JPH0810010Y2 - ホイールハブのエアブリーザ - Google Patents

ホイールハブのエアブリーザ

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JPH0810010Y2
JPH0810010Y2 JP10516189U JP10516189U JPH0810010Y2 JP H0810010 Y2 JPH0810010 Y2 JP H0810010Y2 JP 10516189 U JP10516189 U JP 10516189U JP 10516189 U JP10516189 U JP 10516189U JP H0810010 Y2 JPH0810010 Y2 JP H0810010Y2
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JP
Japan
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breather
wheel hub
axle
air
hole
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JP10516189U
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進 川幡
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Isuzu Motors Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両におけるホイールハブのエアブリーザ
に関し、特にブリーザ孔と該ブリーザ孔に挿入されたブ
リーザパイプとにより、エア通路を長尺化させることに
よって異物の浸入防止効果の向上を図ると共に、ブリー
ザパイプの内端開口部をホイールハブの内方位置へ配設
させることによって潤滑油面あるいはホイールの傾斜に
よる油漏れの防止効果の向上を図り、しかも構造が簡単
で製作の容易化を図るものに関する。
〔従来の技術〕
この種のホイールハブのエアブリーザにおいては、従
来のものとしてはアクスルの外端壁とハブキャップに取
り付けられたブリーザの内壁との一方にテーパ状凹部を
形成し、他方にテーパ状凸部を形成し、該テーパ状の凹
部と凸部とにより狭間隙を形成して潤滑油面あるいはホ
イールの傾斜による油漏れの防止および異物の浸入の防
止を図ったものが知られており(例えば実開昭64−3770
4号公報参照)、また、ナックルの先端軸にハブベアリ
ングを介してホイールハブが取り付けられている該ナッ
クルの先端軸に、その途中よりフロントアクスル連結側
にかけて通気孔を設け、この通気孔のフロントアクスル
連結側端に弁を備えて潤滑油面あるいはホイールの傾斜
による油漏れの防止および異物の浸入の防止を図ったも
のが知られている(例えば実開昭64−7004号公報参
照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のホイールハブのエアブリーザにおいては、
まず、前者のものはアクスルの外端壁とハブキャップに
取り付けられたブリーザの内壁との間にテーパ状の凹凸
部により狭間隙を形成したものであるから、テーパ状の
凹凸部による狭間隙は短寸のため。異物の浸入防止が効
果的でないばかりでなく、ホイールハブに対するブリー
ザ孔の位置がホイールハブの外側方に位置しているた
め、車両の旋回時におけるホイールハブ内の潤滑油面の
傾斜あるいは左右傾斜路面の走行時におけるホイールの
傾斜に伴うブリーザ孔の傾斜等による潤滑油面とブリー
ザ孔との相対許容傾斜角が小さいので、油漏れ防止が効
果的でなく、しかも凹凸部による狭間隙がテーパ状に形
成されているため、狭間隙の形成に寸法精度を必要とし
その製作および組立に手間を要するという問題があっ
た。
また、後者のものはナックルの先端軸にその途中より
フロントアクスル連結側にかけて通気孔を設けているも
のであるから、潤滑油面あるいはホイールの傾斜による
油漏れは防止できるものの、通気孔はナックルの先端軸
内の深部において屈折しているため、その製作が困難で
あるばかりでなく、通気孔の開口部がフロントアクスル
連結側に位置しているため、ブリーザの保守点検あるい
は補修が困難であるという問題があった。
本考案は上記従来技術の問題点を解決するもので、ブ
リーザ孔と該ブリーザ孔に挿入されたブリーザパイプと
により、エア通路を長尺化させることによって異物の浸
入防止効果の向上を図ることができると共に、ブリーザ
パイプの内端開口部をホイールハブの内方位置へ配設さ
せることによってホイールハブ内の潤滑油面あるいはホ
イールの傾斜による油漏れの防止効果の向上を図ること
ができ、しかも孔とパイプとによる構造が簡単で製作の
容易化を図ることができるホイールハブのエアブリーザ
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案のホイールハブの
エアブリーザにおいては、アクスル端部の中心部に外端
面から軸深部に亘って穿設されたブリーザ孔に、ホイー
ルハブに嵌着されたハブキャップと外端開口部において
一体のブリーザパイプが狭間隙を存して挿入されている
と共に、ブリーザパイプの内端開口部がブリーザ孔の深
部において連通されいるものである。
〔作用〕
上記のように構成されたホイールハブのエアブリーザ
は、アクスル端部の中心部に外端面から軸深部に亘って
穿設されたブリーザ孔に、ホイールハブに嵌着されたハ
ブキャップと外端開口部において一体のブリーザパイプ
が狭間隙を存して挿入されているものであるから、ホイ
ールの回転によるベアリングの摩擦熱により熱膨張され
たホイールハブ内のエアはブリーザ孔とブリーザパイプ
との狭間隙およびブリーザパイプ内のエア通路を通過し
て外部へ流出され、またホイールハブ内の熱収縮により
エアは逆流してホイールハブ内へ流入するのであるが、
ホイールハブ内と外部との間に形成されるエア通路は、
ブリーザ孔とブリーザパイプとにより形成される狭間隙
通路と、ブリーザパイプ通路とにより長尺化されると共
に、ブリーザパイプ通路と狭間隙通路とは反対方向へ方
向転換され、しかも狭間隙通路における長厚な油層によ
る三要素の協働作用によって、外部からホイールハブ内
への異物の浸入を効果的に阻止することができる。
また、ブリーザパイプの内端開口部はアクスル端部の
外端面から軸深部に亘って穿設されたブリーザ孔の深部
において連通されているものであるから、ブリーザパイ
プの内端開口部はホイールハブの内方位置へ配設される
ため、車両の旋回時におけるホイールハブ内の潤滑油面
の傾斜あるいは左右傾斜路面の走行時におけるホイール
の傾斜に伴うエアブリーザの傾斜等による潤滑油面とエ
アブリーザとの相対許容傾斜角は大きくなり、ホイール
ハブ内の潤滑油面あるいはホイールの傾斜による油漏れ
を効果的に阻止することができる。
さらに、エアブリーザはアクスル端面からの孔と、該
孔に挿入されたパイプとからなるものであるから、構造
が簡単で製作も容易であり、特に軸線方向の精度を要せ
ず組立を容易に行うことができる。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明すると、1はナッ
クルで、該ナックル1にはアクスル2が一体的に固設さ
れている。アクスル2にはその其部と端部においてベア
リング3,3′を介して図示しないホイールのホイールハ
ブ4が回動自在に枢着されており、アクスル2の端部の
ベアリング3′はワッシャ5を介してアクスル2の先端
部に螺合されたナット6および止めナット6′により固
定されていると共に、アクスル2の基部のベアリング3
はアクスル2とホイールハブ4との間に密嵌されたオイ
ルシール7によりホイールハブ4内にシールされてい
る。またホイールハブ4の外側開口部にはハブキャップ
8が嵌着されており、アクスル2端部の中心部に外端面
から軸深部に亘って穿設されているブリーザ孔9に、ハ
ブキャップ8と外端開口部11において一体に固着された
ブリーザパイプ10が狭間隙を存して挿入されていると共
に、ブリーザパイプ10の内端開口部12がブリーザ孔9の
深部においてブリーザ孔9と連通され、かつブリーザパ
イプ10の内端開口部12はホイールハブ4の内方位値へ配
設されている。したがって、車両のアクスルが路面に対
して通常の水平状態にある時はホイールハブ4内の潤滑
油面は水平Aに位置しており、エアブリーザのブリーザ
パイプ10からの油漏れはないが、車両の旋回時における
ホイールハブ4内の潤滑油面の傾斜あるいは左右傾斜路
面の走行時におけるホイールの傾斜に伴うエアブリーザ
の傾斜等により、潤滑油面とエアブリーザとは近接し、
これら潤滑油面とエアブリーザとの相対許容傾斜角を超
えるとエアブリーザからの油漏れの原因となるのである
が、これが従来の相対許容傾斜油面Bに対して本考案に
係るエアブリーザにおいては傾斜角の大きい相対許容傾
斜油面Cとなり、ホイールハブ4内の潤滑油面あるいは
ホイールの傾斜による油漏れを効果的に阻止することが
できる。
第2図は他の実施例であり、アクスル2に穿設されて
いるブリーザ孔13を径大に形成し、該ブリーザ孔13にブ
リーザ孔14を有するブリーザカラー15が嵌着され、ブリ
ーザカラー15とブリーザパイプ10との間に狭間隙を形成
すると共に、ブリーザカラー15の深部に空隙部16が形成
されており、該空隙部16によりホイールハブ4内の油温
変化によるポンピング作用の防止を図り、ブリーザパイ
プ10の内端開口部12近傍に付着した油のブリーザパイプ
10内への圧流を阻止することができると共に、外部から
の異物を留置することができる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているもので
あり、アクスル端部の中心部に外端面から軸深部に亘っ
て穿設されたブリーザ孔に、ホイールハブに嵌着された
ハブキャップと外端開口部において一体のブリーザパイ
プが狭間隙を存して挿入されているものであるから、エ
アブリーザにおけるエア通路は狭間隙通路とブリーザパ
イプ通路とにより長尺化されると共に、ブリーザパイプ
通路と狭間隙通路とは反転化され、しかも狭間隙通路に
おける長厚な油層による三要素の協働作用によって、外
部からホイールハブ内への異物の浸入防止効果の向上を
図ることができると共に、ブリーザパイプの内端開口部
はアクスル端部の外端面から軸線部に亘って穿設された
ブリーザ孔の深部において連通しているものであるか
ら、ブリーザパイプの内端開口部はホイールハブの内方
位置へ配設されることにより、ホイールハブ内の潤滑油
面とエアブリーザとの相対許容傾斜角は大きくなり、ホ
イールハブ内の潤滑油面あるいはホイールの傾斜による
油漏れの防止効果の向上を図ることができ、しかもエア
ブリーザはアクスル端面からの孔と、該孔に挿入された
パイプとからなるものであるから、構造が簡単で製作の
容易化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図はホイール
ハブのエアブリーザの縦断正面図、第2図はホイールハ
ブのエアブリーザの他の実施例を示す縦断正面図であ
る。 2……アクスル、4……ホイールハブ 8……ハブキャップ、9……ブリーザ孔 10……ブリーザパイプ、11……外端開口部 12……内端開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスル端部の中心部に外端面から軸深部
    に亘って穿設されたブリーザ孔に、ホイールハブに嵌着
    されたハブキャップと外端開口部において一体のブリー
    ザパイプが狭間隙を存して挿入されていると共に、ブリ
    ーザパイプの内端開口部がブリーザ孔の深部において連
    通されているホイールハブのエアブリーザ。
JP10516189U 1989-09-07 1989-09-07 ホイールハブのエアブリーザ Expired - Lifetime JPH0810010Y2 (ja)

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JPH0344001U JPH0344001U (ja) 1991-04-24
JPH0810010Y2 true JPH0810010Y2 (ja) 1996-03-27

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