JPH0799271A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0799271A
JPH0799271A JP5332947A JP33294793A JPH0799271A JP H0799271 A JPH0799271 A JP H0799271A JP 5332947 A JP5332947 A JP 5332947A JP 33294793 A JP33294793 A JP 33294793A JP H0799271 A JPH0799271 A JP H0799271A
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group
semiconductor device
film
silicone ladder
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JP5332947A
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Etsushi Adachi
悦志 足立
Hiroshi Adachi
廣士 足達
Shigeyuki Yamamoto
茂之 山本
Hiroyuki Nishimura
浩之 西村
Shintarou Minami
伸太朗 南
Susumu Tajima
享 田島
Hiroshi Tobimatsu
博 飛松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0757Macromolecular compounds containing Si-O, Si-C or Si-N bonds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • HELECTRICITY
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    • H01L23/3157Partial encapsulation or coating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/12Passive devices, e.g. 2 terminal devices
    • H01L2924/1204Optical Diode
    • H01L2924/12044OLED

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂モールドに対して応力耐性をより高く
し、かつ、紫外線照射効率を高くすることを目的とす
る。 【構成】 酸化膜2,アルミ配線3,アルミボンディン
グパッド3a,シリコン窒化膜4,トランジスタ6など
があらかじめ形成されている半導体基板1上に、末端に
水素原子をもち側鎖にメチル基をもつシリコーンラダー
系樹脂からなる樹脂膜5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には、モール
ド樹脂で封止される紫外線消去型の半導体装置に関する
ものであり、より特定的には、封止の際にモールド樹脂
から受ける応力に対して、優れた緩衝効果を有する応力
緩衝膜を備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のモールド樹脂により封止される半
導体装置では、半導体素子の微細化にともない、封止樹
脂の応力による揮発不良または誤動作が問題となってい
る。この問題を解決するために、樹脂層によりなる応力
緩衝膜を素子表面に形成する方法が提案されている。例
えば、特開昭55−50645号公報に示された半導体
装置では、側鎖にフェニル基,メチル基などの耐熱性を
高くする基と、アルキル基など加熱処理によって架橋結
合を形成する基を合わせ持つシリコーンラダー系樹脂を
表面保護膜として用いている。
【0003】図3は、上記文献に開示された従来の半導
体装置の製造工程を示す断面図である。以下、この半導
体装置の製造方法について説明する。まず、図3(a)
に示すように、シリコンからなる半導体基板31上に、
ベース領域32とエミッタ領域33を形成する。つい
で、図3(b)に示すように、この上にフェニルトリエ
トキシシランの加熱重合物であるシリコーン系合成樹脂
のシクロヘキサノン溶液をスピンナーを用いて塗布して
乾燥し、シリコーンラダー系樹脂膜34を形成する。
【0004】次に、図3(c)に示すように、この上に
コレクタ領域となる半導体基板31、およびベース領域
32,エミッタ領域33の電極取り出し口の上部に窓の
開いたフォトレジストパターン35を形成する。次に、
このフォトレジストパターン35をマスクとして、1,
1,1−トリクロロエタンを用いて、シリコーンラダー
系樹脂膜34をエッチングし、フォトレジスト35を除
去して350℃で1時間熱処理を行い、図3(d)に示
すように、架橋したシリコーンラダー系樹脂パターン3
4aを形成する。
【0005】ついで、図3(e)に示すように、シリコ
ーンラダー系樹脂パターン34aの開口部を埋めるよう
にアルミ蒸着膜36を形成し、この上に所定の形状を有
するフォトレジストパターン35aを形成する。つい
で、このフォトレジストパターン35aをマスクとして
アルミ蒸着膜36をエッチングすることにより、図3
(f)に示すように、アルミ電極36aを形成し、目的
の半導体装置を形成するようにしている。
【0006】ここで、上述した従来技術における、フェ
ニルトリエトキシシランの加熱重合物などからなるシリ
コーンラダー系樹脂を備えるMOSトランジスタでは、
高温の環境下に放置した後でも、ソース・ドレイン間の
リーク電流が安定していることが明らかになっている。
【0007】一方、図4は、特開昭56−118334
号公報に示された半導体装置を示す断面図である。同図
において、41は半導体基板、44は半導体基板41上
に形成したアルミ配線およびワイヤボンディング用アル
ミ電極パッドとなるアルミニウム膜、45はPSG膜、
46はポリイミドからなる表面保護膜である。この、半
導体装置は表面保護膜46を設けることにより、α線に
よるソフトエラーを起こさず、機械的ストレスを受けて
も下地のPSG膜45にクラックが生じない特徴を持
つ。
【0008】ところで、表面保護膜46の形成のための
ポリイミド膜のエッチングには、アルカリ溶液が用いら
れ、これがアルミニウム表面を侵食するため、アルミパ
ッドに荒れが生じることがある。このアルミパッドの荒
れは、Auワイヤボンディング時にアルミパッドとAu
ワイヤとの接合不良を引き起こし、半導体装置の信頼性
を招く。しかし、PSG膜45があることでこのアルミ
パッドの荒れを防ぐことができる。この半導体装置で
は、まず、ポリイミド膜形成前にCVD法によりPSG
膜45を形成し、この状態でポリイミド膜の開口のため
のエッチング処理を行う。そしてこの後、アルミパッド
上のPSG膜45をHFとNH4 Fの混合液により選択
的にエッチング除去している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のように構
成されていたので、まず、半導体装置をパッケージ化し
たとき、モールドするモールド樹脂から受ける応力に対
する保護効果については期待できないという問題があっ
た。なぜならば、この従来技術におけるシリコーンラダ
ー系樹脂膜は、形成可能な膜厚が2μmであり、応力緩
衝膜としては薄いからである。これは、シリコーンラダ
ー系樹脂の分子量があまり大きくないからである。
【0010】従来では、側鎖にフェニル基、メチル基な
どの耐熱性の高い基とアルキル基など加熱処理によって
架橋結合を形成する基を合わせ持つシリコーンラダー系
樹脂やポリイミド樹脂を表面保護膜として用いている。
表面保護膜の性能を考えれば、耐熱性が高いほど、それ
を用いた半導体装置の信頼性が高くなる。
【0011】ここで、シリコーンラダー系樹脂の耐熱性
はその側鎖によって性質が異なるが、大気中ではフェニ
ル基を有するものが耐熱温度500〜550℃で最も高
く、ポリイミド樹脂をも上回る。ところが、酸素の無い
雰囲気、例えば、窒素中ではメチル基を有するシリコー
ンラダー系樹脂が700℃の耐熱性を持つ。したがっ
て、表面保護膜がモールド樹脂で封止された状態で用い
られることから、表面保護膜にはメチル基を有するシリ
コーンラダー系樹脂が最適であるといえる。しかしなが
ら、メチル基を側鎖に有するシリコーンラダー系樹脂
は、従来では高分子量化が困難で、従って、厚い膜は形
成することが困難であったため、モールド樹脂からの応
力を緩衝するには膜厚が不十分であった。
【0012】また、従来技術では、例えば、特開昭55
−50645号公報に示された半導体装置では、エッチ
ングに、1,1,1−トリクロロエタンを用いている。
1,1,1−トリクロロエタンは、水との反応で、腐食
性の塩化水素を発生し、又、火気により容易に分解し、
塩化水素などのガスを発生する。1,1,1−トリクロ
ロエタンは、このような性質を有するため、その取扱い
に注意が必要で、エッチング装置、エッチング容器の材
質に制限を受けるという問題があった。
【0013】一方、ポリイミドは応力緩衝膜としては機
能するが、耐熱性,安定性が劣るという問題があった。
そして、ポリイミドを用いる場合は、ポリイミド樹脂膜
のエッチングのときのアルミパッド荒れを防止するため
に、PSG膜の形成、およびそのパターン形成を行う必
要があり、プロセスが複雑になるという問題があった。
【0014】さらに、従来では表面保護膜をOTPRO
Mなどの紫外線消去形半導体記憶装置上に形成した場
合、紫外線消去ができないとか、適用できる紫外線波長
などに制限を受ける問題があった。例えば、ポリイミド
樹脂膜を用いたときは、波長が400nm以下の光は透
過しないため、メモリ情報を消去するための紫外線光が
使用できない。又、特開昭55−50645号公報に示
されたシリコーンラダー系樹脂は側鎖にフェニル基を有
しているため、紫外線照射効率が低減し、メモリ消去が
非効率である問題があった。これは、フェニル基がある
と、波長が290nm以上の光は透過するが、波長が2
50〜270nmに吸収帯を持つためである。
【0015】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、樹脂モールドに対して応
力耐性をより高くし、かつ、紫外線照射効率を高くする
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置
は、素子が形成された半導体基板にもうけられた応力緩
衝膜が、化学式が(RO)2(Si23R’2n2で示
され、末端基Rがアルキル基で、側鎖のR’がシクロヘ
キサン基または低級アルキル基のシリコーンラダー系樹
脂で、化学式のnが10以上のシリコーンラダー系樹脂
であることを特徴とする。また、末端基Rがアルキル基
の代わりに水素原子であることを特徴とする。そして、
このシリコーンラダー系樹脂が、側鎖に3mol%以上
の光重合性の不飽和基も有することを特徴とする。
【0017】
【作用】(RO)2(Si23R’2n2のnが10以
上と、分子量の高いシリコーンラダー系樹脂を用いるの
で応力緩衝膜の膜厚が厚く形成できる。また、この応力
緩衝膜は、不飽和基をあまり含まないので、あまり紫外
線を吸収せず、より波長の短い紫外線も透過する。そし
て、光感光性を有し、フォトリソグラフィによるパター
ン形成ができる。
【0018】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。 実施例1.図1は、この発明の1実施例である半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。同図において、
1は半導体基板、2は半導体基板1上にCVDによる堆
積形成された酸化膜、3はアルミ配線、3aはアルミボ
ンディングパッド、4はシリコン窒化膜、5はこの発明
のポイントである応力緩衝のための樹脂膜、6は半導体
基板1上に形成されているトランジスタである。なお、
半導体基板1上には、能動素子が複数個同時に形成され
ており、図1はその中の1素子の一部の断面を拡大して
表しているものである。
【0019】以下、図1を用いて製造工程を説明する。
まず、特願平4−340638号に示された方法によっ
て作られ、すなわちこの実施例1の場合、一般式、R4
SiOR5OR6OR7(式中R4,R5,R6およびR7
低級アルキル基を示す)で表されるオルガノトリアルコ
キシシラン化合物を有機溶媒に溶解し、超純水を用いて
冷却下で加水分解した後、得られた加水分解物を超純水
で洗浄することによりシリコーンラダープレポリマーを
得る。この方法によれば、加水分解物の線状など超純水
を用いるようにしているので、精製の状態が良く高純度
なプレポリマーが得られるので、より高分子量のポリマ
ーを得ることができる。
【0020】このシリコーンラダープレポリマーを有機
溶媒に溶解して溶液とした後、この溶液に求核試薬を添
加して脱水縮合させることで作られ、以下の化2で示さ
れる、末端にメチル基をもち側鎖にもメチル基をもつシ
リコーンラダー系樹脂のアニソール溶液(約25重量パ
ーセントの濃度に調整したもの)を半導体基板1上にス
ピンコートにより塗布する。なお、半導体基板1上に
は、酸化膜2,アルミ配線3,アルミボンディングパッ
ド3a,シリコン窒化膜4,トランジスタ6などが、あ
らかじめ形成されている。
【0021】
【化2】
【0022】これを、80℃の窒素雰囲気中に30分間
静置し、この後この雰囲気温度を150℃として30
分,350℃として60分放置し、これらの加熱により
塗布したシリコーンラダー系樹脂を硬化させて、図1
(a)に示すように、厚さ5μmの樹脂膜5を形成す
る。側鎖にメチル基を有するシリコーンラダー系樹脂で
も、上述したように製造しているので、高分子量化が可
能となる。このため厚膜化が可能となり、この結果クラ
ックが生じ難くなる。
【0023】なお、化2のシリコーンラダー系樹脂にお
いて、nは10〜800の整数であれば溶液の安定性が
よいが、クラック耐性の点より、nが50以上の整数で
あるのが好ましい。nが10未満ではオリゴマーとなり
溶液安定性が悪く、また、800を越えれば、溶剤に融
け難くなるので好ましくない。ここでは、重量平均分子
量が100000となるようなnを選んだ。
【0024】次に、この上にポジ型フォトレジストをス
ピンコートし、窒素雰囲気中で80℃で30分間加熱
し、厚み1.5μmとしたこの塗布膜にリソグラフィー
法により所望のパターンを形成した後、120℃で30
分間加熱して図1(b)に示すように、レジストパター
ン7を形成した。ついで、反応ガスとして酸素10体積
%を含むCHF3 を使用し、圧力10Pa、RF電力4
00Wの条件下でRIE法により、処理時間15分間で
レジストパターン7をマスクとして樹脂膜5のエッチン
グを行った。その後、プラズマ発生室と反応室とが分離
したタイプの低損傷型アッシャにより、酸素プラズマを
用いてレジストパターン7を除去した(図1(c))。
なお、平行平板型のプラズマアッシャを用いた場合で
も、同様に、レジストパターン7を除去できる。
【0025】この後、電気的に書き込みテストを行い、
半導体基板1全面に対して高圧水銀灯による紫外線光を
5分間照射することにより、このテストによるメモリ情
報を消去した。この後、半導体基板1を切断して、素子
をそれぞれのチップとし、このチップをリードフレーム
(図示せず)に固定し、ボンディングパッド3aとリー
ドフレーム(図示せず)をボンディングワイヤ8で接続
した。その後、フィラ10が充填されたモールド樹脂9
で封止した(図1(d))。
【0026】この実施例1では、樹脂膜5のシリコーン
ラダー系樹脂に炭素の2重結合(>C=C<)を有する
フェニル基などを用いていない。炭素の2重結合などを
有する不飽和な状態の炭素鎖は、結合が飽和な状態に比
べて不安定であり、安定な状態になろうとしている。こ
のため、紫外線が照射されると、これを反応開始のエネ
ルギーとして重合反応などの化学反応を起こす。すなわ
ち、紫外線を吸収してしまう。しかし、この実施例で
は、紫外線などを吸収する炭素の2重結合が無いので、
約波長190nmまでの紫外線はほぼ透過し、紫外線光
の照射効率が良くなる。
【0027】上述の方法で作製された半導体装置のパッ
ケージを120℃、2気圧の条件で1000時間放置す
るプレッシャクッカーテストを行った。このテストの
後、この樹脂モールドにより封止された半導体装置の故
障を調べたところ、不良率は0%であった。また、−1
96℃を1時間、+260℃を1時間交互に与えるヒー
トショックを500回繰り返すテストを行った。このテ
ストでも半導体装置の故障は発生せず、また、モールド
樹脂9を開封し、内部を調べたところ、異常は認められ
なかった。
【0028】以上のように、この実施例1の半導体装置
では、封止のためのモールド樹脂9の応力を樹脂膜5で
緩衝することができ、かつシリコン窒化膜4のクラック
発生やアルミ配線3の機械的変化を防止することができ
た。また、フィラ10の局部応力による、半導体装置の
誤動作も防止できた。なお、上記実施例では、末端がメ
チル基であるシリコーンラダー系樹脂を用いるようにし
たが、これに限るものではなく、末端がエチル基,プロ
ピル基など低級のアルキル基であれば良く、同様の効果
を奏する。
【0029】実施例2.なお、上記実施例では末端にメ
チル基をもち側鎖にもメチル基をもつシリコーンラダー
系樹脂を用いるようにしたが、これに限るものではな
く、末端を水素原子とするようにしても良い。この実施
例2の場合、まず、特願平4−340638号に示され
た方法によって作られ、一般式、R8SiCl3(式中R
8 は低級アルキル基を示す)で表されるオルガノトリク
ロロシラン化合物を有機溶媒に溶解し、超純水を用いて
冷却化で加水分解した後、得られた加水分解物を超純水
で洗浄することにより、シリコーンラダープレポリマー
を得る。
【0030】そして、これを有機溶媒に溶解して溶液と
した後、この溶液に求核試薬を添加して脱水縮合するこ
とで、以下の化3で示される、末端に水素原子もち、側
鎖にメチル基をもつシリコーンラダー系樹脂がつくれれ
る。そして、このシリコーンラダー系樹脂を約25重量
パーセントの濃度に調整したのアニソール溶液を作成
し、これを塗布溶液として、以後上記実施例1と同様に
して半導体装置を製造する。
【0031】
【化3】
【0032】この実施例2のように、末端を水素原子と
したシリコーンラダー系樹脂を用いると、OH基が多く
なるので、実施例1のように末端がメチル基のものよ
り、他の層との接着性が若干良くなる。また、この実施
例2においても、実施例1と同様に、精製の状態が良く
高純度としたプレポリマーを用いてポリマーを得ている
ので、これをより高分子量化することができ、シリコー
ンラダー系樹脂の厚膜化が可能となり、このためクラッ
クが生じ難くなるものである。なお、形成した樹脂膜の
紫外線の透過性は、実施例1と同様であり、他の特性に
ついても同様の成績を有するものである。
【0033】比較例1.次に、実施例1,2の半導体装
置と比較するために以下に示す試験を行った。化1で示
すシリコーンラダー系樹脂膜5を表面保護膜に用いない
半導体装置と、これを2μm形成して表面保護膜として
用いた半導体装置とを準備した。表面保護膜としてのシ
リコーンラダー系樹脂膜の条件を変えること以外は、実
施例1と同様のテスト条件を用いて試験を行った。これ
らの半導体装置の不良率を調べたところ、シリコーンラ
ダー系樹脂膜の無い半導体装置は、5%の不良発生率を
示した。また、膜厚2μmのシリコーンラダー系樹脂膜
を表面保護膜として用いた半導体装置は3%の不良発生
率を示した。
【0034】実施例3.なお、上記実施例では、化2,
化3に示すように、側鎖にメチル基を用いたが、これに
限るものではなく、側鎖にシクロヘキサンを用いてもよ
い。この実施例3では、化2に示すメチル基をシクロヘ
キサンとしたシリコーンラダー系樹脂を樹脂膜5(図
1)として用いる。この実施例3では、樹脂膜5に用い
るシリコーンラダー系樹脂の組成が異なるだけで、他
は、実施例1と同様である。
【0035】この実施例3の半導体装置を、実施例1と
同様に120℃、2気圧の条件下に放置するプレッシャ
クッカーテストを1000時間行った。このテストの
後、メモリの揮発不良を調べたところ、不良率は0%で
あった。また、−196℃と+260℃とを交互に1時
間ずつ、これを500回繰り返すテストを行った。この
テスト後でも、半導体装置の故障は発生せず、また、モ
ールド樹脂を開封し、内部を調べたところ、異常は認め
られず、実施例1と同様に良好な結果を得た。
【0036】実施例4.なお、上記実施例では側鎖をメ
チル基、およびシクロヘキサンとしたシリコーンラダー
系樹脂を用いていたが、これに限るものではなく、側鎖
をエチル基としてもよく、上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0037】実施例5.また、上記実施例では側鎖にメ
チル基,エチル基,シクロヘキサンとしたシリコーンラ
ダー系樹脂を用いる例を示したが、これに限るものでは
なく、側鎖をプロピル基としたシリコーンラダー系樹脂
を用いるようにしてもよい。この実施例5では、化2に
おいて側鎖のメチル基をプロピル基とし、他は実施例1
と同じ構造のシリコーンラダー系樹脂を用いた。この実
施例5では、実施例1とは異なり、窒素雰囲気中で80
℃で30分間、150℃で30分間、および、250℃
で30分間加熱して、厚み約5μmのシリコーンラダー
系樹脂膜を形成するようにした。
【0038】そして、実施例1では、ドライエッチング
によりボンディングパッド部などの開口を行っていた
が、この実施例5では、アニソールとキシレンの混合溶
剤(体積比=1/2)をエッチング液としたウエットエ
ッチングにより行った。また、マスクパターンのフォト
レジストの除去は、n−酢酸ブチルによるウエット処理
により行い、その後、350℃の窒素雰囲気中で60分
間加熱してボンディングパッド部が開口したシリコーン
ラダー系樹脂を基板上に形成した。
【0039】上述の他は実施例1と同様であり、プレッ
シャクッカーテスト1000時間でメモリの揮発不良を
調べたところ、不良率は0%であり、また、−196℃
と+260℃のヒートショックを各温度で1時間与え、
これを500回繰り返してもトランジスタの故障は発生
しなかった。そして、モールド樹脂を開封し、内部を調
べたところ、異常は認められず、実施例1と同様に良好
な結果を得た。なお、実施例5では、シリコーンラダー
系樹脂のエッチングに、有機溶剤を用いたが、実施例1
〜4のように、ドライエッチングを適用しても差し支え
ない。逆に、実施例1〜4のエッチングに、有機溶剤を
用いてもなんら問題ない。
【0040】実施例6.図2は、この発明の第6の実施
例である半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。この実施例では、末端に水素原子を有し、側鎖にメ
チル基と光重合性基としてアリル基(-CH2CH2=C
2)とを有し、重量平均分子量100000のシリコ
ーンラダー系樹脂を用いた。この光重合性基とメチル基
との割合は、光重合性基が5mol%である。このシリ
コーンラダー系樹脂は、光重合性基を有するようにする
ため、メチルトリクロロシランおよびアリルトリクロロ
シランを、混合比で5mol有機溶媒に溶解し、冷却下
で超純水を滴下して共加水分解した後、超純水で洗浄
し、次にこの有機溶媒層に求核指示薬を添加して加熱す
ることにより、加水分解物を脱水縮合せしめ、さらに、
溶解再沈殿法によって生成し得ることができる。
【0041】以下、この実施例6の半導体装置の製造方
法を図2を用いて説明する。酸化膜2,アルミ配線3,
アルミボンディングパッド3a,シリコン窒化膜4など
があらかじめ形成されている半導体基板1上に、上記の
シリコーンラダー系樹脂と、2,6−ジ(4’−アジド
ベンザル)シクロヘキサノンをシリコーンラダー系樹脂
に対し1%添加したアニソール溶液(約25%の濃度に
調整したもの)をスピンコートする。そして、これを8
0℃の窒素雰囲気中で30分間プリベークして、厚み約
5μmのシリコーンラダー系の樹脂膜5aを形成する
(図2(a))。
【0042】次に、所定のパターンを持つマスク11を
介して紫外線12(高圧水銀灯500W)を60秒照射
する(図2(b))。その後、アニソールを用いて現像
することにより、樹脂膜5aのボンディングパッド4a
上部を開口した後に、350℃で60分間熱処理して樹
脂膜5aを完全硬化させた(図2(c))。そして実施
例1と同様の工程を行い、モールド樹脂9で封止された
半導体装置を得た(図2(d))。以上示したように、
この実施例6では、樹脂膜5aがフォトレジストとなっ
ており、またその現像に金属を腐食させるようなものを
用いていない。このため、実施例1のように、エッチン
グのためのマスクパターンの形成,このマスクパターン
を用いたエッチング,このマスクパターンの除去等の工
程を用いなくても良いので、工程を短縮でき、加えて、
ボンディングパッド部に荒れなどを生じさせることもな
い。
【0043】上述の方法で作製された半導体装置を12
0℃、2気圧の条件で、プレッシャクッカーテストを1
000時間行い、この後、トランジスタの故障を調べた
ところ、不良率は0%であった。また、−196℃と+
260℃のヒートショックを各温度で1時間与え、これ
を500回繰り返したところ、やはりトランジスタの故
障は発生していなかった。そして、モールド樹脂を開封
し、内部を調べたところ、異常は認められず、実施例1
と同様に良好な結果を得た。以上のように、図2に示す
半導体装置においては、モールド樹脂9による応力を緩
衝することができ、かつシリコン窒化膜4のクラックや
アルミ配線3の機械的変形を防止することができた。ま
た、フィラ10の局部応力による、トランジスタの誤動
作も防止できた。
【0044】比較例2.上記実施例の半導体装置と比較
するための試験を行った。シリコーンラダー系樹脂の代
わりにポリイミド樹脂を応力緩衝保護膜として用いた。
ボンディングパッド部の開口にドライエッチングは用い
ず、ヒドラジンを使用するウエットエッチングを用い
た。それ以外は、実施例1と同一の条件を採用した。こ
の比較例2では、電気的に書き込みテストを行った後、
半導体基板全面を高圧水銀灯により5時間紫外線を照射
してもメモリ情報の白紙化は行うことは不可能であっ
た。また、ボンディングパッド部の開口時にヒドラジン
に曝されるため、パッド表面に荒れが生じ、ボンディン
グワイヤとの接続が不良となる箇所も見られた。
【0045】比較例3.上記実施例の半導体装置と比較
するために、以下のシリコーンラダー系樹脂を用いた場
合の半導体装置において試験を行った。この比較例3の
シリコーンラダー系樹脂は、側鎖がフェニル基であるこ
とが特徴である。この、シリコーンラダー系樹脂を用い
た半導体装置では、電気的に書き込みテストを行った
後、半導体基板全面を高圧水銀灯により5分間照射した
が、メモリ情報は10%しか消去できなかった。
【0046】また、60分間の照射により、メモリ情報
の白紙化を行ったが、シリコーンラダー系樹脂膜に黄色
みがかった着色がみられた。これは、シリコーンラダー
系樹脂膜に含まれるフェニル基が、波長250〜270
nmに吸収帯を持っているためと考えられる。すなわ
ち、波長250〜270nmの紫外線により、このシリ
コーンラダー系樹脂膜のフェニル基が変質し、発色する
ようになったためと考えられる。このため、紫外線照射
効率が低減し、メモリ消去に長時間かかった。
【0047】なお、この比較例3の半導体装置をモール
ド樹脂で封止した後、前述実施例と同様にプレッシャク
ッカーテストや、ヒートショックテストを行ったとこ
ろ、メモリの故障などの異常発生は認められなかった。
この比較例3では実施例1に比べ、紫外線によるメモリ
消去に時間がかかり、コストが高くなることが分かっ
た。
【0048】なお、実施例1〜4では、フォトレジスト
にポジ型を用いたが、これに限定されるものではなく、
ネガ型を用いても同様な効果が得られる。また、上記実
施例では、シリコーンラダー系樹脂をドライエッチング
する前に、熱処理して硬化させたが、これに限定される
ものではなく、ドライエッチングした後に行っても同様
な効果が得られる。そして、上記実施例6では、光重合
性基としてアリル基を用いたが、これに限るものではな
く、ビニル基など他の光重合性の不飽和基を用いても同
様の効果を有する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、化1で示され末端基Rがアルキル基で、側鎖のR’
がシクロヘキサン基または低級アルキル基で、その化学
式のnが10以上の分子量の大きいシリコーンラダー系
樹脂を応力緩衝膜に用いるようにしたので、この応力緩
衝膜の膜厚を厚く形成することが可能となり、結果とし
て、半導体装置に加わる応力を緩衝させることができる
という効果がある。そのため信頼性が向上する。また、
シリコーンラダー系樹脂に炭素の2重結合(>C=C
<)を有するフェニル基などを多く用いていないので、
紫外線などをあまり吸収することがなく、約波長190
nmまでの紫外線をほぼ透過する。このため紫外線光の
照射効率が良くなり、紫外線消去型の半導体装置におい
ては、メモリ消去が効果的に行えるという効果を有す
る。
【0050】一方、側鎖に光重合性の不飽和基を有する
シリコーンラダー系樹脂を応力緩衝膜として用いたの
で、応力緩衝膜に対する直接のフォトリソグラフィによ
りこの膜のパターン形成ができる。このため、エッチン
グのためのマスクパターンの形成,このマスクパターン
を用いたエッチング,このマスクパターンの除去等の工
程を用いることが無く、応力緩衝膜の製造工程が簡略で
きるという効果を有する。また、半導体装置の製造で
は、基板の断裁前に基板裏面の研磨をする工程がある
が、このときの基板表面の素子に対する応力に対しても
これを緩衝する効果を有する。この発明のように表面保
護をしていない場合は、この基板裏面の研磨の工程の歩
留りが、95%と低くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例である半導体装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図2】この発明の第5の実施例である半導体装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【図3】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図であ
る。
【図4】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化膜 3 アルミ配線 3a アルミボンディングパッド 4 シリコン窒化膜 5 樹脂膜 6 トランジスタ 7 レジストパターン 8 ボンディングワイヤ 9 モールド樹脂 10 フィラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このシリコーンラダープレポリマー有機
媒溶液に求核試薬を添加して脱水縮合させ、さらに溶
解再沈殿法によって生成され、以下の化2で示される、
末端にメチル基をもち側鎖にもメチル基をもつシリコー
ンラダー系樹脂のアニソール溶液(約25重量パーセン
トの濃度に調整したもの)を半導体基板1上にスピンコ
ートにより塗布する。なお、半導体基板1上には、酸化
膜2,アルミ配線3,アルミボンディングパッド3a,
シリコン窒化膜4,トランジスタ6などが、あらかじめ
形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上述の方法で作製された半導体装置のパッ
ケージを120℃、2気圧の条件で1000時間放置す
るプレッシャクッカーテストを行った。このテストの
後、この樹脂モールドにより封止された半導体装置の故
障を調べたところ、不良率は0%であった。また、−1
96℃を1間、+260℃を1間交互に与えるヒー
トショックを500回繰り返すテストを行った。このテ
ストでも半導体装置の故障は発生せず、また、モールド
樹脂9を開封し、内部を調べたところ、異常は認められ
なかった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】この実施例3の半導体装置を、実施例1と
同様に120℃、2気圧の条件下に放置するプレッシャ
クッカーテストを1000時間行った。このテストの
後、メモリの揮発不良を調べたところ、不良率は0%で
あった。また、−196℃と+260℃とを交互に1
間ずつ、これを500回繰り返すテストを行った。この
テスト後でも、半導体装置の故障は発生せず、また、モ
ールド樹脂を開封し、内部を調べたところ、異常は認め
られず、実施例1と同様に良好な結果を得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】上述の他は実施例1と同様であり、プレッ
シャクッカーテスト1000時間でメモリの揮発不良を
調べたところ、不良率は0%であり、また、−196℃
と+260℃のヒートショックを各温度で1間与え、
これを500回繰り返してもトランジスタの故障は発生
しなかった。そして、モールド樹脂を開封し、内部を調
べたところ、異常は認められず、実施例1と同様に良好
な結果を得た。なお、実施例5では、シリコーンラダー
系樹脂のエッチングに、有機溶剤を用いたが、実施例1
〜4のように、ドライエッチングを適用しても差し支え
ない。逆に、実施例1〜4のエッチングに、有機溶剤を
用いてもなんら問題ない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例6.図2は、この発明の第6の実施
例である半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。この実施例では、末端に水素原子を有し、側鎖にメ
チル基と光重合性基としてアリル基(-CH2CH2=C
2)とを有し、重量平均分子量100000のシリコ
ーンラダー系樹脂を用いた。この光重合性基とメチル基
との割合は、光重合性基が5mol%である。このシリ
コーンラダー系樹脂は、光重合性基を有するようにする
ため、メチルトリクロロシランおよびメチルトリクロロ
シランに対して5mol%のアリルトリクロロシラン
機溶媒に溶解し、冷却下で超純水を滴下して共加水分
解した後、超純水で洗浄し、次にこの有機溶媒溶液に求
核指示薬を添加して加熱することにより、加水分解物を
脱水縮合せしめ、さらに、溶解再沈殿法によって生成し
得ることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】上述の方法で作製された半導体装置を12
0℃、2気圧の条件で、プレッシャクッカーテストを1
000時間行い、この後、トランジスタの故障を調べた
ところ、不良率は0%であった。また、−196℃と+
260℃のヒートショックを各温度で1間与え、これ
を500回繰り返したところ、やはりトランジスタの故
障は発生していなかった。そして、モールド樹脂を開封
し、内部を調べたところ、異常は認められず、実施例1
と同様に良好な結果を得た。以上のように、図2に示す
半導体装置においては、モールド樹脂9による応力を緩
衝することができ、かつシリコン窒化膜4のクラックや
アルミ配線3の機械的変形を防止することができた。ま
た、フィラ10の局部応力による、トランジスタの誤動
作も防止できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 29/788 29/792 // C09D 183/04 PMS 7210−4M H01L 27/10 434 29/78 371 (72)発明者 西村 浩之 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 南 伸太朗 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 田島 享 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 飛松 博 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子が形成された半導体基板と、その半
    導体基板上に設けられた応力緩衝膜とを備え、 前記応力緩衝膜は、化学式が以下の化1で示され、末端
    基Rがアルキル基で、側鎖のR’がシクロヘキサン基ま
    たは低級アルキル基で、前記化学式のnが10以上のシ
    リコーンラダー系樹脂であることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 素子が形成された半導体基板と、その半
    導体基板上に設けられた応力緩衝膜とを備え、 前記応力緩衝膜は、化学式が以下の化1で示され、末端
    基Rが水素原子で、側鎖のR’がシクロヘキサン基また
    は低級アルキル基で、前記化学式のnが10以上のシリ
    コーンラダー系樹脂であることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体装
    置において、 前記シリコーンラダー系樹脂が側鎖に3mol%以上の
    光重合性の不飽和基を有することを特徴とする半導体装
    置。 【化1】
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