伝達され、ブラシ体2 が
往復回転運動する。さらに、一定時間が経過すると、回
路ブロック19がモータ15の回転方向を変更する。モータ
15の回転方向が変更されると、モータ15の回転運動は、
運動変換手段16にて往復直線運動に変換されて駆動軸17
に伝達され、ブラシ体2 が往復直線運動する。以後、ブ
ラシ体2が一定時間毎に往復直線運動と往復回転運動と
に変更される。

【００３０】ところで、ブラシ体2 が往復直線運動して
いるときにブラシ22と歯とのなす角度を約４５°（以
下、最適角度とする）にすると効率良く磨けるというこ
とが一般に知られている。本実施例おいても、ブラシ体
2 が往復直線運動している間にブラシ22と歯とのなす角
度を最適角度とすることにより、より効果的に歯磨きを
行うことができる。

【００３１】以上より、本実施例は、一定時間毎にブラ
シ体2 の動作を変更するので、ブラシ体2 の動作を変更
するための手によるスイッチ操作を不要とすることがで
き、効率的に歯磨きを行うことができる。

【００３２】また、本実施例は、ブラシ体2 の動作の変
更回数や動作音の変更回数を使用者が数えることにより
歯磨き時間を知らしめることができ、同一箇所（例え
ば、奥歯，前歯）での歯磨きを所望時間行わしめること
ができる。

【００３３】なお、本実施例では、動作変更部14を、一
定時間毎に駆動部13の動作を変更するように構成した
が、図３に示すように、ブラシ体2 が往復直線運動と往
復回転運動とを所定回数（図３では各２回）行った後に
休止時間Ｔｒ〔秒〕を設けるようにしてもよい。この場
合、休止時間を、ブラシ22を所望の歯磨き位置に移動さ
せる移動時間として利用できる。

【００３４】また、動作変更部14を、駆動部13の各動作
の動作時間が他の動作の動作時間と異なるように構成し
てもよい。

【００３５】

【発明の効果】請求項１乃至３記載の電動歯ブラシは、
歯磨き中にブラシ体にかかる圧力によりブラシ体の動作
を変更するので、ブラシ体の動作を変更するための手に
よるスイッチ操作を不要とすることができ、効率的に歯
磨きを行うことができる。

【００３６】請求項４記載の構成によれば、所定時間が
経過したときブラシ体の動作を変更するので、ブラシ体
の動作を変更するための手によるスイッチ操作を不要と
することができ、効率的に歯磨きを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の部分断面図である。

【図２】本発明の第２実施例のタイムチャートである。

【図３】その変更例のタイムチャートである。

【符号の説明】

1 本体 2 ブラシ体 13 駆動部 14 動作変更部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】多種類の動作を行なう駆動部と駆動部の
動作を前記動作の内から選択的に変更する動作変更部と
を有した本体と、駆動部により駆動されるブラシ体とを
備えた電動歯ブラシにおいて、前記動作変更部を、ブラ
シ体にかかる圧力により駆動部の動作を変更するよう形
成してなる電動歯ブラシ。
【請求項２】前記動作変更部を、ブラシ体にかかる圧
力の大きさに応じて駆動部の動作を変更するよう形成し
てなる請求項１記載の電動歯ブラシ。
【請求項３】前記動作変更部を、ブラシ体にかかる圧
力が所定値以上のとき駆動部の動作を変更するよう形成
してなる請求項１記載の電動歯ブラシ。
【請求項４】多種類の動作を行なう駆動部と駆動部の
動作を前記動作の内から選択的に変更する動作変更部と
を有した本体と、駆動部により駆動されるブラシ体とを
備えた電動歯ブラシにおいて、前記動作変更部を、所定
時間が経過したとき駆動部の動作を変更するよう形成し
てなる電動歯ブラシ。