JPH0799389A - 電子部品搭載用多層基板の製造方法 - Google Patents

電子部品搭載用多層基板の製造方法

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JPH0799389A
JPH0799389A JP5265837A JP26583793A JPH0799389A JP H0799389 A JPH0799389 A JP H0799389A JP 5265837 A JP5265837 A JP 5265837A JP 26583793 A JP26583793 A JP 26583793A JP H0799389 A JPH0799389 A JP H0799389A
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JP
Japan
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hole
mounting
manufacturing
multilayer substrate
conductive
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JP5265837A
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English (en)
Inventor
Masatome Takada
昌留 高田
Yoshihiko Kiritani
良彦 桐谷
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品搭載部の周囲,ボンディングパッ
ド,及び導電孔に損傷を与えることがない,電子部品搭
載用多層基板の製造方法を提供すること。 【構成】 複数の絶縁基材91〜93を積層して積層体
99を得る。次いで,積層体を貫通する貫通穴95を穿
設し,搭載用開口部920,930及び導電孔911を
それぞれ閉塞部材により閉塞する。次に,貫通穴95内
に第一金属メッキ膜3を形成し,上記閉塞部材を除去す
る。その後,貫通穴95の内部,導電孔911及び電子
部品搭載部90の周囲のボンディングパッド11に第二
金属メッキ膜4を施してもよい。また,貫通穴95内に
無電解銅メッキ膜を施した後に第一金属メッキ膜3を形
成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,貫通穴及び配線回路パ
ターンを有する電子部品搭載用多層基板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術】従来,電子部品搭載用基板としては,図2
4に示すごとく,複数の絶縁基材91,92,93を積
層した積層体99を有すると共に,電子部品搭載部90
の下部には導電孔919を設けてなる電子部品搭載用多
層基板9がある。上記電子部品搭載用多層基板9は,上
記積層体99を貫通する貫通穴95と,配線回路パター
ン1と,ボンディングパッド11とを有している。
【0003】上記貫通穴95の内壁は,金属メッキ膜3
及びニッケル金メッキ膜4により被覆されている。上記
ボンディングパッド11は,電子部品搭載部90の周囲
に形成されており,ニッケル金メッキ膜4により被覆さ
れている。上記導電孔919の内壁は,金属膜10及び
ニッケル金メッキ膜4により被覆されている。上記積層
体99の外表面に形成された配線回路パターン1は,金
属メッキ膜3及びニッケル金メッキ膜4により被覆され
ている。
【0004】上記絶縁基材91〜93は,レジスト膜2
及び接着材6により接合されている。上記電子部品搭載
部90は,絶縁基材92,93に穿設された搭載用開口
部920,930により囲まれている。電子部品搭載部
90には,電子部品82が搭載される。該電子部品82
は,ワイヤー83を介して,上記ボンディングパッド1
1と電気的に接続される。上記貫通穴95内には,リー
ドピンが挿着される。
【0005】次に,従来にかかる,上記電子部品搭載用
多層基板9の製造方法について説明する。まず,図18
に示すごとく,最上層としての絶縁基材93の表側面
を,銅材12により被覆する。次いで,絶縁基材93に
搭載用開口部930を穿設する。次に,図19に示すご
とく,中間層としての絶縁基材92に,銅材からなる配
線回路パターン1及びボンディングパッド11と,搭載
用開口部920とを形成する。次いで,上記ボンディン
グパッド11の表面には無電解銅メッキ膜5を,上記配
線回路パターン1の表面にはレジスト膜2を施す。
【0006】次に,図20に示すごとく,最下層として
の絶縁基材91の裏側面を,銅材12により被覆する。
次いで,上記絶縁基材91に導電孔919を穿設する。
次いで,上記絶縁基材91の表側面には配線回路パター
ン1を,上記導電孔919の内壁には金属膜10を形成
する。上記配線回路パターン1及び金属膜10は,ニッ
ケル金メッキ膜からなる。次いで,上記配線回路パター
ン1の表面を,レジスト膜2により被覆する。
【0007】次に,図21に示すごとく,接着材6を用
いて,上記絶縁基材91,92,93を積層接合し,積
層体99を形成する。次に,図22に示すごとく,上記
積層体99に,貫通穴95を穿設する。次いで,該貫通
穴95及び導電孔919の内壁を含む積層体99の全表
面を,金属メッキ膜3により被覆する。
【0008】次に,図23に示すごとく,積層体99の
外表面を被覆する銅材及び金属メッキ膜3を露光,エッ
チング処理して,配線回路パターン1を形成する。ま
た,ボンディングパッド11及び金属膜10を覆う金属
メッキ膜3を,エッチング処理により除去する。次い
で,上記ボンディングパッド11及び金属膜10の表面
に,無電解銅メッキ膜5を施す。次に,上記無電解銅メ
ッキ膜5及び金属メッキ膜3の表面を,再度ニッケル金
メッキ膜4により被覆する。これにより,上記従来の電
子部品搭載用多層基板9が得られる。
【0009】上記電子部品搭載用多層基板9において
は,外表面に形成された配線回路パターン1,ボンディ
ングパッド11,貫通穴95,及び導電孔919が,ニ
ッケル金メッキ膜4により被覆されているため,耐錆性
に優れている。また,複数の絶縁基材91〜93が積層
されているため,高密度に配線回路パターン1を形成す
ることができる。
【0010】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の電
子部品搭載用多層基板の製造方法においては,図22,
図23に示すごとく,電子部品搭載部90の周囲,ボン
ディングパッド11,及び導電孔919を覆う金属メッ
キ膜3を,エッチング処理により除去する際に,上記ボ
ンディングパッド11及び金属膜10の表面が,損傷を
受ける。
【0011】そのため,ボンディングパッド11と接続
している配線回路パターン1と電子部品82との電気的
接続性が悪化する。また,金属膜10が損傷を受けた場
合には,電子部品82の下部側の配線回路パターンの電
位を電子部品搭載用多層基板の裏側面(最下面)に効率
よく電気導通させることができない。本発明はかかる従
来の問題点に鑑み,電子部品搭載部の周囲,ボンディン
グパッド,及び導電孔に損傷を与えることがない,電子
部品搭載用多層基板の製造方法を提供しようとするもの
である。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,複数の絶縁基材を積層し
てなると共に,電子部品搭載部の下部には導電孔を設け
てなる電子部品搭載用多層基板の製造方法において,
(a)予め配線回路パターンと導電孔とを形成すると共
に,上記導電孔に表側面と裏側面との電気導通を図るた
めの金属膜を施した最下層の絶縁基材を準備し,(b)
上記最下層の絶縁基材の少なくとも上側に,更に予め配
線回路パターンを形成してあると共に電子部品搭載用の
搭載用開口部を有する絶縁基材を,1枚又は複数枚積層
接合して積層体を形成し,(c)上記積層体に,該積層
体を貫通する貫通穴を穿設し,(d)上記搭載用開口部
及び導電孔をそれぞれ閉塞部材により閉塞し,(e)上
記貫通穴の内部に第一金属メッキ膜を形成し,(f)そ
の後,上記搭載用開口部及び導電孔から上記閉塞部材を
除去することを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製
造方法にある(第1製造方法)。
【0013】本発明において最も注目すべきことは,搭
載用開口部及び導電孔をそれぞれ閉塞部材により閉塞し
た後にメッキ処理を行って,貫通穴内を金属メッキ膜に
より被覆していることである。
【0014】上記導電孔には,これを設けた絶縁基材の
表側面と裏側面との電気導通を図るための,金属膜が形
成されている。上記導電孔は,これを設けた絶縁基材
に,1又は複数個形成される。上記導電孔の孔径は,
0.1〜0.8mmであることが好ましい。0.1mm
未満では,機械的に開口部を形成するのが困難である。
一方,0.8mmを越える場合には,導通孔としての格
別の効果の向上はなく,却って,電子部品搭載部の下部
に,多くの導通孔を設けることができず,高密度実装化
が妨げられるおそれがある。また,上記孔径が大きくな
り,0.8mm以上の導電孔を多く設けると,電子部品
搭載用多層基板自体の強度が低下するおそれがある。
【0015】また,上記導電孔の孔間隔は,0.1mm
以上を保持していることが好ましい。0.1mm未満で
は,導電孔間における電気的障害が発生するおそれがあ
る。尚,孔間隔が30mmを越えると,電子部品搭載部
の下部における導電孔の数が少なくなり過ぎるおそれが
ある。上記複数枚の絶縁基材は,プリプレグ等の接着材
により接合され,積層体を形成する。
【0016】上記第一金属メッキ膜は,銅,アルミ等を
用いている。上記配線回路パターンは,銅,アルミ等を
用いている。上記絶縁基材は,ガラスエポキシ基板,ガ
ラスポリイミド基板,ガラストリアジン基板等を用い
る。上記閉塞部材としては,例えば,感光性ドライフィ
ルム等を用いる。上記貫通穴内には,例えばリードピン
が挿着される。
【0017】また,上記製造方法においては,上記閉塞
部材を除去した後,貫通穴の内部,導電孔及び搭載用開
口部の周囲の配線回路パターンに第二金属メッキ膜を施
すことが好ましい。これにより,貫通穴の内部,導電孔
及び配線回路パターンに耐錆性を付与することができ
る。
【0018】上記第二金属メッキ膜は,例えば,電気メ
ッキ法により形成される。該電気メッキ法は,配線回路
パターン,ボンディングパッド,金属膜,及び金属メッ
キ膜からなる導電材を帯電させた状態で,積層体をメッ
キ液に浸漬し,これらの導電材の表面にのみ上記第二金
属メッキ膜を形成させる方法である。上記電気メッキ法
によれば,上記導電材以外に第二金属メッキ膜が形成さ
れることがないため,エッチング処理が不要となる。
【0019】上記第二金属メッキ膜は,ニッケルメッキ
又は金メッキの単体膜,或いはニッケルメッキ及び金メ
ッキの複合膜等である。また,上記第二金属メッキ膜に
おけるニッケル膜の厚みは,5μm以上とすることが好
ましい。5μm未満の場合には,上記効果が少ない。ま
た,金メッキ膜は,0.1μm以上とすることが好まし
い。0.1μm未満の場合には,ボンディング性が悪い
という問題がある。
【0020】また,他の製造方法としては,複数の絶縁
基材を積層してなると共に,電子部品搭載部の下部には
導電孔を設けてなる電子部品搭載用多層基板の製造方法
において,(a)予め配線回路パターンと導電孔とを形
成すると共に,上記導電孔に表側面と裏側面との電気導
通を図るための金属膜を施した最下層の絶縁基材を準備
し,(b)上記最下層の絶縁基材の少なくとも上側に,
更に予め配線回路パターンを形成してあると共に電子部
品搭載用の搭載用開口部を有する絶縁基材を1枚又は複
数枚積層接合して積層体を形成し,(c)上記積層体に
該積層体を貫通する貫通穴を穿設し,(d)上記導電孔
及び搭載用開口部を含めて上記積層体の全表面に無電解
金属メッキ膜を施し,(e)上記搭載用開口部及び導電
孔をそれぞれ閉塞部材により閉塞し,(f)上記貫通穴
の内部に第一金属メッキ膜を形成し,(g)上記搭載用
開口部及び導電孔から上記閉塞部材を除去し,(h)そ
の後,上記第一金属メッキ膜により被覆されなかった無
電解銅メッキ膜を除去することを特徴とする電子部品搭
載用多層基板の製造方法がある(第2製造方法)。
【0021】この第2製造方法によれば,上記無電解銅
メッキ膜は,例えば,ソフトエッチング等により容易に
除去することができる。そのため,ボンディングパッ
ド,金属膜,及び配線回路パターンが,損傷及び汚染を
受けない。上記ソフトエッチング処理は,例えば,硫酸
と過酸化水素水との混合液をスプレー方式により積層体
全面に噴きつけて行われる。また,その他は,前記第1
製造方法と同様である。
【0022】
【作用及び効果】本発明の第1製造方法においては,搭
載用開口部及び導電孔をそれぞれ閉塞部材により閉塞し
た状態で,貫通穴内に第一金属メッキ膜を形成してい
る。そのため,貫通穴への第一金属メッキ膜形成時に,
この第一金属メッキ膜を必要としない搭載用開口部及び
導電孔には,第一金属メッキ膜が形成されない。
【0023】また,上記搭載用開口部及び導電孔が上記
閉塞部材により閉塞される際に,電子部品搭載部の周囲
も閉塞される。そのため,電子部品搭載部内にはメッキ
液が浸入せず,電子部品搭載部の周囲には金属メッキ膜
が形成されない。それ故,貫通穴へ第一金属メッキ膜を
形成した後に,電子部品搭載部の周囲,搭載用開口部,
及び導電孔をエッチングする必要がなく,これらに損傷
及び汚染を与えない。
【0024】また,エッチング処理を行う必要がないた
め,作業効率が向上する。尚,上記導電孔は,本来の目
的である電子部品搭載部から電子部品搭載用多層基板の
裏側面への電気導通の他に,電子部品から発生する熱を
電子部品搭載用多層基板の裏側面へ放出させるための,
放熱用穴として用いることもできる。また,本発明の製
造方法によれば,一般的なプリント基板製造ラインを用
いて,電子部品搭載用多層基板を製造することができ
る。
【0025】また,第2製造方法においては,積層体に
貫通穴を穿設した後に,積層体の全表面及び導電孔並び
に搭載用開口部に無電解金属メッキを施し,その後にマ
スクフィルム等の閉塞部材を用いている。そのため,上
記閉塞部材は,無電解金属メッキの影響を受けず,様々
な材質,形状,厚みのものを用いることができる。その
他,上記第1製造方法と同様の効果を得ることができ
る。本発明によれば,電子部品搭載部の周囲,ボンディ
ングパッド,及び導電孔に損傷を与えることがない,電
子部品搭載用多層基板の製造方法を提供することができ
る。
【0026】
【実施例】 実施例1 本発明にかかる電子部品搭載用多層基板の製造方法につ
いて,図1〜図11を用いて説明する。本例の製造方法
により製造される電子部品搭載用多層基板9は,図1に
示すごとく,3枚の絶縁基材91,92,93を積層し
た積層体99と,該積層体99に形成された電子部品搭
載部90とを有している。該電子部品搭載部90の下部
には,絶縁基材91の表側面と裏側面との電気導通を図
るための導電孔911を設けてなる。また,上記電子部
品搭載用多層基板9は,上記積層体99を貫通する貫通
穴95と,配線回路パターン1と,ボンディングパッド
11とを有している。
【0027】上記貫通穴95の内壁は,第一金属メッキ
膜3及び第二金属メッキ膜4により被覆されている。第
一金属メッキ膜3としては銅を用いる。第二金属メッキ
膜4としては,ニッケルメッキ又は金メッキの単体膜,
或いは両メッキからなる複合膜等がある。上記ボンディ
ングパッド11は,電子部品搭載部90の周囲に形成さ
れており,第二金属メッキ膜4により被覆されている。
【0028】上記導電孔911の内壁は,金属膜10及
び第二金属メッキ膜4により被覆されている。上記導電
孔911は,図11に示すごとく,直径約0.5mm
で,またその孔間隔は約2mmに形成され,電子部品搭
載部90の下部,即ち絶縁基材91に9個形成されてい
る。また,図1に示すごとく,上記積層体99の外表面
に形成された配線回路パターン1は,第二金属メッキ膜
4により被覆されている。上記絶縁基材91〜93は,
レジスト膜2及び接着材6により接合されている。
【0029】上記電子部品搭載部90は,上記搭載用開
口部920,930により囲まれている。電子部品搭載
部90には,絶縁基材91の表側面に形成された搭載用
パッド84の上に,電子部品82が搭載される。該電子
部品82は,ワイヤー83により,電子部品搭載部90
の周囲に形成されたボンディングパッド11と電気的に
接続される。また,電子部品82の下面側の配線回路パ
ターン1は,導電孔911に電気的に接続され,絶縁基
材91の裏側面へ導通している。
【0030】次に,上記電子部品搭載用多層基板9の製
造方法について説明する。まず,図2に示すごとく,最
上層としての絶縁基材93の表側面に,銅からなる配線
回路パターン1を形成する。次いで,絶縁基材93に搭
載用開口部930を穿設する。次に,図3に示すごと
く,中間層としての絶縁基材92に,銅からなる配線回
路パターン1及びボンディングパッド11と,搭載用開
口部920とを形成する。次いで,上記配線回路パター
ン1の表面に,レジスト膜2を施す。
【0031】次に,図4に示すごとく,最下層としての
絶縁基材91に,銅からなる配線回路パターン1を形成
する。次いで,上記絶縁基材91に導電孔911を穿設
する。次いで,上記導電孔911の内壁を,金属膜10
により被覆する。次いで,上記絶縁基材91の表側面に
形成された配線回路パターン1の表面を,レジスト膜2
により被覆する。
【0032】次に,図5に示すごとく,プリプレグ等の
接着材6を用いて,上記絶縁基材91,92,93を積
層接合し,積層体99を形成する。次に,図6に示すご
とく,上記積層体99に,該積層体99を貫通する貫通
穴95を穿設する。次に,図7に示すごとく,上記積層
体99の表側面及び裏側面に,フィルム状の閉塞部材7
1,72を載置する。該閉塞部材71,72には,積層
体99の貫通穴95と対向する位置に,予め穴部71
5,725が穿設されている。
【0033】次に,図8に示すごとく,上記積層体99
をメッキ液中に浸漬し,上記貫通穴95の内壁を第一金
属メッキ膜3により被覆する。次に,図9に示すごと
く,上記閉塞部材71,72を,それぞれ積層体99か
ら除去する。次に,図10に示すごとく,外方に露出し
ている配線回路パターン1,ボンディングパッド11,
第一金属メッキ膜3,及び金属膜10の表面を,第二金
属メッキ膜4により被覆する。該第二金属メッキ膜4
は,ニッケルメッキまたは金メッキの単体膜,或いはニ
ッケルメッキ及び金メッキの複合膜であり,電気メッキ
法により形成される。
【0034】該電気メッキ法は,配線回路パターン1,
ボンディングパッド11,金属膜10,及び第一金属メ
ッキ膜3からなる導電材を帯電させた状態で,積層体9
9をメッキ液に浸漬し,上記導電材の表面にのみ上記第
二金属メッキ膜を形成させる方法である。これにより,
図1に示す上記電子部品搭載用多層基板9が得られる。
【0035】次に,本例の作用効果について説明する。
本例においては,図8に示すごとく,搭載用開口部92
0,930及び導電孔911を閉塞部材71,72によ
り閉塞した状態で,貫通穴95内に第一金属メッキ膜3
を形成している。そのため,上記搭載用開口部及び導電
孔には,金属メッキ膜が形成されない。
【0036】また,上記閉塞部材71,72は,上記搭
載用開口部及び導電孔を閉塞すると同時に,これら開口
部の中に位置する電子部品搭載部の周囲をも閉塞する。
そのため,電子部品搭載部90の周囲には第一金属メッ
キ膜が形成されない。従って,エッチング処理の必要が
なく,電子部品搭載部90の周囲,搭載用開口部92
0,930,及び導電孔911は,損傷及び汚染を受け
ない。また,エッチング処理を行う必要がないため,作
業効率が向上する。
【0037】また,上記閉塞部材71,72を除去した
後には,貫通穴95の内壁,導電孔911,及びボンデ
ィングパッド11に,第二金属メッキ膜4を施してい
る。そのため,貫通穴95の内部,搭載用開口部92
0,930及びボンディングパッド11に,耐錆性を付
与することができる。また,本例においては,絶縁基材
91に多数の導電孔911を設けてあるので,電子部品
82の下部における配線回路パターン1の電位を,効率
的に絶縁基材91の裏側面に導くことができ,高速化を
図ることができる。尚,上記導電孔911は,放熱用穴
として使用することもできる。
【0038】実施例2 本例の電子部品搭載用多層基板の製造方法においては,
図12に示すごとく,貫通穴95内に,無電解銅メッキ
膜5を形成した後に第一金属メッキ膜3を施している。
以下,上記電子部品搭載用多層基板の製造方法につい
て,図13〜図15を用いて説明する。まず,前記実施
例1と同様に3枚の絶縁基材91〜93を積層接合し,
積層体99を得た後,該積層体99を貫通する貫通穴9
5を穿設する(図6参照)。次に,図13に示すごと
く,導電孔911及び搭載用開口部920,930を含
めて,上記積層体99の全表面に無電解金属メッキ膜5
を施す。
【0039】次に,図14に示すごとく,上記搭載用開
口部920,930及び導電孔911をそれぞれ閉塞部
材71,72により閉塞する。該閉塞部材71,72に
は,上記積層体99の貫通穴95に対向する位置に,予
め穴部715,725が穿設されている。次いで,上記
積層体99をメッキ液中に浸漬し,貫通穴95内の無電
解銅メッキ膜5を第一金属メッキ膜3により被覆する。
【0040】次に,図15に示すごとく,上記閉塞部材
71,72を積層体99から除去する。次いで,上記第
一金属メッキ膜3により覆われていない無電解銅メッキ
膜5を除去する。次に,外方に露出している配線回路パ
ターン1,ボンディングパッド11,第一金属メッキ膜
3,及び金属膜10の表面を,第二金属メッキ膜4によ
り被覆する。該第二金属メッキ膜4は,前記実施例1と
同様の電気メッキ法により形成する。これにより,図1
2に示す上記電子部品搭載用多層基板9が得られる。
【0041】その他は,前記実施例1と同様である。本
例においては,貫通穴95内に無電解銅メッキ膜5を施
した後に,第一金属メッキ膜3を形成している。そのた
め,上記閉塞部材として様々な性質,形状,厚みのもの
を用いることができる。また,本発明の製造方法によれ
ば,一般的なプリント基板製造ラインを用いて,電子部
品搭載用多層基板を製造することができる。その他は,
前記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0042】実施例3 本例の電子部品搭載用多層基板においては,図16,図
17に示すごとく,電子部品搭載部90の下方に,前記
実施例1よりも多数の導電孔912を有している。その
他は,前記実施例1と同様である。
【0043】本例の電子部品搭載用多層基板は,多数の
導電孔912を設けている。そのため,上記実施例1の
電子部品搭載用多層基板に比較して,電子部品の下部に
おける配線回路パターン1と絶縁基材91の裏側面にお
ける配線回路パターン1との間を,一層多数回路接続す
ることができ,高速化,高密度実装化を図ることができ
る。その他は,前記実施例1と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電子部品搭載用多層基板の断面図。
【図2】実施例1における,積層前の,最上層としての
絶縁基材の断面図。
【図3】実施例1における,積層前の,中間層としての
絶縁基材の断面図。
【図4】実施例1における,積層前の,最下層としての
絶縁基材の断面図。
【図5】実施例1の積層体の断面図。
【図6】実施例1における,貫通穴を穿設した積層体の
断面図。
【図7】実施例1における,閉塞部材が載置された積層
体の断面図。
【図8】実施例1における,貫通穴内に第一金属メッキ
膜が施された積層体の断面図。
【図9】実施例1における,閉塞部材が除去された積層
体の断面図。
【図10】実施例1における,第二金属メッキ膜が施さ
れた積層体の断面図。
【図11】実施例1における,導電孔の穿設位置を示す
説明図。
【図12】実施例2の電子部品搭載用多層基板の断面
図。
【図13】実施例2における,無電解銅メッキ膜が施さ
れた積層体の断面図。
【図14】実施例2における,閉塞部材が載置され,貫
通穴内に金属メッキ膜が施された積層体の断面図。
【図15】実施例2における,閉塞部材が除去された積
層体の断面図。
【図16】実施例3の電子部品搭載用多層基板の要部断
面図。
【図17】実施例3における,導電孔の穿設位置を示す
説明図。
【図18】従来例における,積層前の,最上層としての
絶縁基材の断面図。
【図19】従来例における,積層前の,中間層としての
絶縁基材の断面図。
【図20】従来例における,積層前の,最下層としての
絶縁基材の断面図。
【図21】従来例の積層体の断面図。
【図22】従来例における,貫通穴を穿設し,全表面に
第一金属メッキ膜が施された積層体の断面図。
【図23】従来例における,不要な部分の第一金属メッ
キ膜が除去された積層体の断面図。
【図24】従来例の電子部品搭載用多層基板の断面図。
【符号の説明】 1...配線回路パターン, 10...金属膜, 11...ボンディングパッド, 3...第一金属メッキ膜, 4...第二金属メッキ膜, 5...無電解銅メッキ膜, 71,72...閉塞部材, 82...電子部品, 9...電子部品搭載用多層基板, 90...電子部品搭載部, 91,92,93...絶縁基材, 911,912...導電孔, 920,930...搭載用開口部, 95...貫通穴, 99...積層体,
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/42 B 7511−4E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁基材を積層してなると共に,
    電子部品搭載部の下部には導電孔を設けてなる電子部品
    搭載用多層基板の製造方法において,(a)予め配線回
    路パターンと導電孔とを形成すると共に,上記導電孔に
    表側面と裏側面との電気導通を図るための金属膜を施し
    た最下層の絶縁基材を準備し,(b)上記最下層の絶縁
    基材の少なくとも上側に,更に予め配線回路パターンを
    形成してあると共に電子部品搭載用の搭載用開口部を有
    する絶縁基材を,1枚又は複数枚積層接合して積層体を
    形成し,(c)上記積層体に,該積層体を貫通する貫通
    穴を穿設し,(d)上記搭載用開口部及び導電孔をそれ
    ぞれ閉塞部材により閉塞し,(e)上記貫通穴の内部に
    第一金属メッキ膜を形成し,(f)その後,上記搭載用
    開口部及び導電孔から上記閉塞部材を除去することを特
    徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記閉塞部材を除去
    した後,上記貫通穴及び導電孔の内部,並びに外方に露
    出した配線回路パターンの表面に,第二金属メッキ膜を
    施すことを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記第二金属メッキ
    膜は,ニッケルメッキ又は金メッキの単体膜,或いはニ
    ッケルメッキ及び金メッキの複合膜であることを特徴と
    する電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3において,上記最
    下層の絶縁基材は複数個の導電孔を有することを特徴と
    する電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3,又は4において,上
    記導電孔の孔径は,0.1〜0.8mmであることを特
    徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4,又は5において,上
    記導電孔は,孔間隔0.1mm以上を保持して,配置さ
    れていることを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5,又は6において,上
    記第一金属メッキ膜は,銅であることを特徴とする電子
    部品搭載用多層基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 複数の絶縁基材を積層してなると共に,
    電子部品搭載部の下部には導電孔を設けてなる電子部品
    搭載用多層基板の製造方法において,(a)予め配線回
    路パターンと導電孔とを形成すると共に,上記導電孔に
    表側面と裏側面との電気導通を図るための金属膜を施し
    た最下層の絶縁基材を準備し,(b)上記最下層の絶縁
    基材の少なくとも上側に,更に予め配線回路パターンを
    形成してあると共に電子部品搭載用の搭載用開口部を有
    する絶縁基材を1枚又は複数枚積層接合して積層体を形
    成し,(c)上記積層体に該積層体を貫通する貫通穴を
    穿設し,(d)上記導電孔及び搭載用開口部を含めて上
    記積層体の全表面に無電解金属メッキ膜を施し,(e)
    上記搭載用開口部及び導電孔をそれぞれ閉塞部材により
    閉塞し,(f)上記貫通穴の内部に第一金属メッキ膜を
    形成し,(g)上記搭載用開口部及び導電孔から上記閉
    塞部材を除去し,(h)その後,上記第一金属メッキ膜
    により被覆されなかった無電解銅メッキ膜を除去するこ
    とを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において,上記閉塞部材を除去
    した後,上記貫通穴及び導電孔の内部,並びに外方に露
    出した配線回路パターンの表面に,第二金属メッキ膜を
    施すことを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9において,上記第二金属メッ
    キ膜は,ニッケルメッキ又は金メッキの単体膜,或いは
    ニッケルメッキ及び金メッキの複合膜であることを特徴
    とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8,9,又は10において,上
    記最下層の絶縁基材は複数個の導電孔を有することを特
    徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし10,又は11におい
    て,上記導電孔の孔径は,0.1〜0.8mmであるこ
    とを特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし11,又は12におい
    て,上記導電孔は,孔間隔0.1mm以上を保持して,
    配置されていることを特徴とする電子部品搭載用多層基
    板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8ないし12,又は13におい
    て,上記金属メッキ膜は,銅であることを特徴とする電
    子部品搭載用多層基板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109076708A (zh) * 2016-04-26 2018-12-21 株式会社村田制作所 树脂多层基板的制造方法
US11439026B2 (en) * 2019-06-24 2022-09-06 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Printed circuit board

Cited By (3)

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CN109076708B (zh) * 2016-04-26 2021-04-20 株式会社村田制作所 树脂多层基板的制造方法
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